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フランス注釈刑法・財産犯 (4)

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(1)

  MEMOI 聽S

 

OF

 

SHO 凹▲N

lNST 【TUTE

 

OF

 

TECH 卜『OLOGY   Vol

32

 No

1

1998

刑 法

4

  野  芳   久

LES

 

CRIMES

 

ET

 

DELITS

 

CONTRE

 

LES

 

BIENS

IV

   

Commentaire

 

du

 nouveau  code  

p6nal 一

Yoshihisa

 

UENo

      〈 目      次 >       1

は じ め に       2

本       文 第

3

部  財産に対する重罪及 び軽 罪   第 1編   不 法 領 得    第 1 章 盗取 (以 上 29 巻 1号

30巻 1号 )    第

2

章  強 要      第

1

節 強要 (以上 前号;

31

1

号 )       第2節   恐 喝      第 3節 自然 人に適 用さ れ る補 充 刑および法 人の任 (以上 本 号 ) 第 2節   恐 喝

Sectio

II

 

Du

 chantage  本 節に は

恐 喝 罪の 定 義 (

312 −10

条)

加 重形態 (同

11

新設 )

未 遂

親 族不訴追 (同

12

条)に関する規定が 置か れて い る

 前 節の 要 罪 狭義全部で 9 条)と比べ る と , 本節は条文 数が少なく (全部で 3 条)

ずい ぶ ん簡 略で あるの が目 にっ く

こ の条 文数の差 は

前節に は種々 の加 重 形 態が置か れ てい るの に対し

本 節で は

加 重 形 態 が

脅 迫 を 実 行 し た場 合

種だ け し か規 定さ れて い ない ところ か ら生 じ る

で は

加 重形態 が

し か規 定さ れて い な い のはな ぜ か

おそら く

本 節の恐 喝 罪の方が犯 罪 形 態として軽い の で 処 罰 要 求が強要 罪ほ ど高 くない こ と, ま た, 恐喝 罪の 手段 で あ る 「脅 迫」か ら は (強 要罪の 「暴行」と異 なり) 致 死 傷などの 重い結 果が直 接 生 じるこ と が ない の で 多 種の加重形 態 を 考えに くい か らで あ ろ う

〔強 要 罪と恐 喝 罪の比 較 〕  本 罪は強 要 罪 と同 じ 目 的で 実 行 され る

新たに刑法典に より

相 手 方か ら秘密の開 示(revelation  

d’

un  secret )を 得る こ と で も成 立 するこ とになっ た が

こ の点で は両 罪は同 じ1 )で ある

両 罪の 違い は

強 要 罪が暴 行を手 段 とするの に対し

本罪が脅 迫を手 段と する点

っ ま り犯罪を 実 現 す る手 段の性 質にあ る2)

そ して

その手段の軽 重に よ り

換  * 総 合 文化 教 育

教 養 課 程 ) 助 教 授    平 成 9年 12 月 18 日受付 注

1

) 実は

強要 罪と恐 喝 罪の 条 文はt 構 成要素の ほ とん どの点 (た だ し手 段 を 除 く) が同 じにな るよ うに従 来か     ら統

がはか られて きた

今 回の 立 法 過 程でも統

性が考 慮 さ れた ことにっ き

新 倉 修

上 野 芳 久

岡 上 雅 美    訳 「フ ラ ンス刑 法 典 第

3

部 改 正 法 案に 関 す る 国 民 議 会 法 務 委 員会第

1

報 告書 (

1991

12

12

日)」 比較 法    学 29 巻 1 号 (1995 年 7 月)

267

頁 参照

2

) 

VERON

 

Droit

 penal sp6cial

46d .

 p

183.

(2)

湘 南 工科大 学 紀要  第

32

巻 第 1 号 言 すれば 脅 迫の方が暴 行よ り犯 罪 形 態 とし て は著 し く軽い3に とか ら

本 罪は強 要 罪よ り軽い犯 罪 とさ れ てい る

比 較 の詳 細は, 前 号

198

頁以下

と くに 【表

VI

】を参照

312−10

条 〔恐 喝 〕   恐 喝と は

  名誉や尊 敬を害する事 実を   開 示 するもしくは帰 責 する と脅 迫 して

 署 名 ・ 約務負 担 ・権 利 放棄

  秘 密の開 示

 現 金

価 値 物もし く は何ら か の財産の交付

 を 得る行 為を いう

  恐喝は

,5

年の拘 禁刑お よび

50

万フ ランの罰 金で   罰 する

Art .312 −10

 

Le

 chantage  est 

le

 

fait

 

d’

obtenir

  en mena ¢ant  

de

 r6v61er  ou  

d

imputer

  des 

faits

 de nature 色porter atteinte  

a

 

l’

血onneur

  ou 直la consid6ration

 soit une  signature

  Un engagement  OU Une  renOnCiatiOn

  soit la r6v6 且ation  

d’

un  secret

 soit 且a remise

 

de

 

fonds

 

de

 valeurs  oll 

d’

un  

bien

 quelconque

 

Le

 chantage  est punie 

de

 cinq  ans  

d’

  emprisonnement  et 

de

 

500000

 

F

 

d’

amende

 本 節は

前 節の強 要 罪の先 頭の規 定 (312

1 条)と同様に

本 条の恐 喝の定 義 規 定か ら始 まる

より厳密に い え ば

本条の  項は犯罪定義規 定,   項は刑罰 規 定である

〔旧法 との比較 〕  旧法と比べ て新 法の最 大の特 徴は

前述の と おり, 旧

400

条の  項 (恐 喝罪 )を分離 独立さ せ て, 特に

1

節を設け た ことで ある

また

従 来より厳 し く罰し ようとする姿 勢 も新 法の特 徴の

っ で ある

その姿 勢 は強 要 罪 (狭義 )の場合 ほ ど顕 著で は ないが

た とえ ば

構 成 要 素の相手 方の行 為と して 「秘密の開 示 」等が追加さ れ た点

加重 事 由が設けら れ た点

罰 金 刑が 6万 フ ラ ンか ら50 万フ ラ ンに まで 引 き 上 げら れ た点など に見て とれる とい え よ う

後 掲 【表X】 参 照

〔沿 革 (1>

一一

1863 年 法に よ る 恐 喝 罪 の創設〕  旧ナ ポ レオン法典の制 定時に は

400

条に規 定さ れて い たの は強要 罪のみで あっ た が

その後

1863

年に 同 条 に恐 喝 罪の規 定が追 加さ れ た こ と は前 述の と お り (前 稿

202

頁 参 照)

も ち ろ ん

恐 喝 罪が創 設さ れ る ま で恐喝に相 当 する行 為が な かっ た とい うわ けで はない

実 体は古くか ら あっ たの だ が 恐喝罪とい う罪 名が存在 しなかっ たの で そ れ は詐 欺と して訴 追さ れて い たの であ る4〕

し か し, 当然の こ と な が ら, 詐 欺の構 成 要素である虚 偽の事実 が 存 在 し な い場 合に は

詐 欺 罪は成立 し えない5)

そこ で

法の 欠陥を補うた め に創 設されたの で ある

 

1863

5

13

日法で

,400

条に第  項として挿 入さ れ たの は

次 頁の よ う な条 文で あっ た

 こ の文の特徴と しては

次の よ うな点 が 挙 げ られ る

    (1}手 段 と して 「脅 迫」 が規 定され

強 要 罪 (  項 )との差 異が明 確に された

      手 段と して の 「脅迫 」は, 書 面に よ る場 合だ け でなく, 口頭で も成 立 し う ることが明 確に され た

    (

3

)相 手 方の行 為 (客体 )と して,   列 挙さ れた書面へ の署名

  書面の交付の ほかに

  「現 金 また は価 値 物         の交 付 」の言が追 加さ れ た

 客 体の中の 「価 値物」 と は

金 銭に評 価 し う る価 値を有するもの すべ て をい い

判例に よ れ ば, 貸付 金(pret)η, 訴 3} ちなみに

新 刑 法 典で は

脅 迫 罪 (た だし

重 罪

軽 罪 を 行 うとい う脅 迫 )の刑は

6

月の拘 禁 刑

・5

万フ ラ ン    の罰 金 (

222− 17

条 )で あ る が

暴 行 罪の刑は

最 も軽い場合で も

3

年の禁 刑

・30

フ ラン

も重い場 合    に は

15

年の懲役刑 (

222 −7

条以下 )と さ れて い る

4) ちな み に

日本の旧刑 法 (明 治 13年 7月 17 日太 政 官 布 告 第

36

号 )

390

条 も

詐 欺 罪と恐 喝 罪と を合 わせて    詐 欺 取 財 罪と し

次の ように規 定 して いた

「人を欺 罔 し又は 恐喝 して財 物 若 し く は 証書類を騙 取 し た る者は

   詐 欺 取財の罪と為し

,2

月以上

4

年以下の重禁 固に処 し

,4

円 以 上

40

円 以 下の罰 金 を 附 加 す 」

我 妻 栄 編 『旧    法 令 集』

443

頁 (有 斐 閣,

1968

年) 5) 前 注 1)文 献 266 頁

た と え ば

やっ て もい ない犯 罪を告 発す る と脅迫し た場 合の よ うに, 脅 迫に虚 偽の 事実    が入っ て い る事例に は, 詐 欺罪と構 成できた

しか し, 現実に犯 した犯 罪を告発すると脅迫 して現 金 を 交 付 さ    せ た場 合の よ う に, 虚 偽がな い事 例に は詐 欺 罪 は適 用で きな か っ た

GARCON

 Code  p6nal annot6

 t

2e

   P

771 ,

no  

47.

(3)

フ ランス注 釈刑 法

財 産犯

4

久 )

r

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

旨旧第

400

条 〔強要

恐 喝

横 領 等の 罪 〕     

lancient

 

Art .400

     

1

 

         

i

  書 面ま た は 凵頭で

       

旨 

Quiconque

 a 1

aide de la menace  ecrite ou

     

旨  

      

 

中傷 的な開示 また は帰責を すると脅 迫して

   

i

 

verbale

 

de

 r6v61ations  ou 

d’

imputations

    

l

                                                                                                                                                                                                                                

2 

現 金

価値 物の交 付

      

 

diffamatoires

 aura  extorqu60u  tent6 

d

extorquer  

2

       

2

 

ま た は前 項に列 挙 され た6)

書 面へ の署 名もし く は

  

 

soit 

la

 remise  

de

 

fonds

 ou valeurs

 soit 

la     l

                                                                                                                                                          

 

その交 付を強 要 しまたは強要しよ う と し た者は,

  

 

signature  ou  remise  des 6crits enum6res  ci

−desus,

旨                              

 

                               

 

1年 以 上 5年 以 下の拘 禁 刑および

        

 

sera  puni 

d’

un  emprisonnement  

d’

un  an 

a

 cinq ans

      

 

50

フ ラン以 上

3

千フ ラ ン以 下の罰 金で罰せ ら れ る

 

 

et  

d’

une  amende  de cinqunate  francs a trois mille 

1

        I       I  

francs,

       I I

       l        I

えの取下 げ

d6sistement

 d

une  instance 

judiciaire

 

d6ja

 engagee )8  取 引 所 執 行 官が作 成 した手形 拒絶 証書 (protets)

リス トを 公 表 する定 期 刊 行 物の申 込書9}な ど も該 当す る

し た が っ て

被 害 者が金 銭 的 損 害を受 け たこ と が要 件 であっ た10}

な お 「現金ま た は価 値 物の交付」は

当 時の 強 要 罪 (  項 )の条 文に は な かっ た た め

強 要 罪に関 し学 説 の争いを招いた が

後に

1981

年の正法で強 要 罪に も規 定さ れ た (前稿 205 頁)

〔沿革(

2

父 子 関 係 訴 訟に関 する改正〕 (各 条 文は次段の 〔沿革 (

3

}〕に ま と めて掲 載 する)

 

(1) 1912 年 ll月 16 日法

 

本条 は 民 法 340 条を改正 す る もの だが

そ れに伴い特別 な 恐喝 罪が創 設さ れ た

す な わ ち

悪 意 を もっ て

父 子関係 捜索の請求 (民 法

340

条 )を し た者がい た場 合で

しか もその請求が裁 判 所で棄却 さ れ た と きは

いわ ば 特 別 な 形 の恐 喝罪と考え ら れ

恐唱 罪と同 じ刑 罰が科せ られ る 可能性が あ る と す る規 定が, 本 法 に よ っ て創設された

そ れ が 旧刑法

400

条 第 項の 三文に挿 入 され た規 定である

 

従来

ほ と ん ど禁止さ れて いた自然 父 子 関 係 (paternit6  naturelle の法 的捜索 (recherche  

judiciaire

m が

こ の

1912

年法によりフ ラ ン ス に導 入 され るこ とになっ た わ け で あ る

 

し かし

二 っ の欠 陥があっ た

  父 子 関 係の請求にっ い て裁 判 権を もっ民 事 裁 判 所が刑 罰につ い て管 轄 する点 (刑事 裁判 所は職 権で管 轄 し うるのか

また

民 事裁 判所が

審と して軽 罪にっ き判決して いな か っ た場 合で も控 訴 院は軽罪 に っ いて 判 決で き るの か

とい う問題 が あ る)

  し かも

適 用 する か否か は任 意 的 なもの に過ぎ ず

民事裁 判所は た とえ故 意を認定して も軽罪を科さなくて もよい と さ れた点であ る12 〕

これ らの欠 陥の修 正に は

1958

年法を待た ねばな ら な か っ た

 (

2

1958

12

23

日 オル ドナ ンス第 1298 号

  上 記二 つの欠 陥にっ いて

本オル ドナ ン ス は

民 事 裁 判 所に よっ て父 子 関 係 捜 索の請 求が棄 却された後に

軽罪裁判所が軽罪にっ い て判決することに し た13 )

そ の ほかに も

刑 罰 が 3600

3万 600 フ ランに引 き上 げら れ

ま た

公民権 等の

停 止の規 定が置か れ た14 }

 (3) 1972 年 1月 3 日法 第

3

  上 記の, 旧刑 法

400

条第   項の三文に挿 入さ れ た規 定は

その立 法 的 努 力に もか か わらず

ほとんど適 用さ れ ない規 定で あっ た15}

し か し

1972 年法は こ の制 度 を 維 持 し ただけ でなく

扶養費の

6

) 「前項に列 挙さ れ た」 とい うの は

  項 (強 要 罪 )の条 文に列 挙された

とい う意 味

「列 挙さ れ た書    面」 と は

債 務

処 分 ・ 免 除をむ も し く は 生 じ さ せ る書 面 前 稿

202

頁 旧

400

条 参 照 )の こ

MERLE  et    

VITU ,

 op

 cit

 p

1875

 no

2298

7

Crim .

13janv

1911,

S

191L1

607

8

Crim .19

 mars  

1956,

 

B .

 no  

269 .

9) Crim

10dec

.1886,

 

B.

 no 

418,

 

S.1888.1.399 ,

 

DP .1887.364 .

10)

MERLE

 et VITU

 op

 cit

 p

1875  no

2298

11

) 自然 親子 関 係と は婚 姻 外で子が生ま れ た場 合の親 子であ る

した がっ て

自然 父 子 関 係の捜 索 とい うの は 「子

  

然 父 子関係を 証明す るこ と を目的とする訴権 」 の ことで

日本で言えば 認 知の権にあ たる

婚姻 外の父 性     の証 明は

推 定 また は重 大な徴 表が あ る場 合にのみ許さ れ る

中 村 他監訳 『フ ラ ン ス法 律 用 語 辞 典 』247 頁

12

MERLE

 et 

VITU ,

 op

 cit

 p

1879,

 no

2302.

13) ヴィテ ユ 教 授は

これ は

判 決に対す る先決問 題の抗弁 (exception  prejudicielle) とい うよ りも

公 訴に対す

  

る真ので の先 決 間 題 (question  pr6judicielle )である

とされる

 

MERLE

 et VITU

 

ibid.

14 MERLE  et VITU

 op

 cit

 p

.1879,

 no

2301.

(4)

湘 南工科 大 学 紀 要   第

32

巻   第 1 号 請 求 (民 法

342

条 ) 訴 訟の場 合にまで適 用 範 囲 を 拡 大 した16 }

〔沿 革 (

3

一一

安 全と自 由 法による 1981 年 改正〕   400 条第   項 は

前節の強要罪 とともに

1981 年の いわゆ る安全と自由法に よ り改 正 さ れた

内 容的に は

強要罪 と同様に, 安全 と自由 法の立 法 趣旨に沿 っ て 1η , か な りの適用拡 大 をはかる改 正 だっ た

  本改 正で も, 恐喝 罪の規 定は

で き る だ け強要罪 と構成 要 素 が 共 通 した もの と なる よ う に表 現 が 統

強 要 罪と恐 喝 罪との差異が手 段の違い に あ るこ と が鮮明に なっ た (本 稿

107

頁注

1

)参 照 )

〔沿 革 (

4

一一

新 刑 法 典と恐 喝 罪の変 遷〕

面棄

蓁 奩萋厂

悪厨 瀟 覇彌

一一

斎 羸

x

6

−一

… …一

rr

−一

’”一

1

1

  (1981 年 2月 2 日法 第 82 号 )

     

i

  (L ・ ・81

82・d・2 ・・v・

・981)

Q

・三・・nq ・e

 b

 

l

l

書面または 噸 で

         

i1

・・d・ d・1・ m ・na ・e

・e・

ri

… uverb ・1・

   

i

l

中 傷 的 な 開 示 ま たは帰 責 を すると

9e

   

i

 

d

・ ・

e

el

・・

i

・… u・

d’

im

・…

i

・n・

diff

・m …

ires.

i

署 名

約 獺 抵 権 利 放 棄

       

lau

・aext ・ ・q・

e

・ ・ t・n ・6d

・x ・。 ・q…

   

i

i

ま たは現 金

価 値 物の交 付

       

i

・・

i

・・ne  Sig・ ・… e

・Un ・n・・g・m ・n ・・U Un ・

 

i

l

を 強 請 し款 は醗 し ようと し堵 は・

   

ren ・・

i

・… n

… t1・ ・emise  

d

f

・ndes ・u va1 ・u・s

i

l

1958

12

23

財 ル ド ナ・ ス第

1298

号)

 

1

(・rd

・n

58−1298

 

d

23

de

1958

・se

 sera

 

i

l

 

恐喝の罪と し

      

 

ainsi rendu  coupable  

de

 chantage

       l

l1

年以上

5

年以下の拘禁お よび

36

・・フ ラ ・以 上

lse

・apuni 曲 n ・m ,・

i

・・nn ・m ・nt・

d’

un ・an・

a

i

qn

l

l

・万・ ラ ・ 以 下の罰金で 罰せ ら れ る

   

1

・・d

une ・m ・nd ・

d

・36 ・・

F

 a 

6

・ …

E

   

l

i

・さ ら犯 人対し

渡が齪 し 畑 か ら

5Le

 c。 ・p

bl

pura

n u・e

 

e

・re p

i

d

… u・

l

l5

年以 上 1・年 以 下の鞭 42 条

1

・定め る鯏 の全

・u 

p

i

・des d・・

it

・m ・nti・nn6 ・ar ・・ti・

1

42

 

1

部 ま た は

部を 停止す る・ と がで き る

   

i

・・nd ・n・・

i

・q ・n・ a・m ・

ins

 e・

di

・ ・n・・au・pl・s

l

l

       

ra

・・m ・…

d

1

… nd ・mna ・

i

・n・

defi

i

i

e

 

i

(1972 年 1月

3

日法 第 3号 ) 聽 を も・ て

 

i

L

・ ・

72−3d

3janv ・1972・

・a・…

9

Les

… es 

i

i

民 法

34

・条

342

条1・基づき

     

・・

ines

 p・u… n・e・re・apPli

6

a

・cel

i

i

 au・a 

i

l

父 子 関 係鱇 の請求を し

h・

9

また は

   

lf

i

・d・ … v・

isef

iun

d

・mandeen ・echerch ・

d

i

扶 馥 の請 求 を した者‘こ対 して は

     

i

・・t・rnit6 ・u un ・

d

・mand ・

a

 

fi

・・

de

 s・

b

ides

 

i

鬻 飄

廳 鬻

 

i

1

1

1

躍 管雛

ll

i

       

L

_ 一

._

一一

一一

L

−一

塑 紘

_ 一

_

_

 以上の よ う に

恐 喝 罪は

, 1863

年に創 設さ れ た後

, 1981

年の全 と自由 法で改正 を受け て ほ ぼ今日の 犯 罪 形 態に な っ た が

今 回の新 刑 法 典 制 定 時に も多 少の 改 正を受 けた

    (

1

) 手 段としての 「脅迫 」の 内 容が, 従 来の 「中 傷 的 」 とい う語 か ら

より具 体 的に 厂名 誉

敬 意 を 害 する事 実 」       と規 定された

   

2

) 手段 と して の 脅 迫」につ

「書 面た は 口頭で」と い う語句が削 除さ れ た

   

(3) 相 手 方の行 為 (客 体 )として

  署 名

約 務 負 担

権利 放棄は同じ だ が,   「現 金ま た は価値 物」に 「何ら       かの財 産」 が加え ら れ

また

新たに秘密の開 示が加え ら れ た

 最 も目につ く変 化は, 相手 方に行わ せ る行為 と して

「秘 密 を 開 示さ せ」 るこ とが 新 設 され た点で ある が

こ の 点で は強要 罪と全 く同じで ある

その他

構 成 要 素の面で は

400

条   項と変わ りは ない

もっ と も

罪質は

従来は盗 罪の

種と して規定さ れ てい た が

新刑法典で は盗罪と は別の犯 罪 類 型 として

広 義の強 要 罪の

種と考え ら れて い る

 刑 罰の面で は

禁 刑の上限は5 年の ま ま だ が,)罰金刑の上 限 が新法で は 6 万フ ランか ら

50

万フ ラ ン に引 き上 げ

15

MERLE

 et 

VITU ,

 op

 cit

 p

1875,

 no

 

2298 .

同書

2

参 照

16 

VOUIN

 et 

RASSAT

 

Droit

 p6nal sp6cial

6e 

6d.

1988

 p

139

17) 安全 と自 由 法との 関 係につ いて は

前 稿 204 頁

同 頁の注 25) 参 照

110

(5)

フ ラ ン ス 注釈 刑法 ・財 産犯 4(上野 芳 久 ) ら れて いる

これ は, も ち ろ ん拘 禁刑

5

年に照 ら し て計 算された結果である

刑罰関 連で は, 脅迫実現の場 合

加 重さ れ る規定が新 設さ れ た点が最 も 目に っ 変 化で ある

  新 刑 法 典まで の変 化の流れをっ かむ た あ に

強 要 罪の場 合 と同 様に

こ こでも

各 時 代の恐 喝 罪の規 定 を 比 較 する

覧表を作っ てみ るこ と に す る

【表

X

】 〔恐喝 罪の変遷〕 1791 法 典 恐 喝 罪 (400 条   )   1863 年 制 定 恐 喝 罪 (

400

条   )   1981 年 改 正 恐喝 罪 (

312− 10

条 )    

1992

年 制 定 手

 

段 書 面また は 口頭で

中 傷 的 な (diffamatoire) 開 示 (r6V61ation )

帰 責 (

imputation

) によ る脅 迫 (menace ) 書 面ま たは 口頭で

中 傷 的な

diffarmatoire

) 開 示 (rεvelation )

帰責(

imputation

) に よ る脅 迫 (menace ) (書 面ま た は口頭で→ 削 除 ) 名誉 ・敬 意事 実 開 示 (r6v61er し, ま た は 帰責(

imputer

)する との脅 迫 相 手 の 行 為 ( 客 体

  」

 

  署名   (前 項の) 書 面の交付   現 金

価 値 物の交付   署 名(signature

  約 務 負 担(engagement >

  権利放棄(renonciation }   現金

価値物の 交付   署 名

  約 務 負 担

  権 利 放 棄   現 金

価 値物

  何ら かの 産 (bien quelconque

定 な

た だ し 詐 欺 と し て 訴 追 さ れ

5

ε

  の交付   秘 密の示   (r6v 創ation  

d’

un  secret 行 為 強要する (extorquer ) 強 要 し よ うとする (未 遂 ) 強要 する(extorquer ) 強要 し よ う と す る (未 遂 ) 恐 喝 (chantage )     (

脅 して財 産 を 得 る行 為 ) (extorquer は使 用さ れて い ない) 未 遂    ○ (

400

条  項,

2

条)    ○ (

400

条  項,

2

条 )    ○ (312

12条   項

121

−4

2

号 ) 罪 質

       

軽 罪 40 条 )

盗 罪

盗罪の

軽 罪

要 罪 広 義)

種 刑   罰

1年 以 上 5年 以 下の拘 禁 刑

50F 3 F の罰 金 ・ 加 重 事 由の規 定な し

親 族 不 訴追な し

・1

年以上 5 年以下の拘 禁

3600F 以 上 6 F の罰 金

加 重の規 定な し

親 族 不 訴 追 規 定な し 判 例で ○ )

・5

年以 下の拘 禁 刑

・50

F

金刑 ・ 脅実現場 合

加 重

親 族 不 訴追 ○

31242

条 ) (注)下線部は, その欄のす ぐ左 隣の欄と比 較し た場 合, 新た に加え られ た語 句であるこ とを 意 味 する

〔恐喝罪の

詐 欺 罪との 関 係 〕

 

フ ラ ン ス で も

恐喝 罪の条 文が創 設される前は

,一

定の範 囲の恐 唱 行 為 は詐 欺 罪 と して起訴 されて い た (本稿

108

頁 〔沿革(1)1863 年 法に よ る恐 喝 罪の創 設 〕参 照 )

こ の こと か ら も わ かる ように

恐喝罪 と詐 欺罪には 共 通 点 が ある

そ し て

行為 者が

定の行 為 (脅 迫

欺 罔 ) を して

相 手 方が財 産 交 付 行 為をする

とい う共 通 点に着 目するの が

日本 刑法典の 姿 勢で ある

  し か し

フ ラ ン ス新刑法 典はこ の 見方をと らず

暴 行 窃 盗に近い強 要 罪 (狭 義 )と

詐 欺に近い恐 喝 罪と を

っ に ま と めて

独 立の犯 罪類型 (

広 義の強要 罪)と捉えて い る

→ 〔強要罪性格〕の (前稿

206

頁 ) 参 照

一111一

(6)

湘 南工科 大 学 紀 要   第

32

巻   第

1

号 〔恐喝 罪の構 成要素 〕

 かっ て判 例は, 1863 年に恐 喝 罪が創設さ れ てから 1 世紀以 上に わ たり, 断固と し て, 次の 3っ を恐 喝 罪の構 成要 素

と し て挙げ続け て き た

.一

部の学 説 (ブラン シ ュ

エ リ

ガロ

)もこ れを支 持し てい た

      (1)中 傷 的な (

diffarmatoire

)開 示 (r6velation )も し く は帰 責 (

imputation

)によ る脅 迫 (menace )       (

2

) 違 法な金 銭 取 得の 目 的 (

but

 

de

 cupidite  

il1

ξgitime

     (3)悪 意 (mauvaise  foi

  しか し

多 くの学 説 (ギャ ル ソ ン

ド ン ヌ デ ュ

ー ・

ドゥ

ヴァ

ブル

ア ン等 )から次の よ うに批 判 され た

,脅迫に よ り相手方が行う

現 金 (fonds)

価 値 物 (valeurs )

証 書 (titres)の交 付

は必 須の構 成 要 素である が

上 記 3要 素中に はこれ が 挙 げ られてい ない

第二 に

上 記 (

2

)要 素につ いて であ る が

そ れ は 条 文に書 か れてい ない し

ま た,現実に は, そ れ は故 意概 念の中で検 討さ れ る特 別の動 機(mobile )にすぎ ず,

定の 場 合に はそ うい う動 機がな く て も恐 喝が成立 する場 合があ り うる

 学説か らこ の よ う な批判を受けて

,1972

破棄 院刑事 部の判例18)は と う と う上 記

3

要 素をあ き ら め た

  そ れ 以 後

判 例 は次の

3

点 を 考 慮 す るよ うになっ たの で あ る19 )

     (1)恐 喝の 客 体 (

現 金

価 値 物 等の獲 得 )      (

2

) 中傷 的な開 示も し く は帰責に よ る脅迫      〔

3

)恐喝の故意  以下

こ の順序で

こ の

3

っ の構 成要 素2°}を検 討して い く

〔恐喝の 客 体 〕  

1863

年に創 設 され た時 は

客 体と して

  署 名 (signature ),   (前 項の 強 要 罪の規 定に定め ら れ た) 書 面の交 付

(remise  de 1

un  des ecrits enurn6r6s  a 1

alinea  pr6c6dent

の強要罪の規 定にそ っ て言え ば

債務

処 分

除 を 含 む 若 し くは生 じ させ る書 面 (6crits contenant  ou  op6rant  obligation

 

disposition

 ou 

decharge

の 交 付で ある

(前 稿 203 頁 参 照 )

一一

  現 金

価 値 物の交 付 (remise  

de

 

fonds

 ou  

de

 valeurs )

が規 定 さ れ た

これ は

いず れの場

合も被害者が交付に よっ て金 銭 的 損 害 を 生 じ るこ と を要 件と して い たこ とを 意 味す る

 しか し

,1981

年の法 律に より,   署 名

約 務 負 担, 権利 放 棄,   現 金

価 値 物の交 付, と改 正され た

  の約務 負

権 利 放 棄 は

  項の強 要 罪 と条 文 をで きる だけ 同 じ形にする た めに追 加さ れ た もの で あ る

し た が っ て

そ れ ぞ れ

語 句説 明につ いて は, 強 要 罪の説 明 箇所 (前稿 203 頁以下, 210 頁以 下)に譲 る

  の 「価 値 物(valeur )」につ い

言 して おくと, これ は創設 当 時か ら規 定さ れ てい た語で あ る が, その後の判 例に よ り

あ ら ゆ る性質の物理 的利益

(avantage   mat6rie1 ) と定 義さ れ

  非 常に広 義に解さ れて い る

  た と え ば 新聞講読契 約の込書 {souscriptions

d ’

abonnement  a un 

journal

)もこれに該当する21}

 最 近の判 例に

被 告 人

X

が, あ る女性

Y

に対し, 二人の関係にっ き あ る事ない事を暴露す る と何 度も脅迫し,

Y

か ら小 切 手を 振 りだ させ た が

,Y

の小 切 手預金は十分で あっ たに もか か わ らず

 

Y

X

に対して訴 訟を提 起した ため, 小 切 手 を 換 金で きなかっ た とい う事 案がある

破棄 院は

小 切 手とい う もの は支払い手段で あ り, その交 付は受 取 人に 小 切 手 預 金の引 出 権 (propriete 

de

 la provision)を移 す もの で ある か ら

 

X

の行 為は

客 観 面で も故 意の面で も恐 喝 罪 の要 素を満た し, しかも既 遂が成 立 すると判 示 した 22 ,

  書面へ と い うさ れ ない行為

態 度は

本 罪の客 体に該 当 しない

したがっ て

た とえば

18

Crim .22

 

juin

 

l972,

 

B ,

 no 

216

G .

P.

1972.2.605

JCP

 

1973.17326 ,

 note 

LARGUIER

Rev .

 sc

 crim

1972.

   

890 ,

0bs

 

BOUZAT

,−

Crim

28 nov

1972

 B

 no  361Rev

 sc

 crim

 i973

393

0bs

 

LARGUIER

,−

    Crim

6mars  1978

, B

 no  84;

Rev .

 sc

 crirn

1979.102

,0bs

 

BOUZAT

19) 以 上の記 述 は

テ ユ 教 授の教 科書 (旧 刑 法典用)に よる

.MERLE

 et 

VITU ,

 op

 cit

 p

1875,

 no

2297

20

) ヴ ィテ ユ 教授の教科書と同様に, キュ リエ 判 事も恐喝 罪の構成要素 と して これら3 要素 を 挙 げて い る

。J.

−C1,

   dL

 pen

 

Art.

 

312−

1 a 312

15

 

p.

10 et s

ェ ロ ン教授の教 科書も第三版 (旧 刑法典用)で はこれ ら

3

要 素を     分 けて論 じて いる

た だ

第 四 版 (新刑法典 用)で は, 上記要 素の う ち (2)

3

)の 2 っ に分け て検 討 して い る     が, こ れ は(1>が強要 罪と共通なの で省 略した だけだ と思わ れ る

.VERON ,

 op

 cit

 

p.183.

21

Crim .

 22 mars  

1883,

 

B .

 no  

84.

新 聞に中傷 的記事を掲載する と脅迫 し て申込 書を交 付さ せ た事案

22

Crim .22

 

juin

 

1994,

 

Dr.

 penal 1994

 comm

253 0bs

 VERON

(7)

フ ラ ン ス注 釈 刑 法

財産犯(

4

》(上野芳 久 )

   

1

) 恐 唱者に対し

凵頭で

その意に し た が う投票をする と約 束 すること     (2> 恐喝 者に対し, 凵頭で

結 婚に同 意 す ると 約 束 する こ と

   

3

)恐 喝者に

口頭で

性 的関係を 受け入れ る と約 束す るこ と な どの場 合に は

せい ぜい 選 挙 犯 罪か性 犯 罪が成 立 し うるだけ で あり

恐喝 罪は成 立し ない23}

 

ヴィ テユ 教 授は

上記

1981

年 改 正に よ り

恐 喝 罪は

もは や金銭犯 罪 (被 害 者が金銭 的 損害を生じ るこ と が要 件 ) だ けで は な く

被 害者が署 名した書 面な ら どん な もの でも (た と え金 銭 的約 務 や 権 利 放 棄 を 含 まない書類であっ ても) そ れを 入 手す れ ば成立す る犯 罪 と な っ た, と さ れ る 躅

 最 後に

客 体が何で あ れ

そ の交付が脅迫の 直 接の結 果で ある と言え ない限 り

恐 喝 罪は 法的に成立 し ない25に とに 注 意を要 する26 )

〔脅 迫 (menace )〕

 

こ の 「脅迫 」とい う手 段こそ が 恐喝 罪を最 も特 徴づ け る要 素で ある

以 下

(A)脅 迫 行 為, (B)脅迫の 内容, に分けて 2η 分 析する

 (A) 脅 迫 行 為   脅迫は

被 害 者の 意 思にし, 被 害者が要 求さ れ た犠 牲を払わ ざ る を え な い ようにするの に十 分な強 制 を 行 う性 質 を もつ すべ て の行 為で あ る2B)

 脅 迫は

書 面だけで な く

口頭で も成 立 する

た だ後者の場 合に は立 証が より難し くなる

ま た

口頭の 場 合

事実 認 定 を する裁 判官 は

破棄 院の コ ン トロ

ル が可能に な る よ うに, 脅迫を含む言 葉を再 現 して お か な け れば な らな い29)

400

条   項に は条 文に明 示 さ れて いた が

新刑法典で は削 除さ れて し まっ た

し か し

書 面か囗頭かで 何の 区 別 も して い ない の で

同 様に解 するこ と がで きる とされて い る30〕

 

“ ゆ す り屋” は

時に は 自 ら 自 分の身 分 を 明 か すこ と もあ る が, 多 くの場 合, 無署名の手 紙や

自分の名 前を明かさ な い電 話に よ っ て 脅 迫を行 うこ と が 多い 3u

  脅 迫は, 報 道 手 段(voie  

de

 

la

 presse )に よっ て行な わ れ ることも多い

こ の場 合で も

あ く まで恐 喝 罪の手 段 と して 報 道 手段が使 われ た だけで あり

1881 年 7月 29 日法の定

th

る報 道 軽 罪 (d61it de presseとな っ て し ま う わ け で は な い

したがっ て その 1881 年法は適 用さ れず 被 害 者の告 訴は不 要で 検 察 官が起 訴 するこ とに な る し32)

時効 期間 も 1881 年 法の

3

ヵ月で は な く

,一

般法の め る時効期間と な る33》

ま た

軽 罪真 実 あ る 証 明 すれ ばそ れ が正 当化事由に な るが 本 罪で はな ら ない34]

報道 軽 罪 い て の のある恩 赦 法も, 本罪には適用さ れない35 〕

出 版 責 任 者の 責 任 も 問 題に は な ら ない35

37)

お, 1881 年 法にっ いて は後でもふ れ る (本 稿

115

頁参照)

QU4

07 22229

28)

29

) 30 31>

32

33

) 34)

35

36

37

MERLE  et VITU

 op

 cit

 p

1876

 no

2298

MERLE

 et 

VITU ,

 op

 cit

 p

1875,

 no

2298

同 旨

 

J.

−Cl,

 op

 cit

 ne  71

Crim

3d6c

 i896

 

DP

 

1898,

1

149

J.

C1

0P

 cit

 no  71

ヴ ィテニ 教 授の分 類による

MERLE  et VITU

 op

 cit

 p

1876

 no

2299 ,

諸家の分 類は

そ れ ぞ れ

表現

(expression

内 容 (contenu )(ヴ

ア ン

ラ サ)

概 念 (notion )

内 容 〔contenu )(ヴェ ロ ン )な ど と

用 語こ

そ 異 なるが

ヴ ィテ ユ 教 授とほぼ同じ分 類が なされて い る

もっ とも

キュ リエ 判 事は

性 質caractere ・表

現 (expression )の他に 「脅 迫の 時期 (temps )」 を分け て お られる

 

J.

−C1,

0p

 ciL

 no 

56

 et s

 通常 「脅 迫の 時期 は行為 (

表現

概念 )のじ ら れて い るが

本稿で は

見や すさ を考え

キ ュ リ エ 判事い 「脅迫の 時期にっ て は別項を 立て ること に し た

MERLE

 et VITU

 op

 cit p

1876

 no

2299

Crim .24

 avr

1947,

 B

 no  l l2

後 注 42の判 例

J

Cl

 OP

 ciL

 no  65

VERON

 op

 cit

46d

 p

183

Crim .

28 

juill

1888

 B

 no  255

− Crim .

16 fξv

.1923,

 

DP .1924.1.114

GP

 

1923.

1

746

Crim .7janv .1887,

 

S

888 .1.399 .

− Crim .

6d6c

1888

, B

 no  354

Crim

19juill.1895,

 

B .

 no  

207

DP .

1900

1

567

Crim.

6fevr

1890

 B

 no  25

Crim.

 l l aofit  1905

 B

 no  410

MERLE

 et 

VITU ,

 op

 cit

 p

1876

 no

2299

 n

2;

J.

Cl

 op

 cit

 no 

65.

(8)

湘南工科大学紀 要 第

32

巻 第 1 号

  脅 迫 は

限 定 的な (

d6termine

)もの

つ ま り行 為 者が開 示 しよう と してい る事 実 が 何 か を 被 害 者 が わ かるもの でな

け ればな らな い38)

, 脅迫は, 必 ずしも恐喝 者に よ り明確に (clairement )述べ ら れ た もの で な く て も よ く, 暗 黙

の(

implicite

)もの で も, ほ の め か し に よ る (par alllision)もので も足りる

39)

こ の

判 例も 同

で も足り る と解して い る40}

フ ラ ス で は さ ら

判 例 っ て使わ れて き た言葉に従え ば

「あ えて言わずに お くこ と (r6ticences によっ て隠 さ れ た り

言 葉 巧 みに言 うこ とで目立 た な くされた」脅迫であっ て も 被 害 者に は容 易にわ かっ た 場 合であ れ ば

あるい は

相 手 方に

定 額 を 払 わ せよ う と するこ とに よっ て 圧 力 を か けた場 合で あ れ ば

そ れで も 「脅 迫」 に な り う る41乏 さ れて い る

  被 害 者の みにわか る ような語 を口 に した場 合で も成 立 し うる が

有 罪とす るた めには

裁 判 官がその 意 味 を 理 解でき る こ と が必 要で ある42,

破 棄 院は

,一

方で

脅 迫の意 味や範 囲 を 検 討し

恐 喝 罪の 「脅 迫」 と言え るか ど う かを 評 価 す るの は, 事 実 認 定を する裁 判 官の権 限だ と する 43} , 同 時に ま た他 方で, 裁判 官は, 脅 迫の言 葉(termes ), 目的(objet > を

そ して

自 分がどこを脅迫 と解釈 したの か を 明 確に しなけ れば なら な い と し て い る44

45)

  脅迫の 相手 方

被 害者自身で あ ること が多いが

他の金 を支 払 う 立場にあ る人で もよい

た と え ば

あ る婦 人に対 し

も し

定 金 額 を 支 払 わねばその 息 子が犯 した偽 造 罪 を 告 訴 する ぞ と脅 迫 した場 合

恐 喝 罪 が 成 立 する46)

こ の 点に っ い て法 文 は 何 も言っ て いない が

判 例 は

第三者 (た と え ば 近 親 者 )に対 す る名 誉 棄 損 と な り そ う な 事 実 を 開 示 す る と の迫が 相 手方

定額の 金員 等を交 付させ る とい う心理的 強 制 力を もっ ので あ れば,恐喝罪が成立す る と して い る47

4816   恐 喝 者は

事 実を開 示 する と脅迫 す る にあたり

管轄権 を 有 する裁 判 所や権 限 を もっ 官 庁に対 して開 示 する とする必 要は な い

報 道 機関や世論にして , 不正 な陰謀を暴露する との脅迫で もよい 49}

 (

B

) 脅 迫の 内容  恐喝 罪の迫は, 内容と して 「名 誉や尊 敬 を 害 する事 実 」の開示

帰責を 含 まな けれ ばな らない

開示す る(r6v 色ler) とい うの は

「名 誉 や 尊 敬 を 害 す る 事 実 」 を 広 く人が知 り うる ような状 態にす るこ とで あ る

暴 露 する とい う訳 語 も あ る が

そ れ で は や や調 子が強い と思わ れ るので

こ こで は開 示 する と訳 し た

帰 責 する (imputer )とい うの は訳 語 とし て分か りにくいか もし れないが, 要する に 「名誉や尊 敬を害する事 実」 をその人の せい にするこ と である

フ ラン ス 刑 法の総 論で出て くる

imputabilit6

行 為か ら生 じ た責 任r6sponsabilit6 をそ の人の責 任に帰す る こ と が で きる こ と) を帰 責 性と訳 すの で

そ れ との統

性を考えて帰 責 する と訳 し た

  こ の 事 実の 開 示は

も ちろ ん

被 害 者の 名 誉 (honneur )や尊 敬 (consid6ration )を 害 する性 質の もので な くて は な ら ない

た と え ば

次の よう な場 合で ある

     (

1

>有罪の や司法 上のを受けたこ と を開 示 する との 5°} 38) Crim

7d6c

1901

 D

1904

 L 159

Crim

7d6c

1923

 B

 no  426

39

Crim .4

 

juillet

 

1874,

後 注

44

,− Crim .19juillet

 

1895,

後 注

61

− Crim .4

 

f6vr

 

1921,

後 注

42

40

恐 喝 罪成 立の ため には

必 ず し も 明 示の言 動を 必要とせず

自己の経 歴

性 行および職 業 上の不法な威 勢 等 を

    利 用して害 悪を暗 示 し

畏 怖さ せ れ ば足 りる

最 判 昭

26

年 4月 12 日高 裁 刑 集43

−69i .

41

Crim .10

 

d6c.1886,

前注

9

判 例

.−

Crim ,10

 mars  

1893,

後注

42

− Crim .7dec .

1900

後 注 42

    Crim

24 avril  1947

,後注 42),

Crim

20 d6c

1967

 B

 no  335 D

1968

611

.J.

Cl

 op

 cit

 no  66

MERLE

    et VITU

 op

 cit

 p

1876

 no

2299

42

Crim .10mars

 

1893,

 

B .

 no 

71

DP .1895.1.302 .− Crim .7d6c .1900

, 

S.1904,1,371

DP .1901.1,512 .−

    Crim

4f色v

1921 ;DP

1922

5

9

.−

Crim

24 avril  1947

 B no  112;S

1948

1

112;Rev

 sc

 crim

1948

 p

   

747 ,

0bs

 

BOUZAT

43

Crim ,4f6vr

 

1921,

 

ibid.

44

Crim ,4

 

juillet

 

1874,

 

B.

 no 

195

DP

 

l875.1.288 .

前注

29

Crim .

24 avr

1947  も 同 旨

45

) 

J.

−Cl

, oP

 cit

, no 

67.

46

MERLE

 et 

VITU ,

 op

 cit

 

p.1877,

 no

2299 .

47

Crim .25

 avr

1896,

 

B .

 no  

l47

DP

 

1898.1.92 ,− Crim .27

 

f6vr.1908,

 

B.

 no 

82

S.1909,1.423 ,− Crim .

   

28mai

 

1914,

 

B .

 no  

266 ,

48

) 

J.

C1,

0p

 cit

り no 

58.

49

CA

 

Paris,11e

 ch

 B

8mars

 1989

 

Juris−

Data no  O22408

 

J.

Cl

 op

 cit

 no  63

50) Crim

13 

fevr.

1957

 

B .

 no l 42

− Crirn.20

 

d6c.1967,

注 41)の 判例

一 114一

(9)

フ ラ ン ス 注 釈 刑 法

財 産 犯 (4)(上 野 芳 久 )

   

  姦通 し た婦人に対しそれ を主 人に密 告 する と か

不 都 合な写真を頒 布す る と かの 迫51}  そ れに対 して

たとえば

次の よ う に中 傷的 内容を含ま ない場 合は,   項の強要罪か詐 欺 罪が成 立 する可 能 性はあ る が

恐 喝 罪の脅 迫 とは言えない52〕

     (1) 意地 っ ぱ り な債 務 者に対 し

貸 し た 金 を返 して もらうた めに

訴 訟 を 起こすこ と53)      (

2

) 既に訴えを 提 起 した人に対 して

その人 がい るこ と を 警 察に通報する と脅すこ とs4)      (3) ある人に対 し

そ の人が徴 兵 制で 入 隊 して いた と き新 兵い じめ を し たこ とに っ い て脅す こ と55 )  とこ ろ で, 恐喝 行 為者は, 取り上げ た事 実によ っ て

「被 害 者の名 誉 や 被 害 者に対 する尊 敬 を 侵 害 」 しよう とす るこ と に な る が

こ れ は報道の自由に関 する

1881

7

29

日法

29

条の名 誉 毀 損 罪の語 句 と

致 す る

黷 鸞齋

締 鷲

再醺

1i5

1

1      1      1

;  個人 も し く は そ の行 為が帰 する団 体の名誉や尊 敬を

1

   

Toute

 allegation  ou  

imputation

 d’un  fait qui

  :

i

侵 害す・事 実・関 す・すべ て の主 張 また は攤 は

i

・… ea ・t・・… a・

1

’h・nn ・u… ala  c・n・・dera… n

i

雛 棄損で ある

         

id

・ ’・ pers・nn ・ ・ud − p・ auq ・11fitest

1 

そ の主 張 も し くは非 難の

直 接 また は転 載の形に よ

 

l

 

imput6  est une  

diffamation.

 

La

 publication

   l

l

る嫻 は

たと 礙 問 を 留 保 し た場 合で も

 

idi

・ec・・up ・・v・

i

d

・ ・ep・・

d

・ ・ti・ncett ・

   

i

あ るい は・ 氏 名を明 示し な か・ た もの の・ 議 論

 

i

11eg

・ti・n ・ ・

de

 cett・

im

・・t・・

i

・n …

   

i

意 見 書面 化 も しくは印 刷さ れ た脅 迫の文 言

ipunissabl

m ・mes ・・11ees・f・・tes・ ・ ・… m ・

 

1

灘 ポス タ

ー・

広 告か ら誰だ か判 明 して し ま う個 人

ld

bit

・ti… u ・

i

11

・ viseun ・ pers・nn ・ ・uun

や団体に対す る もの で あ る駘 は

     

i

… p・ n・n ・xp ・e・ ・e… t・ ・mme … m ・i・ d・n ・

 

罰せ ら れ る

       

i1

id

・ntificati ・n

 est ・end ・ ・ p・ssib1 ・ p・ ・ 且es

 

       

lte

「mes

 des disc・u「s… i・

 m ・naces

 e・ ・it・ ・u

 

       

limp

・ime… placa・d・ ・u ・m ・hes incrimi・…

    …

  い か な る鱒 的 表 現 も

韈 し罵 倒す る諜 も

i

  T・u ・eexp ・essi ・n ・u ・・agean ・e

・erm ・ ・d・ m ・p…

何の の帰責

ea

まない

ee

侮 辱で あ る

i

・u 

invec

i

・ ・

q

i

・n・renferrn

1’

im

・…

i

・n

 

L

−.

_

一一

.一

一一

一一

一一

1

−一

璽 璽

虫 皇

3

_

一一

 恐喝 罪の脅 迫も上 記

1881

年 法と同様に解すべ き と考え ら れ た こ と か ら

F

に述べ る よ う な脅 迫の 内 容に関 する 諸 問 題にっ い て

,一

定の 論が生 じて くる56)

お, 恐喝罪が成立 したからとい っ て同法の報 道 犯 罪の 規定が直 接 適用 さ れ る わ け で はない こ と

お よ び その こ と か ら生 じ る諸 効 果につ い て は , 前述 し た (本 稿

113

頁)

 (

1

) 法人 の処罰

    上記

1881

年 法

29

条は

自 然 人だ けで なく 法 人を も保 護の対 象と して い るの で

株 式 会 社

(societ6  anonyme )や 老 齢 年 金 公 庫 (caisse  de retraite )も保 護の対 象に な りうると 解されて きた (判 例 )

そこか ら判

例 は

会 社 や 銀 行 が 恐 喝 罪 を 実 行 す るこ と も あ り うると してき た

新刑法 典は, 明文で法 人 処罰を規定 して (後述

312

5 条) , 法人が 正犯に も共犯 に もな りう るこ と を明 ら かに し た 57 )

     脅迫の相 手

    これ は 必 ず し も被 害 者 と

致 しなくて も よい

こ の点にっ いて上 述 し た

 (3) 脅 迫 内 容が 真 実の場 合

    1881 年 法で は

原 則と し て主 張 さ れ た事 実が真 実であっ て も犯 罪が成 立 する が

恐喝 罪で も同様で 「名 誉や尊 敬を害す る事 実 」は真 実で も よい

とい うより

実は

恐 喝 罪を創 設 し た

1863

年 法の立

51

BLANCHOT

 op

 cit

1990

 

ed.

 p

22

19936d .

 p

24 ,

な お, キ

リエ判 事は, 性道徳が解 放さ れ た と はいえ

  

姦 通 関係はもち ろ ん ホモ係にあるこ とも中傷 的

実にな り う るだろ う と さ れ る

J

−Cl

, op

 cit

 no  

64

52

MERLE

 et 

VITU ,

 op

 cit

 p

1877,

 no

2299.

53 MERLE  et VITU , ibid

54) Paris

24 mars  1953

 GP  1953

2

14

55

Paris,18

 mai  

1896,

 

S

 

1897.2.117

D .1897.2.324 .

56) 

J.

Cl

 oP

 cit

 no  

56 .

57) 

J

−Cl,

 op

 cit

 no  

57 .

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