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2一■年生学級担任として

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(1)

NDC 377.9

学生指導に関する一考察

 津山高専の一年生の学級担任を経験して       *

黒瀬紘子

A Report on the Problems Regarding   Student Guidance and Support

Hiroko    *KUROSE

Tsuyama National College of Technology is currently planning to change its cttrriculum, and new methods are being designed to instill more independence and creativity in students. This report describes the importance of and the difficulties in guiding and supporting students, especially first−year students.

■.はじめに

 今、津山高専は大きく変わろうとしている。教育改革の 1つとして、学生の「自主性・創造性」を育てることが大 きく掲げられ、今年度より校則を改定して、交通関係その 他の校則を緩和した。7月29,30日目は厚生補導委員 会主催の教職員研修会が開催され、参加者は「学生の自主 性をどう育てるか」というテーマに沿って議論した。

 又、津山高専では平成4年度から始まっているが、高等 学校等では平成14年度から始まる完全学校週5日制をう けて、平成15年度より高等学校の学習指導要領の改定が 実施される。それと合わせて津山高専においてもカリキュ

ラムの大幅な改定の準備がなされている。本校では完全週 5日制に踏み切ったものの、カリキュラムの大きな変化が なかったため、 「土曜日が休日」のしわ寄せが平日に及び、

休み時閤の短縮や8校時の授業など、本来の目的の「ゆと り」とはほど遠い毎日を余儀なくされてきた。一方、平成 9年度より開設された専攻科も、今年の3月には第1期生 18名を送り出し、その内容も段々と充実してきているが、

関係者はますます多忙となっている。今回はこれまでの反 省の上に立って「ゆとり」の中で「自主性、創造性」を育 て、 「特色ある教育、特色ある学校づくり」を進めるべく、

いろいろな検討がなされている。たとえば卒業に必要な修 得単位数の縮減、課題研究などを通した問題解決的な学習 の充実、総合的な学習の時間の創設、混合学級についてな

どである。

 私はこのような現状を頭におきながら、これまでの私の 学級担任としての活動を振り返って、担任してきた学生達 の実態から、津山高専にとって、特に低学年にとって今何 が大切なのかということを探ってみたい。

2一■年生学級担任として

*一般科目(英語)

 平成ユ1年8月30日受理

 津山高専に着任して1年目を除いて、私は実に7年間も 1年生の学級担任をしてきた。これは私の希望でもあった のだが、今年は8年ぶりに学級担任の任務から解放され、

少しほっとしているといっても過言ではない。もちろん、

他にも責任の重い校務は沢山あるが、常に頭のどこかが緊 張している状態は、まだ中学生気分の抜けない40余名の 学生を預かる学級担任を経験した方には理解して頂けると

思う。

 平成3年4月に、女子学生が増加したので女子教官を、

ということで着任した経緯もあり、6年間は比較的女子の 多い情報工学科と電子制御工学科の1年生を担任した。女 子学生の生活指導に関しては、本校紀要の第33号に「女 子学生の増加に対する生活指導上の対応策について」を発 表して、少しは指導上の参考にして頂いたつもりである。

今年4月現在で、女子学生は全学年813名中95名とな り、個々の問題が生じた場合は別として、以前のように特 別視されることはなくなっているように思われる。又、平 成7年には一般科目に私も含めて女子教官が2名となり、

全教官66名中2名ではあるが、万事において大変やりや すくなった。今後は更に専門学科で女子教官を積極的に受

(2)

け入れる体勢を採って頂くことを願っている。

 今回は7年間の1年生学級担任のうち、6年間の学級担 任の生活を通して、学生達の状態を思い起こして見て、.そ の問題点を探り、今後の指導に役立てたいと思っている。

平成4,5,6年度に担任をしたクラスの学生のうち、順 調に進んだ者はもうすでに卒業している。平成7,8,9 年度に担任をしたクラスは、現在5年生、4年生、3年生 に在学している。今回特に注目したのは、私が1年生で学 級担任をしたかなりの学生が在学途中に留年したり、退学

したりしている点である。年度末の会議の報告を聞くと、

1年生の時から見ると意外に思われる学生が3年生で留年 したり、辞めていったりする。高専の場合、3年生を修了 すると高校を修了したと認められるので、学力的、性格的 に高専にそぐわない学生は、この時点で進路を変更するよ うである。その数が年々増えているように思われる。今回 のカリキュラムの検討を機に、これまでやってきたことへ の反省を込めて、6年間に担任した1年生のクラスの実態 を通して、このあたりを探ってみたい。

3.■年生の行事に沿って

(1)入学式

 入学式での1年生は高専での生活に対する期待と不安と で緊張している。最初のホームルームで新入生に学校その 他諸々の事について説明をした後、同じ教室で学級担任は 保護者懇談会をもって、高専について説明をする。ご夫婦 で来られる方も数組おられ、熱心に耳を傾け、時には質問 もされる。入学式までに担任は座席表やクラスの委員の決 定等、細々とした準備で忙しい。

 新入生達は最初の1ヶ月間は100分間の授業や5分し かない休憩時間など、高専生活に慣れるだけで精一杯であ る。通学生はまだ良いが、下宿生や寮生はなおのこと大変 である。女子は女子寮がないので下宿せざるをえない。男 子寮生は寮でも先輩に気を遣い、気持ちの休まるところが ない。始めから寮を敬遠して下宿する男子学生もいる。親 元を離れて生活する学生には特に気をつけておく必要があ ろう。不適応を示す学生は5月の連休明けに登校しなくな ることもある。

(2)1年生合宿研修(4月末〜5月初旬)

 毎年4月末から5月初めに実施される1年の合宿研修は、

学校生活に慣れ、学生相互の親睦を深めるという点では意 味がある。しかし、場所や往復の時間の面から今の形態を 変えて実施したら、という意見もある。

(3)前期中間試験(6月中旬)

 高専に少し慣れたと思ったら前期中間試験が始まる。高 専の授業内容が他の高校とは違うことを理解するようにな る。部活動などに参加して積極的に学生生活を送ろうとす

る学生も多いが、何にも興味を持てず、目標も見いだせな い学生もこの段階でかなりいる。

(4)保護者懇談会  (7月中旬〜下旬)

 毎年津山と岡山の2カ所で実施する保護者懇談会にはほ ぼ全員の保護者が参加される。当日都合のつかない方は別 の日を指定して直接面談するようにしてきた6前期中間試 験の結果をもとに、家庭での様子と学校での様子の情報交 換をする。気になる学生の保護者にはついでに夏休みにつ いての注意もしておく。

(5)夏休み明け

 1ヶ月余りにわたる長い夏休みが明けると、また1段と 学生たちに変化が見られる。部活動や自分のやりたい勉強 を自主的、計画的にやって過ごした者がいる反面、休みの 間中、自主的に遊びほうけた者も出てくる。学級担任とし ては後者に苦慮する。彼らは当然宿題テストの成績は最低 である。遅刻や欠課、欠席が極端にふえる。あれこれ指導 している内に元に戻る者もいるが、元の体勢に戻れないま まやる気をなくしていく者も出る。夏休みをいかに過ごす かが高専1年生にとって大きな課題となるであろう。

(6)前期末試験(9月末)

 前期に学んだことの内容を問う試験である。ほぼ全教科 について実施される。評価の点数が50点に満たない科目 が3教科8単位を越える恐れのある学生には、このままの 状態であれば進級できなくなる恐れがあることを警告する。

(7)弥生祭(10月末〜11月上旬)

 前期末試験が終わると学生達は弥生祭に向けて準備を始 める。ただし、これも自主的、積極的に活動する学生の数 が年々減ってきているようである。弥生祭の後クラスにア ンケート調査を実施したことがある。弥生祭に何も関係し ていないので、その期間中によそへ旅行したという者もい た。学生会の役員は、メインイベント(ちょっと有名なタ レントを高いお金を出して呼んでくる)を計画し、自主的 に取り組んでいるようだが、一般の学生の、各学科の展示、

部活動の展示、模擬店などへの関心は薄いようである。専 門学科の展示はその学科の学生が、模擬店などはそれぞれ の部活動の学生達が積極的に取り組んでいる。弥生祭が終 わった後、一種の虚脱状態になる学生が出てくる。寮の先 輩にこき使われた者や、バンドに熱を上げた者など色々で ある。弥生祭の期間中に学級担任は前期末試験の成績をも とに、後期中間試験に備えて心配な学生の保護者面談をす

る。

(8)後期中耳試験(12月中旬)

 3回目の定期試験である。試験の成績は年が明けて保護 者に通知することにしている。

(9)冬休み明け

 この時点で進級が危ぶまれる学生が毎年数名はいる。後 期中間試験の成績を知らせ、進路変更を含めて、万一の時 にどうするかを話し合う。学科主任に立ち会ってもらうこ

一 144 一

(3)

学生指導に関する一考察 一津山高専の一一一i年生の学級担任を経験して一 黒 瀬

ともある。

(10)学年末試験(2月末〜3月初旬)

 この頃には進級の危ない学生も万一の場合にはどうする か、心の準備をしている。学級担任にとってははここに至 るまでの指導助言の方が骨が折れ、大変な労力を要するの

である。

 以上、学生達の1年間の主な行事に沿っての1年生学級 担任の主な指導内容をあげて、指導を要する学生への関わ

り方を中心に述べてみた。1年生でそのような状態なら、

無理に進級させようとしない方が良いのでは、という意見 もたまに聞くが、入学試験を受けて入ってきた、しかも1 年生である。進級させるというより、早々と曲がってしま わないよう、せめて支えていくのが担任の務めであると思

う。学生便覧(Dの本校の教育目標にも示されている通り、

「5年間の一貫したきめ細かな教育指導」をする義務があ るのではないか。

 一方で本校の各教科の授業内容に関心を持ったり、専門 教科に興味を示したり、ロボットコンテストや部活動にや

り甲斐を見つけた学生は、自主的、積極的に学校生活を送 っていて、こちらから手を差し伸べる必要はあまりない。

4一学級運営について

 年度当初に教務委員会より各担任に配布され、学級運営 の指針とされているプリント「学級指導について」に沿っ て、1年学級担任は学級運営を行っている。その各項目に ついて実施したことをまとめておく。

(1)教室における座席の決定と座席表の表示

 入学当初は出席順、それ以後はくじその他のやり方で公 正に決定する。好きな者同志を近くにはしなしX。出席簿は 男女混合名簿である。

(2)学級の各種委員の決定

 入学式までに中学校からの資料などを参考にして各種委 員の候補を探しておく。委員は早く決める必要があるので スムーズに適任者を選ぶことができる。立候補者がいれば なお良い。

(3)出席簿の取扱い

 連絡委員が責任を持って取り扱う。

(4)校内スポーツ大会

 春と秋の2回学生会主催のスポーツ大会が実施され、ク ラスでは評議員がその取りまとめをする。

(5)学級日誌

 私の場合、その日の日直に学級日誌を任せ、研究室の入 口の外の棚に置き場を決めて、鼠取りに来てその日の日直 の仕事を済ませたら、所定の事項を書き込んで、また持っ て来るようにさせた。日直の仕事はその日の授業と教科担 任や遅刻、欠席、欠課者などを学級日誌に記入する他に、

毎時間の黒板消しや消灯や戸締まりなど、かなりの量があ る。忘れた者がいたら次の日にさせる、というように根気 強く指導していたらほぼ全員がきちんとやりだした。他の 教科担任から黒板がきれいだと誉められるとますます頑張 るようになった。また、B誌を持ってきたとき、クラスの 様子や本人の悩みなど聞くことができた。

(6)教室の清掃等

 入学時より清掃当番の班を決め、週2回の清掃を実施・し た。そのうち1回は週1度のホームルームの最後の15分 を割愛することもあった。

(7)ロッカー一の使用

 現在の教室は狭いのでロヅカーは廊下に設置してあるク ラスが多い。物騒なので入学時に鍵を取り付けるように指 導したら、ほとんどの学生が鍵をかけて自己管理している。

(8)特別活動(ホームルーム)

 週1時間8校吊目に組まれている特別活動のホームルー ムの時閤は学級担任独自の教育活動のできる時間である。

1年生の4学級は教室も並んでいるので担任間の連絡も取 りやすい。必要なときに担任連絡会を開いて、同和教育の 進め方やその他1年冬共通の問題について話し合っている。

こういう活動も今本校が取り組んでいる「自主性を育てる 教育」の場となるべきであろう。しかし、実際は担任にと

ってかなり手のかかる、負担の多い時間となっている。

 ①実施した内容  ア.個人面接

  入学直後から放課後も含めて実施し、定期試験の後   のホームルrムでも実施する。

 イ.学生会の行事についての検討

   評議員が司会をし、その取りまとめをする。

 ウ.クラスの状態についての話し合い、注意  工.同和教育の実施

   従来はテキストを使用して導入からまとめまで約    6時間を当てていたが、今年度からは内容を広く人    権教育とすることになった。

 オe席替え

 カ.アンケート、テストなどの実施  キ.読書

   平成10年度の1年生のクラスで、数年前から話題    になっている「朝の読書」(2)からヒントを得て、

   自分の好きな本(漫画,雑誌はのぞく)を持ってき    て読むことを提案した。これは意外と好評で、今年    度の他のクラスでも、他の担任が実施している。

  ク.清掃

   清掃当番を決めて週2回実施  ②成果

  ア,個人面接を早めに行うと学校への適応、不適応が     良く把握でき、指導しやすい。

  イ.同和教育で、人権について導入の講話やビデオや

(4)

 テキストで学習したことは有意義であったが、今  後もホームルームだけでなく、色々な機会を通し  て、人権について考えさせたい。

③課題

ア.クラスで討議させようとしても司会のできる学生   や, リーダーが少ない。育てる時間的ゆとりがな   く、担任主導型になってしまう。

イ.8校時で、皆疲れていて真剣さが不足する。この   問題は、今後のカリキュラムの改正で是正される   ものと期待している。

④提案

ア.新カリキュラムに沿って体験学習を取り入れ、ク   ラスで班を作って地域に出かけ、放課後にかけて   ボランティア活動をするというようなことはでき   ないだろうか。

イ.読書離れをしている学生達に何らかの形で本に親   しむ習慣をつけたい。 「朝の読書」(2}のようなこ  とがホームルームからでも始まればよいと思う。

ウ.1年生から各学科を固定化するのを避け、1年生   でより多くの友人を作るという意味で、混合学級   を実施してみたらどうか。

5一クラスの人数の推移と

   実力テストの推移

 平成4年度から平成9年度まで私が学級担任をした1年 生6クラスの、年度毎の在籍者数を調べて見た。入学当時 の学生数が現在までにどれぐらい減少したかを知るために、

2年生以上の学年から加わった学生(土級からの留年生、

編入生、留学生)を除いて調べてみた。  (表1、表2)

 この調査の結果、次のことに気がついた。調査した学生

数261名(6クラス)のうち、19.5%の51名が留

年、または退学しているのである。調査をしたクラスは、

電子制御工学科3クラスと情報工学科3クラスであるが、

寮生は93名中24名(26%)が、女子学生は61名中 13名(21%)が留年又は退学している。本校では、3 年終了時に適性、学力において専門にそぐわない学生には、

進路変更を勧めているので、その数が一段と多い。しかし 多すぎる。そのうち退学者41名(留年して退学した者も 含な)の状況について調査してみた。

  ☆1、2年生(7名)で退学した者の進路    他高校等への再受験(3) 専門学校(2)

   就職(1) アルバイト(1)

  ☆3、4年生(34名)で退学した者の進路    アルバイト(10) .技術系専門学校(4)

   予備校(4)技術系短大(2) 大学文学部(1)

   福祉専門学校(2)  その他の専門学校(5)

   自衛隊(1) 自動車整備工場(1) 評定(4)

 以上の学生のうち、自主的に目標を定めて退学したごく わずかの者以外は、皆、学力の不足1生活態度の崩れで津 山高専での生活を継続することができなくなったと考えら れる。これらの2学科でさえこのような状態であるから、

他の2学科の学生も推して知るべしであろう。又、気にな ることは、3年生1クラスの留年、退学者の数が、平成6 年度4名、平成7年度6名、平成8年度6名、平成9年度 9名、平成10年度10名と年々増加していることである。

では、入学した学生のレベルがこの間下がってきたのであ

ろうか。

 そこで、従来入学時に実施してきた数学、理科、英語の 実力テストの平均点の推移を入試倍率と併せて調べてみた。

      (表3、表4、表5)

数学のテストの内容は文字による表現力や思考力をみる問 題であるという。理科のテストの内容は主に電気関係の問 題で、電気、電子制御、情報の3学科で実施している。内 容は平成9,10年度以外は年度によって一部変更してい るとのことである。英語のテストはマークシート方式でオ ールラウンドな知識を試すテストである。表3,表4,表

5で分かるように、数学、理科の学年平均はおおむね下降 気味である。それに反して、英語は最近2年間は上昇傾向 が見られる。この結果は、近年学生達の思考力が低下して いると言われていることや、最近の学生達がマークシート 方式のテストになじんでいることとも関係があるかも知れ ない。また、この調査は電子制御工学科と情報工学科だけ に限っているので、この2学科には理数系が苦手で、文系 の得意な学生が増えてきているとも考えられる。この間、

中学校で学習指導要領の大きな改定もなかったと聞いてい る。いずれにしても、この調査の結果が最近5年間に3年 生の留年、退学が年々増加していることの原因としては考 えにくい。3年生の指導において他に考慮すべき点があっ たのではないか。

6一学生指導の現状

(1)学生の気質

 津山高専に着任して以来、学級担任として、また英語の 教科担任として、学生達に接してきたが、それぞれの科に は、その性格上独特の気質があるように私には思われる。

私の独断と偏見で述べてみると、機械工学科の学生は素朴 で努力家、電気工学科の学生は素直で明朗、電子制御工学 科の学生はユニークで積極的、情報工学科の学生はクール でマイペース型が多いように見える。全般的に、工学系で あるからか、男子が多いせいか、友達関係はあっさりして いるようである。勿論、良い面でも悪い面でも極端な学生 はどの学科にも、どのクラスにもいる。中には本当に何を

一 146 一

(5)

学生指導に関する一考察 一津山高専の一年生の学級担任を経験して一 黒 瀬

(表1)

  6クラスの入学時からの学生数の推移

     平成4年度   平成5年度   平成6年度 平成7年度 平成8年度 4月人数 3月末 4月人数 3月末 4月人数 3月末 4月人数 3月末 4月人数 3月末 子制御

H学科

. . 一

N時 留年

二年時

42 i5)

留年

三年時

42 i5)

留年 ゙学

四年時

38 i3)

留年

五年時

37 i2)

43 留年 i5)

iR14) 退学 M 退学 ※1 退学 F 退学卒業

  

ス成9年度

4月人数 3月末 4月人数 3月末 4月人数 3月末 4月人数 3月末 4月人数 3月末 情報

@工学科

一 一

N時 留年

二年時

41 i14)

留年

三年時

留年

四年時

(35)

i12)

留年

五年時

(35)

iユ2)

留年 卒業 41

i14)

iRlO) 退学 退学 退学※2

退学 退学 平成10年度

4月人数 3月末 4月人数 3月末 4月人数 3月末 4月人数 3月末 4月入数 3月末 電子制御

@工学科

一 

N時 留年⑭M

二年時

42 i3)

留年 ⑭

三年時

41 i3)

四年時

35 i2)

留年 M

五年時

34 i2)

留年 卒業 44

i3)

iR22) 退学 退学

留年

゙学※3 退学 退学 平成11年度

4月人数 3月末 4月人数 3月末 4月人数 3月末 4月人数 3月末 4月人数 3月末

※の内容は下に示す ヲ1:留年⑭、退学MFF ヲ2:留年F、休学⑭、退学MMMF ヲ3:留年⑭⑭⑭、退学MMF ヲ4:留年⑭⑭、退学MMMMFFF ヲ5:留年MMM、退学MMMMMMM

一年時

留年

二年時

43

i15)

留年 ⑭

三年時

42

i15)

四年時

33

i12)

留年

五年時

31 i11)

留年

麟i︐

退学 退学

留年

゙学※4 退学MF 退学

4月人数 3月末 4月人数 3月末 4月人数 3月末 4月人数 3月末    情報

@   工学科

@   を表す。

表す。

@(内数)を表す。

N時 留年 F

二年時

43 i5)

留年M⑪

三年時

40 i4)

留年

四年時

30 i4)

留年 44

i6)

iRl7) 退学 退学 M 退学※5 退学

4月人数 3月末 4月入数 3月末 4月入数 3月末       電子制御

@      工学科

表す。

Nラスの

N時 留年

二年時

45

i18)

留年MF

三年時

43

i17)

留年

(注)上記表の内、 「4月人数」は「そのクラスの4月当初の在籍者数」

@ ()内の数字は「女子学生数(内数)」を表す。

@ 「3月末」は「そのクラスの学生の内3月末に進級できなかった学生」

@ 「留年」は「原級留置者の内、引き続き在籍した学生」

@ 「退学」は「原級留置者の内、退学した学生」を表す。

@ Mは男子1名、Fは女子1名、 (R)は入学当初の寮生数

@ また○で囲んでいる文字は後で退学した学生を表す。

¥2)

@平成4年度〜平成9年度入学の1年生6

@留年・退学者の学年別人数

     情報

@     王学科

i表4)

@  ユ.

46

i18)

iR19) 退学 M 退学 退学

年生理科実力テスト成績と入試倍率の推移

1年 2年 3年 4年 合計 留 年 者 2 3 4 1 10

£L入試倍率(棒グラフ)

浴i一……)電子制御工学科平均点

?i一一一)情報工学科の平均点

」(一)全学科の平均点

@    (但し機械工学科を除く)

留年(休学)して

゙学した者 1 3 6 0 10

  88

@ 86

@ 84

@ 82ス  80均占 78イ・噛︑  76  74  72  70

雛懸\

2.2 Q.1

Q.0

P.9

@ 入1.8試

E・篁  ︵1・6棒1.5グ  ラ1.4 フ  ︶1.3

獣藩藩

強謬.欝

ヒ嬉欝讐  田︐繍琉蒸講羅麟瞥鋳・畢嚢熱嚢

蕊諌享

f㍉ 緒.自蔓響 珊誕簸毒・

退 学  者 2 1 25 3 31

』渦魯冊総舗締

c華糞騒

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 昭轟田   £ 卿 籠聯

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@舞i謬

e灘撃響鵬T瀞彰膨

合  計 5 7 35 4 51

& F

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f 注灘5 響 5

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A 翠

  聾」田難毫 .麟響

(表3)1年生数学実力テスト成績と入試倍率の推移

42086420864204443333322222

平均点

H4 H 5 H 6 H 7 H 8 H 9 HIO

      年  度

      入試倍率︵棒グラフ﹀

器 a  珍 B U 蝸 坊 M B 珍 U m

     ・」v   象

      H4 H 5 H 6 H 7 H 8 H 9 HIO       年  度

(表5)!年生英語実力テスト成績と入試倍率の推移

   84 r 2.2

   82 一 va ./v :nfKma 1 ff  〈T ipi  7  Ei, Z7) 一 2.1    80ma O(一一一一一)jlfiex[1]i;:itiSt−OY)9,4i,(, 一2.0

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瞬牒腱.864ρ0ρ0ρ0 藩驚

1.2

Ll

1.0

(6)

考えているのか得体の知れないような学生もいる。

 私たちの仕事は、1年生のうちは、それぞれの学生の性 格や特質をまず見つけることだと思う。そして、その良い 面を学生が自ら伸ばし、悪い面を自ら矯正する力を育てる 手伝いをすること、即ち自主性を育てる教育をすることで ある。自分たちで考え、行動できるよう支えていないと、

成長する前に曲がってしまう。 「不揃いのリンゴ」や「不 揃いのキュウリ」は個性的で面白いが、実が成る前に枯れ てしまっては何にもならない。

(2)学生指導の実態

 ここで、学生との関わりの中で特に印象に残っている事 例を2,3挙げてみよう。

①クラス不適応

 入学して2,3ヶ月経った頃、私が直接教えていないク ラスの学生で、クラスになじめなくて授業中にトイレに行 きたくなる学生がいた。その学生の伯父に当たる人が私の 知人であったので、その人から相談を受けた。そのクラス の担任に相談して、入口近くに席を変えてもらった。「困 ったことがあれば、いっでもいらっしゃい。」と声をかけ たが、彼の症状はまもなく改善し、その後1度も私の所へ 立ち寄らなかった。彼が卒業した後、知人から「困ったと

きに相談しにいける人が校内にいるというだけで、あの子 の不安症が消えたのでしょう。」という話を聞いた。この ように、入学後2,3ヶ月は男女を問わず環境の変化に適 応できない学生がかなり出てくる。担任その他が話を聞く だけで救われる学生もいる。

②夏休み明け症候群

 1年生のあるクラスで、夏休みが明けても休みボケがな かなか治らない学生がいた。本人や保護者に事情を聞いた ら、高専の夏休みは宿題も少ないし、比較的自由だから、

友達の家を泊まり歩いて大いに夏休みをエンジョイしたと いう。授業中の態度も投げやりになって、気になっていた ら、案の定11月に校外で他の高校や高校生をまきこんだ 大きな事件を引き起こした。事件の後、関係高校の先生や 保護者と連絡を取りながら指導した。保護者も関係ある保 護者同士の会を持ったりして一生懸命に取り組み、本人も 反省をして立ち直った。

 夏休み明けに急変する学生は他にも多い。もう一人は寮 生で、彼も休み中同じように遊び呆け、休み明けから遅刻 や欠課が急に増えた。寮の部屋に出かけてみると、3年の 先輩も同じような状態で、後輩の指導ができる状態ではな い。色々やってみたが、生活の立て直しができず、彼は1 年の学年末に、自宅から通学できる高校を再受験して合格

し、本校を去っていった。どちらもやる気さえあれば十分 ついていける学生であったが、周りに流され易いところが あった。夏休み明けば要注意である。

③いじめ事件

 12月初旬のある日、担任するクラスの中で暴力行為を 行っている学生がいることが判明した。被害者側の証人も いるので加害者に問いただしてもなかなか認めない。担任 で内々にと思っていたが、これでは本人のためにならない と思い、厚生補導委員会に申し出て、厳しい指導を受ける 結果となった。こうするしがなかった、と自分に言い聞か せながらも心の隅にひっかかっていた。年度が変わって保 護者に会う機会があった時、 「あの時のお陰で、今真面目 に頑張っています。」と感謝されて胸のつかえが取れた。

 担任した7年間には他にも色々な事件があった。女子学 生が100名近くになったので、男女間のトラブルも増え てきた。しかし、最近の1年生は全体的に落ちついている

ように思われる。今春より交通規則が緩和され、バイク通 学も条件付きで許可されるようになった。この休み明けに 大きな事故が起こらないことを願っている。

(3)学生相談(カウンセリング)の必要

 津山高専紀要第33号(3)において、私は、今後ますま すカウンセリングが必要とされてくるだろう、と書いた。

小、中、高の教育相談の研修会のように、高専においても その研修の場があるはずと思い、気にしていたら、つい最 近、文部省等の主催によるメンタルヘルス研究協議会の平 成9年度報告書(4)が手に入った。平成8年に第1回の大 会が開催されており、そこで大学や高専における学生相談 の現状と課題について研究討議がなされていることがわか った。その中で、高専の学生相談連絡協議会の設立と、高 専学生相談室メーリングリストの設立の提案がなされてい るが、その後の状況については問い合わせ中である。また 今年の7月に、文部省は不登校の問題や部活動の振興につ いて「大学による学生生活の支援策」(5)を検討すること を決め、大学教員を集めた研究会を発足させた。中国地区 の他高専の状況を聞いてみても、学生相談室(カウンセリ ング室)は保健室に接していて、そのメンバーは、導入面 接者として看護婦(保健室に常駐している高専も多い)、

相談室長と相談員(教官より2,3名配置)、それに専門 のカウンセラー、という所が多いようである。専門のカウ

ンセラーは月に1,2度来校し、他の日は相談員が輪番で 時間を決めて相談室にいるようである。

 津山高専の現状はどうか。看護婦さんは学生課所属で、

午前中は学生課で仕事をしていて、午後からは保健室で本 来の仕事をする。午前中に調子が悪くなった学生は、保健 室の入口のボタンを押すと看護婦さんに通じるようになっ ている。午後には授業時にも、放課後にも学生達がやって 来る。専門のカウンセラーは週1度目二人が交代で15:00〜

17:00に来校し、相談を受け付けている。

 保健室の利用状況を看護婦さんに尋ねたところ、次のよ うな説明があった。

一 148 一

(7)

学生指導に関する一考察 一津山高専の一年生の学級担任を経験して一 黒 瀬

 ☆外科、内科とも寮生や下宿生による訴えが多く、受診   の判断や対処の方法がわからなくてやって来る場合が   多い。

 ☆同じ学生や同じグループがよくやってきて雑談をする。

 ☆アルバイトや夜遊び等、不規則な生活習慣による眠気   やだるさを訴えて、休息を求めてくる学生も多い。

 ☆授業についていけず、教室に居場所がなくてやってく   る学生もいる。

 本校の保健室来室者調べによると、内科、外科に次いで 相談、雑談の数が多い。まさにメンタルヘルスの問題が考 えられる。週に1度の専門のカウンセラーの数時間の来校 では十分ではない。本校でも学生相談の今一層の充実を図 るべきであろう。       (表6)

(表6) 保健室来室者調べ平成・・年4月〜7月

外科 内科 相談 雑談 眼科 皮膚科 耳 科 その他 合計

1年男 14 18 3 16 .{ .0 、0 1 0 53

1年女 0 1 1 0 0 0 0 0 0 2

2年男 5 8 0 0 0 0 1 o 0 14

2年女 1 1 0 0 0 0 0 0 0 2

3年男 13 14 0 2 0 0 0 5 0 34

3年女 2 13 o o 0 3 0 0 0 18

4年男 7 8 3 28 2 0 1 2 3 54

4年女 4 3 0 3 0 0 0 o 11

5年男 5 5 0 0 0 1 0 0 1 12

5年女 1 2 0 1 0 0 0 0 1 5

合言 52 73 7 50 3    5 2 8 5 205

 今年の夏、17年前に担任をした当時高校3年生女子ク ラスの同窓会に招かれた。その席で「先生に言われたあの 一言が今も頭に残っています。」という生徒がいたが、私 はそれをすっかり忘れていて、ちょっと慌てた。その言葉 は彼女にとって励ましの言葉となって残ったが、逆に別の 一言が別の彼女を傷つける言葉となって残っているかも知 れない。そう思うと、私は教師という職業のすばらしさと 同時に恐ろしさを感じた。

 今の世の中はまさに情報化社会で、私のような者でもパ ソコンなしには暮らせない。今年の8月には、津山高専を 会場として高等専門学校情報処理教育研究会が開催され、

その教育の成果が発表された。しかしその問題点として、

煩わしい人間関係よりも、黙って相手をしてくれるパソコ ンの方を好む若者が増えてきたことも指摘されている。

 私は、キーをたたいても答えの出てこない人間の心、最 近ますます得体の知れない学生たちのメンタルヘルスに気 を配りながら、直接学生達の声が聞こえ、顔が見える所で、

今後も教育研究活動をやっていきたいと思っている。

 最後になりましたが、この報告をまとめるにあたり、ご 親切に指導、助言をしてくださった津山高専の教職員の皆 様に心から感謝いたします。

7 一 おわ り 尋こ

 冒頭で延べたように、津山高専では平成15年度からの 高校のカリキュラムの改定にあわせて、カリキュラムの大 幅な改定を検討している。私がこれまでやってきたことは、

「自主的、創造的な学生を育てる教育」とは相反する管理 的な面が強かったのではないかと反省している。しかし、

中学校から入学してきたばかりの1年生は、津山高専の広 いキャンパスや、緩やかな規制や、高度な授業内容に戸惑 いを感じている。そんなとき、ちょっとした教師の指導助 言で、気持ちが安定し、少しずっ高専生としての自覚を持 つようになる学生も多い。そういう意味で1年生の学級担 任の責任は重いと思う。入学当初の彼らは緊張感に溢れ、

目を輝かせ、教師に対しては概して素直である。「1年の 担任はやりやすいでしょう。」という人があるが、決して 楽な仕事ではない。彼らがこれからどのように成長してい くのか、期待と同時に不安を抱いている担任の気持ちは複 雑である。私の場合、何かあると連絡や助言をくださる教 科担任の方々や、寮務関係、厚生補導関係の教職員の方々 のお陰でここまでやってこられたのは言うまでもない。

クラスでの友人関係、寮生活での先輩後輩の関係、学生会 役員、部活動、アルバイトなどを経験して彼らはどんどん 成長し、5年生になると見違えるほど大人らしくなる。校 内ですれ違う時、はにかみながらちょっと会釈してくれる と、心がぼっと温かくなる。

〈注釈〉

(1)津山工業高等専門学校、 「学生便覧」教育目標、平

  成11年

(2)船橋学園読書教育研究会、 「朝の読書が奇跡を生ん

  だ」、高文研、1993年

(3)黒瀬紘子、 「女子学生の増加に対する生活指導上の   対応策について」、津山工業高等専門学校紀要第

  33号、1993年

(4)メンタルヘルス研究協議会運営委員会、 「メンタル   ヘルス研究協議会平成9年度報告書」、やまと印刷   株式会社、平成10年

(5)朝日新聞記事、 「大学による学生生活の支援策」、

  1999年7月30日

〈参考文献〉

(1)門脇厚司、宮台真司著、 「異界を生きる少年少女」、

  東洋館出版、1995年

(2)津山高専、 「津山工業高等専門学校の現状と課題」、

  平成7年

(3)梅原猛、河合隼雄、松井孝典、 「いま、いのちを考

  える」、岩波書店、1999年

(4)林公+高文研編集部、 「続、朝の読書が奇跡を生ん

  だ」、高文研、1996年

(5)細谷俊夫他編、 「新教育大辞典」、第一法規出版、

  平成2年

参照