• 検索結果がありません。

Citation 北海道教育大学紀要. 教育科学編, 72(2): 259‑273

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "Citation 北海道教育大学紀要. 教育科学編, 72(2): 259‑273 "

Copied!
17
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

まえて 〜

Author(s) 服部, 麻美

Citation 北海道教育大学紀要. 教育科学編, 72(2): 259‑273

Issue Date 2022‑02

URL http://s‑ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/12432

Rights

(2)

歌唱教育におけるインターネット活用の一考察

~海外の活用事例も踏まえて~

服 部 麻 実

北海道教育大学岩見沢校声楽第2研究室

VocalLessonsovertheInternet

~ CaseStudyofForeignCountries ~

HATTORIAsami

DepartmentofMusic(vocal),IwamizawaCampus,HokkaidoUniversityofEducation

概 要

本研究では歌唱教育におけるインターネットの活用について,ロシアと日本,またドイツで の事例を踏まえ考察を行ったものである。

2020年度は世界的な新型コロナウィルス感染症拡大の問題から,コンクールや学校教育でイ ンターネットの活用が広く行われた。2021年春にはロシアではオンラインによる歌唱コンクー ルが開催され研究室の学生が参加し,他のフェスティバル(i)には審査員として関わった。新た な形態による開催は非常に興味深いものであったが,それらはどのように運営されたのか,そ して参加によって学生は何を得られたのかを検証した。

また筆者は岩見沢校で声楽を担当しており,歌唱のレッスンについてもオンラインで対応し た。この試みは初めてのことであったが,それは教育効果をあげることができたのか,指導内 容,また学生にアンケートを行い明らかにした。

以上のことから,インターネットを活用しての歌唱教育の効果について述べる。

はじめに

2020年には世界的に新型コロナウィルス感染症の問題から,インターネットを活用したコンクール,授業 が行われてきた。ロシアではオンラインを活用したコンクールが広く行われ,「第4回ロシア人民芸術家チャ イコフスキイ記念モスクワ音楽院教授ガリーナ・アレクセヴナ・ピサレンコ青少年国際歌唱コンクール」が 開催され,筆者の研究室の学生2名が参加した。また筆者は2021年1月から3月に開催された「第12回モス

(3)

クワ国際歌唱フェスティバル『銀の声』」に審査員として日本から関わる機会を得た。それらの概要をまとめ,

主催者へのインタビュー,参加した学生の取り組み状況,アンケートによってその効果を検証する。

また声楽のオンラインレッスンは日本のみならず,海外でも行われた。その方法と問題点について,学生 からのアンケートを含めて考察する。

以上のことから,今後の授業におけるインターネットの活用について,その可能性を述べる。

1.ロシアのオンライン歌唱コンクールに参加して

1-1.第4回ロシア人民芸術家チャイコフスキイ記念モスクワ音楽院教授ガリーナ・アレクセヴナ・ピサ レンコ青少年国際歌唱コンクール

1-1-1.参加の経緯

ロシアのニージニ・ノヴゴロド市(нижный-новгород)で開催さ れた,「第4回ロシア人民芸術家チャイコフスキイ記念モスクワ音楽 院教授ガリーナ・アレクセヴナ・ピサレンコ(ii)青少年国際歌唱コン クール」(Международный Открытый детско-юношеский конкурс

академического сольного пения народной артистки России, профессора Московской консерватории им. П.И. Чайковского Галины Алексеевны ПИСАРЕНКО 以下コンクールとする)に,

筆者の研究室の学生2名が参加した。今回主催者から,コンクールが

動画のみで審査されるので,日本からも参加して欲しいという趣旨のメールを受け取った。

当初,日本での修学状況,また筆者の業務の状況から学生の参加が難しいと思い,あまり積極的には考え ていなかった。だが再三,主催者からの連絡があり,参加を考えてみようと決心をした。4年生のYと,大 学院在籍で現在ドイツに留学中のNに話をしたところ,参加に対して非常に意欲的であった。これは私の予 想に反しており,是非とも参加しようと急いで準備に取りかかった。

NとYの2名は2年前にロシア,モスクワで開催された青少年を対象とした「第11回モスクワ国際歌唱フェ スティバル『銀の声』」に参加した経験があった。そのことについては,2020年9月に発行された本学の紀 要第71巻第1号に発表した。

参加の経緯は以上である。今まで筆者は,モスクワで開催された2つの歌唱フェスティバルに関わってき

(iii)。だが今回のコンクールへの参加は初めてで,しかも動画のみで審査を行うということである。これ

まではそのような審査方法は多くなかったと思われるので(iv),このコンクールの規定,条件など,主催者 のホームページから概要を記載する。

1-1-2.コンクールの概要 目的と課題について

1)初級者,また中級者への声楽の指導についての共通の問題の解決 2)声楽の演奏スタイルの伝統と指導の継承と発展

3)若い音楽家の発掘と彼らへの支援 4)芸術の国際的な結びつきと強化 5)声楽文化の幅広い普及

写真1.審査委員長 ガリーナ・ピサ レンコ教授

(4)

コンクールの主催について

コンクールの主催者については,ニージニ・ノヴゴロド市が中心となって開催する。

  ニージニ・ノブゴロド市芸術課

  グリンカ記念ニージニ・ノブゴロド音楽院   ハチャトリアン記念子ども芸術学校

このようにニージニ・ノヴゴロド市と音楽院,また音楽学校が共同で開催し,サポート体制を組み,町全 体で取り組んでいることが分かる。

年齢のカテゴリーについて

年少グループ1(7-8歳)  年少グループ2(9-10歳)

中等グループ1(11-12歳)  中等グループ2(13-14歳)

年長グルー プ(15-17歳)

青少年グループ(18-21歳)

青年グループ (22-25歳)

年齢をグループ分けすることで,審査の観点,また学習や指導の問題点をより明確にすることができる。

今回のコンクールでは,特に年齢の小さな子どもに対して2歳ごとのグループとすることは,発達過程にあ る子ども達を,より適切に評価をすることができると言える。

演奏,審査についての注意点

1)予選は行わず,動画による審査を行う。

2)暗譜をしてピアノ伴奏で歌唱すること。

3)「年少」「中等」「年長」のグループでは,古典アリア,歌曲,民謡編曲などについては,自分に 合う調性に移調しても良い。ロシアオペラ,外国オペラからのアリアは原調で演奏をすること,演 奏は全部で10分以内に収めること。

4)「青少年」「青年」のグループでは,原語,原調で,15分以内で演奏すること。

「年少」「中等」「年長」などの年齢の子どもに対して,必ずしもオリジナルの調性で歌うことを勧めては いない。勉強の状況に応じて,自分に合う調性に移調をして歌うことを認めている。それによって発達過程 にある子どもが難しい作品に取り組むことができ,文化的な視野を広げることへの教育的な配慮がみられる。

このような細かな規定は他のフェスティバルでは明記はされておらず,このコンクールの優れた点である と考える。

参加料について(1ルーブル1.52円とする 2021/1のレート)

14歳までの参加者 2500ルーブル (3800円)

15歳以上 3000ルーブル (4500円程度)

参加料は以前関わったフェスティバルも無料ではなかったが,近年の状況をみると一般的な金額である。

(5)

審査員について 審査委員長:

ガリーナ・アレクセヴナ・ピサレンコ(ГАЛИНА АЛЕКСЕЕВНА ПИСАРЕНКО)

チャイコフスキイ記念モスクワ音楽院教授,ロシア人民芸術家

そのほかの審査員

アナトリー・アレクサンドロヴィッチ・ロシャック(АНАТОЛИЙ АЛЕКСАНДРОВИЧ ЛОШАК)

チャイコフスキイ記念モスクワ音楽院教授,ロシア人民芸術家

ルザンナ・パヴロヴナ・リシツィアン(РУЗАННА ПАВЛОВНА ЛИСИЦИАН)

グネーシン音楽院教授

アルメニア共和国人民芸術家 ロシア功労芸術家

タチアーナ・アレクサンドロヴヴナ・ホフロヴァ(ТАТЬЯНА АЛЕКСАНДРОВНА ХОХЛОВА)

グリンカ記念ニージニ・ノヴゴロド音楽院助教授 ロシア功労芸術家

エリザベート・バイス(オーストリア)(ЭЛИЗАБЕТ БАЙС(АВСТРИЯ))

メトロポリタン・コンクール優勝(ニューヨーク)

アートディレクター「演奏家アカデミー」

「アマデウス」声楽コンサルタント

審査員はモスクワ,開催地,またオーストリアの各地から構成されており,国際コンクールとしてはバラ ンス良くまとめられている。

表彰について

1)コンクールでは年齢のカテゴリー毎に優勝者を決め,入賞,ディプロマを授与する。

2)コンクールでは良い成績をあげることに貢献したピアニストと教師にディプロマを授ける。

3)審査員は必ずしも全ての賞を授与するものではない。該当なしの場合もある。

4)特別賞を授与することもある。

今回のコンクールではカテゴリー毎に受賞者を決めるのみである。だが他のフェスティバルではカテゴ リー毎の他に,全体から1名のグランプリを選出するというものもあった。これらの若者を対象としたコン クール,フェスティバルは歌手の登竜門であり,自身の研鑽や成長のため何度も挑戦することが多いようで ある。その後,プロを対象にした国際コンクールを受け,真に力のある者は歌手としてデビューするのであ る。

それぞれのコンクール,フェスティバルで結果の出し方は異なるが,今回のように多くの若者に賞を与え ることは,自分のレベルを正確に知り,客観性を持つことができると言える。

課題は以下の通りである。(以下での「外国」とはロシア以外の国である。)

(6)

年少グループ1(7-8歳)2曲

 異なるジャンルでロシア,または外国の作曲家の声楽作品2曲 年少グループ2(9-10歳)2曲

 18世紀から19世紀のロシア,または外国の作曲家の声楽作品1曲  自由曲1曲

中等グループ1(11-12歳)2曲

 18世紀から19世紀のロシア,または外国の作曲家の声楽作品 1曲  自由曲 1曲

中等グループ2(13-14歳)2曲

 18世紀から19世紀のロシア,または外国の作曲家の声楽作品 1曲  自由曲1曲

年長グループ(15-17歳)2曲

 18世紀から20世紀のロシア,または外国の作曲家のオペラ・アリア 1曲  自由曲 1曲

青少年グループ(18-21歳)3曲

 17世紀から18世紀の外国の作曲家のオペラ・アリア 1曲  ロシア,または外国の作曲家の歌曲 1曲

 外国人の参加者は民謡 1曲 青年グループ(22-25歳)3曲

 19世紀から20世紀のロシア,または外国の作曲家のオペラ・アリア 1曲  ロシア,または外国の作曲家の歌曲 1曲

 外国人の参加者は民謡 1曲

課題についてはとても細かな指定があり,特にカテゴリー毎に時代の異なる作品をあげていること,また 外国人の参加者には民謡(v)を課題としているのは教育的である。筆者の学生達は「青年グループ」に参加 した。ロシアでのこのようなコンクールは20歳位までの年齢制限が多い。だが今回は25歳まで参加できるの で,日本での修学状況において有利であった。また課題が決まってはいるが,自分の得意な曲目でプログラ ムを組むことができるので,日本からの参加がより可能になった。

動画撮影・動画作成のための注意 ドレス着用で演奏すること。

マイクを使用しないこと。

カメラは水平に置くこと,高性能のビデオカメラ,スマートフォン(vi)で撮影すること。

ピアノ伴奏で演奏する。カラオケは許可しない。

録音された音が自然であること。音の編集をしてはならない。

YouTubeにアップし,2021年2月10日まではコンクールで使用することとする。

筆者がユニークに思ったのは,「ドレスを着用して演奏すること」という項目である。今年は新型コロナウィ ルス感染症の問題から,コンサートが例年より少なく,ロシアでも多くが無観客での開催であったようだ。

ドレスを着用して動画を撮影することで,参加者が少しでも緊張感を持てるように促しているのではないか。

(7)

また審査後に予定されていた受賞者のフィルムコンサートにも,動画を使用する目的が当初からあったと考 えられる。

以上のように応募要項の項目に分けて,コンクールを考察した。この中で,今回は動画による審査だが,

その提出方法などが明確であり,YouTubeを活用しての審査であった。YouTubeは若い人の間で一般的 に試聴されているサイトであり利用がしやすいことも参加が気軽にできる点であったと言える。審査後に予 定していたガラコンサートにあたる,フィルムコンサートのことも良く考えて準備されていた。

これまで筆者が関わったロシアでの歌唱フェスティバルと比較して,コンクールの概要について異なる点 はそれほどなかった(vii)。今回のコンクールでは年齢別グループがより細かく設定されていること,審査員 がモスクワだけでなく,開催地の審査員,また海外の審査員も加わっていることは興味深い。

結果的に,参加者が150名以上,しかもロシア国内にとどまらず,ブラジルやカナダからの参加もあった。

そのことはこれまで筆者が経験してきたロシアの歌唱フェスティバルから考えても,新たな成功した試みで あったといえる。

1-1-3.参加の過程

今回のコンクールは申し込み,結果発表,またガラコンサートにあたるフィルムコンサートなど,全てイ ンターネットを活用して行われた。

サイトには写真2にあるようにタブが設定されており,全てが完結にするように設定されていた。青色の 部分をクリックすると,随時新しい情報が提供される。項目は以下の通りである。

① 要項(положение)

② 申し込み(заявка)

③ 参加者名簿(участники конкурса)

④ 結果(результаты конкурса)

⑤ フィルムコンサート(фильм-конкурса)

このように参加者はこのサイトから随時,情報を得ることができるが,主催者から直接連絡がくることは ないので,自身でサイトを確認しなければならない。この他,参加者から主催者に感想やメッセージを書き 込めるサイトもあり,互いのコミュニケーションを取ることができる。

YとNには筆者が助言をして,それぞれ自身でサイトから申し込みをしてもらった。彼らの参加した「青 年グループ」では3曲歌うことになっていたので,以下の選曲をした。

Y

・ロシア民謡編曲から「ヴァーニェチカ,来てちょうだい」

・中田喜直作曲「はなやぐ朝」

・グノー作曲 オペラ「ファウスト」から“宝石の歌”

写真2 主催者ホームページ

(8)

N

・ロシア民謡編曲から「私はお庭にいたのに」

・R.シュトラウス作曲「悪いお天気」

・ドヴォルザーク作曲 オペラ「ルサルカ」から“月に寄せる歌”

Yの動画の作成は1月に終日かけて大学ホールで行ったが,思った以上にスタミナや集中力を要するもの であった。動画は撮り直しができ,自身の納得したものが提出できる良さがあるが,聴衆がいない中で何度 も質の高い演奏ができる訳ではない。やはり限られた回数で動画を撮影する必要があった。その意味では対 面であっても,動画提出であっても特に有利ということはないと言える。

日本からの参加申し込みには,参加費の支払いなどの問題はあったが,インターネットで情報を集め,ま た主催者には幾度となく質問をしたので解決できた。彼女たちは色々な問題にも自分達で根気強く対処し,

2年前にモスクワでのフェスティバルに参加した時と比べて大きな成長を感じた。

無事に申込ができ,後日,結果はホームページ上で発表された。二人共,「青年グループ」で第2位であっ た。主催者から入賞者によるフィルムコンサートが動画で公開されることを聞き,どのように演出されるの かと期待していた。1週間後,入賞者の演奏と審査員長のメッセージを入れた動画が公開された。

筆者はその映像を見ると,この1年間,対面でのレッスンを行うことがあまり出来なかったが,それでも 彼女たちが大きな成長をしたことを感じた。それは歌唱のテクニックの向上と,歌詞への共感,そして自ら 表現したいという気持ちが演奏に積極的に現れていた。

フィルムコンサートの動画から

写真3 Nの歌唱の動画 写真4 Yの歌唱の動画

フィルムコンサートは2時間程度に構成されており,参加者がお互いを見たり,聞いたりすることがきる ことは大変興味深かった。これは参加者とその教師,また不特定の人々が見ることを考えれば,地方都市で 行われることが世界に向けて発信され,広く周知されたことになり意義深い。

また賞状やブックレットも作成され,筆者は新型コロナ感染症の影響で渡航することが難しいこともあり,

電子版で受け取った。

(9)

1-1-4.主催者へのインタビュー

今回,筆者の研究室の学生が参加するにあたって,連絡をとった主催者の一人,ナターリア・イリイーチェ ヴァ(Наталтия Ильичева)にメールでインタビューをした。(2021年3月)2020年に行われた日本国内 のコンクールは,コロナ禍ではあったがオンラインによる審査はまだ一般的ではなかった。多くはホールで の歌唱による審査が行われた(viii)

インターネットを活用して開催することに,どのような意義があるのか。またその際,困難であったこと はどのようなことか,具体的に質問をしてみた。

以下はインタビューである。(H:筆者 I:N・イリイーチェヴァとする)

1)H:今回のようなオンラインによるコンクールは今,ロシアでは多く開催されているか?

  I:今年度は新型コロナウィルス感染症の問題により,オンラインによるコンクールが多く行われる ようになった。だが,通常のホールで開催される対面によるコンクールも再開した。

2)H:オンラインによるコンクールは,どのような点で有益であるか?

  I:オンラインによるコンクールの良い点の一つは,海外からでも自分が興味のあるコンクールに参 加することができるという点である。

3)H:オンラインでのコンクールを開催するために,難しいことはあるか?

  I:特にない。

4)H:ロシアでは若者や子ども達にむけての歌唱フェスティバルが多く開催されているが,今回のフェ スティバルはどのような特徴を持っているか?

  I:私たちのフェスティバルは若い歌手たち,又まだ学習を始めたばかりの子どもを支援することを 目的としている。基本的には競争というより,彼らの今後の成長に温かな助言をしたい。対面で のコンクールの時には,参加者の希望があれば,審査員たちは直接アドバイスしている。

5)H:2020年度ロシアでは新型コロナウィルス感染症の対策のために,あなたの学校ではどのような音 楽の指導を行っていたか?

  I:2020年9月から,私たちの学校では安全性を順守して対面で授業を行っている。だが,対面での コンサートは開催せず,人数を制限した子どものグループでの授業を行っている。

以上のように質問に答えてくれた。ロシアでも新型コロナウィルス感染症に対して,通常通りに教育が行 えず,日本と同じような形態で授業が行われていたことが分かる(ix)

今回のコンクールは「教育的な目的」を明確に持っている。筆者が関わってきた他のフェスティバルでは,

写真5 賞状 写真6 ブックレット電子版(48頁)

(10)

スターを誕生させるようなニュアンスを強く感じたものもあった。今後はそれぞれのコンクール,フェスティ バルの目的と参加者の動向を調査したい。

また開催地ニージニ・ノヴゴロド市は,モスクワから400キロに位置し,海外からの参加者にとって旅費 や行程の負担があり,参加が難しいことも考えられる。筆者は2年前に開催されたこのコンクールに審査員 として打診があったが,大学での業務の忙しい時期であり出席を断ってしまった。今回のようにオンライン で開催されることは,若い人たちが国境を超えて海外のコンクールやフェスティバルにより自由に参加でき る。今後,コンクールはより柔軟で多様な形態を求められると考えられる。

1-1-5.参加者へのインタビュー

今回参加した学生たちは,何を学んだのか。

その点についてコンクールが終了した後,Nに聞いた。具体的に考えることで,自身の今後の活動に繋げ ることが目的である。

Nは参加の成果についてレポートを提出し,筆者は以下のように要約した。

① コロナ禍で様々な演奏会が中止になる中で,今回参加したことによって,学習への意欲をかき立てら れた。

② 動画を提出することで,自身を客観的に見ることができ,自身の課題を発見することができた。

③ 参加によって,このような時代に共に生きる外国の若者達と共感を持つ事ができた。

④ 動画を撮影するスキルの向上と,動画演奏の今後の可能性を感じることができた。

Nはドイツに留学中であり,①の意欲に関しては参加するために伴奏者と充実した練習ができたこと,審 査のために質の高い動画を作成することができたことを挙げている。そして更に自身の演奏について,遠方 で直接話すことができないモスクワ在住の審査委員長のピサレンコ教授や,筆者などからもアドバイスを聞 くことができ,そのことが大変勉強になったと加えている。

インターネットだけで完結されるコンクールについて,その価値や魅力,学習効果が本当にあるのか,疑 問に思うこともあった。だが参加者の取り組みによっては,非常に効果が高いといえる。特にコロナ禍を生 きる若者にとっては,今まで通常に行えてきた学びができないために意欲を失ってしまうことは大いに考え られる。今回,コンクールに参加したことで若者たちは繋がり,互いに聴きあうことで新たな課題に取り組 み,更に自身の文化的な視野を広げることができる。そのことからもオンラインの今後の活用や発展に期待 したい。

1-2.「第12回モスクワ国際歌唱フェスティバル『銀の声』」のオンライン審査に関わって

筆者は2021年1月末から3月にかけてモスクワで開催された歌唱フェスティバルに,審査員として関わっ た。世界的な新型コロナウィルス感染症の問題から今回はオンラインを活用して行われた。

このフェスティバルについては,これまで何度か本学の紀要に発表しているので,規約などの詳細につい ては今回,省略する(x)。2年に1度開催されており,筆者はこれまで4回審査に関わってきた。このフェ スティバルも他のものと同様に,コンクールとしての位置づけがあり,順位を競うものである。

これまでと同様に1次予選と本選で審査が行われた。1次予選が行われた1月末は,ロシアでは都市間の 移動に制限があったため動画での審査が行われた(xi)。当初,フェスティバルは中止かと思っていたが,開 催と聞き,どのような状況下でもベストを尽くして前進するロシアのパワーに感動した。筆者の大学でも,

(11)

色々な演奏会が中止,延期になり学生の活動もかなり制限している状況だが,ロシアでのこの前向きなエネ ルギーは大変得難いものであった。恐らくロシアでも簡単に開催が許可されるとは考え難く,日本以上に厳 しい条件下,制限下で開催されたようである(xii)

実際ロシアでは1で述べたコンクールもオンラインであったように,そのノウハウが既に完成しつつある ように思った。その転換の早さには驚くが,実に段取り良く,まるで毎年行っているかの如く手際よく実行 された。

1次予選は120人ほどで,参加者のプログラムと動画のYouTubeアドレスが筆者に送られ審査を行った。

それぞれ録画した状況も異なるが,殆どが見やすく処理されており,多くの動画は素晴らしい出来栄えで,

その優劣を見つけることが難しいと感じた。このフェスティバルの1次予選では本選の演奏に期待して審査 をすることが多く,少し位,歌唱に問題があっても通過させるようである。むしろチャンスを与えて更なる 努力をさせ,彼らの成長を促している。事実,本選では1次予選よりもかなり良い演奏をする参加者が多い。

勿論,最終的な審査結果は厳しいが,学ぶことへの興味と向上心を持たせ,簡単に物事をあきらめずに,最 後までやり抜くことを子どもたちに奨励している。

1次予選には講評が設けられており,今回はZoomを使って行われた。筆者は札幌から,イタリア人の審 査員はイタリアの自宅からの参加であった。講評会はシンプルなものであったが,合格者の発表も兼ねてお り,より参加者が結果を実感できるように計画されていた。

その後本選が3月20日からモスクワで行われた。筆者は参加者の動画を送ってもらい,日本で審査を行っ た。モスクワとの時差が6時間あり,2日間で81人を聴くことは結構,大変なことであった。全ての結果を 作成した時には,翌朝4時になっていた。

本選では参加者本人が動画を作成したもの,モスクワの会場で演 奏し主催者が動画の撮影したものと,2つのタイプの動画があった。

彼らの演奏はコロナ禍を忘れてしまうほど,エネルギッシュで,ま た豊かな情感が込められていた。この時だからこそ自分を表現した い,何か伝えたい,その純粋な気持ちがとても良く現れているよう に感じた。本選では1次予選より素晴らしい演奏をした人,また期 待のわりにはあまり良くない人もみられた。

このフェスティバルにも動画作成については明確な規約があった(xiii)

だが筆者が感じたのは,参加者全てが同じ条件で動画を作成することは難しく,その点は動画審査の今後 の課題になると言える。

この本選の後,講評が行われ,筆者はビデオでメッセージを伝えた。その様子が写真で送られ,筆者のメッ セージに多くの人が共感を示してくれたと聞き,オンラインではなかったが一体感を持つことができた。

以上のように,オンラインを活用したコンクールは参加者や主催者などとの繋がり方や開催方法など,こ れから発展の可能性がある。その一方で提出する動画作成の条件については今後,より明確にしていく必要 があると言える。

2.大学での修学状況

2020年度は新型コロナウィルス感染症予防の観点から,1年間,主にインターネットを活用した実技指導 を行った。このような方法での教育は有効であるのか,指導の面から,また学生側から意見を聞き検証した。

写真7 ビデオメッセージを観る審査員

(12)

2-1.歌唱を学ぶ上で必要な教育内容

歌唱の学習には,発声法と作品解釈について学ぶことが必要である。発声法では,呼吸,共鳴について,

また作品解釈には言葉のディクション,詩の分析などを学習する。概ね多くの教師において,これらを中心 に指導がされていると考えられる。

2-2.大学でのオンラインレッスンの現状について

本学では2020年5月から授業をオンラインで行うこととなり,以下のように指導をした。

教師と学生はパソコン,若しくはスマートフォンなどの通信機器を用いて,SkypeやZoomなどのアプリ を使用しての遠隔授業である。お互いに使用する機器やwi-fi環境が異なるため,開始当初はかなりの戸惑 いがあった。それは双方にこのような知識と経験がなかったことも要因であった。

互いのカメラの設置位置,Wi-Fi状況を手さぐりで整えてくうちに,画面越しでのレッスンがスムーズに 行われるようになった。また必要に応じて,動画を提出をするように指導を行った。オンラインレッスンに はどのような問題があるのか,筆者が考える点を以下に挙げてみる。

① インターネットを用いるのでタイムラグが生じてしまい,教師の指示と同時に歌う練習ができない。例 えば対面のレッスンでは,発声練習のパッセージを指導者が弾き,学生は同時に歌うことが可能であるが,

オンラインではタイムラグのために不可能である。

② 声の大きさ,共鳴についてはオンラインレッスンでは把握が難しい。特に1年生については,一度も対 面レッスンがない状態でオンラインとなったため,声の容量,また体型なども正確には把握できなかった。

声の大きさは声楽家としての能力の1つであり,指導には不可欠な要素である。また声域について,特に 高音については,電波を通して聴くことは難しいと感じた。

③ 体の使い方,呼吸の指導は,オンラインでは行うことが難しい。全身を撮影すると,表情は見えにくく なるので,総合的に指導はできない。

④ また学習形態の中でアンサンブルという点においては,習得が難しい。本学では声楽のレッスンは常に 伴奏の学生と共に学んでいるが,オンラインでは歌唱のみのレッスンを行った。これは初心者の学生には 有効な学びであることもあるが,歌唱のみでは十分な作品の理解には至らないことが多い。

ではオンラインを活用したレッスンは有効性が全くないのかどうか,以下に可能な点を挙げてみたい。

① オンラインでは教師と生徒双方の距離感が,通常のレッスンよりも近く感じることがあった。特に画面 越しで顔が向き合う場合,口元などは良く見ることができた。外国語の発音を学ぶために,口腔での舌の 位置,力みなどは的確に指導できた。むしろそこに必要以上に注意をしてしまうこともあり,メリットと デメリットの双方を持ち合わせていると思った。

② 詩の解釈などの曲への理解を深めることは,対面でも行えるがオンラインでも十分に指導ができる。

2-3.オンラインを活用したレッスンについての学生アンケート 1)本学の学生の修学についてのアンケート

本学の研究室の学生9名に,オンラインを活用したレッスンについてのアンケートを2021年3月にして行 い,6名から回答があった。アンケートは以下のような質問をした。

① レッスンを受ける際に難しかったこと,苦労したこと

② レッスンのために工夫をしたことはどのようなことか

③ オンラインレッスンで学べたこと

(13)

④ 今後の学習に活かしたいと思ったこと

以下はアンケートの回答を筆者がまとめたものである。

① レッスンを受ける際に難しかったこと,苦労したこと

・Wi-Fi回線の不調で音質が悪くなったり,タイムラグが生じたりした際にはレッスンが停止してしまう ため,円滑に進まないことに苦労した。(他2名)

・オンラインでは音の細かいニュアンスが伝わらないため,直接音を聴いて理解を深めることができない 点が難しかった。(他3名)

・動画提出だと1回でも間違えると撮り直さなきゃという念に駆られるので何度も何度も撮り直しに時間 がかかった。

② レッスンをうけるために工夫したことはどのようなことか

・言葉を伝える歌い方や口の形は,先生の真似をするよう心がけた。

・毎週,前週のレッスンの際の課題点を改善することを意識して練習し,練習の際にも録画・録音をする ことで,客観的に自分の課題を把握できるよう工夫した。

・鏡を見ながらでもきちんと画面に映るよう配置を考えた。またライトを使って明るく映るよう工夫した。

(他2名)

③ オンラインレッスンで学べたこと

・マンションで伸び伸び歌うのが難しい分,歌詞の意味やドイツ語の発音など基礎的なことをじっくり学 べたと思う。(他1名)

・動画を撮ることで,外から聞こえる演奏を知ることができた。自分で聞くのと外から聞くのでは聞こえ 方が違うため,自分ではできていると思ったところも見返してみると納得がいかなかったりと,良い・

悪いが分かり,自己満足ではない演奏につなげることができたと思う。また動画を撮影するときは集中 力が必要で,ミニミニ本番のようなかんじで緊張感を持って練習した。

・初めの方は伴奏なしの状態で歌っていたため,自分の歌の精度を高めるということに集中できた。今ま で何となく伴奏に頼っていた部分があったということに気付かされた。

④ 今後の学習に活かしたいと思ったこと

・発音や歌詞の意味,発声など歌う前の基礎的なことをきちんとやる習慣をつけていきたい(他1名)

・自分で動画を撮り,それを客観的に見て分析するということは今後も続けていきたいと感じた。(他1名)

2)ドイツでの修学についてのアンケート

大学院在籍のNが現在ドイツに留学中であることは既に述べたが,ドイツでの修学状況については以下の ようであった。

・感染者の状況によっては対面でのレッスン,またオンラインレッスンという状況であり,双方を併用し た。

・オンラインレッスンでは大学内のWi-Fiを利用した。

・レッスンでの発声練習はタイムラグがあるために行わず,オンラインレッスンでは曲についてみても らった。

(14)

本学の学生と同様の質問をし,以下のような回答であった。

① レッスンを受ける際に難しかったこと,苦労したこと

・小さな画面越しでのレッスンでは,画面に集中してしまうため,広い空間を意識できない。

・音域によって,特に高音はオンラインでは聴きにくいため,レッスンでは取り組むことは難しい。

・語学が十分ではなかったので,体の使い方,発声などの指導がジェスチャーを交えてであったが,オン ラインレッスンではWi-Fiの状況で見づらいこともあった。

② レッスンをうけるために工夫したことはどのようなことか

・カメラの位置について,画面に近すぎず,遠すぎず,体も少し見えるくらいにカメラを置くように気を つけていた。

③ オンラインレッスンで学べたこと

  特に感じることはなく,対面に勝るものはない。(中略)だがオンラインレッスンという新しい形態 を試すことができたことができたことが一番学べたことである。

④ 今後の学習に活かしたいと思ったこと

  オンラインレッスンと対面レッスンを何度か併用してみて,単にマイクの問題だけでなく,生徒が実 際に演奏している音楽自体も,オンラインかどうかで変わる時があると感じた。(中略)今後の学習では,

そのことを理解した上で,どのようなことを意識して,オンライン・対面の授業に臨むべきなのか,と いうことを考えたい。

以上のことから修学状況について,日本,ドイツ,ロシア(xiv)にはあまり大きな差がないことが分かる。

2020年度はどの国も感染予防の対策をしながら,インターネットを活用したオンラインレッスン,動画の活 用,また対面で指導を行った。

オンラインレッスンでの指導は難しい点が多くあるが,画面越しにやり取りができることで,より具体的 に伝えられるという利点もあった。例えば外国語の正確な発音や詩の読解などについて,対面の授業ができ ない分,じっくりと時間をかけて指導が行えたことについては学生からも今後の勉強に活用できる点と挙げ られていた。またアンケートで多かったのが動画を用いての取り組みで,質問のどの項目にも回答として含 まれていた。動画提出のために何度も撮影した苦労はあるが,自身を客観的に聴くことができたこと,撮影 するために演奏の緊張感を持てたことを挙げている。又伴奏者に頼りがちな音楽的な部分を,歌唱のみで質 を高めることができたとの回答があり,この点について自らの取り組み方に変化がみられた。そしてドイツ 在住のNが回答していた「何よりもインターネットを活用したオンラインレッスンという新しい形態を試す ことができたこと」ということから,今後,教育方法の幅が広がったことは大きな成果ではないかと考える。

大学における学びとは,自らで問題の解決を考えることが重要である。学生が主体的に学ぶために,今後 の学習においてもインターネットの有効な活用を考えていきたい。

おわりに

今回はインターネットを活用しての歌唱教育の在り方,効果,有効性について,海外と本学の事例を元に 検証を行った。

新型コロナウィルス感染症の世界的な蔓延により,ロシアでは2020年度はオンラインを活用したコンクー ル,フェスティバルに素早く対応し開催した。筆者はコンクールに参加した学生の指導者として,また他の

(15)

歌唱フェスティバルでは審査員として,コロナ禍に於いて子どもや青少年が意欲的に取組む姿を見た。オン ラインでコンクールが行われることは万能ではないが,それでもこのような状況に於いては有効な手段であ ると感じた。

本学での修学においてもインターネットを活用しての指導が中心であったが,学年末に行った研究室発表 会では,それぞれに素晴らしい歌唱を披露してくれた。コロナ禍での学習は難しいが,様々な手段の活用に よって,遠隔であっても学習の機会を得,効果を上げることができる。

今後,使用するツールの開発と機能の向上,またその活用法,そして対面での指導の際にもオンラインで の経験を活かし,より多様な形態で教育を行えるものと期待する。そしてそれに対応した活動の場,挑戦の 機会が広がることが望まれる。

謝 辞

今回の論文の作成にあたり,調査に協力下さいましたチャイコフスキイ記念モスクワ音楽院教授ガリー ナ・アレクセヴナ・.ピサレンコとコンクールの主催者ナターリア・イリイーチェヴァ氏に感謝申し上げる。

i 名称にはフェスティバル,コンクールと二通りあるが,大きな内容の違いはない。

ii ロシアの声楽家。チャイコフスキイ記念モスクワ音楽院教授,様々な国際コンクールの審査委員長を歴任している。

iii「モスクワ国際声楽フェスティバル『銀の声』」(2015年から2年ごとに審査員)「シャリアピン記念若い歌手のための国際フェ スティバル」(2018年)

ivインターネットで検索すると,歌唱の分野では2020年,2021年には「国際モスクワオンラインコンクール」,「第1回バーゼ ル国際声楽コンクール」などがあるが,どちらも歴史の浅いコンクールである。

v 課題の民謡とは,どの国の民謡でも可である。日本からの参加者については,声楽を学ぶものが日本の民謡を歌うことは難 しいため,ロシア民謡から選曲をした。

viここでのスマートフォン(ロシア語ではсмартфон)とはiPhoneを含む,コンピューターが内蔵された電話を示すこととする。

vii筆者はこれまで2013年,2015年,2017年に「モスクワ国際声楽フェスティバル『銀の声』」の審査,また2018年に「第10回シャ リアピン記念若い歌手のための国際フェスティバル『夢の遺産』シャリアピン生誕145年を記念して」の審査に関わった。

そのことについて,2017年,2019年に紀要でその概要を発表している。コンクールの目的,参加者の年齢グループ分け,参 加料,課題内容について,その他のコンクールと比較しても大きな相違はない。

viii札幌市で2020年に開催された「札幌市新人音楽会」,「学生音楽コンクール北海道大会」などは,感染予防を行いながら,対 面で行われた。

ix2020年9月の新学期に向けてモスクワ市長のインタビューの記事には次のように記載がある。「ロシアでは感染症対策とし て,検温や消毒を徹底すること,学外での行事は行わない,教師は必要に応じてマスクを着用することとし,学校での新学 期を開始する。」

x 北海道教育大学紀要第68巻,第71巻にフェスティバルの規約の詳細は記載しており,今回はオンライン開催の他は規約など に大きな変化はない

xi数名は対面での審査に参加した。

xiiこのことについては,ピサレンコ国際歌唱コンクールのインタビューで質問した。

xiii動画作成と提出について「銀の声フェスティバル」では,「ピサレンコ国際歌唱コンクール」とほぼ同様であったが,次の 点のみ加える。「歌唱者の全身が入るように,またピアノと伴奏者も動画に入るように撮影すること」という指示があった。

xiv本文中9ページのインタビューの中に,ロシアでの修学状況についての回答,また注釈ⅸに補足を加えた。

参考文献

新版 ロシアを知る事典平凡社;(2004/1/21)川端香男里,佐藤経明他編集

(16)

服部麻実「ロシアの音楽教育に関する一考察 そのⅡ~第10回シャリアピン記念若い歌手のための国際フェスティバル『夢の 遺産』シャリアピン生誕145年を記念して」からみえたロシアの音楽教育の現状について~『北海道教育大学紀要』(教育科 学編)第69号 第2号 2019.2 p229-242

服部麻実「ロシアの音楽教育についての一考察 そのⅢ~「第11回モスクワ国際フェスティバル『銀の声』」に参加して~」『北 海道教育大学紀要』(教育科学編)第71巻 第1号 2020.8 p281-294

参考サイト

Конкурс Г. А. Писаренко(artschool-nn.ru)(2021/7/26)

Московский международный фестиваль академического сольного пения“Серебряный голос”(s-golos.ru)(2021/7/27)

СМАРТФОН-Новый словарь иностранных слов-Русский язык-Slovar.cc(2021/11/30)

Сергей Собянин рассказал о требованиях к работе школ в новом учебном году/Новости города/Сайт Москвы(mos.

ru)(2021/11/30)

(岩見沢校教授)

(17)

参照

関連したドキュメント

木村 育恵・跡部 千慧 * ・村上 郷子 ** ・河野 銀子 *** ・田口久美子 **** ・池上  徹 ***** ・ 井上いずみ

芳賀  均・西山 洋平 * ・大野 紗依 ** ・森 健一郎 *** ・芳賀 真衣 ****.. 北海道教育大学旭川校音楽教育研究室・ *

&Trilling,2015)。そこでは新しい能力観の枠組 みとして「知識」「スキル」「人間性」の3つの次

(VAS)を測定している課題が実際には視覚情 報処理を反映していないのではないかという点で 批判がなされた。VAS欠陥に関する多くの調査

(1996) Individual Differences in Children’s Writing: A Function of Working Memory or Reading or Both

的なものとして乗り越え,健康状態へと回復して いく力や過程」 6) と定義している。加えて,山下

 ところが批評という行為は,こと音楽に於いて

鈴山ら 5) は,若年時からの骨密度の充実が骨粗 鬆症予防の最良の一つであるならば,小・中・高