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冬期道路の吹雪視界情報の試験提供と効果

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Academic year: 2022

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(1)

冬期道路の吹雪視界情報の試験提供と効果

武知 洋太 1 ・松澤 勝 2 ・中村 浩 3 ・川中 敏朗 4

1

正会員 土木研究所寒地土木研究所 雪氷チーム(〒062-8602 北海道札幌市豊平区平岸1条3丁目1-34)

E-mail:[email protected]

2

正会員 土木研究所寒地土木研究所 雪氷チーム(〒062-8602 北海道札幌市豊平区平岸1条3丁目1-34)

E-mail: [email protected]

3

非会員 土木研究所寒地土木研究所 雪氷チーム(〒062-8602 北海道札幌市豊平区平岸1条3丁目1-34)

E-mail: [email protected]

4

非会員 土木研究所寒地土木研究所 雪氷チーム(〒062-8602 北海道札幌市豊平区平岸1条3丁目1-34)

E-mail: [email protected]

近年、北海道では急激に発達した低気圧によって、吹雪発生頻度がこれまで比較的低かった地域におい ても吹雪による交通障害が発生する事例が見られている1)2)

限られた道路事業費の中で早期に対策を進めて行くには、防雪柵など従来整備が進められてきているハ ード対策に加えて冬期道路の吹雪状況などの道路情報を提供し、ドライバーに適切な運転行動を促すなど のソフト的な対策も重要と考えられる。

そこで、著者らはインターネットを通し道路利用者のパソコンや携帯電話の情報端末へ北海道内全域の 吹雪時におけるリアルタイムな視界状況などの道路情報を冬期間に提供する実験を行った。その結果、ア ンケート調査により提供した吹雪視界情報を 9 割以上の回答者から「役立つ」と評価されるなど道路利用 者への情報提供の有効性が確認された。

Key Words : winter road, snowstorm information, visibility, road environment, required journey times

1. はじめに

積雪寒冷地の冬期道路では、図 1に示した通り吹雪によ り厳しい視程障害が発生しており道路防雪林や防雪柵な どの吹雪対策施設の整備が道路管理者によって取り組ま れてきている。しかし近年、北海道では急激に発達した 低気圧によって、吹雪発生頻度がこれまで比較的低かっ た地域においても吹雪による交通障害が発生する事例が 見られてい1)2)

図1 冬期道路の吹雪視程障害

このため、限られた道路事業費の中で早期に対策を進 めて行くには、これまでの対策に加えて冬期道路の吹雪 状況などの道路情報を提供し、ドライバーに適切な運転 行動を促すなどのソフト的な対策も重要と考えられる。

そこで、著者らはインターネットを通し道路利用者の パソコンや携帯電話の情報端末へ北海道内全域の吹雪時 におけるリアルタイムな視界状況などの道路情報を冬期 間に提供する実験を行った。

本文では、本実験で道路利用者に提供した道路情報の 内容や提供方法、実験中に実施したアンケート調査から 明らかとした情報提供による効果について報告する。

2. 冬期道路における情報提供ニーズと課題

積雪寒冷地の冬期道路では、吹雪による視程障害や雪 氷路面の発生により厳しい走行環境での運転を道路利用 者は強いれており、冬期間において走行環境に応じた道 路情報を提供することは非常に重要と考えられる。

また、既往研究3)において、冬期の移動においては「視 界や路面」、次いで「経路の距離や時間」の情報を道路 利用者が重要と考えていることが明らかとされている。

そこで、本実験では道路利用者に安全な運転や運転計 画を促すため、吹雪の視界状況、冬期道路における吹雪 時の視界や路面状況に応じた所要時間に関する情報を道 路利用者に提供する実験を行った。

(2)

(1 )

吹雪視界情報の提供に向けた課題

冬期道路における吹雪時の視界状況や路面状況などの 走行環境情報をリアルタイムに道路利用者に提供する有 効な手段の 1 つには道路画像の情報を提供することが考 えられる。既往研究3)4)においても、冬道の安全を考慮し た道路利用者の運転計画において道路画像の情報は非常 に重要であることが明らかとされている。

しかし、道路画像の情報を入手できる箇所は数が限ら れており、冬期道路の連続した経路上の視界状況をより きめ細かく道路利用者に提供するには道路画像の情報の みでは不十分と考えられる。

このため、冬期道路の吹雪時における視界状況を情報 提供していくには、広域なエリアで視程をリアルタイム に推定することが重要である。

(

)

冬期走行環境に応じた所要時間提供に向けた課題 冬期道路の吹雪時における視界状況や路面状況に応じ た所要時間の情報を提供するためには、視界や路面状況 が走行速度に与えている影響を定量的に把握することが 重要である。

しかし、既往研究では吹雪時の視界状況や路面状況と 走行速度の関係について調査された事例が少く、視界や 路面状況別に体系的に走行速度への影響を整理すること は難しい。

3. 吹雪視界情報の提供に向けた視程推定手法

(1 )

吹雪時の視程推定手法

既往研究5)において吹雪時の視程は、単位時間当たりに 単位空間を通過する飛雪粒子の質量である飛雪流量(g/m3 /s)との相関性が非常に高く、式(1)に示す関係が明らか とされている。

648 . 2 ) log(

886 .

10 0

Mf

Vis

・・・・ 式(1)

Vis [m]

: 視程

Mf [g/m

3

/s]

: 飛雪流量

なお、飛雪流量は単位空間当たりに存在する雪粒子の 質量である飛雪空間濃度(g/m3)と風速(m/s)の積によって 把握することが可能である。

このため、飛雪空間濃度をリアルタイムに把握するこ とが出来れば、視程を推定することが可能となる。しか し、飛雪空間濃度は気象庁が設置しているアメダスや道 路管理等のために設置している気象テレメータにおいて は通常計測が行われておらず、現状では容易に入手する ことが困難である。このため、吹雪時の視程を推定する ためには、飛雪空間濃度をリアルタイムに推定すること が必要不可欠となる。

一方、松澤ら6)は比較的容易に入手することが可能であ る降雪強度、風速、気温から飛雪空間濃度を推定する手 法を提案されている。

)

*

(

kU

w

t f t f

b

z z w N P w

z P N

 

 

 

 

 

・・・・ 式(2)

P [g/(m

2

s)] : 降雪強度

ωf

[m/s]

: 降雪粒子の落下速度

(=1.2[m/s])

ωb

[m/s] : 浮遊粒子の落下速度 (=0.35[m/s]) z [m]

: 高さ

(=1.5[m])

z

t

[m]

: 基準高度(=0.15[m])

N

t

[g]

: 基準高度

z

tにおける飛雪濃度

(=30[g/m

3

]) kU

*

: 雪粒子の乱流拡散係数(=0.036×V10

)

ただし、

V

10は、高さ

10m

での風速 そこで、本実験ではこの式(2)の関係式を基に飛雪流量 を把握し、式(1)より吹雪時に視程を推定することとした。

なお、式(2)の第 1 項(降雪項)は降雪粒子に起因した 飛雪空間濃度、第 2 項(乱流拡散項)は雪面から舞い上 がった雪粒子に起因した飛雪空間濃度である。このため、

式(2)第 2 項の計算条件として雪面から雪流粒子が浮遊し て舞い上がる(高い地吹雪が発生する)かを判定するこ とが必要である。

そこで、飛雪空間濃度の推定においては、既往研究7)8) で得られている高い地吹雪の発生する気象条件を参考に、

降雪時と降雪の無い場合における式(2)第 2 項の計算条件 を各々設定した(図 2)。

現況降雪(降水)量(P)

現況気温(T)

現況風速

(V)

現況風速

(V)

第1項 (降雪項) 第1項 (降雪項) 第1項 (降雪項)

+ 第2項 (乱流拡散項) 第1項 (降雪項)

T>2℃

-2℃<T≦2℃

V≧8.5+(1+0.5T)m/s V<8.5+(1+0.5T)m/s V<8.5m/s

V≧8.5m/s

第1項 (降雪項)

+ 第2項 (乱流拡散項)

現況気温(T)

判別式(Y) Y=V-5.0-0.3×Tpass

V:風速

Tpas s:降雪終了後の経過時間

第2項 (乱流拡散項)

第1項 (降雪項) 但し, 降雪項=0

P>0㎜ P=0㎜

T≦2℃

T>2℃

Y≧0 Y<0

T≦-2℃

第1項 (降雪項) 但し, 降雪項=0

図2 飛雪空間濃度の計算条件

(2)

吹雪時における視程の推定処理プログラム

著者らは、気象庁よりメソ数値予報モデル及び解析雨 量データを入手し、前節で述べた吹雪時の視程推定手法 を基に、吹雪時の視程を推定する演算処理プログラムを 構築した。

この演算処理プログラムでは、図 3に示した通り気象 庁から配信されたメソ数値予報モデル及び解析雨量デー タから北海道内の 5 ㎞メッシュ毎の気温,風速データ及び 1 ㎞メッシュ毎の降雪強度データを抽出し、北海道内の 1

㎞メッシュ毎の視程値を 30 分毎に推定させた。

(3)

・メソ数値予測モデル

・1Kmメッシュ解析雨量

① 気象情報データ受信

日本全国データから、

演算に必要なエリアの 要素データを格納

抽 出データ ベ ース

抽出データベースを元に 演算し視程値を算出

③ 視程演算処理

演 算データ ベ ース

② データ抽出処理

情報 提供

気 象 業 務支援 セ ンター

図3 吹雪視程の推定に関する演算処理プログラム概要 なお、本実験で情報提供した吹雪の視界状況は、既往 研究9)において取りまとめられている吹雪時の視程とドラ イバーの運転挙動の関係を参考に、5 段階に区分し判定 した。設定した吹雪の視界状況は「良好(1000m 以上)」

「やや不良(500~1000m)」「不良(100~500m)」「かなり不 良(100~200m)」「著しい視程障害(100m 未満)」である。

4. 冬期道路の所要時間情報の推定方法

(

)

冬期道路の視界及び路面状況と走行速度の関係 著者らは、冬期道路の所要時間情報の提供に向け、北 海道内の郊外部を走る一般国道の縦断勾配がほとんどな い直線区間 5 箇所において、冬期間の走行速度と視界及 び路面状況の関係について調査を行った。その結果、冬 期道路の郊外部直線区間における視界や路面状況の影響 による走行速度の低下割合を既往文献10)において表 1に示 す通り明らかとしている。

表 1より、視界状況 1000m 以上かつ乾燥路面での走行 速度より走行環境の悪化に伴って、各走行環境条件での 走行速度は低下する傾向があり、視界状況 100m 未満の積 雪路面で最大 27.4%の速度低下が見られている。

表 1 積雪期の走行速度の低下割合(郊外平地部/直線区間)

6.7% ~ -3.2% 3.3% ~ 3.3% 4.6% ~ -12.7%

-0.2% ~ -5.7% -2.0% ~ -5.1% -3.2% ~ -9.5% -1.6% ~ -14.6% -14.1% ~ -15.0%

-5.7% ~ -12.1% -6.0% ~ -8.3% -8.8% ~ -13.0%

-0.2% ~ -10.1% -1.6% ~ -10.6% -4.1% ~ -14.5% -6.2% ~ -17.1% -10.2% ~ -27.4%

0.9%-1.3%~ -2.9% -1.6% ~ -4.8%-3.2% ― ― ―

― 乾燥

湿潤

シャーベット

積雪

凍結 0.0%

-4.0% -5.1% -7.9% -12.2% -16.8%

-14.6%

-8.0% -7.6% -10.4%

― ―

1.4% 3.3% -4.0%

-2.5% -4.3% -5.9% -9.9%

直線区間 視界状況

1000m以上 500-1000m 200-500m 100-200m 100m未満

凡例: (※観測箇所5箇所の平均値)平均値 最大 ~ 最小

(※観測箇所5箇所での、最大及び最小値)

 -20%未満  該当データなし  -10%以上  -10%未満-20%以上

※数値は乾燥路面かつ視界1000m以上での走行速度に対する速度の低下割合

(2)

冬期道路の所要時間情報の推定方法

寒地土木研究所では、北海道内の道路情報を総合的に 取りまとめた北海道道路情報総合案内サイト「北の道ナ ビ」11)の運営を行っており、このウェブサイトでは北海 道内の市町村や主要空港等を出発地・目的地に指定させ ることで、出発地から目的地までの経路やその距離、無 積雪期の所要時間などの情報を提供している(以下、

「距離と時間検索」12))。

そこで、本実験ではこの無積雪期の所要時間データと 積雪期の視界及び路面状況に応じた走行速度の低下割合 を基に、冬の所要時間を推定し情報提供することとした。

なお、冬の所要時間は視界状況が「視界良好 1000m 以 上」「視界不良 200~1000m」「著しい視界不良 200m 未 満」の 3 段階、路面状況が「湿潤・乾燥」「雪氷路面」

の 2 区に分けて推定することとし、無積雪期の走行速度 に対する各走行環境条件での速度の低下割合は表 1より 走行環境毎に速度の低下割合が最も大きい値(最小値)を 抽出し、表 2に示した通り設定した。

表 2 無積雪期からの走行速度の低下割合 (郊外平地部/直線区間)

雪氷路面 湿潤・乾燥 著しい視界不良200m 未満 27% 15%

視界不良 200~1000m 15% 10%

視界良好 1000m以上 12% 6%

5. 冬期道路の吹雪視界情報等の提供と効果

本実験では、北海道内の吹雪の視界状況をエリア別に 提供する「吹雪の視界情報提供システム」、吹雪の視界 状況、道路画像、冬の所要時間等の情報を経路別に提供 する「冬の詳細路線情報提供システム」、ドライバーか らの投稿により吹雪状況などの情報を収集しリアルタイ ムに情報提供する「吹雪の投稿情報提供システム」を構 築し情報の試験提供を行った。

以降では、各情報提供システムによって提供した情報 の内容や効果について述べる。

(1)

吹雪の視界情報提供システム

ここでは、北海道内の吹雪の視界状況をエリア別に区 分し情報提供を実施したので、その情報提供の方法や効 果について述べる。

a) 吹雪の視界情報提供システムの概要

吹雪の視界情報の提供エリアは、北海道内に限定し、

気象庁が発表している警報のエリア区分を参考に区分し た道内 46 エリアとした。

吹雪の視界情報は、3.章で構築した吹雪時の視程推定 処理プログラムにより推定された各エリアの代表地点で

(4)

の視程値を基に各エリアの吹雪の視界状況を 5 段階で判 定し、マップ上で色分けにより提供した。情報提供する 情報端末はパソコン及び携帯電話を対象とし、寒地土木 研究所が運営しているサイト「北に道ナビ」11)内におい て情報提供を行った。図 4,図 5はパソコン及び携帯電話 で実際に提供せれた平成 23 年 3 月 4 日 10 時 30 分の情報 を示したものである。

なお、パソコン向けの情報は平成 21 年 2 月 11 日より 平成 23 年 4 月 28 日までの冬期間に試験提供を実施した。

また、携帯電話向けの情報は、平成 23 年 2 月 14 日より 平成 23 年 4 月 28 日まで試験提供を実施した。

図4 「吹雪の視界情報」の提供画面(パソコン版)

図5 「吹雪の視界情報」の提供画面(携帯電話版)

b)

吹雪の視界情報提供システムの効果

図 6は、パソコン版情報ページの公開を行った平成 21 年 2 月 11 日~平成 23 年 3 月 12 日までの日当たりのアク セス数を年度別に示したものである。

図 6より、平成 20 年度、21 年度、22 年度と年度の経過 とともに、吹雪の視界情報への平均アクセス数は増加し、

平成 23 年 1 月 7 日には日最大の 3391 件のアクセスが見ら れ、平成 23 年 1 月 6 日~21 日にかけてはアクセス件数が

0 500 1000 1500 2000 2500 3000 3500

12月1日 12月6日 1211日 1216日 1221日 1226日 1231日 1月5 1月10 1月15 1月20 1月25 1月30 2月4 2月9 2月14 2月19 2月24 3月1 3月6 3月11

H22 H22日平均アクセス件数(850.4件) 0

500 1000 1500 2000 2500 3000 3500

1221日 1226日 1231日 1月5 1月10 1月15 1月20 1月25 1月30 2月4 2月9 2月14 2月19 2月24 3月1 3月6 3月11 3月16 3月21 3月26 3月31

H21 H21日平均アクセス件数(367.4件) 0

500 1000 1500 2000 2500 3000 3500

2月11日 2月16日 2月21日 2月26日 3月3日 3月8日 3月13日 3月18日 3月23日 3月28日

H20 H20日平均アクセス件数(250.8件)

図6 「吹雪の視界情報」(パソコン版)のアクセス件数

-7.5 -5.5 -3.5 -1.5 0.5 2.5 4.5 6.5 8.5

-10 0 10 20 30

12月1日 12月3日 12月5日 12月7日 12月9日 12月11日 12月13日 12月15日 12月17日 12月19日 12月21日 12月23日 12月25日 12月27日 12月29日 12月31日 1月2日 1月4日 1月6日 1月8日 1月10日 1月12日 1月14日 1月16日 1月18日 1月20日 1月22日 1月24日 1月26日 1月28日 1月30日 2月1日 2月3日 2月5日 2月7日 2月9日 2月11日 2月13日 2月15日 2月17日 2月19日 2月21日 2月23日 2月25日 2月27日 3月1日 3月3日 3月5日 3月7日 3月9日 3月11日 3月13日 3月15日 3月17日 3月19日 3月21日 3月23日 3月25日 3月27日 3月29日 3月31日

風 速 気

・ 降 雪

降雪 平均気温 平均風速

図7 平成 23 年度の札幌市内の気象状況(札幌アメダスより)

(5)

56 43

30 73 66

43 17 9 15 18

41 56

45 17

32 44 151 151

42 29

17 25 43

61

23 20 0

20 40 60 80 100 120 140 160

2月15日 2月16日 2月17日 2月18日 2月19日 2月20日 2月21日 2月22日 2月23日 2月24日 2月25日 2月26日 2月27日 2月28日 3月1 3月2 3月3 3月4 3月5 3月6 3月7 3月8 3月9 3月10日 3月11日 3月12日

日 別 ア ク セ ス 件 数

アクセス件数 日平均アクセス件数(44.9件)

図8 「吹雪の視界情報」(携帯電話版)のアクセス件数 1000 件を超える日が続いている。

平成 22 年度 12 月~3 月までの札幌アメダスで観測され た気象データ(図 7)を見てみると、1 月初旬から下旬にか けて日降雪の多い日が続いており、札幌での荒天が続い た日により多く利用されていたことがわかる。このため、

吹雪の視界情報は吹雪や降雪等による視界不良が予想さ れる荒天時に最も有効な情報であると考えられる。

また、図 8は同様に携帯電話版情報ページの公開開始 日の翌日~3 月 12 日までの日当たりのアクセス数を示し たものである。

図 8より、携帯電話版情報ページへのアクセス件数は、

パソコン版情報ページに比較すると少ないが、パソコン 版と同様に情報公開期間に札幌アメダスで観測された降 雪深が最も多かった平成 23 年 3 月 3 日,4 日の荒天時(図 7)にアクセス件数が最も多く、151 件見られた。

さらに、平成年 22 年 3 月 9 日~3 月 22 日までの 14 日 間に「北の道ナビ」11)ウェブサイト上でパソコン版「吹 雪の視界情報」の有効性や効果について、平成 23 年 2 月 18 日~3 月 7 日の 18 日間には携帯電話版「吹雪の視界情 報」の有効性や効果についてアンケート調査を行った。

その結果、パソコン版については計 119 名、携帯電話版 については計 242 名の「北の道ナビ」利用者からアンケ ートに対する回答が得られた。図 9,図 10は、その結果を 示したものである。

図 9より、パソコン版「吹雪の視界情報」を道外・道 内在住に関わらず 9 割以上の回答者が、「役立つ」「や や役立つ」と回答しており「吹雪の視界情報」が道路利 用者にとって有効であることが明らかとなった。さらに、

パソコン版「吹雪の視界情報」を得ることによって 5 割 以上の回答者が「時間に余裕を持って行動する」との回 答が得られ、また 4 割以上の回答者は「視界不良地点で は注意をして走行する」「視界の良いルートに変更を行 う」「出発時間を変更する又は行動を取りやめる」との 回答が得られており運転計画の検討や変更に利用される 有効な情報であると考えられる。

68%

64%

68%

27%

36%

28%

2%

0%

2%

2%

0%

2%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

北海道内(有効回答数=107) 北海道外(有効回答数=11) 全体(有効回答数=118)

「ドライブ計画を行う上で、役立つと思いますか?」

役立つ やや役立つ どちらとも言えない あまり役立たない

1%

44%

39%

39%

50%

9%

36%

55%

55%

64%

2%

43%

41%

41%

51%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

その他 出発時間を変更するまたは行動を取りやめる 視界の良いルートに変更を行う 視界不良地点では注意をして走行する 時間に余裕を持って行動する

「情報が得られることで、具体的にどのような行動を取ると思いますか?」

全体(有効回答数=118) 北海道外(有効回答数=11) 北海道内(有効回答数=107)

図9 吹雪の視界情報(パソコン版)の効果

(北の道ナビ上でのアンケート結果)

7%

16%

15%

45%

49%

49%

38%

32%

33%

10%

2%

3%

0%

0%

0%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

北海道外(有効回答数=29) 北海道内(有効回答数=212) 全体(有効回答数=241)

「吹雪の視界情報は、ドライブ計画の参考になりますか?」

非常に参考になる 参考になる どちらともいえない あまり参考にならない 参考にならない

図10 吹雪の視界情報(携帯電話版)の効果 (北の道ナビ上でのアンケート結果)

一方、図 10より携帯電話版「吹雪の視界情報」につい ては道外・道内在住に関わらず半数以上の回答者が、

「非常に参考になる」「参考になる」と回答しているも ののパソコン版に比べると有効性が低かった。携帯電話 版の情報が参考にならない理由としては、「携帯電話向 けのサイトをあまり利用しない」などの意見があり移動 中でも閲覧可能ではあるがパソコン端末に比べると利用 者が少ないことが原因の 1 つに考えられる。

(2)

冬の詳細路線情報提供システム

ここでは、出発地及び目的地を利用者に設定される事 で、出発地から目的地までの経路やその距離、吹雪の視 界状況、道路画像、冬の所要時間等の情報について試験 提供を行ったので、その提供内容や効果について述べる。

a) 冬の詳細路線情報提供システムの概要

前述したとおり、寒地土木研究所で運営している「北 の道ナビ」11)には、既に出発地及び目的地を利用者に設 定されることで、目的地までの経路、無積雪期の所要時 間等の情報を提供する「距離と時間検索」12)機能がある。

このため、本実験ではこの機能を拡充する方法で情報提

(6)

図11 「冬の詳細路線情報」の提供画面と情報コンテンツ(パソコン版)

(吹雪の視界状況(右上)、道路の気象テレメータ(右下(左))、道路画像(右下(右))

供を行うこととした。

著者らは「距離と時間検索」12)で検索されたこれらの 経路情報に加え冬期道路のリアルタイムな「市町村毎の 吹雪の視界状況」や「冬の所要時間」、国土交通省北海 道開発局が北海道地区道路情報13)で提供している「道路 画像」、「気象テレメータ」等の情報をパソコン及び携 帯電話向けに提供する「冬の詳細路線情報」ぺージを構 築し、2011 年 2 月 14 日より道路利用者に対し試験公開 を行った。

パソコン版「冬の詳細路線情報」の情報ページでは、

図 11に示した通り上方に出発地から目的地までの距離 と無積雪期の所要時間、その下方左側に路線毎の経路、

下方右側に経路が通過する市町村毎の「吹雪の視界状 況」と「吹雪視程の推定に用いた気象情報」を表示させ、

情報提供を行った。なお、道路の CCTV 画像やテレメー ターデータが存在する場合には、図 11に示した通り各 情報への誘導を行った。

また、無積雪期の所要時間情報の上方に冬の所要時間

を検索するためのボタンを設け、図 12に示す冬の所要 図12 「冬の所要時間情報」の提供画面

(7)

図13 「冬の詳細路線情報」の提供画面(携帯電話版) 時間が検索できる情報ページへの誘導を行った。この情 報ページでは、4.章で設定した視界状況「視界良好 1000m 以上」「視界不良 200~1000m」「著しい視界不良 200m 未満」の 3 段階、路面状況「湿潤・乾燥」「雪氷 路面」の 2 区分を利用者に選択させることで、事前に利 用者が指定していた出発地と目的地までの冬の所要時間 を表 2を基に指定された走行環境条件で推定し表示した。

また、携帯電話版「冬の詳細路線情報」ページは、図 13に示す通り、最初に出発地から目的地までの距離、無 積雪期の所要時間と路線毎に経路を示し、そのページか ら経路上の市町村毎の「吹雪の視界情報」や道路画像の 情報を表示する情報ページへ誘導し情報提供を行った。

b)

冬の詳細路線情報提供システムの効果

図 14は、パソコン版「冬の詳細路線情報」「冬の所 要時間」ページ、図 15は携帯電話版「冬の詳細路線情 報(吹雪の視界情報)」ページの公開開始翌日から平成 23 年 3 月 12 日までの日当たりのアクセス件数を示した ものである。

図 14,図 15に示した通り、「冬の詳細路線情報」ペー ジの日平均のアクセス件数はパソコン版で 150 件、携帯 電話版で 52 件見られ、両ページとも集計期間では札幌 アメダスで記録された日降雪が 31 ㎝と最も多かった平

212 140 150

199

124 169

203 154

123 171

148

60 218

82 80 261

141 117

79 184

131149 216

154 184 52 318 322 323

408

202 194

303 300 315330 310

146 201

243 242 308

355

242 177195

258 237 207

287 207

62

0 100 200 300 400 500

2月15日 2月16日 2月17日 2月18日 2月19日 2月20日 2月21日 2月22日 2月23日 2月24日 2月25日 2月26日 2月27日 2月28日 3月1日 3月2日 3月3日 3月4日 3月5日 3月6日 3月7日 3月8日 3月9日 3月10日 3月11日 3月12日

日 別 ア ク セ ス 件 数

冬の詳細路線情報 冬の所要時間

日平均アクセス件数(冬の詳細路線情報)(150.0件) 日平均アクセス件数(冬の所要時間)(257.4件)

図14 「冬の詳細経路情報」(パソコン版)のアクセス件数

41 15 17

70

25 27 24 33 32 23 27

63 49 51

31 87 95

85 126

29 100

48 58 83

49 71

0 20 40 60 80 100 120 140 160

2月15日 2月16日 2月17日 2月18日 2月19日 2月20日 2月21日 2月22日 2月23日 2月24日 2月25日 2月26日 2月27日 2月28日 3月1日 3月2日 3月3日 3月4日 3月5日 3月6日 3月7日 3月8日 3月9日 3月10日 3月11日 3月12日

日 別 ア ク セ ス 件 数

アクセス件数 日平均アクセス件数(52.3件)

図15 「冬の詳細経路情報」(携帯電話版)のアクセス件数 成 23 年 3 月 3 日の前後(図 7)に日最大 261 件、126 件の アクセスが見られた。このように、「冬の詳細路線情 報」は「吹雪の視界情報」と同様に荒天時に最も有効な 情報であると考えられる。

一方、「冬の所要時間」ページは日平均アクセス件数 が「冬の詳細路線情報」よりも多い 260 件見られ、日ご とのアクセス件数には天候の影響があまり見られず、変 動はそれほど大きくなかった。

また、「冬の詳細路線情報」「冬の所要時間情報」ペ ージでは図 11, 図 12,図 13に示した通り情報利用者に対 し情報の有効性や参考となる情報内容についてアンケー ト調査を行った。図 16,図 17,図 18はそれぞれ平成 23 年

75%

67%

68%

13%

33%

30%

13%

2%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

北海道外(有効回答数=8) 北海道内(有効回答数=49) 全体(有効回答者数=57)

「情報ページの評価について」

非常に参考になった 参考になった どちらともいえない あまり参考にならない わからない

0%

63%

50%

50%

0%

49%

73%

49%

0%

51%

70%

49%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

その他 道路情報 吹雪の視界情報 所要時間

「どのような情報が参考となりましたか?」

全体(有効回答者数=57)

北海道内(有効回答数=49) 北海道外(有効回答数=8)

図16 「冬の詳細路線情報」(パソコン版)の効果

(情報利用者へのアンケート結果)

(8)

52% 40% 4%4%0%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

北海道内のみ (有効回答数=26)

「情報ページの評価について」

非常に参考になった 参考になった どちらともいえない あまり参考にならない わからない

8%

44%

92%

40%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

その他 道路情報 吹雪の視界情報 所要時間

「どの情報が参考となりましたか?」

北海道内のみ(有効回答数=26)

図17 「冬の詳細路線情報」(携帯便話版)の効果

(情報利用者へのアンケート結果)

66%

44%

47%

31%

52%

48%

2%

2%

3%

2%

3%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

北海道外(有効回答数=29) 北海道内(有効回答数=163) 全体(有効回答者数=192)

「冬の所要時間情報ページの評価について」

非常に参考になった 参考になった どちらともいえない あまり参考にならない わからない

図18 「冬の所要時間情報」の効果

(情報利用者へのアンケート結果)

3 月 7 日(月)までにパソコン版「冬の詳細路線情報」

を利用した 57 名、携帯電話版「冬の詳細路線情報」を 利用した利用した 26 名、パソコン版「冬の所要時間」

を利用した 192 名から得られたアンケートの回答を集計 したものである。

図 16,図 17より、パソコン版「冬の詳細路線情報」ペ ージは北海道在住の利用者全員、北海道外在住の約 9 割 の利用者から、携帯電話版「冬の詳細路線情報」ページ は北海道内在住の約 9 割の利用者から、「役立つ」と評 価され「冬の詳細路線情報」は有効な情報であることが 確認された。さらに、パソコン版「冬の詳細路線情報」

利用者の 7 割以上、携帯電話版「冬の詳細路線情報」利 用者の 9 割以上が「吹雪の視界情報」を参考になると回 答しており、提供した情報コンテンツの中で最も参考に なると評価された。このことから、経路上のリアルタイ ムでの吹雪の視界状況を市町村毎に 5 段階で提供するこ とは道路画像などの道路情報と同等以上に有効な情報で あると考えられる。

また、図 18よりパソコン版「冬の所要時間情報」ペ ージについても北海道内・外在住に関わらず 9 割以上の 利用者から、「役立つ」と評価され有効な情報であるこ とが確認された。

加えて、「北の道ナビ」11)ウェブサイト上においても 平成 23 年 2 月 18 日~3 月 7 日の 18 日間、パソコン版

「冬の詳細路線情報」ページの利用場面や有効性につい てアンケート調査を行った。その結果、計 242 名の「北

0%

0%

59%

7%

72%

79%

1%

1%

48%

22%

60%

83%

1%

1%

49%

20%

61%

83%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

特に活用できる場面はないと思う その他 旅行・レジャーなどの普段は利用しない

道路を通行するとき 日常的によく利用する道路を通行するとき

路面の凍結が予想されるとき 天気予報で悪天候が予想されるとき

「どのような場面で活用できると思いますか?」

全体(有効回答数=241)

北海道内(有効回答数=212) 北海道外(有効回答数=29)

0%

0%

34%

90%

41%

1%

0%

34%

84%

58%

1%

0%

34%

85%

56%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

特に参考としない その他 出発日時の検討の参考にする 出発時間・到着時間検討の参考にする 代替えルート検討の参考にする

「具体的にどのように参考としますか?」

全体(有効回答数=241)

北海道内(有効回答数=212) 北海道外(有効回答数=29)

図19 「冬の詳細路線情報」(パソコン版)の効果

(北の道ナビ上でのアンケート結果)

の道ナビ」利用者から回答を得た。図 19はその結果を 示したものである。

図 19より、「冬の詳細路線情報」を 8 割以上の回答 者が「天気予報で悪天候が予想されるときに活用する」

と評価し、「出発、到着時間検討の参考とする」と評価 している。このことから、視界不良など厳しい走行環境 が予想される場合での道路利用者の運転計画に「冬の詳 細路線情報」は有効な情報であると考えられる。

(3) 吹雪の投稿情報提供システム

ここでは、これまで述べた北海道内のエリア別での

「吹雪の視界情報」や「冬の詳細路線情報」の情報精度 の補完、吹雪災害発生時などにリアルタイムな道路情報 を道路利用者へ迅速に提供していくことを目指し、道路 利用者から吹雪に関する道路情報を収集し、情報提供す る実験を行ったので、その仕組みや実用性などについて 述べる。

a) 吹雪の投稿情報提供システムの概要

道路利用者から携帯電話又はパソコンを用いて、吹雪 時の視界状況、天候、道路上の静止画像などの情報を投 稿してもらい、パソコン向けのウェブサイト上で収集し た情報を提供する情報提供システムを構築し、道路利用 者から情報を収集し提供する平成 23 年 1 月 27 日~4 月 28 日まで実験を行った。

実験では、道路利用者に図 20に示す投稿画面から情 報投稿する道路の市町村名、路線名、視界状況、天候、

コメント、道路上の静止画像の情報を投稿してもらい、

収集した情報は図 21に示す情報ページで提供を行った。

図 21は平成 23 年 2 月 7 日に実際提供した情報を示した

(9)

図20 「吹雪情報」の投稿画面(パソコン版)

図21 「吹雪情報(吹雪の投稿情報)」の提供画面 もので、情報ページには投稿者の住まい、ニックネーム と投稿された道路情報の市町村、路線、吹雪の視界状況、

天候、コメントを表形式で掲載した。なお、情報ページ

に表示される情報は閲覧時から前 3 時間までに投稿され た情報のみとした。

ただし、別途過去の日付を指定することによって、過 去に投稿された情報を1日毎に表示可能とした。

b) 吹雪の投稿情報提供システムの効果

図 22は、情報ページの公開を行った平成 20 年 1 月 27 日~平成 23 年 3 月 12 日までの日当たりの情報ページへ の投稿件数とアクセス数を示したものである。なお、情 報を公開した平成 23 年 1 月 27 日~3 月 12 日までの期間 には情報投稿者に 47 名の登録があり、計 77 件の吹雪情 報の投稿が見られた。

106 338

267284 560

733

362 220171

100116 625

443 225

429

109162 302

230 152

250 140

213 455587765476

203 49519469136

452 452

794292127165236 128

59 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 1000

1月27日 1月28日 1月29日 1月30日 1月31日 2月1日 2月2日 2月3日 2月4日 2月5日 2月6日 2月7日 2月8日 2月9日 2月10日 2月11日 2月12日 2月13日 2月14日 2月15日 2月16日 2月17日 2月18日 2月19日 2月20日 2月21日 2月22日 2月23日 2月24日 2月25日 2月26日 2月27日 2月28日 3月1日 3月2日 3月3日 3月4日 3月5日 3月6日 3月7日 3月8日 3月9日 3月10日 3月11日 3月12日 投 稿 件 数 日

別 ア ク セ ス 件 数

アクセス件数 日平均アクセス数(208.1件) 投稿件数(計77件)

図22 「吹雪情報」の投稿件数とアクセス件数 図 22より、「吹雪情報(吹雪の投稿情報)」ページ への日平均のアクセス数は 208 件見られ、集計期間では 札幌アメダスで記録された日降雪が比較的多かった平成 23 年 2 月 1 日に日最大 733 件、最も降雪の多かった平成 23 年 3 月 3 日の荒天時(図 7)には日当たり投稿件数が 9 件と最も多く、452 件の情報ページへのアクセスがみら れた。

また、これまでの情報と同様に「北の道ナビ」ウェブ サイト上で平成年 22 年 3 月 9 日~3 月 22 日までの 14 日 間に「吹雪情報(吹雪の投稿情報)」の有効性や実用に 向けた可能性に関するアンケート調査を行い、119 名か らアンケートに対する回答が得られた。図 23は、その 結果を示したものである。

図 23より、9 割以上の回答者が「役立つ」「やや役立 つ」と回答しており「吹雪の視界情報」同様に有効性が

14%

9%

10%

31%

35%

34%

45%

44%

44%

3%

8%

7%

7%

4%

5%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

北海道外(有効回答数=29) 北海道内(有効回答数=212) 全体(有効回答数=241)

「ユーザー投稿の仕組みがあった場合、投稿に参加してみたいと思いますか?」

ぜひ投稿したい 投稿したい どちらともいえない 投稿したいとは思わない わからない

31%

22%

23%

55%

60%

60%

14%

12%

12%

5%

4%

0%

0.5%

0.4%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

北海道外(有効回答数=29) 北海道内(有効回答数=212) 全体(有効回答数=241)

「一般ドライバーの投稿による吹雪情報は、冬道ドライブを行う上でに有効だと思いますか」

非常に参考となる 参考となる どちらとも言えない あまり有効でない わからない

図23 「吹雪情報(吹雪の投稿情報)」の効果

(北の道ナビ上でのアンケート結果)

(10)

明らかとなった。また、アンケートの結果、4 割以上の 回答者から「吹雪情報」を投稿したいとの意思表示が示 された。

「吹雪情報(吹雪の投稿情報)」では、きめ細かく信 頼性の高い情報を安定的に提供していくことは非常に難 しいが、本結果より道路利用者から吹雪情報を収集し提 供していくことは十分に可能と考えられる。このため、

暴風雪時などの吹雪状況をリアルタイムに収集し道路利 用者へ迅速に情報提供することは可能と考えられ、吹雪 災害時に運転計画の変更や安全運転を道路利用者に促す 対策として「吹雪情報(吹雪の投稿情報)」は有効と考 えられる。

ただし、道路の吹雪状況などを道路利用者から継続的 に収集し提供していくことによって、情報投稿者や利用 者の拡大や定着を図ることが重要と考えられる。

6. まとめ

本実験では、北海道内の吹雪の視界状況をエリア別に 提供する「吹雪の視界情報」、経路上の吹雪の視界状況、

道路画像、視界や路面状況に考慮した冬の所要時間等の 情報を提供する「冬の詳細路線情報」、ドライバーから の投稿によって吹雪状況などの情報を収集しリアルタイ ムに道路利用者に提供する「吹雪情報(吹雪の投稿情 報)」を試験的に公開した。

その結果、以下のことが明らかとなった。

パソコン版「吹雪の視界情報」では、9割以上のア ンケート回答者から「役立つ」と評価され、荒天時 には日最大3391件の情報ページへのアクセスが見ら れるなど、道路利用者への情報提供の有効性が確認 された。

パソコン版「冬の詳細路線情報」は、8割以上のア ンケート回答者が「天気予報で悪天候が予想される ときに活用する」と評価され、「出発、到着時間検 討の参考とする」と評価された。また、情報ページ へのアクセス状況を見ても、荒天時にアクセス件数 が多くなる傾向がみられ、視界不良など厳しい走行 環境が予想される場合での道路利用者の運転計画に

「冬の詳細路線情報」は有効な情報であると考えら れる。

「冬の詳細路線情報」で提供した情報コンテンツの 中では、パソコン・携帯電話版に関わらず経路上で の市町村毎の「吹雪の視界状況」が利用者から最も 参考になったと評価されており、併せて提供した道 路画像などの情報と同等以上に有効な情報であるこ とが明らかとなった。

「吹雪情報(吹雪の投稿情報)」は、9割以上のアン ケート回答者に「役立つ」「やや役立つ」と評価さ れており、有効な情報であることが確認された。ま

た、実験を行った平成23年1月27日~3月12日までの 期間には情報投稿者に47名の登録があり、計77件の 吹雪情報の投稿が見られたほか、アンケートの結果、

4割以上の回答者から「吹雪情報」を投稿したいと の意思表示が示された。

このことから、情報投稿者や利用者数の拡大や定着 を図ることで、「吹雪情報(吹雪の投稿情報)」は暴 風雪時などの吹雪状況をリアルタイムに提供する有 効な手段の1つになりえると考えられる。

参考文献

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http://www.northern-road.jp/navi/

12)

距離と時間検索:http://time-n-rd.jp/

13)

北海道地区 道路情報: http://info- road.hdb.hkd.mlit.go.jp/index.htm

(2010.5. 6 受付)

参照

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