Hitachi Virtual Storage Platform
ShadowImage ユーザガイド
Storage Navigator を使ってストレージシステムを操作する場合は、必ずこのマニュアルを読み、操作手順、およ び指示事項をよく理解してから操作してください。 また、このマニュアルをいつでも利用できるよう、Storage Navigator を使用するコンピュータの近くに保管してください。
著作権
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輸出管理について
本製品を輸出される場合には,外国為替および外国貿易法ならびに米国の輸出管理関連法規などの規制をご確認の上、 必要な手続きをお取りください。発行
2012 年 3 月(第 9 版)目次
はじめに...9
対象ストレージシステム...10 マニュアルの参照と適合プログラムバージョン...10 対象読者...10 安全にご使用いただくために...10 操作対象リソースについて...11 マニュアルで使用する単位について...11 マニュアルで使用する用語について...11 マニュアルに掲載されている画面図について...11 変更履歴...111. ShadowImage の概要...13
1.1 ShadowImage ソフトウェア...141.2 ShadowImage および Copy-on-Write Snapshot のボリューム名について...14
1.3 ShadowImage の利用法...14
1.4 ハードウェアおよびソフトウェアのコンポーネント...15
1.4.1 ボリュームペア(プライマリボリューム とセカンダリボリューム)...17
1.4.1.1 カスケードペア...17
1.4.2 Storage Navigator の GUI...18
1.4.3 RAID Manager コンシステンシーグループ...19 1.5 ペアの作成と更新コピー...19 1.5.1 ペアの作成 ...19 1.5.2 更新コピー ...20 1.6 プログラムプロダクト名の略称について...21
2. 要件と計画...23
2.1 システム要件...24 2.2 ライセンス容量の要件 ...25 2.3 ペアボリューム作成の計画 ...26 2.3.1 作成できるペア数を計算する...26 2.3.1.1 差分テーブル数、ペアテーブル数を計算する...27 2.3.1.2 最大ペア数を計算する ...28 2.3.2 ShadowImage 用ボリュームの準備...30 2.4 運用設計 ...31 2.5 システムオプション...323. ShadowImage ボリュームを共用する...35
3.1 Open Volume Management...36
3.2 Cache Residency Manager...36
3.3 LUN Manager...36
3.4 Data Retention Utility...36
3.5 Volume Migration...37
3.6 Universal Volume Manager...37
3.7 TrueCopy...37
3.8 Universal Replicator...37
3.9 TrueCopy および Universal Replicator の組み合わせ...38
3.10 Universal Replicator のマルチターゲット/カスケード/デルタリシンク構成...41 3.10.1 Universal Replicator のマルチターゲット構成...41 3.10.2 Universal Replicator のマルチターゲット/デルタリシンク構成...43 3.10.3 Universal Replicator のカスケード構成...46 3.10.4 Universal Replicator のカスケード/デルタリシンク構成...48 3.11 Dynamic Provisioning...51 3.12 Copy-on-Write Snapshot...52
3.13 High Availability Manager...55
3.14 Resource Partition Manager...56
4. 事前準備を実施する(メイン画面)...57
4.1 ペア作成前の事前準備...58
4.2 プライマリボリューム、セカンダリボリューム用のボリュームを作成する...58
4.3 予約ボリュームを追加する...58
4.4 Host I/O Performance オプションを設定する ...59
4.5 ペア操作に関する注意事項...59 4.5.1 ペア作成時の注意事項...59 4.5.2 Storage Navigator(メイン画面)でのペアの作成...60 4.5.2.1 ペア構成の考え方...60 4.5.2.2 ペアトポロジの考え方...61 4.5.2.3 複雑なペアを構成する場合...63 4.5.3 ペア分割の種類...67 4.5.4 ペア中断時の注意事項...67 4.5.5 ぺアの状態が PSUS に変わる契機について...68 4.5.6 ペア分割時の注意事項...68 4.5.7 ペア再同期の種類...68 4.5.8 ペア再同期時の注意事項...69
4.5.9 Reverse Copy および Quick Restore の制限事項...70
4.5.10 ペア削除時の注意事項...70
5. ペア操作を実行する(メイン画面)...71
5.1 ペア操作の流れ...72 5.2 ペアの状態を確認する...72 5.3 ペアを作成する...72 5.4 ペアを分割する...75 5.4.1 At-Time Split 機能を使用したコンステンシーグループのペアの分割...75 5.5 ペアを再同期する...78 5.6 ペアを中断する...79 5.7 ペアを削除する...796. 稼働状況の確認とメンテナンス(メイン画面)...81
6.1 稼働状況を確認する...82 6.2 ペアの情報を参照する...82 6.2.1 ペア数とペアの一覧を参照する...82 6.2.1.1 ペア状態の定義...82 6.2.1.2 L1、 L2 ペアに対して実行できる操作...86 6.2.1.3 ペア操作指示とペア状態の関係...88 6.2.1.4 ペア操作指示と実行できる操作(プライマリボリュームを複数のセカンダリボリュームで共 有する場合)...88 6.2.2 ペアのプロパティを参照する...89 6.2.3 ペアの一致率を参照する...89 6.3 予約ボリュームの情報を参照する...90 6.3.1 予約ボリューム数を参照する...90 6.3.2 予約ボリュームの一覧を参照する...90 6.4 コンシステンシーグループの情報を参照する...90 6.4.1 コンシステンシーグループ数を参照する...90 6.4.2 コンシステンシーグループの一覧を参照する...91 6.4.3 コンシステンシーグループのプロパティを参照する...91 6.5 ペア操作の履歴を参照する...91 6.6 ライセンス容量を参照する...95 6.7 システムを保守する...96 6.7.1 予約ボリュームを削除する...96 6.7.2 システムオプションを変更する...96 6.7.3 システムおよびデバイスの保守中のペア操作...97 6.7.3.1 物理デバイスおよび論理デバイスの保守...977. 事前準備を実施する(サブ画面)...99
7.1 ペア作成前の事前準備...100 7.2 正 VOL、副 VOL 用のボリュームを作成する...100 7.3 副 VOL をリザーブする...1007.4 Host I/O Performance オプションを設定する ...101
8. ペア操作を実行する(サブ画面)...103
8.1 ペア操作の流れ...104 8.2 ペアの状態を確認する...104 8.3 ペアを作成する...104 8.4 ペアを分割する...106 8.5 ペアの作成を中断する...108 8.6 ペアを再同期する ...109 8.7 ペアを解除する...1119. 稼働状況の確認とメンテナンス(サブ画面)...113
9.1 稼働状況を確認する...114 9.1.1 ペア状態を確認する...114 9.1.1.1 ペア状態の定義...114 9.1.1.2 L1、 L2 ペアに対して実行できる操作...115 9.1.1.3 ペア操作指示とペア状態の関係...117 9.1.1.4 ペア操作指示とペア状態の関係(正 VOL を複数の副 VOL で共有する場合)...118 9.1.2 ペアとボリュームの詳細情報を表示する...118 9.1.3 副 VOL パス情報を表示する...1199.1.4 ペア数とライセンス情報を確認する...121 9.1.5 ペアの操作履歴を確認する...122 9.2 システムを保守する...123 9.2.1 副 VOL リザーブ属性を解除する...123
10. トラブルシューティング...125
10.1 一般的なトラブルシューティング...126 10.2 RAID Manager のトラブルシューティング...126 10.2.1 コンシステンシーグループ指定ペア分割機能操作時のトラブルシューティング...134 10.3 お問い合わせ先...134付録
A ShadowImage GUI リファレンス(メイン画面)...135
A.1 [レプリケーション]画面...136 A.2 [ローカルレプリケーション]画面...138 A.3 [ペアプロパティ参照]画面...143 A.4 [ペア一致率参照]画面...145 A.5 [操作履歴参照]画面...146 A.6 [コンシステンシーグループプロパティ]画面...147 A.7 ペア作成ウィザード...149 A.7.1 [ペア構成選択]画面...149 A.7.2 [プライマリボリューム選択]画面...150 A.7.3 [セカンダリボリューム選択]画面...153 A.7.4 [設定確認]画面...156 A.8 ペア分割ウィザード...158 A.8.1 [ペア分割]画面...158 A.8.2 [設定確認]画面...160 A.9 ペア再同期ウィザード...161 A.9.1 [ペア再同期]画面...161 A.9.2 [設定確認]画面...163 A.10 [ペア中断]画面...164 A.11 [ペア削除]画面...165 A.12 [ミラーユニット編集]画面...166 A.13 予約ボリューム追加ウィザード...167 A.13.1 [予約ボリューム追加]画面...167 A.13.2 [設定確認]画面...170 A.14 予約ボリューム削除画面...170 A.15 ローカルレプリカオプション編集ウィザード...171 A.15.1 [ローカルレプリカオプション編集]画面...171 A.15.2 [設定確認]画面...174付録
B ShadowImage GUI リファレンス(サブ画面)...175
B.1 [Pair Operation]画面...176 B.1.1 主要構成要素...176 B.1.2 ボリュームリスト...177 B.1.3 [プレビュー]リスト ...179 B.1.4 ペア操作のコマンドメニュー...179 B.1.5 [表示フィルタ]画面 ...180 B.2 [History]画面...181 B.3 [Option]画面 ...182用語解説...185
はじめに
このマニュアルは、Hitachi Virtual Storage Platform(以下、VSP と略します)用のShadowImage ユーザガイドです。このマニュアルでは、ShadowImage の概要と使用方法につ いて説明しています。 r 対象ストレージシステム r マニュアルの参照と適合プログラムバージョン r 対象読者 r 安全にご使用いただくために r 操作対象リソースについて r マニュアルで使用する単位について r マニュアルで使用する用語について r マニュアルに掲載されている画面図について r 変更履歴
対象ストレージシステム
このマニュアルでは、次に示す VSP のストレージシステムに対応する製品(プログラムプロダクト) を対象として記述しています。 VSP • A-65AC-CBX • H-65AC-CBX このマニュアルでは特に断りのない限り、VSP のストレージシステムを単に「ストレージシステム」 と称することがあります。マニュアルの参照と適合プログラムバージョン
マニュアルを参照されるときは、ご使用の「DKCMAIN」プログラムと同じ梱包内のプログラムプロダ クト用 CD-ROM に添付されているマニュアルを使用してください。 このマニュアルは、DKCMAIN プ ログラムのバージョン「70-03-3X-XX/XX」以降(XX は規定外)に適合しています。対象読者
このマニュアルは、次の方を対象読者として記述しています。 • 磁気ディスクアレイ装置を使用したシステムを運用管理し、磁気ディスクアレイ装置の保守につ いて訓練を受けた方 • ストレージシステム装置を使い慣れている方 • UNIX®コンピュータまたは Windows®コンピュータを使い慣れている方 • Web ブラウザを使い慣れている方使用する OS および Web ブラウザの種類については、『Storage Navigator ユーザガイド』をご覧く ださい。
安全にご使用いただくために
このマニュアルでは、製品を安全にご使用いただくための注意書きを、次のとおり記載しています。 注意 データの消失・破壊のおそれや、データの整合性がなくなるおそれがある場合などの注意を示します。 メモ 解説、補足説明、付加情報などを示します。 注意事項:上記注意表示以外のインストール、設定、操作、運用などに関する注意を示します。 留意事項:解説、補足説明、付加情報などを示します。操作対象リソースについて
Storage Navigator のメイン画面には、ログインしているユーザ自身に割り当てられているリソー スだけが表示されます。また、割り当てられているリソースの管理に必要とされる関連のリソース も表示される場合があります。 Storage Navigator のサブ画面には、ストレージシステムに存在するすべてのリソースが表示され ます。Storage Navigator のサブ画面で各操作を実行するときには、基本情報画面でリソースグ ループの ID を確認し、ユーザアカウントに割り当てられているリソースに対して操作を実行してく ださい。 また、このマニュアルで説明している機能を使用するときには、各操作対象のリソースが特定の条 件を満たしている必要があります。 各操作対象のリソースの条件については『オープンシステム構築ガイド』をご覧ください。マニュアルで使用する単位について
1k(キロ)バイトは 1,024 バイト、1M(メガ)バイトは 1,024 キロバイト、1G(ギガ)バイトは 1,024 メガバイト、1T(テラ)バイトは 1,024 ギガバイトの計算値です。 1 ブロック(Block)は 512 バイトです。マニュアルで使用する用語について
このマニュアルでは、Storage Navigator が動作しているコンピュータを便宜上「Storage
Navigator 動作 PC」と呼びます。また、論理ボリュームは特に断りが無い場合、「ボリューム」と呼 びます。
マニュアルに掲載されている画面図について
このマニュアルに掲載されている画面図の色は、ご利用のディスプレイ上に表示される画面の色と 異なる場合があります。
このマニュアルでは、Windows コンピュータ上の Internet Explorer での画面を掲載しています。 UNIX コンピュータ上でご使用の Storage Navigator の画面は、マニュアルに掲載されている画面の 表示と異なる場合があります。Storage Navigator の画面や基本操作に関する注意事項について は、『Storage Navigator ユーザガイド』を参照してください。
変更履歴
版番号 発行年月 変更内容 初版 2010 年 9 月 新規(適合 DKCMAIN プログラムバージョン:「70-01-0X-XX/XX」以降) 第 2 版 2010 年 10 月 初版を改訂(適合 DKCMAIN プログラムバージョン:「70-01-2X-XX/XX」以降) 第 3 版 2010 年 12 月 第 2 版を改訂(適合 DKCMAIN プログラムバージョン:「70-01-4X-XX/XX」以降) 第 4 版 2011 年 1 月 第 3 版を改訂(適合 DKCMAIN プログラムバージョン:「70-01-6X-XX/XX」以降) 第 5 版 2011 年 3 月 第 4 版を改訂(適合 DKCMAIN プログラムバージョン:「70-02-0X-XX/XX」以降)版番号 発行年月 変更内容 第 6 版 2011 年 7 月 第 5 版を改訂(適合 DKCMAIN プログラムバージョン:「70-02-5X-XX/XX」以降) 第 7 版 2011 年 9 月 第 6 版を改訂(適合 DKCMAIN プログラムバージョン:「70-03-0X-XX/XX」以降) 第 8 版 2012 年 2 月 第 7 版を改訂(適合 DKCMAIN プログラムバージョン:「70-03-3X-XX/XX」以降) 第 9 版 2012 年 3 月 • メインフレーム用の記載を削除(2.1 ) • Quick Restore に関する記載を追加(4.5.9 ) • ペアの操作履歴に関する記載を変更(9.1.5 ) • エラーコードとその説明を追加(10.2 )
• ShadowImage for Mainframe の説明を追加(A.3 )
1
ShadowImage の概要
ShadowImage は、内部ミラーリング技術を使用してストレージシステム内の任意のボ リュームをコピーし、維持します。 このマニュアルでは、ShadowImage の計画、ペア操作、稼働状況の確認、トラブルシュー ティングについての情報を提供します。 r 1.1 ShadowImage ソフトウェアr 1.2 ShadowImage および Copy-on-Write Snapshot のボリューム名について
r 1.3 ShadowImage の利用法
r 1.4 ハードウェアおよびソフトウェアのコンポーネント
r 1.5 ペアの作成と更新コピー
1.1
ShadowImage ソフトウェア
ShadowImage を使用することで、同じストレージシステムにあるデータボリュームの複製ボリュー ムを作成できます。また、複数の複製ボリュームを作成できます。
1.2
ShadowImage および Copy-on-Write Snapshot
のボリューム名について
Storage Navigator の画面やメッセージで使用している ShadowImage および Copy-on-Write Snapshot のボリューム名は、Storage Navigator のメイン画面とサブ画面とで異なります。コピー 元およびコピー先のボリューム名を次に示します。 表 1-1 : 画面やメッセージで使用するボリューム名 画面種別 コピー元のボリューム コピー先のボリューム メイン画面 プライマリボリューム セカンダリボリューム サブ画面 正 VOL 副 VOL 正ボリューム 副ボリューム
Storage Navigator のメイン画面とサブ画面については、『Storage Navigator ユーザガイド』を参 照してください。
1.3
ShadowImage の利用法
次のようにボリュームを指定して、新規に ShadowImage ペアを作成すると、初期コピーを実行しま す。 • コピーしたいボリュームを選択します。これが、プライマリボリュームになります。 • コピー先のボリュームを選択します。これが、セカンダリボリュームになります。 初期コピー中には、プライマリボリュームは、読み取りや書き込みが可能な状態となっています。 初期コピーが完了した後、プライマリボリュームに書き込まれた内容を定期的にセカンダリボ リュームにコピーします。 ShadowImage ペアは、ペアの分割指示を受け取るまでペアの状態を保ちます。ペアが分割すると、 プライマリボリュームは更新されますが、セカンダリボリュームは分割した時点でのプライマリボ リュームの内容を保証します。 • 分割後の セカンダリボリュームに対して、ホスト側のアプリケーションによる読み取りや書き 込みなどのアクセスが可能です。 • プライマリボリュームとセカンダリボリュームの更新データは差分ビットマップで管理します。 • 用途に応じて、プライマリボリュームからセカンダリボリューム、またはセカンダリボリューム からプライマリボリュームへの再同期を実施することで、更新データをコピーし、再びペアを作 成できます。 コピー操作に関する詳細については、「1.5 ペアの作成と更新コピー」を参照してください。1.4
ハードウェアおよびソフトウェアのコンポーネン
ト
VSP ストレージシステムで使用する代表的な環境は、ストレージシステムと接続したホスト、 ShadowImage ソフトウェア、プライマリボリューム、1個または複数のセカンダリボリューム、お よび ShadowImage 操作用のインタフェースツールです。
インタフェースツールには、Storage Navigator のグラフィカルユーザインタフェース(GUI)、RAID Manager があります。
BCM/PPRC 用に予約したコンシステンシーグループは、RAID Manager では使用できません。また、 RAID Manager でコンシステンシーグループを使用する場合は、予約する必要はありません。RAID Manager で作成したコンシステンシーグループは、BCM/PPRC では使用できません。2つの階層のペ アを持つ ShadowImage 環境を、次の図に示します。
1.4.1
ボリュームペア(プライマリボリューム とセカンダリボリュー
ム)
1 個のペアは、プライマリボリュームとセカンダリボリュームから構成されます。 各プライマリボ リューム は、3 個までのセカンダリボリュームとペアを作成できます。したがって、1 個のプライ マリボリュームで 3 個のペアを作成できます。 ShadowImage 操作中は一部のペア状態を除いて、ホストからプライマリボリュームに対してアクセ スできます。PAIR 状態では、プライマリボリュームに対する更新データを受け取ると、 新しいデー タを 差分ビットマップに保存し、 定期的にセカンダリボリュームにコピーします。ただし、セカ ンダリボリューム は、非同期に更新を行うため、プライマリボリュームとセカンダリボリュームと は一致しません。セカンダリボリューム は、ペアを分割、または解除した後にホストからアクセス できます。1.4.1.1
カスケードペア
ShadowImage のセカンダリボリュームはそれぞれ第2階層のセカンダリボリュームともペアを作成 できます。第 1 階層(L1)のセカンダリボリュームは、第2階層(L2)の2個のセカンダリボリュー ムともペアを作成できます。したがって、1個のプライマリボリュームに対して最大9個までのセ カンダリボリュームを使用できます。 L2 ペアをカスケードペアと 呼びます。カスケードペアの構造を、次の図に示します。図 1-2 : カスケードペアの構造 • L1 ペアのプライマリボリュームは、ルートボリュームです。 • L1 ペアのセカンダリボリュームは、ノードボリュームです。 • L2 ペアのプライマリボリュームは、L1 のセカンダリボリュームであり、ノードボリュームで す。 • L2 ペアのセカンダリボリュームは、リーフボリュームです。
ShadowImage のカスケードペアは TrueCopy のペアボリュームとして使用できます。TrueCopy 側か らはノードボリュームとリーフボリュームを区別しないで、セカンダリボリュームとして扱います。
1.4.2
Storage Navigator の GUI
Storage Navigator から GUI を使用して、あらかじめ設定した TCP/IP 接続を経由してストレージシ ステムのサービスプロセッサ(SVP)と交信します。Storage Navigator はシステムに LAN 接続して います。
この GUI で、ShadowImage のペア操作が実行できます。
1.4.3
RAID Manager コンシステンシーグループ
RAID Manager は、Storage Navigator とほぼ同じ操作を実行でき、コマンドラインインタフェース を使用します。ペア操作コマンドはホストから直接発行します。RAID Manager からスクリプトを 使用して、ShadowImage ペア操作を自動的に実行することもできます。
RAID Manager を使用して、コンシステンシーグループとして複数の ShadowImage ペアを指定できま す。コンシステンシーグループを使って、複数のペアを一度に作成できます。また、グループ内の 全ペアのペア状態を同時に遷移させることもできます。
1.5
ペアの作成と更新コピー
ShadowImage ペアを作成した場合、ストレージシステムは初期コピーを実行します。 初期コピーの 完了後、ストレージシステムは非同期にプライマリボリュームの更新データをセカンダリボリュー ムにコピーします。1.5.1
ペアの作成
ペアを作成するとき、ストレージシステムは初期コピーを開始し、プライマリボリュームのすべて のデータをセカンダリボリュームにコピーします。 • ペア作成の前は、ペアの状態は SMPL です。 • ペア作成の後は、ペアの状態は COPY になります。 • 初期コピーが完了すると、ペアの状態は PAIR に変わります。図 1-3 : ペアの作成 プライマリボリュームは、初期コピー中でもホストからの更新を受け付けます。ストレージシステ ムはプライマリボリュームの更新データを非同期でセカンダリボリュームにコピーします。
1.5.2
更新コピー
プライマリボリュームの更新データは、差分ビットマップとして保存されます。更新コピーは、ス トレージシステムが非同期に実行します。更新コピーは、蓄積した差分ビットマップの量と前回更 新したときからの経過時間などを基に実行します。図 1-4 : 更新コピー 更新データのコピーを非同期に行っているため、初期コピーが完了し、ペアの状態が PAIR に変わっ ても、 プライマリボリュームとセカンダリボリュームの内容が同じにならないことがあります。特 定のタイミングで プライマリボリュームとセカンダリボリュームのデータを同じにしたい場合は、 ペアを分割する必要があります。 注意 コピー中にホストからプライマリボリュームへの書き込みがなかった場合も、プライマリボリュームの データとセカンダリボリュームのデータが一致しないことがあります。プライマリボリュームとセカンダリボ リュームのデータを確実に一致させるためには、ペアを分割して、PSUS 状態にする必要があります。
1.6
プログラムプロダクト名の略称について
このマニュアルでは、プログラムプロダクト名について、次に示す略称を用いる場合があります。 • FCSE:Compatible Software for IBM® FlashCopy® SE の略称です。• FCv2:Compatible FlashCopy® V2 の略称です。 • SI:ShadowImage の略称です。
• SIMF(SI-MF):ShadowImage for Mainframe の略称です。 • SS:Copy-on-Write Snapshot の略称です。
2
要件と計画
ここでは、システム要件と ShadowImage システムを計画するにあたっての推奨事項につい て説明します。 r 2.1 システム要件 r 2.2 ライセンス容量の要件 r 2.3 ペアボリューム作成の計画 r 2.4 運用設計 r 2.5 システムオプション2.1
システム要件
ShadowImage に必要なシステム要件を次の表に示します。 表 2-1 : システム要件 項目 要件 ShadowImage ライセンス 容量 購入したライセンス容量を使用できます。2.2 を参照してください。 ライセンスキー 詳細については、Storage Navigator ユーザガイドを参照してください。RAID レベル RAID 1、RAID 5、RAID 6
サブ画面 サブ画面を使用して ShadowImage ペア操作を行うためには Modify モードに設定す
る必要があります。
RAID Manager RAID Manager を In-Band 方式で使用する場合は、コマンドデバイスが必要です。
Out-of-Band 方式で使用する場合は、コマンドデバイスは不要です。詳細について は、RAID Manager ユーザガイドを参照してください。 ペアボリューム • セカンダリボリュームごとのプライマリボリュームの数:1 個 • プライマリボリュームごとのセカンダリボリュームの数 :1~3 個 L1 ペアでは、各プライマリボリュームには最大 3 個のセカンダリボリューム。 L2 ペアでは、各プライマリボリュームには最大 2 個のセカンダリボリューム。 (ペアの階層についての情報は、1.4.1.1 を参照してください)。 • ボリューム容量:プライマリボリュームとセカンダリボリュームの容量は同じ にする必要があります。 • サポートするエミュレーションタイプ: SMPL の場合と同等です。プライマリ ボリュームとセカンダリボリュームのエミュレーションタイプは同じにする 必要があります。ただし、中間ボリュームと通常ボリュームでペア作成する場 合は、同系統(3390-3 と、3390-3A/3390-3B など)であれば、ペア作成できま す。 • サポートするボリュームの種類は、以下の通りです。 ◦ 内蔵ディスクを使用した内部ボリューム。
◦ Universal Volume Manager で設定した外部ボリューム(Universal Volume
Manager のライセンスが必要です)。 ◦ VLL を使用して作成した可変ボリューム(CV)(ペアボリュームは同じ容量 で同じエミュレーションタイプである必要があります)。 LUSE ボリュームを使用する場合、専用のライセンスが必要です。 ShadowImage の セカンダリボリュームは、容量と構成がプライマリボリュームと同じでな ければなりません。例えば、プライマリボリュームが 1GB、2GB、3GB の順で構 成した LUSE ボリュームの場合、セカンダリボリュームも同じ順番で構成した 1GB、2GB、3GB の LUSE ボリュームでなければなりません。 • MU 番号(ミラーユニット番号):L1 ペアに対しては、0、1、または 2 を使用し ます。L2 ペアに対しては、1 または 2 を使用します。 • 他のプログラムプロダクトとの共用ボリュームをサポートします。3. 章を参 照してください。. • 次のボリュームはペアボリュームとして使用できません。 Universal Replicator ジャーナルボリューム 仮想ボリューム(Dynamic Provisioning ボリュームを除く) プールボリューム 最大ペア数 ストレージシステムの最大作成可能ペア数は 16,384 ペアです(1 個のプライマリ ボリュームに対して1個のセカンダリボリューム)。実際の個数は、追加共用メモ リの量に基づきます。詳細については2.3.1 を参照してください。 ペアの最大数は、LUSE ボリュームを使用する場合には減少します。
項目 要件 コンシステンシーグ
ループ
• ストレージシステムに設定できるコンシステンシーグループの数は、
ShadowImage、ShadowImage for Mainframe、および Copy-on-Write Snapshot のコンシステンシーグループを含めて最大で 256 個です。
メモ:ShadowImage ペア、ShadowImage for Mainframe ペアおよび Copy-on-Write Snapshot ペアは同じコンシステンシーグループの中には共存できませ ん。 • コンシステンシーグループには、最大で 8,192 個の ShadowImage ペアを定義で きます。 メモ:複数の LDEV から成る LUSE ボリュームがある場合、ボリューム数を数え るときには、LUSE ボリュームの個数ではなく、複数 LDEV の個数をボリューム 数として数えます。LUSE ボリュームがある場合は、LUSE ボリューム自体の数 を数えるのではなく、LUSE ボリュームとして連結されている LDEV の数をボ リューム数として数えます。LUSE ボリュームについては、オープンシステム構 築ガイドを参照してください。 • 各コンシステンシーグループには 0~FF の番号が割り当てられます。 コンシステンシーグループ番号の 00~7F(0~127)までは ShadowImage、 ShadowImage for Mainframe、および Copy-on-Write Snapshot が共有して使用 できます。コンシステンシーグループ番号の 80~FF(128~255)からは Copy-on-Write Snapshot 専用です。
2.2
ライセンス容量の要件
ShadowImage ボリュームの合計容量は、購入したライセンス容量の合計より少なくなければなりま せん。 運用開始後も、ShadowImage ボリュームの合計サイズが購入したライセンス容量を超えないように 維持していく必要があります。 • ライセンス容量には、ShadowImage プライマリボリューム、セカンダリボリューム、 およびセ カンダリボリューム としてリザーブしているボリュームを含んでいます。これらのボリューム の合計容量が購入したライセンス容量以下でなければなりません。• Copy-on-Write Snapshot のプライマリボリューム とプールボリュームには、ShadowImage ライ センス容量が必要です。
• 複数の目的で使用するボリュームの容量は一度だけ計算します。使用する目的の数に応じて容 量を加算する必要はありません。
• Dynamic Provisioning ボリュームを ShadowImage プライマリボリューム またはセカンダリボ リューム(リザーブボリュームを含む)として使用するとき、ボリュームに割り当て済みの Dynamic Provisioning プールの容量が ShadowImage ライセンス容量の対象になります。 Dynamic Provisioning ボリュームのライセンス容量はリアルタイムに更新しません。したがっ て、プールに対して複数のデータの書き込み要求を実施することで、ShadowImage のライセンス 容量が、購入したライセンス容量を超えてしまうことがあります。 ShadowImage ボリュームがライセンス容量を超えた場合、その後 30 日間は使用できます。30 日 間を超えた後は、ペア削除以外の操作ができなくなります。 ShadowImage の使用容量として計算されるボリュームと容量を、次の表に示します。これらを合計 した容量が、購入した ShadowImage ライセンス容量より少なくなければなりません。
表 2-2 : ShadowImage の使用容量に加算するボリュームと加算する容量 加算対象のボリューム 加算対象の容量 プログラムプロダクト ボリュームの種類 通常VOL もしくは DP-VOL ShadowImage プライマリボリュー ム 通常 VOL ボリュームの容量 DP-VOL ボリュームが使用し ているプールの容量 セカンダリボリュー ム 通常 VOL ボリュームの容量 DP-VOL ボリュームが使用し ているプールの容量 リザーブ VOL 通常 VOL ボリュームの容量 DP-VOL ボリュームが使用し ているプールの容量 Copy-on-Write Snapshot プライマリボリュー ム 通常 VOL ボリュームの容量 DP-VOL ボリュームが使用し ているプールの容量 プール VOL 通常 VOL ボリュームの容量 上の表の「通常 VOL」とは、Dynamic Provisioning のボリュームとして指定していない内部ボリュー ムまたは外部ボリュームを指します。なお、外部ボリュームとは、Universal Volume Manager に よって外部ストレージシステムのボリュームをマッピングした内部ボリュームのことです。DP-VOL とは、Dynamic Provisioning で使用する仮想 VOL のことです。
ShadowImage と Copy-on-Write Snapshot がボリュームを共用している場合、共用しているボリュー ムは、一度だけ ShadowImage の使用容量に加算します。
2.3
ペアボリューム作成の計画
ShadowImage のプライマリボリューム用、セカンダリボリューム用のボリュームは、ShadowImage ペ アを作成する前に作成しなければなりません。 ペアボリュームへのシステム要件の確認を「表 2-1 システム要件」に示します。また、次に示すオプションを使用できます。 • ペアを作成する前に、セカンダリボリュームとしてボリュームをリザーブできます。これによっ て、ペア作成前のリザーブボリュームに対し、I/O の受け付けを抑止できます。リザーブボ リュームはセカンダリボリュームに対してだけ使用できます。 • RAID Manager を使用する場合は、ペアのグループをコンシステンシーグループに対応付けるこ とができます。コンシステンシーグループを使用すると、コンシステンシーグループ指定ペア分 割機能を使いながら、グループ内の全ペアに対してペア操作を実行できます。 コンシステン シーグループの設定とペア操作の実行についての情報は、RAID Manager ユーザガイド、RAID Manager システム管理者ガイドを参照してください。2.3.1
作成できるペア数を計算する
1 個の ShadowImage ペアに対するシステムリソースの数の計算方法を説明します。作成できるペア の最大数を計算できます。 ShadowImage ペアを作成する場合、差分テーブル(差分ビットマップを管理するテーブル)とペア テーブルが必要となります。作成するすべてのペアを扱うために必要な数の差分テーブルとペア テーブルが利用できなければなりません。現在のシステム内にある差分テーブル、およびペアテーブルの数は、搭載した増設共用メモリによっ て決まります。したがって、ペア数を扱うために必要な増設共用メモリを搭載する必要があります。 増設共用メモリに応じて許可する差分テーブルおよびペアテーブル、およびボリュームの数を「表 2-3 差分テーブル、ペアテーブル、増設共用メモリ」に示します。ペアの最大数は、プライマリボ リューム およびセカンダリボリュームが1対1の関係のとき、表で示す数の半分になります。 例えば、増設共用メモリがない状態では、システムボリューム数は 16,384 で、作成できるペア数は 半分の 8,192 になります。この例は、1つのプライマリボリュームに対して 1 つのセカンダリボ リュームでペアを作成した場合の値です。もし、1 つのプライマリボリュームに対して複数のセカ ンダリボリュームでペアを作成する場合は、作成できるペア数は、少なくなります。 ただし、Extension 1 と Extension 2 では、システムボリューム数にかかわらず、ペアの最大数は 16,384 です。 表 2-3 : 差分テーブル、ペアテーブル、増設共用メモリ ShadowImage への増設共用メモリ 差分テーブル数 ペアテーブル数 システムボリューム 数 Base(増設共用メモリなし) 26,176 8,192 16,384 Extension 1 104,768 16,384 65,536 Extension 2 209,600 16,384 65,536 ShadowImage ペアを作成するのに必要なシステムの差分テーブル数とペアテーブル数を計算するこ とで、システムで作成できるペアの最大数を決定できます。 この数は、ストレージシステム内の差 分テーブルおよびペアテーブルの合計数から他のプログラムプロダクト(Compatible FlashCopy® V2 など)で使用するテーブル数を引いた数以下でなければなりません。 次のプログラムプロダクトも、差分テーブルを使用します。 • ShadowImage for Mainframe
• Compatible FlashCopy® V2
• Compatible Software for IBM® FlashCopy® SE • Volume Migration*
• Copy-on-Write Snapshot
* ホストからハードディスクドライブへのアクセス性能をチューニングして最適化したり、ボ リュームを移動したりするプログラムプロダクトです。
次のプログラムプロダクトもペアテーブルを使用します。 • ShadowImage for Mainframe
• Volume Migration(移動プランの適用時)
以降の説明では、ShadowImage を使用することを前提に説明しています。
メモ ShadowImage ペア作成時に必要な差分テーブル数を確認するために、RAID Manager の inqraid コマンドを 使用できます。このコマンドは、ストレージシステムで使用していない差分テーブル数を確認することもできま す。inqraid コマンドの詳細については、RAID Manager ユーザガイドを参照してください。
2.3.1.1
差分テーブル数、ペアテーブル数を計算する
OPEN-V 以外のときの差分テーブル数およびペアテーブル数を計算する ペアごとの合計差分テーブル数=((ボリューム容量 KB ÷ 48)+(コントロールシリンダ数* × 15)÷(20,448**) * 次の表を参照 ** 1 つの差分テーブルで管理できるスロット数 総合計数を一番近い整数に切り上げます。例えば、分割したボリュームのシリンダ数が 2,403,360 KB の場合、差分テーブルの総合数の計算は次のようになります。 (2,403,360 ÷ 48 + 8 × 15)÷20,448 = 2.4545... 2.4545 を一番近い整数に切り上げると、3 となります。この例では、1つのペアに対する差分テー ブルの合計数は 3 です。1つのペアテーブルは 36 までの差分テーブルで使用することから、この例 での、1 個のペアに対するペアテーブルの総合計数は 1 です。 OPEN-V のときの差分テーブル数およびペアテーブル数を計算する ペアごとの合計差分テーブル数 = (ボリューム容量 KB ÷ 256)÷20,448* * 1つの差分テーブルで管理できるスロット数 合計数を一番近い整数に切り上げます。例えば、分割したボリュームのシリンダ数が 3,019,898,880 KB の場合、差分テーブルの合計数は次のようになります。 (3,019,898,880÷256)÷20,448 = 576.9014... 576.9014 を一番近い整数に切り上げると、数値は 577 となります。この例では、1ペアあたりの差 分テーブルの合計数は 577 です。1つのペアテーブルは 36 までの差分テーブルに使用するため、1 ペアあたりのペアテーブルの合計は 17 となります(OPEN-V だけが1つのペアに対して1つ以上の ペアテーブルを使用できます)。 表 2-4 : エミュレーションタイプごとのコントロールシリンダ エミュレーションタイプ コントロールシリンダ数 OPEN-3 8 (5,760KB) OPEN-8、 OPEN-9 27 (19,440KB) OPEN-E 19 (13,680KB) OPEN-K 9(6,480KB) OPEN-L 7 (5,040KB) OPEN-V 0 (0KB) ボリュームが VLL によって分割される場合、分割後にボリューム容量を使用します。VLL 操作は OPEN-L ボリュームでは実行できません。 ストレージシステムのペアごとに必要な差分テーブル数、およびペアテーブル数を決定したら、次 に最大ペア数を計算します。
2.3.1.2
最大ペア数を計算する
ストレージシステムで作成できる最大ペア数は、 LUSE ボリュームを使用するかしないかによって 異なります。2つの計算式を次に示します。1 つは LUSE ボリュームがない場合で、もうひとつは LUSE ボリュームがある場合です。LUSE ボリュームなしのストレージシステムで作成できる最大ペア数を計算する 次の計算式を使用して計算します。 Σ {(α)×(ShadowImage ペアの数)} ≤(β)および Σ {(γ)×(ShadowImage ペアの数)} ≤(δ) • (α): (前回の計算で)1ペアあたりに必要な差分テーブル数。 • (β):システム内で利用可能な差分テーブル数(「表 2-3 差分テーブル、ペアテーブル、増設共 用メモリ」)。 • (γ):(前回の計算で)1ペアあたりに必要なペアテーブル数。 • (δ):システム内で利用可能なペアテーブル数(「表 2-3 差分テーブル、ペアテーブル、増設共 用メモリ」)。 例えば、差分テーブル数が 26,176 のストレージシステム内で、OPEN-3 ボリュームのペアを 10 ペ ア、OPEN-V ボリュームのペアを 20 ペア作成するとする場合、次のような計算になります。 エミュレーションタイプが OPEN-3 のとき、ボリュームの容量は 2,403,360 kB で、1つのペアに必 要な差分テーブル数は 3 となり、1つのペアに必要なペアテーブル数は 1 です。 エミュレーションタイプが OPEN-V の場合、ボリュームの容量が 3,019,898,880 kB で、1つのペア に対する差分テーブル数は 577 となり、1つのペアに必要なペアテーブル数は 17 となります。これ らの数値を方程式に当てはめると、次のようになります。 3 × 10 + 577× 20 = 11,570 ≤ 26,167 でかつ 1 × 10 + 17× 20 = 350 ≤ 8192 したがって、OPEN-3 の 10 ペアと OPEN V の 20 ペアは作成できます。 LUSE ボリュームがあるストレージシステムで作成できる最大ペア数を計算する Σ[Σ {(α)×(LUSE ボリュームを構成するボリューム数)}×(ShadowImage のペア数)] ≤ (β)、および Σ[Σ {(γ)×(LUSE ボリュームを構成するボリューム数)} ×(ShadowImage のペア数)] ≤ (δ) • (α):LUSE ボリュームを構成する各ボリュームに必要な差分テーブル数。 LUSE ボリュームを使用する場合は、LUSE ボリュームを構成する各ボリュームは差分テーブルを 使用します。例えば、2 つの OPEN-V ボリュームを統合して作成した LUSE ボリュームを使用した ShadowImage ペアを作成する場合、 2 つの OPEN-V ペアに差分テーブルが必要です。 • (β):システム内で利用できる差分テーブル数(「表 2-3 差分テーブル、ペアテーブル、増設共 用メモリ」)。 • (γ):LUSE ボリュームを構成する各ボリュームに必要なペアテーブル数。 • (δ):システム内で利用できるペアテーブル数(「表 2-3 差分テーブル、ペアテーブル、増設共 用メモリ」)。 例えば、26,176 差分テーブルを持つストレージシステム内で、それぞれ3つのの OPEN-3 を構成す る LUSE ボリュームに 10 ペア作成する場合の条件不等式を次に示します。 エミュレーションタイプが OPEN-3 で、ボリュームの容量が 2,403,360 kB の時、1 ペアに対する必 要な差分テーブル数は 3 で、1 ペアに必要なペアテーブル数は 1 になります。 この数を上記に示した不等式に適用すると、次のようになります。 (3×3)×10=90<=26,176 、および
したがって、3つの OPEN-3 ボリュームで構成する LUSE ボリュームでは、10 個 の ShadowImage ペ アが作成できることが分かります。
2.3.2
ShadowImage 用ボリュームの準備
ペア作成前に、ShadowImage 用のボリュームを準備しておく必要があります。ボリュームの準備に 必要なボリューム情報の例を次の表に示します。 表 2-5 : ShadowImage のボリューム情報の例 CU ポート GID:LUN ペアボ リュームタ イプ 対応L1 セカ ンダリボ リューム 対応L1 プラ イマリボ リューム 対応 L2 セカンダ リボリューム 対応L2 プラ イマリボ リューム 0 1A 0:00 L1 プライ マリボ リューム 1B-0:00, 2A-0:00, 2B-0:00 NA NA NA 0 1A 0:01 L1 プライ マリボ リューム 1B-0:01, 2A-0:01, 2B-0:01 NA NA NA etc... NA NA NA NA NA NA NA 0 1B 0:00 L1 セカン ダリボ リューム L2 プライ マリボ リューム NA 1A-0:00 3A-0:00, 3A-0:01 NA 0 1B 0:01 L1 セカン ダリボ リューム L2 プライ マリボ リューム NA 1A-0:00 3B-0:00, 3B-0:01 NA etc... NA NA NA NA NA NA NA 0 2A 0:00 L1 セカン ダリボ リューム L2 プライ マリボ リューム NA 1A-0:00 4A-0:00, 3B-0:01 NA 0 2A 0:01 L1 セカン ダリボ リューム L2 プライ マリボ リューム NA 1A-0:00 4B-0:00, 3B-0:01 NA etc... NA NA NA NA NA NA NA 0 3A 0:00 L2 セカン ダリボ リューム NA NA NA 1B-0:00 0 3A 0:01 L2 セカン ダリボ リューム NA NA NA 1B-0:002.4
運用設計
ペア操作は、ストレージシステムへの I/O 性能に影響を与えます。次に、システムの運用設計を行 う場合に役立つ情報を示します。 性能対ペア数 ペア数とコピー速度(データコピー率)は性能に大きく影響します。 • 複数のセカンダリボリュームをプライマリボリュームに割り当てると、多くのシステムリソース を使用し、性能が下がります。 • コピー速度が遅くなるほど、I/O 性能に与える影響は軽減し、コピー速度が速くなれば、I/O 性 能に与える影響は増加します(作成、分割、再同期の動作中にコピー速度を割り当てます)。 パリティグループの負荷分散 • パリティグループには、プライマリボリュームとセカンダリボリュームを均等に分配してくださ い。 • 複数のペア操作を同時に実行する場合は、異なったパリティググループにペアを置いてくださ い。 • コピー速度は、作成時、分割時、再同期時には[低速]に設定してください。 • 同じパリティグループで複数のペアにコピー操作を行う必要がある場合は、一度に1ペアの操作 を行ってください。 • システムが過負荷となった場合は、パリティグループ、キャッシュ、チャネルアダプタ(CHA) またはディスクアダプタ(DKA)を増やしてください。新しくインストールしたパリティグルー プにセカンダリボリュームを割り当ててください。 複数のプログラムプロダクトを同時に使用する場合 複数のプログラムプロダクトを同時に使用する場合、たとえば十分な量のキャッシュを搭載するな どして、ストレージシステムの性能を最適化するようにしてください。 詳しくは、お問い合わせ先 にご連絡ください。複数プログラムの同時使用は性能や他のプログラムプロダクトの操作に影響を 与えます。 AIX ホストサーバを使用する場合 プライマリボリュームを1つの AIX ホストサーバに接続し、セカンダリボリュームが別の AIX ホス トサーバーに接続してペアを作成する場合は最適な環境になります。 1つの AIX ホストサーバ を 両方のプライマリボリュームとセカンダリボリュームに使用する時の問題点は、ペア作成またはペ ア再同期操作で、プライマリボリュームとセカンダリボリュームが同じ PVID を持っていることで す。この場合にホストサーバを再起動すると、再起動後にボリュームを誤認識したり、セカンダリ ボリュームをプライマリボリュームとして認識したりすることがあります。 Quick Restore による再同期の場合 プライマリボリュームおよびセカンダリボリュームを入れ替える Quick Restore 操作中は、2つの ボリュームの RAID レベル、HDD タイプ、および Cache Residency Manager の設定も変わります。性 能への影響を防ぐには、次の点を検討してください。• Quick Restore の実行前に、両ペアボリュームとも同じ RAID レベルと HDD タイプであることを 確認します。Quick Restore の実行後に、ペアを分割して再度 Quick Restore を行うことで、元 の RAID レベルに戻すことができます。
• Quick Restore の実行前に、プライマリボリュームとセカンダリボリュームの Cache Residency Manager の設定位置を同じにします。
または、Quick Restore の実行前に、Cache Residency Manager の設定を解除し、操作が完了し たときに Cache Residency Manager を再設定します。
設定の詳細については、Performance Manager ユーザガイド(Performance Monitor, Server Priority Manager, Cache Residency Manager)を参照してください。
注意 プライマリボリュームとセカンダリボリュームが異なる CLPR に属する場合、Quick Restore を実施しない ことを推奨します。このような環境で、Quick Restore を実施すると、Quick Restore 終了後にプライマリボ リュームとセカンダリボリュームの CLPR が入れ替わります。
2.5
システムオプション
ShadowImage には次のオプションがあります。コピーしきい値オプションを有効にするには 、保守 員にご連絡ください。Swap&Freeze、および Host I/O Performance は、Storage Navigator で設定 できます。
• Swap&Freeze オプション:Swap&Freeze オプションは、ShadowImage の Quick Restore 直後の データをそのままの状態で保存したいときに使用します。 このオプションを有効にして Quick Restore を実行すると、Quick Restore 後の更新コピーが抑止され、PAIR 状態になったペアのセ カンダリボリュームが更新されないでそのままの状態で保存されます。
• Host I/O Performance オプション:Host I/O Performance オプションは、ボリュームのコピー 時間よりもホスト I/O のレスポンスを重視したい場合に使用します。このオプションを有効に すると、ShadowImage コピー処理の実行が抑えられ、ホスト I/O のレスポンスが改善されます。 メモ Host I/O Performance オプションでコピー処理の実行が抑えられると、コピー処理時間が長くなりま す。また、ShadowImage for Mainframe のペアがあると、ホスト I/O のレスポンスが改善されない場合があ ります。そのような場合は、ShadowImage だけでなく ShadowImage for Mainframe についても Host I/O Performance オプションを有効にしてください。
• コピーしきい値オプション:このオプションは、ストレージシステムへの負荷が高いときに、コ ピー処理を一時的に停止します。ホストサーバの I/O 性能の低下を最小限に抑えます。 メモ 作業負荷がかかる場合だけコピーしきい値オプションが有効になりますが、Host I/O Performance オ プションは作業負荷に関係なく、いつでもコピー処理を抑止します。
コピーしきい値オプションを設定した場合、次のプログラムプロダクトに対して機能が有効にな ります。
◦ ShadowImage
◦ ShadowImage for Mainframe ◦ Compatible FlashCopy® V2 ◦ Copy-on-Write Snapshot ◦ Volume Migration
• Copy Pace Ext. Slower1、Copy Pace Ext. Slower2、Copy Pace Ext. None オプション(DKCMAIN プログラムバージョン 70-03-01-xx/xx から使用できるようになりました):このオプションは、 PAIR 状態におけるコピー量を抑えることで、ホストサーバの I/O 性能への影響を抑えます。こ のオプションは、PAIR 状態の全ての ShadowImage ペアに対して有効です。ホストサーバの I/O 性能への影響を抑える効果は、Copy Pace Ext. Slower1、Copy Pace Ext. Slower2、Copy Pace Ext. None の順で大きくなります(Copy Pace Ext. None が一番効果は大きい)。複数のシステム オプションを設定した場合は、Copy Pace Ex. Slower1 よりも Copy Pace Ex. Slower2 が有効に なり、Copy Pace Ex. Slower2 よりも Copy Pace Ex. None が有効になります。
メモ Copy Pace Ext. None オプションを設定することで、PAIR 状態中にコピーを実施しないため、Split 操作 時の一致率が従来よりも低くなる傾向があります。そのため、Split 操作時の PSUS(SP)/PSUS、COPY(SP)/COPY 状態が長くなるおそれがあります。PSUS(SP)/PSUS、COPY(SP)/COPY 状態が長くなることに問題がある場合は、 以下に示すどちらか、または両方の対応をしてください。
• PAIR 状態の期間をなるべく短くして、PAIR 状態中に一致率を低くしないようにする。
• オプションで Copy Pace Ext. Slower1、または Copy Pace Ext. Slower2 に変更する。ただし、Copy Pace Ext. Slower1、Copy Pace Ext. Slower2 を選択した場合は、Write レスポンスが Copy Pace Ext. None に比 べて大きくなることがある。
メモ この機能は PAIR 状態時のみ有効で、ペア状態が COPY(PD)/COPY、COPY(SP)/COPY、 PSUS(SP)/PSUS、 COPY(RS)/COPY、COPY(RS-R)/RCPY の状態では、ホストサーバの I/O 性能への影響を抑える効果はありません。
メモ Host I/O Performance と Copy Pace Ext の違い
Host I/O Performance は、COPY(PD)、PAIR、COPY(SP)、PSUS(SP)、COPY(RS)、COPY(RS-R)状態中に、単位時間 当たりのコピー量を低下させて、HOST I/O への影響を抑えるためのオプションです。Copy Pace Ex.は、PAIR 状 態中にのみ、単位時間当たりのコピー量を低下させて、HOST I/O への影響を抑えるためのオプションです。Host I/O Performance と Copy Pace Ex.は、同時に設定できます。両方のオプションを設定した場合は、両方の効果 を得られます。
3
ShadowImage ボリュームを共用する
ShadowImage は、多くのプログラムプロダクトと連携してボリュームを共用できます。こ こでは、必要条件、推奨、 および ShadowImage を他のプログラムプロダクトと連携して使 用する場合の制限事項を説明します。r 3.1 Open Volume Management
r 3.2 Cache Residency Manager
r 3.3 LUN Manager
r 3.4 Data Retention Utility
r 3.5 Volume Migration
r 3.6 Universal Volume Manager
r 3.7 TrueCopy
r 3.8 Universal Replicator
r 3.9 TrueCopy および Universal Replicator の組み合わせ
r 3.10 Universal Replicator のマルチターゲット/カスケード/デルタリシンク構成
r 3.11 Dynamic Provisioning
r 3.12 Copy-on-Write Snapshot
r 3.13 High Availability Manager
3.1
Open Volume Management
LUSE および VLL ボリュームの両方が ShadowImage 用ボリュームとして使用できます。 • LUSE ボリュームを使用してペアを組む場合は、プライマリボリュームとセカンダリボリューム は同じ構成(LU が同じ容量で同じ数)にする必要があります。 • VLL ボリュームを使用してペアを組む場合は、プライマリボリュームとセカンダリボリュームは 同じ容量にする必要があります。3.2
Cache Residency Manager
Cache Residency Manager の設定があるボリュームを ShadowImage のプライマリボリューム、およ びセカンダリボリュームとして使用できます。
メモ 「2.4 運用設計 」にある Quick Restore の項目で、Cache Residency Manager の設定があるボリュームで Quick Restore 操作を実行するときの重要な情報を参照してください。
3.3
LUN Manager
LUN Manager の操作は、ShadowImage の操作に影響を与えません。LUN Manager のセキュリティ機能 によって保護されたポートのボリュームや、LUN グループまたは WWN グループに割り当てたボ リュームも、ShadowImage ペアのボリュームに指定できます。また、ShadowImage ペアのボリューム を LUN Manager の操作(LUN グループまたは WWN グループの割り当てなど)に使用することもでき ます。
ShadowImage のセカンダリボリュームはペアが分割される時以外はホストからアクセスできませ ん。
3.4
Data Retention Utility
ShadowImage は、Data Retention Utility で次のアクセス属性を設定したボリュームを使用してペ アを作成できます。 • Read/Write • Read Only(ボリューム) • Protect ただし、副 VOL 拒否属性のボリュームは ShadowImage セカンダリボリュームとして使用できません。 • 副 VOL 拒否属性を設定した ShadowImage のセカンダリボリュームに対しては、削除だけが実行で きます。 • 副 VOL 拒否属性を設定した ShadowImage のプライマリボリュームに対しては、すべての操作が実 行できます。
3.5
Volume Migration
次の ShadowImage ボリュームは、Volume Migration の移動元ボリュームに割り当てることができま す。
• 2 個以下のセカンダリボリュームとペアを構成する L1 プライマリボリューム
• 1 個以下のセカンダリボリュームとペアを構成する L2 プライマリボリューム(セカンダリボ リュームがない場合も含みます)
• リザーブボリューム
上記以外の ShadowImage ペアを Volume Migration の移動元ボリュームに割り当てる場合は、事前に ShadowImage ペアを削除しなければなりません。また、リザーブ状態の ShadowImage のセカンダリ ボリュームは、それらのボリュームを Volume Migration ボリュームとして割り当てる前、またはリ ザーブする前に、リザーブを解除しなければなりません。
ShadowImage ボリュームは移動先ボリュームには使用できません。
3.6
Universal Volume Manager
ShadowImage は、Universal Volume Manager と連携して使用することで、外部ボリュームを使用し てペアを作成できます。外部ボリュームの詳細については、Universal Volume Manager ユーザガイ ドを参照してください。
3.7
TrueCopy
TrueCopy ボリュームは、ShadowImage ボリュームと共用できます。
• ShadowImage のプライマリボリュームとセカンダリボリュームを TrueCopy の正 VOL と副 VOL と 共用できます。ただし、ShadowImage のセカンダリボリュームと TrueCopy の副 VOL とは共用で きません。
• ShadowImage のプライマリボリュームと TrueCopy の副 VOL を共用する場合、TrueCopy 正 VOL に 対する書き込み処理に時間がかかります。特に ShadowImage ペアが PSUS(SP)/PSUS 状態のとき は、ShadowImage ペアのコピー処理の分だけ余計に時間がかかることがあります。
• L1 および L2 ペアの両方で TrueCopy ボリュームと使用できます。ノードボリュームとリーフボ リュームのセカンダリボリュームは TrueCopy では副ボリュームとみなされます。.
• Quick Restore 操作は、TrueCopy ペアがサスペンドされているとき、ShadowImage ペアに対して 実行できます。
詳細については、TrueCopy ユーザガイドにある ShadowImage でのボリュームの共用についての説明 を参照してください。
3.8
Universal Replicator
Universal Replicator のボリュームは ShadowImage のボリュームと共用できます。ただし、 ShadowImage のセカンダリボリュームと Universal Replicator の副 VOL とは共用できません。ま た、UR のジャーナルボリュームは ShadowImage のペアボリュームと共用できません。
• L1 および L2 ペアの両方を Universal Replicator ボリュームと共に使用することができます。 ノードボリュームとリーフボリュームのセカンダリボリュームは Universal Replicator で副 VOL とみなされます。
• Universal Replicator ペアがサスペンドされているとき、ShadowImage ペアに Quick Restore 操 作を実行できます。
詳細については、Universal Replicator ユーザガイドにある ShadowImage でのボリュームの共用に ついての説明を参照してください。
3.9
TrueCopy および Universal Replicator の組み
合わせ
ShadowImage のプライマリボリュームは、 次の図に表示されるように、さまざまな構成の TrueCopy/ Universal Replicator ボリュームと共用できます。
図 3-2 : UR, TC, SI 共用ボリューム構成 2
次の例外を除いて、 TrueCopy および Universal Replicator の副サイトで、TrueCopy ペアの状態に 関係なく、すべての ShadowImage 操作が実行できます。デルタリシンク用 UR ペアの状態は HOLD ま たは HLDE でなければなりません。
• Reverse Copy は、TrueCopy および Universal Replicator ペアの状態が PSUE または PSUS、SSUS の時だけ実行できます。
3.10
Universal Replicator のマルチターゲット/カス
ケード
/デルタリシンク構成
3.10.1
Universal Replicator のマルチターゲット構成
ShadowImage と Universal Replicator のマルチターゲット構成を併用した場合の構成例を、次に示 します。
図 3-3 : ShadowImage と Universal Replicator のマルチターゲット構成
図中のストレージシステム 1 での、Universal Replicator ペアの各ペア状態に対する ShadowImage 操作の可否を次の表に示します。
表 3-1 : ShadowImage ペアのプライマリボリュームを Universal Replicator ペア(A)(B)と併用し
た場合のShadowImage(A)操作の可否 UR(A) ペア状態 UR(B) ペア状 態 ShadowImage(A)操作 ペアの 作成 ペアの 分割 コピー 中断 ペアの 解除 ペアの再同期 Normal Copy Quick Resync Revers e Copy Quick Restore PAIR PAIR ○ ○ ○ ○ ○ ○ × × COPY ○ ○ ○ ○ ○ ○ × × PSUS* ○ ○ ○ ○ ○ ○ × × PAIR COPY ○ ○ ○ ○ ○ ○ × × COPY ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ PSUS* ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ×
UR(A) ペア状態 UR(B) ペア状 態 ShadowImage(A)操作 ペアの 作成 ペアの 分割 コピー 中断 ペアの 解除 ペアの再同期 Normal Copy Quick Resync Revers e Copy Quick Restore PAIR PSUS* ○ ○ ○ ○ ○ ○ × × COPY ○ ○ ○ ○ ○ ○ × × PSUS* ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × * SSWS も含みます。 凡例 ○:操作できる ×:操作できない ‐:発生しない条件
表 3-2 : ShadowImage ペアのセカンダリボリュームを Universal Replicator ペア(A)(B)と併用し
た場合のShadowImage(A)操作の可否 UR(A) ペア状態 UR(B) ペア状 態 ShadowImage(A)操作 ペアの 作成 ペアの 分割 コピー 中断 ペアの 解除 ペアの再同期 Normal Copy Quick Resync Revers e Copy Quick Restore PAIR PAIR × × ○ ○ × × × × COPY × × ○ ○ × × × × PSUS* × × ○ ○ × × × × PAIR COPY × × ○ ○ × × × × COPY ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ PSUS* × × ○ ○ × × × × PAIR PSUS* × × ○ ○ × × × × COPY × × ○ ○ × × × × PSUS* × ○ ○ ○ ○ ○ ○ × * SSWS も含みます。 凡例 ○:操作できる ×:操作できない ‐:発生しない条件
図中のストレージシステム 2 での、Universal Replicator ペアの各ペア状態に対する ShadowImage 操作の可否を次の表に示します。
表 3-3 : ShadowImage プライマリボリュームを Universal Replicator ペア(A)と併用した場合の ShadowImage(B)操作の可否 UR(A) ペア状態 ShadowImage(B)操作 ペアの 作成 ペアの 分割 コピー 中断 ペアの 解除 ペアの再同期 Normal Copy Quick Resync Reverse Copy Quick Restore PAIR ○ ○ ○ ○ ○ ○ × × COPY ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ×
UR(A) ペア状態 ShadowImage(B)操作 ペアの 作成 ペアの 分割 コピー 中断 ペアの 解除 ペアの再同期 Normal Copy Quick Resync Reverse Copy Quick Restore PSUS* ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ * SSWS も含みます。 凡例 ○:操作できる ×:操作できない
図中のストレージシステム 3 での、Universal Replicator ペアの各ペア状態に対する ShadowImage 操作の可否を次の表に示します。
表 3-4 : ShadowImage プライマリボリュームを Universal Replicator ペア(B)と併用した場合の ShadowImage(C)操作の可否 UR(B) ペア状態 ShadowImage(C)操作 ペアの 作成 ペアの 分割 コピー 中断 ペアの 解除 ペアの再同期 Normal Copy Quick Resync Reverse Copy Quick Restore PAIR ○ ○ ○ ○ ○ ○ × × COPY ○ ○ ○ ○ ○ ○ × × PSUS* ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ * SSWS も含みます。 凡例 ○:操作できる ×:操作できない
3.10.2
Universal Replicator のマルチターゲット/デルタリシンク構成
ShadowImage と Universal Replicator のマルチターゲット/デルタリシンク構成を併用した場合の 構成例を、次に示します。