謝辞
本研究をすすめるにあたり,指導教官である川口裕司教授と,2005年2月までの 指導教官であった東京外国語大学名誉教授で明海大学の井上史雄教授には,大変お世 話になった.ここに厚く御礼申し上げる.
井上教授には,本研究の中核部分である,数量化皿類を用いた多変量解析の解釈や,
コンピュータを用いた地図化における方法論に対するコメントだけでなく,鉄道距離 データや,全国中学調査データなど,データの提供までもしていただいた.
1994年に上智大学の卒業論文で指導を受けて以来14年間,さまざまな研究手法や 理論,新しい視点などを教わってきた.井上教授がいなければ今の自分はなかったで あろう.博士論文では学んできたものを活かせたとは到底言いがたいが,今後も精進 し,教わった点を活かすだけでなく,新しい独自の研究へと発展させて,学問に対し て貢献していくことが,井上教授に対するお礼になると思っている.
川口教授には,それまでの日本語のみでおこなっていた研究を異なる言語にも適用 する重要性を教えていただいた.専門とする言語の知識を深めることは当然だが,一 般的理論を構築するための追試可能性の検討については,筆者には甘い部分があった と反省している.また,研究の視点についても,これまでとは異なる指摘をいただき,
あらためて自身の勉強不足を痛感した.さらに,井上教授の退官にともなう指導教官 変更以来,怠惰な筆者に対して指導を続けていただいたことについて感謝の念に堪え ない.今後の精進によって恩返しをしなければならない.
このほか,授業内外を通して,本研究に対して様々なコメントや励ましをいただい た,東京外国語大学の元井上史雄ゼミの人々にも,この場を借りて御礼申し上げる.
なかでも東京大学大学院生・国立国語研究所の吉田さち氏には,全ての章についてコ メントと校正をしていただいいた.修正がうまくできたとは言い難いが,論文の完成 をもって御礼に代えさせていただきたい.
279
東京外国語大学 博士学位論文 Doctoral thesis (Tokyo University of Foreign Studies)
最後に,本研究の中核部分をなす『方言文法全国地図』について,国立国語研究所 の大西拓一郎氏,三井はるみ氏,吉田雅子氏,元国立国語研究所の白沢宏枝氏をはじ め,作成に関わった多くの皆様に厚く御礼申し上げる.これだけの質の高い大規模な データが公開され,自由に利用できることは,日本国内のみならず世界の言語研究に おいて大変価値あるものと考える.今後もデータの活用を通してお礼をしていきたい.
280
東京外国語大学 博士学位論文 Doctoral thesis (Tokyo University of Foreign Studies)