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解説 紹介 火山第 64 巻 ( 2019) 第 1 号 頁 第 10 回火山都市国際会議参加報告 岡田純 * 風早竜之介 **,*** 松本恵子 ** 三輪学央 **** **** 入山宙 (2018 年 11 月 12 日受付,2018 年 12 月 29 日受理 ) Report

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第 10 回火山都市国際会議参加報告

岡 田

・風早竜之介

**,***

・松 本 恵 子

**

三 輪 学 央

****

・入 山

**** (2018 年 11 月 12 日受付,2018 年 12 月 29 日受理)

Report of Cities on Volcanoes 10 Conference in Napoli, Italy

Jun O

KADA*

, Ryunosuke K

AZAHAYA**,***

, Keiko M

ATSUMOTO**

,

Takahiro M

IWA****

and Yu I

RIYAMA****

1.は じ め に

2018 年 9 月 2 日から 9 月 7 日にかけて,火山都市国際 会議(Cities on Volcanoes: CoV)の第 10 回大会(CoV10) がイタリアのナポリ市において開催された(Photo 1). CoV は国際火山学及び地球内部化学協会(IAVCEI)の 分科会で,実践的な火山防災研究を主目的として開催さ れてきたため,他の火山学を扱う学会に比べて防災関係 者の参加者が多いという特徴がある.本稿では会議・巡 検内容を主として CoV の参加の報告を行う.CoV は 2 年に一度という頻度で開催されており,今回の第 10 回 大会も日本から多くの研究者が参加した. 今回の CoV 開催地であったナポリはイタリア半島南 部に位置し,ローマ,ミラノに次ぐ人口約 100 万人のイ タリア第三の都市であり,古代ギリシャ時代から港湾都 市として栄え,13 世紀からナポリ王国の首都として南イ タリアの経済・産業の中心として発展し,1861 年にイタ リア王国に併合されたという歴史を持つ.世界遺産であ るナポリ歴史地区内にある卵城等,観光都市としても有 名であり,周辺にはベスビオ火山やポンペイ遺跡等,火 山に所縁がある観光地を有する. イタリアはヨーロッパ最大の活火山であるエトナ火山 やストロンボリ火山を有し,ヨーロッパでも火山研究が 最も盛んな国の一つである.この数あるイタリアの街の 中でもナポリが CoV の会場に選ばれた理由として,市 街地から東に僅か 9 km に位置するベスビオ火山の存在 が挙げられる.同火山は 1944 年に噴火して以降静穏な 状態が続いているが,ひとたび噴火活動が活発化すれば 多大な災害・社会混乱が引き起こされる可能性が高く, 本国際学会の中日巡検でも大部分の参加者がこのベスビ オ火山に赴いた. ナポリから西側に位置するフレグレイ平野(Campi Flegrei)もまた,直径約 15 km の大型陥没カルデラであ る.カルデラ内部には約 50 万人の人が現在暮らしてお り,CoV もこのカルデラ内で開催された.Campi Flegrei の有史の噴火活動は 1538 年のモンテヌォーヴォ噴火の みだが,1982〜84 年の地震活動に伴う隆起や 2005 年以降 の地殻変動の活発化・噴気放出活動の変化等,火山活動 に伴う表面現象が観測されている(Chiodini et al., 2015). (風早竜之介) *〒983-0842 宮城県仙台市宮城野区五輪 1-3-15 仙台 管区気象台地域火山監視・警報センター内 気象庁気象研究所火山研究部(仙台分室) Meteorological Research Institute, Japan Meteorological Agency (Sendai Office), Regional Volcanic Observation and Warning Center, Gorin 1-3-15, Miyagino-ku, Sendai, Miyagi, 983-0842, Japan

**〒305-8567 茨城県つくば市東 1-1-1

産業技術総合研究所活断層・火山研究部門 Geological Survey of Japan, National Institute of Ad-vanced Industrial Science and Technology, 1-1-1 Higashi, Tsukuba, Ibaraki, 305-8567, Japan

***School of Earth and Environmental Sciences, University

of Manchester, Oxford Road, Manchester M139PL, UK

****〒305-0006 茨城県つくば市天王台 3-1

防災科学技術研究所

National Research Institute for Earth Science and Disas-ter Resilience, 3-1 Tennodai, Tsukuba, Ibaraki, 305-0006, Japan

Corresponding author: Jun Okada e-mail: jun@mri-jma.go.jp

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2.大会会場・運営

今回の CoV10 はイタリア国立地球物理学火山学研究 所ベスビオ火山観測所(Instituto Nazionale di Geofisica e Vulcanologia-Osservatorio Vesuviano: INGV-OV)の Roberto Isaia 氏を実行委員長として INGV-OV 主導で開催され, 全日程(9 月 2 日から 9 月 7 日の 5 日間)を通して約 850 名が参加した.学会会場は Campi Flegrei カルデラ内東 部に位置する The Conference Center Mostra d’Oltremare で,会場までのアクセスはナポリ中央駅から最寄りの Campi Flegrei 駅まで電車で約 30 分,そこから徒歩で 10 分程度であったが,会場のすぐ近くに INGV-OV があり, 大会運営の面でも便利だったであろう(ちなみに会場そ ばには SSC ナポリのホームグラウンドであるスタディ オ・サンパオロも鎮座している).大会会場はセッショ ン会場と展示会場の大きく 2 つに分けられていた.セッ ション会場は 6 つの口頭発表会場,1 つのポスター発表 会場で構成されていた.口頭発表会場は 1 つの大きな ホールと 5 つの小会場からなり,小会場には「Eolie Stromboli」などイタリア国内の島の名前が付けられてい た.各会場ではイタリア語と英語の同時通訳がなされ, イタリア人以外の参加者への配慮が見られた.ポスター 発表は「Ischia」で行われたが,参加者の数に対して若干 狭いように感じられた.展示会場は,参加者が立ち寄り やすいようにメインエントランスからセッション会場へ 向かう途中に配置されており,イタリアの自治体や観測 機器に関するブースが出されていた.学会会場アトリウ ムには,地元ナポリ出身の画家 Gennaro Regina 氏が古地 図(火山都市)上に重ね描いたベスビオ火山の絵画が何 作品も飾られており,参加者らは芸術と地理学の融合を 目で楽しむことができた(Photo 2).火山と都市という CoV の主テーマを象徴する作品群であり,イタリア人ら しい遊び心が感じられ,ランチタイムには別棟にて ビュッフェ形式の食事が振る舞われ,イタリア料理を楽 しむ参加者で賑わった(Photo 3). (三輪学央) 3.会議報告 CoV10 の全セッション数は 55 で,研究発表件数は約 1100 であった.ここではセクションに分けて主な会議 の内容を報告する.

火山ガスのセッション(S1.33 - Volcanic degassing: in-Photo 1. A banner of CoV10 strung in front of the

Conference Center Mostra d’Oltremare (Photo taken by N. Geshi).

Photo 3. A buffet-style lunch is served every day at the conference centre (Photo taken by K. Matsumoto). Photo 2. An atrium exhibits paintings of Mount Vesuvius.

Participants enjoy lively discussions during the coffee break (Photo taken by K. Matsumoto).

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sights into volcanic processes, impacts and hazard)では火山

ガス組成・火山ガス(SO2や CO2)放出量・メルトインク

ルージョンをベースとした研究発表が多かった.全体的 に火山ガス自体というよりも無人ヘリ(Kazahaya et al.) やドローン(Emma et al.),飛行機(Ilyinskaya et al.)を用 いた空挺観測法等,観測手法に重きを置いた発表が多い という印象を受けた.また,セッション最初の講演であ る Chiodini et al. の発表では,学会会場のある Campi Flegrei における火山ガス組成と地殻変動・地震活動の比 較研究が紹介された.比較的新しいアプローチと感じた 研究発表の一つとして,Caponi et al. の大気中における 硫黄ガス(SO2, H2S)の酸化プロセス評価が挙げられる. Caponi et al. はアイスランドの地熱地帯において噴気か ら異なる距離で SO2,H2S 濃度を複数点観測し,H2S が 大気移流中に酸化されて SO2に変化するプロセスの評 価を試みた.実際のフィールドにおいては H2S/SO2比 が異なる噴気が混ざることによっても観測される火山ガ ス組成にバリエーションが出てしまうため定量的な評価 は困難だが,こうした空気中でのプロセスの確認も観測 データの質を担保する上で重要である.Elaine et al. は ニュージーランドの過去の噴火における火山ガス放出量 のメルトインクルージョンと噴出物量からの見積もりの 試みについて発表した.見積もりの際に必要になる過剰 脱ガスの仮定や推定噴出物量に不確定性があるため,定 量的な評価は難しいというのが筆者の所感だが,ニュー ジーランドのように火山ガスが現在放出されていない火 山ならではのアプローチと感じた. (風早竜之介)

Symposium 2 - Assessing and managing volcanic risk の一 つである,S02.13 - Strategies for eruption forecasting and early-warning to support operational hazard evaluation during volcanic crises では,噴火危機中に火山活動の推移を予測 するために,火山を監視するコミュニティが適用する戦 略について議論された.Cashman はセントへレンズ火山 1980 年噴火が,溶岩ドーム噴火の予測精度を向上させる 機会となったこと,フェイクニュースへの対応を検討す る機会となったことを示した.Fujita et al. は,降灰の数 値シミュレーションとインフラのデータベースを組み合 わせた火山災害リスク評価システムを作成した.Arason et al. は,火山雷によって噴火の発生場所を早期に見積も る シ ス テ ム に つ い て 議 論 を 行 っ た.Ripepe et al. や Marchetti et al. は噴火の早期検出におけるインフラサウ ンド観測の重要性を示した.とくに Ripepe et al. は,イ ンフラサウンドアレイを用い,如何にして爆発的噴火の 発 生 を 自 動 的 か つ 即 時 的 に 検 出 す る か を 示 し た. Bevilacaua et al. は 火 山 噴 火 に も 適 用 さ れ る Failure Forecast Method(FFM)に統計的ノイズを加え,不確実性 の定量化を従来よりも拡張したモデルを提案した. Privitera et al.は,エトナ山とストロンボリ火山における 早期警戒システムとそれに関連して行われる市民保護の 手順を紹介した. (三輪学央) マグマ水蒸気噴火(S01.18 - Phreatomagmatic eruptions: how do you know and how does it matter?)のセッションで は,同噴火の発生事例,メカニズム,噴出物と噴火様式 の関係などに関する研究が紹介された(口頭 8 件, ポス ター 13 件).ほかにも Costa et al. による水蒸気噴火を 対象にした研究で,統計解析に基づいて直前変化(unrest) なく水蒸気噴火に至る事例を割り出し,火山活動モニタ リングを念頭に,噴火事象分岐の再検討を提案するもの もあった.セッション名にあるように,マグマ水蒸気噴 火および水蒸気噴火は噴出物量が少ないことや噴火が海 上で発生する場合もあることから,そもそもマグマ噴火 に比べて認識されにくい.そのためこのセッションの発 表の多くは,フィールド調査,海底掘削,噴出物組織・ 化学組成解析といった様々なアプローチで,個々の噴火 事例の観測あるいは堆積物・岩相からマグマ水蒸気噴火 と判断し,噴火推移の解釈を行うものであった.その中 で Aravena et al. は数値モデリングの手法を用い,マグマ 水蒸気噴火における外来水の量,母岩の浸透率や,破砕 マグマと水との接触タイミングが噴火ダイナミクスに与 える影響についての研究を紹介した. 噴火現象の観測や観察は事実の蓄積であり,モデルに 基づく噴火条件の制約は,噴火ダイナミクス理解に向け た議論のたたき台である.マグマ水蒸気噴火は外来の水 が関与する点でマグマ噴火より考慮すべき条件が増え る.しかしモデルをもとに個々の噴火事例の解釈が整理 されることで,地質現象と物理化学モデル双方から噴火 現象の一般化に迫れるだろう. (松本恵子) 実験や数値計算による噴火プロセスの検討(S01.38 -The contribution of experimental and numerical investigations of eruptive processes for improving hazard assessment at volcanoes)のセッションでは,マグマ中の結晶・気泡の 成長やマグマのレオロジーに関する実験的研究や火砕流 などに関する数値シミュレーション研究が紹介された. 例えば,高温・低歪速度下における流紋岩質メルトの発 泡実験を行い,発泡組織がマグマのレオロジーに与える 影響を議論した研究(Sicola et al.),マグマの破砕を模し た衝撃波管の実験と 1 次元数値シミュレーションを行っ て破砕マグマの火道浅部での加速過程と火口外での時空 間分布について議論した研究(Taddeucci et al.),火砕流 の 3 次元数値シミュレーションをもとに,火砕流内部で の大気取り込み構造の違いに起因する火砕流発生レジー ムによって,火砕流に多様な初期温度が生まれることを

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示した研究(Trolese et al.)などがあった. 噴火のメカニズムやダイナミクスを明らかにするため には再現実験が欠かせない.本セッションの実験的研究 は,火道上昇中のマグマの破砕やレオロジーといったマ グマ物性の時間変化が主眼で,マグマ溜まりなど地下深 部を対象とした研究や,火道上昇中のマグマの鉱物組織 学的研究はほとんど見られなかった.噴火メカニズムを 支配する素過程,あるいは噴出物の輸送・堆積といった ハザード評価を目的とした研究が多い表れだろう.その 点では,同様に噴出物の輸送・堆積プロセスを推定する シミュレーション研究も多かった.一方で Trolese et al. のように,火砕流のダイナミクスの理解を目指す研究も あった.噴火ダイナミクスの理解という観点では,シ ミュレーション研究は直接観測が難しい噴火の物理過程 を可視化できる強力な方法であると感じた. (松本恵子) 火山監視と防災に関わる発表は多数のセッションに分 散していた.ここではそれらの中から主要なものを抜粋 して紹介する.まず,本会議の議論の口火を切ったのが, 9 月 3 日 の オ ー プ ニ ン グ セ レ モ ニ ー 後 に 行 わ れ た Plenary Talk(本会議の方向性を示す招待講演で参加者の ほぼ全員が聴講できる)「Volcano science and decision making: from conceptual models to emergency planning」で あった.Mauro Rosi 氏(ピサ大学)が司会を務め,Nico Fournier 氏(GNS Science),イタリア国家市民防衛局 (Civil Protection)の Luigi D’Angelo 氏,Franco Barberi 氏 (ローマ第 3 大学)の 3 名が火山危機の際の緊急避難計 画について講演を行った.この中で Barberi 氏は,災害 の理解に比べ,社会の脆弱性の評価など,火山リスクの 理解が圧倒的に不足している実情を指摘し,専門家集団 である科学コミュニティがもっと火山リスクに言及して いく必要があると述べた.また,避難計画を立てる際の リファレンスシナリオの選択は極めて重要であり,前兆 現象の種類と噴火の様式の対応関係などについての基礎 的な研究を強力に推進する必要があると指摘した.ベス ビオ火山では 60 万人が 3 日で避難するという避難計画 (D’Angelo 氏の講演内容)があるが,噴火シグナルが誰 の目にも明らかになるまで待って警報を発表すれば市民 の避難は間に合わない.火山のリスク情報の伝達には迅 速さが求められていることから,不確実性も同時に伝え, 空振りも許容する社会づくりが急務であると Barberi 氏 は主張した.なお,講演の終わりに,INGV の火山部局 長の Augusto Neri 氏(INGV)が急遽登壇し,2 週間前に 80 歳を迎えた Barberi 氏のこれまでの足跡を紹介し,イ タリアおよび世界の火山学の発展への氏の長年の貢献と リーダーシップに対する敬意を込めた賛辞を送った.こ

れは,2009 年の LʼAquila 地震における Barberi 氏の不名 誉を払しょくするかのごとく感動的な一幕であった.

噴火警戒レベル(Volcanic alert level systems: VALS) や避難計画に関するセッションでは,各国から多数の事 例が紹介され,運用面の課題や悩み等が共有された.日 本からは,Yoshigai and Miyamura および Fujii により,日 本式 VALS による最近 10 年間の取組とその課題が紹介 さ れ た.元 INGV-OV の Giuseppe Mastrolorenzo 氏 は, セッション S02.02 - Volcanic impacts to society using field, modelling and laboratory approaches to inform disaster risk and resilience assessments and mitigation において,ベスビ オ火山と Campi Flegrei カルデラの 2 火山を抱える人口 300 万人のナポリ市の避難計画が滞っている現状を指摘 した.また,Tomasone et al. は Ischia 島の防災計画が自 治体毎にばらばらである点に触れ,国や州によるガイド ライン等の必要性を訴えた.どちらの講演も関係機関の 横の連携やコミュニケーション不足に伴う政治不在が原 因の一つになっていた.一方,リスクコミュニケーショ ン関連のセッション S02.15 - Perspectives on volcanic hazard and risk communication: Insights and advice from research and experience において,Driedger and Westby は,防災に 係る関係機関や住民との円滑なコミュニケーションと社 会への正確な情報発信のためにはメディア対策が重要で あると考え,米国地質調査所(USGS)のカスケード火山 観測所(CVO)の火山専門家を支援するための指針「CVO News Media Management Plan Guidelines and Protocols」を 紹介した.これは,2004〜2008 年のセントヘレンズ火山 の再活発化時のメディア対応の経験や 1976 年の Gua-deloupe 島のコミュニケーション失敗事例の反省に基づ き整理されたものであり,2019 年中旬の正式運用を目指 しているという.また,S02.08 - Coordination of Civil Protection and Scientific community: best practices to support the management of volcanic crises and the long-term risk mitigation plans では,Carvache et al. が,南米コロンビア における火山専門家と行政,学校教育関係者の協働によ るワークショップや出前授業の実践例を紹介した.この 活動により,従来の科学的なマップとは異なるが,より 地域目線でリスクをイメージしやすい「Participatory Maps of Volcanic Risk」(地域住民参加型の火山リスク マップ)が出版され,学校の授業用教材の充実(理科と 社会科に火山がより詳しく記載)も図られているという.

より活動的な火山に関するセッションでは,USGS の ハワイ火山観測所(HVO)の Christina Neal 所長らによる キラウエア火山の噴火活動についての詳しい報告があっ た.2018 年の噴火活動は想定外の活動経過をたどった にも関わらず,HVO が州や市民防衛局と連携し積極的

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にメディア及び住民への説明対応を行ったことにより, 現地では大きな社会的混乱は発生しなかった.日本の火 山防災のあり方を考える上でも学びの多い報告であっ た.会場からは多くの質問が出て,延べ 1 時間に及ぶ報 告会となった.海外では Carvache 氏や Neal 所長らのよ うに国の火山対策の重要ポストで当たり前のように女性 が活躍している.いまだ男社会の日本とは大きな違いが あると感じた.また,グアテマラの Fuego 火山の 2018 年噴火については,INSIVUMEH(Instituto Nacional de Sismología, Vulcanología, Meteorología e Hidrología)の Gustavo Chigna 火山局長が,S02.07 - Volcanic risk assess-ment and mitigation for Latino-American cities において報 告を行った.火砕流によって多くの人命が失われる結果 となった Fuego 火山だが,INSIVUMEH では,地元の火 山観測所が,2 台の地震計と 1 台の熱カメラ(Bristol 大 学提供)という決して十分とは言えない観測体制の中で, 市 民 防 衛 局 に 相 当 す る 組 織 で あ る CONRED(Co-ordinadora Nacional para la Reducción de Desastres)や地域 のコミュニティリーダー達と密に連携しながら日頃から 防災対応を行っていることが報告された.昨今話題とさ れる防災の「顔の見える関係」の構築という点では日本 も学ぶべき姿がそこにあるように思えた.

最後に,元 USGS の Chris Newhall 氏(現 Mirisbiris Gar-den and Nature Center, フィリピン)による「Considerations in Partial(Phased and/or Voluntary)Evacuations」を紹介し たい.この講演は大会最終日(9 月 7 日)の午前中の S02.04 - Volcanic crisis management and evacuations recent case studies and best practices で行われた.行政による避 難勧告は,居住区毎の “一律避難” となる場合がほとん どであるが,(1)火山の活動予測は不確実性が高く,(2) 火山活動は何ヶ月〜何年と長期化する傾向が強いため, Woo (2008) によるコスト/ベネフィットの試算結果は, この “一律避難” の判断を支持しない場合があることが わかった.フィリピンの Mayon 火山やエクアドルの Tungrahua 火山の事例では,“Partial Evacuatioins(部分的 避難)” が行われており,生活を犠牲にして避難所で避 難を継続するよりも,リスクを十分に理解した上で農作 物や家畜を守るために家に留まるという選択肢も妥当な 場合が存在する.何かが起きた場合の行政責任という点 ではその地域の法律との兼ね合いを考慮しなければなら ないが,民主社会では理想的にはすべての避難は自発的 であるべきであろう.Newhall 氏は,決してすべての場 合に部分的避難を実行するべきだとはしておらず,リス クときちんと向き合うためには部分的避難を少なくとも 選択肢の一つとして検討するべきであると主張した.会 場の参加者らは,世界の火山災害と防災対応の現場を長 年みてきた Newhall 氏のこの穏やかな語りかけを食い入 るように聴き入っていた(Photo 4).火山防災は現場の 問題と向き合う中で常に進化しているように思えた. (岡田 純) S01.26 - Volcanic ash: from monitoring to impacts セッ ションでは,主に火山灰のモニタリングやハザード対策 に関連する講演が行われた(口頭 15 件, ポスター 18 件).口頭発表は Cioni 氏による招待講演から始まり, 個々の火山灰が持つ粒径・形状・岩石組織や構成物組成 といった情報が,マグマの履歴や噴火のダイナミクスを 解明する上で重要である,と述べられた.その後,火山 灰の観測・分析手法について,X 線を用いた 3 次元粒子 形状と密度の測定(Pankhurst et al.),火山灰の画像を自 動取得・転送する装置の開発(Miwa et al.),測色計を用 い て 火 山 灰 の 色 と 噴 火 推 移 の 関 係 を 検 討 し た 研 究 (Shimano et al.)などの発表があった.レーダを用いた噴 煙の観測については,噴煙高度や噴出率の時間発展を推 定する研究が発表された(Donnadieu et al.; Mereru et al.). そのほか,噴煙および火山灰の多項目観測の紹介(Iguchi

et al.)や,噴火観測から降灰シミュレーションまで一元

的に行うシステムの紹介(Arason et al.),降灰ハザード の軽減に向けた観測・予測・対策の体制に関する紹介 (Wallace et al.; Scollo et al.)も行われた.

本セッションでは,降灰ハザードの評価に関連する研 究がとくに多い印象を受けた.このような取り組みは, 日本でも次世代火山研究・人材育成総合プロジェクトを 通じて行われているが,世界的に同様の取り組みが進め られており,その関心の大きさや社会的な需要の高まり を感じた.また,火山灰の観測・分析・解析においては, 自動化・効率化や,観測網の緻密化が着実に進展してい るような印象を受けた.火山灰や火山噴煙の観測から噴 火現象の解釈や降灰予測が,ほとんど即時的・自動的に Photo 4. Oral presentation by Chris Newhall at the room

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行われるようになる日も近いのかもしれない.このよう な仕組みから得られる火山灰に関する膨大な情報を有効 に活用するためにも,地質学的・物質科学的なデータを 集約・解析していく仕組みもまた必要不可欠であろう. (入山 宙) 4.中日巡検報告および閉会式

4-1 Somma-Vesuvio volcanic history and impact of the 79 AD eruption in archaeological excavations

この巡検には多数の参加者が集まり,1 グループあた り約 50 名で構成されるグループ単位で巡検が実施され た.この巡検では,Stop A ‒ The Royal Observatory of Vesuvius(museum),Stop B ‒ Caldera wall and Vesuvius crater,Stop C ‒ Oplontis, Villa di Poppea archaeological exca-vations,Stop D ‒ Herculaneum archaeological excavations: The effects of a large eruption on a town の計 4 カ所の見学 が設定されていた.各グループは 4 カ所のうち 3 カ所を 訪問するという内容であったが,本章の執筆担当者は, 巡検案内書の筆頭著者である Raffaello Cioni 氏が案内す るグループに属し,The Royal Observatory of Vesuvius(旧 ベスビオ観測所),ベスビオ山頂,昼食,Oplontis という 順序で見学した.

巡検案内書は学会受付の際に配布された USB メモリ にも収録されていたが,バスの中で冊子版と火山地質図 が配布された.最初の目的地である The Royal Obser-vatory of Vesuvius からは,ベスビオ火山麓の町並みと地 中海が一望でき,火山と人の暮らしが非常に密接である ことが感じられた.現在,ベスビオ火山観測所の機能は ナポリにあるため,この旧観測所内部は博物館として使 用されており,1841 年観測所設立以来の歴代所長の半身 像や,かつての計器,噴出物サンプルなどが展示されて いた(Photo 5).局所的に小高い丘の上に建設されたこ の観測所は,過去の噴火で噴出し山肌の多くを覆う溶岩 流の被害を免れてきたようだ. 次に,ベスビオ火山の山頂へ向かった.イタリアの大 衆歌謡「フニクリ・フニクラ」で有名な登山鉄道(イタ リア語で「Funicolare」)は現在運航していないが,赤い 山肌の火山にはたくさんの観光客が訪れていた.道中で は,Cioni 氏によるベスビオ火山の噴火史についての説 明が火山地質図や巡検案内書を用いながら行われた.山 頂からは火口が一望でき,1944 年の活動に伴う溶岩流 や,終盤の活発なストロンボリ式噴火の噴出物が火口縁 にみられた.山頂南部からは AD 79 年噴火で甚大な被 害を受けたポンペイの遺跡群の場所を確認したが,山頂 から望む約 10 km 先という距離は,地図で見るよりも近 いように感じられた.ベスビオ周辺の避難計画の中で, 火山から都市までの距離が近く避難の時間的猶予が少な いことに加え,避難対象となる人口が多いことが大きな 課題であることを改めて実感した. 下山後,我々のグループは昼食会場に向かった.他の グループの遅れにより少々待機することとなったが,そ の間に昼食会場の周囲を囲むパホイホイ溶岩を観察する ことができた.遅めの昼食となり空腹感が強かったが, 眼下に地中海を望みつつ,他の参加者と談笑しながらい ただいた食事に大いに満足した.

Photo 5. Somma-Vesuvio Intra-meeting Field Trip provides a visit of the Royal Observatory of Vesuvius (museum), the world oldest volcano observatory. Participants enjoy seeing historical collections including old seismometers that were used in the observatory and volcanic ejecta of the 19th century from Mount Vesuvius (Photo taken by K. Matsumoto).

Photo 6. Oplontis: a well-preserved archaeological ex-cavation site. Participants listen to Raffaello Cioni (left) about the AD 79 Plinian eruption of Mount Vesuvius (Photo taken by K. Matsumoto).

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最後に訪れた Oplontis では,AD 79 年噴火によって形 成された堆積物の露頭と埋没した別荘跡を見学した (Photo 6).案内者の Cioni 氏は AD 79 年噴火に関する地 質岩石学的研究の第一人者である.明快な語り口で語ら れるストーリーからは,火口が拡大していく様子や,プ リニー式噴火から火砕流噴火に推移していく過程など, かつての噴火の情景が目に浮かぶようであった.一連の 堆積物の粒径や色が変わることは論文で知ってはいた が,実物を見て触ることで,より具体的にそれらの変化 の様子を知ることができた.また,厚さ数メートルに及 ぶ降下火砕物や火砕流の堆積物が人々の暮らしを飲み込 んだという事実に,少なからず恐怖心を抱いた. 「プリニー式噴火」という噴火様式が名付けられるきっ かけとなった AD 79 年ベスビオ噴火が残した堆積物や 古代遺跡は,現在もなお火山と都市のあり方を考える上 での教訓として残っている.今回の CoV10 では,興味 深い講演の数々もさることながら,巡検を通じて火山と 密接に関連した歴史や文化に触れることができ,火山学 者として貴重な経験となった. (入山 宙)

4-2 Visits to the INGV - Osservatorio Vesuviano Surveil-lance Center 会期中,参加者らは,現在は機能がナポリにあるベス ビオ火山観測所(INGV-OV)の火山監視センターの見学 ツアーに参加することができた(Photo 7).ツアーは 10〜20 人のグループに分かれて毎日 1〜2 回の頻度で行 わ れ,そ れ ぞ れ 観 測 所 の ス タ ッ フ が 案 内 を 行 っ た. INGV-OV は,正規職員約 80 名の専門組織(地球物理 35 名, 地球化学 8 名, 火山学 10 名, 情報技術 12 名, 運営 14 名)で,ベスビオ火山,Campi Flegrei カルデラ,ストロン ボリおよび Ischia 火山の 4 つの火山を常時観測してい る.モニターがずらりと並んだ部屋には常時 2 名の当番 者が勤務し,システムが大きな地震を感知すると音が鳴 り,当番者が対応する.日本の気象庁のような日勤・夜 勤という 2 交代制ではなく,3 交代制(各日 8: 30, 14: 30, 20: 30 に交代)であり,火山研究者も当番ルーチンに加 わっている.また,緊急時に備えて 1 週間毎に常に 5 名 の専門職がいつでも駆け付けられるよう待機していると のことであった.机の上には白と赤の受話器が置かれて あり,白は部外からの問い合わせの対応等に普段から用 いられている普通の電話だが,赤は電話番号を入力する 必要はなく,ロックを解除するだけでローマの市民防衛 局長官に直接つながる仕組みになっているという.いわ ゆる非常時のホットラインである.Campi Flegrei では, 2012 年 12 月以降カルデラの隆起が継続し,火山活動は 現在”Yellow(やや活発)”となっている.そのため,市民 防衛局へは毎月の報告書(Monthly Report)に加え,毎週 の報告書(Weekly Report)の提出が課せられている.こ れ ら の 報 告 書(http://www. ov. ingv. it/ov/it/campi-flegrei/ stato-attuale.html にて公開)は,各専門グループが分担し て執筆しており,各研究グループのリーダーは,毎月開 かれる市民防衛局とのテレビ会議に出席し,専門家の立 場から火山の活動状況の解説や防災助言を行っている. さらに,半年毎により詳細な報告書(サイエンスとテク ニカルの 2 種類)の提出も行っているという.国家公務 員が火山監視と警報発表を担当している日本と異なり, イタリアでは,火山専門の職員(そのおよそ半数が火山 学の博士号取得者)が観測と科学的助言を行い,防災を 専門職とする市民防衛局傘下の専門委員会 CGR(Com-misione Nazionale per la Prevensione e Previsione dei Grandi Rischi)が警報等の発表の判断を下す仕組みになってい る.今回の観測所見学では,火山監視の技術的な部分か ら火山防災に係る情報発表やリスクコミュニケーション のあり方に至るまで,いろいろと勉強になった.見学中, ストロンボリ火山のリアルタイムの熱映像と空振モニ ターで,ストロンボリ式噴火の爆発の瞬間を目撃できた ことは嬉しい収穫であった. (岡田 純)

4-3 The Campi Flegrei caldera volcanism and the unrest phenomena この巡検のテーマは Campi Flegrei の火山活動の歴史, 地殻変動,予測される火山災害リスクに関する議論で あった.参加者はいくつかのグループに分けられ,グ ループ毎にバスで移動した.筆者が参加したグループの 案内者はナポリ大学の Stefano Vitale 博士とバリ大学の Daniela Mele 博士であり,以下の 6 つのストップで解説 と議論が行われた.

Stop 1: The volcanic structure of the Campi Flegrei, Pano-Photo 7. Visit of the INGV - Osservatorio Vesuviano

Sur-veillance Center (in Naples) where 24-hour basis moni-toring of active volcanoes such as Vesuvius, Campi Flegrei and Ischia (Photo taken by K. Matsumoto).

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ramic view from the hill of Posillipo in Naples. Stop 2: The Astroni volcano

Stop 3: The museum of the Phlegraean field in the castle of Baia

Stop 4, 5: The volcanic and hydrothermal activity in the volcano Solfatara

Stop 6: The Serapeum

この中で,Stop 6 の The Serapeum は Pozzuoli の街中で 海岸から約数 10 m 内陸に位置する寺院の遺跡であり, Campi Flegrei カルデラ内の Bradyseism(ゆっくりとした 地殻変動)の証拠を残す場所として有名である.The Serapeum には三本の大理石製の柱があり,その柱には二 枚貝の一種である Lithodome による穴が床から最大 7 m の高さに形成されており,この地域での最大沈降を示し ている.また,The Serapeum は Campi Flegrei における隆 起沈降に関する研究の対象となり,1905 年から 20 世紀 全体に渡る Pozzuli 地区の地殻変動曲線のベンチマーク となった. 巡検全体を通して地質露頭の観察が Stop 2 だけだっ たため,ほとんど物見遊山といった感じであったが, Stop 4 の Solfatara など,今まさに活動を観測している場 所を見学できたことは有意義であった.また,道中で 2 回もコーヒー休憩が取られるなど,イタリア的巡検の雰 囲気を感じられたのも面白かった. (三輪学央) 4-4 閉会式等 最終日の 9 月 7 日には閉会式があり,IAVCEI 各賞の 授賞式も行われた.Volcanic Surveillance and Crisis Man-agement Award はインドネシアの火山防災当局(The Volcanology and Geological Hazard Mitigation Center: PVMBG)が受賞した.また,大会中のイベントで表彰 された火山研究を啓発する約 10 分の動画が上映された. 南米の火山が対象のとある火山研究者のフィールド調査 にカメラが同行して,研究の一端を美しい映像とコミカ ルな編集で伝えたものである.その研究者がぼやきなが らも足場の悪い過酷な山地を歩き,観測地点に到達し, 蜂の群れをかき分けやっとの思いで藪の中のケースから 観測機器を回収する姿に,会場からは笑いや拍手が起 こった.動画のような研究は火山研究の一端に過ぎな い.しかし研究者が苦労しながら目的のデータを手に入 れ,解析を待ち遠しそうにする姿はどの研究にも共通す るものであるだろう.この動画はそれをとてもよく表現 しているように感じられた. その後,今回の CoV ナポリ大会の大会委員長である Roberto Isaia 氏が,主にイタリア国立地球物理学火山学 研究所(INGV)からなる LOC メンバーを登壇させ労い, 会場からは暖かい拍手が送られた(Photo 8).閉会式の 後 は 野 外 で フ ェ ア ウ ェ ル パ ー テ ィ ー が 行 わ れ た. Gennaro Regina 氏による火山の絵のライブペインティン グ(Photo 9)やビュッフェ形式の夕食がふるまわれ,DJ の選曲に合わせて深夜までダンスが行われ,盛況のうち に終了した. (松本恵子) 5.お わ り に 火山都市国際会議(CoV)は,火山を自然科学と社会 科学の両面から理解し,減災につなげることを共通の目 標として世界各国から研究者,行政やマスメディア等の 危機管理従事者,及び市民が一堂に集まる会合である. 第 1 回会議(CoV1)は 1998 年にイタリアのローマで開 かれ,第 5 回会議(CoV5)は 2007 年に日本の島原で開 催されている(中田・荒牧, 2008).20 周年記念大会となっ た今回の CoV10 のテーマは,「火山との共生」(“Millennia of Stratification between Human Life and Volcanoes: strat-Photo 8. All LOC (Local Organizing Committee) members

go onto the stage and warm applause are given at the closing ceremony (Photo taken by K. Matsumoto).

Photo 9. A visual performance of live painting by Gennaro Regina who is born in Naples (Photo taken by J. Okada).

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egies for coexistence”)であり,5 日間の熱心な議論を通 じ,火山監視を支える基礎研究の重要性と防災関係機関 の連携・協働の必要性が再確認された.なお,本稿では 触れていないが会議の前後には様々なワークショップが 開催されており,それぞれ個別のテーマに対して少人数 制でのより深い議論や交流の場として活用されていた. 今回の大会は,ベテランの火山研究者だけでなく,若手 研究者や学生の参加も目を引いた.若い世代が今後の研 究を引き継いでいく期待感も感じられた大会であった. また,中南米など途上国からの参加者の中には,かつて 日本の JICA 研修を受講し,現在は各国の火山対策の リーダー的立場で活躍されている方も多数おり,地球規 模で着実に人と知の輪が広がっていることを実感させら れた.2020 年の CoV11 のテーマは「火山と社会」 (“Vol-canoes and society: environment, health and hazards”)で, ギリシャ・クレタ島のヘラクレオン(Heraklion)市で開

催される予定である.CoV10 が前回会議(CoV9, チリ) と異なり研究発表が多かったせいであろうか,CoV11 に 向けては「All accepted presentations to explore the inter-action with society」という注文がついた.分野の垣根を 越えた減災のための協働と国際連携力が試される.A

Presto!! (岡田 純)

引 用 文 献

Chiodini, G., Vandemaulebrouck, J., Caliro, S., D’Auria, L., Martino, P. D, Mangiacapra, A. and Pertrillo, Z. (2015) Evidence of thermal-driven processes triggering the 2005-2014 unrest at Campi Flegrei caldera. Earth and Planetary

Science Letters, 414, 58-67.

中田節也・荒牧重雄 (2008) 第 5 回火山都市国際会議報 告.地学雑誌,117,940-947.

参照

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