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労働組合の代表権能をめぐる課題 : フランスにおける労働組合複数主義のもとでの労働組合の代表性の二つの側面

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労働組合 の代表権能 をめ ぐる課題

フランスにおける労働組合複数主義の もとでの

労働組合 の代表性 の二つの側面

大 和 田 敢

< 目 次 > は じめ に I 労 働 組合代 表制度沿革

① ILOに おける労働者代表選出制度

② フ ランスにおける代表制度の沿革

③ 現 行制度の概要

工 代 表制度の新たな動向と問題点 :改革の課題

① 背 景

171 既

存労働組合組織の影響力の後退

0 労 使関係の新たな枠組みと労働組合運動の動向

( 1 ) 労 使関係の新 たな枠組み ( 1 1 ) 運動方向の揺 らぎ ② 現 行制度改革の動向 171 労働組合組織の立場 (イ)改 革動向 ③ 現 行制度の問題点 と改革の課題 i CFDT提案 と評価 171 CFDT提案 1/F)評価 は じめに 労働組合 は,だ れを代表する (ことがで きる)の か。わが国では,こ の問題

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22 彦 根論叢 第 326号 は,主 と して,企 業 内 にお ける労働 条件 設定機 能 との関係 で議論 されて きた告 労働 組合 は,そ の加盟組合員 の利益 を代 表 してい る もの と して措定 し,そ の う えで,そ の代 表権 限が非組合員 や他 の労働 組合 の組合員 に拡張すべ きか を論 じ 2 ) るのである。 ところが,労 働委員会の労働者委員任命問題 をめ く`る争いでは, 3 ) 判決 は,労 働組合 (による推薦制度)が ,そ の加盟組合員の利益 を代表するの ではな く,労 働者一般 を代表すべ きもの とい う前提 に立 って,特 定労働組合推 薦 の労働者委員が,出 身の労働組合以外の労働者 をも代表する権能 を有するこ 4 ) とを強調す るのである。 こうした理論状況 は,日 本的特殊性 を帯 びているところもあるが,同 時に, 労働組合の代表権能 をめ く`るフランスの制度や議論 と共通 している面 もある。 フランスにおける労働組合の代表権能は,労 働組合複数主義の もとでの労働組 合 の代表性の二つの復l面の相克 として理解することがで きるか らである。そ し て,組 合員の利益代表機能 と労働者全般の代表権限 とい う二つの側面 を調整 し た ものが,「代表的な労働組合」制度 (ミリタン的労働組合運動 による制度化 された労働組合の代表権能)で ある。 フランスにおける労働組合の代表制度の 分析 を通 じて,「労働組合の代表権能の動揺 と再生」 とい う動向を背景 とした, 労働組合の代表権能のあ り方 と改革の方向性 を問 うこととする。 1)日 本労働法学会 (2000)の 「利益代表 システム」 を対象 とする論稿 も,そ れ以上の視点 は窺 われない。 2)最 高裁 は,労 働協約 による定年年齢お よび退職金支給基準率の不利益変更 に関す る朝 日 火災海上事件 の二判決 (最三小判1996年3月 26日労判691号16頁,最 一小判1997年3月 27 日労判713号27頁)を 通 じて,労 働組合 の代表権能 は,原 則 として加盟組合員 に限定 され ることを確認 している。 3)東 京都労委労働者委員任命取消請求事件 ・東京地判 1998年1月 29日 (労判731号6頁 ) が判示す るように 「労働者委員の推薦制度 は,特 定の労働組合や労働者個人の枠 を超 えた 労働者一般 の利益 とい う公益 の保護 を目的 とした制度である」 とする立場が一般的である が,か つて大阪地労委労働者委員任命取消請求事件 。大阪地判1983年2月 24日 (労判405 号58頁)は ,こ の ような立場 を否定 した。 4)愛 知地労委労働者委員任命取消請求事件 ・名古屋地判1999年5月 12日 (労判763号86頁) は,「労働者委員 は…労働者一般 の利益 を代表す る ものであ り,自 己の推薦労働組合や所 属労働 組合 の利益擁護 を目的 とす る ものではない」 とす る。

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十 1 労働組合の代表権能をめぐる課題 23 1 労 働組合代表制度沿革 ① ILOに おける労働者代表選出制度 フランスにおける 「代表的な労働組合」制度の創設に大 きな影響を与えたの は,ILO(国 際労働機関)に おける労働者代表選出制度であった。 ILOを設立 したヴェルサイユ条約 (1919年6月 28日)は ,ILOの 基本原則で あ り,そ の独 自的特徴でもある (政労使)三 者構成原則を定めたが,労 働者代 表および使用者代表の選出に関 しては,「代表的な団体 との協議」準則 を定め 5 ) 6 ) たのであった。1921年に,オ ラング政府 による労働者代表任命の問題が,常 設 国際司法裁判所の判断 を仰 ぐことにな り,こ の 「代表的な労働組合組織」の概 念が明確 にされることになった。常設国際司法裁判所判決│ま,ま ず,そ の 「代 表性」 の意義 については,「単一の組織の代表 という考え方は,条 約の条文の 中の どこにも表明 されてお らず,む しろ,当 事者国の労働者の代表 と明示的に 述べ ている。」 と指摘 し,「労働者代表は,加 盟国に所属するすべての労働者 を 一般 に代表する。」 と述べ,「労働者全体の代表」 という性格 を明らかにした。 その うえで,「組合員数 は,あ る組織の代表的性格 を判断す るための唯一の基 5)ヴ ェルサ イユ条約 (同盟及聯合國 卜獨逸囲 トノT和 41k約)第 十三編 (労働)第一款 (勢 働機 関)第 三百八十九係 (抄)「労働 組含 ハ各締盟 國四名 ツツノ代表者 ヲ以 テ之 ヲ組織 ス 内二名ハ政府 ノ代表委員,他 ノニ名ハ営該園二於 ケル使用者及労働者 ヲ各代表スル代表委 員 タルヘ シ 各代 表委員ハ顧 問 ヲ同伴 スル コ トヲ得但 シ含議事項 ノ各項 ロニ付二名 ヲ超ユル コ トワ得 ス 労働総含 二於 テ特 二婦 人二開スル問題 ヲ議 スル場合 二於 テハ顧 間中少 ク トモー名ハ婦人タ ル コ トフ要ス 締盟 囲ハ其 ノ國二於 テ使用者又ハ労働者 フ最能 ク代表スル産業上 ノ国槌 力存在 スル場合 ニ 於 テハ該 国撻 トノ協議 二依 り各民 間代表委員及其 ノ顧 問 ヲ任命 スル コ トヲ約ス」 この規定 は,現 行 の国際労働機関憲章 (第二条)に 引 き継がれている。 6)オ ラ ンダには,当 時,五 つの労働組合 中央組織が存在`していた。組織人員 は,A組 織 (218,596名),B組 織 (155,642名),C組 織 (75,618名),D組 織 (51,195名),E組 織 (36,038名)で あ った。ILO総 会へ の労働者代 表 について,第 1回 総会お よび第 2回 総会 で は,Aか ら任命 され,顧 間がBCDか ら任命 された。1921年,第 3回 総会 にあた り,Aか らは顧 間が任命 され,BCDの 統一候補が労働者代表 に任命 された。そのため,Aが ヴェル サ イユ条約第389条違反 として異議 を申 し立てた。

7)Avis consultatif N°l du 31 juillet 1922, Bulletin Officiel,Vol.VI,N°7 du 16 aodt 1922, pp. 295-302.

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24 彦 根論叢 第 326号 準 ではないが,重 要な要素である。すべての条件が等 しいならば,最 大の組合 員数 を擁す る組織が,最 も代表的な組織 となるであろう。」 と述べ なが らも, 「ある国において,労 働者階級 を代表する複数の職業組織が存在する場合 には, 政府が労働者代表お よび顧間の任命 を行 うに際 しては,す べての事情が政府 に よって考慮 に入れ られなければな らない。」 と判断 し,組 織現勢 による代表性 判断基準 を採 らない ことを正当 とした。 働 この常設国際司法裁判所の見解 によ り,ILOに おける労働者代表 は,「労働 者全体 の代表」であるとい う理念が明確 にされ,そ れに基づ き,そ の任命基準 の設定 と解釈がなされるに至 ったが,実 際上の運用 は,複 数労働組合組織が併 存す る場合 に,政 府が,最 大組織勢力の労働組合か ら労働者代表 を任命 しない 9 ) とい う結果 も伴 いつつ,顧 問 も含めて労働者代表の輪番制 (総体的にみれば, 1 0 ) 均衡配分方式)と いう工夫をうみだすことになった。いずれにせよ,こ のIL0 の経験は,フ ラシスの国内問題に大 きな影響を与えたのであった。 ② フ ランスにおける代表制度の沿草 フランス法における労働組合代表制度 (「最 も代表的な労働組合」概念)は , 「労働組合の多様性」の尊重を必然化する 「組合の自由」原則 と職業の集団的 利益の主張 と擁護の要請 (多数決原則の容認)と の間の妥協的な解釈 として登 1 1 ) 場 して きた と され る。 8)ILO設 立時 における常設国際司法裁判所判決 を通 じて,労 働者代表任命基準 は,以 下の 二つの内容 に集約 された とされる。①代表的な労働組合組織ではな く,最 も代表的な労働 組合組織 が問題 となってお り,背 後 には,何 らかの選別の考 え方が潜 んでいる。②組合員 数 とい う基準 は,唯 一 の ものではない,中 心的なパ ラメーターとして必要である。V., C o i n ( 1 9 9 8 ) , p . 1 3 . 9)委 任状委員会 は,1930年 に,ス イスに関する事案で,顧 間が,少 数派組織 に任命 される こ とは,他 の組織 の利益 を害 しない と判断す る。Valticos(1983),p.198.なお,2000年 度 の第88回ILO総 会 にお ける 「日本代表団労働者側 オブザーバ ー」 に全労連代表 2名 が選 出 された。 これは,従 来の政府の態度 (代表回の 「一体性」 を理由とする全労違代表の排 除)の 根本 的転換 を余儀 な くされた といって よい。 10)労 働組合 中央組織が,分 裂 ・併存状態 にあったフランス ・イタリア ・ベルギーでは,輪 番制が採用 された。なお,ILO創 設期 における日本の労働者代表任命 をめ ぐる問題 も含め て,飼 手 ・戸 田 (1962)70頁以下参照。 11)SpyrOpoulos(1956), p.283.;R6my (1999), p.270.

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■ ■ ■ ■ 霞 F I ト ー ー ー ー ー ー ー ー 労働組合の代表権能をめぐる課題 25 1921年1月 31日の労働高等評議会選挙 に関す るデクレでは,「当事者の圧倒 的多数の意思 を代表する労働組合組織の合意1を 根拠 に,労 働組合員数 による 区別 を採用 していたが,そ の後 は,ILOの 影響が明確 に現れるのであった。 まず,1936年 1月 19日デクレ (経済評議会の構成)で 初めて導入 された 「最 も代表的な労働組合」概念 は,協 約拡張制度 (一般的拘束力制度)を 創設 した 1936年6月 24日法 によつて,労 働組合法制度の中心的位置 に据 えられることに なるのである。同法 は,労 働大臣の招集す る労使合 同委員会 において,「最 も 代表的な職業組合 (労働組合)」によ り交渉 され,合 意 された協約が,拡 張命 令 の対象 となる制度 を創設 したが,こ れは,「代表的労働組合」 を媒介 として, 1 4 ) 労使 自治へ の国家介入 を図 ろ うとす る ものであ って,「代表的労働組合」制度 は,必 須の舞台装置であった。 この労働協約法制 における 「代表的労働組合」 制度 は,そ の後,1950年 法 による修正 を経て,労 働法典 に受け継がれてお り, 現行制度 の原型 をな してい る。1936年法 は,「代表 的」 の基準 を定義す ること はなかったため,通 達が,主 要な基準 として,四 点 (組合員数 ・使用者 に対す 1 5 ) る独立性 ・組合費 ・労働組合 としての経験 と実績)を 定めたが,基 準の面で も, 現行制度の原型 といえよう。 その後,「最 も代表的な労働組合」制度 は,1938年 3月 4日 法 (仲裁裁定の 拡張),1939年 11月10日デクレ ・ロワ (DP指 名),1939年 11月29日デクレ・ロ ワ (労働審判所選挙 における候補者名簿推薦)な どの,個 別の労働法の中に取 り入れ られていったが,解 放後,労 働協約法 (1950年2月 11日法)が ,そ れま で運用 されて きた代表性認定基準 を労働法典の中に取 り込み,労 働組合代表制 度 として整備 したのであった。 ここでは,労 働協約法制 における労働組合代表 12)コ ンセ イユ ・デ タは,知 事命令 による週休 日における事業所の閉鎖 を認めるための,労 働組合 の同意 に関 して,す べ ての労働組合 の一致 した合意は必要ではない とした。C.E., 27 mars,12 juin et 17 juillet 1925,D.P.,1925,3,73.

13)労 使合 同委員会 は,「当該地方 について,あ るいは全国協約 については全国 について, 産業分野 の最 も代表的 な,使 用者お よび労働者の労働組合組織」 によ り構成 された。 14)集 団的 自治への国家介入の一形態であるが,「国家 によつて制度化 され,擬 制 された集

由的 自治あ制度」 を作 り上 げた。田端 (1988)632頁参照。 15)解 放後,「占領下の愛国的態度」が追加 されている。

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26 彦 根論叢 第 326号 制度が対象 となっていたが,一 般的な代表制度 にも活用 されることになった。 その具体的な内容 は,次 項で整理するとして,こ の ような 「代表的労働組合」 制度形成,実 定法 における代表制度確立の要因を分析するとともに,歴 史的に 形成 されて きた 「労働者代表制度」の理念 と原則 を明 らかに してお く。 フランスにおける労働組合代表制度が,労 働組合複数主義の もとでの 「最 も 代表的な労働組合」の概念 と制度 として,生 成 し発展 して きたことは,前 述の とお りであるが,労 働組合代表制 に関する実定法の制定は,密 接 に絡み合 った 様 々な要因によ り促 されて きた。 まず,労 働組合複数主義原則の もとでの代表制度 とい う基本理念 は,企 業内 における労働組合の代表性問題 (1968年12月27日法)を 通 じて,「最 も代表的 な (労働組合)」概念か ら,「代表的な (労働組合)」概念へ と転回することに な ったが ,二 つ の原 則 を具 現化 した。 「比例 的代 表 制度 (repr6sentation proportionnelle)」の導入 (労働組合運動 の主要 な潮流 を,そ の力量 に応 じて 尊重す る)と 「代表的少数派 (minOritもrepr6sentative)」の容認 (単純 な組 合員数比率 だけでは判断 しない)と い う原則である。 労働組合代表制度 は,そ もそ も,労 働協約の締結当事者 ・拡張要件問題 に関 連 して登場 し,現 行法の中で も,定 義規定 としては,そ の ような位置づけを与 え られているが,労 働協約の締結当事者問題 をめ く`っては,全 国 レベルの代表 性 (労働法典の想定する代表性)と 企業 レベルの代表性 との間の配解,つ まり, (企業内での勢力 関係 とは無関係 に)「代表的な労働組合」 と認定 されている すべ ての労働組合組織 を形式 的に平等取扱 いすることの矛盾 を背景 に,代 表制 における複数制 (労働組合複数主義の尊重)が ,緩 和 されて きたのである (多 数派労働組合 による労働協約発効の異議 申立権 (拒否権)の 承認)。 しか し,労 働組合代表制度 は,労 働協約制度 を超 えて,普 遍性 と個別性 を帯 びるようになった。労働協約制度 において,労 働組合の代表性 は,「職業代表 性」 を根拠 に していたが,社 会的な次元での諮問機構への参加 における代表性 は,「職業代表性」の枠 を超 えた,労 働者全体の代表 としての資格 を背景 にす る ものであった。 また,企 業 レベルでの労働組合代表制 は,(企 業内の)従 業

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労働組合の代表権能をめぐる課題 27 員,あ るいは組合員 を代表す る立場か ら由来するものであった。 こうした代表 性 の範囲の区別 と権限の関係が不明確 であったため,後 述の ような問題が現れ たのであった。 他方,代 表制度 の適用範囲の拡張 は,「代表的な労働組合」決定方法 に影響 を及 ぼす ことになった。つ ま り,「代表性資格のみな し制度」の存在 によ り, 数量的指標の重要性 は稀薄 にな り,定 型的な基準ではな く,活 動の実質が重視 1 6 )

されざるをえなくなるのである。

③ 現 行制度の概要

1 7 ) 労働組合代表制度 に関す る現行法 は,労 働法典 L132-2条お よびL133-2条に おいて定義 されている。L132-2条は,「代表的労働組合」 として,三 種の類型 を定義す る。 (a)「全 国的な段階で代表的 と承認 されている賃労働者の労働組合組織」 (b)Ka)の組織 に加盟 している労働組合組織」 (代表性資格のみな し認定) (C)「協約あるいは協定の適用範囲における代表性 を立証する労働組合組織」 この うち,(a)および(C)の定義 によ り,「代表性」資格が判断 されるが,そ の 基準 は, L133-2条 によ り,組 合員数 ・独立性 ・組合費 ・労働組合の経験お よ び実績 ・占領 中の愛国的態度 とい う五要件が定め られている。 また,(a)類型の代表的な全 国的組織 については,1966年 3月 31日決定が, CGT,FO,CFDT,C田 ℃ ,CFE― CGC(管 理職員 に関 して)の 五労働組合 中 央組織 を認定 している。 これ らの基準の運用 と解釈 においては,判 例が専 ら判断する役割 を担 って き たが,近 年 は,そ の限界が明 らかにな りつつある。つ ま り,労 働法典の定める 16)労 働組合の影響力 について,組 合員数や職業選挙結果 とい う形式的基準 によるのではな く,労 働組合の実際の活動状況 を判断することによつて,実 質的基準 を取 り入れるように なった。独立性や推定 による代表性認定 に関する多 くの裁判例が示 しているように,企 業 内労働組合支部問題 に典型的である。大和 国 (1995)200頁以下,(1997a)126頁 参照。 17)L132-2条 は,労 働協約締結当事者の規定であ り,L133-2条 は,拡 張的労働協約の要件 に関す る規定である。

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28 彦 根論叢 第 326号 代表性基準 についての判例解釈 をもって しては,労 働組合の代表性認定 につい ての形式的な基準 と,実 態 として労働者 を代表することを正当化する一定の組 織的力量 との間の乖離が大 きくな りす ぎ,制 度的改革 ・立法的改革 を必要 とす るに至 っているのである。特 に,そ れは,上 記の(b)類型の代表性認定基準 (み な し認定)に おいては,企 業内における実際の労働組合組織の実態 とかけ離れ て,代 表性の認定が無条件 に行 われること (反対 に,新 規参入の労働組合組織 にとっては,基 準 を満 たすか どうかの判断を通 じて厳格 な実質的な代表性認定 の条件 (組織的実体)を 必要 とされること)が ,代 表制度の基盤 を揺 り動かす 動向 を もた らしたのであった。それは,1980年 代以降,「労働組合の代表権能 の動揺 と再生」 として,波 状的に現れて きたが,い よいよ立法的改革 を必要 と する段階に至 って きた。その背景的要因を素描 しなが ら,改 革動向を概観する。 工 代 表制度の新 たな動向 と問題点 :改革の課題 ① 背 景 171 既存労働組合組織の影響力の後退 労働組合代表制度の改革 を促 している最 も重大 な要因は,既 存労働組合組織 の組織的現勢 と力量の減少,そ れに伴 う影響力の後退である。その例証 は,二 つのデータか ら明 らかである。表(1)は,労 働組合員数の推移である。 もちろん, フランス的な事情か ら,「組合員数」 の数字 自体の評価 については慎重でなけ ればな らないが,既 存の労働組合組織の組織人員数の後退傾向は明瞭である。 表(1)は,労 働組合側 の 「公表」数字 に基づ くものであるのに対 して,表 (2)は, 企業委員会設置企業の従業員が参加する企業委員会選挙結果 についての労働省 の公表数値であ り,よ り客観的である。1966年か ら1997年までの23年間の各労 働組合 による得票率の推移 は,評 者の立場 によって,様 々な視点か らの分析が 18)フ ラ ンス的な事情 については,大 和 国 (1995)254頁以下参照。なお,組 合費のチェ ッ ク ・オフについての立法上の禁止措置が (最近の 日本でのチェック ・オフ議論 の中で)援 用 され るが,例 外 的なが らも慣行 として実施 されていること,組 合差別禁止規定の中で位 置づ け られてい る こ ととともに,そ の功 罪 と最近 の動 向 (PAC等 )が 考慮 され なければ な らない。

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表 (1)組 合員数の推移 年 次 CGT FO CFTC CFDT CFE― CGC FEN 組織率 3,993,800 ( * ) 2 , 7 2 0 , 0 0 0 1,000,000 ( 球) 3 1 6 , 0 0 0 416,000 ( * ) 3 3 0 , 0 0 0 (*)63,000 155,867 31.1 34 9 1955 2,142,665 ( * ) 2 , 0 0 0 , 0 0 0 1,030,000 ( * ) 2 6 3 , 0 0 0 420,000 ( * ) 3 3 3 , 0 0 0 120,000 ( * ) 7 4 , 0 0 0 201,523 23.9 26.9 1,932,294 ( * ) 1 , 4 6 0 , 0 0 0 1,005,000 ( * ) 3 0 1 , 0 0 0 532,000 ( * ) 4 2 2 , 0 0 0 (球)85,000 255,082 20.5 23.1 1,941,000 ( * ) 1 , 5 0 0 , 0 0 0 866,000 ( * ) 3 4 5 , 0 0 0 50,000 ( * ) 2 5 , 0 0 0 572,690 ( * ) 4 5 4 , 0 0 0(*)124,000 346,273 20 1 22.6 2,333,056 ( * ) 1 , 8 3 0 , 0 0 0 810,886 ( * ) 3 8 9 , 0 0 0 160,000 ( 球) 6 5 , 0 0 0 741,502 ( * ) 6 0 5 , 0 0 0 300,000 ( 米) 1 8 6 , 0 0 0(*)428,000 22.9 25。7 1975 2,377,551 ( * ) 1 , 8 0 0 , 0 0 0 900,667 ( * ) 4 5 8 , 0 0 0 200,000 ( * ) 9 6 , 0 0 0 893,490 ( * ) 7 3 7 , 0 0 0 300,000 ( * ) 2 3 7 , 0 0 0(*)485,000 1,918,583 ( * ) 1 , 3 2 0 , 0 0 0 1,100,000 ( * ) 4 7 1 , 0 0 0 (*)102,000 820,000 ( * ) 6 7 2 , 0 0 0 349,000 ( * ) 2 1 6 . 0 0 0 520,000 1 9 . 3 2 1 . 7 1,237,925 ( * ) 8 8 0 , 0 0 0 1,095,000 ( 辛) 4 3 3 , 0 0 0 (*)106,000 603,000 ( ネ) 4 8 2 , 0 0 0 254,640 ( * ) 1 5 8 , 0 0 0 1 4 . 6 16.5 855,631 ( * ) 6 4 0 , 0 0 0 1,092,750 ( * ) 3 7 5 , 0 0 0 250,000 ( * ) 9 9 , 0 0 0 558,449 ( * ) 4 2 8 , 0 0 0 180,417 ( * ) 1 1 2 , 0 0 0 (*)375,000 638,816 950,000 ( * ) 3 7 0 , 0 0 0 (*)93,000 617,095 ( * ) 4 7 3 , 0 0 0 182,768 ( * ) 1 1 1 , 0 0 0 (*)300,000 1 0 . 9 1 2 . 3 632,832 240,000 650,000 183,021 170,000 647,019 680,000 183,280 1996 654,657 1,045,000 250,000 701,180 184,000 1997 634,515 250.000 723,500 653,127 192,000 労働組合 の代表権能 をめ ぐる課題 註 : 各組織 によ り公表 された 「組合員数」 を,各 種文献か ら引用 ・作成 したが,そ の算定根拠 は一様 ではない。 (*)は ,外 部の専門家 による推走組合員数。1993年2月 に設立 されたUNSA,1994年 3 月 に設立 されたFSUの 存在 に留意する必要がある。 組織率 は,Labb6(1997)p.132.に依 ったが,年 間の組合費納入月数 (組合員証票年間購入数) を基 に算定 してお り,上 段 は 9枚 (9ケ 月分組合費納入),下 段 は 8枚 とした場合の推定組織率。 出所資料 については,大 和 田 (1996),p.7,Labb6(1997),p.132 et Kergoat・L i n h a r t ( 1 9 9 8 ) , p . 1 2 . なされているが,こ こでは,既 存労働組合組織の得票率の低下 (その反面 とし ての,労 働組合 「非所属」候補者 の得票率 の飛躍的増大傾 向)と ,労 働組合 ( 「非所属」 も含 めて) 間 の得票率格差 に象徴 される労働組合 間序列のa l l 的な 変動 (特に,CGTと CFDT,「 非所属」 の間の得票率の推移)を 指摘 してお こ う。

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彦根論叢 第 326号

註 : 2 年 毎の改選。

1 9 8 3 年以降の集計 には,SNCFで の結果 を含 まない。

資料 出所 : A u d i e n c e s y n d i c a l e , F o n c t i o n d e s S y n d i c a t s , L i a i s o n s s o c i a l e s , N °1 0 9 9 5 d u 1 8 juillet 1991, p.52, N° 6680 du 4 juin 1992, N° 6895 du 17 aoOt 1993, N° 6897 du 19 ao6t

1993,N° 57 du 22 julllet 1997, N°76 du 2 septembre 1997, N° 92 du 21 septembre 1998 et N°48 du 3 juin 1999. この統計では,労 働組合 「非所属」 と分類 されている候補者の動向は,文 字 どお りの 「労働組合離れ」 を意味す るだけではな く,一 部では,「その他の労 働組合」 として集計処理 されている,新 しい労働組合組織の台頭の影響で もあ ることを見逃 してはならないであろう。つ ま り,独 立系 を中心 とする新 しく設 立 されて きた労働組合組織が,既 存労働組合 を中心 とする労使関係の枠組みの 中に新規参入 しようとしていること,そ れが労働組合の代表制度 に与 えている 表 (2)企 業委員会選挙得票率の推移 1994 1996 CGT CFDT CFTC FO CFE― CGC その他 の 労働 組合 非所 属 50.8 1 9 . 1 2 . 4 8 , 0 4 . 2 3 . 5 12.0 4 7 . 9 1 9 . 3 2 . 9 7 . 7 5 . 1 5 . 4 1 1 . 7 4 6 . 0 1 9 . 6 2 . 7 7 . 3 5 . 5 7 . 0 1 1 , 9 44.1 1 8 . 9 2 . 6 7 . 6 5 . 6 7 . 1 1 4 . 1 4 2 . 7 1 8 . 6 2 . 6 8 . 3 5 , 3 6 。2 1 5 。7 4 1 . 5 1 9 . 1 2 . 7 9 . 3 5 , 3 7 , 0 1 4 . 6 38.5 20.4 2 . 7 1 0 . 0 6 . 6 5 , 2 1 6 . 3 36.5 2 1 . 3 2 . 9 1 1 . 0 6 . 0 5 。0 16.8 3 2 . 3 2 2 . 8 2 . 9 1 1 . 7 7 . 0 4 . 4 1 8 . 4 29.3 2 1 . 0 3 . 8 1 3 . 9 7 . 1 4 . 8 1 9 . 7 27.1 21.2 3 . 8 1 4 . 4 7 . 5 5 . 0 2 1 . 1 26.7 20.7 3 . 7 1 3 . 7 6 . 8 4 . 8 23.5 24,9 1 9 . 9 3 . 6 1 2 . 8 6 . 5 5 . 6 2 6 . 6 22.7 1 9 . 5 4 . 0 1 2 . 6 6 . 3 6 . 0 28.8 22.4 20.3 4 . 1 1 2 . 7 6 . 0 6 . 2 28.4 2 2 . 0 2 1 . 6 4 . 4 1 2 . 5 6 . 2 6 . 4 27.0 菜権率 28.2 28.2 28.7 28.9 1977 1995 CGT CFDT CFTC FO CFE― CGC その他 の 労働 組合 非所 属 4 5 . 0 1 7 . 7 2 . 1 7 . 5 3 . 9 3 . 9 1 9 . 9 4 0 。3 1 8 . 2 2 . 7 7 . 0 4 . 9 5 , 9 20.4 43.3 18.9 2 . 1 7 . 6 4 . 7 6 。2 1 7 . 0 7.7 38.1 1 9 . 4 2 . 6 8 。4 5 . 7 6 . 1 1 9 . 0 3 7 . 4 2 0 . 2 3 . 0 9 , 0 5 . 4 5 . 7 1 8 . 8 34.4 20.5 3 . 1 9 . 7 5 . 8 4 . 8 21.2 32.0 22.3 2 . 9 9 。9 6 . 1 4 . 1 22.2 28.5 2 1 . 9 4 . 0 1 1 . 1 6 . 5 4 . 7 22.8 25.9 20.8 4 . 7 1 3 . 0 6 . 7 5 . 1 23.8 24.6 20.5 4 . 6 1 1 . 7 6 。5 5 . 2 27.0 23.0 20.3 4 . 4 1 1 . 6 5 . 9 5 . 6 2 9 . 1 20.4 20.5 4 . 5 1 1 . 7 6 . 5 5 . 6 3 0 , 9 1 9 . 7 20.8 4 . 7 1 1 . 6 6 . 5 6 . 3 30,3 1 9 . 7 20.5 5 , 1 1 2 . 3 6 . 4 6 . 2 29.9 20,4 20,8 5 , 1 1 2 . 1 6 . 4 5 . 9 29.3 棄権率 30.7 32.7 33.3 36.2

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労働組合の代表権能をめぐる課題 31 影響 は,か な り重要な要因 となっている。 (イ)労 使 関係の新 たな枠組み と労働組合運動の動向 (1)労 使 関係 の新 たな枠組み 労働組合代表制度の伝統的枠組み (労働法典 による 「代表的な労働組合」制 度)に 登場する既存 の労働組合組織以外の新たな労使関係の当事者 に係 わる問 題 として,こ こでは,三 つの事例 を挙 げてお きたい。 (a)UNSA・ SUDな ど新 しい労働組合組織の出現 既存 の労働組合組織以外の新 しい労働組合組織の影響力 は,前 述の図表か ら も確認 されるが,公 務員部門で最 も顕著であった。すでに,1996年 12月16日法 によ り,公 務員部門では,労 働者代表制度の改革が進んでいたが,そ れは,新 しい労働組合組織が,労 働組合間の序列 を明白なまでに変動 させたか らであっ た。その動 きは,公 務員部門以外 にも波及 し,制 度全体の見直 しを迫 っている のである。これ ら新 しい (代表制度への参入 を阻まれてきた)労 働組合組織は, 企業段階では,労 働協約の 「拒否権」行使問題 とも関連 して,労 働組合代表性 問題 に新 たな課題 を投 げかけることにもなった。 新 しく登場 した労働組合組織の中では,職 種別組織が現れていることも重大 な問題性 を卒 んでいる。既存の労働組合代表性概念 と制度は,職 際的組織であ ることを前提 に していたが,特 定の職種だけを組織対象 とする職種別労働組合 組織が伸張 してきていることによって,伝 統的代表制度の限界が より明確 になっ 2 0 ) たのであった。 (b)使 用者側組織であるフランス経団連 (CNPF)の 「フランス企業統一 連合 (MEDEF)」 への改組 2 1 ) C N P F か らM E D E F へ の改組 は, 1 9 9 8 年1 0 月の総会で実現 したが, M E D E F 2 2 )

の掲げる 「主たる目的」は, そ の運動体 としての性格を明確にしている。

1 9 ) 大 和 田 ( 1 9 9 7 a ) 1 9 7 頁参照。 2 0 ) エ ール フランス争議 に象徴 的であった。 2 1 ) フ ラ ンス企業統一連合 とい う日本語名 は, フ ランス語 の正式名称 ( M o u v e m e n t d e s E n t r e p r i s e s d e F r a n c e ) に照応 してい ないが, M E D E F 自 身 に よる訳語 であ るため, 採 用 した。

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32 彦 根論叢 第 326号 MEDEFは ,最 近,「新 しい社会的基盤の再構築」 を主張 して,労 使共同運営 の社会保障機構か らの脱退 を主張 しているが,社 会的なレベルでの主導権の奪 遺 を目指 し,新 たな労使関係の枠組みの構築を試みようとするもの といえよう。 (C)CGT加 盟 にみ られる欧州労違 (CES)の 比重の増大 CGTは ,CES加 盟 を長年拒否 されて きたが,漸 く認め られた。 これで,フ ランスの主要な (既存の全国的)労 働組合組織 はすべて,CESの 構成員 となっ たが,ル ノー ・ヴィルヴォル ドエ場事件が教訓的な先例 となった欧州規模での 労使関係 の構築 を展望 した労働運動の可能性 と発展性 に期待が寄せ られている。 とともに,CESに 包括 されない労働組合組織の存在は,CESを 窓日にした欧州 レベルでの フランスの労働者の代表性の限界性 を示唆するもので もあ り,今 後 に課題 を残 している。 (11)運動方向の揺 らぎ ここまで述べ て きたことは,「労働組合運動の危機」 として分析 されて きた ことで もあるが,こ こでは,そ の結果,ま す ます先鋭化 しつつある路線上の対 立 ・運動方向の揺 らぎが,労 働組合の代表権能のあ り方 を問い直す もの となっ ていることを指摘 してお きたい。 フランスの労働組合の伝統的な範型は, ミリ タン型労働組合運動 と制度化 された労働組合運動 として定式化 されてきた力q 22)MEDEFの 「主 たる目的」 は,以 下の とお りである。 ・企業が,企 業にとり有利 な法律 ・規制環境の利益 を受けられるように,直 接 ・間接 に企 業 に関わるテーマ について企業の見解 をまとめ,知 らしめる。 ・企業精神 を推進 し,社 会の構成要素に浸透 させる。 ・グローバル化 された経済環境 において,企 業の使命,そ の躍動力,そ の管理方法の成果 と進歩 を優遇す る。 ・経済 ・社会発展の一般条件 に関 して,企 業家の国内 ・国外での経験 に基づ く企業発展の 意欲 な らびに信念 を表明す る。 ・企業 ならびにそれ らの職業的組織内における建設的な労使の対話に貢献する。 ・経済環境 ならびに人口の推移 に鑑みて,種 々の社会保障システムの適応化 を図る。 23)大 和 国 (1995)247頁以下 は,現 代 フランスの労働組合運動の危機 を,三 つの危機 (組 織力 の危機,同 一性の危機,左 翼政権の もとでの危機)と 分析 し,(1997a)113頁 以下は, 複合的危機 (国境 を越 えた危機,経 済的危機,政 治的危機,労 働組合運動の危機)の 中で 位置づ けた。 24)労 働組合の危機の もとにおける,新 たな労働組合論の動向については,大 和 田 (1995) 266頁以下参照。

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田 F ト ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー 労働組合の代表権能をめぐる課題 33

最近では,「異議 申立 (contestation)型運動」 と 「提案 (prOpos比lon)型運 動」 という二極分解化が進んでいる。「異議申立型運動」は,伝 統的なる ン ス労働運動路線であるとともに,CGTに より墨守 されているものである。他 方,CFDTは ,こ の伝統的な運動路線 と訣別 し,「提案型運動」 を進めること を明言 している。FOは ,こ の二つの立場の間にあつて揺れているといえよう。 ところで,本 稿にとつての問題は,こ の二つの路線の是非を問うことではな く,そ れが,労 働組合代表制度 との関連でどのような意義を有するかである。 単純な図式化 をすれば,「異議申立型運動」は,既 得利益 ・既得権の擁護を重 視 し,相 対的多数派の主張 として労働協約制度における 「拒否権」制度 とも結 びつ き,組 合員の利益代表 という傾向を帯びている。それに対 して,「提案型 運動」は,制 度要求に重点を置 き,協 約闘争 よりも,立 法闘争に傾斜すること から,組 合員の利益 を超えた労働者全体の利益代表 としての役割を負 うことに なる。このような路線の選択は,労 働組合組織の体質 (選好)と して,労 働者 代表制度をめ ぐる個々の問題局面において,顕 在化する傾向にあることを見て とることができよう。 ② 現 行制度改革の動向 171 労働組合組織の立場 現行労働組合代表制度の改革 という課題は,直 接的には,労 働協約制度 (特 に拒否権)や 職業選挙の立候補資格 との関連で,問 題提起されるようになるが, 労働組合組織の立場は,四 分 される。 第一の立場は,現 行制度に最 も批判的な見解であるが,UNSAに 代表される。 UNSAは ,労 働組合員数や各職業選挙での実績から,(CH陀 やCFE一CGCを 凌 驚する)第 四番 目の組織力を有することを主張 し,全 国次元での代表的労働組 合の認定から除外 されていることを批判するのである。現行制度は,「社会中 ql懸 録 をは 離 論 ヌ 謎 性:辮 闘 斉

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34 彦 根論叢 第 326号 実態か らかけ離れ,組 合離れを促す」 ものであると指摘すると新 しく設立 され た労働組合組織や,自 主派のCSLな どの立場で もある。 この立場 は,UNSAの オ リーヴ書記長の 「一つの労働組合だけで労働者全体 を拘束することがで きる とい う考 え方は,古 く廃れている。」 とい う発言 に端的に象徴 されるのである。 UNSAは ,五 大労働組合 中央組織の代表性 に関する1966年決定の廃止 と,す べ ての労働組合 にとって職業選挙の第一回投票 に立候補で きる自由を要求 してい る。 第二の立場は,CGTお よびCFDTと いう既成の代表的労働組合中央組織から の,現 行制度改革要求である。特に,少 数派労働組合組織 (企業内多数派)に よる労働協約発効への異議申立制度 (拒否権)と の関連で,代 表制度の見直 し を提起する。CGTヴ ィアネ書記長 (当時)は ,署 名 された協定についての 「拒否権」は,「法律的な迷路」であ り,「一種の消極的な民主主義」であると 2 7 ) して,労 働組合代表制度の見直 しを求めたのであった。CFDTは ,1966年決定 による代表的組織の認定が,「数量的なものを含む一定の現実 とは食い違って いる状況を固定化 してしまった」 と評価する。協約制度については,陪 巨否権」 は,労 働組合運動における 「異議申立路線」による 「妨害と検閲」 と位置づけ, 協約による 「合意の多数派」運動 を推奨 しているのは,CGTの 主張 と異質の 面 もあるが,結 論的に,陪 巨否権」の否定的評価では一致 している。その上で, CFDTの 側では,「少数派組織 も代表的であることがで きる。数字以上に,ひ とつの潮流,理 念,特 定のカテゴリーの特別な関心を具体化 しているからであ 2 8 ) る。」 と述べるように,最 大組織CGTに 対抗 しつつ,独 自の路線 と理念を追求 しようとする立場から,労 働組合の代表制度の見直 しを受け入れようとしてい るのである。か くして,第 二の立場は,第 一の立場の新 しい労働組合組織の利 害 と共通する面 もあるが,CFDTが ,UNSAの 代表性資格を容認 しながら,SUD には拒否 しているように,既 成の労働組合組織の既得権を擁護するという視点 Liaisons sociales, Liaisons sociales, Liaisons sociales, N W N 12674 du 28 12769 du 21 12793 du 25 mal 1998, p.3. octobre 1998, p.4. novembre 1998, p.3.

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労働組合の代表権能をめ ぐる課題 か らの主張だけに,限 界 もある。 第三の立場 は,既 成の代表的労働組合の中で も,少 数派のFO,CIttC,CFE一 CGCの 立場 で,新 しい労働組合組織へ の代表性認定 につ なが る制度改革 自体 に反対の潮流である。代表資格 (代表的地位)へ の既得権 を擁護す るとい う直 接 的利害 に裏付 け られた主張である。た とえば,CFE一 CGCヴ イルブノワ議長 は,「労働組合代表性準則 を再検討 しようとする一部の無責任な人たちがいる」 と非難 し,「この制度 は,こ の40年来,社 会進歩の本質的な部分 を作 り上げて きた」 と,現 行制度 を擁護す るのであるそFOブ ロンデル書記長 は,協 約制度 の変更 と労働組合代表制度 を結 びつけることは,「契約の 自由」 を侵害す る も のであると批判す るのである告 また,CIttCと CFE一CGCと の会談では,「交渉 の 自由における組合複数主義の尊重」 を強調 し,協 約の 「拒否権」の再検討 と 3 1 ) 労働組合代表性 問題 との混 同を警戒す るのであった。 第四の立場 は,失 業者の代表権能問題 に関連 して,失 業者独 自の,失 業者 を 代表す る組織 を認め ようとす る潮流である。 これは,伝 統的立場 によれば,労 働組合が,失 業者 を含 む労働者全体 の代表である とい う前提 に対す る例外 を認 めるか どうか とい う原則的問題である。 労働者代表制度改革 に対す る評価や立場 を大別 したが,こ の間の改革動向を 整理 し,そ の後,現 在直面 している課題や当事者の主張 を分析する。 の 改 革動向 労働組合代表制度問題 に関連す る立法改革動向 としては,ま ず,交 渉政策の 促進 に関する1996年11月12日法や公務員分野での労働組合代表制度 に関する1996 年12月16日法 (前述)が 指摘 され うる。 しか し,前 者の交渉促進法 は,現 行 の 労働組合代表制度の手直 しを施 さない ままに,労 働組合組織の存在 しない企業 内での新 たな形態での代表制度 によ り交渉 を認め ようとす る もので,既 存の代 表的な労働組合組織のための 「労働組合の制度化」政策の中に位置づけ られる 2 9 ) L i a i s o n s s o c i a l e s , N °1 2 8 2 5 3 0 ) L i a i s o n s s o c i a l e s , N °1 2 7 6 2 3 1 ) L i a i s o n s s o c i a l e s , N °1 2 8 3 5 3 2 ) 大 和 田 ( 1 9 9 8 ) 1 2 3 頁参 照 。 du 12 janvier 1999, p.3. du 12 octobre 1998, p.4. du 26 janvier 1999, p.5.

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36 彦 根論叢 第 326号 ものであった。その意味では,前 述の第一の立場からの労働組合代表制度の改 革要求 に応 える もの とはな りえなかった。次の公務員分野での労働組合代表性 に関す る1996年12月16日法 は,UNSAや FSUと いった新 しく登場 して きた労働 組合組織 に対 して,代 表制度の中での地位 を認めるものであった。 しか し,そ れは,既 存の代表制度の枠組みの中に,こ れ らの新 しい労働組合組織 を組み入 れることによつて,そ の要求 をみた した ものであって,労 働組合代表制度の改 革 自体 を目指 してはいなかった。 労働組合代表制度 の抜本 的改革の必要性が顕在化 したのは,1997年 の労働審 33) 34) 判所選挙 と失業者問題 を契機 としている。 労働審判所選挙へ のFN系 の 「労働組合」 の立候補 問題 に誘発 されて浮上 し た立法改革は,当 初,労 働大臣の側か らは,労 働組合代表制度全体の見直 しと 再検討 を示唆す る ものであったが,結 果的には,労 働審判所選挙の改革の枠内 で処理 され ようとしている。2000年6月 下旬 に議会 に提出された ものの,審 議 入 りが難航 してい る 「社会的近代化 (mOdernisation sociale)」法案の中に盛 り込 まれた条項 (労働法典 L513-4条へ の追加条項)に よれば,「政党,あ るい は労働審判所制度 に無関係 な目的を追求する組織, もしくは特 に性別,品 行, 出身,国 籍,人 種,民 族や宗教的信条 を理由にする差別 を提唱す る組織 により 推薦 される名簿 は,受 理 されない。」 と,政 党組織か らの労働審判所選挙立侯 補 を禁止 している告 この点 は,労 働組合組織 の間で異論 はないが,問 題 は,労 働組合 の代表性 に関す る規定であ り,「候補者名簿の受理可能性 に関す る争訴 は,集 団交渉全 国委員会 に代表 されている組織 を」,す なわち全 国 レベルで代 表的 と認め られている五大労働組合 中央組織 を 「対象 とすることはで きない。」 と定めていることである。今後の法案審議の中で,こ の条項が どのように扱 わ れることになるのか予想がつかないが,既 成の労働組合代表制度の骨格その も 3 3 ) 大 和 国 ( 1 9 9 8 ) 1 2 8 頁以下参照。 3 4 ) 大 和 田 ( 1 9 9 5 ) 3 1 頁以下参照。 3 5 ) L i a i s o n s s o c i a l e s , N °1 3 1 0 6 d u l e r m a r s 2 0 0 0 , p . 4 , N °1 3 1 5 5 d u 1 2 m a i 2 0 0 0 , p.l et N° 13164 du 25 mai 2000, p.1. 3 6 ) U N S A は , 憲 法院への提訴 を予定 していたが, 閣 議決定 された法案か ら, こ の条項 は削 除 され るこ とになったため, 既 成制度が 「亀裂 を生 じ始めた」と評価 している。

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労働組合の代表権能をめ ぐる課題 37

のは,堅 持 しようとする政府側の姿勢が明確であろう。

失業者問題 については,独 自の代表制度 を創設す ることに対す る労働組合復J か らの抵抗 は相変わ らず強いが,1998年 の雇用情報制度改革の中で,失 業者の 代表制度 を採用 したことが注 目されると この改革 は,職 業紹介事業の整備の中 で実現 した もので,席 J用者団体」 としての位置づ けか ら,求 職者 を代表す る 失業者組織 と,職 業紹介事務所 (ANPE)と の連絡委員会が設置 されるのであ る。 この連絡委員会の権限は,個 別の利用者 (失業者)の 利便のためではな く, 職業紹介事務所やその連合機関の任務 を対象 とす るもの とされ,必 要な情報や 資料 を利用す ることとされている。 また,利 用者が,求 職者名簿か ら削除 され る とい う決定がなされる場合 には,「付添の権利」 を行使す ることがで きる。 こうして,失 業者組織が,代 表権能 を持つ ことを承認 され,代 表権限を公認 さ れた意義 は大 きい ものがある。 しか し,こ の ような代表権能は,職 業紹介事務 所 の管轄 と活動 の範囲の中にとどまっている。失業保険運営機構 (ASSEDIC) へ の失業者組織の 「参加」 について も検討 されたが,労 働大臣お よびCGTは 賛 同 した ものの,UNEDIC(ASSEDICの 全 国連合機 関)議 長であるCFDTノ 3 9 ) 夕書記長が反対 したか らであ る。 ③ 現 行制度の問題点 と改革の課題 i CFDT提案 と評価 労働組合の代表制度改革に関する提案は,散 発的に,各 労働組合から提起 さ れてきている。各組織の見解の特色 を明確 にし,対 比するために,CFDT提 案 を軸に,そ れへの評価や見解 をとりまとめてみる。CFDTは ,2000年 4月 の全 国評議会で,労 働組合の代表性 と労働協約制度 とを連関させた体系的な提案を 採択 したが,そ のような視点から,そ の内容 と各労働組合の見解や評価を紹介 37)CFDT第 44回大会 (1998年12月)で は,失 業者 のための組織 として,失 業者・不安定雇 用者 の労働 組合組織 (UniOn conttdOrale des chOmeurs et des prёcaires)設立 のため の規約修正が提案 されたが,25%弱 の賛成 しか得 られず,否 決 された。Syndicalisme heb― do, n° 2725 du 5 janvier 1999, p.85.

3 8 ) 1 9 9 8 年1 0 月1 5 日付 けの雇用連帯大 臣 ・雇用職業教育大 臣指示 。L i a i s o n s s o c i a l e s , N ° 12768 du 20 octobre 1998, p.1.

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3 8 彦 根 論 叢 第 3 2 6 号 4 0 ) してお こう。 この問題 をめ ぐる最近の状況 と到達段階を簡潔 に物語 つているか らである。今後の展開に注 目されるであろう。 171 CFDT提 案 (a)労 働組合代表性 の正統性のための措置 同一産業分野のすべ ての労働組合 について,定 期的に,同 一 日に 「代表性選 挙」 を実施す る。 これは,各 企業 における (そして,各 産業分野 における,地 域的お よび全国 的な職際的な次元での)各 労働組合の代表性 を判断するためである。労働組合 による任命 によ り与 え られる正統性 に加 えて,DS(不 在の場合 には,DPあ る いは組合の名簿 により推薦 された被選出者)に 「二重の正統性」 を与えるので ある。 (b)職 業選挙 (CE,DPな ど)制 度 現行制度 では,代 表的 と認定 された労働組合だけが職業選挙の第一次投票に 立候補す ることがで きるが,一 回だけの投票制度 (単一投票制)の 枠組みの中 で,合 法的に設立 されたすべ ての労働組合組織 に選挙への立候補の門戸 を開放 す る。 (C)多 数派 による協定交渉 賃労働者の少 な くとも50%を 代表する一あるいは複数の労働組合組織 により 署名 された協定だけが,(企 業,産 業分野あるいは全 国次元で)有 効 となる制 度 を創設する。 これは,労 働組合間の協力 を奨励 し,す べての労働組合 に交渉の当事者の役 割 を演 じることを促 し,賃 労働者 にその代表者の選択 に参加 させるとい う理由 による。現行の拒否権制度 (合意 よりもむ しろ異議の文化 を奨励 している)に 代 わる ものである。 (d)補 足的提案 4 0 ) L i a i s o n s s o c i a l e s , N °1 3 1 5 3 d u 1 0 m a 1 2 0 0 0 , p . 3 . 他に, C S L は , 組 合費納入実人 員数 に基づ く労働組合の実力の評価 。国家の援助金の廃止 による財政的独立 ・職業選挙 に おける第一回投票か らの立候補 の 自由を提案 している。L i a i s o n s s o c i a l e s , N °1 2 7 5 7 d u 5 octobre 1998, p.4.

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労働組合の代表権能をめぐる課題 3 9 協 定 は, 交 渉 の定例化 を明確 にす るため に, 期 限 を定 め, 見 直 し条項 を含 ん でいなければならない。 の 評 価 (a)CGT見 解 CFDT提 案の 「理念」 自体 には賛同するが,具 体的措置 については異 なる見 解 を示す。職業選挙 での単一投票制 と代表的でない労働組合の立候補の可能性 は容認す るが,労 働組合非所属 の当選者が出る可能性 はな くす とす る。DS設 置義務定数 (従業員50名以上)を 引 き下げることを求めている。協約 における 多数派原則 に賛 同 しているが,多 数派の合意が ない場合 には,「労働者の直接 協議」 (全員投票)を 実施す ることを提起す る (その後,代 表性資格 のための 5%条 項 を提案 している)。 (b)FO見 解 職業選挙 での単一投票制 の導入 は,「パ ン ドラの箱 を開ける」 ことである と 批判す る。労働組合の 「分散化,細 分化」 をもた らし,ア ソシアシオンが労働 組合 に転化す ることを促すか らである。その結果,使 用者が御用組合 を設立 し た り,政 治化 された労働組合が出現すると警告す る。また,労 働組合 を投票箱 に変 えて しまうとす るのである。 また,使 用者側 の代表性 問題 (MEDEFの 「新 しい社会的基盤 の再構築」提 唱問題)に 直面 している時期 に,労 働組合代 表性 に関す る立法改革 を取 り上 げるべ きではない と主張す る。労働協約制度 に ついては,多 数派の合意原則 は,少 数派労働組合組織 を発展 させるとして受け 入 れる。 (C)C閲 屯見解 現行 の労働組合代表制度の正統性 は,疑 いの余地がない とす る。現行立法制 度 は,労 働組合の細分化 を持ち込 まない真の労働組合複数主義の保障であって, 維持 されるべ きことを主張す る。CFDT提 案 に対 しては,労 働組合細分化,使 用者 に対す る独立性 の喪失,労 使協調主義,企 業交渉の阻害,社 会的継続性 と 団結の喪失 といった危険性 を指摘するのである。職業選挙のあ り方 については, メデ イアでの公平 な選挙運動 を取 り入れた全国規模での選挙 により労働組合の

(20)

40 彦 根論叢 第 326号 影響力 を判定することを提案する。また,労 働協約拒否権の変更 を提起する。 (d)CFE― CGC見 解 CFDT提 案 は,労 働組合戦線の分裂 をもた らす と批判する。労働組合 を分裂 させ る議題 を取 り上げ,使 用者 との交渉中に爆竹 を投げかけるものだ と厳 しい 反応 を示すのである。 また,CFDTが ,他 の労働組合組織 との事前の協議 もな しに提案 を打 ち上げたことも遺憾 としている。 (e)UNSA見 解 CFDT提 案 を歓迎 し,そ れは,組 合員のための労働組合運動 を強化 し,労 働 組合間の協力 を促進 し,そ して,労 働界が直面 している課題 に十分 に応 えてい る ものだ と高 く評価する。

(f)グ ループ ・ディス (Groupe des Dix)見解

自由な選択 に基づ く労働組合の自由の強化 と真の労働組合複数主義 を奨励す る もの と,CFDT提 案 を高 く評価す る。特 に,合 法的に設立 されたすべての労 働組合の職業選挙への立候補の可能性 を認めたことに賛同する。 (g)MEDEF見 解 CFDTが ,労 働組合代表性 に関する討論 を提起 したことを歓迎 し,健 全だ と 賛意 を示す。そ こに,労 使の合意,協 定,交 渉 といった問題が重要視 されてい るか らである。 (参考文献) 大和 田敢太 (1995)「フランス労働法の研究」 (文理閣)

(1996)L'actualit6 du droit syndical sous la crise des syndicats en France (彦根論叢304号) (1997a)Fフランスにおける労働運動の高揚 と団結権論の新展開 :1995年大闘争 と労働組合の代表権能の位相』(彦根論叢309号) (1997b)『フランス労働総同盟 (CGT)新 規約について』(労働法律旬報1422号) (1998)『フランスにおける団結権論の課題 :規制緩和政策 と労働組合の代表権 能』(彦根論叢315号) 飼手真吾 ・戸田義男 (1962)「I.L.0.国際労働機関」 (改訂版,日 本労働協会)

(21)

労働組合の代表権能 をめ ぐる課題 41 工藤誠 儲 (1988)「史録ILO誕 生記」 (日本労働協会) 田端博邦 (1988)『集団的 自治 と国家介入一 フランス協約法史 を素材 として一』 (前田達男 ・ 高井隆令 ・西谷敏編 「労働法学の理論 と課題」 (有斐 閣)617頁 。) 日本労働法学会 (2000)席U益代表 システム と団結権」 (講座21世紀の労働法第 8巻 ,有 斐閣) 松村文人 (2000)「現代 フランスの労使 関係」 (ミネルヴァ書房)

Ph. Antoine (1998), Repr6sentativitё dans les fonctions publiques, Action juridique, n ° 1 3 3 , p . 5 .

Georges Borenfreund(1991),La repたsentation des salari6s et l'id6e de reprёsentation, Droit sOcial, N°9/10, p.685.

G. Coin(1998), Repr6sentativit6 dans le secteur priv6, Action juridique, n°133, p. 1 3 .

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Jean-lMaurice Verdier(1987), syndicats et droit syndical, Droit du travall, tome 5, volume I, Deuxiёme ёdition, Dalloz.

(22)

42 彦 根論叢 第 326号

Repr6sentativit6 des syndicats en France:

deux aspects de la repr6sentativitё

des

syndicats dans le pluralisme syndical

Kanta OWADA

Nous traitons les problёmes de la repr6sentativit6 des syndicats a l'6preuve du mouvement des rё formes pour ces systё mes.

Introduction

I L'historique des systё mes de la repr6sentativitё

C)Le d616gu6 ouvrier dans l'OIT

② La repr6sentativitё des syndicats en France

③ L'actuei systё

me

工 L'orientation des r6formes ① Les circonstances

(a)L'abaissement des innuences des syndicats repr6sentatives (b)La refondation structurale des relations industrielles

② Les problё

mes des actuels systё

mes

(a)Les positions des syndicats

(b)La nё cessit6 des r6formes des actuels systё mes ③ Les r6formes des actuels systё mes

(a)Les propositions des CFDT (b)Les estimations

参照

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