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近世から近代へ

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Academic year: 2021

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-第2学年3組

社会科学習指導案

1 単 元 「近世から近代へ」 歴史を掘り下げる『柳河藩の幕末・維新期の政治・経済的動向を探る』 2 単元の目標 ○ 幕府政治が行き詰まり、滅亡していった経過について関心を持たせる。 (関心・意欲・態度) ○ 幕末・維新期の様々な改革や外国の圧力などを比較し、社会情勢を考察させる。 (思考・判断) ○ 政治・経済・文化の3つの側面を、絵画・グラフ・地図・年表など、様々な資料を収集して活用 するとともにその結果をまとめ、説明することができるようにする。 (技能・表現) ○ 幕末・維新期の動乱の中、多くの指導者や国民の努力によって方向性を見いだし、近代国家の基 礎をつくっていったことを理解させる。 (知識・理解) 3 指導の立場 ○ 本単元では、社会の変動や欧米諸国の接近などにより、江戸幕府の政治が行き詰まり滅亡してい った経過を理解させる。そのために我が国の幕末・維新期の政治・経済的動向を、郷土の人物の業 績を中心に調べる活動を通して理解させ、郷土への関心を高める。その上で、中央の歴史と郷土の 歴史を関連させて取りあげ、親近感を持たせながら、我が国の歴史に対する理解を深めることが意 義深いと考える。「地方分権」・「道州制」などが言われている現在、明治時代以前は数百年間にわ たり大名が割拠していた事実を、身近な地域の歴史から考えさせていくことは生徒の郷土への愛情 を育む上でも価値あることと考える。そのために地域教材を発掘して生徒に提示し、柳河藩の取り 組みを通して、我が国の幕末・維新期の経過を学習させることが有効であると考える。 ○ 本学級の生徒は、小学校時代の人物学習に加えてTVやゲームの影響で、歴史上の人物の業績に ついて多くの知識を持ち、関心も高い。しかし郷土の歴史や人物に関する知識は断片的であり、知 識量も個人差が大きい。川下りする堀割り側に建立されている田中吉政の銅像も柳城中学校内のへ そくり山が城跡であることも、その存在は知っていても歴史的な由来を説明できない。このような 生徒の実態から、柳川市が本年3月に刊行した郷土学副読本「やながわ人物伝」の活用を考えた。 生徒全員に無料で配布された最新の刊行物を郷土史学習の入門書として活用して、教科書の記述と 郷土史教材を関連させて、幕末・維新期の時代の転換にかかわる基本的な内容の定着を図りたい。 また身近な地域の歴史学習を通して、様々な伝統や文化についての関心・意欲を広げて行きたい。 ○ 教科書の「歴史を掘り下げる」で取りあげている長州藩高杉晋作や土佐藩坂本龍馬と郷土柳河藩 の家老立花壱岐の業績を関連させながら取りあげる。ペリー来航時の柳河藩江戸湾警備の事実や財 政改革の実態、また戊辰戦争へ官軍側の一員として参加した事実などを郷土学副読本を入門書とし て調べ学習へと導いて行きたい。柳河地方の地域的な特色や立花氏が置かれた政治的な立場などを 補足しながら、主に「柳河史話」を中心に郷土史の題材を提供していく。さらに調査・レポート作 成・発表などの活動では自分の言葉で表現することを重視していきたい。郷土に対する愛情を育む ために、郷土の歴史に対する豊かな情報と、それらを調べ、自分の感性で表現する体験を大切にし たい。この体験の積み重ねの中から、郷土に対する豊かな感情が自然に生まれてくると考える。 ◆研究のねらいと本単元の授業との関わりについて 教科書に記述されている中央の歴史的事象を郷土史の題材と関連させて確実に習得させ、それらを 活用し郷土の歴史をさらに深く探究する意欲を高めていく。そのために教材に応じた3つの『言語活 動』の内、生徒の感性や情緒に関する指導の場に着目した。それは郷土の発展に尽くした先人の生き 様・業績を調べさせ、驚き・共感する体験学習に重点を置くことである。生徒の主体的な調べる・表 現する・交流する活動が「思考力・判断力・表現力」を生み出す原動力であると考えたからである。

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2 -4 計 画(7時間) 配時 定着させたい内容 主な学習活動 主な手だて 授業類型 ○ ゆらぐ幕府政治 ○ 天保の改革がどのように進 ○ 教科書・資料集調べ ・欧米諸国の接近 められたのかを理解する。 ・外国船への対応の様子 1 ・水野忠邦の改革 ・薩摩、長州藩の政策 習得 ・藩政の改革 ○ 歴史ノート(1)利用 ※柳河藩の改革 ※柳河藩の財政改革の内容と ※柳河藩の政策 成果を知る。 ○ 開 国 ○ ペリーの来航の国際的な背 ○ 教科書・資料集 ・黒船の来航 景と開国による影響について 資料プリント活用 ・不平等な通商条約 理解する。 ・幕府、朝廷、諸大名の 2 ・経済の混乱 対応 習得 ・貿易による問題の発生 ○ 歴史ノート(2)利用 ※黒船来航に対する柳河藩 ※幕府の命令で柳河藩も江戸湾 ※柳河藩と長崎貿易 の動き 警備に出兵した事実を知る。 ○ 江戸幕府の滅亡 ○ 攘夷から倒幕運動へと展開 ○ 教科書・資料集 ・攘夷から倒幕へ した有力大名と武士を中心に 郷土史資料プリント ・世直し した動きを理解する。 ・有力諸藩の佐幕、倒幕、 3 ・幕府政治の終わり 公武合体の政治選択 習得 ○ 歴史ノート(3)利用 ※柳河藩の政治選択までの ※柳河藩主や立花家老の指導に ※立花家と徳川家の縁戚関 指導者の動き よる公武合体論について知る。 係、熊本藩との連携 ○ 歴史を掘り下げる ○ 幕末・維新期には近代的な ○ 司馬遼太郎著作集活用 4 ・長州藩の高杉晋作 国家の実現を目指して努力し 活用 た人々がいたことを知る。 ○ 図書館の資料活用 ・海援隊の坂本龍馬 「坂本龍馬」「高杉晋作」 ○幕末・維新期の郷土のようす ○「やながわ人物伝」立花壱岐 ○長州藩や薩摩藩関係資料 5 ・柳河藩の借金 の業績の中から調査項目を一 ○人物学習資料 ・ ・佐幕か勤王かの選択 つに絞る。 「やながわ人物伝」 活用 6 ・戊辰戦争への参加 ○「柳河史話」などの郷土史資 ・明治新政府との関係 料を活用しレポートを作成す ○郷土史資料プリント る。 < 本 時 > < 郷土の歴史を探る > ○ 柳河藩家老の立花壱岐 ○ 調査・発表を聞いて、私た ○ 「やながわ人物伝」を 7 ・財政改革「鼎足運転の法」 ちの柳河藩にも郷土のために 入門書として活用 活用 ・戊辰戦争への参加 尽くした志士がいたとを知 ・岩倉具視への建言 る。 ○ 「柳河藩史資料集」 ・柳河城炎上 など郷土史書籍の紹介

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3 -5 本 時 平成21年11月30日(月) 第5校時 社会科教室 (1)ねらい ○ 郷土先人の業績についての調査・表現・交流活動を体験させることにより、郷土の歴史をより深 く理解させ、郷土に対する愛情と誇りを持たせる。 (2)展 開 学習活動と内容 指導の工夫・留意点 形態 配時 1 前時の学習を振り返り本時学習を ○「高杉晋作・坂本龍馬」を掲示して幕末期の志 一斉 5 確認する。 士たちの活躍を確認する。 ○ 学習のめあてを確認する。 「柳河藩の指導者立花壱岐の業績」発表を聞き、郷土の歴史に目を向けよう。 2 「やながわ人物伝」の記述内容を ○ 幕末期に柳河藩を指導した家老が立花壱岐で 個人 5 再度確認する。 あったことを想起する。 3 調査・報告を聞く。 ○ 立花壱岐の財政再建策や政治的判断を理解し、学級 20 先人の努力が、近代の発展に寄与している事実 集団 に気づかせる。 ① 財政政策「鼎足運転の法」 ○ 調査・表現・交流活動の仕方の善し悪しを自 ② 財政再建と戊辰戦争参加 分なりに評価しながら報告を聞かせる。 ③ 立花壱岐と明治政府のつながり ○ 先人たちが、情報収集・決断・行動していく 態度に共感させる。 ④ 柳河城炎上の謎 ○ 天守閣跡の瓦片を提示して、放火が政治的な 判断による行動であったことを補足する。 4 指導者立花壱岐へ現代の私からの ○ 発表の中から知り得たいくつかの業績に対し 個人 10 メッセージを贈る。 て中学2年生なりの感想を綴らせる。 5 メッセージの発表・交流 ○ 生徒間のメッセージの交流を通して、自らの 一斉 10 理解の程度を深める。 まとめ:郷土の歴史を学び、新たに芽生えた知的好奇心を大切にしていこう。 < 参考資料 > ○ 中学校社会科「新教材」授業設計プラン 岩田一彦・米田豊編著 明治図書 ○ 「思考力・判断力・表現力」をつける社会科授業デザイン 小原友行編著 明治図書 ○ 社会科教育別冊「近現代史の授業改革6」明治図書 ○ 柳川市郷土学副読本「やながわ人物伝」柳川市・柳川市教育委員会 ○ 兵庫教育大学大学院 平成3年度修士論文 木下昭次郎

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