奈良教育大学学術リポジトリNEAR
日本と中国の子どもにおける記憶活動に関する比較 研究
著者 豊田 弘司, 徐 四明
雑誌名 奈良教育大学紀要. 人文・社会科学
巻 47
号 1
ページ 187‑195
発行年 1998‑11‑10
その他のタイトル A Comparative Study of Memory Activities between Japanese and Chinese Children URL http://hdl.handle.net/10105/1495
日本と中国の子どもにおける記憶活動に関する比較研究
豊 田 弘 司・徐 四 明*
(奈良教育大学心理学教室) (平成10年4月17日受理) キーワード:記憶活動、発達、比較研究
質問紙を用いて、学習活動の個人差を検討した試みが 数多くなされてきた(Schmeck, Ribich & Ramanaiah,
1977;豊田, 1991;梅見, 1988;豊田・波速, 1992;
豊田・渡連, 1993)t このような試みは実験室的な研究 とは異なったアプローチとして注目できる。というのは、
質問紙でとらえた個人の特徴が実際に学習させた場合の 成績とどの程度関係があるのかを明らかにできれば、学 習指導上参考とすべき資料となるからである。
豊田(1993)は、日本の児童を調査対象として、子ど もの記憶活動に関する質問紙(児童版自己診断記憶尺 皮)を作成し、そこで得られた自己判断と実際の記憶テ ストの成績との関係を検討した。因子分析の結果、内的 記憶方略、外的記憶方略、検索失敗及び記憶に対する自 信という4つの因子が抽出された。そして、これらの因 子を下位尺度として、これらの下位尺度と記憶テストで の得点との関係が重回帰分析により検討された。その結 果、説明率は低かったが、いくつかの尺度得点と実際の 記憶成績の間に関係のあることが示された。このような 質問紙と実際の記憶成績の関係を児童期において検討し た研究は他にないし、質問紙に含まれる回答から上述し た4つの尺度における児童期後半の詳細な発達が明確に され、興味深いものである。
そこで、本研究の目的は、豊田(1993)の児童版自己 診断記憶尺度の中国版を作成し、そこで得られた自己判 断と実際の記憶成績の関係について日本と中国の比較を 行うことである。比較文化的研究に関しては、親の養育 態度や行動に関する調査を行った、東・相木・ヘス (1981)や三宅・東(1979)などが有名である。その他 にも多くの比較文化的研究が行われているが、そこでの 研究対象は主に親と子どもの関わりに関するものである。
しかし、比較教育学が研究対象とする各国における教育 体制の違いは重要であり、この違いが子どもたちの認知 活動に与える影響は少なくないであろう。本研究で日本
* 平成8年度奈良教育大学教育学研究科修了
との比較対象とする中国と言えば、 「科挙」が連想され るように、膨大な知識を記憶するというイメージが強い。
事実、多民族国家であるが故に、小学校教育において共 通の言語として漢字に関する識字教育に割り当てる時間 数は大きい。要するに覚えなければならない漢字の量は 日本のそれと比べてはるかに多いのである。そして、こ のような教育環境が中国の人たちの記憶活動を促進して いる可能性は大きいと考えられる。豊田・徐・岡本 (1997)は、学習スキルにおいて日本と中国の子どもの 違いを明らかにしたが、本研究において記憶活動に関す
る違いを検討することは意義のあることであろう。
方 法
調査対象 本研究の調査対象は、日本の小学4年牛が 132名(男児73名、女児59名)、 5年生が121名(男児 61名、女児60名)、 6年生が126名(男児67名、女児59 名)であった(合計379名)。これらの児童は奈良県の公 立小学校に所属する児童であり、各学年の児童の平均年 齢は、 4年生が10歳1か月(範囲9歳7か月〜10歳7 か月)、 5年生が11歳1か月(範囲10歳7か月〜11歳
7か月)、 6年生が12歳1か月(範囲11歳7か月〜12 歳7か月)であった。一方、中国の被調査者は、小学4 年生が96名(男47名、女49名)、 5年生が99名(男 43名、女56名)、 6年生が95名(男48名、女47名)で あった(合計290名)。これらの児童は上海市内及び郊 外の小学校に所属する児童であり、各学年の児童の平均 年齢は、 4年生が10歳2か月(範囲9歳9か月〜10歳 8か月)、 5年生が11歳2か月(範囲10歳9か月〜11 歳8か月)、 6年生が12歳2か月(範囲11歳9か月〜
12歳8か月)であった。なお、日本の児童のデータに ついては、豊田(1993)の報告によるデータを用いた。
材 料1)児童版自己診断記憶尺度(中国版):
HW 豊 田 弘 司・徐 四 明
塁間(1993)の日本版に基づいて、中国の児童に適応可 能な28項目(内9項目は、逆転項目)を作成した。こ れらの項目は、検索失敗(8項目)、記憶に対する自信 (6項目)、内的記憶方略の使用(6項目)、外的記憶方 略の使用(5項目)という下位尺度に対応する項目及び フィラー(3項目)であった。中国版は日本版の項目を 忠実に中国語訳し、第2著者を含む2名の中国留学生が その訳の妥当性をチェックし、協議の上作成されたもの であった。
2)質問項目に対する凶答用紙:この用紙はB5判の 大きさで、 1)で述べた自己診断記憶尺度の質問の項目 番号及びLEd答(はい、いいえ)が印刷されたものであっ た。
3)単語自由再生テスト:このテストには、藤田 (1975)による4カテゴリー(動物、乗物、野菜、文房 具)×8項目(計32項目)の構造の記銘リストを使用し た。具体的な項目は、ネコ、ゾウ、ウサギ、アヒル、イ ヌ、ウシ、ネズミ及びライオン(以上、動物)、フネ、
ヒコウキ、キシャ、ヘリコプター、トラック、ジテン シャ、バス(以上、乗物)、ニンジン、ナス、‑クサイ、
サツマイモ、ダイコン、キュウリ、カボチャ、ネギ(以 上、野菜)、ペン、ホン、インク、ソロバン、クレヨン、
フデ、エンピツ、モノサシ(以上、文房貝)である。上 記の記銘リストに含まれる各語は、 1語ずつあらかじめ 同じカテゴリーに含まれる語が続けて呈示されないよう に実験者によってランダムに配列されていた。なお、こ の記憶テストでは、被験者に単語の書記再生を求めるの で、そのための自由再生テスト用紙も用意された。この 用紙はB5判の大きさで、上述した32項目を再生する ための記入欄が設けてあり、その下に、後述する記憶方 略に関する8項目の質問に対する回答(〇、 ×)を記入 する欄が印刷されていた。
4)順唱テスト:4桁(9‑4‑3‑7、5‑8‑2‑4)、5 桁(7‑1‑5‑9‑3、 2‑5‑3‑4‑8)、 6桁(9‑4‑8‑
7‑5‑3、 1‑5‑2‑6‑7‑4)、 7桁(9‑1‑1‑3‑4‑
6‑2、 217‑9‑6‑5‑8‑4)、 8桁(3‑2‑6‑9‑5‑
1‑4‑7、 2‑6‑7‑3‑8‑4‑5‑9)及び9桁(3‑1‑
6‑9‑5‑7‑8‑4‑2、 1‑4‑1‑3‑7‑9‑5‑2‑6)
の数系列を各2数系列ずつ用いた。
5)文章記憶テスト:京大NX知能検査15‑の日常記 憶の文章を参考にして作成されたものであり、その内容 は、豊田(1993)と同じく、学校での先生の発言内容に 関する記憶のテストであった。
文章記憶テストも順唱テストも、単語自由再生テスト と同じく、被験者に書記再生させる形式であったので、
そのための用紙も用意された。この用紙もB5判の大き さで、上半分には順唱テストの数系列を記入するための 欄があり、その下に数字を覚える時にどのように覚えた
かを自由記述したもらう空欄が設けられていた。また、
下半分には、文章記憶テストの10個の質問の答を記入 する欄が設けられていた。
手続き クラス単位の集団調査及び集団実験を実施 した。
a)自己診断記憶尺度による調査:上述の回答用紙を 配布し、調査者が質問項目を1項目ずつ読み上げ、各質 問に"はい" "いいえ"のどちらかに丸印を記入させる 形式で回答させた。
b)単語自由再生課題:上述の記銘リストに含まれる 記銘語を実験者が1項目ずつ口頭によって呈示し、記銘 を求めた。 32項目を呈示した後、標準的な自由再生教 示を与え、書記再生を求めた。再生時間は、 5分であっ た。
C)順唱テスト:実験者が1秒に1数字ずっ読みあげ、
回答用紙にその数系列を書記再生させた。
d)文章記憶テスト:実験者が文章を読み上げ、その 後、 10問の質問に筆頭で答えさせた。
結果と考察
回収した質問用紙の項目採点としては、記憶活動に関 する望ましい応答に1点、望ましくない応答に0点を与 えた。豊田(1993)においてどの学年においても内的一 員性があることが確かめられた(Kuder‑Richardsonの 公式20によるα係数の範囲.51‑.74)各下位尺度 (検索失敗、記憶に対する自信、内的記憶方略の使用及 び外的記憶方略の使用)ごとに合計点を算出した。その 結果がTadle l に示されている。さらに、 Table 5 には、日本の子どもについて各尺度に含まれる項目に対 する承認率(「はい」と反応した割合)、 Table 6には中 国の子どもについてのそれが示されている。
検索失敗 Table lに示されている検索失敗尺度得点 について2(国;日本、中国)× 3(学年; 4年生、 5 年生、 6年生)× 2 (性;男、女)の3要因分散分析を 行ったところ、国の主効果(F(1.657)‑327.95, p<.001) が有意であり、中国の子どもの方が日本の子どもよりも 検索失敗を経験している可能性の少ないことが示された。
また、国×性×学年の交互作用(F(2.657)‑ 3.37, p<.05) が有意であった。この交互作用について下位検定を行っ たところ、 E]本の男児では6年生が4及び5年生よりも 検索失敗の得点が高かった(6年生と4年生の間は t(657)‑ 3.37,p<.01 ; 6年生と5年生の間はt(657)‑ 2.30, p<.05)が後2者間に差はなかった。また、女児では、
どの学年間にも差はなかった。一方、中国の男女児につ いては、どの学年間にも差はなかった。
また、 Table 5における検索失敗尺度に含まれる項目 の承認率をみると、日本では6年生の方が4及び5年生
Table l 検索失敗尺度における国、性及び学年差 国 性 4年
男3.84 (1.94)
44 *1
5年 6年
4.13 4.86 (2.15) (1.90)
女 (24票)
4.33 4.48 (2.24) (1.80)
男1.94 (1.54)
1.98 1.96 (1.06) (1.62)
女
1.54 2.ll
(1.21) (1.35) (1.59)
( )内はSD
Table 2 記憶に対する自信尺度における国、性及び学年差
国 性 4年 5年 6年 男 (;霊)
2.53 2.27
(1.29) (1.39)
女3.6 (1.53) 中国
男4.53 (1.23)
女
2.61 2.62 (1.39) (1.49)
4.91 4.63 (1.ll) (1.23) 4.57 4.75 4.49 (1.19) (1.08) (1.30)
( )内はSD
よりも承認率が高く、学年とともに検索失敗を経験する 機会が多くなると考えられる。一方、 Table 6における 中国の学年差はほとんどみられなかった。さらに、中国 の小学生の承認率が日本の小学生の承認率よりも低いこ とから、中国の小学生の方が検索失敗を経験する機会が 少ないといえよう。中国の小学生は学校の担任の教師を
日本の小学生以上に尊敬しており、先生の言うことや学 校でやるべきことを忘れないように意識している可能性
が高い。したがって、このような検索失敗を避けようと いう意識が結果に反映されていると考えられる。
記憶に対する自信 Table 2における記憶に対する自 信に関しては、国の主効果(Fォ1657)‑ 295.73, p<.001) が有意であった。すなわち、中国の子どもの方が日本の 子どもより記憶に対する自信が高いことが示された。ま た、学年の主効果(F(, )‑6.98,p<.001)及び国×学 年の交互作用(Fe.657)‑ ll.19, p< ‑001)が有意であっ た。この交互作用について下位検定を行ったところ、日 本では4年生が5年生及び6年生よりも記憶に対する自 信があり(4年生と5年生の間はt(657)‑5.02, p<.01 ; 4年生と6年生の間はt(657)‑5.78, p<.01)、後2者間 に差はなかった。一方、中国においては学年間の差は有 意ではなかった。先にのべた検索失敗の結果と合わせて 考えると、日本では検索失敗を経験する機会が学年とと もに増加し、その結果、記憶に対する自信が低くなって いくと考えられる。また、中国では、学年間の違いは統 計的には現れていないが、 Table 6において項目ごとに みていくと、学年とともに承認率の増加している項目 ((2)と(21))が認められる。したがって、学年ととも
Table 3 内的記憶方略の使用尺度における国、性及び学年差 国 性 4年 5年 6年
男
女
男
女
中国4.1 1 4.28 3.89 (1.51) (1.44) (1.55)
4.36 4.52 4.08 (1.37) (1.27) (1.29)
4.81 4.77 4.98 (1.01) (1.31) (1.02)
5.04 5.11 4.91 (1.08) (0.98) (1.06)
( )内はSD
Table 4 外的記憶方略の使用における国、性及び学年差
国 性
中国
女
4年 5年 6年
3.14 3.23 3.26 (1.43) (1.54) (1.40)
3.76 3.57 3.38 (1.24) (1.27) (1.43)
2.04 2.40 2.56 (1.25) (1.20) (1.30)
2.43 2.39 2.60 (1.27) (1.14) (1.08)
( )内はSD
に多少記憶に対する自信は高くなる傾向があるといえよ う。
内的記憶方略の使用 Table 3における内的記憶方略 の使用に関しては、国の主効果(F(i.656)‑52.33, pく .001)が有意であり、中国の子どもの方が内的記憶方略 を使用する頻度の高いことが示された。中国では、覚え るべき漢字の量は日本のそれと比べてはるかに多い。そ れ故、子どもは小学校に入ると、多くの漢字を覚えるこ とを余儀なくされる。そして、覚えるべき方略を日本の 子どもよりも頻繁に使用するという状況が反映している と患われる。また、性の主効果(F(, >‑6.33,pく.05) も有意であり、女児の方が男児より内的記憶方略を使用 する場合の多いことが示された。
外的記憶方略の使用 外的記憶方略の使用では、国の 主効果(F(1,656)‑ 90.30, P< ‑001)が有意であり、日本の 子どもの方が中国の子どもより外的記憶方略を用いるこ との多いことが示された。また、性の主効果(F(.656)‑
5.80,p<.05)も有意であった。すなわち、女児は男児 より外的記憶方略を用いる機会が多いということである。
特に、 Tadle 5とTable 6から項目ごとに日本の子ど もと中国の子どもを比較してみると、日本において明ら かに女児が男児よりも外的記憶方略を多く使用している
ことがわかる。
記憶活動における自己診断尺度と記憶テストの関係 自己診断尺度と記憶テストとの関係を調べるために、各 記憶テストの得点が高い者から約30%の者を選んで上 位群、低い者から約30%の者を選んで下位群を構成し た。各項目について2 (上位群、下位群)× 2 (はい、い
190
豊 田 弘 司・徐 四 明Table 5 自己診断記憶尺度の各項目における学年差と性差(値は%) (日本)
自己診断記憶尺度項目 男4年㌔ 男5年㌔ 男6年㌔ 学年差 性差 交互作用
( 1 ) 係 や 委 員 の 仕 事 を 忘 れ て しま う こ とが あ り ます か 0 4 6.58 3 3.9 4 0.90
52 .46 38 .33 45 .4 5
64 .18 52 .5 4 58 .7 3
* * 6 > 5 = 4
* * 男 > 女 ( 8 ) 頼 まれ た こ とを 忘 れ て しま う こ とが あ り ます か 0 5 0.68 4 9.15
5 0.00
68 .8 5 5 1.67 60 .3 3
59 .7 59 .3 2 59 .5 2
辛 6 = 5 > 4
( ll) 忘 れ 物 が 多 い で す か0 54 .79 3 2.20
4 4.70
40 .9 8 8 .33 24 .79
4 1.7 9 16 .9 5 30 .16
* * 4 > 6 > 5
* * 男 > 女
( 14 ) 大 切 な 用 事 を 忘 れ る こと が あ り ます か 0 23 .29 18.64
2 1.2 1
40 .9 8 23 .33 32 .23
3 1.3 4 30 .5 1 3 0 .9 5
* * 6 = 5 > 4
* 男 > 女 ( 17) 決 め られ た 当番 の 仕 事 を 忘 れ て や らな か った こ と が 4 1.10 2 3.73 59 .0 2 88 一3 3 70 .15 69 .4 9 * * * *
あ り ます か0 33 .33 73 .6 8 6 9 .8 4 6 > 5 > 4 男 > 女
(24 ) 宿 題 を 忘 れ て しま うこ と が あ り ます か 0 49 .32 3 7.29 68 .8 5 30 .0 0 7 1.6 4 45 .7 6 * * * * 男 6 > 5 > 4 * *
43 .94 49 .59 59 .5 2 6 > 5 > 4 男 > 女 女 4 = 6 ≧ 5
(2 6) 覚 え た は ず な の に 、思 い 出 さ な い こ と が あ りま す 84 .93 7 6.27 85 .25 93 .33 8 6 .5 7 93 .2 2 * * 男 4 ‑ 5 = 6 *
か 0 8 1.06 89 .26 8 9 .6 8 6 = 5 ≧ 4 女 5 > 6 > 4
(28 ) 作 文 を 書 くと き、 漢 字 を 思 い 出 せ な い こ とが あ りま 6 5.75 5 9.32 65 .57 7 1.67 6 7 .16 72 .8 8
す か 0 6 2.88 68 .59 69 .8 4
記憶に対する自信
( 2 ) 人 の 名 前 を 覚 え る の が 苦 手 で す か 0 13 .7 0 6 .7 8
1 0 .6 1
6 .5 6 3 .3 3 4 .9 6
1 0 .4 5 1 1 .8 6 l l .l l
辛 4 = 6 ≧ 5
( 5 ) 友 達 の 名 前 を 覚 え る の は 早 い で す か 7 8 .0 8 9 3 .2 2
8 4 .8 5
8 8 .5 2 9 5 .0 0 9 1 .7 4
8 8 .0 6 9 1 .5 3 8 9 .6 8
* * 男 > 女
( 1 2 ) 物 を 覚 え る の は 得 意 で す か 0 5 8 .9 0 5 7 .6 3
5 8 .3 3
6 0 .6 6 4 3 .3 3 5 2 .0 7
5 0 一7 5 3 2 .2 0 4 2 .0 6
* * 4 > 5 > 6
* * 男 > 女
( 1 5 ) 漢 字 を 覚 え る の は 得 意 で す か 0 4 3 .8 4 4 7 .4 6 5 9 .0 2 5 3 .3 3 4 0 .3 0 5 7 .6 3 I 男 4 = 6 > 5 *
4 5 .4 5 5 6 .2 0 4 8 .4 1 5 ≧ 4 女 4 = 5 = 6
( 1 8 ) 教 科 書 を み た だ け で 覚 え ら れ ま す か 1 3 .7 0 2 7 . 1 2 1 6 .3 9 5 .0 0 1 9 .4 0 1 8 .6 4 * * 男 4 = 5 = 6 * *
1 9 .7 0 1 0 .7 4 1 9 .0 5 6 = 4 > 5 女 4 > 6 > 5
( 2 1 ) 覚 え る こ と に 自 信 が あ り ま す か 0 3 9 .7 3 4 5 .7 6 4 9 .1 8 3 3 .3 3 3 8 .8 1 2 7 .1 2 * * * 男 4 = 5 = 6 *
4 2 .4 2 4 1 .3 2 3 3 .3 3 4 = 5 ≧ 6 男 > 女 女 4 > 6
内的記憶方略の使用
( 3 ) よ く 似 た こ と は 、 ま と め て 覚 え よ う と し ま す か 0 5 0 .6 8 5 0 .8 5 6 8 .8 5 4 8 .3 3 4 1 .7 9 4 4 .0 7 * * 男 5 > 4 = 6 *
5 0 .7 6 5 8 .6 8 4 2 .9 3 5 > 6 女 4 = 5 = 6
( 6 ) 覚 え る こ と を 絵 の よ う に 思 い 浮 か べ る こ と が あ り ま 6 8 .4 9 6 2 .7 1 5 7 .3 8 5 6 .6 7 4 3 .2 8 5 2 .5 4 * *
す か 0 6 5 .9 1 5 7 .0 2 4 7 .6 2 4 = 5 > 6
( 9 ) 教 科 書 で 線 引 い た と こ ろ は 注 意 し て 覚 え よ う と し ま 6 1 .6 4 7 2 .8 8 6 8 .8 5 7 8 .3 3 5 5 .2 2 7 6 .2 7 * *
す か 0 6 6 .6 7 7 3 .5 5 6 5 .0 8 女 > 男
( 1 6 ) 覚 え よ う と す る こ と を 頭 の 中 で 何 度 も 繰 り 返 し て 覚 7 5 .3 4 7 9 .6 6 7 2 .1 3 8 8 .3 3 8 5 .0 7 8 9 .8 3 * * * *
え ま す か 0 7 7 .2 7 8 0 .1 7 8 7 .3 0 6 > 4 女 > 男
( 1 9 ) 漢 字 を 頭 の 中 で 思 い 浮 か べ る こ と が あ り ま す か 0 8 0 .8 2 8 6 .4 4 8 3 .3 3
8 6 .8 9 8 5 .0 0 8 5 .9 5
7 3 .1 3 8 4 .7 5 7 8 .5 7
( 2 2 ) 先 生 が 大 切 だ と 言 っ た と こ ろ は 注 意 し て 覚 え よ う と 7 3 .9 7 8 3 .0 5 8 0 .3 3 9 0 .0 0 6 7 .1 6 8 8 .1 4 * *
し ま す か 0 7 8 .0 3 8 5 .1 2 7 6 .9 8 女 > 男
外的記憶方略の使用
( 4 ) 大 切 な 約 束 が あ る と き は 、 メ モ を と り ま す か 。 4 6 .5 8 5 9 .3 2 5 2 .2 8
4 7 .5 4 7 1 .6 7 5 9 .5 0
4 4 .7 8 7 4 .5 8 5 8 .7 3
* * 女 > 男 ( 7 ) 用 事 が あ る 日 は 忘 れ な い よ う に 、 カ レ ン ダ ー に 書 き 5 6 .1 6 7 7 .9 7 4 5 .9 0 7 5 .0 0 3 8 .8 1 7 6 .2 7 * *
込 ん で お き ま す か 。 6 5 .9 1 6 0 .3 3 5 6 .3 5 女 > 男
( 1 0 ) 買 物 に 行 く 時 、 忘 れ な い た め に 買 う も の を 紙 に 書 い 5 6 . 16 7 2 .8 8 4 2 .6 2 7 8 .3 3 4 4 .7 8 7 9 .6 6 * * 男 4 = 5 = 6 *
て 持 っ て 行 き ま す か 6 3 .6 4 6 0 .3 3 6 1 .l l 女 > 男 女 4 = 5 = 6
( 1 3 ) 明 日 、 持 っ て 行 か な け れ ば い け な い 物 を 目 立 つ 所 に 7 1 .2 3 8 3 .0 5 6 0 .6 6 8 6 .6 7 5 5 .2 2 8 3 .0 5 * *
置 い て お き ま す か 0 7 6 .5 2 7 3 .5 5 6 8 .2 5 女 > 男
( 2 0 ) 大 事 な こ と は 家 の 人 に 言 っ て 忘 れ な い よ う に し ま す 8 3 .5 6 8 3 .0 5 8 0 .3 3 9 3 .3 3 8 2 .0 9 9 3 .2 2 * * 男 4 = 5 = 6 *
か 0 8 3 .3 3 8 6 .7 8 8 7 .3 0 女 > 男 女 6 = 5 ≧ 4
( 2 3 ) 図 や 表 を 作 っ て 覚 え る こ と が あ り ま す か 0 5 8 .9 0 7 2 .8 8 6 5 .1 5
5 4 .1 0 7 0 .0 0 6 1 .9 8
6 1 .1 9 6 6 .1 0 6 3 .4 9
* * 女 > 男 ( 2 5 ) 漢 字 を 覚 え る と き、 何 度 も書 い て 覚 え ま す か 0 7 1 .2 3 7 9 .6 6
7 5 .0 0
6 2 .3 0 7 6 .6 7 6 9 .4 2
7 1 .6 4 7 9 .6 6 7 5 .4 0
* * 女 > 男 ( 2 7 ) 漢 字 を 覚 え る と き、 何 度 も 声 に 出 して 覚 え ま す か 0 3 9 .7 3 4 1 .6 8
4 0 .1 5
3 6 .0 7 4 1 .6 7 3 8 .8 4
2 0 .9 0 2 8 .8 1 2 4 .6 0
* * 4 > 5 > 6
*p<.05 **p<.01
Table 6 自己診断記憶尺度の各項目における学年差と性差(値は%) (中国)
自己診断記憶尺度項目 品年芸 晶年芸 昌年芸 学年差 性差 交‑用
( 1 ) 係や委員 の仕事 を忘れて しまうことがあ りますか0 17 .0 2 14 .29
15 .6 3
ll.63 3.5 7 7.07
12 .50 8 .5 1 10 .53
( 8 ) 頼 まれたことを忘れて しまうことがあ りますか0 10 .6 4 4 .0 8
7 .2 9
16.28 10.7 1 13.13
12 .50 19 .15 15 .79
男 4 こ= 5 = 6 * 女 6 > 4 = 5
(ll) 忘 れ物が多 いですか0 14 .8 9 6 .12
10 .4 2
9.30 7.14 8 .08
14 .58 6 .38 10 .5 3
(H ) 大切 な用事を忘れ ることがあ りますか0 14 .8 9 28 .5 7 16 .28 19.64 18 .7 5 40 .4 3 * * 男 4 = 5 = 6 *
2 1.8 8 18 .18 29 .4 7 女 > 男 女 6 > 5
( 17) 決め られた当番 の仕事 を忘れ てや らなか った ことが 10 .6 4 10 .2 0 18 .60 5 .36 16 .6 7 12 .77
ありますか0 10 .4 2 l l.l l 14 .7 4
(2 4) 宿題 を忘れて しまうことがあ りますか0 2 1 .2 8 4 .0 8 30 .23 7.14 27 .0 8 19 .15 * * 男 4 = 5 = 6 *
12 .5 0 17.17 23 .16 男 > 女 女 6 > 4 = 5
(2 6) 覚 えた はずな のに、思 い 出 さない ことが あ ります 6 5.96 5 9.18 55 .8 1 66 .0 7 5 6 .2 5 6 1ー7 0 * *
か0 6 2.50 6 1.6 2 58 .9 5 4 = 5 > 6
(2 8) 作文を書 くとき、 漢字 を思 いthJせない ことがあ りま 3 8.30 3 0.6 1 39 .53 33 .93 3 7 .5 0 42 .5 5 * *
すか0 3 4.38 36 .3 6 40 .0 0 4 = 6 > 5
記憶に対する自信
( 2 ) 人 の 名 前 を 覚 え る の が 苦 手 で す か 0 1 2 .7 7 8 . 16 2 .3 3 8 .9 3 2 2 .9 2 8 .5 1 辛 男 6 > 5 *
1 0 .4 2 6 .0 6 1 5 .7 9 6 > 5 女 4 = 5 = 6
( 5 ) 友 達 の 名 前 を 覚 え る の は 早 い で す か 7 6 .6 0 7 7 .5 5
7 7 .0 8
8 1 .4 0 8 2 .1 4 8 1 .8 2
7 9 .1 7 6 8 .0 9 7 3 .6 8
( 1 2 ) 物 を 覚 え る の は 得 意 で す か 0 9 1 .4 9 9 1 .8 4 9 3 .0 2 8 3 .9 3 9 1 .6 7 7 6 .6 0 * 男 4 = 5 = 6 *
9 1 .6 7 8 7 .8 8 8 4 .2 1 男 > 女 女 4 > 6 = 5
( 1 5 ) 漢 字 を 覚 え る の は 得 意 で す か O 8 7 .2 3 8 1 .6 3
8 4 .3 8
7 9 .0 7 8 9 .2 9 8 4 .8 5
7 5 .0 0 8 0 .8 5 7 7 .8 9 ( 1 8 ) 教 科 書 を み た だ け で 覚 え ら れ ま す か 6 3 .8 3 6 7 .3 5
6 5 .6 3
8 3 .7 2 7 3 .2 1 7 7 .7 8
6 8 .7 5 6 5 .9 6 6 7 .3 7
男 5 > 4 = 6 * * 女 4 = 5 = 6
( 2 1 ) 覚 え る こ と に 自 信 が あ り ま す か 0 4 6 .8 1 4 6 .9 4 5 5 .8 1 5 5 .3 6 7 0 .8 3 6 5 .9 6 * * 男 6 > 4 = 5 *
4 6 .8 8 5 5 .5 6 6 8 .4 2 6 > 5 ≧ 4 女 6 ≧ 4 = 5
内的記憶方略の使用
( 3 ) よ く似 た こ と は 、 ま と め て 覚 え よ う と し ま す か 0 7 6 .6 0 7 3 .4 7 9 5 .3 5 8 3 .9 3 8 9 .5 8 8 5 .l l 辛 男 5 > 4 *
7 5 .0 0 8 8 .8 9 8 7 .3 7 5 = 6 > 4 女 4 = 5 = 6
( 6 ) 覚 え る こ と を 絵 の よ う に 思 い 浮 か べ る こ と が あ り ま 7 4 .4 7 7 5 .5 1 6 2 .7 9 7 5 .0 0 7 2 .9 2 5 5 .3 2 男 4 こ 5 二 6 *
す か 0 7 5 .0 0 6 9 .7 0 6 4 .2 1 女 4 = 5 > 6
( 9 ) 教 科 書 で 線 引 い た と こ ろ は 注 意 し て 覚 え よ う と し ま 8 7 .2 3 8 7 .7 6 7 2 .0 9 8 7 .5 0 8 3 .3 3 8 9 .3 6
す か 0 8 7 .5 0 8 0 .8 1 8 6 .3 2
( 1 6 ) 覚 え よ う と す る こ と を 頭 の 中 で 何 度 も 繰 り 返 し て 覚 7 2 .3 4 7 9 .5 9 7 2 .0 9 7 5 .0 0 7 5 .0 0 7 4 .4 7
え ま す か 0 7 6 .0 4 7 3 .7 4 7 4 .7 4
( 1 9 ) 漢 字 を 頑 の 中 で 思 い 浮 か べ る こ と が あ り ま す か 0 8 7 .2 3 9 3 .8 8 9 0 .6 3
8 3 .7 2 9 1 .0 7 8 7 .8 8
9 3 .7 5 9 3 .6 2 9 3 .6 8
( 2 2 ) 先 生 が 大 切 だ と 言 っ た と こ ろ は 注 意 し て 覚 え よ う と 8 2 .9 8 9 3 .8 8 9 0 .7 0 9 8 .2 1 8 3 .3 3 9 3 .6 2 * *
し ま す か 0 8 8 .5 4 9 4 .9 5 8 8 .4 2 女 > 男
外的記憶方略の使用
( 4 ) 大 切 な 約 束 が あ る と き は 、 メ モ を と り ま す か 0 1 7 .0 2 4 8 .9 8 3 9 .5 3 4 4 .6 4 4 7 .9 2 5 1 .0 6 * * 男 6 > 5 > 4 * *
3 3 .3 3 4 2 .4 2 4 9 .4 7 6 > 4 女 > 男 女 4 ここ5 = 6
( 7 ) 用 事 が あ る E] は 忘 れ な い よ う に 、 カ レ ン ダ ー に 書 き 4 0 .4 3 6 5 .3 1 5 3 .4 9 5 0 .0 0 6 0 .4 2 6 8 .0 9
込 ん で お き ま す か 0 5 3 .1 3 5 1 .5 2 6 4 .2 1
( 1 0 ) 買 物 に 行 く時 、 忘 れ な い た め に 買 う も の を 紙 に 害 い 1 7 .0 2 1 4 .2 9 1 3 .9 5 8 .9 3 1 4 .5 8 4 .2 6
て 持 っ て 行 き ま す か 1 5 .6 3 l l .l l 9 .4 7
( 1 3 ) 明 日、 持 っ て 行 か な け れ ば い け な い 物 を 目 立 つ 所 に 7 8 .7 2 7 5 .5 1 7 6 .7 4 8 2 .1 4 8 7 .5 0 8 7 .2 3
置 い て お き ま す か 0 7 7 .0 8 7 9 .8 0 8 7 .3 7
( 2 0 ) 大 事 な こ と は 家 の 人 に 言 っ て 忘 れ な い よ う に し ま す 5 1 .0 6 3 8 .7 8 5 5 .8 1 5 3 .5 7 4 5 .8 3 4 8 、9 4
か 0 4 4 .7 9 5 4 .5 5 4 7 .3 7
( 2 3 ) 図 や 表 を 作 っ て 覚 え る こ と が あ り ま す か 0 5 7 .4 5 5 1 .0 2 4 1 .8 6 4 2 .8 6 7 9 .1 7 4 8 .9 4 * * * 男 6 > 5 = 4 * * 5 4 .0 0 4 2 .4 2 6 4 .2 1 6 > 5 > 4 男 > 女 女 4 = 5 = ( 2 5 ) 漢 字 を 覚 え る と き 、 何 度 も 書 い て 覚 え ま す か 0 5 9 .5 7 5 5 .1 0 3 7 .2 1 3 2 . 14 5 8 .3 3 5 3 .1 9 * * 男 4 ニ= 6 > 5 *
5 7 .2 9 3 4 .3 4 5 5 .7 9 4 = 6 > 5 女 4 = 6 > 5
( 2 7 ) 漢 字 を 覚 え る と き 、 何 度 も声 に 出 し て 覚 え ま す か 0 3 8 .3 0 3 0 .6 1 3 4 .8 8 2 5 .0 0 3 3 .3 3 5 5 .3 2 辛 男 4 = 5 = 6 * *
3 4 .3 8 2 9 .2 9 4 4 .2 1 6 > 5 女 6 > 5 = 4
*p<.05 く.01
192
豊 田 弘 司・徐 四 明Table 7 自己診断記憶尺度の各項目における学年ごとの記憶テストの上位群と下位群の差玩!) (a本)
自己診断記憶尺度
4年生 5年生 6年生単語 文 脚呂 単語 文 脚呂 単語 文 順唱
(1)係や委員の仕事を忘れてしまうことがありますか0 ■ 一 (8)頼まれたことを忘れてしまうことがありますか0 +
下≧L 看 , ! (ll)忘れ物が多いですか0 **
下>上 **
下>上 十 下≧上 (14)大切な用事を忘れることがありますか0 **
下>上
■ , ! (17)決められた当番の仕事を忘れてやらなかったことが
ありますか0
(24)宿題を忘れてしまうことがありますか0 十 下≧上
■ , ! (26)覚えたはずなのに、思い出せないことがあります
か0 +
F≧L
(28) 作文を書く時、漢字を思い出せないことがあります * + + + 事 ■
か0 T > h 下>上 下≧上 下≧L
記憶に対する自信
(2) 人の名前を覚えるのが苦手ですか0
(5) 友達の名前を覚えるのは早いですか *
上> F (12) 物を覚えるのは得意ですか0 * *
上> 下 辛 上> 下 *
L> 下 辛
上> 下
鵜 寡 ! (15) 漢字を覚えるのは得意ですか0 *
上> 下 辛
h >T * * 上> 下 * *
上> 下
鵜 , !
(18) 教科書を見ただけで覚えられますか *
上> 下
i , !
(21) 覚えることに自信がありますか0 +
上≧下
* (F
L >下 求
上> 下
内的記憶方略の使用
( 3 ) よく似た ことはまとめて覚 えようと しますか0 辛
L > 下 辛
L > 下
■ ■
( 6 ) 覚え るこ.とを絵 のよ うに恩 い うかベ ることが あ りま すか0
L > 下 * *
( 9 ) 教科書で線 を引 いたと ころは注意 して覚 えよ うと し * 辛 4 (F ) + ■ ■ 喜 ■
ますか0 上 > 下 ¥: ' K L ≧下 L ≧下
( 16 ) 覚え ようとす ることを頑 の中で何度 も繰 り返 して覚 詛 * 〟 , ■ ■
え ますか0 上> 下 L > 下
( 19 ) 漢字を頑の中で思 い浮 かべ ることが ありますか0 十 土≧ 下 辛
上 > 下 辛 士 > 下 *
上> 下
看 ■ !
(2 2) 先生が大切 だと言ったと ころは注意 して覚 えよ うと * (F ) *
しますか0 上> 下 上≧下 L > 下
外的記憶方略の使用
( 4 ) 大 切 な 約 束 が あ る と き は メ モ を取 り ます か 0
( 7 ) 用 事が あ る 日 は忘 れ な い よ うに カ レ ン ダ ー に書 き込 ん で お きま す か0
( 10 ) 買 物 に行 く と き、 忘 れ な い た め に 買 う物 を 目 立 つ所 に置 い て お きま す か
+ 士 ≧下
( 13 ) 明 H 、 持 って いか な けれ ば い け な い物 を 目立 つ所 に * +
置 い て お きま す か0 下 > I‑. 上 ≧下
(20 ) 大 切 な こ と は家 の人 に も言 って 忘 れ な い よ う に しま す か 0
* * 下 > ll二
(23) 図や表を作って覚えることがありますか0 辛
上> 下 * L > 下
〟 , (25) 漢字を覚えるとき、何度も書いて覚えますか0 * *
上> 下 辛 上> 下 辛
L> 下
■ , ! (27) 漢字を覚える時、何度も声にlPJして覚えますかO * *
卜> 下 * * 上>下 (注) F:Fisherの直接確率法による有意性検定 十pく.10 *p<.05 **pく・01
Table 8 自己診断記憶尺度の各項目における学年ごとの記憶テストの上位群と下位群の差玩2) (中国)
自己診断記憶尺度
4年生 5年生 6年生単語 文 順唱 単語 文 順唱 単語 文 順唱
( 1 ) 係 や委 員 の仕 事 を忘 れ て しま う こ とが あ り ます か 0
( 8 ) 頼 ま れ た こ と を忘 れ て しま う こ とが あ り ます か 0 (F )
L ≧下
(l l) 忘 れ物 が多 い です か 0 * (F )
K ‑ I‑.
* (F ) 上> 下
* * F 下 > 上
* (F ) 下 > L
(14 ) 大切 な用 事 を忘 れ る こ とが あ り ます か 0 + (F )
上≧下 f (F ) L ≧下 (17 ) 決 め られ た 当 番 の 仕 事 を忘 れ て や らな か っ た こ と が
あ りま す か0
(24 ) 宿題 を忘 れ て しま う こ とが あ り ます か 0 +
下 ≧ 上
(26 ) 覚 え た は ず な の に 、思 い 出 せ な い こ と が あ りま す + +
か0 上 ≧下 下 ≧ L
(28 ) 作 文 を 書 く時、 漢 字 を思 い 出 せ な い こと が あ りま す か0
* * 上> 下
記憶に対する自信( 2 ) 人 の 名 前 を 覚 え る の が 苦 手 で す か 0 * (F )
上> 下
t (F 下 ≧ 上 ( 5 ) 友 達 の 名 前 を 覚 え る の は 早 い で す か
(12 ) 物 を 覚 え る の は 得 意 で す か 0 + (F
下 ≧上
* (F ) 上> 下
(15 ) 漢 字 を 覚 え る の は 得 意 で す か 0 辛
上> 下
(18 ) 教 科 書 を 見 た だ け で 覚 え ら れ ます か 辛
下 > 土 二
* 上 > l下
(2 1) 覚 え る こ と に 自 信 が あ り ま す か 0 * * (F )
下 > 上
* F ) 上> 下
内的記憶方略の使用「ll
(3)よく似たことはまとめて覚えようとしますか。 + (F
L ≧ 下
十 (F ) L ≧下
+ 下 ≧上
冒
」
(F ) 上 ≧ 卜
* (F ) 上> 下
* (F 上> 下
(F ) 上≧ 卜
i {・) 上 二 ≧ 卜 (6)覚えることを絵のように思いうかべることがありま
すか。
(9)教科書で線を引いたところは注意して覚えようとし ますか。
(16)覚えようとすることを頑の中で何度も繰り返して覚 えますか。
(19)漢字を頑の中で思い浮かべることがありますか。
(22)先生が大切だと言ったところは柱意して覚えようと しますか。
外的記憶方略の使用
上*>下 〃m ‑
* * (F) 上> 卜
* * (F 下> 上
〃 一 〃 細
(4)大切な約束があるときはメモを取りますか。
(7)用事がある日は忘れないようにカレンダーに書き込 んでおきますか。
(10)買物に行くとき、忘れないために買う物をE]立っ所 に置いておきますか
(13)明日、持っていかなければいけない物を目立っ所に 置いておきますか。
(20)大切なことは家の人にも言って忘れないようにしま
すか。 卜 ≧ 上 in
「フィラー項目
*
「.> 卜
* * 下 > 上
(23)図や表を作って覚えることがありますか。
(25)漢字を覚えるとき、何度も書いて覚えますか。
(27)漢字を覚える時、何度も声に出して覚えますか。
「 ll +
下≧上 * (F
下> 上 ◆ 上≧下
(柁) F:Fisherの直接確率法による有意性検定 十p<.10 *pく.05 **pく,01
194
豊 田 弘 司・徐いえ)のx2検定を行った。
Table 7は、日本の4年生、 5年生、 6年生の項目ご とにおける各記憶テストの得点の上位群と下位群の比較、
Table 8は、中国のそれが示されている。 Table 7と8 を比較してみると、日本(Table 7)では学年が上がる につれて、上位群と下位群の差のみられる項目が少なく なるが、中国(Table 8)では学年とともに上位群と下 位位群の差の見られる項目が多くなっている。したがっ て、日本よりも中国の方が学年とともに特定の項目が記 憶成績を判別する可能性が高くなっていくことがわかる。
3学年を通して"単語自由再生"において両群間の差 がみられた項目として、日本(Table 7)では「ものを 覚えるのが得意ですか(12)」であった。一方、中国 (Table 8)では3学年を通して"文章記憶"において 両群間の差がみられた項目は「先生が大切だと言ったと
ころは注意して覚えようとしますか(22)」であった。
要 約
本研究は、日本と中国の小学4‑6年生を調査対象と して、自己診断記憶尺度による下位尺度得点と、そこで の自己診断と実際の記憶テストの得点との関係を比較し た。自己診断記憶尺度の下位尺度得点から日本の子ども が中国の子どもよりも検索失敗を経験する機会の多いこ とが示され、それとは反対に中国の子どもが日本の子ど もよりも記憶に対する自信の高いことが示された。また、
中国の子どもの方がE]本の子どもよりも内的記憶方略の 使用が多く、反対に外的記憶方略については日本の子ど
四 明
もの方が中国の子どもよりも使用の多いことが示された。
自己診断と実際の記憶テストの関係については、中国 の子どもの方が日本の子どもよりも、学年とともに特定 の項目が記憶テストの成績を判別する可能性が増大する ことが示された。
asnmsm
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A Comparative Study of Memory Activities between Japanese and Chinese Children
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