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IFRS連結財務諸表記載例2014

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IFRS 連結財務諸表記載例

2014 年版

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目次

略語一覧 ... 3 序論... 4 優良工業株式会社の株主に対する独立監査人の監査報告書 ... 12 連結損益計算書 ... 13 連結その他の包括利益計算書 ... 15 連結財政状態計算書 ... 17 連結持分変動計算書 ... 19 連結キャッシュ・フロー計算書 ... 21 連結財務諸表の注記 ... 25 付録1-連結損益及びその他の包括利益計算書(1計算書方式の事例) ... 129 付録2-連結損益計算書(費用性質法による事例) ... 131 付録3-連結キャッシュ・フロー計算書(直接法による事例) ... 132

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略語一覧

本モデル財務諸表では、以下の略語を使用している。 略語例 正式名称 IAS 33.41 国際会計基準第33号第41項 IAS 1.BC13 国際会計基準第1号 結論の根拠第13項 IFRS 2.44 国際財務報告基準第2号第44項 SIC 29.6 解釈指針委員会解釈指針第29号第6項

IFRIC 4.6 IFRS解釈指針委員会(旧 IFRIC)解釈指針第4号第6項

IAS 39.IG.G.2 国際会計基準第39号 適用ガイダンス セクションG:その他 第G.2項 IAS 39.AG71 国際会計基準第39号 付録A-適用指針第AG71項

ISA 700.25 国際監査基準第700号第25項 GAAP 一般に公正妥当と認められた会計原則/実務 IASB 国際会計基準審議会 解釈指針委員会 IFRS解釈指針委員会(旧 国際財務報告解釈指針委員会(旧 IFRIC)) SIC 解釈指針委員会 また、注釈では、IFRSの規定が開示例においてどのように適用されたかを説明している。

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序論

本書には、国際財務報告基準(以下、IFRS)に従って作成された優良工業株式会社(親会社)及びその子会社(以下、当グループ)の連 結財務諸表一式を掲載している。当グループは架空の、株式を公開している大規模な製造企業という設定になっている。親会社は日 本共和国で設立され、当グループの表示通貨はCUである。

目的

新日本有限責任監査法人は、企業の財務諸表作成を支援するために多数の資料を準備しており、本モデル財務諸表もその1つであ る。本モデル財務諸表は多くの企業にとって最も一般的で、かつ想定される取引、事象及び状況を示すように作成されている。網羅的 に例示を示すという観点から、当グループにとって重要でないと考えられる項目や取引であっても、当該財務諸表では特定の開示を行 っている場合がある。当該モデル財務諸表では、原則として、基準や基準の改訂に関し、発効日より前に早期適用を行っていない。 本書の利用者は、当該財務諸表を参考にしつつ、企業の実態に即した開示を行うことを奨励される。当グループで取り扱っていない取 引や取決めについては、追加の開示を行わなければならない可能性がある。当グループのモデル財務諸表は、すべての株式市場や 各国で特有の規制を満たすように作成されているものではないことに留意されたい。 各ページの右側には、具体的な開示規定として対応するIFRSの条項を記載している。開示の基礎を説明しあるいは本モデル財務諸表 には含まれていない代替的な開示を取り上げるために、これらに関する注釈も提供している。IFRSに明確な規定が存在しない場合に は、関連する基準及び解釈指針を参照し、必要に応じ適切な専門家の助言を求めることが必要である。

その他のモデル財務諸表

弊法人は、業種特有のモデル財務諸表及び検討を必要とする特定の状況を取り扱うモデル財務諸表を数多く提供している。弊法人の モデル財務諸表シリーズは、次のとおりである。 ► 製造・サービス業版モデル財務諸表(優良工業株式会社、本モデル財務諸表) ► 優良工業株式会社のモデル期中要約連結財務諸表(英語版のみ) ► 優良工業株式会社のモデル財務諸表(初度適用企業版) ► 銀行版モデル財務諸表(英語版のみ) ► 保険会社版モデル財務諸表(英語版のみ) ► 投資ファンド版モデル(資本)財務諸表(英語版のみ) ► 投資ファンド版モデル(負債)財務諸表(英語版のみ) ► 不動産業版モデル財務諸表 ► 建設業版モデル財務諸表 ► 鉱業会社版モデル財務諸表 ► 石油会社版モデル財務諸表 ► 公的部門版モデル財務諸表(新、英語版のみ) ►

国際財務報告基準

IFRSは、国際財務報告基準に関する趣意書の第5項で定義されており、「国際会計基準審議会(International Accounting Standards Board:以下、IASB)が承認した基準及び解釈指針、並びに以前の定款の下で公表された国際会計基準(International Accounting Standard:以下、IAS)及び解釈指針委員会(Standing Interpretations Committee:以下、SIC)による解釈指針」が含 まれる。このことは、IAS 1「財務諸表の表示」7項及びIAS 8「会計方針、会計上の見積の変更及び誤謬」5項でも述べられている。した がって、IFRSに準拠している旨を財務諸表に示すためには、IASBによって承認されたすべての公表基準及び解釈指針に準拠しなけ ればならない。これは、IAS、IFRS、IFRS解釈指針委員会もしくはその前身であるSICにより作成された解釈指針を含む。

国際会計基準審議会

(IASB)

IASBはIFRS財団により設立された独立した基準設定機関(公益に資する業務を行う、独立した非営利民間組織)である。IASBのメンバ ー(現在、16名の常勤メンバー)は、中小企業向けIFRS(IFRS for SMEs)を含むIFRSの作成と公表、及びIFRS解釈指針委員会により 作成されたIFRSの解釈指針に関する承認に対して責任を負っている。IASBは、基準の策定にあたり、デュー・プロセスを遵守してお り、ディスカッションペーパーや公開草案などの諮問文書をコメント募集のために公表することは、当該デュー・プロセスにおける重要な 手続きの1つである。

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IFRS解釈指針委員会(以下、解釈指針委員会)

解釈指針委員会は、IFRS財団の評議員会によって任命された委員会である。 財務諸表の利用者、作成者及び監査人のために財務 会計及び財務報告に関する基準を開発及び改善するにあたり、IASBを補佐する役割を担う。 ► 解釈指針委員会は、特定の企業にのみ関連する論点よりも、より多くの企業にとって重要となる論点を取り上げている。これらに はIFRSで取り扱われていない、新たに認識された財務報告上の論点が含まれる。解釈指針委員会はまた、IFRSの年次改善プロ ジェクトの中で考慮されるべき論点についてもIASBへの助言も行う。

会計方針の選択

ある取引又は事象に関して、IFRSが複数の会計処理を認めている場合がある。財務諸表の作成者は、自社の会計方針として自らの 事業及び関連する状況に照らして最も目的適合性の高い会計処理を選択しなければならない。 IAS 8によれば、異なる会計方針の適用が適切となる場合に、IFRSが財務諸表項目の区分を明確に要求又は容認している場合を除 き、企業は類似の取引並びにその他の事象及び(又は)状況に対し、会計方針を首尾一貫して選択適用しなくてはならない。IFRSがこ のような区分を要求あるいは容認している場合には、それぞれの区分に対して適切な会計方針を首尾一貫して選択適用する。したがっ て、代替的な会計処理の中から特定の一つの処理を選択した場合には、それを会計方針として、首尾一貫して適用することが求めら れる。最初のIFRS財務諸表を公表した後に行われた会計方針の変更は、基準もしくは解釈指針によって要求されるか、又は当該変更 により財務諸表に信頼性があり、かつ、より目的適合性の高い情報が提供される場合にのみ認められる。 本書において、IFRSにより会計方針の選択適用が認められる場合には、当グループは自社の置かれている状況に照らして最も適切と 考えられる会計方針を選択している。そうした場合には、注釈において選択された方針及び当該方針を選択した理由を説明するととも に、選択可能な会計処理の間にみられる開示規定の相違について、その概要を解説している。

経営者による財政状態、財務業績及びキャッシュ・フローに関する説明

多くの企業は、財務諸表とは別に、経営者による財政状態、財務業績及びキャッシュ・フローに関する説明を提供している。IFRSでは、 そのような情報の開示は要求されていないものの、IAS 1.13では年次報告書に含めることができる項目の概略が示されている。IASB は2010年12月、IFRS実務ステートメント「経営者による説明」を公表した。 本実務ステートメントは、IFRSに準拠して作成される財務 諸表に関連する経営者のコメントの表示に関する強制力のない広範なフレームワークを提供するものである。企業が本実務ステートメ ントのガイダンスへの準拠を決定する場合、経営者はどの範囲まで実務ステートメントに準拠したかを説明することが奨励される。本実 務ステートメントに準拠したという記載は、全体として準拠した場合にのみ認められる。さらに経営者による説明の内容は、企業が属す る国や市場における規則等又は特定の法域に固有の問題を考慮して決定されることが多い。 本モデル財務諸表には、経営者による説明を含めていない。

2013年8月31日現在におけるIFRS

本モデル財務諸表は、2013年8月31日現在で公表され、2013年1月1日より前に開始する事業年度に適用される基準に基づき作成 されている。2013年1月1日時点で公表済み未発効の基準は、当該モデル財務諸表において早期適用されていない。このモデル財務 諸表は、基準が公表あるいは改訂されることにより、継続的な更新が求められることに十分留意する必要がある。. 本モデル財務諸表の利用者は、2013年8月31日から財務諸表の公表承認日までの間における、IFRSの規定に変更がないことを是 非確認されたい。また、IAS第8号「会計方針、会計上の見積りの変更及び誤謬」の第30項に従い、すでに公表されているが、まだ発効 されていない基準及び解釈指針であっても、特定の開示規定が適用される(本モデル財務諸表の注記34を参照)。さらに、会計年度が 暦年と異なる企業の場合は、本モデル財務諸表で適用している新規及び改訂後の基準が適用されないことがある。たとえば、当グル ープは、IFRS第11号「共同契約(ジョイント・アレンジメント)」(及びIFRS第10号「連結財務諸表」、IFRS第12号「他の企業への関与の 開示」)を初めて本モデル財務諸表において適用している。仮に会計年度が10月1日に始まり9月30日に終了する企業を想定すると、 当該企業は2013年10月1日以後開始する会計年度の財務諸表において初めてIFRS第11号を適用しなければならないが、2013年9 月30日を末日とする会計年度の財務諸表では、IFRS第11号(と同時にIFRS第10号、IFRS第12号、IAS第27号「個別財務諸表」、及 びIAS第28号「関連会社及びジョイント・ベンチャーに対する投資」)を任意に早期適用する場合を除いて、IFRS第11号は適用されな い。

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各モデル財務諸表において関連するIFRSは以下のとおりである。 優 良 工 業 株 式 会 社 優良工業 株式会 社期中 財務諸 表 優良工業 株式会 社 ( 初 度適用 企業 版 ) 銀行版モ デ ル 財務諸 表 保険会社 版モ デ ル 財 務諸表 投資フ ァ ン ド 版 モ デ ル 財務 諸表 ( 本及び負 債 ) 不動産業 版モ デ ル 財 務諸表 建設会社 版モ デ ル 財 務諸表 鉱業会社 版モ デ ル 財 務諸表 石油会社 版モ デ ル 財 務諸表 国際財務報告基準 (IFRS) IFRS 1 国際財務報告基準の初度適用     IFRS 2 株式報酬        IFRS 3 企業結合         IFRS 4 保険契約  IFRS 5 売却目的で保有する非流動資産及び非継続事業      IFRS 6 鉱物資源の探査及び評価   IFRS 7 金融商品―開示           IFRS 8 事業セグメント           IFRS 9 金融商品 IFRS 10 連結財務諸表   IFRS 11 共同契約(ジョイント・アレンジメント)   IFRS 12 他の事業体への関与の開示 IFRS 13 公正価値測定  

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優 良 工 業 株 式 会 社 優良工業 株式会 社期中 財務諸 表 優良工業 株式会 社 ( 初 度適用 企業 版 ) 銀行版モ デ ル 財務諸 表 保険会社 版モ デ ル 財 務諸表 投資フ ァ ン ド 版 モ デ ル 財務 諸表 ( 本及び負 債 ) 不動産業 版モ デ ル 財 務諸表 建設会社 版モ デ ル 財 務諸表 鉱業会社 版モ デ ル 財 務諸表 石油会社 版モ デ ル 財 務諸表 国際会計基準 (IAS) IAS 1 財務諸表の表示           IAS 2 棚卸資産        IAS 7 キャッシュ・フロー計算書           IAS 8 会計方針、会計上の見積りの変更及び誤謬           IAS 10 後発事象           IAS 11 工事契約   IAS 12 法人所得税           IAS 16 有形固定資産         IAS 17 リース          IAS 18 収益           IAS 19 従業員給付         IAS 20 政府補助金の会計処理及び政府援助の開示    IAS 21 外国為替レート変動の影響           IAS 23 借入費用         IAS 24 関連当事者についての開示           IAS 26 退職給付制度の会計及び報告 IAS 27 個別財務諸表 IAS 28 関連会社及びジョイント・ベンチャーに対する投資       IAS 29 超インフレ経済下における財務報告 IAS 32 金融商品-表示           IAS 33 1株当たり利益           IAS 34 期中財務報告 IAS 36 資産の減損         IAS 37 引当金、偶発負債及び偶発資産           IAS 38 無形資産          IAS 39 金融商品-認識及び測定           IAS 40 投資不動産     

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優 良 工 業 株 式 会 社 優良工業 株式会 社期中 財務諸 表 優良工業 株式会 社 ( 初 度適用 企業 版 ) 銀行版モ デ ル 財務諸 表 保険会社 版モ デ ル 財 務諸表 投資フ ァ ン ド 版 モ デ ル 財務 諸表 ( 本及び負 債 ) 不動産業 版モ デ ル 財 務諸表 建設会社 版モ デ ル 財 務諸表 鉱業会社 版モ デ ル 財 務諸表 石油会社 版モ デ ル 財 務諸表 解釈指針 IFRIC 1 廃棄、原状回復及びそれらに類似する既存の負債の変動      IFRIC 2 協同組合に対する組合員の持分及び類似の金融商品 IFRIC 4 契約にリースが含まれているか否かの判断      IFRIC 5 廃棄、原状回復及び環境再生ファンドから生じる持分に対する権利   IFRIC 6 特定市場への参加から生じる負債-電気・電子機器廃棄物    IFRIC 7 IAS 29アプローチの適用「超インフレ経済下における財務報告」に従った修正再表示 IFRIC 9 組込デリバティブの再査定 IFRIC 10 期中財務報告と減損 IFRIC 12 サービス委譲契約  IFRIC 13 カスタマー・ロイヤルティ・プログラム IFRIC 15 不動産の建設に関する契約   IFRIC 16 在外営業活動体に対する純投資のヘッジ    IFRIC 17 所有者に対する非現金資産の分配    IFRIC 18 顧客からの資産の移転    IFRIC 19 資本性金融商品による金融負債の消滅 IFRIC 20 露天堀り鉱山の生産フェーズにおける剥土コスト IFRIC 21 賦課金 SIC 7 ユーロの導入 SIC 10 政府援助-営業活動と個別的な関係がない場合 SIC 12 連結-特別目的事業体   SIC 13 共同支配企業-共同支配投資企業による非貨幣性資産の拠出    SIC 15 オペレーティングリースーインセンティブ  SIC 21 法人所得税-再評価された非減価償却資産の回収  SIC 25 法人所得税-企業又は株主の課税上の地位の変化 SIC 27 リースの法形式を伴う取引の実質の評価    SIC 29 サービス委譲契約-開示  SIC 31 収益-宣伝サービスを伴うバーター取引 SIC 32 無形資産-ウェブサイト費用   当該基準又は解釈指針は本モデル財務諸表に取り入れられている。

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2013年版モデル財務諸表に含まれる変更

下記の基準及び解釈指針は2012年9月30日以降に開始する年度から適用されている。新しい基準を一覧で示しているが、これらの 基準すべてが本モデル財務諸表に影響を及ぼす訳ではない。基準や解釈指針の変更により2012年版のモデル財務諸表から変更が 生じている範囲で、何が変更となったかについて説明している。 2012年版からのそれ以外の変更は、実務の進展を反映し、全体的なモデル財務諸表の品質の向上のために行われたものである。 前述した新たなあるいは改訂された基準への移行の影響を表すために、今年度版では、いくつかのシナリオが改訂され、2012年版に は存在しなかった新たなシナリオが導入されている。したがって、2013年版は2012年版と部分的に整合しないところがある。 2013年版モデル財務諸表では、当グループはIFRIC17 「所有者に対する非現金資産の配分」の適用範囲となるクライアントとの取引 について注記2.3(i)及び注記25で説明している。 現在の経済環境下では、減損に関連する開示情報の重要性が増してきている。現行の実務及びその進展を反映するため、2013年版 モデル財務諸表では、減損関連の開示に一部変更を加えている。減損に関連した注記は以下のとおりである。 ► 会計方針 注記2.3 ► 重要な仮定 注記3 ► 有形固定資産 注記16 ► 無形資産 注記18 ► 金融資産 注記20 ► のれん及び耐用年数を確定できない無形資産 注記19 ► 営業債権 注記22

IFRSの変更

以下の新たな基準及び改訂は、2013年1月1日以後開始する会計年度から適用されている。 ► IFRS第1号「国際財務報告基準の初度適用」の改訂―政府融資 ► IFRS第7号「金融商品:開示」の改訂―金融資産と金融負債の相殺 ► IFRS第10号「連結財務諸表」、IAS第27号「個別財務諸表」 ► IFRS第11号「共同契約(ジョイント・アレンジメント)」、IAS第28号「関連会社及びジョイント・ベンチャーに対する投資」 ► IFRS第12号「他の事業体への関与の開示」 ► IFRS第13号「公正価値測定」 ► IAS第19号「従業員給付」(2011年改訂) ► IFRIC第20号「露天掘り鉱山の生産フェーズにおける剥土コスト」 ► IFRSの年次改善(2009‐2011年サイクル) ► IFRS第1号―IFRS第1号の再度の適用 ► IFRS第1号―借入費用 ► IAS第1号―比較情報に関する要求事項の明確化 ► IAS第16号―保守器具の分類 ► IAS第32号―資本性金融商品の保有者に対する分配の法人所得税への影響 ► IAS第34号―期中財務報告と資産及び負債合計に関するセグメント情報 2012年7月1日から発効しているIAS第1号の改訂「その他の包括利益項目の表示」も、当期に初めて当グループにより適用されてい る。 これらすべての基準及び改訂が当グループの連結財務諸表に影響を及ぼすわけではない。当グループが基準又は改訂により影響を 受ける場合には、その旨と影響が本モデル財務諸表の注記2.4に記載される。

(11)
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優良工業株式会社

連結財務諸表

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優良工業株式会社の株主に対する独立監査人の監査報告書

我々は、添付の優良工業株式会社及びその子会社(以下、「グループ」)の2013年12月31日現在の連結財政状態計算書、並びに同 日をもって終了する事業年度の連結損益計算書、連結その他の包括利益計算書、連結持分変動計算書及び連結キャッシュ・フロー計 算書、並びに重要な会計方針の要約及びその他の説明的注記について監査を行った。

連結財務諸表に対する経営者の責任

国際財務報告基準に準拠したこれらの連結財務諸表の作成及び適正な表示、並びに不正又は誤謬かを問わず重要な虚偽表示のな い連結財務諸表の作成を可能にするために、必要であると経営者が決定した内部統制に対する責任は経営者にある。

監査人の責任

我々の責任は、自らの監査に基づいて、これらの連結財務諸表に対する意見を表明することにある。我々は、国際監査基準に準拠し て監査を実施した。これらの基準は、我々が職業倫理規定に準拠し、また、財務諸表に重要な虚偽表示がないかどうかについての合 理的な保証を得ることができるように、監査を計画し実施することを要求している。 我々の監査は、連結財務諸表における金額及び開示について監査証拠を入手するための手続を含んでいる。選択された手続は監査 人の判断に基づいており、これには不正又は誤謬かを問わず連結財務諸表の重要な虚偽表示リスクに関する評価が含まれる。我々 はこれらのリスクを評価するに当たり、会社の内部統制の有効性に対する意見を表明する目的ではなく、状況に応じた適切な監査手続 を立案するために、会社の連結財務諸表の作成及び適正な表示に関する内部統制を考慮に入れている。また、監査は、連結財務諸 表の全体的な表示のみならず、経営者が採用した会計方針の適正性及び、経営者によって行われた会計上の見積りの合理性に関す る評価も含んでいる。 我々は、入手した監査証拠は意見表明のための合理的な基礎を提供するために十分かつ適切であるものと判断している。

意見

我々は、連結財務諸表が、2013年12月31日現在のグループの財政状態並びに同日をもって終了する事業年度の財務業績及びキャ ッシュ・フローの状況を、国際財務報告基準に準拠してすべての重要な点において公正に表示しているものと認める。 監査法人プロフェッショナル会計 2014年1月28日 港通り 国際ビル 注釈 本監査報告書は、ISA 第 700 号「財務諸表に対する監査意見の形成と監査報告」に準拠して作成された。本監査報告書の記載内容は各地域の 規定によって異なる可能性がある。

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連結損益計算書

2013年12月31日に終了する事業年度

IAS 1.49 IAS 1.10(b) IAS 1.10A IAS 1.51((c) 2013年 2012年 修正再表示後* IAS 8.28 注記 CU000 CU000 IAS 1.51(d),(e)

継続事業 IAS 1.81A 物品の販売 161,927 144,551 IAS 18.35(b)(i) サービスの提供 17,131 16,537 IAS 18.35(b)(ii) 賃貸収益 17 1,404 1,377 IAS 18.35(b)(ii) 収益 180,462 162,465 IAS 1.82(a) 売上原価 (136,448) (128,533) IAS 1.103 売上総利益 44,014 33,932 IAS 1.85, IAS 1.103 その他の営業収益 12.1 1,585 2,548 IAS 1.103 販売費 (14,001) (12,964) IAS 1.103 管理費 (18,428) (12,156) IAS 1.103 その他の営業費用 12.2 (1,153) (706) IAS 1.103 営業利益 12,017 10,654 IAS 1.85, IAS 1.BC55-56 金融費用 12.3 (2,766) (1,123) IAS 1.82(b), IFRS 7.20 金融収益 12.4 1,186 211 IAS 1.82(a) 関連会社及びジョイント・ベンチャーの純損益に対する持分 9,10 671 638 IAS 1.82(c) 継続事業からの税引前利益 11,108 10,380 IAS 1.85 法人所得税費用 14 (3,098) (2,683) IAS 1.82(d), IAS 12.77 継続事業からの当期利益 8,010 7,697 IAS 1.85 非継続事業

非継続事業からの当期利益/(損失) 13 220 (188) IAS 1.82 (ea), IFRS 5.33(a)

当期利益 8,230 7,509 IAS 1.81A (a)

帰属:

親会社持分 7,942 7,270 IAS 1.81B (a) (ii)

非支配持分 288 239 IAS 1.81B (a)(i) 8,230 7,509 1株当たり利益 15 IAS 33.66 ► 親会社の普通株主に帰属する基本的1株当たり利益 0.38CU 0.38CU ► 親会社の普通株主に帰属する希薄化後1株当たり利益 0.38CU 0.37CU 継続事業に関する1株当たり利益 ► 親会社の普通株主に帰属する継続事業からの基本的 1株当たり利益 0.37CU 0.39CU ► 親会社の普通株主に帰属する継続事業からの希薄化 後1株当たり利益 0.37CU 0.38CU *ここに示された金額の一部は、2012年の財務諸表とは一致せず、注記2.4で詳述される修正を反映している。

(15)

注釈 IAS 1.10 は、主要な財務諸表について、「包括利益計算書」又は「財政状態計算書」などの表題を用いることを推奨している。しか し、企業は「損益計算書」又は「貸借対照表」のような他の表題を使用することも認められる。当グループでは、IAS1 で示された表題 を適用している。 過年度の財務諸表に対する修正再表示を、財務諸表の本体において示すことを求める特定の規定は存在しない。IAS 8 では、遡 及修正の詳細は注記においてのみ提供することとしている。当グループは、過年度の財務諸表における金額について、当期の比較 期間の財務諸表で修正されていることが利用者に対し明確となるように、IAS 8 の規定をどのように補足したかを開示している。 IAS 1.82(a)に基づき、収益は損益計算書の本体で独立掲記することが求められる。当グループは収益の種類を損益計算書の本 体で表示することを選択している。この情報は注記により開示することも可能である点に留意されたい。 IAS 1.99 は、損益計算書における費用の内訳を、性質別又は機能別分類のうち、信頼性があり、より目的適合性の高い情報を提 供する方法を用いて表示することを要求している。費用を機能別分類により表示する場合には、費用の性質別分類に関する情報を 注記で開示しなければならない。当グループは費用を機能別分類により表示している。費用を性質別分類により表示した連結損益 計算書は付録2 に掲載されている。 当グループは営業利益を損益計算書に表示しているが、これはIAS 1 で要求されている表示項目ではない。「営業利益」又は「営 業収益」という用語はIFRS では定義されていない。IAS1.BC56 によれば、IASB は、定義されていなくとも企業が営業活動の成果 又は類似の表示項目の開示を選択する場合があることを認識している。営業利益を表示する場合には、企業は開示される金額が 通常「営業活動」とみなされる活動を表すものとなるようにしなければならない。実務では、その他の表示項目、たとえばEBIT(利息 支払前税引前利益)などが営業活動の成果を表すものとして使われることがある。 当グループは、「営業利益」の後に、IAS28 に基づき持分法により処理されている関連会社及びジョイント・ベンチャーの純損益に対 する持分を表示している。IAS1.82(c)では、「持分法で会計処理されている関連会社及びジョイント・ベンチャーの純損益に対する 持分」を損益計算書の本体で独立掲記することが求められている。この規定に準拠する際に、当グループは関連会社及びジョイン ト・ベンチャーの純損益に対する持分を合算して1 つの表示項目としている。一部の国や地域の規制当局又は基準設定機関は、投 資先の営業活動が報告企業の営業活動と緊密に関連しているかどうかに基づいて、持分法による純損益に対する持分を表示する ことを推奨又は容認している。これに従うと、一部の持分法による純損益に対する持分が営業利益の区分に含まれ、残りの持分法 による純損益に対する持分は営業利益の区分より後に表示されることになる。一方、別の国や地域の規制当局又は基準設定機関 は、IAS1.82(c)は、持分法による純損益に対する持分を単一の表示項目として表示する(又は代替的に、複数行にわたった表示項 目として表示し、それらの小計を掲記する)ことを求めていると解釈している。こうしたことから、実務上の取扱いにばらつきが生じる 可能性がある。 IAS 33.68 では、損益計算書の本体又は財務諸表の注記のいずれかにおいて、非継続事業に関する基本的及び希薄化後 1 株当 たり利益を表示することが求められている。当グループは、非継続事業に関する他の開示とともに、この情報を注記13 に記載し、 継続企業の1 株当たり利益に関する情報は損益計算書の本体で開示することとした。

(16)

連結その他の包括利益計算書

2013年12月31日に終了する事業年度

2013年 2012年 IAS 1.51(c) IAS 1.81A IAS 1.10(b) 修正再表示後* IAS 8.28

注記 CU000 CU000 IAS 1.51(d),(e) IAS 1.90 IAS 12.61A

当期利益 8,230 7,509 IAS 1.81A (a)

その他の包括利益 IAS 1.82A その後の期間に純損益に振替えられる可能性のあるその他の包括利益 IAS 1.82A 純投資のヘッジに係る正味利得 278 IAS 39.102(a) 税効果 (83) 195 − 在外営業活動体の換算差額 (246) (117) IAS 21.32 IAS 21.52 税効果 (246) (117) キャッシュ・フロー・ヘッジに係る純変動額 12.8 (732) 33 IFRS 7.23(c) 税効果 220 (9) (512) 24 売却可能金融資産から生じた純(損失)/利得 12.8 (58) 3 IFRS 7.20(a)(ii) 税効果 18 (1) (40) 2 その後の期間に純損益に振替えられる可能性のあるその他の包括利益 の純額 (603) (91) IAS 1.82A その後の期間に純損益に振替えられることのないその他の包括利益 IAS 1.90 確定給付制度における再測定に係る利得(損失) 29 369 (389) IAS 19.120(c) IAS 19.122 税効果 (112) 116 257 (273) 土地及び建物の再評価 16 846 IAS 16.39 税効果 (254) 592 − その後の期間に純損益に振替えられることのないその他の包括利益の 純額 849 (273) IAS 1.82A 税引後当期その他の包括利益 246 (364) IAS 1.81A(b) 税引後当期包括利益合計 8,476 7,145 IAS 1.81A (c) 帰属: 親会社持分 8,188 6,906 IAS 1.81B (b) (ii) 非支配持分 288 239 IAS 1.81B (b) (i) 8,476 7,145 *ここに示された金額の一部は、2012年の財務諸表とは一致せず、注記2.4で詳述される修正を反映している。

(17)

注釈 当グループは、損益計算書とその他の包括利益計算書を結合した1 計算書方式による包括利益計算書ではなく、これらの計算 書を別個に作成する2 計算書方式による表示を選択している。2 計算書方式による表示を採用した場合、包括利益計算書は損 益計算書の直後に表示しなければならない。1 計算書方式による包括利益計算書は、付録 1 に例示されている。 その他の包括利益のそれぞれの構成要素は、上記計算書では純額で表示されている。よって、組替調整額、並びに当期利得及 び損失を表示するために、追加的な注記が必要となる(注記 12.8 参照)。あるいは、これらの個々の要素を包括利益計算書の中 で表示することも可能である。 当グループは、各項目に係る税効果を別掲する方式を選択しているため、追加的な注記による開示は求められない。 2012 年 7 月 1 日以後開始する会計年度から、IAS1.82A に基づき、所定の条件が満たされたときに純損益に振替えられる可 能性のある項目と、純損益に振替えられることのない項目を区分して、その他の包括利益計算書の本体に表示することとなった。 したがって、当グループは当期に初めて、その他の包括利益に係るこれらの区分を用いてその他の包括利益計算書を表示して いる。こうした開示を行うには、その他の包括利益項目がIFRS に基づき、その後に純損益に振替えられる可能性があるかどうか を分析する必要がある。2013 年 5 月に、解釈指針委員会は、IAS28 に基づく持分法適用関連会社及びジョイント・ベンチャーに おけるその他の包括利益に対する持分に、IAS1.82A をどのように適用すべきかについて要請を受けた。解釈指針委員会は、 IASB に対し、IAS1.82A を改訂し、持分法適用関連会社及びジョイント・ベンチャーにおけるその他の包括利益項目に対する持 分を単一の表示項目として集約して表示すべきことを明瞭化すべきことを推奨した。なお、当該単一の表示項目は、純損益に振 替えられる可能性のある項目とない項目に区分して表示しなければならない。さらに、解釈指針委員会はこの変更を反映するた め、IAS1 の適用ガイダンスを改訂することも推奨した。IASB は現在、これらの提案を検討中である。当グループの関連会社及 びジョイント・ベンチャーには、その他の包括利益項目はない。

(18)

連結財政状態計算書

2013年12月31日現在

2013年 2012年 2012年1月1日現在 IAS 1.10(a) IAS 1.10(f) IAS 1.51(c) 修正再表示後* 修正再表示後* IAS 8.28

注記 CU000 CU000 CU000 IAS 1.51(d,)(e)

資産 IAS 1.40A, IAS 1.40B

非流動資産 IAS 1.60, IAS 1.66

有形固定資産

16 32,979 24,329 18,940 IAS 1.54(a) 投資不動産 17 8,893 7,983 7,091 IAS 1.54(b)

無形資産 18 6,019 2,461 2,114 IAS 1.54(c)

関連会社及びジョイント・ベンチャーに対する投資 9,10 3,187 2,516 1,878 IAS 1.54(e), IAS 28.38

非流動金融資産 20 6,425 3,491 3,269 IAS 1.54(d), IFRS 7.8

繰延税金資産 14 383 365 321 IAS 1.54(o), IAS 1.56 57,886 41,145 33,613 流動資産 IAS 1.60 棚卸資産 21 23,262 24,085 26,063 IAS 1.54(g) 営業債権及びその他の債権 22 27,672 24,290 25,537 IAS 1.54(h) 前払金 244 165 226 IAS 1.55 その他の流動金融資産 20 551 153 137 IAS 1.54(d), IFRS 7.8 現金及び短期性預金 23 17,112 14,916 11,066 IAS 1.54(i) 68,841 63,609 63,029 分配目的保有に分類される資産 13 13,554 — IAS 1.54(j), IFRS 5.38 82,395 63,609 63,029 資産合計 140,281 104,754 96,642 資本及び負債 資本 IAS 1.54(r)

資本金 24 21,888 19,388 19,388 IAS 1.54(r), IAS 1.78(e)

資本準備金 24 4,780 80 IAS 1.54(r), IAS 1.78(e)

自己株式 24 (508) (654) (774) IAS 1.54(r), IAS 1.78(e)

その他の資本剰余金 24 1,171 864 566 IAS 1.54(r), IAS 1.78(e)

利益剰余金 35,052 28,935 23,538 IAS 1.54(r), IAS 1.78(e)

その他の資本の構成要素 (649) (512) (421) IAS 1.54(r), IAS 1.78(e)

非現金での分配に関する負債 25 (410) — — 分配目的保有に分類される処分グループに係る剰余金 13 46 親会社株主に帰属する持分 61,370 48,101 42,297 非支配持分 2,410 740 208 IAS 1.54(q) 資本合計 63,780 48,841 42,505 非流動負債 IAS 1.60 利付ローン及び借入金 20 20,346 21,703 19,574 IAS 1.54(m) その他の非流動金融負債 20 806 — IAS 1.54(m), IFRS 7.8 引当金 26 1,950 77 60 IAS 1.54(l) 政府補助金 27 3,300 1,400 795 IAS 20.24 繰延収益 28 196 165 174 IAS 1.55 従業員確定給付負債(純額) 29 3,050 2,977 2,526 IAS 1.55, IAS 1.78(d) その他の負債 263 232 212 IAS 1.55

繰延税金負債 14 2,931 1,089 1,083 IAS 1.54(o), IAS 1.56 32,842 27,643 24,424 流動負債 IAS 1.60, IAS 1.69 営業債務及びその他の債務 31 19,444 20,730 19,850 IAS 1.54(k) 利付ローン及び借入金 20 2,460 2,775 4,555 IAS 1.54(m), IFRS 7.8(f) その他の流動金融負債 20 3,040 303 303 IAS 1.54(m), IFRS 7.8 政府補助金 27 149 151 150 IAS 1.55, IAS 20.24 繰延収益 28 220 200 190 IAS 1.55 未払法人所得税 3,961 4,013 4,625 IAS 1.54(n)

(19)

注釈 IAS 1 は、会計方針の遡及適用を行った場合、財務諸表の表示科目の遡及的修正再表示を行った場合又は表示科目の組替えを 行った場合で、かつ、それらの変更が財政状態計算書に重要な影響を及ぼす場合には、比較対象年度のうち最も早い期間の期首 における財政状態計算書を表示することを企業に求めている(IAS 1.10(f))。このような場合に、IAS1.40A は最低限 3 期分の財政 状態計算書、2 期分のそれ以外の計算書及び関連する注記を開示すべきとしている。 3 期分の財政状態計算書とは、当年度末時点の財政状態計算書、前年度末時点の財政状態計算書、前年度期首時点の財政状態 計算書(開始貸借対照表、第3 の貸借対照表とも呼称される)である。当グループは、本モデル財務諸表において新しい会計基準 を初めて適用し、そのうちのいくつかは遡及適用を行っている。当グループは2012 年 1 月 1 日時点における第 3 の貸借対照表 を表示している。しかし、この第3 の貸借対照表に関連する注記の開示は求められておらず、同様に純損益及びその他の包括利 益計算書、持分変動計算書、ならびにキャッシュ・フロー計算書についても追加的な表示は求められていない(IAS 1.40C)。 資本の各内訳項目に対する遡及適用又は遡及的修正再表示の影響額(IAS 1.106(b))を除き、遡及的に行われた修正を財務諸表 の本体において示すことを求める特定の規定は存在しない。IAS8 では遡及修正の詳細については、注記においてのみ開示するこ ととしている。当グループは、比較情報に「修正再表示」と表示することによって、過年度の財務諸表の金額に対する修正が、当期 財務諸表に記載される比較期間にも反映されていることが、利用者にとって明確となるように、IAS 8 の規定をどのように補足した かを開示している。比較情報が修正再表示されているからといって、必ずしも過去の財務諸表に誤謬や脱漏が存在したことにはなら ないことに留意しなければならない。修正再表示は、その他の事由、たとえば新たな会計方針の遡及適用などによっても生じる可能 性がある。 当グループは、IAS 1.60 に準拠して、流動資産と非流動資産及び流動負債と非流動負債を、財政状態計算書において区分して表 示している。IAS 1 は 2 つの区分について特に表示の順序を定めていないが、当グループは流動項目より前に非流動項目が表示 される方法を選択している。IAS 1 では、流動性に基づく表示の方が信頼性があって、より目的適合性が高い場合には、資産及び 負債をその流動性の順序に従い表示することが認められている。

(20)

算書

終了

事業

年度

親 会社株主に 帰属す る 持分 資本金 (注記 24 ) 資本準 備金 (注記 24 ) 自己株 式 (注記 24 ) そ の他の 資本剰 余金 (注記 24 利益 剰余金 キ ャ ッ シ ュ フ ロー ヘッ ジ 売却可 能 金融資 産 為替換 算 差額 再評価 剰余金 非継続 事業 合計 非支配 持分 資本合 計 IA S 1. 10( c) IA S 1. 51( c) IA S 1. 106( d) C U 000 C U 000 C U 000 C U 000 C U 000 C U 000 C U 000 C U 000 C U 000 C U 000 C U 000 C U 000 C U 000 IA S 1 .5 1( d) ,( e) 19, 388 80 (654 ) 864 28, 935 (7 0) 2 (444 ) 48, 101 740 48, 841 7, 942 − 7, 942 288 8, 230 IA S 1. 10 6( d) (i) 257 (512 ) (4 0) (5 1) 592 − 246 − 246 IA S 1. 10 6( d) (ii ) 8, 199 (512 ) (4 0) (5 1) 592 − 8, 188 288 8, 476 IA S 1. 10 6( a) 却振 替額 − 80 (8 0) − IAS 1. 96 (4 6) 46 IF R S 5. 38 2, 500 4, 703 − − 7, 203 − 7, 203 IA S 1. 10 6( d) (ii i) − 29 146 − 175 − 175 IA S 1. 10 6( d) (ii i) − 307 − 307 − 307 IAS 1. 10 6( d) (ii i) IF RS 2 .5 0 IA S 32 .39 ,IA S 1. 109 IA S 1 .107 − (3 2) − − (3 2) − (3 2) − (1, 972 ) − (1, 972 ) (3 0) (2, 002 ) 配( 注記 − − − − (410 ) − − − − − (410 ) − (410 ) − 1, 547 1, 547 IA S 1. 10 6( d) (ii i) (190 ) (190 ) (135 ) (325 ) IA S 1. 10 6( d) (ii i) 21, 888 4, 780 (508 ) 1, 171 34, 642 (582 ) (8 4) (495 ) 512 46 61, 370 2, 410 63, 780 つ い て 、 IF R S 2 .7 は、 物品又は サー ビ ス を 受領し た と き に 資本 を 増加さ せる こ と を 要求し て い る 。 一方で 、 IF R S 2 は、 資本の い ず れの項目と し て 認識す べき な い た め 、 当グ ルー プ はそ の他の資本剰余金の増加と し て 認識し て い る 。 当グ ルー プ は、 ス ト ッ ク ・ オ プ シ ョ ン を 行使し た 従業員に 対し て 自己株式を 交付し 、 そ れら る 現金の受取額を 資本準備金に 認識し て い る 。 一部の国や地域で は、 ス ト ッ ク ・ オ プ シ ョ ン が行使 さ れた 又は失効し た 時に 、 そ の 他の資本剰余金を 資本準備 る こ と が一般的で あ る が、 当グ ル ー プ はそ の他の資本剰余金に 引き 続き 計上し て い る 。 IF R S 1 0 に 従い 資本取引と し て 会計処理さ れる 。 支配の喪失を 伴わな い 非 支配持分の取得あ る い は売却 取引に お い て 、 非支配持分の 超過額又は不足額は、 す べて 親会社に 帰属す る 資本と し て 認識さ れる 。 当グ ルー プ は、 こ の影響額を 利益剰余金で 認識し て い る 。 ま た 、 当該非支配持分が そ の他の包括利益で 認識さ れて い た 累計額はな かっ た 。 な お 、 そ の他の包括利益で 認識さ れて い た 累計額があ る 場合に は、 そ れら は親会社に 帰属す る 資本に 算差額や売却可能金融資産の評価差額) 。 益で 認識さ れて い る 非継続事業 に 関連す る 項目を 別個に 表示す る こ と を 求め て い る 。 当 グ ルー プ は、 上記の連結持分変動計算書で こ の影響を 開示し て い い て こ のよ うな 項目を 開示す る こ と に よ り 剰余金の性質が変わる こ と はな い 。 純損益への組替調整( リ サイ ク リ ン グ ) が行われる のは IF R S で 要求さ れる 場合の 係る 再測定の利得 及び 損失に つ い て はそ の他の包括利益に 認識し て い る 。 当該再 測定の利得及び 損失は純損益に 組替調整( リ サイ ク リ ン グ ) 金と し て 即時に 計上さ れる ( 包括利益計算書を 参照) 。 IAS 19 (20 11 年改訂 ) で は、 そ のよ う な 構 成要素に 関し て 持分変動計算書で の個別の表示は要求し

(21)

算書

31

終了

年度

の修

正再表示

*

親 会社株主に 帰属す る 持分 資本金 (注記 24 ) 資本準 備金 (注記 24 ) 自己株 式 (注記 24 ) そ の他の 資本剰 余金 (注記 24 利益 剰余金 キ ャ ッ シ ュ フ ロー ヘッ ジ 売却可 能 金融資 産 為替換 算 差額 合計 非支配 持分 資本合 計 IA S 1. 10( c) IA S 1. 51( b) (c ) IA S 8 .2 8 IA S 1. 106( d) C U 000 C U 000 C U 000 C U 000 C U 000 C U 000 C U 000 C U 000 C U 000 C U 000 C U 000 IA S 1. 51( d) (e ) 19, 388(774 ) 566 23, 950 (9 4) (327 ) 42, 709 74 42, 783 ( 注記 2. 4 ) − − − (412 ) (412 ) 134 (278 ) IA S 1. 106( b) (修正 再 表示 )* 19, 388 − (774 ) 566 23, 538 (9 4) − (327 ) 42, 297 208 42, 505 − − − 7, 270 7, 270 239 7, 509 IA S 1. 106( d) (i) 注記 24 ) − − − (273 ) 24 2 (117 ) (364 ) − (364 ) IA S 1. 10 6( d) (ii ) 計 − − − 6, 997 24 2 (117 ) 6, 906 239 7, 145 IA S 1. 106( a) ( 注記 24 ) − 80 120 − 200 − 200 IA S 1. 10 6( d) (ii i) ) − − 298 298 − 298 IA S 1. 10 6( d) (ii i) IF R S 2. 50 IA S 1 .107 IAS 1. 10 6( d) (ii i) − − − (1, 600 ) (1, 600 ) (4 9) (1, 649 ) る 非支 配持分 ( 注 記 7 ) − − 342 342 在 19, 388 80 (654 ) 864 28, 935 (7 0) 2 (444 ) 48, 101 740 48, 841 の一部 は、 20 12 年の 財務諸 表と は一 致せ ず 、 注記 2.4 で 詳述さ れ る 修 正を 反映し て い る 。

(22)

連結キャッシュ・フロー計算書

2013年12月31日に終了する事業年度

2013年 2012年 IAS 1.49 IAS 1.51(c) IAS 1.10(d) 修正再表示*

注記 CU000 CU000 IAS 1.51(d),(e)

営業活動によるキャッシュ・フロー IAS 7.10, IAS 7.18(b) 継続事業からの税引前利益 11,108 10,380 非継続事業からの税引前利益/(損失) 13 213 (193) 税引前利益 11,321 10,187 税引前利益を正味キャッシュ・フローにするための調整 IAS 7.20(b) 有形固定資産の減価償却費及び減損 16 3,907 3,383 無形資産の償却費及び減損 18 325 174 顧客による有形固定資産の拠出 16 (190) (150) 株式報酬費用 30 412 492 投資不動産の減少 17 306 300 有形固定資産処分益 12.1 (532) (2,007) 条件付対価の公正価値への調整額 7 358 — 金融収益 12.4 (1,186) (211) IAS 7.20(c) 金融費用 12.3 2,766 1,123 IAS 7.20(c) 関連会社及びジョイント・ベンチャーの純損益に対する持分 9,10 (671) (638) 引当金、年金及び政府補助金の増減 (732) 202 運転資本に関する調整 IAS 7.20(a) 営業債権及びその他の債権、並びに前払金の増加 (9,265) (3,240) 棚卸資産の減少 4,192 2,405 営業債務及びその他の債務の増加 4,095 4,246 15,106 16,266 受取利息 336 211 IAS 7.31 支払利息 (484) (1,026) IAS 7.31 法人所得税の支払額 (3,131) (3,200) IAS 7.35 営業活動からの正味キャッシュ・フロー 11,827 12,251 投資活動によるキャッシュ・フロー IAS 7.10, IAS 7.21 有形固定資産の売却による収入 1,990 2,319 IAS 7.16(b) 有形固定資産の取得による支出 16 (10,162) (7,672) IAS 7.16(a) 投資不動産の取得による支出 17 (1,216) (1,192) IAS 7.16(a) 金融商品の取得による支出 (3,054) (225) IAS 7.16(c) 金融商品の売却による収入 − 145 IAS 7.16(d) 開発費の支出 18 (587) (390) IAS 7.16(a) 子会社の取得による収支 7 230 (1,450) IAS 7.39 政府補助金の受取による収入 27 2,951 642 投資活動に使用された正味キャッシュ・フロー (9,848) (7,823) 財務活動によるキャッシュ・フロー IAS 7.10, IAS 7.21 ストック・オプションの行使による収入 175 200 IAS 7.17(a) 非支配持分の取得による支出 7 (325) − IAS 7.42A 株式発行費 24 (32) − IAS 7.17(a) ファイナンス・リース債務の支払額 (51) (76) IAS 7.17(e) 借入による収入 5,577 2,645 IAS 7.17(c) 借入金の返済による支出 (122) (1,684) IAS 7.17(d) 親会社株主への配当金の支払額 25 (1,972) (1,600) IAS 7.31 非支配持分への配当金の支払額 (30) (49) IFRS 12.B10(a) 財務活動からの/(に使用された)正味キャッシュ・フロー 3,220 (564) 現金及び現金同等物の正味増加額 5,199 3,864 為替変動による影響 (25) 86 IAS 7.28

(23)

連結キャッシュ・フロー計算書

S. Maller 会長

Dusanka Stevanovic 副会長

Dr. Peter Goodman Lisa Goodright Ola Nordmann Martin Good 取締役 取締役 取締役 取締役

注釈

IAS 7.18は、営業活動によるキャッシュ・フローについて、直接法又は間接法のいずれかを使用して報告することを認めて いる。当グループは、間接法を用いて営業活動によるキャッシュ・フローを表示している。営業活動によるキャッシュ・フロー について、直接法を使用して作成したキャッシュ・フロー計算書は、付録3に例示されている。 当グループは、税引前利益を調整して営業活動からの正味キャッシュ・フローを作成した。しかし、IAS 7では税引後利益か ら調整を行うことも容認されている。 IAS 7.33は、支払利息を営業活動もしくは財務活動として、また受取利息を営業活動もしくは投資活動として、その企業に とって適切と考えられる方法を用いて表示することを認めている。当グループは、受取利息及び支払利息を営業活動による キャッシュ・フローに分類することとした。 財務諸表に含まれるキャッシュ・フロー計算書に示される一定の運転資本の調整額などの調整額は、2012年度の残高と 2013年度の残高の間の変動額を表しており、2013年度の残高には「分配目的保有に分類される資産」及び「分配目的保 有に分類される資産に直接関係する負債」に分類されている非継続事業も含めている。

(24)

連結財務諸表注記の目次

1 企業情報 ... 25 2.1 作成の基礎 ... 25 2.2 連結の基礎 ... 25 2.3 重要な会計方針の要約 ... 26 2.4 会計方針及び開示における変更 ... 45 3 重要な会計上の判断、見積り及び仮定 ... 51 4 セグメント情報... 56 5 資本管理 ... 61 6 グループ情報 ... 62 7 企業結合及び非支配持分の取得 ... 63 8 重要な非支配持分のある子会社 ... 68 9 ジョイント・ベンチャーに対する持分 ... 71 10 関連会社に対する投資... 72 11 公正価値測定 ... 73 12 その他の収益/費用及び組替調整 ... 75 12.1 その他の営業収益... 75 12.2 その他の営業費用... 76 12.3 金融費用 ... 77 12.4 金融収益 ... 77 12.5 連結損益計算書に含まれる減価償却、償却、為替換算差額及び棚卸資産の原価... 77 12.6 従業員給付費用... 78 12.7 研究開発費 ... 78 12.8 その他の包括利益の構成要素 ... 78 13 非継続事業 ... 79 14 法人所得税 ... 81 15 1株当たり利益 ... 85 16 有形固定資産 ... 86 17 投資不動産 ... 88 18 無形資産 ... 90 19 のれん及び耐用年数を確定できない無形資産の減損テスト ... 91 20 金融資産及び金融負債 ... 94 20.1 金融資産 ... 94 20.2 金融負債(-利付ローン及び借入金) ... 95 20.3 ヘッジ活動及びデリバティブ ... 98 20.4 公正価値 ... 100

(25)

25 分配の実施及び分配案 ... 114 26 引当金 ... 115 27 政府補助金 ... 116 28 繰延収益 ... 116 29 年金及びその他の退職後給付制度 ... 117 30 株式報酬制度 ... 121 31 営業債務及びその他の債務(流動) ... 123 32 コミットメント及び偶発事象 ... 124 33 関連当事者についての開示 ... 125 34 公表済未発効の基準 ... 128 35 後発事象 ... 128

(26)

連結財務諸表の注記

1. 企業情報

IAS 1.10(e) IAS 1.49

優良工業株式会社及びその子会社(以下、当グループ)の2013年12月31日に終了する事業年度の連結財務諸表は、 2014年1月28日の取締役会決議により公表が承認された。優良工業株式会社(当社)は、日本国に拠点を置く株式会社 であり、取引所に株式を上場している。登記上の本社は、千代田区、内幸通り、新日本ビルである。 IAS 1.113 IAS 1.51(a) IAS 1.51(b) IAS 1.51(c) IAS 1.138(a) IAS 10.17 当グループの主要な活動は、防火設備、電子機器や電子サービスの提供、及び投資不動産の管理である(注記4を参 照)。当グループの構成に関する情報は、注記6で開示している。それ以外の当グループの関連当事者との関係に関する 情報は、注記33で開示している。 IAS 1.138(b) IAS 1.138(c)

2.1 作成の基礎

当グループの連結財務諸表は、国際会計基準審議会(以下、IASB)によって公表された国際財務報告基準(以下、IFRS) に準拠して作成されている。 IAS 1.16 当グループの連結財務諸表は、公正価値で測定される投資不動産、有形固定資産に分類される土地及び建物、デリバテ ィブ金融商品、売却可能金融資産、条件付対価、非現金資産の分配に係る負債を除き、取得原価を基礎として作成されて いる。公正価値ヘッジの対象に指定されたが、本来は償却原価で計上される資産及び負債の帳簿価額は、有効にヘッジ されているリスクに起因する公正価値の変動を認識するために修正されている。連結財務諸表はCU通貨建てで、また特 に記載がない限り、金額はすべて四捨五入し、千CU単位(CU000)で表示されている。 IAS 1.112(a) IAS 1.117(a) IAS 1.51(d)(e)

注釈

国又は地域によっては、当該国又は地域の規制当局が承認したIFRSに準拠しなければならないことがある。たとえば、欧 州連合(EU)加盟国の上場企業は、EUがエンドース(承認)したIFRSに準拠しなければならない。本財務諸表は、IASBが 公表しているIFRSへの準拠を例示している。 本連結財務諸表では、前年度に関する比較情報を開示している。さらに当グループは、会計方針の遡及適用を行った場 合、遡及的修正再表示を行った場合又は財務諸表項目の組み替えを行った場合、比較対象年度のうち最も早い期間の開 始財政状態計算書を追加して表示している。本連結財務諸表では一部の会計方針を遡及適用しているため(注記2.4を参 照)、2012年1月1日時点における第3の財政状態計算書を表示している。 IAS 1.40A IAS 1.10 (ea) IAS 1.38 IAS 1.38A

2.2 連結の基礎

本連結財務諸表には、2013年12月31日現在における当グループ及びその子会社の財務諸表が含まれている。 IFRS 10.7 当グループが、投資先への関与により生じる変動リターンに対するエクスポージャー又は権利を有し、かつ、投資先に対す るパワーにより当該リターンに影響を及ぼす能力を有している場合には、支配が存在する。具体的には、当グループは次 の各要素をすべて有している場合にのみ、投資先を支配している。 ► 投資先に対するパワー(すなわち、投資先の関連性のある活動を指図する現在の能力を与える既存の権利) ► 投資先への関与により生じる変動リターンに対するエクスポージャー又は権利 ► 投資者のリターンの額に影響を及ぼすように投資先に対するパワーを用いる能力 当グループが投資先の議決権又は類似の権利の過半数を有していない場合には、以下を含むすべての関連する事実及 び状況を考慮して、投資先に対するパワーを有しているかどうかを評価している。 ► 投資先の議決権を保有する他の議決権保有者との契約上の取決め ► 他の契約上の取決めから生じる権利 ► 当グループの保有する議決権及び潜在的議決権 IFRS10.B38 当グループは、支配を構成する3つの要素のいずれかに変化があったことを示す事実及び状況が存在する場合には、投 資先を支配しているか否かを再評価している。当グループが子会社に対する支配を獲得した時点から当該子会社の連結 を開始し、当グループが子会社に対する支配を喪失した時点で連結から除外する。当年度中に取得又は処分した子会社 IFRS 10.B80 IFRS 10.B86 IFRS 10.B99

(27)

連結財務諸表の注記

2.2 連結の基礎 続き

純損益及びその他の包括利益の各構成要素は、たとえ非支配持分が負の残高になるとしても、当グループの親会社株主 と非支配持分に帰属させている。必要な場合、子会社の会計方針を当グループの会計方針と一致させるため、子会社の 財務諸表を調整している。当グループ内取引により生じたすべての資産、負債、資本、収益、費用及びキャッシュ・フロー は、連結手続において全額を相殺消去している。 IFRS 10.B94 IFRS 10.B87 IFRS 10.B86 支配の喪失に至らない子会社に対する親会社持分の変動は、資本取引として会計処理されている。一方、当グループが 子会社に対する支配を喪失した場合は、以下のように会計処理している。 IFRS 10. B96 IFRS 10. B98 IFRS10.B99 ► 子会社の資産(のれんを含む)及び負債の認識を中止する。 ► 非支配持分の帳簿価額の認識を中止する。 ► 資本に計上された累積換算差額の認識を中止する。 ► 受取対価を公正価値で認識する。 ► 残余の投資を公正価値で認識する。 ► 差額を純損益に認識する。 ► その他の包括利益において認識されていた要素のうち親会社の持分相当を、関連する資産又は負債を当グループ が直接処分した場合と同様に、純損益又は利益剰余金に適切に組み替える。

2.3 重要な会計方針の要約

IAS 1.112 IAS 1.117(a)(b)

a) 企業結合及びのれん

企業結合は取得法を用いて会計処理される。取得原価は、取得日の公正価値で測定された移転対価及び被取得企業に 対する非支配持分の金額の合計額として測定される。当グループは企業結合ごとに、公正価値、又は被取得企業の識別 可能純資産の公正価値に対する持分割合相当額のいずれかにより、被取得企業に対する非支配持分を測定するかを選 択している。取得関連費用は発生時に管理費として費用処理されている。 IFRS 3.4 IFRS 3.18 IFRS 3.19 IFRS 3.53 当グループが事業を取得した場合、取得日における契約条件、経済情勢及び関連する諸条件に基づき適切な分類及び指 定を行うために、取得した金融資産及び引き受けた負債の評価を行っている。これには、被取得企業が組込デリバティブを 主契約から区分することが含まれる。 IFRS 3.15 IFRS 3.16 企業結合が段階的に達成された場合、支配獲得前に保有していた被取得企業に対する持分は取得日に公正価値で再評 価され、その評価差額は純損益に認識している。その後、当該評価差額はのれんの算定において考慮している。 IFRS 3.42 取得企業が移転すべき条件付対価は、取得日の公正価値で認識している。この条件付対価が金融商品に該当し、IAS 39 「金融商品:認識及び測定」が適用される資産又は負債に分類される場合には、公正価値で測定し、公正価値の事後的な 変動額は純損益又はその他の包括利益の変動として認識されている。条件付対価がIAS 39の適用範囲とならない場合に は、その他の適切なIFRSに従って測定している。条件付対価が資本に分類された場合には、再測定は行わず、事後的な 決済についても資本取引として処理している。 IFRS 3.39 IFRS 3.58 のれんは取得当初において、移転対価と非支配持分として認識された金額、及び以前に保有していた資本持分の総額 が、識別可能な取得資産及び引受負債の純額を超過した差額として測定される。取得した純資産の公正価値が移転対価 の総額を上回る場合、当グループは、すべての取得資産及び引受負債を正しく識別しているかを再検討し、取得日時点で 認識した金額を測定するために用いた手続を見直している。再検討を行ってもなお、取得した純資産の公正価値が移転対 価の総額を上回る場合には、その超過額を利得として純損益に認識している。 IFRS 3.32 IFRS 3.36 のれんは当初認識後、取得原価から減損損失累計額を控除して測定される。企業結合で取得されたのれんは、減損テスト を実施するために、取得日以降、当該企業結合から便益を得ることが期待される個々の資金生成単位に配分される。この 際、被取得企業の他の資産又は負債が当該CGUに配分されているか否かは関係ない。 IFRS 3.B63(a) IAS 36.80

参照

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