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グループ情報 子会社に関する情報

ドキュメント内 IFRS連結財務諸表記載例2014 (ページ 63-72)

m) デリバティブ及びヘッジ会計

6. グループ情報 子会社に関する情報

当グループの連結財務諸表には以下の表に挙げる子会社の財務諸表が含まれる。

設立国 持分(%)

名称 主な事業活動 2013 2012

消火器株式会社 防火設備 日本共和国 80 —

火花株式会社 防火設備 日本共和国 95 95

消防機器研究所株式会社 防火設備 日本共和国 100* —

Wireworks Inc. 防火設備 米国 98 98

Sprinklers Inc. 防火設備 米国 100 100

電球株式会社 電子機器 日本共和国 87.4 80

吸管株式会社 電子機器 日本共和国 100 100

電子部品株式会社 電子機器 日本共和国 48 48

IAS 24.13 IFRS12.10(a) IFRS12.12(a) IFRS12.12(b) IFRS12.12(c)

持株会社

当グループの上位2位の親会社及び最終持株会社は、S. J. Limitedであり、日本共和国に拠点を置き、その株式を上場し ている。

IAS 1.138(c)

当グループに対して重要な影響力を有する企業

International Fires P.L.C.は、優良工業株式会社の普通株式の31.48%( 2012年:31.48%)を所有している。

関連会社

当グループは電力消火機器株式会社の持分の25%を所有している(2012年: 25%)。 当グループが共同支配投資企業であるジョイント・ベンチャー

当グループは夕立株式会社の持分の50%を所有している。(2012年: 50%).

*当グループは、新たに設立された消防機器研究所株式会社の議決権の20%を所有している。しかし、当グループが同社 の取締役会メンバーの過半数を任命できること、すべての主要な事業上の決定に対して当グループの承認が必要なこと、

操業開始後は当グループの便益のためだけに事業が運営されるといった事実及び状況に基づき、経営者は実質的に当グ ループが同社を支配していると判断した。なお、非支配持分は存在しない。消防機器研究所株式会社の他方の株主である 第三者のパートナーが保有する持分は、金融負債として会計処理している。詳細は注記3を参照。

IFRS12.9 IFRS 12.14

注釈

IFRS 12.10(a)は、企業集団の構成に関する情報の開示を要求している。上記の表は、当グループの子会社に関する情 報を示している。この開示は重要な子会社についてのみ要求される点に留意されたい。上記の表は、IFRS 12の規定を 満たす1つの例を示したにすぎない。現地の法律及び規制も子会社に対する投資の表の開示を求めている場合は、開示 項目を追加するなど、当該規定にも準拠しうるよう、上記の開示内容を適宜変更すべきである。

連結財務諸表の注記

7. 企業結合及び非支配持分の取得 2013年における取得

消火器株式会社の取得

2013年5月1日、当グループは消火器株式会社における議決権付株式の80%を取得した。同社は耐火素材の製造に特化 した非上場企業であり、日本共和国に本社を置いている。当グループは、防火設備部門における顧客向け製品の品揃えを 大幅に拡充するため、同社を買収することとした。

IFRS 3.59 IFRS 3.B64(a) IFRS 3.B64(b) IFRS 3.B64(c) IFRS 3.B64(d)

当グループは、被取得企業の非支配持分を公正価値で測定する処理を選択した。 IFRS 3.B64(o)(i)

取得資産及び引受負債

取得日現在の消火器株式会社の識別可能な取得資産及び引受負債の公正価値は、以下のとおりである。

取得日に認識さ れた公正価値

IFRS 3.B64(i) IAS 7.40(d)

CU000 資産

有形固定資産(注記16) 7,042

現金及び現金同等物 230 IAS 7.40(c)

営業債権 1,716

棚卸資産 3,578

特許及びライセンス(注記18) 1,200

13,766 負債

営業債務 (2,542)

偶発負債(注記26) (380)

不利なオペレーティング・リース契約に関する引当金 (注記26) (400)

リストラクチャリング引当金(注記26) (500)

廃棄費用に関する引当金(注記26) (1,200)

繰延税金負債(注記14) (1,511)

(6,533)

公正価値で測定された識別可能純資産合計 7,233

公正価値で測定した非支配持分 (1,547) IFRS 3. B64(o)(i)

取得から生じたのれん(注記18) 2,231

移転された対価 7,917

営業債権の公正価値は1,716,000CUであり、額面総額は1,754,000CUであった。営業債権の中に減損しているものは なく、契約金額は全額回収可能であると見込まれる。

IFRS 3.B64(h)

消火器株式会社は、当グループに取得される前に複数の製品ラインを廃棄する意思決定を行った(詳細は注記26で説明 している)。上記の結果認識されたリストラクチャリング引当金は、企業結合直前の消火器株式会社の現在の債務であり、

リストラクチャリング計画の実行は、当グループによる取得が条件となっているものではない。

繰延税金負債は、有形及び無形資産の税務上の加速償却による税効果がその中心になる。

2,231,000CUののれんは、個別には認識要件を満たさない、取得から生じることが期待されるシナジー効果と顧客名簿 の価値から構成されている。のれんはすべて防火設備セグメントに配分された。取得に際して課された契約条件により、顧 客名簿は分離可能ではないため、IAS 38「無形資産」に基づく無形資産としての認識要件を満たさない。認識されたのれ んは税法上、損金算入できないと見込まれている。

IFRS 3.B64(e)

IFRS 3.B64(k)

連結財務諸表の注記

7. 企業結合及び非支配持分の取得

偶発負債は取得日に評価され、その公正価値は380,000CUとして認識された。その内容は、決められた技術仕様を満た していなかったために、当グループが検収及び支払いを拒否している商品に関する、供給業者からの支払請求である。当 該請求が認められるか否かは調停の結果次第であり、2014年後半までは決着しないと予想される。報告日現在、偶発負 債を再評価し、期待値を基にその帳簿価額を400,000CUと決定した(注記26参照)。当該変動額は損益計算書で認識さ れている。

IFRS 3.B64(j) IFRS 3.56(a)

消火器株式会社の非支配持分の公正価値は収益還元法を適用して見積もられた。消火器株式会社は非上場会社であり、

それゆえ市場の情報は入手不能である。公正価値の見積りは以下に基づき行われた。

IFRS 3.B64(o)(ii)

► 使用した割引率は14%である。

► ターミナル・バリュー(最終価値)は将来の収益を決定する際に使用された長期持続可能な業界成長率(2%-4%)を用 いて算定する。

► 再投資率は利益の60%である。

当グループの連結包括利益計算書には、取得日以降に消火器株式会社から生じた収益17,857,000CU及び税引前純利 益750,000CUが含まれている。この企業結合が期首に実施されたと仮定した場合、当グループの継続事業からの収益は 222,582,000CU、継続事業からの当期利益は12,285,000CUとなっていた。

IFRS 3.B64 (q)(i) IFRS 3.B64 (q)(ii)

移転された対価 CU000

発行された株式の公正価値 7,203 IFRS 3.B64

(f)(iv)

条件付対価に係る負債 714 IFRS 3.B64

(f)(iii)

移転された対価合計 7,917 IAS 7.40(a)

取得に伴うキャッシュ・フローの内訳

取得に関する取引費用(営業活動によるキャッシュ・フローに含まれる) (600)

取得した子会社における正味現金(投資活動によるキャッシュ・フローに含まれる) 230 IAS 7.40(c)

株式発行に関する取引費用(財務活動によるキャッシュ・フローに含まれる(税引後)) (32)

取得に伴い発生した正味キャッシュ・フロー (402)

当グループは消火器株式会社における80%の持分の対価として2,500,000株の普通株式を発行した。当該株式の公正 価値は2.88CUであるが、これは取得日における当グループ株式の市場相場価格を参照して算出した。したがって発行対 価の公正価値は7,203,000CUである。

IFRS 3.B64 (f)(iv)

取引費用である600,000CUは費用処理され、管理費に計上されている。資本性金融商品の発行に直接起因する費用で ある32,000CUは、資本準備金からの控除として資本に直接計上されている。

IFRS 3.B64 (f)(iv) IFRS 3.B64(m)

条件付対価

取得契約の一部として、消火器株式会社の前所有者との間で条件付対価に関する合意がなされている。以下に掲げる条 件により、前所有者に対して追加的に対価が支払われる。

IFRS 3.B64(g)(ii) IFRS 13.93(h)(ii)

a) 取得日後12カ月間に同社の税引前利益が1,000,000CUとなった場合、675,000CUを支払う。

b) 取得日後12カ月間に同社の税引前利益が1,500,000CUとなった場合、1,125,000CUを支払う。

IFRS 3.B64 (g)(iii) IFRS 3.B64 (g)(i)

取得日現在における条件付対価の公正価値は714,000CUと見積もられた。公正価値はDCF法により決定された。 IFRS 3.58 (b)(i)

連結財務諸表の注記

7. 企業結合及び非支配持分の取得 続き

評価技法への重要な観察可能でないインプットは、以下のとおりである。 IFRS 13.93(d)

確率調整後の消火器株式会社の税引前利益 1,000,000CU - 1,500,000CU

割引率 14%

自己の不履行リスクに関する割引率 0.05%

消火器株式会社の税引後利益の著しい増加(減少)によって、条件付対価に関する負債の公正価値は増加(減少)するこ とになり、割引率及び自己の不履行リスクの著しい増加(減少)によって、当該負債の公正価値は減少(増加)することにな る。

2012年12月31日時点の消火器株式会社の主要業績指標は、事業の大幅な拡大及びシナジー効果によって、目標が達 成される可能性が非常に高いことを明確に示している。したがって、2013年12月31日現在で算定された条件付対価の公 正価値は、こうした状況の変化等を反映すべくその金額が調整され、その調整額は純損益に認識されている。条件付対価 に関する負債の公正価値測定の増減明細は、以下のとおりである。

IFRS 13.93(h)(i)

CU000

201311日現在期首残高 - IFRS 13.93(e)

企業結合から生じた負債 714

純損益に認識された未実現の公正価値変動 358 IFRS 13.93(f)

2013年12月31日現在期末残高 1,072

条件付対価に関する負債の公正価値は、消火器株式会社の業績が予算を大幅に上回ったことから、増加している。条件 付対価に関する負債は、2014年9月30日に最終測定が行われ、前株主に対価が支払われることになっている。

注釈

条件付対価の分類には、個々の事実と状況に基づく検討が必要である。条件付対価はIAS 37又は他のIFRSにより引当 金として、あるいはIAS 32及びIAS 39により資本又は金融負債として分類され、それぞれ異なる当初認識及び事後測定 をもたらす場合がある。当グループは条件付対価の内容を検討した結果、当グループには売手に対して現金を支払う契 約上の義務が発生しているので、当該条件付対価を金融負債であると決定した(IAS 32.11参照)。その結果、当グルー プは報告日において当該負債を公正価値で再測定しなければならない(IFRS 3.58(b)(i)参照)。

企業結合の一環として、従業員又は被取得企業の株主に対して条件付きで支払いを行うことは、被取得企業の主要な人 材を引き留めるための方法として一般的に用いられる。しかし、すべての支払が条件付対価とみなされる訳ではなく、別々 の取引として会計処理されることもあるため、そのような条件付きの支払内容を個々の状況に応じて判断する必要があ る。例えば、雇用が打ち切られた時にその権利が失効する条件付きの支払は報酬とみなされるのに対して、従業員が将 来提供するサービスとは無関係の条件付きの支払は条件付対価と考えられる。IFRS 3.B54-B55はこの論点について 詳細な指針を提供している。

IFRS 13.93(h)(ii)によれば、公正価値ヒエラルキーのレベル3に区分される経常的な公正価値測定について、観察可能 でないインプットを合理的にあり得る他の仮定を当てはめて変化させると、公正価値が著しく変動する場合には、企業はそ の旨を記述し、それらの変更の影響を開示しなければならない。また、企業は、合理的にあり得る他の仮定を当てはめた 場合の変化の影響をどのように計算したのかを開示しなければならない。この目的上、著しいかどうかは、純損益及び資 産合計又は負債合計(公正価値の変動がその他の包括利益に認識される場合には、資本合計)に照らして判断しなけれ ばならない。当グループは、条件付対価に関する負債について、上記の注記で開示した観察可能でないインプット以外の ものの変化は重要性が低いと評価した。

ドキュメント内 IFRS連結財務諸表記載例2014 (ページ 63-72)