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胆管空腸吻合部狭窄および膵管空腸吻合部狭窄に対するバルーン内視鏡治療後の長期臨床成績を検討する多施設共同後方視研究

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Academic year: 2018

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学 位 論 文 審 査 の 概 要

博士の専攻分野の名称 博士(医 学) 氏 名 佐野 逸紀

主査 准教授 神山 俊哉

審査担当者 副査 教授 坂本 直哉 副査 教授 玉腰 暁子

副査 教授 平野 聡

学 位 論 文 題 名

胆管空腸吻合部狭窄および膵管空腸吻合部狭窄に対するバルーン内視鏡治療後の

長期臨床成績を検討する多施設共同後方視研究

(Long-term outcomes after the therapeutic ERCP using the balloon-assisted endoscopy for anastomotic stenosis of choledocho-jejunostomy or pancreatico-enterostomy)

本研究は,胆管空腸吻合部狭窄および膵管空腸吻合部狭窄に対するバルーン内視鏡治療

後の長期成績を多施設共同後方視的に検討した研究である.治療成功後に 6 ヵ月以上フォ ロー可能であった症例において,治療後の再燃率は 34.4%であり,バルーン拡張時の吻合 部のnotch遺残が,胆管空腸吻合部狭窄再燃に関与する独立した因子であった.

審査にあたり,まず副査の平野聡教授から吻合部狭窄の原因と組織学的な変化について

質問があり,申請者は,吻合部狭窄は逆行性胆管炎や虚血に伴う吻合部周囲の局所的な炎

症と線維化により吻合部狭窄を生じると回答した.副査の玉腰暁子教授からは,フォロー 期間が 6 ヵ月未満の症例で吻合部狭窄を再燃した症例を含めたとすると,その再燃率が増 える可能性があるのではないかと質問があった.申請者は,膵管空腸吻合部狭窄群が少な

くKaplan-Meier解析が困難となることが予想されたこと,短期間で打ち切りが多い場合, 長期予後を検討する本研究の意義と異なる結果になる恐れがあったことから,6ヵ月以上フ ォロー可能であった症例を適格基準としたと回答した.副査の坂本直哉教授からは,本研 究のどの部分に申請者が携わったか,施設間差はあったか,などの質問があった.申請者

は,企画立案から全てを申請者が行ったこと,基本的な治療適応の判断については概ね施

設間に明確な差はなかったと回答した.最後に主査の神山俊哉准教授からは,本研究にお

けるバルーン小腸内視鏡治療の質に関する質問があった.申請者は,バルーン拡張圧,手

技時間の情報を項目に含めていなかったと回答した.

この論文は,胆管空腸吻合部狭窄および膵管空腸吻合部狭窄に対するバルーン内視鏡治

療後の長期臨床成績を明らかにしたことにおいて高く評価され,今後の大規模な前向き試

験による更なる長期成績の検討が期待される.審査員一同は,これらの成果を高く評価し,

大学院課程における研鑽や取得単位なども併せ,申請者が博士(医学)の学位を受けるの

参照

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