Simulinkモデルから状態方程式・出力方程式の抽出
2
0
0
全文
(2) Vol.2016-SE-192 No.16 Vol.2016-EMB-41 No.16 2016/6/3. 情報処理学会研究報告 IPSJ SIG Technical Report. 数式に変換するツールである.このツールでは入力の. Simulink モデルは連続モデルでなければならず,一つの 1. Simulink モデルに対して一つの数式しか出力できない.そ. Out1. のため,2.1 章で探索した各方程式該当ブロックを元のモ 1 z. デルから抜き出した.元のモデルから該当ブロックを抜き. Fn Init=1. 出すと探索開始・探索終了ブロックに含まれる Unit Delay ブロック,Integrator ブロックの入出力どちらかの信号線. Add. 1 z. 2. Fn_1 Init=0. が接続されていない状況となり,数式への変換が行えない.. Saturation. approximate_golden_ratio. Divide. -C-. この問題を解決するため,それらのブロックを探索開始ブ. Subtract. Golden_ratio. |u|. -K-. Abs. Gain. 3 error[%]. ロックなら Outport(出力) ブロックへ,探索終了ブロック なら Inport(入力) ブロックへ置き換えた. 図 1. 各 方 程 式 の み の Simulink モ デ ル へ 抜 き 出 し た 後 ,. Maple/BlockImporter により数式化を行った.しかし, このツールは Simulink モデルから数式へ変換すると入力に 対応する変数には u1,1,1 から,出力に対応する変数に y1,1,1. フィボナッチモデル. x2 (n) = x1 (n − 1). (2). y1 (n) = x1 (n − 1). (3). から順に変数を割り当てていく.よって,別々に抜き出し. 式 (1) に式 (2) を代入することで式 (4) を得ることが出来,. た Simulink モデルではたとえ同じブロックでも別々の変. 正しく Simulink モデルから数式へ変換できていることが. 数が割り当てられてしまい,状態方程式・出力方程式を数. 確認できた.. 式化してもシステムの把握が難しいままとなってしまう.. x1 (n) = x1 (n − 1) + x1 (n − 2). そこで,各方程式間で変数を共有する必要がある. 変数の共有には 2 つのテーブルを用いた.一つはシステ ム全体で共有する変数と抜き出す前の Simulink モデル内の. 4. おわりに. Inport(入力),Outport(出力) ブロックの名前の組,もう一. 4.1 まとめ. (4). つは抜き出された Simulink モデル内の Inport(入力),Out-. 本研究では制御モデルを対象とした,Simulink モデルか. port(出力) ブロックの名前と Maple/BlockImporter により. ら状態方程式・出力方程式該当部の探索手法及び抽出後の. 割り当てられた変数の組である.前者は MATLAB の API. Simulink モデルから数式へ変換した際に起こる問題の解. により入出力ブロックの一覧を取得し,機械的に変数を割り. 決方法を述べた.制御設計者は常に制御モデルの特性を把. 当てることで作成した.後者は MATLAB の API により取. 握しておくべきであるが,Simulink モデルから数式レベル. 得できる入出力ブロックのリストと Maple/BlockImporter. の特性を把握することは時間がかかる.そこで数式で表す. により変数が割り振られる変数のリストが対応しているた. ことで容易に特性を把握することができる.これは図 1 の. め,それらを元にテーブルを作成した.. フィボナッチモデル (ブロック数:12) でも式 4 の方がシス. 2 つのテーブルを使い,抜き出したモデルから変換した. テムの全体は把握しやすいことからも分かる.. 数式内の変数からブロック名を取得し,ブロック名からシ ステム全体で共有している変数を取得した.. 4.2 今後の課題 本研究で提案した手法では複数の状態方程式・出力方程. 3. 適用結果. 式によりシステムを表現している.そこで,フィボナッチ. フィボナッチ数を計算するモデル (図 1) を対象として状. モデルにおいて式 (1) に式 (2) を代入し式 (4) を得たよう. 態方程式・出力方程式の抜き出し,数式化を行った.フィ. に,最小数の変数・式でシステムを表現することが挙げら. ボナッチモデルは Unit Delay ブロックを2つ,Outport ブ. れる.これはシステムが大規模になるにつれて,制御設計. ロックを 3 つ含むモデルのため状態方程式を 2 つ,出力方. 者がシステムを把握するために必要不可欠である.. 程式を 3 つ持つが,出力方程式の内 2 つはフィボナッチ数 を計算することと無関係のため省略した.. 参考文献. 状態方程式では,ブロック名 Fn から探索すると式 (1),. [1]. ブロック名 Fn 1 から探索すると式 (2) が生成された.出 力方程式では,ブロック名 Out1 から探索すると式 (3) が. [2]. 生成された.. [3]. x1 (n) = x1 (n − 1) + x2 (n − 1) c 2016 Information Processing Society of Japan ⃝. (1). MathWorks: MATLAB/Simulink, http://www.mathworks.co.jp Maplesoft: Maple/BlockImporter, http://www.maplesoft.com/ 山 口, 池 田, 枝 廣 他: Simulink モ デ ル か ら の ブ ロ ッ ク レ ベ ル 並 列 化, 組 込 み シ ス テ ム シ ン ポ ジ ウ ム 2015(ESS2015),2015,pp.123-124.. 2.
(3)
関連したドキュメント
1.レコードセレクターをクリック 2.別のレコードにカーソルを移動 3.ウィンドウを閉じる 4.データベースを閉じる 5.Access を終了する.
化 を行 っている.ま た, 遠 田3は変位 の微小増分 を考慮 したつ り合 い条件式 か ら薄 肉開断面 曲線 ば りの基礎微分 方程式 を導 いている.さ らに, 薄木 ら4,7は
c加振振動数を変化させた実験 地震動の振動数の変化が,ろ過水濁度上昇に与え る影響を明らかにするため,入力加速度 150gal,継 続時間
前章 / 節からの流れで、計算可能な関数のもつ性質を抽象的に捉えることから始めよう。話を 単純にするために、以下では次のような型のプログラム を考える。 は部分関数 (
しかし何かを不思議だと思うことは勉強をする最も良い動機だと思うので,興味を 持たれた方は以下の文献リストなどを参考に各自理解を深められたい.少しだけ案
この節では mKdV 方程式を興味の中心に据えて,mKdV 方程式によって統制されるような平面曲線の連 続朗変形,半離散 mKdV
LLVM から Haskell への変換は、各 LLVM 命令をそれと 同等な処理を行う Haskell のプログラムに変換することに より、実現される。
、肩 かた 深 ふかさ を掛け合わせて、ある定数で 割り、積石数を算出する近似計算法が 使われるようになりました。この定数は船