ソ連における基層労組組織の権限と機能をめぐる諸問題 むすぴ 勤労者集団をめぐる問題
︵そ
の一
︶
1 0
常設生産会議をめぐる問題
九 八
労働協約をめぐる問題
労働紛議をめぐる問題
七 解 雇 人 事 を め ぐ る 問 題
六 五 四
ソ連の労働組合の構造と各レベルの権限︵以上本号︶ はじめに1国家・社会管理への参加の意味
問題視角の限定
目 次
中
ソ連における基層労組組織の権限 と機能をめぐる諸問題︵その
ソ連型企業管理構造の特色
工場委員会の権限をめぐる問題
企業管理部の人事をめぐる問題
ヽ
村
二 五
賢
郎
ユーゴの自主管理社会主義やポーランドの
ニズムの動向にみられるように今日はど新しい社会主義をめぐる論議が混迷し︑活性化してきた時代はない︒こうした
動向を現存社会主義体制の諸矛盾のあらわれとして彼岸的にうけとめられてはおれない問題状況が︑最近の体制内化が一
そう進行する資本主義のもとでのもろもろの社会運動や労働運動︑さらには労組組織の内部にもみられるとすると︑この問
題は現代世界に生きる勤労者市民の現実生活の変化とも何らかの意味で深くかかわりあいをもつものとして受け止めねば
ならない︒本稿は一九八一年五月一
0
日に学習院大学で開催された第四十四回日本比較法学会・社会主義法部会の共通 課題﹁社会主義諸国の政治・法体制における労慟組合の地位﹂のうち﹁ソ連の労慟組合の地位その基層労組組織の
( 1 ) 権限と機能ー﹂というテーマでおこなった報告資料をもとにソ連の労働組合組織内部にもそれが国外の自主管理的発想 に呼応するものであるか否かは別として︑あらたな改革の波のあることを最近の基層労組組織の権限と機能をめぐる論
争と問題点を紹介するなかで明らかにするものである︒
問題にたち入るまえに︑若干の予備的問題についてふれておかねばならない︒
考察をはじめる前提となるある意味ではぎわめて頂要な問題提起にもつなかるわけであるか︑
明をしておくにとどめたい︒要するに今日︑社会主義社会の決定的メルクマールは何かと問われた場合︑﹁生産手段か何
らかの型で公有化されている社会﹂といったような従来なされてぎた月並な所有型態論的な把握ではその本質を十分にと
らえきれていないということである︒今日では︑それは﹁その社会の共同的所有主体となって勤労者か公共的所有物である
生産手段をもちいて︑具体的な生産・労働・社会諸関係のなかで共同的労働主体として主導的にその社会の管理運営に
香 川 法 学
はじめに
第 一 巻 第 一 号
﹁ 連
帯 ﹂
の自主管理労働組合運動︑
ー 国 家
・ 社 会 管 理 へ の 参 加 の 意 味
ここでは一応常識的な説
はたまた西ヨーロッパのユーロ・コム とは云っても︑以下の問題はこうした
三六
ソ連における甚層労組組織の権限と機能をめぐる諸問題
以上のことは︑社会主義社会を体制として実現させ発展させる場合の理論的前提にすぎないのであるが︑それではな ぜこのような集中的管理が必要になってくるのか︑その社会的根拠は次のように説明される︒
体というのも現実には農民であったりプルーカラーやホワイトカラーの労働者であったりで︑しかも彼らのその社会に い
ので
ある
︒
も共同的な労働主体の全員を何らかの型で参加させるか︑乃至はそれらを十二分に︑代表しうるものでなければならな ンターが必要になってくる︒
この
場合
︑
大体共通に了解されているようである︒ 参加している社会﹂
三七
ここでいう共同的労慟主
つまりそのことを通じて当該社会の真の意味での共同的所有と共同的管理の主体となっているかどう
か︑またそうした社会ンステムがそのなかで実質的に保障されている社会であるかどうかで説明さるべきではないかというのが︑
ている社会というよりも︑
つまり︑社会主義社会というのは生産手段の社会化か全社会的規模で実現され むしろ所有の共同性が労働の共同性と相互補完的に何らかの型で全社会的規模において実現 されている社会として考えるのかより適切な説明のように思えるのである︒
それではここで云う所有の共同性とか労働の共同性とは具体的にどういうことを意味するのか︒
は社会体制としてはどのような型で︑まだどのような方法をとれば全社会的規模において実現されることになるのかと いった問題が次にとわれる︒前者はこのような問題提起をする場合の基礎概念であり︑それ自体かなり︑精緻な理論的
( 2 )
な説明作業を要するが︑ここでは一応さておいて︑後者から説明することにする︒かいつまんで云うと要するに︑こうした
共同性が調和的に維持され発展してくためには計画経済のもとではどうしても何らかの型でその社会の全生産造程の集中管理か
必要となり︑それをさけて通るわけにはいかなくなる︒集中管理が必要になるには︑そのための単一の集中管理方式が望まし
いし︑それに伴うもろもろの弊害の生することもさけかたいとしても︑
その方かより効率的であり︑そのための管理セ
この単一の管理センターとは云うまでもなく︑
︵そ
の一
︶
一体そのような状況
そうした弊害を除去するために
けられないのが社会的分業である︒すなわち︑ おける構成比も国の歴史的な発展条件によってそれぞれ異っているし︑また彼らはもろもろの階級や杜会的分業による階層に分化しており︑しかも彼らはそれぞれ特殊利害や異った意見をもち︑が実態である︒
第 一 巻 第 一 号
共同しなからも同時に対抗しあっているの そこでこうした異った利害や異った階層に分化している現実の社会では
後述することにして︑
どうしてもこれらを社会的に インテグレイトし全一的にコントロールできるような規範を定立する公的な権力が必要になってくるのである︒またこ うした社会では共同的労働主体が自己の共同的所有物となった生産手段をもちいて生産活動をし︑またそれを管理して
いく場合にも何らかの公的権力をかりて︑またそれを媒介にして行なうという型と方法をとらざるをえなくなる︒
くみられる国家管理方式は︑あくまでも全社会的自主管理への過渡的な型態にすぎないとも云えるのである︒
そして
ここでいう公的な権力とは︑現段階においては普通国家がそうした共同的所有と共同的労働の管理センターとしての機能 を代行している場合か多いのであるか︑なぜそういう場合か多いのか︑またなぜ国家という型態を媒介にしてそれか行 なわれ︑またそうした型態か必要なのか︑なぜユーゴ型の自主管理社会主義方式ではだめなのかといった問題については
ともかくこの国家という単一の管理センターが将来全社会的自主管理へと全面的に転化し発展す るにつれてその社会の自主管理はその国家性を漸次脱皮していくことになる︒そうした意味では今日の社会主義国に多 ところでこのように共同的管理方式が国家という単一管理センターという型態をとって行なわれる場合にどうしてもさ
この場合共同的労働主体が生産・労働過程の管理を専門的に担う主体と その指導の下で労働する生産・労働過程の直接の担い手とに分化して分業することになる︒別の表現をすると︑
にひきいられる管理部とそれ以外の労働者・職員集団にわかれて作業せざるをえないという事実である︒管理専従者層と労働
者層に分化し︑それぞれが専従化していくと︑何らかの予防対策をこうじないかぎりこの分業過程で管理専従者層には その地位を利用して自己の管理部門の私物化の傾向性が︑また一方これにたいして労働者層にはその管理過程から疎外
香 川 法 学
三八
企業長
ソ連における基層労組組織の権限と機能をめぐる諸問題
され排除されていくといった傾向性か︑そしてそれかこうじると共同的管理活動にたいするアパシーさえ生ずるのであ
る︒そこにある種の独善主義というか官僚主義の発生する基盤ができてくるのである︒
三九
共同的所有管理と共同的労働をより効果的・能率的に行なうためには杜会的分業は必要要件であるが︑国家を媒介とす
る国家的社会管理方式をとるかぎりこのような社会的分業によって本来の共同的管理関係にふさわしくない社会的分化
と対立か必然的に発生する可能性かあるとすれば︑
めにも管理運営への参加とそれのコントロール装置が制度的に必要とならざるをえないのである︒いわば社会主義社会では︑ こうしたあるべからざる官僚的・独善的傾向性を阻止し防止するた
そこでの社会的分業はもともと労働者の管理運営活動への参加を条件にしているというか︑
むしろそれを前提にして社 会的分業が認められているといった部分かある︒従ってここでは︑労働者の管理への参加を体制的にかつまた制度的に
こうした社会構成員全員の管理運営活
保障すべき根拠と必要性か当然のこととして生まれるのである︒云いかえれば︑
動への主体的参加のできる法的保障なしには社会的分業自体が認められなくなってくる︑無意味になってくるのである︒
そう考えてみるとすれば︑社会主義社会において労働者の管理活動への参加を必然的なものにする理由の一っは︑社会
的分業の行なわれる共同的労働関係そのもののなかにあると云えるのである︒
問題視角の限定
以上のように共同的労働関係のなかにひそむ社会的分業の意味を十二分にとらえ︑社会主義社会においてはなぜ労働 者の国家的・社会管理への参加か必要なのか︑そしてまたそれを制度的に保障する必要があるのか︑それは社会主義社 会では社会的分業かもたらす官僚性の克服のため共同的管理参加を前提にして分業が認められている部分があることか
︵そ の一
︶
ある
︒
ソ連
では
らも説明できる︒
そこでは共同的管理への参加の制度的保障こそが実は︑所有の共同性と労働の共同性を確実なものに
する大きな前提条件になるのであるから︑生産か全社会的規模で組織される限り実はこのことは社会管理にかかわる﹁勤
労市
民﹂
ソ連の労働組合の構造と各レベルの権限
第 一 巻 第 一 号
の政治的参加の問題とも深くかかわりをもっ事柄であるのは云うまでもないのである︒
の問題にはこれ以上立入って考慮しないことにする︒
ところで︑労慟主体か社会的共同管理に参加していく程度およびその型態は︑社会主義革命の進展の程度とその社会
︑孟我杜会のおかれている歴史的なかつまた国内外の政治的な環境とか社会的諸条件のいかんによって様々な様相を呈するので
このような社会的共同管理への参加システムがどのように︑
かつまたどの程度︑またどのような理念 にもとづいて制度的に保障されているのであろうか︒ロシア革命の各発展段階のこのような社会的共同管理制度とりわ け労働者組織の位置づけの問題が労働法制形成過程でどんな政治的社会的問題をはらみながら論じられ︑またそれがど
( 4
)
と い っ た 歴 史 的 考 察 を 含 ん だ 問 題
︒ ま た ソ 連 の 多 種 多 様 な 労 働 者
んな型で導入されかつまた実施されてきたのか︑
組織が社会的共同管理の局面でいかなる権限をもち︑機能しているのか︑現在そこにどんな問題をかかえ︑また将来ど
んな改革の方向を模索しているのか︒その歴史と現状分析の二つの視点からの迫り方が考えられるが︑本稿では生産・労
慟過程でのソビエト労働組合の生産管理参加を含むそれぞれの労慟者組織のもろもろの権限か特に生産現場で現在どの ような形で行使され︑実際に機能しているのか︑またもし本来的機能をしていないとすれば︑その原因がどこにあるの
か︑等特に後者の問題にしばって法制度面から紹介することにしたい︒
問題に立入るまえに︑予備知識として先ず共同的労働主体としてのソ連勤労者か職場を通じて生産管理に参加する型
香 川 法 学
か︑本稿ではあえてこ 四〇
説明したあと︑各レベルの権限についてふれておく︒ される代表で構成される人民統制グループである︒
四 心
3M
K を通ず
つぎに第三のルートは常設生産会
︶ こ5 態に次の四ルートのあることをみておきたい︒先ず第一にあげられるルートは︑憲法第九二条にその権限と機能が明記さ ており︑各ソビエトごとに設附される人民統制委員会の末端組織であり︑企業の労慟者・職員集団から任期
2年で選出 これは企業管理部の放慢経営と浪費︑事務の渋滞と官僚主義と斗う
ことを
H
的に特に企業経理の監督チェックを︑
E要な課題とする機関である︒第二のルートは生産管理の審議に直接参
加する専門機関である常設牛廂会議であり︑これについては第一
0
項で詳しくふれる︒議とはぱ同じ機能を行う直接民主主義的な刑態をとるか︑実際には現在最も重要な機能か期待されながらもまだ法律上そ
の具体的組織原則の確定していない勤労者集団を通ずるものである︒すなわち第一︱項で詳述する問題のルートである︒最
後にのこされたのか経営管理参加への最も太い強力なパイプとして現在機能している労働組合委貝会 るルートである︒本稿では桔層労組組織であるこの労組委員会の活動を中心にその多種多様な権限と機能が生産原点で
はどのように行使され︑かつまた今後改革されようとしているのか︒またその他の労慟者諸組織と職場でどのようなかかわり
あいをもって相互に機能分担しているのかを探る予定であるが︑先ずそのまえにソ連の全国的な労組機構を簡単に図示
ソ連における枯惰労組組織の権限と機能をめくる諸問題
︵そ
の一
︶
香 川 法 学
地域別評議会 産業別労組組織
第 一 巻 第 一 号
四
ソ連における甚層労組組織の権限と機能をめぐる諸問題
労働組合が準国家機能化している現在︑労組を通じて国家管理に参加するルートには三つある︒全国家的レベルとして
は全ソ労働組合中央評議会を通じてのルート︑各産業部門別レベルとしては各産業別労組中央委員会とそれを地域別に
連合した労働組合評議会を通じて産業部門別・地域単位で参加するルート︑および個別企業レベルでは各企業別に組織さ
れる労組の基層組織としてある工場委員会︑正確には労働組合製作所・工場・現地委員会を通じてのルートがそれである︒
このよつにソ連では︑各個別企業レベルの労組で組織される工場委員会を基層組織とし︑産業別労組と地域別に横に組織され
る地域別評議会を通じて全連邦労組中央評議会に統合される単一組織の労組制度がとられている。またその組織~につ
いてはこの国でも労組が任意加盟の社会団体であるのに︑社会保険事務を独占していて組合員には給付の特典があるの
( 6 )
できわめて高いのである︒
ソ連の労働組合は以上のように三レベルにわかれて各々組織化されているが︑次に各レベルでの委員会および評議会
︵ロシア共和国労働法典第二二六条前段︶
ロ︑立法発議権︵労働基本法第九六条の六号︒同法典第二二六条後段︶
ハ、労働条件と生活条件にかんする政府決定への審議参加権(同法典第二二六条•第二二七条)
二︑労働保護規制等のついての政府との共同決定権︵労働甚本法第六
0
条他︶
ホ︑労慟法規適用にかんする通達の公布と有権解釈権
へ︑社会保険事業全般にわたる監督権その他 イ︑国家経済計画作成への参加権
ー︑全ソ労働組合中央評議会
のもつ権限のあらましを列挙しておく︒
︵そ
の一
︶
四
香 川 法 学
2
︑各産業別労組中央委員会
各産業部門の生産註画・労働組織・労慟条件について各産業部門の中央国家機関︵各省︶
3
︑製作所・工場・現地委員会イ、企業の生産註画・生産管理上の問題についての協議権(法曲~第こ二八条・工場委員会規則第三条)
ロ、未成年者の採用・解雇問題の共同決定権(詞規則第→四条の八号•第こ五条)ハ、賃金・労働時間制度の具体的適用問題の共同決定権(同規則第
q二条•第一四条)二︑各種企業フォンド︵物質的奨励・住宅建設・文化生活サービスの各フォンド︶の配分の共同決定権︵法典第
1-•
1 1 0
条 .
i
規則第五条︶
ホ︑解雇問題の同慈権︵拒否権︶︵法典第一二五条・同規削第一八条︶
へ︑企業管理職の任命にかんする協議権︵同規則第七条︶
ト︑企業管理職の罷免にかんする吏迭提案権︵法典第三七条・甚本法第二
0
条・同規則第七条︶チ、労働保護法規制定順守および住宅事業の監督権(法典第二三0
条•第二三一条•第二四八条・同規則第一三リ︑社会保険事業の監督権︵法典第二三
C
条・同規則第ニ一条︶ヌ︑労働紛議審理権︵法典第二
0
八条・同規則第一九条︶ル︑労働協約締結権︵法典第七条・同規則第四条︶
オ︑内部管理規則および労働保護要項共同制定権︵法典一三
0
条および基本法第六一条・同規則第一一条︶ワ︑同志裁判所および常設生産会議活動指導権︵同志裁判所規程第二二条・同規則第八条︶その他 条・一五条•第一六条)
第一巻第一りげ
との協議権その他
四四
ソ連における基層労組組織の権限と機能をめぐる諸問題
(5
(4 )
(3 )
(2 )
(l
人民代議員ソビエトは︑国家的統制と企業
川伸明﹁ネップの導入と労働組合﹂
ー一
八頁
︒
四五 同﹁ネップ初期の労働組合﹂ 法律文化社刊︒ ︿社会主義法研究年報第5
号﹁社会主義における
本稿はこのうち
3
︑の工場委員会の権限と活動を中心に特に︑ヘ・ト・ホ・ル・ヌの順に検討したのち︑生産管理参 加の専門機関である常設生産会議を考察し︑さらに職場の墓礎組織であってその社会的機能か特に最近重視され憲法のな かにも新しく規定された勤労者駆団既に本報告の要旨は﹁比較法研究﹂第四三号に発表済である︒
さしあたりこれについては藤田勇﹁社会主義社会論﹂東点大学出版会刊
これを論ずることか本稿の
H
的ではないにせよ政治的参加と密着した問題なので別稿としたい︒なお﹁勤労市民﹂概念については
とりあえず小森田秋夫﹃社会主義のもとでの﹁市民﹂と﹁市民的自由﹂﹄藤田勇編﹁講座
一九七九年刊︒これはまた基本権としての市民的自由とも深いかかわりをもつ問題であるか︑この論争点については竹森正孝
﹁報告・社会主義と民主主義ー﹁市民的自由﹂をめくって﹂
会主義社会における自由権│'ドイツ民主共和国の実定法構造を中心として1﹂
法と民主主義﹂﹀一九七九年刊および森下敏男﹁社会主義的甚本権の論理と体系﹂︿社会主義法研究年報第4号﹁現代社会主義憲法論﹂>
一九七七年刊
最近若手研究者によるこの領域の精緻な研究成果か続出している︒例えば︑下斗米伸夫﹁ソビエト労働組合(‑九二五年ー一九
ニ八年)——伝達紐帯の政治構造||'」日ー四〈国家学会雑誌〉第九二巻第七・八号、第九三巻第三•四号、同巻第五・六号。塩
六号︒同﹁スターリン体制成立期における労働者統合の問題一九二九ー三三年日﹂︿社会科学研究﹀第三ミ巻第四号およぴ小森田秋夫﹁ロシア革命における労働者統制(こ月から卜月へ)ーー—移行期の労慟者民主主義ロー」〈季刊現代法〉第八号疇九七四年刊など。
ソ連邦憲法第九二条
結合する人民統制機関を設置する︒ ︿歴史学研究﹀第四四三号︑
︵そ
の一
︶
書店
第二章
社会主義と所有 史的唯物論と現代﹂第
6巻社会主義
︿法の科学﹀第7号一九七九年刊︒以下参考文献として︑大川睦夫﹁社
︿ロシャ史研究﹀第二
コルホーズ︑施設および組織における勤労者の社会的統制とを
人民統制機関は︑国家計画および国家的課題の遂行にたいする統制を行い︑国家規律の違反︑ 八三ページ以下参照︒
Tpy .l lO BO H KO Jl .l le KT HB
をめぐる組織問題についてもふれることにする︒
青木
(6 )
管理の任務は中央委員会議長がこれを負う︒
第 一 巻 第 一 号 地域主義および仕事にたいするなわ張り主義的態度の現われ︑放慢経営と浪費事務渋滞およぴ官僚主義と斗い︑国家機関の活動の
改善を促進する︒
一九三三年九月一0
日に労慟人民委員部の廃止により全連邦労働組合中央評議
︿ソ連邦労慟人民委員会と全連邦労慟組合中央評議会とその合併手続に関する規定﹀第二条 社会保険事業は産業部門別の原則によって組織し︑社会保険の実質的指導はこれを労慟組合中央安員会およびその共和国・地方 および州機関に集中する︒これがためには労慟組合中央委員会・共和国・地方および州労働組合機関の内部に部門別社会保険金庫
を︑また企業およぴ営造物においては工場・地方委員会社会保険支払所を設置する︒組合中央委員会においては︑保険金庫の直接 会にその多くの権限が移譲されて以来のことである︒ 労組か社会保障事務を所掌するようになったのは
香川法学
四六