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Pen, Finger and Body-based Gesture Input 1155068 Yusuke Hayashi

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Academic year: 2021

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平成24年度 修士学位論文梗概 高知工科大学大学院 基盤工学専攻 情報システム工学コース

ペン・指・体によるジェスチャー入力インタフェース

1155068 林 勇介 【 任研究室 】

Pen, Finger and Body-based Gesture Input

1155068 Yusuke Hayashi 【 Ren Lab. 】

1 はじめに

コンピュータを操作するデバイスはマウスやキーボー ドが一般的であるが,近年ではそれらの代わりにペン や指,体を用いた入力が注目されている.ペンや指,体 を用いた入力ではジェスチャー入力がよく使用されてお り,今後さらに普及すると考えられる.

 しかしながら,どのような場面でペン入力が有効で あるか,指入力が有効であるかわかっていない.また,

3Dジェスチャー入力は存在しているが,定義されてい るジェスチャーがユーザにとって最適であるかはわかっ ていない.そこで,ペン入力と指入力のジェスチャー入 力における比較と,3Dジェスチャー入力のユーザ定義 調査を行った.

2 ペン入力とタッチ入力のジェスチャー入力 における比較

2.1 実験内容

被験者は20歳から23歳の大学生15名,平均年齢 21.3歳と65歳から82歳の高齢者15名,平均年齢69.8 歳の合計30名で行った.

 実験タスクにはジェスチャー入力を用いた.ジェス チャーの種類は12種類用いた(図1).

1 プロトタイプジェスチャー

ジェスチャーは3段階の難易度を設けており,タスク のサイズは各ジェスチャーに3段階設けている[1].本 実験の総試行回数は被験者(若者:15,高齢者:15),

入力タイプ(ペン,指),ジェスチャー数(12種類),タ スクサイズ(3種類),繰り返し(3回)であり,合計は

6480回である.

 本研究の評価項目は,実験による検証と主観評価で行 う.実験による検証項目は実行時間,入力速度,サイズ 比率の3項目である.主観評価は実験終了後にアンケー トを行うことで評価する.アンケート項目は入力のス ピード,入力の正確さ,手の疲労度である.

2.2 実験結果

実行時間については,若者のペン入力と指入力はすべ ての項目において差は0.1秒ほどしかなく有意差は見ら れなかった.また,高齢者のペン入力と指入力はすべて の項目においても差は0.2秒ほどしかなく有意差は見ら れなかった.また,特徴としてサイズ別に比較した場合 は,どの操作方法,サイズについても約1秒の差であっ たが,難易度別に見た場合は難易度が高くなるほど実行 時間差が大きくなるという結果が見られた.

 入力速度については,若者のペン入力と指入力は指入 力がペン入力に比べ早く操作ができるという結果が得 られた.また,高齢者のペン入力と指入力の入力速度は 難易度別に比較するとペン入力より指入力のほうが速 く入力し有意差が見られた.そして,サイズ別に実験結 果を見るとサイズが大きくなるに連れて若者と高齢者 間で差が大きくなるという特徴が見られた.

 サイズ比率については,若者のペン入力と指入力は難 易度別,サイズ別ともに指入力がペン入力より大きく入 力するという傾向が見られた.高齢者も若者と同じ傾向 が見られた.

 主観評価については,若者のペン入力と指入力はすべ ての項目において指入力に比べ,ペン入力のほうが良い 値を出した.高齢者も若者と同じ傾向が見られた.

3 3Dジェスチャー入力のユーザ定義調査

3.1 実験内容

被験者は68歳から82歳の高齢者13名,平均年齢 72.3歳で行った.

 実験で用いた命令タスクは31種類である(表1).命 令タスクはアナログコマンドとアブストラクトコマン ドに分類している.アナログコマンドは直感的に定義し やすいコマンドを,アブストラクトコマンドは直感的に 定義しにくいコマンドを表している.

本実験の評価項目は被験者が定義したジェスチャー

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平成24年度 修士学位論文梗概 高知工科大学大学院 基盤工学専攻 情報システム工学コース

1 実験で用いた命令

Analogue Commands Abstract Commands

Clear All Pan Accept Open

Enlarge Previous Close Single Paste

Insert Rotate Cut Pause

Maximize Select Group Delete Play Minimize Select Single Duplicate Redo

Move Shrink Help Reject

Next Zoom In Lock Stop

Zoom Out Menu Undo

が他の被験者が定義したジェスチャーと一致した程度

(Agreements Score)である.Agreements ScoreWab-

brockらによって提唱された手法を用いる[3].また,主

観評価はアンケートを行うことで評価をする.アンケー ト項目は定義のしやすさ,目的に即しているか,入力の しやすさを7段階評価で行う.

3.2 実験結果

Agreements Scoreの平均値は0.23となった.これは,

先行研究[2]である若者の結果0.29と比較して大きく下 回る結果となった.この理由については,高齢者は若者 に比べパソコンやスマートフォンの普及率が低いため,

ジェスチャー入力に慣れていないためであると考える.

そのため,命令の意味を正確に捉えにくくなり各被験者 ごとに少しずつ違うジェスチャーを定義していると考え られる.各命令におけるAgreements Scoreは以下のよ うになった(図2).

2 Agreements Score

NextZoom Inなどの命令はフリックやピンチイ

ンなどのジェスチャーがデフォルトで定義されている ことが多いため,若者はAgreements Scoreが高くなっ た.しかし,高齢者はフリックやピンチインなどのジェ スチャーを行った経験が少ないため被験者独自のジェス チャーを定義することが多かった.また,アナログコマ ンドのAgreements Scoreの平均値は0.234,アブスト ラクトコマンドの平均値は0.231となり,2種類のコマ ンド間にほとんど差は見られなかった.この理由につい ては,高齢者はアナログ,アブストラクトコマンドに関

係なく,本を開くなど日常的に行う動作を定義すること が多かったためであると考えられる.

 ユーザが定義したジェスチャーの約96%は手,腕の みを用いたものであった.この理由としては足や,体全 体を使ったジェスチャーに比べ疲労度が少ないことと,

日常のコミュニケーションではハンドジェスチャーを主 に用いるためであると考える.

 手,腕を用いたジェスチャーで片手のみを用いたジェ スチャーが約37%であった.対して両手を用いたジェス チャーが約63%であった.これは若者が片手のみを用 いたジェスチャーが69%,両手を用いたジェスチャー 31%であったことに対して逆の結果になっている.

この理由については若者はスマートフォンを操作する際 は片手でジェスチャー入力することが多いため片手を用 いたジェスチャーが多くなり,高齢者はより,相手に何 をしているのか伝わりやすいジェスチャーを好んで定義 したためだと考える.

 主観評価については定義しやすさの平均値は5.26,目 的に即しているかの平均値は5.24,入力のしやすさの 平均値は5.33とすべての項目で高い値を出した.この 理由は,被験者が命令に対して日常的に行う動作を定義 したため高い値を出したと考えられる.

4 まとめ

本研究はペン・指・体によるジェスチャー入力イン タフェースについて研究を行った.ペン入力とタッチ 入力のジェスチャー入力における比較実験と3Dジェス チャー入力のユーザ定義調査を行った.これらの結果に より若者と高齢者ともにペン入力のほうが指入力より 正確に入力することができたが,指入力のほうが素早 く入力することができた.また,若者のほうが高齢者よ り素早く正確に入力できた.そして,高齢者は従来の操 作方法としてフリックやピンチインなどのジェスチャー より,日常的に用いるジェスチャーを好むことがわかっ た.これらの結果により,高齢者には簡単に入力でき,

かつ直感的なデザインを用いることが良いことがわかっ た.この研究結果はペン・指・体によるジェスチャー入 力デザインに役立つものと考える.

参考文献

[1] Hayashi, Y., Tu, H. and Ren, X., An Empiri- cal Investigation into Differences and Similarities between Age-related Stroke Gestures, In Proc APCHI 2012, p.631, 2012.

[2] Mizobata, R., Tu, H. and Ren, X., User-defined Motion Gestures, In Proc APCHI 2012, pp.783- 784, 2012.

[3] Wobbrock, J., Morris, M., and Wilson, A., User- defined gestures for surface computing, In Proc CHI 2009, pp.1083-1092, 2012.

表 1 実験で用いた命令

参照

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