巻頭言 河川を基軸とした生態系ネットワークの構築
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(2) 巻頭言 河川を基軸とした生態系ネットワークの構築. 全体のエコロジカルネットワーク(生態系ネット. 人間形成も含め点から線,線から面,さらには流域. ワーク)再生事業を推進してきた.本計画は,自然. 全体への展開をにらんだネットワーク形成を推進し. 再生事業として位置づけられ,エコロジカルネット. ているところである.. ワーク検討会(委員会)によって,国,自治体,大学,. 本特集では,これまでの 10 年の取り組みから,国. 専門家,コンサルタント,地域の協働で継続的に議. (河川管理),大学(研究,提言),専門家・コンサル. 論と実践がなされてきた.生態系ネットワークの概. タント(生物,歴史等についての議論・提案),地域. 念は,「21 世紀の国土のグランドデザイン(1998 年. (個々の自然再生事業のモニタリング),自然再生事. 3 月)」で位置づけられ,「生物多様性国家戦略 2012-. 業の成果と今後の課題について整理し,同様の課題. 2020(2012 年 9 月)」や「国土形成計画(全国計画). を持っている地域,大学,研究機関とプロセスや協. 2015 年 8 月」において,生態系ネットワーク形成の. 働の課題を共有しながら,議論を行いたい.いま,. 重要性や関係機関における連携の推進が位置づけら. 私たちは再び,関正和さんや中村太士さんが示され. れている.. た河川の目指す姿を,技術者・研究者としてどこま. また,エコロジカルネットワーク構想が計画され. で具体的にデザインし,地域に調和するかたちで実. る以前より, 「多自然川づくり」を基軸とした河川の. 装できるかが問われているのだと思う.そうするこ. 整備が進められており,遠賀川河口堰における多自. とによってはじめて,関正和さんのいう山紫水明の. 然魚道の整備(伊東ほか 2015, 2020),中島地区にお. 美しいふるさとを少しでもよみがえらせることがで. け る 自 然 再 生( 眞 間 ほ か 2011, 2013; 福 原 ほ か. きるのではないか.本稿の執筆にあたっては,国土. 2014),御徳地区における排水樋管の整備による水田. 交通省遠賀川河川事務所の技術者のみなさん,プロ. との連続性を確保する取り組み(鬼倉ほか 2020)な. ジェクトで協働いただいた建設コンサルタントのみ. ど,川の縦と横の繋がりについての検討・計画・実. なさん,河川計画・設計における景観生態学からの. 施が行われてきた.しかし多様な生物が生息・生育. アプローチについての議論で鎌田磨人氏,本特集の. すると同時に,地域と調和を保った環境を再生する. 構成・編集にあたっては,真鍋徹氏に多大なサポー. には,多くの課題が残されている.すなわち,流域. トをいただいた.ここに厚く御礼申し上げる.. レベルでの生態系ネットワーク形成を促進するため には,これまで流域の各地で個々に行われてきた森. 引用文献. 林保全や河川の自然再生,環境学習などの取組を各 主体が連携と協働により取組んでいくことが必要で. 福原達人・江藤秀和・今徳美里・郭晃成.2014.遠. ある.. 賀川河川敷の自然再生事業造成裸地における初期. 実際,遠賀川を所管する遠賀川河川事務所では,. 植生遷移.福岡教育大学紀要 63: 99-108.. 流域内で河川愛護活動等を行っている約 80 の団体と. 伊東啓太郎・藤田直子・真鍋徹・須藤朋美・花田有. 河川管理者が協働して活動する基盤が確立してい. 里絵・板垣早香.2015.北部九州における自然景観・. る.2014 年 1 月に開催された「第 3 回 I Love 遠賀川. 文化景観.景観生態学 20: 149-154.. 流域リーダーサミット」においては,福岡県知事,. 伊東啓太郎・須藤朋美・長谷川逸人・石松一仁・塩. 流域 22 市町村長が一堂に会し,遠賀川の豊かな水の. 手健斗・光橋尚司・大野良徳・深浦貴之・嶋田智行・. 流れやその生態系を守りより美しい川として次世代. 和泉大作・豊國法文.2020.河川におけるグリー. に引き継ぐことを宣言したことにより,河川管理者,. ンインフラの計画と設計―遠賀川多自然魚道公園. 自治体,河川活動団体,流域住民等が計画段階から. の設計プロセス―.景観生態学 25: 5-12.. 維持管理,利活用まで地域住民とともに歩む歴史を. 鎌田磨人.2001.「学際研究」が持つ意味―河川工学. 築きはじめている.清掃・環境保全活動,子供たち. と の 共 同 研 究 を 通 し て ―. 日 本 生 態 学 会 誌 51:. との環境学習,体験学習などの継続的な取り組みは. 261-267. もとより,流域の住民団体が河川空間に集う流域. 眞間修一・相崎優子・山下健作・松永泰裕・山口嘉隆・. フェスティバルの取り組みや,日常的な憩いの場と. 平島征治・柴田みゆき.2011.遠賀川中島自然再. しての河川空間を積極的に利活用しまちづくりに繋. 生における湿地再生と地域参加.河川技術論文集. げようとする新たな取り組みも始まったところであ. 17: 529-534.. り,様々な機会をとおして,生態系だけではなく,. -2-. 眞間修一・遠山貴之・山下健作・石坪昭二・原田佐.
(3) 伊東啓太郎・大野良徳. 良子・梅田真吾・柴田みゆき.2013.遠賀川中島 自然再生のモニタリング成果と順応的管理の試 案.河川技術論文集 19: 423-428. 中村太士.1999.流域一貫 森と川と人のつながり を求めて.138.築地書館,東京. 鬼倉徳雄・井原高志・酒井奈美・江藤孝.2020.堤 防の内と外をつなぐ:遠賀川エコネットの取り組 み.景観生態学 25: 25-29. 関正和.1994.大地の川.247.草思社,東京. 島谷幸宏.2001.健全な生態系とは何か?その評価 と復元.応用生態工学 4(1): 19-25.. -3-.
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交通事故死者数の推移
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・この1年で「信仰に基づいた伝統的な祭り(A)」または「地域に根付いた行事としての祭り(B)」に行った方で
Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism.
日本全国のウツタインデータをみると、20 歳 以下の不慮の死亡は、1 歳~3 歳までの乳幼児並 びに、15 歳~17
QRされた .ino ファイルを Arduino にき1む ことで、 GUI |}した +どおりに Arduino を/((スタンドアローン})させるこ とができます。. 1)