Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/
Title
歯周病治療による動脈硬化指標の改善に関する研究 第一
報
Author(s)
佐々木, 脩浩; 佐々木, 紀子; 西村, 優; 西村, 逸郎;
東條, 倫子; 小林, 史卓; 北川, 千加子; 大内, 佑香;
太田, 亮輔; 菊池, 愛貴
Journal
歯科学報, 111(2): 236-236
URL
http://hdl.handle.net/10130/2370
Right
目的:最近,歯周疾患を含む歯性感染症が動脈硬化 疾患などの全身疾患のリスク因子になりうることが 疫学調査により報告されている。そこで,我々は慢 性歯周炎と動脈硬化疾患の関係をより明らかにする ため,頚動脈エコーを実施した患者の歯周病罹患状 況,血清中の動脈硬化関連マーカー/歯周病関連 マーカーを測定したので報告する。 方法:原則として,初診時で抗生剤の投与を受けて いない慢性歯周炎患者12名を選んだ。インフォーム ドコンセントの得られた歯周病患者を対象として, 頸動脈エコーを施行した。残存歯数,プローピング デプス,プラークインデックス,プロービング時の 出血歯面数(BOP)を測定し,歯周炎罹患状況を 確認した。歯周病原菌に対する指尖血漿 IgG 抗体 価は株式会社リージャーに外注して,Murayama らの記載(Adv Dent Res,1988)を改変した ELISA 法を用いて4菌種(A. a., P. g., P. i., E. c.)に対し検 索を行った。末梢血から通法により血清を分離し, 動脈硬化関連マーカー/歯周病関連マーカー(C-reactive protein=hs-CRP, TNF-α, アディポネクチ ン)を(株式会社)昭和メディカルサイエンスに外 注した。 成績:患者群は,男性の平均年齢62.5歳,女性の平 均年齢60.7歳で男性6名,女性6名だった。歯周炎 罹患状況は初診時の男性の残存歯数26.3本,女性の 本数は25.2本であった。6人の男性の7mm以上の ポケットの平均値は34.1%であり,女性のそれは 5.5%であった。7mm以上の歯周ポケットの保有 率および P. g.に対する血清抗体価に相関関係があ り,男性の抗体価(6.9)は女性の抗体価(2.08) に比較してかなり高かった。血清中の動脈硬化関連 マーカー/歯周病関連マーカーの男性6人の平均は hs-CRP:0.134mg/dl,TNF-α:1.71pg/ml,ア ディポネクチン:8.1μg/ml であり,一方,女性の マーカーは CRP:0.091 mg/dl,TNF-α:1.01 pg/ ml,アディポネクチン17.5μg/ml であった。頸動 脈エコーの所見から血管年齢は男性の平均が60歳代 で,女性のそれは50歳代であった。 考察:今後,健常者や歯周治療後の動脈硬化関連 マーカー/歯周病関連マーカーと血清抗体価につい てさらに検討する予定である。 目的:2010年1∼12月に千葉病院歯科麻酔科が担当 した外来症例について集計し,検討したので報告す る。 方法:患者数,症例数,男女比,年齢分布,患者分 類,処置内容および管理方法についてレトロスペク ティブに集計した。 成績および考察:総患者数は2258名,総症例数6791 症例で,男性963名,女性1295名,0∼19歳286名, 20∼39歳794名,40∼59歳515名,60∼79歳571名, 80歳以上92名であった。患者分類はペインクリニッ ク(PC)250名1873例,有病者609名1368例,障害者 411名1324例,歯科恐怖症患者(異常絞扼反射,過 換気症候群なども含む)344名1064例,口腔外科小 手術患者142名803例,インプラント患者169名192例 であった。有病者の内訳は循環器系951例,呼吸器 系118例,代謝内分泌系249例,薬物アレルギーは43 例,その他306例であった。精神鎮静法は2469例で そのうち2451例が静脈内鎮静法(IVS)であった。 モニター監視は161例,歯科麻酔科医スタンバイ274 例,体動抑制2例であった。全身麻酔は131例で, 日帰り症例119例,入院12例であった。また,救急 患者は25名32例であった。2009年に引き続き,60歳 以上の高齢者や有病者の増加がみられた。総患者数 は122例増加し,総症例数は209例増加した。IVS は 経年的に増加し,2006年と比較すると約1.2倍に増 加していた。2010年の各薬物の使用症例数はミダゾ ラム単独で401症例,プロポフォール単独で394症 例,両薬物の併用症例1582症例,その他64症例で あった。歯科麻酔科で管理した誤飲・誤嚥を除く外 来救急症例は16例で,このうち血管迷走神経反射と 過換気症候群がそれぞれ3例ずつであった。Ⅰ型糖 尿病患者の低血糖発作や脳動脈瘤を有する患者の頭 痛など,内科医師への対診を行った症例は6例みら れた。院外専門医への紹介は4例あり,医療連携の 重要さが再認識された。