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一壷雷文獄抄一

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(1)

3909

纂 覗

一壷雷文獄抄一

1.乳免及び小駅の肺炎に封ずる「サルファ・ピリヂン」療法

 乳児:及び小児の肺炎療法にSulfapyridineが特種抗 肺炎菌冤疫血清に比し特別な便宜なる織を述べ,肺炎 患児(生後6週から11年迄)の58例(大葉性肺炎24名.

氣管枝肺炎34名)にSul fapyridine as法を行へり.

 大葉性肺炎に於ては1名の死亡もなかったが,氣管 枝肺炎には1名あった.

 Sulfapyridineは経口的に山奥し,用量は最初の24時

間内iこ per pound 1% grains (Pro. Kg. ca.0。29)其後

1日量per POUnd l grain.上記1日量を分6とし,

4時聞毎に投輿,或は分5とし5時間置きに與ふ.投 興期間は李均3乃至4日間.総量は3・8 grains〜31・5 grains(凡そ2.59乃至20・49)に及んだ.かsる用量で 藥剤に臨因すると思はれた「チアノーゼ」は少敷しかな かった.最も多かったのは嘔吐であったが之も大抵の ものは中等度のもので爲に服藥を中止せねばならぬも のはなかった.

 血中に於けるSulfapyridineは三三第3日目の強記 では大抵100cc中2−4mg,最も多かったのは10.3mg であった.総投素量と血申に於ける游離Sulfapyridine の濃度との間には相關麗係が見出されなかった.

 Sulfapyridineの効果を決定するには,投藥開始後膿 温が如何に早く李熱賦態に復し,且持績されるかを知

る事が重要であり,爾Sulfapyridineの眞の効果を詐 債せんとするには,護病初期に使用されねばならぬと て,使用は出回る丈早く,大抵は2目以内に試みられ た.之等を表にして明示してみる.

 上記旧地からSulfapyridineは肺炎に効果ありとし て7〈の如く述ぶ.即ち患者58例申54例は48時間以内に 温温正常となり,明かに一般朕態良くなり,この中49 例はこの良結果が36時聞以内に起り,更に35名は24時 間で已に効果を呈するを認めた.且叉上記の如く二品 の投奥を22例の三児に嚢病後2日以内に使用し,この 中16例は病氣の全経過が僅か3目以内で治癒した.

 副作用として穎粒細胞減少症,護疹,血尿,溶血性 貧血等は認めなかったが,唯申毒症状として高高を全 症例申2例認めたとてその病歴を詳述す.而して該黄 疸は恐らく中毒性肝臓炎によるものならんと.

  Jerome S. Leopold, M. D., and lrwin Philip   Sobel, M. D., Arch. of Pediatries, Vol. LVI,

  No.9, P.581−589(1939).(小児科温室 館抄〉

2.「マラリヤ」接種の際の血清拉に脊髄液に 於ける徽毒反慮の批到

 「Vラリヤ」による血清口早反懸の影響は最近再び注 目される様になった.最近では「マラリヤ」の時期,検 査方法及手技により異った結果が出ると考へられ,兎 も角も感染にて著しく高率に徽毒血清と同様の反懸を 呈すると云はれてるる.この事實は2つの異った説明 がなされる.削ち所謂Malariafehlerのための非特異 性反慮であるか,潜伏徽毒の入にReaktivlerungのあ らはれとして來た特異性反懸かLsS問題となる.著者は 後者の説は確實に徴毒ならざる患者に行へる系統的槍

査に依り根子なきことが堕せられたと論じ,自己の實 験を述べたる後に,護熱療法の治療的作用及特異或は 非特異性にWaR・陽性にて現はさるN血清攣化の本質:

の論事申なる限り,総ての現在の梅査は理論的意義が 大なりとて文献を墨げ,結局次の如く云って居る.

 「マラリヤ」接種の症例(淋疾患者)ノ100%近く血清 反慮陽性となり,徽毒との匠別は盤しかつたが,2−3 回の護作後には溶血反慮は「疑」又は陽性となる.沈降 反磨は幾分後れた.此は徽毒第1期の所見と反封であ

( 233 ]

(2)

3910 籔 説

る.反態が正常に露る時は沈降反憲は溶血反懸よりも 早く陰性となり,徽毒治療の経過の場合の逆である.

 更に「マラリヤ」に於ける連記楡査によって,他の徽 毒反懸も追試すべきことを暗示してみる.

 淋疾患者と徹毒患者との「マラリヤ」治療に於て脊髄 液のWaR・がaktivierenされたものはなかった.部ち

「マラリヤ」療法では淋疾の患者の脊髄液は恒に憂化し

ない.

 最後に,潜伏徽毒患者では,脊髄液の症候群の活動 化は起らぬか,若くは治療の間に一部治癒に向ふ.

  (Kuske: Dermat. Zeitschrif. Bd. 78. Heft 3.

  S・137)・        (皮尿科 罪種抄)

3・爆疹患者に於けるP⑪麟y由排泄に就て

 臨沐上大なる關心を持たれてみるものにPorphyrin がある.著者はPorphyrinに就ての諸家の交献を墨げ

たる後に,ECzemak rankeにて,急性皮膚症賦を呈せ る場合と,その消腿後に於て室咲のPorphyrin排泄を 定量せり.

 21例中14例は直に病的と判る高値を示す.何れも劇 烈廣汎なる炎症々賦があった.7例は正常値と二二さ れたが,何れも前記14例よりも症状輕度且廣汎ならざ るものなり.此中の2例は皮膚症三浦腿後に却って高 値:を示す.叉1例にては急性時に正常値にして,皮膚

攣化浦失後に痕跡の排泄あり.之は比較槍査の重要な ることを示すものと云へる。

 著者は肝機能検査も同時に行ったが,特に機能障碍 のある例は認めなかった.Porphyrin増加の原因とし て肝機能障碍を云々する人もあるが,著者は其の根豫 なしと論じてみる.

  (Carrie u. Schumacher : Dermat. Wochenschrif.

  Bd. 109, Nr. 34, S. 1027, 1939)

      (皮尿科 中村抄)

4・新種:イミド・アツォ・・一・一・ル(プリスコールーチバ)

        の眼に封ずる作用に潤て

 チバ製藥會就より製四番競3259として護費されたプ リスコールは芳香族イミド。アツ 一一ルにしてその化

病式はく}C欝欝f::コ:・HC1なり・

 この餌壷1は強力なる血管蹟張作用を有し,眼に嘉し ては殊に結膜及び虹彩に著明に働く,然し網膜及び脈 絡膜に封しては謹するにたる働きはない.結膜血管は 強く鑛張し,ために角膜周擁血管網は充盈す,その作 用は潜在性血管のみならず,深部の上誰膜血管にても 著明なり.15分乃至20分で最極度となり,至結膜は強 く充血するが,浮腫は俘はない.角膜では二化は起ら ず.前房では,心眼では気化はないが,結膜下注射を なす・E ,注射後10分乃至20分で澗濁が生じ6時間乃至

8時二三に暫時消失す.虹彩の攣化は最も著明で,液 の濃度に關心なく,高眼後10分乃至15分後に各々の放

射線賦血管及び小虹彩動脈環は籏張す,結膜下注射に よれば虹彩表面の最小血管まで鑛張す.30分乃至40分 後に最大となり6時間乃至10時間持績す.瞳孔は只1 滴の瀦眼に依って直径は2粍の鑛大をなす,然し最極 大の鑛大はせず,投光により常に縮小が起る,その作 用瓢ま瞳孔括約筋にあり,それを麻痺させるのであ る,この製剤はヒスタミンやピロカルピンに近いもの であるが瞳孔に封しては平等の作用をなすのである.

各孤立せる虹彩筋に封しては副交感神経麻痺測として 作用するのである.この藥は非経ロ的例へば皮下注射 に依ても職眼或は結膜下注射と全く同…の作用を呈す るのである.

  (M. Glees: Albrecht von Graefes Archiv fdr   Ophthalmologie 140. Band. 3. Heft).

       (眼科 田上抄)

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(3)

鑛 説 3911

一一

燠?カ部抄一

1・「プロントジル」剤の副作用と其使用上の注意

 Demagk(1935)の研究創意に依る「ブロントジル」は 連鎖朕球菌性敗血性に封して撰二二効力あることが閲 明せられて以來,これが臨床的,實験的研究に乱する 報告及び其批判等盛んに護表せられてみるが多くは其 の卓効を云爲せるもの多く場合に於ては其効果に就て 精細な批判を行はずして寧ろ其効果を過信する嫌あ り,ために所期の制炎敷果の二言までに多量の投興を 連縫行ふ場合なしとせず.「プロソトジル」製劃の使用 範園の蹟大と使用量の過量とに依って副作用が現はる s事あるは當然考へられる虞であって著者等は全量32 瓦,第27日目に輕度の副作用症賦を來し,更に9瓦,

fアツオ」色素剤20琵を連用し,全身皮膚の浮腫を俘へ る禰慢性潮紅,白血球細胞減少,指頭部の紫斑,肝蹟 平等を野生し一般状態重篤に陥り幸に本剤の連用によ る副作用と診定して直ちに使用を中止し輸血,葡萄糖

「インシュリン」等を以て危機を即せしめたる一例を報 告し併せて「プロソトジル」剤の副作用に曾て文獄的に 之を観察すると副作用症賦として普通最も頻護するも のは護熱,頭痛,食慾不振,悪心,眩単,護疹等であ って,斯る一一th性の輕度の副作用の外に重症なるは血

液に於ける病攣であり三三系統,肝臓にも亦重篤なる 温品を生ぜしむる報告例あり.然して上記二度の症状 は深甚の注意の下に早期に護回し二二を申止すれば重 症に至らずして消失するものなるも斯かる輕症状こそ 重症の二二二二と淫乱すべきもので特にチアノーゼは

「ズルフヘモグロビン」面症及びfメトヘモグロビン」血 症,黄疸は溶血性貧血及び肝炎の三下的二二として細 心の観察留意を要すべく下熱特に不可解なる突然の護 熱には注意すべしとなせり.併し斯る臨床的症候より も一層明瞭にして目.副作用の早期三見乃至確診上必要 不可敏なるは血液槍査所見であるとして文獄上の自血 球,赤血球,血色素の本劃にi討する反慮を述べ血液楡 査は血液に封ずる副作用の早期嚢見上必須であり治療 申は系統的に之を施行すべきであるとしてみる.省叉 副作用の護生原因に討て諸家の見解を綜合記述し著者 等は「プロントジル」剤に起因する副作用の舟生機甲は 現今不明なるも圭として個人的膿質に基き之に量的關 係の關奥する早大なるものと思考すと述ぶ.

   安岡治一・,板坂彰)PP外科,第3巻,第11號,

   1211頁(昭和14年).   (桂外資 沸戸抄)

2・S曲welss制esel(Febris miliaris粟粒熱)に就いて

 昭和七年秋以來千葉山科大証小鬼科敏室に於て,本 疾患に近似せる患児六例(7ケ月乃至1年8ケ月の乳

幼児)を観察した.

 本疾患は潜伏期及び前記二二は明かでない.三二賦 は突護的に全身に高度の山高(緩乙鳥に成は三品的に 恰も水を浴びる如し)を來し,それに引績き殆んど全 身に亘っての護疹である.該護疹は赤色及び白色粟粒 疹(Miliaria rubra et alba)の籏生したもので遠く離れ て見ると一見狸紅熱護疹に似てみる.

 沿革史として1486年英國ヘソIJ一七世の軍隊内に高 熱,猛烈な嚢汗,特有な示申経症状,次で嚢疹を生ずる 重篤な疾病の殺入的流行が起り之が本疾患記載の濫鵤 であることか.ら,以來西歓諸國に度k流行ありしこと を述ぶ.本邦では内科書に粟粒熱と記載しあるも未だ

症例報告なく,著者等はSchweissfriesel(之の門下は 濁逸にて多く用ひられてるる)なる名門を用ふ.

 二等の症例は二二的に成書にある様にどちらかと云 へば寒冷の候であった.

 本症は多く流行を呈するといはれるが,一方散護的 な出生も二二でなく,吾kの症例は恐らく皆散嚢性の

ものであらう.

 患者の症候中,赤血球沈降速度は今迄の威書に記載 を見出されないが之を計測し殆んど正常範園の値を示

した.

 症朕によりStroeは本疾患を3型(第1型.輕症,

第2型,普通型,第3型.紳経型)とに分類してみる が余等の経験せる6例は大膿この中普通型或は輕症に 近いものであった.泊療として鷲種なものなく,積極

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(4)

3912

的に何も講ぜなかったが皆自然に治癒してしまひ,再 護せるものばなかった.

(富金原茂,児科診療,第5巻,第10號)

        (小児科敢室 舘抄)

3・ラウベル氏療法を試みたる脊髄瘍性覗神経溝耗症に就て

 (1)Lauber, Arruga及びSobanski氏等に依れば 覗紳経浦耗症を有せざる脊臆霧の患者は比較的高血墜 を有するも,脊髄霧性覗神経浦粍症患者は一般に低血 歴を有し,其の覗力障碍は低血墜の爲に眼内動脈血墜 低下し,綱膜毛細管綱厘搾されて惹起するものなり.

從て一般血嘩を上昇せしむると同時に,眼内厘を降下 せしめて覗力及び覗野の恢復を期待し得るならば,此 の方法は簡便にして何等不快なる副作用を随俘せざる を以て懸用の債値あるものと思惟す.

 (2)脊髄虜性覗紳纒消耗症2例にラウベル氏療法

(1週2回0・1%硝酸ストリキニーネ0.5cc皮下注射.1 日3回2%盤酸ピロカルピン1眼)及び騙徽療法を行 ひ,2例とも覗力及び親野の一部を恢復せしめ,且つ 病勢進行を停止せしめ得たるものと思はれたり.

 (3)ラウペル氏療法を實施するに際し,眼歴はピ ロカルピンの如き縮瞳藥にて容易に低下せしめ得る も,一般血屋を上昇ぜしむる事は困難なりと云ふ.然 れども余は軍に1週2回の硝酸ストリキ=一ネ注射に

依り,第1例は25mmllg第2例は8mmHgを上昇せ・

しめ得たり.而して硝酸ストリキニーネ注射に依り血 歴上昇を來たすには少なくとも7回以上を要するもの S如く,叉入爲的に上昇せしめたる血駆は其の注射を 中止せんか,暫時にして再び減降するも,視力は上昇 せしめたる血歴の滅降と比例せず.されど其の効力持 綴期聞は爾ほ十分明かならず.

   金東元 中央眼科署報,31巻,806頁,昭14.

       (眼科 倉知抄)

【236コ

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抄 70 @低血紅症に就て 鎌 津ohU﹃.ρ国一〇巨や臼2  血墜異常として高血屡症のみなら・ず,低血魔症に就いても

   西村11稀有なる症駄を呈せる血清病の一例      一一四