事故データの見方 読み方 考え方(8)高齢期の事故 なぜ、男女はかくも違うのか(3)
著者 吉田 信彌
雑誌名 人と車
巻 43
号 12
ページ 24‑26
発行年 2007‑12‑01
URL http://id.nii.ac.jp/1204/00000463/
故データの
佐 神
高踏期の事館 白 砂 ぜ ︑ 男 女 肱 か く も 違 ラ の か
⑨
" ‑ ‑ ‑ ‑ 又 ‑ ‑ ‑
‑
犬律仮説
前例は︑高齢の火性には免誹を取得していない人が多く︑ぞれが高齢
者の歩行中の事故の男女差に影響を
及ぼしていると指摘した
︒
その論考の過程で︑たとえば高齢者の女性の
ほうが見性より究付中に悦般に噂つ
のは
︑ん
民性
のほ
うが
少行
計と
して
出
品少
く機
会が
多い
から
では
ない
か︑
中
年男
性が
ん然
性よ
り歩
行中
に事
故に
遭
うのは︑夜に僻って歩き回る慢会が
多い
から
では
ない
か︑
とい
うよ
うに
︑
事故に遭遇する機会が多いか少ない
かを考慮した
︒
ゆ般の多ぎを説明するとき︑それ
は事故に迎う機会が多いから︑とい
東北学院大学教養学部教授
吉田信粛
う 説 明 が あ る 犬 も 少 け ば 悼 に あ
たる
﹂
というわけである迦過機会
の泣
から
説明
する
仮況
を︑
れ八
件仮
説
とここでは呼ぼう
交通事故の統計にはさまざまな男
女差や年齢差が見出される
@
その蒸異の哩由をめぐって議論が起きる
が︑顕持な男ルメ遊があったとき︑円
分の純臓にもとづいて出と交の性向
の芯を
J
いたてる傾向かある︒
たとえば︑前川にあげた仰では︑
K ω
の
ほう
が元
試で
外を
出血
少く
ので
︑高
齢
‑ K
性の歩行中の事故が多いのはもっともだ︑とする論などがそうである
︒
最近は進化の観点から人間の行動を
説明するのが流行になっている
︒
そこで
︑児
火の
芯に
つい
て︑
見性
は狩
猟
をす
るの
で外
へと
行動
か向
かう
︑性
k
は付
とな
るか
ら・
ぷ々
なと
とい
う説
明
も校時し︑川家争川の悌制を泣する
交通統計で児
' K
たがあ
った
とき
︑
まっさきに険村すべきは犬伸仮説で
あるとかく見女のそれぞれの生ま
れながらの性質に自を向けがちだ
が︑事故では両者の問でポ放に迦過
する機会に涯があるかどうか︑とい
・
2
M
の検討からお手すべきであるそこで今川は出火の芯を迎辿機会
の足で説明する典明例から制介し︑
この犬侍仮況をひと通り検討してみ
ト令ヲ 内
男 事 と 故 女 起 ど を と こ ち や が し ら
す
い l
か . I つ l
国ーは年齢別と男
K
別に免許保有者の死亡呪鋭意起取をぷしたグラフ
( 2 4 )
2∞~-I~
人 と .
‑ r . I J j
←「
i 2
ロ22 ∞
~~ 2 ∞
l i i : ;
一万蔵以よ
1 一
mE刊慮H W 1 ω
a
‑ 1 H
‑ ‑ E ω
・
・ 制館‑1ム E E
l
‑ ‑ ‑ E
E ‑ ‑ E
圃
F
k t T U m
‑
K F a
臥 川 崎
E 2
一町
tL叫t v H E
一 K
干 潟 L
a ‑
i E
千 言 ﹃
圃 ・ ・ B
tおt m a
・ r ・ 町
t t m t m o a
‑ ‑
・
ι 田 園 田 ・
t
博・
・ゆ
皮
肉uaU倫
v m u
内u
wm
制 u
・
明 抑 制 明 日 艶﹄
FE開明骨E万人自立川の
‑ UR
位 図1
の縦軸と航軸の説明を.,当事者~r
国
2 .
~.lÞJ 免除保有者1 万人当たりの...錨e 平成15年と 16年)てあるし
ょ・
ヮ
︒
死亡市政があったとき︑それを起
こした百任のもっとも用い第.市E
山 ド
者が特定される
︒
その第一
月事者の年齢と性別を図
1
の横軸のように分顧する次にそれぞれに該ペする年
齢と性別の第aψーポ告が起こした死
亡事依の総数を出すその死亡明故
件数をそれぞれの訪町ーする免非保有
者で胡り︑免府保
K H E
一
万人ちたりの死亡呪故円数の仙を算出するそ
れが国
1
の縦
川酬
の仙
であ
る
.
別のパい
H
をす
れば
︑
W1
政の免許人けの小
からどれだけの死亡事故件数か発生
したかの発生率が縦軸の数値であ るその年齢と性別に該当する人が
その死亡明般を起・﹄したのであるか
ら ︑
﹃
中 松 芯 必 ボ と か﹃
行 山r免亡
刷般車なとという火取が他われる
本附の死亡ポ般を起こした第
︼
勺事者は市両の迎転岳であるその運
転していた巾両とは白動市︑日動・
一
柏︑原付なとであるいわゆる普通 の自転巾は除くつまり︑運転免汀
証を必要とする山市州による死亡事般
である
.
免許
保有
行の
か中
怖と
川
H
K
比のヂ1
タは交通統社﹃
﹄
(交週明飲総合分析センター刊}に句作拘岐されてい
るその出火別に分けた免時
M m
自白の人
数に
は︑
的似
付自
転山
中の
免鴨
川だ
け
で白動巾の免持は保
KM
しない人も合
まれるR
死亡唄放を円動市によるものに限
定し
︑免
宮川
保む
おの
ほう
も︐
H
助山市
の
免府
保れ
川島
引に
限定
して
の死
亡呪
放お
起準かほしいところであるしかし︑
ここでは大枠として︑死亡山P依芯起
中干
の分
子と
する
.先
亡取
般を
‑ H
動山引
に
似らない巡恥免許を必製する市川が
起こした死亡引依にして︑分川町は自
動事以外の免持も合む免許保有荷に
したグラフを示したg
図ーは︑交性で七十五躍以上が卜
八
t
ト九成より死亡市故芯起引やが尚く山た点が特旧民であるが︑人労とし
ては
H
本だけでなく併界の円動巾引般統計と
r m
しない傾向を・ぶしたその傾向とは︑死亡事飲を起こす率
はト代かもっとも尚く︑そこから年
齢があがるにつれ減少し︑高齢期に
入りかける頃から上持したすこと
と︑との年齢でも別性のほうが火性
よりも死亡引絞泣起準が高いことで
ある
図ー は︐ 平成 ト・ 九年 と卜 六年 の死 亡
市故件敏と免許保
h v n
をの持して求め た グ ラ フ で あ る
図
2
は川じようにし
て︑
μ
故件数をもとにn
成したグ ラ フ で あ る こ の 場 合 の 事 故
﹄
とは死亡引絞を合む
ここでの問題は︑どの年帥でも見
性のほうか交性よりも死亡山戸紋およ
び切放を起こす本が尚い点である
この男次援はなにに巾米するのたろ
うか
‑
男性のほうが危険なら︑リスク細分明保険では火性の保険判を安
くすべきたと令る
ペ ー パ ー ド ラ イ バ ー の 存 在
J
国ーと図
2
の男交差については︑火作には免汀はもっているが実際に
迎牝をしないへ
1
ハードライハ1
か多い︑というのがいちばん品川均の
あ る 品 別 で あ る べ
1
ハl
ドライバ ーは決して切放を起こさないただし︑実際にとれたけペーパートライ
パ
i
がいるのかの口頼に足る本飾的な割任はわが同では行われていない
(といってよいだろう)
海外の研究ては︑ん行距離が同じ
限度の則性と火性とを比較して︑川均
( 25 )
~t-I~
人と
S
'
二̲ 8吾正一i
鴎負担・典
。 8・~.
『負"'.女 ー喧F・置転車
軍艦2・蝿
・・・世ー目時.
軍記簿・τz
‑・‑!10fT田・蝿 す一場ー『←一世一会 Iーや
‑ z
接持a・女t : t t =
14 15 16 17 18
~草草.íf; a:
白ト ー 早 一等
o . ; .
t : : : :
年 年 年 年 年
平足時
‑4
平旋 門
H革
平成均年
平成均年
平成刊年
平成均年
平成ロ年
平成け年 平成叩年
平成9年
Z開 。
人口 10 150
。
万人
妻1側
2
負5 ω
;7
図
3 . 75
歳以上の人口10
万人当たりの死者数の鋒移 図4 . 7 5
歳以上の人口10
万人当たりの突傷者数の後移女走なしとするデ
l
タがある︒した
がって︑女性のほうが安全に運転す
ると考える学者は少ない︒
交通
統計
には
曝露
度(
均五
5 2
5 6 )
という凶訴がある ︒どれだけ事故に
遭う危険に曝されているかをポす慨
念である︒道路に出ればそれだけ交
通事故に遭う機会は噌える︒
国ー
と
図
2
の見交差はその曝露度の差というわけである︒
曝露という言葉からは︑危険に燥
される時間を想起するかもしれな
い︒道路にいる時間︑または運転時
聞が長ければそれだけ事飲に遭う確
率は高くなる︒それゆえに︑自動車
を逝転する時間の長さを曝銭度の指
標とすることがある︒しかし笑際に
運転時間をとらえることは難しいの
で︑走行する距離をもって曝誠一度と
することのほうが多い︒距離のほう
が自動車のメーターなどの記録から
とらえやすいのである︒
走行距離が長ければ 一
事故に遭いやすいか?
一
では︑走行距離が長くなれば事故
に遭いやすくなるのか︑というと︑
そう単純ではない ︒ 走れば点るほど運転おは経験を積む ︒そうなってこそ事故を避けられ
るようにもなる︒
高速道路を利用する運転者の年間
の走行距離は長い︒しかし高速道路
は事故が起きる確惑は少ない道路で
あるから︑ドライバーの走行距離は
長いが︑事故は少なくなる︒
走行距離が短ければ事故に遭う椛
率が低くなるかというと︑年間走行
距離が短ければ︑初心者はいつまで
も背熟しない ︒
尚齢者の年間の走行距離は他の年
齢間より短いと推測できる︒それゆ
えに︑高齢ドライバーは走行距離の
わりには事故を起こすまたは事故に
巻き込まれやすいとする見万も成立
する︒尚齢者は全般に年間走行距離
が短いだろうが︑高齢者にはそれま
での累積の走行距離がある︒
そこ
で
の蓄積された経験は高齢者の聞での
個人差が大きい ︒
こう考えると︑走行距離という機
械的な指標から曝露度を計算で算出
して事が足るわけではない︑運転者
の生活祭聞からどのような危険に遭
遇する機会が多いかを推定すべきで
ある︒犬榛仮説は︑その運転者の生 活を読み解く作業仮説となるべきである ︒
犬棒仮説は高齢期の男女差を 一
どこまで読み解けるか
っ ・
国
ここで急ぎ高齢者の事故に戻る︒
図
3
と図4
は︑じ十五歳以上の努性と女性の人口十万人当たりの死者と
負傷おのここ卜年の推移である ︒こ
れを犬棒仮説はどう読み解くか ︒
自動車に同乗中の死者も負傷者も
女性のほうが男性より多い︒
自動
痕‑
免許をもたない女性は自ら運転する
より同乗する(乗せられる)機会の
ほうが多い︑と犬倖仮説は読む︒
歩行中は火性のほうが男性より多
い理由は前副すでに述べた ︒犬棒仮
説は部分的には成立する ︒
自転車は︑男性のほうが死者も負
傷者も多いが︑男性が年々減少して
いるのに︑火性は異なった動きをす
る︒この男女差を犬棒仮説は読み解
くことができるのだろうか︒
次回
に
それを検討する︒
(よ
しだ
・しんや)
本格 での 車両 官曹 の区 分は
﹃交通統計﹄交通事故紛糾合分析セン空 1 {
lTAROA
)に準 ずる
( 2 6 )
2ω7 ‑12