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重要な会計方針の要約 続き 注釈

ドキュメント内 IFRS連結財務諸表記載例2014 (ページ 31-40)

IAS 18は、複数の構成要素を含む契約に関して、受領した対価を各構成要素へ配分する方法を定めていない。一方、

IFRIC13は、相対的な公正価値に基づく配分と残余法に基づく配分の2つの配分方法について言及している。「グッドポイ ント」の発行を伴う販売に関する当グループの収益認識方針は、受領した対価のうち発行されたポイントに配分する金額を その公正価値に基づき決定するというものである。当グループは、販売した製品及び発行したポイントの相対的な公正価 値に基づき、受領した対価を各構成要素に配分し、収益を認識する方針を選択することも可能であった。

IFRIC 13には、開示規定が定められていない。当グループはロイヤルティ・プログラムに関する広範な開示については、そ の金額に重要性がないため行っていない。「グッドポイント」プログラムに関連する繰延収益及び収益に重要性があったな らば、以下が追加的に開示されていたと考えられる。

未使用のポイント数

収益が認識されると予想される期間

収益が認識されると予想される期間を算定するために使用した主要な仮定

ポイント交換率の変更による影響

サービスの提供

消火器、防火設備及び耐火素材の設置による収益は、進捗度に応じて認識される。進捗度は、各契約の見積総作業時間 に対する発生済作業時間の割合に基づき測定される。契約の成果が信頼性をもって測定できない場合には、発生した費 用が回収されると認められる範囲でのみ収益は認識される。

IAS 18.20 IAS 18.26 IAS 18.20(c)

利息収益

償却原価で測定されるすべての金融商品及び売却可能利付金融資産について、利息収益は実効金利法(EIR)を用いて 認識される。 この実効金利とは、金融商品の予想残存期間もしくは適切な場合にはそれよりも短い期間にわたって、見積 将来現金支払額あるいは受取額を当該金融資産又は負債の正味帳簿価額まで正確に割り引く率である。利息収益は損 益計算書において金融収益に含められている。

IAS 18.30(a)

配当

配当収益は、当グループの配当を受領する権利が確定したときに認識される。それは通常、株主が配当を承認したときで ある。

IAS 18.30(c)

賃貸収益

投資不動産のオペレーティング・リースから生じる賃貸収益は、リース期間にわたって定額法で認識され、営業の性質によ り、損益計算書における収益に含まれている。

IAS 17.50

顧客から受領する設備及び機器

当グループは顧客から製造過程で必要になる金型及びその他の工具を受領する。当グループは、受領した項目が資産の 定義を満たすかどうかを検討し、満たすのであれば、それらを有形固定資産として認識する。当初認識時点でそれらの取 得原価を公正価値で測定するが、当グループには将来の履行義務が存在していないため、同額を収益に計上している。

IFRIC 18.9 IFRIC 18.11 IFRIC 18.13

f) 政府補助金

政府補助金は、補助金の受領及び補助金の交付に係るすべての付帯条件の充足について、合理的な保証が得られた場 合に認識される。補助金が費用項目に関連する場合、当該補助金は、補償される関連費用が発生する期間にわたって規 則的に純損益に認識される。資産に関する補助金の場合は、関連資産の見積耐用年数にわたって定額法で収益として認 識される。

IAS 20.7 IAS 20.12 IAS 20.26

当グループが非貨幣性資産による政府補助金を受領する場合は、その資産及び補助金は名目価額で記帳され、関連する 資産の見積耐用年数にわたって、原資産の便益の消費パターンに従い毎期、定額法で純損益に認識される。政府又は関 連団体からの借入金や同様の支援が現在の市場金利より低利で提供される場合、この優遇金利の効果は政府補助金と みなされる。政府融資又は援助は、公正価値で当初認識及び測定され、その当初帳簿価額と受け取った収入額との差額 が政府補助金として測定される。政府融資は、注記2.3 (l) (iii)に記載されている会計方針に従い、事後測定される。

IAS 20.23 IAS 20.10A

連結財務諸表の注記

2.3 重要な会計方針の要約 続き 注釈

IAS 20.24は、資産に関連する政府補助金に関して2つの代替的な表示方法を認めている。一つは、当グループが行って いる、財政状態計算書において補助金を繰延収益として計上し、それを資産の耐用年数にわたり、規則的かつ合理的に純 損益に認識する方法である。一方で、資産の取得価額から補助金を控除する方法によることも可能である。その場合、補 助金は、減価償却費の減少という形で当該償却資産の耐用年数にわたり純損益に認識される。どちらの方法が適用された としても、追加的な開示が求められることはない。

当グループは、費用項目に関する補助金を収益として損益計算書に表示することを選択している。IAS 20.29 では、代 替的方法として、収益に関する補助金を関連費用から控除して報告することも認められている。

IAS 20.23では、非貨幣性資産による政府補助金の会計処理について、2つの代替的方法を認めている。資産と補助 金を名目金額で会計処理することが認められている。当グループは、非貨幣性資産による補助金を名目金額で会計処理 している。一方で、資産と補助金を非貨幣性資産の公正価値により会計処理することも認められている。

g) 税金

当期税金

当年度における当期税金資産及び負債は、税務当局から還付もしくは税務当局に対する納付が予想される金額で測定さ れる。税額の算定に使用する税率及び税法は、グループが営業活動を行い、課税対象となる収益を創出する国において、

報告日までに制定もしくは実質的に制定されているものである。

IAS 12.46

資本に直接認識される項目に関する当期税金は、損益計算書ではなく、資本において直接認識される。適用する税務規定 に解釈の余地がある場合、経営者は定期的に不確実な税務上のポジションを評価し、必要に応じて引当金を計上してい る。

IAS 12.61A(b)

繰延税金

繰延税金は、報告日における資産及び負債の税務基準額と財務報告目的上の帳簿価額との差額(一時差異)に対して、

資産負債法を用いて計上される。

繰延税金負債は、以下を除く、すべての将来加算一時差異に対して認識される。

► 繰延税金負債が、のれんの当初認識、又は企業結合ではない取引で、かつ取引時に会計上の利益にも課税所得にも 影響を及ぼさない取引における資産又は負債の当初認識から生じる場合

► 子会社、関連会社及びジョイント・ベンチャーに対する持分への投資に関連する将来加算一時差異について、一時差 異の解消時期を支配することが可能であり、かつ当該一時差異が予見可能な将来に解消しない可能性が高い場合

IAS 12.22(c)

IAS 12.39

繰延税金資産は、以下の場合を除き、将来減算一時差異等に利用できる課税所得が生じる可能性が高い範囲内で、すべ ての将来減算一時差異、繰越欠損金及び未使用の税額控除について認識される。

IAS 12.34

► 将来減算一時差異に関連する繰延税金資産が、企業結合ではない取引で、かつ取引時に会計上の利益にも課税所 得にも影響を及ぼさない取引における資産又は負債の当初認識から生じる場合

► 子会社、関連会社及びジョイント・ベンチャーに対する持分への投資に関連する将来減算一時差異については、一時 差異が予測可能な将来に解消する可能性が高く、かつ当該一時差異のために使用できる課税所得の生じる可能性が 高い場合のみ、繰延税金資産が認識される。

IAS 12.24

IAS 12.44

繰延税金資産の帳簿価額は、各報告日ごとに見直され、繰延税金資産の全額もしくは一部の計上が可能となるだけの十 分な課税所得が生じる可能性がもはや高いとはいえなくなった範囲内で減額される。未認識の繰延税金資産は各報告日 ごとに再評価され、将来の課税所得により繰延税金資産が回収される可能性が高くなった範囲内で認識される。

IAS 12.56 IAS 12.37

繰延税金資産及び負債は、報告日現在で制定もしくは実質的に制定されている税率(及び税法)に基づいて、当該資産が 実現するあるいは負債を決済する期における予想適用税率で測定される。

IAS 12.47

連結財務諸表の注記

2.3 重要な会計方針の要約 続き

純損益以外で認識される項目に関連する繰延税金は、同様に純損益以外で認識される。この場合、繰延税金はその基と なる取引の性質に応じて、その他の包括利益又は資本へ直接のいずれかで認識される。

IAS 12.61A

関連する当期税金資産を当期税金負債と相殺する法的強制力のある権利が存在し、かつ繰延税金資産及び繰延税金負 債が同一の税務当局によって同一の納税企業体に課せられたものである場合、当該繰延税金資産と繰延税金負債は相 殺される。

IAS 12.71

企業結合の一部として取得されたが取得日時点で資産の認識要件を満たさなかった税務上の便益は、事実と状況が変化 したことを示す新たな情報を入手した場合、事後的に認識される。その事後的な修正は純損益で計上されるが、測定期間 内の修正であり、かつ取得日時点で存在していた事実と状況に関する新たな情報を入手したことによる修正の場合のみ、

のれんの減額(のれんの金額を超えた部分は純損益)として扱われる。

IAS 12.68

売上税

費用及び資産に関しては、以下を除き、売上税の金額を差し引いた純額で認識している。

► 資産やサービスの購入に当たって生じた売上税が税務当局から回収できない場合。 この場合、売上税は、状況に応 じて、資産の取得原価の一部もしくは費用項目の一部として認識される。

► 債権及び債務が売上税込みの金額で表示されている場合

税務当局から回収される、又は税務当局に納付される売上税の正味の金額は、連結財政状態計算書の債権又は債務の 一部に含めて計上されている。

h) 売却目的又は親会社株主に対する分配目的で保有する非流動資産及び非継続事業

当グループは非流動資産及び処分グループについて、その帳簿価額が継続的使用よりも主として売却又は分配によって 回収される場合に「売却目的保有」又は「親会社株主に対する分配目的」に分類している。「売却目的保有」又は「親会社株 主に対する分配目的」に分類された非流動資産及び処分グループは、帳簿価額と売却費用(又は分配のための費用)控除 後の公正価値のうち、いずれか低い方の金額で測定される。分配のための費用とは、金融費用及び法人所得税費用を除 く、分配に直接起因する増分費用である。

IFRS 5.6 IFRS 5.7 IFRS 5.8 IFRS 5.15 IFRS 5.15A IFRS 5.33

分配目的保有への分類要件は、分配の可能性が非常に高く、かつ当該資産又は処分グループが現在の状態で即時に分 配可能であるときにのみ満たされる。分配を完了するために必要とされる行動は、その分配について重大な変更が行われ たり、分配が取り止められたりする可能性が低いことを示すものでなければならない。経営者は分配を確約していなければ ならず、かつ、その分配は原則として分類した日から1年以内に完了する予定でなければならない。売却目的保有の資産又 は処分グループについても、これらと同様の検討が行われる。

IFRS 5.12A IFRS 5.12

「売却目的保有」又は「分配目的保有」に分類された有形固定資産及び無形資産については、減価償却又は償却は行われな

い。 IFRS 5.25

売却目的保有又は分配目的保有に分類された資産及び負債は、流動項目として財政状態計算書に個別に表示している。

処分グループは、以下のいずれかに該当する場合、非継続事業の要件を満たす。

► 資金生成単位又は資金生成単位グループに該当する当グループの構成単位である

► 「売却目的保有」又は「分配目的保有」に分類されているか又はそうした目的に沿ってすでに処分されている

► 主要な事業分野又は営業地域である

IAS 1.54(j) IAS 1.54(p)

IFRS 5.32

非継続事業は、継続事業の業績から除外しており、非継続事業からの当期利益/(損失)として損益計算書に個別の項目で 表示している。

追加の情報が注記13に開示されている。その他のすべての財務諸表の注記には、明記されている場合を除き、主に継続 事業に関する金額が記載されている。

IFRS 5.30 IFRS 5.33

ドキュメント内 IFRS連結財務諸表記載例2014 (ページ 31-40)