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林文彦先生のご定年退職にあたって

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Academic year: 2022

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(1)197 早稻田商学第321号. 昭和62午2月. 林文彦先生のご定年退職にあたって 私たちの敬慕する林文彦先生は,昭和62年2月7日をもって満70歳に達せら れ,同年3月に早稲田大学を退職されます。私どもは,先生が御健勝のうちに 古希の寿をお迎えになられましたことを衷心よりお慶び申L上げると同時に, 長年に・わたり商学部における教育・研究にご尽力くださいまLたことに対Lて 深甚な敬意と謝意を表する次第でございます。. 林先生は,早稲田大学商学部におきまして小林新教授に師事Lて経済統計を 専攻され,昭和15年3月同学部卒業後直ちに第一生命保険相互会杜に入杜され まLたが,18年10月に東亜研究所の専任研究員として同研究所に入所されまL. た。終戦後,昭和21年2月先生は同研究所から大蔵省理財局財政経済実勢研究 室に入られまLたが,戦後の混乱したわが国の経済復興に大きな指針を与えた. 経済安定本部の発足とともに同本部国民所得調査室に移られて,24年3月まで 勤務されまLた。. ケインズ経済学に御造詣の深い林文彦先生は,昭和24年4月新制大学の発足 と同時に,早稲田犬学第一・第二商学部専任講師に就任され,助教授を経て,. 30年4月に教授となり現在に至っておられます。先生の商学部および犬学院商 学研究科におげるご担当科目は,統計学,国民所得論,経済統計および経済分 析論(演習)で,林先生は,昭和24年から実に38年間にわたり,数多くの優秀 な人材を杜会に送り出しておられます。先生は商学部に在職中,早稲田大学産 業経営研究所々長を務められたり,商議員および各種委員会委員として大学の. 発展にご尽力下さいましたが,特に早稲田大学生産研究所(現在のシステム科 学研究所)の設立に参画され,管理委員として数多くの人材を海外に派遣いた. Lました。また学外においては,日本統計学会の理事とLて同学会の発展に貢 1205.

(2) 198. 早稲田商学第321号. 献されてきました。先生の研究業績の中で経済統計に関する論文は先生のご専 門の領域に属するので当然ですが,特に,r日本統計学史考」と題する論文は,. 統計学老としての森林太郎(鴎外)についての研究として内外の研究者によっ て引用されておりますように,珠玉の研究とLて高く評価されております。. 私事にて恐縮ですが,私が旧制第一早稲田高等学院を率業Lて新制度の第一 商学部3年度生に編入学したのは昭和24年4月ですから,学部・大学院の学生 時代から助手・教員になって今日に至るまでの38年問を振り返って見ますと,. 私は先生に直接教えを受け大変お世話になったぱかりでなく,商学部に起こっ. たいろいろな出来事の度にご迷惑をお掛けいたしまLた。先生は人の話しをよ く闇いて下さいます。そして,問題点や機徴にふれる事柄を的確に指摘され,あ. るときは譜譲を交え,あるときは厳しいお言葉で忌偉のない意見・忠告をして. 下さいますので,特に,難解な間題や根回しを要する重要な間題について先生 の所に椙談に伺うことが多く,また先生も快く相談に乗って下さるので,随分. 無理なお願いにあがったこともありました。ここに改めて先生のご恩に深く感. 謝いたしますとともに,多々ご迷惑お掛けLたことに対しましてお詫び申し上 げます。. 先生,本当に有難うございました。これからも私どもをご指導ご鞭捷下さる ようお願い致します。終わりに,商学部関係者一同に代わりまして,先生カミ商. 学部に尽くされた俸大な業績に心から感謝申し上げますとともに,先生が益々 ご健康のうちにご蓬壷の境に御遇ごLになられますよう祈念致します。 早稲困商学同攻会会長. 朝. 1206. 岡. 良. 平.

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