Title
誘電スペクトルの解析による心筋のリアルタイムなバイア
ビリティー評価法の確立( はしがき )
Author(s)
村川, 真司
Report No.
平成7年度-平成8年度年度科学研究費補助金 (基盤研究(C)(2)
課題番号07671458) 研究成果報告書
Issue Date
1996
Type
研究報告書
Version
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12099/269
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は し が き 現在、心臓移植における心保存法は4℃の保存液中に単純浸潰する方法が一般的であ るが、その時間的安全限界は保存液により異なり、生理食塩水では3∼4時間、 universityofWisconsin液では8時間とされている。しかし、ドナー心の摘出された状 況など様々な要因から、常に理想的な心保存がなされているとは限らず、また心保存の 良否については、移植後自己心拍再開までは判定する適当な手段は確立されていない。 現在も術後急性期の死因の多いものの∼一つにはgraftfailureがあり、もしドナー心の単 純浸漬保存中に簡便かつリアルタイムに測定可能なパラメータより、心臓移植後の心機 能を予測できれば、保存限界を知る上で有意義と考えられる0 -一方、生体の電気特性は、細胞・生体組織の内部構造を破壊することなく、細胞膜な どの組織構造や化学的組成、生理学的条件など種々の要因の相違を鋭敏にとらえ得るこ