• 検索結果がありません。

大学英語教育戦略」

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "大学英語教育戦略」"

Copied!
3
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

283  本研究では現段階で、CLIL(Content and Language Integrated Learning)、

新規教育プログラム提案、の2分野において研究を進めている。それぞれ の概要は以下の通りである。

1 .CLIL (Content and Language Integrated Learning)

 Content and Language Integrated Learning(CLIL)(内容言語統合型学 習)は1994年にヨーロッパで提唱され、非母国語(英語)で教科科目を学 ぶことを通して、科目内容と英語の運用能力のみならず、批判的思考力や 他者と協力してタスクを達成させる行動力を身につけることを目指す教育 方法である。この教育方法は母国語が英語以外であるヨーロッパ各国で急 速に導入が進められており、言語教育方針として国家レベル、自治体レベ ルでの採用が増えている。本研究プロジェクトでは、2月のTESOL SPAIN 学会、9 月にポーランドで行われた European Confederation of Language Centres in Higher Education(CercleS)学会においてヨーロッパ諸国のCLIL 実施状況や課題を調査した。また日本では7月に初めて開催されたJ-CLIL 学会第一回大会や、8月のJACET(大学英語教育学会)で日本の大学での 実施状況と課題の情報を収集した。

共同研究報告

共同研究プロジェクト

「グローバル、AI, IoT化時代に対応する

大学英語教育戦略」

≪中間報告≫

白 石 万 紀 子 ・河 内 智 子

(2)

国際経営フォーラム No.29

284

 CLIL の導入はヨーロッパ諸国でも試行錯誤の途上であり、各国の実施 状況には大きな差がみられる。比較的導入が早かったスペインでは、例え ばマドリッドの半数以上の公立学校が完全な CLIL でスペイン語以外の教 科教育が行われており、大学での英語による授業科目の拡大が課題となっ ている。またその他ヨーロッパ諸国では産業界の要請から多くの大学が CLIL 導入カリキュラムを現在模索中という段階である。日本の英語教育 界では CLIL が大変注目を集めており、今後部分的な CLIL の導入は大学 において主流になっていくものと思われる。CLIL の考えに基づいたカリ キュラムは現在上智大学、早稲田大学、学習院大学国際社会科学部、創価 大学、国際教養大学(大学、学部単位で導入)、東洋英和女学院(クラス 単位で導入)等で行われているが、いずれも入学時の高い英語力を前提と している。また CLIL 導入時の共通の課題として、準備する教員の負担が 非常に大きいこと、教科科目の担当者との連携が必須であることが挙げら れている。

2 .国際経営学部に向けた新規英語教育プログラムの提案

 現在、この CLIL に基づいた英語による新規教育プログラム案を作成し ている。グローバル化、AI化、IoT化が急速に進み、産業構造も激変する、

将来を確実に見通せない時代において、国際的視点を持ち国際共通語であ る英語を使って自律的かつ協同的に問題発見・解決にあたり、持続可能な 社会の発展に貢献できるグローバル市民の育成をプログラムの教育目標と する。

 新規教育プログラムでは4セメスター以降に英語による専門科目(English Mediated Instruction, EMI)を設定している。これを可能にするために継 続的、段階的な科目を設定する。具体的には英語レベルに応じて1セメスター からEnglish for Academic Purposes (EAP), Soft CLIL(Global Economy, International Business, Global Issues, Cross-cultural Issuesなどを題材とし た Language 重視の内容言語統合学習) を導入し、3 セメスター以降で専 門科目と連携した、英語教員によるペア科目(セミナー、チュータリング)

(3)

グローバル、AI, IoT化時代に対応する大学英語教育戦略

285 を導入する。また同時並行的に交換留学やBSAP等の留学に参加すること が求められる。

 英語担当教員の授業準備にはこれまでの数倍の負荷が想定されるが、学 生の成長のためには是非とも専門科目の教員と協力して努力していかなけ ればならない。詳細については早い時期に発表できればと考えている。

参照

関連したドキュメント

を獲得することができる英語力だということである。大学の一般英語科目として TOEIC

 近年グローバル社会に対応した大学教育の実践が喫緊の課題となり、経営

本稿においては,前述のような公立小学校における「国際理解教育の中での外国語会話の中

要旨=本論文は、これからの英語教育について、新指導要領との関連から、筆

cise Edition Wordlist(p. 1316−1319)を 参 照 し

フィリピンの教授用語

てみることができる。 1 大学英語教育用テキストを1分間に150語程度のスピードで読むことができる。 2 ジャパンタイムズなどの国内英字新聞記事を辞書無しで概略をつかむことがで

国語活動」が必修化されたが,本学ではこの動きを視野にいれて,平成24年度か