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留学生の学習 ・研究環境 としての大学図書館
一留学生の大学図書館利用調査 を通 して一
浜 口 美由紀
1. は じめに
2.ア ンケー ト調査 の実施 について (1) 調査 の方法
(2) 調査 対象の留学生
3.ア ンケー ト調査 の質問項 目と回答 (1) 選択肢質問項 目の結果
(2) 自由記述項 目の結果
4.学習 ・研究施設 と しての大学図書館 (1) 情報環境 の変化
(2)既存調査 との比較 5.これか らの課題
1.はじめに
日本 の大学 で学ぶ留学生 は、彼 らの学習 ・研究活動 を支え る教育機 関 と し ての大学図書館を どのよ うに利用 しているのだ ろうか。 さ らに、専 門分野 の 研究活動 に不可欠な情報収集 や情報検索 な どスムーズに行 えているのであろ うか。実際、 日本語 クラスの授業 の中で留学生 の研究分野 に関す る情報収集 の話 を時 々聞 くことがあ る。留学生が 日頃テ レビや ラジオで頻繁 に耳 にす る 新 しい用語 の解説 を求めて来 る時 に、 「現代用語 の基礎知識」 (年刊 )な ど の用語辞典 を紹介 し、索 引の引き方 な どを説明す ると非常 に関心 を寄せて く る。 こうした状況を経 て、今回の調査 の動機 とな ったのは、本学大学図書館
内で多 くの留学生が図書館を利用 した り、館内の端末を使 っている姿を 目に す ることであ った。彼 らが どのように大学図書館を利用 しているのか、また 留学生 として大学図書館の機能をどのように享受 しているのかに関心を持 ち、
実情を知 りたいと考えた。 「図書館 は留学生の精神的支えに一母語 の情報 に ふれ るコーナー設置を‑JI主lと題 した中国人留学生の記事を目に した時、大 学図書館 は留学生にとって付加価値のある教育機関た りえることを喚起 させ
られた。
この調査 の 目的の1つは、留学生の 日本の大学図書館の利用状況 を明 らか に し、彼 らが母国で利用 していた大学図書館 との比較 を行 うことである。2 点 目は、留学生は在学中に図書館を充分に活用 しているかを課題 としている。
具体的には、 日本語のキーワー ドでの情報検索が的確 に行われているのか、
そ して 日本語 を介 して図書館サー ビスを理解 しているのか という点 に着 目し てみたい。
2.アンケー ト調査の実施 について
(1)調査方法
1998年4月に留学生の大学図書館利用に関 して、長崎大学に在籍す る留学生 の中か ら45人 に直接アンケー ト調査を依頼 した。利用対象の大学図書館は、文 教町の中央図書館 と医学部分館 と経済学部分館 の3館 と した。各図書館の区 別 は行 っていない。
調査方法 は、質問項 目を選択す る選択肢方式 と、9つの質問項 目に自由記 述す る2通 りの方式を設定 したア ンケー ト用紙 を配布 した。調査 の 目的 と趣 旨を説明す るために、できる限 り留学生 と筆者 との1対1の対面方式を取 っ た。記入 は無記名 と し、 自由記入欄 は回答 しやすい言語 による記入を要請 し た。その結果、 日本語、英語、スペイ ン語、ポル トガル語の4ケ国語 の言語 が使用された。調査時間は1人平均、15分か ら30分を要 した。主 に留学生の所 属す る研究室で実施 した。 日本語研修の修了者 や滞在年数が長 い人 も調査対 象 とな りえることを予測 していたので、当初ふ りがな付 きの 日本語のア ンケー ト用紙を使用 した。 しか し、回答者 に英語で質 問事項の説明を行 うことに時 間を費やす結果 とな り、調査途 中か ら英文の質 問項 目を併記 したア ンケー ト 用紙 に変更 した。
長崎大学留学生センター紀要 第6号 1998年 73 (2)調査対象 の留学 生
長崎大学 には1998年 5月1日現在209人の留学生が在籍 している。本調査 は 45名の留学生 の協力を得 た。
調査対象 の留学生の内訳 は以下 の通 りであ る。
学部別 の人数
教 育 経 済 医 学 歯 学 薬 学 工 学 水 産 海洋生物科学研 究 不 明 合 計
水産学部 の留学生が多い理 由は、大学院生 の研究室が比較 的隣接 して こと と、同国の留学生 同士 で回答者 の協 力が多 く得 られたためである。
身 分別人数
学 部 学 生 大 学 院 生 研 究 生
学部学生 は学部 や学年 が多様 に分かれてお り、彼 らとコ ンタク トを取 るの か難 しくその結果 、回答 が少 な くな った。一方 、研究室 に所属す る大学院生
とは連絡 が取 り易いため大学院生 に数 多 く協 力 して もらった。
留学生 の男女比
男 性 32人 女 性 13人
209人の留学生中、女子学生 は69人在籍 してお り、女子学生の 占め る割合 は 33%であ る。 本調査 の女子学生 の割合 は40%であ った。
留学生の出身地域
ア ジ ア 中 南 米 ア フ リ カ
留学生 の滞在年数
1年 未 満 1 年 2 年 3 年 4 年 5年 以 上
本調査 で一番多い滞在年数 は3年 の13人である。滞在年数 が長 い留学生は 日 本 の生活 に慣 れ、比較 的 ゆ と りを持 った学究生活 を送 っていると思 われ る。
図書館利用の経験 も滞在年数が長 くなると当然利用回数が増 えて くるだ ろう。
2年以上 の滞在 は合計30人や全体の半数を越えている。 1年未満の留学生 と比 べ ると図書 館利 用法 や 目的 には異 る結果が出て くるであろ うと予想 され る。
3.ア ンケ ー ト調査の賞 問項 目と回答
(1)選択肢質問項 目の結果
1.大学 図書館へ行 く回数 (1つ選択 )
図 1 大学図書館へ行 く回数
半数以上 の28人が週 1‑2回は大学図書館へ行 っている。週 3回通 っている 学生 も 「週 1‑2回」 を選択 していた。 ほ とん ど毎 日通 ってい る留学生 は、
滞在期 間が 1年未満の者 と学部生 に多 い。 また月1‑2回通 うのは主 に大学 院生 の8人 で あるが、修士論文 の作成時期 には頻繁 に図書館 に通 い、 また実 験 や実習 が始 まると今度 は図書館‑行 く時間が持 てな くな るよ うであ る。彼 らの図書館利 用回数 は研 究状況 によ り変 わ り、本調査 では現時点 での図書館 利 用回数 を答 えて もらった。
長崎大学留学生センター紀要 第6号 1998年 2.大学 図書 館 に行 く目的 (5つ選択 )
1)図書館 の本 を利 用 して図書館 で勉強す るため 2)勉強 や教養 のため、本 を借 りにい く
3)論 文 を書 くため に図書 館 を利 用す る
4)勉強 や研 究 に必要 な雑 誌 をみた り、雑 誌記事 の コ ピーを とるため 5) 日本語 や外 国語 の勉強 のため
6)新 聞 を読 むため 1 日本 の新 聞 2 自分 の国 の新 聞
3 その ほか英語新 聞 な ど 7) イ ンターネ ッ トを利 用す るため
1 自分 の国 の新 聞を よむため 2 e‑mailを使 うため
3 勉強 や研 究 の情報 を さがす ため
4 デー タベ ース (DATABASE)を使 うため 5 い ろい ろな ホームペ ー ジにア クセ スす るため 8)大学 院 や就職情報 の情報 を知 りたい
9)図書 館 の本 はほ とん ど利 用 しないが、冷暖房 もあ り、勉強 しやす い か ら
10)新 聞 を読 ん だ り、 まちあわせ をす る
図2大学 図書館 に行 く目的 (賞 間番号)
1)
2)
3) 4) 5) 3 7)
8)
9)
10)
i20 Ⅰ32 I
111
l I
0 5 10 15 20 2 5 30 3 5 (人数 )
75
大学図書館 へ行 く目的で最 も多い回答 は、 「4)勉強や研究 に必要 な雑誌 をみた り、雑誌記事の コピーをとるため」の32人であった。実際には、 コピー を取 るよ りも専門雑誌 の最新号 やバ ックナ ンバ ーの閲覧や関連分野 の情報 の 検索 を 目的 と している。2番 目に多 いのは、 「2)勉強や教養 のため、本 を 借 りにい く」、 「6)新聞を読むため」がそれぞれ26人であ った。館内では主 に英字新 聞を読んでお り、 日本 の新 聞は5人、 自国の新 聞は6人が閲覧 して い る。3番 目は、 「1)図書館の本 を利用 して図書館で勉強す るため」の20 人 とな ってい る。
イ ンターネ ッ トは、大学院生は研究室 に端末 が設置 されているため主 に研 究室 で利用 している。 自国の新聞の同 日版 または1週間のニ ュースヘ ッ ドラ
イ ンをイ ンターネ ッ トで閲覧 できるが、毎 日閲覧 している人 はわずかであ っ た。今やイ ンターネ ッ トは、e‑mailによるメールの交換 や専門分野 の情報 検索 ・収集用に利用 され、研究活動の必需品 と して主要な部分を占めている。
「8)大学院や就職情報の情報 を知 りたい」 は、調査対象者 は半数以上 が 大学 院生であ るため、 この質問項 目には該当 しなか った。
「9)図書館 の本 はほ とん ど利用 しないが、冷暖房 もあ り、勉強 しやすい か ら」 は7人 の回答を得 ている。 日本滞在 1年未満の留学生や学部生 にとっ て図書館 は 日本語学習 や専門の勉強 の場 とな っている。
「10)新聞を読んだ り、まちあわせをする」は6人であるが、主 に友人など の待 ち合 わせの場 と して利用 している。
3.他 の図書館 の利用につ いて 1)利 用す る
県立長崎図書館 他の大学図書館 2)利 用 しない
32104
この設問は、長崎市 内の公共図書館や他の大学図書館 を直接訪ね利 用 して い るかを問 うた。他の図書館 を利用 している 3人の内 2人 は、県立長崎図書 館 を利用 している。利用 目的は、研究分野 に関す る新刊 の 日本語 が揃 ってお り、回答者 の1人の大学院生 は毎週県立図書館 に通 ってい る。 「他の図書館 を利用 しない」は40人が回答 している。だが、彼 らの大部分 は文献複写 を他校
長崎大学留学生センター紀要 第6号 1998年 77 の大学 図書館 に依頼 して取 り寄せ た経験 があ り、間接的であ るが他校 を利 用
してい ると口頭 で答えた。間接的な利 用 もこの質問項 目に含 め るのか、再検 討 を要 す る設 問の内容 であ った。
4.大学 図書 館 の資料 に対す る要望 (2つ選択 )
1) 日本語 ・日本文化 ・日本事情 についての本 ・ビデオ ・テープが ほ しい 2) 自国の新 聞 ・雑誌 がほ しい
3)自国 について書 かれた 日本語 の本 が ほ しい
4) 日本 について書 かれた英語 ・中国語 な どの本が ほ しい 5)辞典 や辞書 が ほ しい
6) 「留学 生 コーナー」 に もっと本 がほ しい 7)長崎 につ いての情報 が ほ しい
8) 自分 の専 門の本 や雑誌 が ほ しい
図3大学図書館 の資料 に関する要望 償 同書号)
1)
a
a 4) 引 6) 7) 8)
0 5 10 1 5 2 0 2 5 3 0 35 (人数 )
1位 は、 「8)自分の専門の本 や雑誌がほ しい」の26人であ り、全学部の留 学 生 に共通 していた。本 や雑誌 につ いて、回答者 のほぼ全員が 「英語」 の専 門書不足 を強調 していた。後記 の 「(2)自由記述項 目」 に同様 の質 問を設 定 してい るが、回答 には雑誌 タイ トル名や専 門領域 が具体 的 に記述 されてい る。 しか も多数 の回答を得 てお り、彼 らの要求 の高 さが反映 されてい る結果 とな ってい る。
2位 は、 「6) 「留学生 コーナー」 に もっと本 が ほ しい」の25人 である。
「留学生 コーナーJ/t21ま、1989年5月 に中央図書館3階の閲覧室 に設置 され、
日本語学習 用の英語版 、 中国語版 、韓 国語版 、 マ レー シア語版、 イ ン ドネ シ ア語版 のテキ ス トや 日本紹介 の英 語 の本 や ビデオ、 カセ ッ トテープが備 え付 け られ、貸出 も行 っている。同 コーナーは中央 図書館 にのみ設置 されている。
医学部分館 に も 「留学生 コーナー」の設置希望の声が多か った。同 コーナー の蔵書 に、 日本 の文化 ・歴史 ・教育 を紹介す る英語 の本 を多数揃 えて欲 しい
とい う意見 が多 く、滞在年数 が長 い留学生か らの要望 も高 い。
長崎 に関す る情報 は、活字 よ りもビデオ映像 を通 して知 りたい と長期滞在 の学生か ら希望 が出てい る。来 日後 に長崎を紹介す る ビデオを見 て いた ら長 崎 の全体像 を早 く知 る ことがで きたであ っただ ろ う、 と彼 らの経験 か ら出た 意 見 であ った。 「留学生 コーナー」 に対す る多様 な意見 と感想 も自由記述 の 欄 で紹介す る。
「2)自国の新聞 ・雑誌がほ しい」14人 は、英語 ・中国語以外の言語 を使用 す る国か らの留学生であ った。彼 らの母 国語 で印刷 され た新聞 ・雑誌 を購入 す ることは現 実的ではな い と理解 してい る。 しか し、 自国の活字 の新 聞や定 期刊行物 を図書館 で閲覧 で きな くと も、彼 らの願望 が回答 に反映 してい る。
また、 自国の活字 が必要 ない と答 えた人 は、 イ ンターネ ッ ト上 で 自国の新 聞 を読 んでい るため図書館 での閲覧 は必要 ではない と述 べている。
「3)自国 について書 かれ た 日本語 の本 が ほ しい」 4人 は、 日本 人 に出身 国 の事情 を紹 介す る機会 に、 日本語 の本 があ ると日本人 に理解 して もらいや す い とい う理 由で回答 してい る。
「5)辞典 や辞書 が ほ しい」 8人 は、専 門分野 の用語集 (英語 一 日本語 ) が必要 であ ると答えてい る。
5.大学 図書 館 に対す る要望 (2つ選択)
1)貸 出期 間を長 くしてほ しい 2)貸 出冊数 をふや してほ しい
3)開館 時間を長 くしてほ しい
4)大学 図書館 にない本 を買 って ほ しい
5)大学 図書館 の使 い方 を もっとお しえてほ しい
6)自分 の国の ことばで書 いた大学 図書館 の ガイ ドが ほ しい
長崎大学留学生センター紀要 第6号 1998年 図4 大学図書館 に対す る要望
1)
2)
3) 4) 5) 6) (質 問番号)
79
0 5 10 1 5 2 0 2 5 3 0 35 (人数 )
大学図書館 に対す る要望で一番多いのは、 「4)大学図書館 にない本 を買 っ てほ しい」の24人である。大学図書館 にない本 とは、既述 の通 り英語 の新刊 の 専 門書 であ る。次 に多か ったのは、 「5)大学 図書館の使 い方 を もっとお し
えてほ しい」の19人である。滞在期間が短い人 は当然 この要望が強いが、滞在 期 間が長 い人 で も、図書館 の利 用方法 に関す る情報提供 や情報案 内を望 む意 見 が多い。 「6) 自分 の国の ことばで書 いた大 学図書館の ガイ ドが ほ しい」
9人 は、その 中には長 崎大学 図書館 の入 口で配布 してい る図書館案 内の英語 版 と中国語版 を知 らない人が含 まれてい る。 また、貸 出冊数 の増加 と開館時
間の延長 や貸 出期 間の延長 に対す る要望 も多 い。
大学図書館 の資料 と大学図書館 に対す る要望 の2つの設 問 に関 して、多様 な意見が出てお り、 自由記述 の欄 に具体 的な意見 が書 き込 まれてい る。
(2) 自由記述項 目の結果
ア ンケー ト用紙 「6.自由にかいて くだ さい。」の9質 問項 目の空欄 には 日本語 による記入、 もしくは回答 しやす い言語 による記 入 を要請 した。 その 結 果 、 日本語 、英語 、 スペ イ ン語 、 ポル トガル語 での回答 とな った。 口頭 に
よる 日本語 で答えた留学生 の回答 は筆者 が代筆 した。
自由記述欄 に記入 され た回答内容 は、留学生 の大学図書館利 用に対す る率 直 かつ貴重 な意見 であ り、各言語原文 の趣 旨を汲 み取 りなが ら、 日本語 に翻 訳 した回答 を列記 す る。 ただ し各言語 の別 (日本語 、英語 、 スペ イ ン語 ・ポ ル トガル語 )を明記 し、同様 の意見 が多数 あ る場合 は、 1文 を代表 と して取
り挙 げた。
1)大学図書館で よ く読む新 聞や雑誌 新聞 Japan Times
MainichiShinbun
17人 3人 DailyYomiuri,New YorkTimes,毎 日新 聞、人民 日報 各 2人
The Hindi,InternationalHerald Tribue 中国留学生、朝 日新 聞、長崎新 聞、 日本経済新 聞 雑誌 Time
Reader'sDigest,Newsweek
NationalGeographic,Life,中国青年
人人人人1053各l各各
選択肢質 問項 目における 「大学 図書館 へ行 く目的」 の中で 「新 聞を読 むた め」 と回答 した人 が館 内で閲覧 してい る新 聞 と雑誌 の タイ トル名 は上記 の と お りで あ る。 出身 国の新 聞や雑誌 の見 出 しな どを イ ンターネ ッ トを通 して読 み、 日本国内外 のニ ュースは図書館内のJapan Timesな どを閲覧 している。
情報獲得 の手段 を使 い分 けて いる状況が分か る。
「よ く読 む雑誌」 は、専 門雑誌 を除 いた雑誌 タイ トル に限定 した記入 を要 請 したつ も りであ ったが、回答 には専 門分野 の雑誌 タイ トルが多数挙 が って いた。大学 院生 の所属学部 内や研究活動 の場 であ る研 究室周辺 に専 門雑誌 が 複数揃 ってお り、大学 図書館 内の雑誌 には関連領域 の専 門雑誌 や一般雑誌 、 総合雑誌 が求め られている。 その他 に図書館へ行 く時間のない学生の中には、
Timeな どの洋雑誌 を個人 で定期購読 してい る人 もいた。
2)大学図書館の資料 に関 して (日本語 )
・最新 の ジャーナル は揃 ってい るが、新 しい英語 の専 門書 が欲 しい.
・図書館 の端末操作 の英語版 の マニ ュアルが欲 しい。
・もっと英字新 聞 と英語 の雑誌 (一般雑誌 ) と英語 の本 (読 み物 )が必要 であ る。
・ 「長崎大学学術雑誌 目録 欧文編 1993」の最新版 が欲 しい。 同書 はオ リジナル タイ トルをアル フ ァベ ッ ト順 に排列 してい るが、所蔵場所 が漢 字表記 にな ってい るので、使 用の度 に図書館職員 の人 に尋 ね る ことにな
る。英 語 による所蔵表記 も併記 して欲 しい。 (非漢字 圏 出身 )
長崎大学留学生センター紀要 第6号 1998年 87
・専 門の雑誌 が ほ しい。 (同意見 多数 )
・新 しい本 が少 しす くない。
・フラ ンス語 の本 が ほ しい。 (専 門の辞典 の こと)
・大学院生 用 の専 門の本 が少 ない。
・資料 が少 ないので もっと増 して ほ しい。
(英 語 )
・英 語 の小説 を貸 出 しして ほ しい。
・大学 図書 館 は図書 、特 に各専 門分野 の専 門書 や学術雑誌 を数 多 く購入す る必要 が あ る と思 う。
・ 「留学 生 コーナー」 に英語 の専 門書 と小説 が欲 しい。
・で きるな らば、科学 関連 の洋書 を もっと希 望 してい る。 そ して最 も重要 なの は図書 館 内 に英 語 の案 内が必要 であ る。
・ 「留学 生 コーナー」 に英 語 の小説 を購入 して もらいたい。 そ して洋書 の 研 究分野 の主要 な専 門書 も備 え て欲 しい。
・A :「留学 生 コーナ ー」 に関連 分野 の図書 が必要。
・B:日本 の文化 、 日本 の教育 システムな どにつ いて書 かれ た英語 の本 も 同 コーナ ーの資料 と して必要 で あ る。
・洋書 の コ レクシ ョンが必 要 であ る。
・英字新 聞や洋雑誌 が非常 に少 ない。私 た ちは例えば 「TheEconomists」
や 「Asiaweek」 な どの経済 ジ ャーナルか欲 しい、 そ して最新 の洋書 の 専 門書 が欲 しい。 (バ イオテ クノロ ジー ・電子工学 ・水産 な と具 体 的 に 専 門分野 を記述 し、関連 す る学術雑誌 の要 求 が多数 あ り)
・図書館 でCD ‑ROMが利 用で き ると良 い。
(スペ イ ン語 ・ポル トガル語 )
・スペ イ ン語 による利 用案 内や情報 が あ ると嬉 しい。
・長 崎大 学 には留学生 が多 いが、英語 の本 が充分 ではない。 図書 館 の英語 の読 み物 は古 い本 が ほ とん どで あ る。
・私 の国の週刊誌 や月刊誌 があると嬉 しい。例えばVEJA,EXAME,ISTOE な ど。
大 学 図書 館 の資料 に対 す る要望 で は、同様 の選択肢質 問 「4.」 の結果 を 裏 付 け る回答 内容 であ った。大 多数 は、英語 の専 門書 不足 とそれ らの購 入希
望 の意見 を具体 的 に述 べ てい る。専 門雑誌 に関 しては充足感 を持 ってい る留 学 生 も多 い。 また、専 門雑誌 を要求す る中には、個 々の研究分野 を述 べて専 門分野 の雑誌 名を記入 してい る人 が多数 いた。
次 に多いの は 「留学生 コーナー」 に対す る蔵書 内容 の充実 であ る。要求す る資料 は、専 門書 よ りもむ しろ、英語 の小説 や ノンフ ィクシ ョンな ど娯楽性 の高 い ものが多 く、図書 館資料 に 「留学生の精神的支 え」が強 く求 め られて い る様子 が伺 え る。 更 に この コーナーには 日本事情 (教育 ・文化) に関す る 英 語 の新刊本 の希望 があ る。 その要求 は滞在年数 の長 い留学生か ら多 く出て
い る。医学部 分館 に も 「留学生 コーナー」の設置 を望 む声 が多数 あ った。
図書館内でCD‑ROMを利用 した雑誌記事検索用端末 (英語版 と日本語版) を希望す る人 もいた。
3)大学図書館 の利用 に関 して (日本語 )
・日曜 日に も開いてい ると便利 で助 か る し、実習 や実験 が長 引 くと図書館 へ行 く時 間がな くな って しま うので開館 時間を延 ば して もらいたい。
・図書館 内 に英語 の表記 や説 明が欲 しい。
・英語 の利 用案 内が ほ しい。
・開館時間が短 い。
・MEDLINEの利用 に関 して、利用時間を少 し延 ば して もらいたい0
・館 内 に禁煙 コーナーが ほ しい。 (医学部 分館 )
・イ ンターネ ッ トの使 い方 を知 りたい。
・毎 月第 1・3週 な どの間隔で 日曜 日も大学図書館を開館 して もらいたい。
・中国語 による説 明があ るといい。
・開館時間 を長 くして ほ しい。
・必要 な本 が探 しに くい、 また貸 出期 間 と冊数 が少 ない。
・留学生 は図書館か らのニ ュース、館内配置 、お知 らせ な どの英語表記 を 必要 と してい ると思 う。
・使 いやす い。
・閉館 を夕方7時 まで延長 して ほ しい。 (土曜 日の閉館時間 につ いて)
・研究室 での実験 が終 わ った後 に も図書館 へ行 けるよ うに開館時 間を夜 9 時 まで延長 を希望 してい る。
長崎大学留学生センター紀要 第6号 1998年 83
・雑誌 のバ ックナ ンバ ーが利 用で きるよ うに英語 での図書館案 内が必要。
(特 に書 庫 の利 用に関 して ) 一
・図書館 は良 いの だが 、英語 や他 の言語 によ る情報 や資料 が無 いため に、
利 用 しづ らい。
・図書 や学術雑 誌 を検 索す るため に コ ンピュー タを どの よ うに利 用す るか 知 りた い。
・ 「留学 生 コーナー」 に英 語 の情 報 が欲 しい。
・情報 を探 す ことは最 も重要 な ことで あ る。
・長 崎大 学 図書館 を通 して他 国か らの書籍 の相互貸借 がで きるの か、図書 館 サ ー ビスに関 して知 りたい。 (例 えば、母 国の大学 図書館 には よ り多
くの専 門書 が揃 ってい るので、母 国の大学 図書館 か ら資料 の貸借 がで き るか )
・留学 生 の ため に大学 図書 館 の コ ンピュー タに英語 バ ー ジ ョンの プ ログラ ムか欲 しい。 そ して館 内の端末 に もプ リンターの接続 が必要 で あ る。
・大学 図書 館 の図書 の利 用方法 を教 えて くれ るカ ウ ンターが あ る といい。
・私 の よ うに来 日直 後 で 日本語 が まだ よ く分 か らない留 学生 は、大 学 図書 館 の利 用 は大変 フラス トレー シ ョンが溜 ま る。 その理 由は、大 学 図書 館 職 員 は英 語 を話せず、私 も日本語 が理解 で きないか らであ る。
・大 学 図書館 は多 くの学生 に とって便利 であ る。 E‑mailを使 用す る時 に は待 ち時 間がかか る。
・素 晴 ら しい。
・快適 で あ るが、 トイ レの匂 いが悪 い。
(スペ イン語・ポル トガル語 )
・日曜 日 も開館 していればいい と思 う。 そ して開館時 間 を少 し延長 して も らいたい。
・図書 館 サ ー ビスの内容 につ いて まだ知 らない ため、図書 や雑 誌 の利 用方 法 が分 か らない。 (来 日直 後 )
大学図書館 の利用 (サー ビス)に関 して最 も多い要望 は、選択肢質 問 「5)
大 学 図書館 へ の希望 」の回答結果 と同様 に、大 学 図書館 の使 い方 を もっと教 え て ほ しい とす る意 見で あ る。館 内 に英語 の案 内や図書 館 か らの お知 らせ 、 分類番号 の説 明 な どの英 語表記 を強 く望 んで お り、英語 のサ イ ン表 示 が あれ
ば、利 用方法の理解が深 まるであろ うと回答 している。 この要望 は回答欄 の 記述 も少な くないが、非漢字圏の留学生のほぼ全員がロに した意見 であ った。
すでに、大学図書館では英語 と中国語の2ケ国語 の図書館利用案 内を配布 し ている。 しか し、 この案 内パ ンフレッ トを知 らないため、基本的な図書館サー ビスの内容 を理解 していない と思 われ るケース も数件見 られ た。 この調査終 了後 に英語版の利 用案 内を提示す ると、初 めて図書館 サー ビスの内容 を知 っ た留学生 も少 なか らずいた ことを特記す る。 また、滞在期間が短 い留学生か
らの図書館利用全体 のガイダ ンスの要望 が高い。
滞在年数 が長 い学生 は図書館サー ビスに慣れ、 日本人学生 と同様 に図書館 サー ビスを受容 しているO例 えば、文献検索、文献複写依頼 、 レファレンス な どを利用 してお り、更 にサ ー ビスに対す る具体的な要望 を持 っている. 同 時 に滞在年数 の長 い留学生 も、図書館 ガイダンスを求 め る声 は多 い。
開館時間の延長 を望 む意見 は、出身国の大学 図書館 の開館時間が比較 的長 く、それを背景 と した要望 の ようである。 しか し、図書館 ガイダ ンスを望 む 程の強 い要求 ではなか った。研究室 な どでの実験終了後であ って も図書館が 開館 していれば、利用で きるのだが とす る意見 がある。
4)大学図書館の建物 ・机 ・イス ・冷暖房な どに関 して (日本語)
・いまの状況がいい。 (同意見多数)
・医学部 の喫煙 コーナーは新聞 コーナー と近 く、私 が喫煙 す るたびに他 の 利 用者 に迷惑 をかけるため換気扇をつ けてほ しい。
・きれいである。
・いすが不便 だ。
・夏 、経済学部 の図書館 は暑 く勉強 しに くい。
・昨年 、図書館 の クー ラーが故障 していたので、今年 の夏 はそ うな らない ことを願 っている。
・書架で本 を探 す時に もう少 し明 りが欲 しい。夏の間は特 にエ アコンが必 要 であ る。
・満足 している。
・何 も不 満 はない。
・文教町の中央 図書館 は問題 ないが、経済学部分館 には多少問題があ る。
長崎大学留学生センター紀要 第6号 1998年 85 それ は、図書 館 内 の2階 や3階 は閉架式 書 架 にな って い るか らで あ る。
学 生 は閉架書 庫 の2階 や3階 で本 を1・2冊選択 し、それ を持 って1階へ行 き 勉 強 をす る。 私 に とって その よ うな利 用方法 は時間がか か る し不便 で あ る。
大学 図書 館 の施設 に関 して は概 ね満足度 が高 い。一 時 的な設備 の故 障 に関 す る不満 はあ ったか、利 用に際 して使 い勝手 が良 い とい う意見が大 多数 であ っ
た 。
5)大学 図書館 の コ ンピュー タに関 して
・メニ ューが 日本語 なので英語 の メニ ューが ほ しい。
・自分 の研 究室 に コ ン ピュー タが あ るので、 ほ とん ど図書館 の コ ンピュー タを使 用 していない。 また、 コ ンピュー タによる資料検索 に まだ充 分慣 れ ていので、ぜ ひ教 えて欲 しい。
・使 った ことが ない。
・コ ンピュー タがす こ し少 ない と思 う。
・利 用者 が多 い混雑 してい るので コ ンピュー タを増 や して欲 しい 。
・コ ンピュー タの利 用案 内の英語 版 が あ る といい。
・英語 バ ー ジ ョンの ソフ ト、例 え ばMEDLINEの検 索 用 な どを備 えた コ ン ピュー タを1台 図書 館 に設置 してあ る とい い。
・大 学 図書 館 の コ ン ピュー タ も良 い。
・コ ンピュー タの増設 を希望 す る。
・少 な くと も英語版 の システムを備 えた コ ンピュー タが数台 あ る といい。
私 は英 語 版 システ ムの イ ンス トール は手 伝 うことがで きる。
・コ ンピュー タ用の英 語 の マニ ュアルや利 用の解説書 の英語版 が あ る と素 晴 ら しい。
・ 「留学生 コーナー」 の側 に コ ンピュー タが設置 され てい るが、 プ リンタ ーがな く、CD‑RONデ ィス クを使 用す ることが で きない。
・経 済学部 分館 は時 々故 障 があ り台数 が非常 に少 ない。留学生 に と って英 語版 の ソフ トと英語 版 プ ラグ ラムが使 用 で きる コ ン ピュー タが必要 であ
る。 そ して、Windows,Words,Excelな ど ソフ トの 日本語バ ー ジ ョン は漢字 が難 しく、 これ らの ソフ トを使 用 した レポー ト作成 が で きない。
英 語版 ソフ トが必要 。
・良 い、 しか し図書 目録検索 用のCD‑ROMが ない。
・図書 館 の コンピュータは立 ち上 が るまでに時間がかか るO コ ンピュータ のバ ー ジ ョンア ップを希望 す る。
・コ ンピュータの起動 までに時間がかか る し、利 用者 用の コ ンピュータが 少ない。
(スペ イ ン語 ・ポル トガル語 )
・英語 の マニ ュアルがあ ると利 用 しやす い。
・良 い と思 う、英語 バ ー ジ ョンの端末 が ある といい。
・良 い機種 が揃 ってい る。留学生 が増 え るに伴 い、 レポー トや図や グラフ な どパ ソコンを利 用 して作成 で きるよ うに、 そ して時間を有効 に生かせ る旦̲うに英語 バ ー ジ ョンの ソフ トを是非備 えて欲 しい。
・来 日 して 日が浅 いのでパ ソコン用のパ ス ワー ドを もらっていない. まだ 図書館 のパ ソコンを利 用 していないO
大学 院生 の研究室 には専 用の端末 があ るので、大学図書館 のパ ソコ ンを利 用 した ことが ない大学 院生 が多 く、 「使 った ことが ない」 や 「あ ま り使 った ことが ない」の記述 が多数 あ った。 しか し、大学 図書館 の コ ンピュー タを利 用す る場合 に英語版 マニ ュアルや留学生 用の英 語バ ー ジ ョンの ソフ トを備 え た端末 を是非備 えて欲 しい、 と指摘 す る意 見が多 い。 コ ンピュー タの不足 を 記述 してい る人 も多 いが理 由の1つ は、館 内の コンピュータの利 用者 が一 時 的 に集 中す る場合があるので増設 を希望す るものであ った。今年 4月には 「留 学 生 コーナー」 に留学生用の端末が3台増設 されてい るが、同月 に実施 した 本調査 の時点 では留学生 に充分 周知 され ていない よ うであ った。
医学 系デー タベ ースMEDLINEの検索方法 についての講習 を希望す る人 も あ った。
6)大学図書館の職員 に関 して (日本語 )
・利 用が分 か らない時手助 け して くれ る。 (同意見多数 )
・図書館利 用が初 めての人達 (留学生)のために英語 がで きる人が い る と いい。
・職 員 はいい人達 ですが、図書館 を利 用す るときに分 か らない時 に教 えて
長崎大学留学生セ ンター紀要 第6号 1998年 87
ほ しい。
・英語 の分 か る職 員 が い る といい。 (同意見 多数 )
・とて も親切 で、いつ も親切 に して くれ る。 (同意 見多数 )
・親切 で あ るが、 しか し留学 生 との交流 が少 ない。
・使 い方 を教 えて ほ しい。
・一部 分 の職 員 はや さ しい け ど、 あ る一部 分 の職員 はて いね い に して くれ ない。
(英 語 )
・英語 を話 す職員 が必 要。
・現在 、留 学 生 のため に英語 か話 せ る職 員が いれ ば図書 館利 用 につ いて容 易 に理 解 す る ことが で きる と思 う。 (同意 見 多数 )
・親切 で礼儀正 しい。
・職員 の人達 は とて も親切 で温か い。
・協 力的 で あ る。
・新 しく来 た留学生 の ため に、 「留学生専任 」係 りを図書 館 に要望 す る。
係 りで は図書館 の利 用や図書館 に関す る説 明 な どの図書館 ガ イ ダ ンスを 実施 して もらいたい。
・職 員 の人達 は親切 で いつ も手助 け して くれ る。 しか し、私達 は言 葉 の壁 が あ るの で難 しい ことが あ る。
・専 門的 で あ る。
・とて もサ ー ビスに徹 して い る。
・サ ー ビスが良 い。 しか し、資料請求 には時 間がかか ってい る.
(スペ イ ン語 ・ポル トガル語 )
・親切 だが 、英語 を話 す職 員 がい る と良 い と思 う。
・来 日 して 日が浅 いの で まだ職 員 とは接 して いない。
大学 図書 館 の職 員の親切 な対応 に満足 してい る留学 生 は多 い。敢 え て言 う な らば と付 け加 え た意 見 で は、 「英 語 を話 す職 員 にいて もらいたい。滞在年 数 の長 い留学 生達 か ら、来 日後英語 での図書 館 ガイ ダ ンスを受 けて いれ ば図 書 館利 用方法 が早 く理解 で きた。 また詳 しい利 用 につ いて、例 えば リクエ ス トの方法 や そのサ ー ビス内容 につ いて英 語 の説 明があ る と分 か りやす い」 と す る ものが 多か った。
7)日本の大学図書館の感想 (日本語)
・とて も良い印象を持 っている。 コ レクシ ョンが多 い し、スタ ッフ も親切 で勉強 しやすい。
・日本の図書館 システムが よ く分か らないので、 リクエス ト (要求)が伝 え られ ないことがある。
・良い. サ ービスが とて もいい。
・す ごい と思 う。 その理 由は(》保存の蔵書数 が多 い。②雑誌 がない場合 に は注文 ができる。
・専門の雑誌の量 は とて も多いが、 日本の文化 についての資料 が少 ない。
・静かす ぎる。
・他の 日本 の大学図書館を よ く知 らない。 しか し、県立図書館 の本 は新 し い し、職員たち もや さ しい。
(英語)
・図書館 は一般的 に非常 に効率 的に機能 している。
・良い印象を持 っている。図書館の規模 は適切であ り、学生用の蔵書数 は 充分 であ る。
・私達 の専 門分野 に関連す る図書 を増 や して欲 しい。
・日本人学生 に対 しては 日本 の大学図書館 は問題 ない と思 うが、留学生 に とっては英語の図書が少 ないので 日本の図書館 は良 い とは思 わない。
・私 は図書館が好 きである、 しか し日本人 に対 しての図書 は充実 している が全ての学生 (留学生含 む) には さらに図書が必要 だ と思 う。
・学生達 は図書館で友人を作 った りす る場所 であるよ りももっと勉強す る 場所 と して図書館 を利用す ることを学ぶべ きだ と思 う。
・専門分野 と関連分野 に関す る英語の専門書 を増 や して欲 しい。
・専 門分野 の専門書 が少 な く、専門書 があ って も図書館ではな く学部 の研 究室 に配架 されている。
・日本語で書かれた図書 は大変豊富にあるが、英語の図書は非常 に少ない。
反対 に私 の国では私 の研究を継続 させ ることが非常 に難 しい。
・留学生用の英語 の 目録が必要 である。英語 の参考図書類や英語 の雑誌が 少 ない。
・規模 が小 さい。 そ して英語 の専門書の量 が非常 に少 ない。
長崎大学留学生センター紀要 第6号 1998年 89
・ほ とん ど自国 と同様 であ る。 ただ 日本 の大 学図書館 の方 が よ り電算 化 さ れてい る。
(スペ イ ン語 ・ポル トガル語 )
・大字 図書 館 内で寝 て る人がいて驚 いた。
・一般 的 に図書館サー ビスが良い。
「日本 の大学図書館 の感想 について」 は、長 崎大学以外 の大学 図書館 を利 用 した経験 が ほ とん ど無 く、長崎大学図書館 の印象 に関す る記述 とな って し ま った。共通 す る意見 は、図書館 サ ー ビスの良 さと日本語 の資料 を含む図書 館 の蔵書数 の多 さを挙 げてい る、その反面本項 目の回答 に も英語 資料 を求 め る意見 が記述 されてい る。滞在期 間が短 い留学 生の中には、 「図書館利 用を 十 分理解 していないので分か らない」 とす る意 見 もあ った。 日本 人学生 の図 書 館利 用に対す る率直 な感想 も含 まれてい る。
8)自分の国の大学 図書館 との比較 (日本語 )
・自国の大学図書館 は使 いやすい、特 に本 や コンピュー ターな どが使 いや す い。 そ して貸 出時間 は短 いが、閲覧時間 は長 い。
・日本 の大 学図書館 システムはまだよ く分か らない。
・自国の大学 図書館 は夜 12時 まで開館 しているので遅 くまで勉強 で きる し、休 日も夕方5時 まで開いてい る。 日本 は英語 の本 が少 ない。
・タイの大学 図書館 には英語 とタイ語 の本 や情報 が半分づつ所蔵 されてい る。 専 門書 は全て英語 である。
・日本 の大学 図書館 は雑誌 が多 く、新 しい情報 が多 い。 図書 に関 しては 自 国の方 が英語 の新刊書 が多い。
・自国の大学 は、大学 によ って違 いがある。雑誌 が多 く、最新 の情報 がす ぐに入手 す ることがで きる。
・自国ではイ ンターネ ッ トを通 じて雑誌記事の資料請求ができ、CD‑ROM
か ら雑誌記事 やtopicsの検索 がで きるが、 日本 ではその利 用方法 が分か らない。
・自国 と比較 してずいぶん違 う。 その理 由は① サー ビスの態度 、②蔵書 の 数 、雑誌 の数 であ る。
・ブラジルの大学図書館 は雑誌 が少 ないので他 の大学 に頼 む と時間がかか る。
・開館時間 (日本9時〜20時、韓国6時〜24時)。
・日本 の大学図書館 は うるさす ぎる。
・中国の大学図書館 ではいつ も勉強 している学生が多い。夏休 みや冬休 み も学生多 い。 日本 の図書館のconditionが とて もいいか ら、 もっと利用 してほ しい。
・自国の大学図書館 は少 しうるさい と思 い。 その理 由は、大学生 同士 のお 喋 りや館内での飲食 などが原因。
・ほとん どおな じくら
い 。
・日本 の図書館の条件 はともていい。 自国の大学図書館 は狭い し、資料 も 少 ない。
(英語)
・日本の大学図書館は備品が揃 っている。それはコンピュータや雑誌のバ ッ クナ ンバーな どである。 自国は貧 しく、図書 や コンピュータに予算 が ま だ必要 である。
・長崎大学図書館 と比較 して自国の大学図書館 は規模が小 さい。 そ して、
図書資料 はここと比べ るとまだ少 ない。
・自国の大学図書館 よ りもいい。
・この大学図書館 は良い、 しか し最新 の図書館用機器が必要 である。例え ば コンピュータと図書 の数 を増 やす必要がある。
・日本 の大学図書館の規模 は小 さい。 日本の図書館資料 は大部分 は 日本語 である。
・カラー コピー機 のように最新機器 を購入す るといい。
・長崎大学図書館 は英語 の図書 と洋雑誌 の数 が少ない。 自国の大学図書館 ではベ ンガル語 の図書 や雑誌 よ りも英語 の図書 や雑誌 の法が多い。
・カ ンボ ジアの大学図書館 は長崎大学図書館 よ りも小 さい、長崎大学 と同 規模 の大学図書館 をカ ンボ ジアに も欲 しい。
・自国では英語 を介 して勉強 を していた、そ して母校 (ダ ッカ大学)では 毎年最新 の英語 の図書 を購入 しているが、 ここではそれが少 ない。
(スペイ ン語 ・ポル トガル語)
・自国ではMEDLINEな どデータベースの検索やコンピュータを利用す る
長崎大学留学生センター紀要 第6号 1998年 91 機会 は少 ない。 しか し、図書 や図書館 の備 品を大切 に利 用 してい る。
・自国では大学図書館を勉強や閲覧や調査研究す るために利用 してい るが、
日本 の大学図書館 で は睡眠場所 と して利用 している人 がい る。
・留学生 のために様 々な情報 が欲 しい、そ して英語 の資料 が少 ない。
留学生 の母 国の大学図書館 と比較 した場合 に、図書館 の規模 と蔵書数 を比 較 した意見 が第‑ に述 べ られてい る。調査 の対象 とな った留学生 には非英語 圏 の出身者 が多数含 まれてお り、彼 らの大学 で は英語 の専 門書 の使 用頻度 が 非常 に高 い。 当然なが ら大学 図書館 の蔵書 には英語 の図書 が多数 を占めてお り、加 えて、英語 の学術雑誌 も複数 タイ トル所蔵 されてい る。英語 の専 門書 数 に限 って比較す ると日本 の大学図書館 (本大 学図書館 )の所蔵数 は少 ない であろ うことは予測 で きる。
図書館 の電算 化 に関 しては、出身 国 よ りも日本 が進 んでい るとの意 見 が多 い。 日本 では コ ンピュー ターを使 用す る際 の英語版 マニ ュアルの必要仕 を求 め る意見 も同様 に多い。
9)そのほか にかきた い ことがあった らか いて くだ さい (日本語 )
・日本語 の雑誌 の検索 がむずか しい。
・図書館 は新 聞 ・雑誌 だけを閲覧す る所 ではないので、 もっと図書賠 を上 手 く利 用す る方法 を教 えて欲 しい。
・図書館 の説明が ほ しい、例えば英語 と日本語 が表記 してあ る。
・電気 が暗 い。
・大学図書館 の本 は県立 図書館 の本 よ り古い 。 どう して ? (英語 )
・私 は図書 館 を もっと利 用 しやす くなるように英語 によ りガイ ダ ンスの必 要性 を強調 す る。 そ して出来 るな らば歯学部構 内 に歯学部 図書館 が欲 し い と思 っている。
・Reader'sDigestやTimeやNewsweekなど一般雑誌を 1日か2日間の 短期間貸 出て もらいたい。
・大学図書館の月曜 日か ら金曜 日までの開館時間を夜10時 まで延長 して もら
いたい。
・日本語 の図書 に比べて英語 の図書 は少 ないので、大学 図書館 に是非購入 して もらいたい。
・図書館 の中での睡眠 は止 めた方 がいい。
・新年度 の始 ま りには留学生向 けに大学図書館 の規則 についての ガイ ダ ン スな どの説 明会 を企画 して もらいたい。
・プ リンターや スキ ャナーな どの周辺機器 を揃え、英語 の ソフ トが使 用で きるコ ンピュータを希望 す る。
・今、多 くの外 国人学生が 日本 で勉強 してい る。彼 らの要望 を確認 す るこ とが必要 である。
・大学 図書館 間のネ ッ トワー クがあれば我 々学生 に とって も他 の図書館 か ら簡単 に資料 を入手 で きるであろ う。
(ポル トガル語 )
・図書館 の利 用案 内が ほ しい。
8項 目の回答 には重複 している回答が多 く見 られ る。 当質問項 目に対す る 回答 に も英語 の専 門書 の購入要求 と来 日後の大学図書館 ガイダ ンス及 び図書 館 の利 用方法 につ いての説 明を強 く希望 してい る留学生が多 い。
4.研 究 ・学習環境 と しての大学図書館
(1)情報環境 の変化
イ ンターネ ッ トの グローバル化 は情報環境 や研究環境 を一変 させて しま っ た。双方 向の情報伝達 の開発 と高速化 によ って地域差 や時間差 を無 くして し まい、瞬時 に大量 の情報 を伝え ることが可能 とな った。
3年以上 滞在 している留学生 にとって も、彼 らの来 日以後 に情報環境 が急 変 し、研究環境 の変化 を彼 ら自身 も実感 している。来 日した頃はイ ンターネ ッ
トが普及 し始 めた時期 であ った。 そ して5年以上滞在 している留学生の来 日 時 にはイ ンターネ ッ トはまだ存在 していなか った。当時 は母国の活字 や情報
に触 れ る機会 も少 な く、大学 図書館 には英字新 聞を頻繁 に見 に通 ったそ うで ある。 しか し、現在 は研究室や大学図書館の端末 で瞬時に母国の情報 に触れ、
e‑mailを通 じて母 国の指導教官 や同僚 や家族、世界 中の専 門分野 の研 究者
長崎大学留学生センター紀要 第6号 1998年 93 達 と意見交換 を行 ってい る。 その反面、母 国の活字 を求 めて図書館へ通 う機 会 は少 な くな った と話 してい る。
医学分館 では1994年9月までMEDLINEのCD‑ROMによる文献検索 は1 人30分 の予約制 であ ったT主3。弄り用者 は予約 した時間 に合 わせ分館 に通 ってい た。 同年10月以 降は学 内LANによ り全学の各部局で利用可能 とな り、研究室 の端末か らもMEDLINEの検索ができるようにな った。その結果、MEDLINE
利 用 に医学分館 へ出向か な くて も、研究室で情報検索が行 われ留学生 も含め てMEDLINE利用者 の利 用方法 は変 わ り、研究時間の効率化 につ なが ってい
る。
(2)既存調査 との比較
1990年10月、近畿地方 において留学生が在籍 してい る大学 の大学図書館40 館を対象 に 「留学生の大学図書館利用調査」が実施 された。調査報告書 には、
23大学の留学生173人の回答結果 が発表 されてい るtf4。 この調査報告 は留学生 を対象 と した本格的な図書館利用調査 である。1990年の調査結果を基 に今回長 崎大学 で実施 した調査結果 との比較を行 う。以下 のデータは1990年 の調査結果 であ る。
1.大学 図書館へ行 く目的 (上位3位 まで)
・図書館 の本 を利 用 して図書館 で勉強す るため
・勉強 や教養 のため、本 を借 りに行 く
・勉強 に必要 な雑 誌 を見 た り、雑誌記事 の コ ピーを とるため
2.大学 図書館 の資料 で希望す る こと
・日本語 ・日本文化 ・日本事情 につ いての 本 ・ビデオ ・テープ
・自国の雑誌 ・新 聞な どの充実
・ 「留学生 コーナー」 の設置 3.大学 図書館 に強 く希望 す ること
・貸 出期 間を長 くして ほ しい
・開館時間を長 くして ほ しい
・図書 館 にない本 を買 って もらいたい
111人 92人 64人
8 2人
68人 47人
89人 61人 58人