• 検索結果がありません。

手長 と ゴル フ ク ラ ブの グ リップ の太 さ ( 1)

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "手長 と ゴル フ ク ラ ブの グ リップ の太 さ ( 1) "

Copied!
6
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

手長 と ゴル フ ク ラ ブの グ リップ の太 さ ( 1)

ヽ‑.\‑′l12

紳重

JH"lHtFれu打nul12

挿言

体育 ・スポーツの領域において用具を握 る種 目 描,野球,テニス,剣道,スキー, ゴルフなど非 常に多 くある.そして,用具を握 る部分すなわち グリップの太さも種目によっては何種類か用意さ れている。 しか し,個人に適 した太さというもの は経験的に,そ して感覚的に選択 しているのが一 般的であり,形態学的あるいは生理学的根拠があ るわけではない.

スポーツ用具とグリップに関す る研究 として, 坪井 ら8)は剣道の竹刀を握 る指の握 り具合 と素振

り動作との関係を動作分析的に研究 し報告 してい る.また加藤 ・坂井 は3)硬式 テニスのス トロー ク中にラケットを握る指などに圧力変換器を貼付 し,手の握 りとラケット・ハ ン ドル (グ リップ) にかかる圧力との関係を報告 している.一方基礎 的な研究として,握 る動作に必要な指の力につい て、増田 ・芝山5),長岡 ら6),そしてOHTSUKI7)

の報告がある. しか し, これ らは握 りの太 さの 養いについては検討 していない.

著者 らは個人にあった太さのグリップを選択す る場合,形態的な尚子が重要であると考え,基礎 的な研究を続けてきている2)9)10). そ こで,今 回はフィール ド的研究として, ゴルフクラブのグ リップの太さの選択 と握力および手長 との関係を 中心に測定を行 った.合わせて,現在被験者の使 用しているクラブについても参考になるものと考 え種々の調査を行 ったので報告する.

方法

ゴルフクラブやグリップを選択する時に考え ら れる要因について調査するとともに,その調査結 果を参考にして,手長や握力と選択 グリップおよ び個人の使用 しているグリップの太さとの関係を

小松 幸 円1) 大後 栄治 1) 鎌 田 1) 嶋谷 誠司 1)

谷嶋二三男3)

検討 した.

男子大学生34名を対象に,以下のような調査を 19908月千葉県房総

C

Cにおいて行 った.対象 に したクラブは7番アイアン (I7)と ドライバー (W l)の2本 とした.

1.現在使用 しているゴルフクラブ, グ リップに ついてのアンケー ト調査

1)クラブの重量感 2)クラブの硬 さ感 3)グリップの太 さ感

2.グリップに関する測定項 目 1)左右垣力

2)朝指 と中指における手長 (図1)

3)自分の使用 しているクラブの グ リップの太 さ (直径)

手長は茎状突起を基点に し.掌長 と指長を加え た長 さであり,手長1は親指,手長3は中指にお ける手長を表す. また,手長 は身長や手掌面積 と 相関があり1),測定上容易なことか ら,手掌形態 の特徴を表す項 目として用いた.

グリップの太 さは図2のように楕円のような形 を しているため,H方向とB方向か ら測定 し,そ れぞれH寸法 とB寸法 とした.また,図3のよう にクラブの上端か ら4皿間隔で4カ所測定 し,D 2,D4,D6,およびD8部位 と した. このよ うな 方法で各被験者の現在使用 しているクラブのグリッ プについてノギスを用いて測定 した.

3.選択 グリップ

被験者の使用 しているグ リップの太 さが必ず し も適 しているとは限 らないため,あらか じめ太さ の違 うクラブを5本づっ (Ⅰ7W l)用意 した.

太さは市販されているグリップに準 じて規定 した.

測定にあたっては,個人に一番あっていると思 われるクラブのグリップを選択 して もらうため, 1)神奈川大学 2)聖マ リアンナ医科大学 3)横浜市立大学

(2)

同一製品 (マルマ ン社製)で重量,バ ランスなど を統一 し, グ リップの太 さだけをかえたクラブを 使用 した (衰 1).

2.グ リップの横断面

4cg 4cm 4cm 4cm ZJ

a ,8 D

図3.グ リップの太 さの測定部位 表 1.選択用 グ リップの太 さ (mm)

蓑2.被験者の特徴 とクラブの重量

均辛

大農

卜一計 050061070034Cノ7855CO546‑1‑143

220000AT562212366075の012143

0Ul152920U50174374231143ヽJ.月))/))))))歳年回KgKgmmmVWvg(((ア(((ー刀力力35重量

均据掘長長のの5,,TTT,,17=

結果 と考案

被験者の特徴 は表2に記載 した.被験者全員の 平均 ス コアの平均 は86(SD:±13)であるが,1 00以上の者5名を除いた被験者の平均スコアは8

5以下 (平均79)であった.

4,図5,図6は現在使用 してい るクラブの 重量感,硬 さ感,およびグ リップの太 さ感を調査 した結果である.重量感や硬 さ感に比較 してグリッ プの太 さが良 いという者が少 な く, Ⅰ7で65%.

Wlで56%であった。

7は現在のクラブを使 用 して い る理 由を調 査 した図である. 自分 自身で選択 したという回答 は63%とさほど多 くなか った. この ことは自分に 合わない重量,硬 さ,およびグ リップの太 さのク ラブを使用 している理 由に挙 げ られ る.また,チ レビや雑誌の宣伝あるいは有名選手の ブランドの 項 目を選んだ者 はいなか った.

クラブを選択す るときに考慮す る項 目を表3に 記載 した.ヘ ッ ドのデザイ ン,ヘ ッ ドの材質およ び シャフ トの硬 さを重要視 していることが理解で きる.

これ らの要素 に比較 して グ リップに関 しては一 般的 に重要視 されていない.これは,ヘッドやシャ フ トは研究や開発が進んでお り,構え易 さや方向

や や細 い 標準 や や太 い 太 い 極 太 い

20.7 21.1 21.5 21.9 22.3 22.5 22.9 23.2 23.5 23.9 W l ‡B寸法 D4

;H

寸法

D4

20.6 21.1 21.6 22.0 22.4 22.2 22.6 23.0 23.3 23.7

(3)

Wl.

0 50 100C

0

4.クラブの重量感

とて も軽 い

軽い

良い

重い

とて も重 い

L‑ ̲ l

1

0 50 10066)

5.クラブの硬 さ感

Ⅰ7

50 100m

Wl.

50 100

Wl

50 100 0

図6.グ リップの太 さ感

50 100C701

(4)

性そ して飛距離 にす ぐに反映 され ると考え られ る ためであると推察 される.

次 ぎに,個人のグ リップを選択す る時に考慮す る項 目を調査 し,表4に記載 した. グ リップに関 しては太 さとすべ りに くさが重要視 されているこ とが理解で きる.ヘ ッ ドのデザイ ン,ヘ ッドの材 質および シャフ トの硬 さに比較 して グ リップの研 究 はあま り行われていないよ うであるが,ヘ ッ ド や シャフ トに満足 して くると,当然 グ リップの太 さにも興味がでて くるものと考えている.コンピュー タの導入 により,オーダーメイ ドの クラブが安価 で容易 に製作で きるよ うになれば,各個人に合 っ た グ リップの太 さを選択す ることは重要 になって くると考える.

5は握力や手長 と選択 グ リップおよび個人の 使用 しているクラブグ リップの種 々の部位の太 さ との相関関係をみた ものであ る.握力 とグ リップ の太 さとの相関関係 はみ られなか った. また,予 想 に反 して手長 とグ リップの太 さとの問 にも大 き な相関関係がみ られなか った.WlのH寸法のD 6,D 8部位 と手長3とに有意な相関関係がみ ら れただけであった.他の部位 の太 さはD 4部位 と あまり相違が無いと考えて記載 していない.相関 関係があまりみ られなか った理 由 としては,図6 でみ られ るように全員が 自分 に合 ったグ リップを 使用 しているとは限 らないこと,また,自分に合っ たグ リップがよ くわか らない ことが考 え られ る.

店員 のすす め

人 、友人 のすすめ 導 者

先輩のすす

いただきもの 自分で選択

50 100

図7.現在のクラブを使用 している理 由

そ こで・ 自分が使用 しているグ リップの太 さが良 いと回答 している者だけで相関関係を調べてみた.

6Ⅰ7のグ リップが良いと答えた群,蓑 7W lの グ リップが良いと答えた群の相関関係の蓑 である.Wlのグ リップが良い と答 えた群の方で は,手長 と選択 グ リップとに相関関係が有意にみ られた.他 は全体的に相関係数 は高 くな っている が,有意 な相関関係 は少 し増加 した程度 である.

しか し, さ らにグ リップに関係す る要素を検討す ることによ り,相関関係が高 まるもの と期待 して いる. た とへば,平均ス コアの良 い者だけを遠出 す るの も良 いと考える. さらに被験者を加え検討 す る必要があると考える

ところで,手長1より手長3の方が相関関係が 高 いことがわか り, ゴルフグ リップの太 さの指標 として は小指 より中指の手長の方が適 していると 推察 され る.増田 ・遠藤4)はゴルフスウィングに おいて小指 は筋力発揮のはかに,巧撤性維持に特 異 な調節役割を持っと推察 している. このように グ リップに関 して,小指の働 きが重要 な ことは十 蓑3. クラブを選択す る時の重要項 目 (%)

3

2

1

ドドドブブフフブブな他ツツツヤヤヤヤララさのへへへシシシシクク好そ のデ材 色 ザ イン 質

‑‑‑ののメトの色 デザ 材質

の硬 古 重量

957001310012121

0660060036352

シス 8300028896611121

表4.グ リップを選択す る時の重要項 目 (%)

1位 2 3 太 さ

すべり くさ 硬 さ

色 ,デ イン 耐久性 考 えない

31953943 7C)ハhU2332221

6 1

3000

2 5

11

(5)

5.握力および手長 と選択 グリップおよび自分の グ リップの太さとの関係 (n‑34)

l

選択グリップ

B

寸法

Ⅰ7H

寸法

B

寸法

W 1H

寸法

Ⅰ7 W l D4. D4 D4 D2 D逢 D6 D8

右握 力 IO.06 0.20 0.07 ‑0.02 0.13 0.04 0.08 0.03 ‑0.06

左握 力 0.15 0.16 ‑0.05仁 0.07 ‑0.15 0.08 0,12 0.09 0.ll 手長3 0.28 0.12 ‑0.04 ‑0.02 0.16 0.23 0.20 10.38 ^0.43

辛 :P<0.05

6.握力および手長 と選択 グ リップおよび自分のグ リップの太 さとの関係 (自分の7番アイアンのグ リップの太 さが良 い群,n‑21)

遺択グリップ

IB

寸 法

Ⅰ7

H寸法

B

寸遠

W l

H寸法

Ⅰ7 W l D4 D4 D D2 D4 D6 D8

右 握

‑0.03 0.09 0.ll 0.04 0.15 0.04 0.16 0.26 0.19

左 握

‑0.20 ‑0.14 0.20 0.00 0.41 0.10 0.20 0.34 0.35 手長3 0.23 0.16 0.23 0.09 0.41Xo.49 呆0.46 粘 0.59

㌔ .60

ii :P<0.01,* :P<0.05

7.握力および手長 と選択 グ リップおよび自分のグ リップの太 さとの関係 (自分の ドライバーのグ リップの太 さが良い群,n‑21)

選択グリップ

B

. 寸法

Ⅰ7

H寸法

B

寸法

W l

H寸法

Ⅰ7 W l D4 D4 D4 D2 D4. D6 D8

右権力 0.12 0.30 ‑0.22 0.16 ‑0.03 0.05 0.04 0.23 0.07

左堰力 0,18 0.28 ‑0.05 0.22 0.00 0.12 0.04 0.20 0.20 手長3 Xo.44

0.48 0.17 0,29 0.33io.43 0.25 末0.54 ′莱0.51

辛 :P<0.05

(6)

分理解で きる. しか し, グ リップの太 さの選択の 指標 としては,小指 より中指 における手長の方が 適 していると推察 され るのである.

また,有意な関係 はWlだけにみ られ了には み られなか った. この理由の一つ として,Wlに 比較 してⅠ7のグ リップを握 る位置が一定 してい ないことが挙げ られ る. また,ボールを強 く打っ シャフ トの長いクラブはどグリップも微妙に関係 して くる.すなわち短いⅠ7は多少グリップが違っ ていて も,それほど気 にな らないということが考 え られる. このほか, ロング ・サムとショー ト・

サムグリップの遵 いのようにシャフ トと指の角度 の相違 もグ リップの太 さに関係 しているものと考 え られるなど,今後の課題 も多 くあるが, グリッ プを選択する時に形態的指標である手長が重要な 要素であると推察 される.

結論

1.自分にあったゴルフクラブおよび グ リップを 使用 している大学生 は65%前後である.

2.ゴルフクラブを選択す る時の要素 はヘ ッ ドの デザイ ン,ヘッ ドの材質およびシャフ トの硬さで あった.

3.ゴルフクラブのグ リップを選択す る時の主 な 要素 は太 さとすべ りに くさであった.

4.手長 と ドライバ ーの選択 グ リップ とに有意 な 相関関係があった.

5.手長 とグ リップの太 さとは ドライバ ーのH寸 法 と有意な相関関係があった.

この研究は神奈川大学宮陵会の助成金によって 行われた.また測定 にあた り,多大な協力を得た, と南金属の橋本,山本両氏 に深甚の意を表 します.

引用 ・参考文献

1)神奈川支部共同研究会 「握 りに関する基礎的 研究1‑手掌の形態,スポーツ特性および握 り棒 選択対応について‑」体育研究,15:19,1982.

2)神奈川支部共同研究会 「握 りに関する基礎的 研究2‑手掌計測値の因子分析的検討‑」体育研 究,15:1015,1982.

3)加藤達郎 ・坂井純子 「テニスの握 りに現れる 圧力に関す る研究」東海大学紀要体育学部,12:4 552,1982.

4)増田允 ・遠藤和枝 「小指屈曲力の特性」捧力 研究,10:5564,1966.

5)増田允 ・芝山秀太郎 「ゴルフスウィングの動 作分析2)」体力研究,21:127,1971.

6)長岡良治 ・徳田修司 ・飯千明 ・末永政治 ・竹 之下秀樹 「鹿児島大学教養部紀要 (休部 偶 告)」

7)Ohtsuki,T・ rlnhibition ofindividualfi ngersduringgrip strength exertionJErgono mics,24(1):2136,1981.

8)坪井三郎 ・香 田郡秀 ・吉 田泰将 ・冨田隆幸

「剣道 における竹刀の握 りに関す る研究 一特に小 指 ;薬指の締めについて‑」筑波大学体育対 己要,

ll:123131,1988.

9)山下昭子 ・鎌田章 ・植田三夫 ・前岡孝行 ・斉 藤直樹 ・小松幸円 ・宮崎重勝 ・片尾周作 ・谷鳩二 手男 ・岩下輪 ・池田伊男 「握 りに関する基礎的研 究 (Ⅴ)一握 り棒の太 さの弁別‑」体育研究 18: 3945,1985.

10)遊佐清有 ・片尾周作 ・谷嶋二三男 ・鎌田章 ・ 植 田三夫 ・前岡孝行 ・鈴木昭子 ・斉藤直樹 ・小松 幸 円 ・宮崎重勝 ・岩下玲 ・池 田伊男 ・佐藤誠治

「握 りに関す る基礎的研究 一発育 に伴 う手掌形態 の特徴」 デサ ン トスポ ー ツ科 学 ,4:126136, 1983.

参照

関連したドキュメント

狭さが、取り違えの要因となっており、笑話の内容にあわせて、笑いの対象となる人物がふさわしく選択されて居ることに注目す

られてきている力:,その距離としての性質につ

存在が軽視されてきたことについては、さまざまな理由が考えられる。何よりも『君主論』に彼の名は全く登場しない。もう一つ

これらの定義でも分かるように, Impairment に関しては解剖学的または生理学的な異常 としてほぼ続一されているが, disability と

つの表が報告されているが︑その表題を示すと次のとおりである︒ 森秀雄 ︵北海道大学 ・当時︶によって発表されている ︒そこでは ︑五

(2011)

しかし私の理解と違うのは、寿岳章子が京都の「よろこび」を残さず読者に見せてくれる

  支払の完了していない株式についての配当はその買手にとって非課税とされるべ きである。