• 検索結果がありません。

歯髄炎に関わる血流と神経機能の解析

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "歯髄炎に関わる血流と神経機能の解析"

Copied!
5
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

歯髄炎に関わる血流と神経機能の解析

著者

笹野 高嗣

(2)

歯髄炎に関わる血流と神経機能の解析

研究課題番号 09671944

平成9年度∼平成10年度 科学研究費補助金

(基盤研究(C) (2))

研究結果報告書

平成11年3月

研究代表者 笹野高嗣

(東北大学歯学部教授)

(3)

は じ め に 歯髄は周囲を硬組織で囲まれた閉鎖系の組織であり、炎症による血管拡張が生じ ると、他の組織に比べて著しい内圧の克進が起こり、結果的に根尖周囲組織に影響 を及ぼすことにより血流の供給を阻害し、循環不全を来しやすい。したがって、歯 髄の炎症と血流反応との関係を明らかにすることは、歯髄の炎症のメカニズムを考 える上で、重要な課題となる。本研究では、歯髄炎に関わる神経機能を解析するこ とを目的に、神経生理学的立場から研究を進めた。 その結果、 1.歯髄の感覚神経の興奮は歯髄血管の拡張(逆伝導性血管拡張)を引き起こす。 他の組織に比較して感覚神経が密な歯髄では、 substance Pなどの神経伝達物 質の放出により、感覚神経由来の逆伝導性血管拡張が起きやすく、周囲を硬組 織で囲まれた閉鎖系の歯髄では、このような血管拡張は、歯髄内圧を高め、静 脈血の流出を妨げる結果、循環障害をもたらす。 2.歯髄には、交感神経。作用による血管収縮が存在するが、 β作用による血管 拡張は存在しない。 3.副交感神経による血管拡張は、口腔・顔面領域の多くの組織に存在するが、 歯髄では副交感神経性血管拡張が欠落しており、このことは歯髄血流の神経性 調節機構を議論する上で、大きな特徴である。 また、本研究では歯髄血流を指標とした新しい歯髄の生死診断法を考案した。こ の方法は、レーザー光を歯の表面から送光し、反対側から受光するもので、赤血球 の運動によるドプラー効果を利用したものである。この方法は、歯髄のvitalityそ のものを診断するもので、従来の電気診や温度診のように歯髄のsensitivityを診査 するものではなく、患者に痛みを与えない、より客観的な診断法として期待される。 今後、ヒトを対象とした歯髄血流の実験においても、有効な方法と考えられる。 本研究を遂行するにあたり、文部省から科学研究費補助金の交付を受けた。ここ に記し、衷心より謝意を表する次第である。 平成11年3月 研究代表者 笹野高嗣 (東北大学歯学部口腔診断・放射線学講座) 1

(4)

-研究組織

研究代表者:笹野高嗣(東北大学歯学部教授) 研究分担者:佐藤しづ子(東北大学歯学部助手) 庄司憲明(東北大学歯学部助手)

研究経費

平成9年度  1,800 千円 平成10年度    500 千円 計      2,300 千円

研究発表

【学会誌】

1. Sasano T, Nakajima I, Shoji N, Kuriwada Sato S, Sanjo D, Ogino H, Miyahara T:

Possible application of transmitted laser light to也e assessment of human pulp vitality;

EndodDentTraumato1 13 (2) : 88-91 1997 2.笹野高嗣:歯髄血流の神経性調節機構と歯髄診断;東北大歯誌17(1): 1-21 1998 【口頭発表】 1.歯髄血流の神経性調節機構 一下歯槽神経刺激による歯髄血流の増減を決定する因子について一 庄司憲明、佐藤しづ子、飯久保正弘、笹野高嗣 東北大歯誌17(2):186 1998 第33回東北大学歯学会 (1998 6月22日 仙台) 2.透過レーザー光を用いた歯髄の生死診断に関する研究 笹野高嗣、庄司憲明、佐藤しづ子、阪本真弥 歯放 38 増刊号:107 1998 第39回日本歯科放射線学会 (1998 10月1日 軽井沢)

3. Pulpal Blood Flow Responses Depend on Baseline Blood Levels

T. SASANO, N. SHOJI, S. KURIWADA-SATOH, M. ⅠIKUBO and M. MARUMO

JDent Res 1998

JADR46thANNUALMEETING (1998 11月28日 千葉)

(5)

-2-TOUR : Tohoku University Repository コメント・シート 本報告書収録の学術雑誌等発表論文は本ファイルに登録しておりません。なお、このうち東北大学 在籍の研究者の論文で、かつ、出版社等から著作権の許諾が得られた論文は、個別にTOUR に登録 しております。 TOUR http://ir.library.tohoku.ac.jp/

参照

関連したドキュメント

肝臓に発生する炎症性偽腫瘍の全てが IgG4 関連疾患 なのだろうか.肝臓には IgG4 関連疾患以外の炎症性偽 腫瘍も発生する.われわれは,肝の炎症性偽腫瘍は

Electron micrograph of the middle cerebral artery, show ing dissolution of perinuclear myofilaments M in the degenerating smooth-muscle cell... Electron micrograph of the

CT 所見からは Colon  cut  off  sign は膵炎による下行結腸での閉塞性イレウ スの像であることが分かる。Sentinel  loop 

血管が空虚で拡張しているので,植皮片は着床部から

 膵の神経染色標本を検索すると,既に弱拡大で小葉

 単一の検査項目では血清CK値と血清乳酸値に

 12.自覚症状は受診者の訴えとして非常に大切であ

※IGF コード 5.5.1 5.5.2 燃料管. 機関区域の囲壁の内部のすべての燃料管は、 9.6