アルミニウム合金製リベットの開発 日本軽金属(株)
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(2) 1‑581. 土木学会第59回年次学術講演会(平成16年9月). 4. リベット孔径と頭の形状 米国のアルミニウム協会規格 2) を参考にして,孔径を 22.8mm,頭の 径と高さを図 図 2 に示すようにそれぞれ 32mm と 10mm の平頭とした. 5. リベットのせん断試験. 孔径 φ22.8. 5.1 継手試験体 図 3 に示す継手試験体により引張せん断試験を行った.試験体の母. 頭高さ 10. 材は表 表 3 に示す機械的性質を有する A5083P-O および A6061P-T6 であ. 頭径 φ32. る.破壊が母材で起きないようにリベット孔の中心からの材縁と材端 距離を,それぞれ孔径の 2.5 および 3.0 倍とした.リベットは,冷間. 図2. リベットかしめ頭と孔の寸法. で油圧プレスにより静的に圧縮した.伸び量測定の基準距離は,試験 体中央 300mm である. 861 5. 表3. 428 69. 115. 2×φ22.8. A5083P-O A6061P-T6. 板厚 (mm) 8 15 8 15. 引張強さ (MPa) 314 306 340 329. 0.2%耐力 (MPa) 154 148 324 300. 伸び (%) 25 22 17 15. ヤング係数 (GPa) 72.4 73.6 70.8 71.6. 15. 69 8. 281. 材質,調質. 継手試験体の母材の機械的性質. 8. 200. 継手試験体. 150. 荷 重. kN. 図3 5.2 試験結果. リベット継手の引張せん断試験における伸び量と荷重. 母材;A5083P-O 母材:A6061P-T6. 100 50. の関係を図 図 4 に示す.試験の初期に滑りが見られないこと から,リベットは孔に充満している.. 0. 2. 破壊はすべてリベットのせん断破壊であった.試験によ る破壊荷重とリベットのせん断強さから計算したせん断破. 図4. 4 伸び量 mm. 6. 8. 引張せん断試験の伸び量と荷重の関係. 壊荷重を表 表 4 に示す.リベットのせん断破壊荷重の計算で は,リベットのせん断強さを引張強さの 1 / 3 ,リベットの 直径を孔の径の 22.8mm とした.. 表4 母. リベットせん断破壊荷重の計算値は試験結果より約 20% 低い.計算結果の値は試験結果の値より小さいので,設計. リベットのせん断破壊荷重の比較 材. A5083P-O A6061P-T6. せん断破壊荷重 (kN) 試験 計算 176.5 140.5 170.5. 上は安全側になる. 6. まとめ (1) A2117 合金製リベットは伸びが大きいので,冷間で頭を成形することができる. (2) 決定されたリベット施工条件により,リベットを孔に充満させることができる. (3) リベットのせん断破壊荷重は,リベットの引張強さから設計上安全側になるように計算できる. なお,本研究は大阪大学 阪大フロンティア研究機構からの補助金による研究活動の一環として行われたも のである.関係各位のご協力に感謝いたします. 参考文献 1)日本アルミニウム協会:アルミニウム合金土木構造物設計・製作指針案(第 1 次改定試案),2000. 2) The Aluminum Association:Aluminum Design Manual,2000. ‑1160‑.
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