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Lucas型の数に付随した数体のGalois群

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Academic year: 2021

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TUMSAT-OACIS Repository - Tokyo University of Marine Science and Technology (東京海洋大学)

Lucas型の数に付随した数体のGalois群

著者

田中 洋平

雑誌名

東京商船大学研究報告. 自然科学

54

ページ

1-4

発行年

2003

URL

http://id.nii.ac.jp/1342/00000571/

(2)

(1)

田中 洋平

Lucas型の数に付随した数体のGalois群

Galois groups of number丘elds associated with Lucas type numbers

Yohei TANAKA 概要 一般化したLucas数に現れる素因子の集合の解析的密度の計算を実行するため, Lucas数を 定義する漸化式に付随した代数体のGalois群を求める.

1 記号と用語

本論文では[4]の定理3で与えられたLucas型の数に現れる素因子の集合の解析的密度に関す る公式の計算を実行する・漸化式に付随した代数体のGalois群車衷め. [5]の定理1で引用した Tschebotareffの密度定理を用いる. 記号と用語をここにまとめておく. Oでない整数a,bに対し,漸化式

(

Lo-2, Li-a; Ln+2-aLn+i+bLn, n-0,1,2,3,... で定まるLn-Ln(a,b)を型(a,b)のLucas数と呼ぶ・ 」-」(a,b) - {p'蝣素数lあるnがあってp¥Ln(a,b)} cc-c¥a,b) -{p:素数l任意のnに対してp J[Ln(a,b)} - {素数全体)\ェ と置く. 素数からなる集合Aの解析的密度を 6{A) - lim3B と定める. Lucas数を定義する線型漸化式の特性方程式 X -ax-b=0 の2根をα, β,この方程式の判別式を D-(α-β)2-a2+46 平成15年4月30日受付

(3)

(2)       中洋平 とし, αα2 7=戸= 丁 と置く.βから平方因子をくくり出して, D-dn(d,nは整数でdは平方因子を含まない) とすれば, Q(α)-Q(β)-Q(7)-Q(、伯) となる.この高々2次の体をKと置く・KO-Kとしe-1,2,3,...に対して帰納的にKe-e-1 に1の2e乗根を付け加えた体をMe,Meに7の2e乗根を付け加えた体をKeと定める. QCK-KoCMl⊂Kl⊂・・・CKe-xCMe⊂Ke⊂-という有限次代数体の増大列が得られる.そして,Ke,MeはQのGalois拡大であり,その Galois群をそれぞれGe-Gal(Ke/Q),He-Gal(Me/Q)と置くと GoトHlトGlト・・・トGe-1トHeトGeト・- (1) という群の全射準同型の列が得られる. 素数pを含むKの素イデアル(の一つ)をPとし,その剰余体がFq(q-pまたはp2)であ るとする e-l,2,3,‥.に対して素数の集合

r[e) - {p I Ke/Qで(p)が完全分解},  Q[e> - {p │ Me/Qで(p)が完全分解) vr-{p¥q-p¥Ke/KでPが完全分解), Q㌢ -{p│9-p2, Me/KでPが完全分解) と置くと, (o)⊃Q(i)⊃可1)⊃-⊃V)(ォ)⊃2(e+l)⊃V(e+1)⊃- (i-l,2) という素数の集合の減少列が2つ得られ,有限個の素数を除き£Cは (∪(n(ォ> \ Qie+1))) ∪ (∪(p皇e'\密+1>) e e と一致する.従って. ([4】定理3) 定理1.

6{Cc) - ∑(8PF) - 6{Q*+1})) + ∑(S(V,去e)) - 6(密+1)))

e e 5(」) - l-6(Cc) となる蝣(2)の右辺の各項の計算に次のTschebotareffの密度定理を利用する・([5]定理1) 定理2. K/Qを有限次Galois拡大,そのGalois群をGとする. Gの共役類Cに対し,素数 の集合 Vc - {p IPはK/Qにおいて不分岐でそのFrobenius共役類がCに等しい) の密度は S(Pc) -となる.

(4)

Lucas型の数に付随した数体のGalois群       ( 3 )

pがK/Qで完全分解するのはそのFrobenius共役類が(1)のときなので, K/Qで完全分解する 素数全体の集合の解析的密度は1/lqとなる・よって, ke - ¥Ge¥ - [Ke : Q],me - ¥He¥ - [Me : Q]

とすれば. (2)の左辺の第1項は

∑(孟一志)

e となる. (d-1のときこの項しか現れず,解析的密度の計算は[5]の2.1で行った.) pが璃e)やQ㌢)に入るのは,それぞれKe/QやMe/QにおけるpのFrobenius共役類の位数 が2で全準同型写像(1)のCO-の像が単位元と異なるときである. 9e-¥{位数2のGeの元でG0 -の像が単位元でない)I he-¥{位数2のHeの元でG0 -の像が単位元でない封 とおけば. (2)の第2項は

∑(芝一宏)

e となる.

2 Galois群と解析的密度の計算

いくつかの場合にGalois群Ge,Heを求め, I:の解析的密度を計算する. d≠1で, 7は1の べき根ではないとする. (国の命題1の後を参照) 6-0,1,2,…に対し, 7と1の2e乗根を Ve-7^ とする. Q上の共役写像Uによるこれらの数の行き先は

(

rf - (CveY c-cヱ

e-土1, k∈Z/2eZ, I∈ (Z/2eZ)×

となる・Uに{(e,l),k)を対応させることで,Ge-Gal(Ke/Q)は Ge-({土1)×(Z/2eZ)×)*Z/2eZ-{{(e,l),k)I(6,1)ま封書でZ/2eZに作用) の部分群,He-Gal(Me/Q)は He-({土1)×(Z/2eZ)×)xZ/2C-1Z の部分艶とみなせる.この対応で常にftUf Go-ri¥-¥土1)である.そして,自然な全準同型写像 ・・・蝣<-Ge-1<-He<^-Ge<r-から全準同型写像(1)がひきおこされる・

(5)

(4)       田中洋平

2.1本来のLucas数(a-l,6-1)の場合

本来のLucas数の場合に付随するGalois群は次のようになる. 命題3. (1) Gi-H2-{土1}ixZ/2Z

(2) e-2,3,4,-のとき

Ge-{{(e,l),k) 。GAl=(-1)k (mod4)} He+1-{({」,I),k) ∈H.e+l ≡(-1)fc (mod4)}

(3) k0-mi-2, g0-hi-1. k¥-4, 777,2-84, gi-2, hi-4. e≧2のときke-2・4e-l

me+1-4e, 5e-2e-1(2e-2+l), he+l-2e(2e +!)蝣

この命題の(3)より,畔)-芸と計算され,次がわか-た・ 定理4・本来のLuc-数に表れる素因子の解析的密度は昌である・

2.2 a-2,b-2の場合

定理5.a=2, 6=2のとき,次が成り立つ. (1) e-0,l,2,...に対しサGe-Ge, He-Heとなる.

(2) S(」)-冒

参者文献

[1] J.-p.セール:整数論講義(弥永健一訳),岩波書店 [2]高木貞治:代数的整数論,岩波書店 [3]田中洋平: Lucas数に現れる素因子について, 第4 8回東京商船大学学術講演会論文集 pp. 29-32, (2000) [4] - : Lucas型の数の素因子,東京商船大学研究報告(自然科学)第52号, pp. 1-4, (2001) [5] - : Lucas型の数の素因子の解析的密度, 東京商船大学研究報告(自然科学)第53号, pp. 55-58, (2002)

参照

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