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Citation 北海道教育大学紀要. 教育科学編, 72(2): 275‑288

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(1)

Author(s) 芳賀, 均; 西山, 洋平; 大野, 紗依; 森, 健一郎; 芳賀, 真衣

Citation 北海道教育大学紀要. 教育科学編, 72(2): 275‑288

Issue Date 2022‑02

URL http://s‑ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/12402

Rights

(2)

音楽出前授業の教員養成としての効果とオンライン出前授業

芳賀  均・西山 洋平

・大野 紗依

**

・森 健一郎

***

・芳賀 真衣

****

北海道教育大学旭川校音楽教育研究室・留萌市立緑丘小学校・**新冠町立新冠小学校

***北海道教育大学大学院教育学研究科高度教職実践専攻(釧路担当)・****浜頓別町立浜頓別小学校

EffectivenessofClassroomPracticesinTeacherTraining:

AnAnalysisofOnlineMusicLessons

HAGAHitoshi,NISHIYAMAYohei

,OHNOSayori

**

, MORIKenichiro

***

andHAGAMai

****

DepartmentofMusicEducation,AsahikawaCampus,HokkaidoUniversityofEducation

MidorigaokaElementarySchool

**NiikappuElementarySchool

***AdvancedTeacherProfessionalDevelopmentProgram,HokkaidoUniversityofEducation

****HamatombetsuElementarySchool

概 要

筆者らは,へき地をはじめとする地域において,児童生徒や住民一般に対する啓発活動を主 眼とした,地域貢献としてのアウトリーチによる出前演奏・出前授業に取り組んでいる。活動 に参加した学生には,教職への意欲の向上や,へき地への抵抗感の低減といった変化が見られ,

教員養成としての効果も得られていることが明らかになっているが,そうした取組を公立小学 校におけるコミュニティスクールの枠組で継続的に実践することで,一層の効果を得ることを 企図した。コロナ禍における対面による出前授業の実施が難しい場合であっても,空白期間を つくらずに,出前授業・出前演奏の継続を望む現場および学生の意思に鑑み,遠隔会議システ ムを活用した実践を試みた。そうした一連の実践について検討する。

はじめに

筆者らが平成26年度から取り組む,へき地をは じめとする地域への出前演奏・出前授業は,児童 生徒や住民一般に対する啓発活動を主眼とした,

地域貢献としてのアウトリーチによる教育実践で

ある。そうした活動に参加した学生には,教職へ

の意欲の向上や,へき地への抵抗感の低減といっ

た変化が見られ,教員養成としての効果が得られ

ていることを確認している

1)

。筆者らの,そうし

(3)

たへき地におけるこれまでの実践に関わる学生の 変容や教員養成としての効果等を概観すると,以 下のようになる

2)

・実践で身に付けたことを,自身が教員になっ た際に生かしていきたいと考えている

・参加メンバーとの交流から,人間関係の構築 の重要性を感じている

・なりたい自分のビジョンが明確になり,それ に向けて,講義のみならず日常生活で物事に 取り組む意欲が向上している

・聴衆との相互コミュニケーションをすること で,楽しさを感じている

・自分が楽しみ,相手に伝えようとすることで,

積極性が増大している

・教育現場の実態を知り,柔軟に対応する能力 の向上を目指している

・先輩や専門家がいて,安心できる環境の中で,

説明の仕方やコミュニケーション技術の向上 といった技術・知識を獲得している

・人前で話したり大人数で活動したりすること で,客観的視点の獲得や人間関係の構築方法 について学んでいる

また,演奏以外の自身の技能(説明の仕方や間 の取り方等)に不安を抱えたり,実践を反省した りする活動を通して,音楽教育に携わりたいとい う気持ちが強くなる等の変容が見られる。実践後 には,演奏以外のことについて肯定的な感想を抱 くことで,児童に対する出前活動を継続したいと いう気持ちが育まれる様子が見られる。さらに,

へき地をはじめとする地域を訪れ,音楽演奏を行 うことで,そうした地域への抵抗感は低減し,訪 れた地域に対する「興味・関心」 「愛着・親近感」

が高まる

3)

。このことは,へき地校体験実習によ る学生の変容(「へき地に住みたいか否か」「自身 に子どもができたとしてへき地に住みたいか否 か」「へき地で(自身の)子どもを育てたいか否 か」といった事柄に対する感じ方が肯定的な方向 に変化したこと)

4)

と似通っている。

そうした効果を伴う取組を,公立小学校のコ ミュニティスクールの枠組で実践し,定例的・継 続的に実践することで,一層の効果を得ることを 企図した。また,コロナ禍において,対面による 出前授業,もとより対面授業の実施が難しい場合 についても,空白期間をつくらず,出前授業・出 前演奏の継続を望む現場および学生の意思に寄り 添う形で,遠隔会議システムを活用して実践を計 画した(なお,本稿では,遠隔(オンライン)に ついては「オンライン」,遠隔会議システムにつ いては,本実践で用いる「Zoom」を以降の表記 で用いる)。「災害や感染症の発生などによる学校 の臨時休校などの緊急時」においても,ICTの活 用によって「出前演奏や出前授業が可能であるこ と」「へき地・小規模校においては,平常時にお いてもICTを活用することによって,効果的なア ウトリーチ活動が可能であること」と関わる実践 であるといえる。本稿では,そうした一連の実践 について検討する。

1 公立小学校における継続的な取組

⑴ 取組の経緯と令和2年度の実践の計画 留萌市立緑丘小学校におけるコミュニティス クールの取組は,大廣雅也教諭によって平成29年 度より試行実践を行いながら構築が開始され,同 30年度に年間計画等の原型が完成した。現在は,

教育委員会が制定する規則に基づいて設置される 学校運営協議会との協同も含め,各学年の総合的 な学習の時間の中で,「留萌市の観光大使になろ う」 「手話ってなあに?」 「日本の農業(稲作体験)」

等の学習活動が行われている。筆者(芳賀)の研 究室との連携による授業については,年に4回程 度の頻度で継続的に行っている。大学の資源(プ ログラミング教育に関わる機材や学生による音楽 演奏の提供等)を活用した実践,学生の企画によ り学生が行う授業,筆者(芳賀)による実験的な 授業等,多様に展開している。

令和2年度より筆者(西山)が教務主任として

コミュニティスクールの担当となった。それに関

(4)

係する様々な業務には,校外連携や外部講師依頼 の手続きも含まれるが,その中の一つとして,毎 年継続している芳賀研究室との交流が年度当初よ り予定されていた。

しかし,コロナ禍のために令和2年度の開始直 後(4月20日)から臨時休校となり,校内のコロ ナ対応や学校再開後を見越した教育課程の再編等 の業務に追われることとなった。事実上,秋頃ま では,感染防止の観点から校内に外部講師を招聘 することができない状況となった。

学校が再開された後(6月1日以降)も,校内 における通常の授業を中心とした教育活動がほと んどであったが,2学期以降は,運動会や学芸会,

宿泊研修や修学旅行等の大規模な行事が実施でき るようになり,学校の活気も少しずつ戻った。11 月上旬には,それらの行事が実施済みとなり,芳 賀研究室との交流を再開することにしたが,そこ には,たとえコロナ禍が要因であったとしても,

筆者(西山)が担当者であるうちに交流・連携を 途絶えさせてはいけないという使命感のようなも のがあった。

常に新型コロナウイルス感染症拡大防止への対 応が念頭にあり,実際に実施が可能であるか否か が直前まで不透明な状況であった。しかし,毎年 恒例の外部講師の招聘に関する事業のほとんどが 中止となっていたことから,旅費等の資金面には 余裕があり,管理職の理解と支援,校内の教員集 団の協力によって,全学年における実施を決定す ることができた。そこには,児童に,より専門性 の高い学習を提供すること,所属する教員の指導 力向上の一助とすること,そして先述したように,

芳賀研究室との交流・連携の継続の3点が動機と して存在した。

⑵ 令和2年度の実践の概要

①出前授業(学生の演奏による音楽鑑賞教室)

「道北おとぼけキャラバン『学生楽団』留萌市 立緑丘小学校出前演奏」として,ファゴット,ユー フォニアム,馬頭琴,ホルン,クラリネットの各 独奏,および,それらによる合奏等

5)

を行った(【図

1】参照)。民族音楽(モンゴルの音楽:馬頭琴・

ホーミー)を,その他の楽器等の西洋音楽と同列 に扱い,プログラムに自然に組み込んだ内容とし た。各学年1コマずつ計6回の授業を実施した。

大学院生の筆者(大野・実践当時)が中心となり,

休日にも練習を重ねて臨んだ。また,本実践以前 には筆者(芳賀)が担当していた司会・進行等の 役割を学生(学部の1・2年生)が分担し,児童 に対する授業の全てを学生が行った。2日間で6 回にわたって,ほぼ同内容の授業を反復したこと によって,短期間のうちに授業力が向上すること にもつながった。

②研究授業(大学院生の研究成果を反映させた実 験的な授業)

出前研究授業として,4年生を対象に,筆者(大 野)の大学院における研究テーマに関わる「対話 による問題解決的な学習としての打楽器指導」を 行った。筆者(芳賀)の監修のもと,筆者(大野)

を中心としたティームティーチング(TT)によ る実践

6)

を行った(【図2】参照)。

新学習指導要領の趣旨の実現を強調することを

【図1】学生の演奏による音楽鑑賞教室

【図2】大学院生による実験的な授業

(5)

考慮した授業方法を,現場の教員の音楽科の授業 づくりをする上での参考になるようにする意図を 含めたが,これは,学校側からの要望として,開 始時点から意識してきたところである。

③出前授業・研究授業に参加した学生の感想

①・②の実践に関する学生の感想をSCAT

7)

に よって分析した(分析表については【文末資料1】

参照)。その結果は,以下の通りである。

 参加した学生は,学年や学級による違いには 教師の在り方が大きな影響を与えていると実感 している。最初は自身の授業の技術に不安が あったが,児童主体の授業について学び,授業 方法に対する価値観の変容を経て,自身の授業 に関する技術面への不安から脱却している。さ らに,実践の積み重ねと継承の重要性を体感す ることで,学習意欲が向上している。また,実 践を行うための環境整備の重要性に気付いてい る。

 一方で,授業の技術に関する事柄への意識に 集中している学生は,教育現場や授業の実態把 握に留まるほか,教師主導の授業方法に留まる 捉え方をしている。

 さらに追究すべき点・課題としては,「児童 主体の授業方法に触れた学生A・Bと学生Cと の受け留め方の相違はなぜ生じたのか」「参加 した学生は,授業において児童の意見を取捨選 択する場合,何を基準にするつもりなのか」と いうことが抽出された。

以上のように,学生には,学習意欲の向上や授 業方法に対する価値観の変容,自身の授業に関す る技術面への不安からの脱却,実践を行うための 環境整備という学校現場についての意識の高まり といった効果が見られた。

一方で,児童主体の授業方法と教師主導の授業 方法についての受け留め方の相違に関しては,今 後,実践を継続しながら検討していく必要性が見 いだされた。

以上が,令和2年度の実践の概要である。

2 ICTの活用による「遠隔出前授業」の準備

令和3年度を迎えるに当たり,出前授業を対面 で実施できない場合への備えとして,オンライン の準備を行った。おりしも「1人1台端末によっ て家庭でもつながる通信環境の整備など,ハード,

ソフト,人材を一体とした整備を加速することで,

災害や感染症の発生などによる学校の臨時休校な どの緊急時においても,ICTの活用によりすべて の子供たちの学びを保障できる環境を早急に実現す ること」を目的としたGIGA(GlobalandInnovation GatewayforAll)スクール構想が実現しつつある 状況であった。

令和2年2月7日から実施された「コロナウイ ルス感染拡大防止のための全国一斉の休校」への 対応を契機として,GIGAスクールの予算措置が 前倒しされた。加えて,補正予算も令和2年度に 組まれ,小学校1年生から中学校3年生まで, 「児 童生徒向け1人1台端末の整備の実現」が令和2 年度中に完了する流れとなった。この予算措置に よって,これまで地域によって,また,ICT担当 者のスキルによって導入に差が生じていたオンラ イン授業が,必要に迫られる形で現実化すること となった。

実施の初期段階は,自治体による通信環境の制 限,既存のICT環境の違いなどによりオンライン 授業の導入に温度差があったが,令和2年度末で ハード面での導入はほぼ完了し,全自治体のう ち,96.5%にあたる自治体で端末の整備・納入が 完了している

8)

さらに,「学びの保障」としての「オンライン

学習システムの導入」にも予算措置がなされ, 「学

校や家庭において,端末を用いての学習やアセス

メントが可能なプラットフォームの導入に向けた

調査研究」に1億円が計上された。補正予算によ

る「調査研究」については,その名称の通り「調

査」と「研究」であることから,「どのようなオ

ンライン学習システムが可能であるか」について

(6)

は,具体的な実践事例の蓄積が非常に少なく,現 状を改善するための「調査」と「研究」が必要で あることが読み取れる。文部科学省のリーフレッ ト「GIGAスクール構想の加速による学びの保障 追補版」

9)

には,「ICTの活用に関するお悩みにお 答えします」として,「学校現場が直面する各種 疑問に対して,ICT活用強化アドバイザー等が回 答する」という相談窓口が設置されていることが 記述されている。

具体的なオンライン授業の方法としては,

Zoom(オンライン会議ツール)を用いた音声と 動画の配信を利用している。これは,パソコンに ソフトをインストールしなくても,ウェブ上のア プリでも使用することができるため,非常に多く の企業や学校で使用されているようである。最近 のノートパソコンには標準でウェブカメラやマイ クが装備されていることから,導入が簡単である という利点がある。また,会議中の画面共有や,

チャット機能,資料送信,ブレイクアウトセッショ ンによる少人数での討議など,講義に活用できる ような機能も備わっている。

また,Chromebook(クロームブック)

10)

を使 用することで,「GoogleClassroom」というクラ ウドベースの授業管理アプリを使った授業も行わ れている。これはウェブ上の仮想の教室に,各種 資料をアップロードし,提出や返却を行うことを 想定したつくりになっており,これは,事前に認 証されたメンバーのみが使用できることとされて いる。教師側には,提出・未提出の児童生徒を一 覧することができ,一斉にファイルを配付・返却 できる機能もある。これは,メール等でファイル をやり取りするよりも一覧性に優れていて管理し やすいという特徴がある。

使用上の留意点としては,機能の全てがクラウ ドベースで設計されており,従来の一般的なファ イルの保存形式(自身のパソコンのハードディス クに保存してから操作をする等)と構造が全く異 なるため,Googleの既存のサービス(Googleド キュメントやドライブなど)の使い方についての 知識や経験をもっていないと,使用方法や仕組に

対応するのが難しいという問題がある。個々人の パソコンの使い方の違いやスキルの段階によっ て,この仕組を直感的に使えるか否かが問われると いう部分が課題である。この「GoogleClassroom」

に限らず近年のソフト・アプリの傾向として,使 用環境によって画面仕様が異なる例が頻繁に見ら れる。また,教員と児童生徒の画面が異なること も多く,その相違による操作方法が把握できない 等,オンライン授業において,一斉に操作方法等 の説明をしようとしても,一律に説明できないと いった問題がある。さらに,家庭のインターネッ ト接続環境によって映像や音声が途切れるなど,

受講の水準に差が生じてしまうことも注意点とし て挙げられる。

利点としては,手元の資料などをWebカメラ に近づけて拡大して示す,といった資料提示の柔 軟さがあげられる。これは,対面授業のときには むしろ困難であったことである。また,大学生な ど学齢が高い場合,Zoom等のブレイクアウト セッションの機能を使って,自分の所属校以外の 遠隔地の学生と意見交換をすることも利点である。

本実践では,以上のことを踏まえ,利点を生か した授業を展開できるように配慮する。

3 実施する小学校側の準備

⑴ 留萌市立緑丘小学校

令和3年度は,年度当初の計画として,対面に よる出前授業を6月に実施する方向で計画を進め ていた。しかし,実施予定の6月を目前に,北海 道の新型コロナウイルスの感染状況が悪化したた め,〈2 ICTの活用による「遠隔出前授業」の 準備〉で触れた,(対面授業と)並行して準備し ていたオンラインによって出前授業を実践するこ とを決断した。

さらに,授業実施1週間前に至って,新型コロ ナウイルスの校内感染者の判明により,当該学年 が学年閉鎖となり,その他の学年も学習活動の大 幅な制限が課されることとなった。

校内では,そうした事態への対応のために多忙

(7)

な状況ではあったが,オンラインを活用して学年 ごとに学習する実施形態については,予定通り実 施が可能と判断して,準備を継続した。

学年閉鎖となった学年についても,閉鎖期間中 に開始した,Zoomを用いた毎日60分間の学習指 導支援および生活状況の把握を目的としたオンラ イン交流が習慣として定着したところであり,児 童のICTスキルを考慮すると,在宅による参加が 可能と判断された。在宅による学習活動に変化や 潤いをもたせたいという筆者(西山)らの願いも あり,「6月1日の大学生による出前授業は各戸 配信のオンライン授業によって実施する」旨を連 絡,Zoomに接続するIDとパスコードの伝達を 行った。

学年閉鎖になっておらず,登校して対面による 学習を継続している学年については,予定通り実 施することとした。教室内における児童の密集を 回避しつつ,各学年の教室で個別に実施する方法 で実践することとした。

⑵ 浜頓別町立浜頓別小学校

令和3年度に,コミュニティスクールの仕組の 構築を開始した。その一環として〈3⑴ 留萌市 立緑丘小学校〉の先行実践を参考にしながらの取 組とした。やはり,すでに以前から芳賀研究室に よる出前授業やZoomによる情報交換等をしてい たこともあり,実践の準備を円滑に進めることが できた。

児童は通常登校できる状況であったため,教室 内における児童の密集を回避しつつ,一斉に参加 する形で実施することができた。本実践では音楽 鑑賞,すなわち多くの音声を伴うため,通常の活 動を行っている教室ではなく音楽室を使用するこ ととした。留意点としては,通信環境や器機等の 設定を丁寧に行うことであった。これは,専ら言 語によるやりとりと異なり,少しでも途切れると 一気に味わいが損なわれてしまう音楽演奏を伴う ことによる。また,音楽室の机を移動して座席の 位置を工夫し,聴衆としての全ての児童がウェブ カメラに常に映るよう配慮した。

4 オンライン出前授業の実践と学生の感想

⑴ 実践の概要

オンラインによる出前授業

11)

(学生の演奏に よる音楽鑑賞教室)の実践の概要は,以下の通り である(実践の様子は【図3】を参照)。

・木管楽器の「リード」に関する説明,オーボエ とファゴットに関する解説と実演(二重奏を含 む演奏)

・ 「エアリード」に関する説明,フルートの構造 に関する司会担当者との対話による解説。実演

(独奏を含む)

・クラリネットとオーボエやファゴットとの比 較。「リード」の振動について実験。実演(独 奏を含む)

・ホルンに関して,演奏時のベルの部分への左手 の挿入についての解説と独奏しながらの実演

・発声法について触れながら,声楽や歌唱に関す る司会担当者との対話による解説。実演(独唱 を含む)

・馬頭琴の実演(独奏を含む)と,モンゴル民謡 に児童が合いの手を入れる活動

実施に際しては,以下のことを考慮した。

・オンラインにおいてはウェブカメラを使用する が,接写することで,部品や演奏時の口元や手 元等といった細部を拡大して見せることができ る利点を最大限に生かす

・学生は,個室(音楽棟練習室)や自宅からパソ

【図3】授業実践中の様子

(8)

コンまたはスマートフォンを接続して参加する ことで,密集を避ける

・司会進行はホストのコンピュータを操作する筆 者(芳賀)が行い,プログラムに沿って次々に 各担当学生を交代させていく

・小学校の各教室では,担任教員が,演奏を行っ ている学生の画面を拡大する操作を行ったり,

学生の問いかけに対する児童の反応方法(挙手 等の動作)を指示したりして授業規律の確保を 行う

・4公演をほぼ同じ内容で行うが,視聴する学年 に合わせて難易度や話し方等を調整する

どの授業も,通信状況は良好で,音声も鮮明に 伝送することができた。現場からは「学生さんの 演奏の魅力や音楽的なよさや楽しみ等に気付くこ とができた」とのコメントを得た。

⑵ 出前授業に参加した学生の感想

〈4⑴〉で述べた,リモートによる出前授業の 実践に参加した学生の感想をSCATによって分析 した(分析表については【文末資料2】参照)。

その結果は,以下の通りである。

 実践前は授業が成立するか否かという不安を もっていたが,児童の楽しむ姿を見て次第にオ ンラインによる出前授業のもつ可能性を見いだ している。児童の様子を見ることで,児童の主 体性を尊重した児童との関わり方に対する価値 観の変容が起きた学生が見られる。また,他の 学生の様子を見て,「自分もやりたい」「将来,

教員になったときに○○したい」等,教職に対 する意欲が向上している。

 さらに追究すべき点・課題としては,「聴い ている人の反応を見ながら演奏をしたのはオン ラインだったためであるか否か」という点が挙 げられる。すなわち,オンラインであったがた めに,慎重に児童の反応を確認しながら授業を 行った様子は窺えるが,舞台上から演奏する通 常の環境下においては一方的な表現活動に留ま

る可能性があるか否かということである。これ は教員養成課程における音楽演奏の実技指導に 関わって何らかの課題がある可能性が示唆され たと考えることもできる。

以上のように,学生がオンラインによる出前授 業のもつ可能性を見いだした様子や,児童の主体 性を尊重した関わり方に対する価値観の変容が起 きた学生が見られたり,他の学生の様子を見たこ とで教職に対する意欲が向上したりという形で,

教員養成に関わる効果が認められた。

一方で,舞台上から演奏する通常の環境下にお ける表現活動に関し,教員養成課程における実技 指導の在り方について,何らかの課題が存在する 可能性が示唆された。

5 おわりに

本実践では,公立小学校のコミュニティスクー ルの枠組で,定例的・継続的に出前演奏・出前授 業といったアウトリーチによる教育実践を行うこ とで,参加学生に対する教員養成としての一層の 効果を得ることを企図した。さらに,「災害や感 染症の発生などによる学校の臨時休校などの緊急 時」においても空白期間をつくらず,オンライン の活用によって取組を継続した一連の実践につい て検討した。

その結果,参加学生には,児童との関わり方に 対する価値観の変容や,教職に対する意欲が向上 といった,教員養成に関わる効果が認められた。

また,オンラインによる出前授業のもつ可能性を 学生が見いだすことができた。一方,教員養成課 程における実技指導に関する何らかの課題の存在 の可能性が示唆された。

これらのことから,公立小学校のコミュニティ

スクールの枠組で定例的・継続的に行うアウト

リーチによる教育実践の教員養成としての有効性

と,それがオンラインによる実施でも効果が同様

に得られることが分かった。むしろオンラインに

することでさらなる可能性を見いだせることが示

(9)

唆された。実践の継続が望まれるといえる。

1)芳賀均「『音楽遊び体験型コンサート』の試み―浜頓 別町における演奏会の記録―」『旭川実践教育研究』

19,北海道教育大学旭川実践教育学会,2015. /芳賀均

「地域貢献としての音楽演奏の取組」『旭川実践教育研 究』20,北海道教育大学旭川実践教育学会,2016. /芳 賀均・早川元啓・久保允人「音楽におけるアウトリー チが教員養成に与える効果と演芸を取り入れる試み」

『へき地教育研究』73,北海道教育大学へき地・小規 模校教育研究センター,2019. /芳賀均「へき地をはじ めとする地方における音楽アニマシオンの試み―音楽 経験のある現職教員の活性化に資する活動―」『へき地 教育研究』74,北海道教育大学へき地・小規模校教育 研究センター,2020.

2)芳賀均・大野紗依「学生の学習意欲と演習・実践体 験の内容についての検討」『北海道教育大学紀要』71

⑴,2020.

3)前掲,芳賀均・早川元啓・久保允人「音楽における アウトリーチが教員養成に与える効果と演芸を取り入 れる試み」。

4)田中和敏・芳賀均「学生のへき地に対する印象に関 する調査結果―へき地校体験実習参加前後の学生への アンケートから―」『へき地教育研究』74,北海道教育 大学へき地・小規模校教育研究センター,2020.

5)留萌市立緑丘小学校において,令和3年2月22日は 4校時(6年生)・5校時(5年生)・6校時(4年生),

同24日は4校時(1年生)・5校時(2年生)・6校時(3 年生)に実施。参加は芳賀の他,学部学生3名(2年 生2名と1年生1名),および大学院生2名(1年生1 名と大野(2年生))。

6)留萌市立緑丘小学校において,令和3年2月24日3 校時に実施。

7)SCAT(StepsforCodingandTheorization)は,質 的データ分析のための手法の一つである。4ステップ のコーディングと,そのテーマや構成概念を紡いでス トーリー・ラインと理論を記述する手続きとからなる 分析手法である。大谷尚「4ステップコーディングに よる質的データ分析手法SCATの提案―着手しやすく 小規模データにも適用可能な理論化の手続き―」『名古 屋大学大学院教育発達科学研究紀要(教育科学)』(第 54巻第2号)名古屋大学大学院教育発達科学研究科,

2008,pp.27-44. /大谷尚『質的研究の考え方』名古屋 大学出版会,2019.

8)文部科学省「GIGAスクール構想の実現に向けた調達 等に関する状況について」のp.2.に 「全自治体等のうち

1,748自治体等(96.5%)が令和2年度内に納品を完了 する見込み」(「納品完了」とは児童生徒の手元に端末 が渡り,インターネットの整備を含めて学校での利用 が可能となる状態を指す)との記述がある。https://

www.mext.go.jp/a_menu/other/mext_00921.html,(資 料 )https://www.mext.go.jp/content/20210518-mxt_jo gai01-000009827_001.pdf[2021.11.30.14:26.閲覧]

9)丸山洋司(文部科学省初等中等教育局長)による。

 https://www.mext.go.jp/content/20200625-mxt_syoto 01-000003278_2.pdf[2021.8.26.15:10.閲覧]

10)Chromebook(クロームブック)は,Googleが開発 した「ChromeOS」を搭載したノートパソコンである。

「ChromeOS」は,ブラウザ上でネット検索をはじめ,

メール作成・送受信,文書作成といった,従来は専用 の ソ フ ト で 行 わ れ る 作 業 も, ブ ラ ウ ザ(Google Chrome)で行う設計になっている。そのため,インター ネット接続環境がないと使用できないという制限があ る。しかし,OS以外の機能をクラウド上で行うため,

「WindowsOS」や「MacOS」を搭載した従来のパソ コンやコンピュータよりも安価で流通しており,GIGA スクールの予算措置のもと,学校現場で採用されるこ とが多い傾向にある。なお,クラウドにアクセスする ことが前提となるため,Googleアカウントを事前に設 定することが必要である。

11)令和3年6月1日実施。2校時(留萌市立緑丘小学 校1・2年生),3校時(同3・4年生。4年生は各家 庭への配信(学年閉鎖のため)),4校時(同5・6年生),

5校時(浜頓別小学校4年生)。

[附記1]本稿は,日本教育大学協会における発 表「音楽出前授業の教員養成としての効果とへき 地校との遠隔授業」(芳賀均・森健一郎)の内容 に分析結果を加えて再構成したものである。

[附記2]作稿においては,〈1⑴〉〈3⑴〉を西 山が,〈2〉を森が,〈3⑵〉を芳賀真衣が,〈1

⑵③〉〈4⑵〉【文末資料1】【文末資料2】を大 野が,それ以外の部分を芳賀均が担当した。

(芳賀  均 旭川校准教授)

(西山 洋平 留萌市立緑丘小学校教諭)

(大野 紗依 新冠町立新冠小学校教諭)

(森 健一郎 釧路校教授)

(芳賀 真衣 浜頓別町立浜頓別小学校教諭)

(10)

【文末資料1】 留萌市立緑丘小学校への出前授業(R3.2.22,および24.)に参加した学生の感想のSCAT分析

(関心・意欲)自分ならどのようにするか等→二重線,

(知識・技能)上達や気付きの喜びと実感→下線,

(思考)自己反省や振り返り等→波線

学生 テクスト(原文ママ) 〈1〉テクスト中の注

目すべき語句 〈2〉テクス ト中の語句 の言いかえ

〈3〉左を説明 するようなテ クスト外の概 念

〈4〉テーマ・

構成概念(前 後や全体の文 脈を考慮して)

〈5〉疑問

・課題

A  この2日間,正直まだ頭の中が整理できていない ほどたくさんの学びを得させていただいた。JRの 移動中,お話いただいたことや,子供との関わり,

学校での授業,学校で見たものの全てが経験であり,

学びであった。

①授業について

 学年やクラスによって,雰囲気や姿勢,反応が全 く違うということが印象的である。子供たちの様子 を見ていると,発達の段階という意味だけでなく,

それぞれ異なっているように感じた。一日の一時間 関わっただけでも先生と子どもたちが普段からどの ような関係性で関わっているのか,授業の様子,子 どもたちの雰囲気というものが伝わってくる。それ ほどにも,教師の影響力というものは大きいという ことを学んだ。自分がもし担任を持つことになった ら,普段からどのように接するのか,授業を組み立 てるのか,どんな働きかけをするのかなど,すべて が子どもたちの学ぶ姿勢やクラスの雰囲気を司って いることを,忘れてはならないと感じた。

学年やクラスによっ て,雰囲気や姿勢,

反応が全く違うとい うことが印象的/発 達の段階という意味 だけでなく/教師の 影響力というものは 大きい/自分がもし 担 任 を 持 つ こ と に なったら/すべてが 子どもたちの学ぶ姿 勢やクラスの雰囲気 を 司 っ て い る こ と を,忘れてはならな い

各学級の違 い,通常の 学年差だけ によらない も の が あ る,教師と いう役割の 重大性,自 分ならどう するか,教 師としてす べきこと

学級づくり,

教師の姿勢,

将来の展望,

自戒

学級づくり,

教師の姿勢,

学びの活用

 また,自分が初めて子どもたちの前で話す経験を 経て,気づいたことがたくさんあった。話す内容や 伝えなければ内容が緊張でとんでしまうのではない か,という心配や,わからなくなってしまったらど うしようという不安があったが,むしろ,それ以外 の部分に多くの課題があると感じた。具体的には,

話すスピードや,間,強調する部分などテンション の工夫などである。自分が進めていると,話すこと ばかりに集中して,子どもたちの反応をみて進める ことを忘れてしまう。スピード感やテンションを保 たなければ,子どもたちの興味がどんどん薄れてし まったり,集中が持たないことにもつながると感じ た。いかに,反応を汲みとりながらスピード感やテ ンションを保つことが必要かということを学んだ。

そのためには,恥を捨てることや,積極的に前のめ りな姿勢で進めていけるかが重要なのではないかと 感じる。自分には欠けていると感じた部分,今後意 識して改善していけたらと思う。

話す内容や伝えなけ れば内容が緊張でと んでしまうのではな いか,という心配や,

わからなくなってし まったらどうしよう と い う 不 安 / む し ろ,それ以外の部分 に多くの課題がある

/反応を汲みとりな がらスピード感やテ ンションを保つこと が必要かということ を学んだ

授業前はう まくできる か悩んでい た,自分の 技術の有無 で悩んでい られない,

子どもたち の様子を見 ながら授業 をするとい うこと

技術面での不 安,視点の転 換,授業者の 在り方

技術面での不 安,視点の転 換,授業者の 在り方

②大野さんの授業を見て

 今回大野さんの授業を見学させていただいたのは 初めてだった。卒業演奏会で,発表されていたため,

頭の中でなんとなくイメージはあったものの,生で 見るとより高度な授業を行なっているという印象を うけた。何より衝撃的であったのは,教師側から教 えなくても,学ばせたい内容にそったキーワードや 言葉が子どもたちからこんなにも出てくるというこ とである。子どもたちから,出た言葉だけであんな にも授業が展開されるとは,正直予想もしていな かった。今までは,教師側が教え込むような形であっ たが,道筋をもち,サポートするという役回りだけ で,充分に子どもたちが考えながら進めていく授業 が出来るのだ。子どもたちの声をどれだけ拾い,多 く結びつけられるかが求められているように感じ た。他の授業内容でも,今回のように,子どもが主 体になって進めていく授業にできるよう,考えてい きたいと感じた。

衝 撃 的 で あ っ た の は,教師側から教え なくても,学ばせた い内容にそったキー ワードや言葉が子ど もたちからこんなに も出てくる/子ども たちの声をどれだけ 拾い,多く結びつけ られるかが求められ ている/子どもが主 体になって進めてい く 授 業 に で き る よ う,考えていきたい

教えない授 業 へ の 驚 き,子ども の言葉の重 要性,自分 もやりたい

価 値 観 の 変 容,子ども主 体,意欲

授業方法に対 する価値観の 変容,児童主 体,意欲

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③演奏について

 楽器を専攻しているせいか,自然に失敗を恐れて しまっていることを感じた。子どもが見ているのは,

大事なのはそこではないのではないだろうか。私は 今回このキャラバンに参加していなければ,間違わ ない,失敗しないというところばかり意識をしてし まっていたかもしれない。多少,荒削りになったと しても,大袈裟に言えば,伝えたいことを誇張して オーバーに表現した方が伝わるのではないかという ことである。時には間違うことや失敗することに よって,効果が上がる場合さえあるように感じた。

音だけでなく,見た目も伝える材料になる。表情や,

動作,見せ方の全てが,演奏となって子どもたちに 伝わるということを知った。演奏会やコンクールと は違った「見せ方」についてもっと研究する必要が あると感じた。

自然に失敗を恐れて しまっている/子ど もが見ているのは,

大事なのはそこでは ない/このキャラバ ンに参加していなけ れば,間違わない,

失敗しないというと ころばかり意識をし てしまっていたかも しれない/伝えたい ことを誇張してオー バーに表現した方が 伝わるのではないか

/表情や,動作,見 せ方の全てが,演奏 となって子どもたち に伝わるということ を知った/演奏会や コンクールとは違っ た「見せ方」につい てもっと研究する必 要がある

演奏の失敗 が怖い,演 奏の出来が 教育に重要 ではない,

技術面のみ を意識する と こ ろ で あった,学 習のポイン トを押さえ る,演奏と は何か,演 奏を聴かせ る場との違 い

技術面への偏 りと脱却,学 習に効果的な 演奏,音色以 外の要素

技術面への偏 りと脱却,学 習に効果的な 演奏,演奏の 要素

 選曲についても,工夫が必要だと感じた。

 有名なクラシック,子どもたちに人気のアニメの 曲,教科書に載っているような童謡,一般的に有名 な曲,また,ゆったりしたメロディラインを聴かせ る曲,速い技術的な曲など,シーンに合わせて効果 的な曲を選ぶ必要性を感じた。自分の楽器の特性を 伝えることだけ考えるのではなく,プログラムの流 れで前後関係などから,選曲したいと思う。

シーンに合わせて効 果的な曲を選ぶ必要 性/自分の楽器の特 性を伝えることだけ 考えるのではなく,

プログラムの流れで 前後関係などから,

選曲したい

選 曲 の 仕 方,様々な 要素を考え て選曲する

選曲が及ぼす

影響 選曲が及ぼす 影響

④全体を通して

 話し方や,板書,子どもの反応を汲み取る力,演 奏のみせかた,さまざまな反省と学びがあった。

チョークの持ち方ひとつで,大きく印象が変わると いうのも私の中で衝撃的な学びである。実際に子ど もの前に立つ,今回のような機会がないと,学べな いことがたくさんあると感じた。

チョークの持ち方ひ とつで,大きく印象 が変わるというのも 私の中で衝撃的な学 び/実際に子どもの 前に立つ,今回のよ うな機会がないと,

学べないことがたく さんある

教師の立ち 姿が及ぼす 影響,実際 に自分が授 業をしたこ とで学べた ことは多い

教師の姿勢,

実践の意義 教師の姿勢,

実践の意義

 大学に入り,漠然と楽器の練習など,技術的な部 分を磨く練習重ねており,これは何のためにしてい ることなんだろう?専門性を磨くことはそんなに必 要なのか?と疑問を抱きながら取り組んできた。し かし,今回,少し見えたような気がした。それは,

自分の専門の楽器の力を磨くことで,真剣に長い時 間かけて向き合うからこそ感じる部分や,楽器の役 割,楽器の特性,またこの楽器があることによる効 果や重要性を,自分にしかできない方法で伝えられ るのではないかという可能性を感じたからである。

その楽器だからこそ,という魅力を自分が知ってい るからこそ,子どもたちに伝えられることがあるの ではないだろうか。また,授業を展開する上で,何 を伝えたいのか,何を学ばせたいのかということを,

はっきりさせる上でも,自分が専門の楽器と向き合 うことで学んできたことが生きると感じた。専門性 は,専門的な力を見せつけることでも,専門的な知 識を教え込むためのものでもない。子どもに何を伝 えたいのか,どうやって伝えるのかということを考 える上での,ヒントとなるもの,支えになるものな のではないだろうか。

技術的な部分を磨く 練習重ねており,こ れは何のためにして い る こ と な ん だ ろ う?専門性を磨くこ とはそんなに必要な のか?と疑問を抱き ながら取り組んでき た / 魅 力 を 自 分 が 知 っ て い る か ら こ そ,子どもたちに伝 えられることがある

/ 何 を 伝 え た い の か,何を学ばせたい のかということを,

はっきりさせる上で も,自分が専門の楽 器と向き合うことで 学んできたことが生 きる

演奏の技術 のみを磨く カリキュラ ムに疑問,

教えるとき に役立つ

自身の学習の 価値付け,専 門性の活かし 方

自身の学習の 価値付け,専 門性の活かし 方

 今回学んだ,授業の進め方と楽器の技術を磨く意 味の両方をさらに深めていけるように学びをすすめ ていきたいとおもう。どちらかではなく,自分にとっ

授業の進め方と楽器 の技術を磨く意味の 両方をさらに深めて

授業も演奏 ももっと学 んでいきた

自分の学びの 方向性,学習 意欲の向上,

自分の学びの 方向性,学習 意欲の向上,

(12)

て両方必要な学びであると感じたのとともに,別の ものではなく,繋がっているのかもしれないという 今回の経験によって得られた気づきも大切にしてい けたらと思う。

 さまざまな経験をさせていただき,本当にありが とうございました。

いけるように学びを すすめていきたい/

別のものではなく,

繋がっているのかも しれないという今回 の経験によって得ら れた気づきも大切

い,教育と 音楽を分け ない

分離からの脱

却 分離からの脱

B  2日間の出前授業は,私にとっての初めての子ど もたちの前に立って話す機会で,子どもたちの応答 やリアクション頼りでしたが,私は子どもたちの集 中を続かせるために必死でした。回を重ねることに 子どもたちの声に耳を傾ける余裕が出てきて,テン ション維持と授業内容の両立ができるようになりま した。私は,言いたいことは忘れる,うまくスピッ トファイヤーを拾えない,などの反省点が多く残り ましたが明るいテンションを維持し最後楽しかった と思うことができました。次は時間内に収まるプロ グラムを考えたいです。

回を重ねることに子 どもたちの声に耳を 傾ける余裕が出てき て,テンション維持 と授業内容の両立が できるようになりま した/次は時間内に 収まるプログラムを 考えたい

徐々に慣れ てきた,次 回直したい ところ

実践の積み重 ね,反省を生 かす

実践の積み重 ね,反省を生 かす

 先方の先生方の反応などにも注目していました が,先生方が明るいクラスは子どもたちもより活発 で,子どもたちは大人を見て育つということがよく わかりました。子どもたちが大人の顔色を見ること なく素直に育っていけるような環境が大事だとあた らめて感じました。

 子どもたちはファゴットを見て鉄砲,ポッキー,

でっかい笛などたくさんの想像を膨らましてくれ て,初めて見る楽器に興味津々の様子で本当にかわ いかったです。初めての学校がこの明るい楽しい学 校で本当に心から良かったと思いました。また,た くさん失敗したにもかかわらず楽しいと思えたのは 環境を整えてくださった芳賀先生をはじめとする周 りの皆様のおかげなので本当に感謝しています。

子どもたちは大人を 見て育つということ がよくわかりました

/子どもたちが大人 の顔色を見ることな く素直に育っていけ るような環境が大事 初めての学校がこの 明るい楽しい学校で 本当に心から良かっ た/たくさん失敗し たにもかかわらず楽 しいと思えたのは環 境を整えてくださっ た芳賀先生をはじめ とする周りの皆様の おかげ

教師が与え る影響,健 やかに育つ 環境の重要 性 実践の場の 重要性,失 敗を責めら れず成長で きる場

教師の姿勢,

子ども主体,

環境整備と提 供

教師の姿勢,

児童主体,環 境整備と提供

 今後は,体はリラックス,脳はフル回転で授業が できるように,子どもたちに合わせた明るいテン ションと,一言も逃さない余裕,そして伝えたいこ とを明確にすること,子どもたちをもっと惹きつけ るためにはどうすればいいかなどを調べていきたい です。今回は教え込みを経験しましたが,子どもた ちが考える子どもたちと一緒に考えるという授業形 態にも興味があるので,もっともっと学んでいきた いです。

 今回肌で感じた経験をこれからに活かし,大野さ んをはじめとする先輩方の足跡をたどりながら頑 張っていきたいです。よろしくお願いします。

子どもたちに合わせ た明るいテンション と,一言も逃さない 余裕,そして伝えた いことを明確にする こと,子どもたちを もっと惹きつけるた めにはどうすればい いかなどを調べてい きたい/子どもたち が考える子どもたち と一緒に考えるとい う授業形態にも興味 があるので,もっと もっと学んでいきた い/先輩方の足跡を たどりながら頑張っ ていきたい

子どものた めに自分を 高めたい,

子どもが中 心となる授 業に興味が ある,先輩 の背中を追 う

子ども主体,

学習意欲の向 上,積み重ね の継承

児童主体,学 習 意 欲 の 向 上,積み重ね の継承

C  今回2日間の緑ヶ丘小学校での活動で学級ごとの クラスカラーに応じて教えることの大切さを学ん だ。やはりすべての学年に同じ内容で楽器紹介や演 奏を行ったことが要因として挙げられると思う。

学級ごとのクラスカ ラーに応じて教える ことの大切さを学ん だ

各学級の違 いに合った 指導

実態把握 実態把握

 私は,クラリネットの楽器紹介を行った。マウス ピースとリードについて簡易的な説明を行い,木で できている理由で木管楽器なのではなくリードを振 動させるから木管楽器ということを理解してもらう ように構成した。1日目は高学年であったためとて も理解が早いように感じた。私がマウスピース部分

楽器紹介の流れがホ ルン,ユーフォニア ム,ファゴットとい う順番で説明してい たことも理解が早い 要因としてあった/

楽器紹介の 順番が与え る影響,各 楽器を関連 づけて説明 する,学年

授業構成,説 明の技能,実 態把握,実態 による手立て

授業の技能

(13)

を分解している様子をしっかり見ており,マウス ピースやリードだけでは音がでないこと,組み合わ せることで音が出ることを,頭を使って考えている ような様子にみえた。楽器紹介の流れがホルン,ユー フォニアム,ファゴットという順番で説明していた ことも理解が早い要因としてあったと思う。金管楽 器と同様にマウスピースがついていることやファ ゴットとおなじようにリードがついているというよ うに,関連をづけて説明することができたことで楽 器による違いがわかり,楽器の印象も強く残ったと 考えられる。ただ2日目の1年生の授業の時にファ ゴットがおらず説明をどのようにすればいいか困っ ていた時に,芳賀先生にリードが振動することを しっかり伝えるように教えていただいた。しかし1 年生に「振動」と言って伝わらないかもしれないと 思い,「マウスピースに息を入れるとリードがブル ブル振るえて音が出る楽器」というように説明した。

すると声を上げるわけではかったものの子供たち は,納得したようだった。他にも低学年の子供はマ ウスピース,リードで音が出ないことに驚き,どう したら音が出るのかを口に出しているようだった。

このことから,学年が上がるにつれて物事の考察力 も上がることがわかる。だから同じ授業を行う場合 には,学年やクラスに応じて考えさせる部分を作ら なければいけないと思った。

関連をづけて説明す ることができたこと で楽器による違いが わかり,楽器の印象 も強く残った/学年 が上がるにつれて物 事の考察力も上がる ことがわかる/同じ 授 業 を 行 う 場 合 に は,学年やクラスに 応じて考えさせる部 分を作らなければい けない

の違いを感 じる,実態 によって展 開を変える

 また,私には2つの課題がある。1つ目は,話し 方である。伝えたいことや理解してほしいことが多 すぎて全体的にゆっくりと話してしまった。聞きや すさの配慮としては良かったのではないかとも思っ た。しかし,授業において話し方がゆっくりになる と飽きが出てくると考えられる。それに加えて要点 がわかりにくくなってしまう。小学校は45分,中高 では50分という長時間では頭の中を整理しきれな い。だからわかりやすいところや聞かなくても何と なくわかる部分は簡単に話すことも必要であるよう に思った。2つ目は,時に応じた対応力である。た まに子どもたちから想定外の反応,リアクションが あると言葉に詰まってしまうことがあった。メン バーに助けていただき話を繋ぎ,次の話題に展開さ せることが出来た。しかし授業においていずれは1 人でやらなければいけないと思うと少し心配になっ た。時には子供たちの意見を流さないと進めない場 合もあるように思えた。けれども少しでも子供たち の意見をくみ取れるように想定される意見を多めに 考えたり,難しい部分は長めに時間を設定したりす る配慮が必要であるように思った。

 子供たちにとっていい授業は何なのかということ について,改めて考えさせられる良い機会をいただ き本当にありがとうございました。

わかりやすいところ や聞かなくても何と なくわかる部分は簡 単に話すことも必要 である/時には子供 たちの意見を流さな いと進めない場合も ある/少しでも子供 たちの意見をくみ取 れるように想定され る意見を多めに考え たり,難しい部分は 長めに時間を設定し たりする配慮が必要 である

説明の仕方 を 工 夫 す る,意見を すべては受 け入れられ ない,子ど もに考えさ せるための 時間の工夫 をする

説明の技能,

意見の取捨選 択,授業構成

教師が与える

もので育てる ・児童主 体につい て学んだ A,Bと Cは異な るが,な ぜ受け取 り方に違 いが出た のか

・授業に おいて児 童の意見 を取捨選択する場 合,何を 基準にす るつもり なのか

ストーリーラ イン(現時点 で言えること)

 参加した学生は,学年や学級による違いには教師の在り方が大きな影響を与えていると実感している。最初は自身の 授業の技術に不安があったが,児童主体の授業について学び,授業方法に対する価値観の変容を経て,自身の授業に関 する技術面への不安から脱却している。さらに,実践の積み重ねと継承の重要性を体感することで,学習意欲が向上し ている。また,実践を行うための環境整備の重要性に気付いている。一方で,授業の技術に関する事柄への意識に集中 している学生は,教育現場や授業の実態把握に留まるほか,教師主導の授業方法に留まる捉え方をしている。

理論記述 ・学年や学級による違いには教師の在り方が大きな影響を与えていると実感している

・最初は自身の授業に関する技術に不安があったが,児童主体の授業について学び,授業方法に対する価値観の変容を 経て,技術面への不安から脱却している

・実践の積み重ねと継承の重要性を体感することで,学習意欲が向上している

・実践を行うための環境整備の重要性に気付いている

・授業の技術に関する事柄への意識に集中している学生は,教育現場や授業の実態把握に留まるほか,教師主導の授業 方法に留まる捉え方をしている

さらに追究す

べき点・課題 ・児童主体の授業方法に触れたA・BとCは異なるが,なぜ受け取り方に違いが出たのか

・授業において児童の意見を取捨選択する場合,何を基準にするつもりなのか

(14)

【文末資料2】 オンラインによる出前授業(R3.6.1.)に参加した学生の感想のSCAT分析

(関心・意欲)自分ならどのようにするか等→二重線,

(知識・技能)上達や気付きの喜びと実感→下線,

(思考)自己反省や振り返り等→波線

学生 テクスト(原文ママ) 〈1〉テクスト中の注

目すべき語句 〈2〉テクス ト中の語句 の言いかえ

〈3〉左を説明 するようなテ クスト外の概 念

〈4〉テーマ・

構成概念(前 後や全体の文 脈を考慮して)

〈5〉疑問

・課題

A  私自身,zoomでの演奏会に初めて参加し,相手 の反応や聴こえ方に不安がありましたが,画面を通 してでもわかるくらい盛り上がってくれたので,と ても楽しく参加することができました☺

 学年によって反応の違いがありましたが,子ども の素直な反応をみることで,言い方や聞き方の改善 点を見つけることができました。また,画面の範囲 に制限があること,遠隔で行う場合は,liveよりも 短く分かりやすい言葉を選ぶことが大切だと思いま した。

 午後も頑張ります!!

相手の反応や聴こえ 方に不安がありまし たが,画面を通して でもわかるくらい盛 り上がってくれた/

子どもの素直な反応 をみることで,言い 方や聞き方の改善点 を見つけることがで きました

最初は不安 も あ っ た が,相手が 反応してく れたから自 分も楽しめ た,子ども の様子を見 て自分の反 省点を見つ ける

交 流 す る 喜 び,対話によ る学びの獲得

交 流 す る 喜 び,対話によ る 学 び の 獲 得,遠隔授業 の特徴の確認

 浜頓別小学校のみなさんも,とても反応がよく,

とても楽しく参加することができました。特に,立っ て体を動かす活動を行うと,より元気に,楽しそう に参加してくれていたので,座って聴くだけではな いプログラムを作ることも,演奏会において大切だ と感じました(特に小学生!!)。

 準備期間は短めで,制限のあるなかできる限りの ことしかできませんでしたが,小学生の笑顔がみら れてとても嬉しかったです!いつか,現地に行って 生で演奏したいなと思いました!

 ありがとうございました😌

座って聴くだけでは ないプログラムを作 ることも,演奏会に おいて大切/小学生 の笑顔がみられてと ても嬉しかった

静かに聴く 演奏会ばか りにしない

演奏の聴き方

の見直し 演奏の聴き方 の見直し

B  出前演奏,小学生の反応も良く,Zoomでも伝え

られることが多いのだと改めて感じました。 Zoomでも伝えられ

ることが多い 遠隔でもで きることが ある

遠隔授業の可

能性 遠隔授業の可 能性  子どもの反応を見ながらパフォーマンスをするこ

とは大切なことだと感じたのと同時に,次は自分が 授業をするのだと思うと,少し緊張してきました。

小学生はとても素直で,こういった機会で見る度に 本当に可愛いなぁと思います。でもそれだけではな く,大人のこともよく見ているのだと思いました。

子どもに楽しんでもらうためには,私たちも楽しい と思えるものでなくてはいけないのだと思いました。

 芳賀先生の授業,いつも本当にたのしいです。将 来私も,こんなふうに授業ができたら良いな…と毎 回思っています。これからもたくさんの学びを得ら れるように一生懸命に取り組もうと思うので,よろ しくお願いいたします。

子どもの反応を見な がらパフォーマンス をすることは大切な ことだと感じた/大 人のこともよく見て いる/子どもに楽し ん で も ら う た め に は,私たちも楽しい と思えるものでなく てはいけない

子どもの様 子を見なが ら演奏をす る/大人の 様子を見な がら活動し ていること がわかる/

大人も楽し む

子ども主体,

コミュニケー シ ョ ン の 根 本,子ども理 解,価値観の 変容

児童主体,児 童理解,価値 観の変容

C  音楽の授業実践に参加することはあまりないた め,他の学生の実践を参観したり,自分も一部分で はあるが実践をしたりと貴重な体験をすることがで きた。授業づくりと教師の在り方の2項目に分けて 感想・考察を述べていく。

 まず授業づくりに関して,今回の出前授業を通し て感じた事は「初対面の人とも繋がれる音楽の素晴 らしさ」と「音楽の授業をする際の環境づくりの大 切さ」である。

 「初対面の人とも繋がれる音楽の素晴らしさ」に ついて,子どもたちは学生とはほぼ初対面であり,

授業序盤は緊張している様子があった。しかし,時 間が進むにつれて「音を楽しむ」様子が見られ,ま さに「音楽」のあるべき姿であると感じた。

 そのことに関連して「音楽の授業をする際の環境 づくりの大切さ」について,上手い下手に囚われず

上手い下手に囚われ ず自由に表現できる 環境を目指したい/

音を楽しむための働 きかけについて意識 しながら授業実践を 行っていきたい

技術に囚わ れない環境 づくり,楽 しい授業を したい

技能の偏りか らの脱却,将 来の展望

技能の偏りか らの脱却,将 来の展望

(15)

自由に表現できる環境を目指したいと考える。今回 の出前授業では,高学年の子達も活発に活動に参加 してくれていたが,思春期が近づくと人前で表現す ることに恥ずかしさを感じる子が出てくる。それは,

上手い下手に囚われ,音を楽しむというところから 離れていることが原因の一つにあると考える。その ため,高学年での授業で思い切って表現することの 心地よさ・楽しさを実感させることはもとより,低 学年の頃から音を楽しむ活動をたくさんしていくこ とが大切なのではないかと考えた。教員になった際 は,今回の出前授業で学ぶことができた音を楽しむ ための働きかけについて意識しながら授業実践を 行っていきたいと思う。

 次に,教師の在り方に関しては,「どんな時も諦 めないこと」「明るく前向きで在ること」の大切さ を再認識した。今回の出前授業を実施するにあたっ ては,コロナウイルスの影響もあってかなり困難な 状況にあった。それでも,芳賀先生や受け入れ先の 先生の諦めない気持ちによって現状況下でも授業を 行うことができた。

 「誰のために」「何のために」授業をするのか,

教育をするのかを考えると,教師の在り方は必然的 に決まると考える。子どもたちに何を伝えたいのか を明確にしながら教育活動をしていきたいと思う。

芳賀先生,本当にあ りがとうございまし た!

芳賀先生や受け入れ 先の先生の諦めない 気持ちによって現状 況下でも授業を行う ことができた/「誰 のために」「何のた めに」授業をするの か,教育をするのか を考える

どんな状況 でも授業は できる,教 育の在り方 を考える

遠隔授業の可 能 性,ICT活 用の経緯の重 要性,教育の 本質

ICT活用の経 緯の重要性,

教育の本質

D  突然の参加失礼致しました。午前中,健康診断が あり参加出来ないと思っていましたが,午後からは 間に合ったので参加しました!

 小学校への出前演奏を初めて見学したのですが,

楽器紹介などで小学生が想像以上に楽しんでおり zoomでも有意義な授業だったと思いました!

 今までは参加してこなかったのですが,もしサッ クスで良ければ参加してみたいです!ありがとうご ざいました!

想像以上に楽しんで お りzoomで も 有 意 義な授業だった/今 までは参加してこな かったのですが,も しサックスで良けれ ば参加してみたい

遠隔でもで きることが ある,自分 もやってみ たい

遠隔授業の可 能性,意欲の 向上

遠隔授業の可 能性,意欲の 向上

E  今回の出前演奏を見ていて,オンライン演奏を何 とか盛り上げようとする学生の姿がとてもかっこよ く見えました。特に今回は同じ部屋に2人までしか 入ることができないという条件の中,説明の中にク イズを入れたり,個人で進行と演奏を進めたりとた くさんの工夫を見ることが出来ました。オンライン での出前演奏を重ねるにつれ,今までは上手くでき るか不安だったオンライン演奏の可能性が広がりま した。いつかは北海道を超えた地域での出前演奏が 出来るのではと楽しみにもなります。子供たちの反 応が素直で,オンラインだからこそ聴いている人た ちの反応をみながら演奏できることが私たちにとっ てもうれしいことだと感じます。アーショーテッケ イヨの時,教育大から配信している学生や家から見 ている学生,小学校,見ている学生がひとつになっ た感じがしてとても楽しかったです。

今までは上手くでき るか不安だったオン ライン演奏の可能性 が広がりました/教 育大から配信してい る学生や家から見て いる学生,小学校,

見ている学生がひと つになった感じがし てとても楽しかった

遠隔でもで きることが ある,みん なの心が一 つになるの が嬉しい

遠隔授業の可

能性,一体感 遠隔授業の可

能性,一体感 ・オンラ インでな いと聴い ている人 の反応を 見ながら 演奏をし ないのか

ストーリーラ イン(現時点 で言えること)

 参加した学生は,実践前は授業が成り立つのか不安があったが,児童の楽しむ姿を見て次第にオンラインによる授業 の可能性を見いだしている。児童の様子を見ることで,児童の主体性を尊重した児童との関わり方に対する価値観の変 容が起きている学生もおり,教える技術面にのみ偏る教師の在り方を見直している。また,今回の授業参観を経て,自 分もやりたい,将来教員になったときに○○したいなど,教職に対する意欲が向上している。

理論記述 ・最初は遠隔授業が成り立つのか不安があったが,児童の楽しむ姿を見て次第にオンラインによる授業の可能性を見い だしている

・児童の様子から,児童主体の関わり方について価値観の変容が起きている学生もおり,教える技術面にのみ偏る教師 の在り方を見直している

・今回の授業参観を経て,自分もやりたい,将来教員になったときに○○したいなど,教職に対する意欲が向上してい る

さらに追究す

べき点・課題 ・オンラインでないと聴いている人の反応を見ながら演奏をしないのか(聴いている人の反応を見ながら演奏をしたの はオンラインだったためであるか否か)

参照

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