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家兎気道上皮細胞におけるフォルボルエステルの線毛運動抑制作用

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Academic year: 2021

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84 (18) 氏名(生年月日) 本 籍

学位の種類

学位授与の番号 学位授与の日付 学位授与の要件

学位論文題目

論文審査委員

コ パヤシ ケン ジ

小林健司(昭和32

医学博士 乙第1096号

平成2年6月15日

学位規則第5条第2項該当(博士の学位論文提出者)

Inhibition of cniary activity by phorbol esters in rabbit tracheal epith・ elial cells (家兎気道上皮細胞におけるフォルボルエステルの線毛運動抑制作用) (主査)教授 滝沢 敬夫 (副査).教授 杉野 信博,白坂 龍瞳

論 文 内 容 の 要 旨

目的 プロテインキナーゼC(PKC)は,他のセカンドメッ センジャーであるカルシウムイオン(Ca2+),サイク リックAMP(cAMP)等と同様,細胞内情報伝達機構 の1つとして重要な役割を果たしている.しかし,気

道の粘液線毛輸送系に対するPKCの関与について

は,未だ不明な点が多い.本研究は,気道上皮線毛運 動の検索をパラメーターとし,PKCの細胞内レギュ レーションを知ることを目的とする. 方法 摘出家兎気管の粘膜上皮を剥離し,メディウムー199 内において7日間培養した.培養細胞はローズチェン バーに固定し,マイクロフォトオシレーショソ法によ’

り,線毛運動周波数(ciliary beat frequency:CBF)

を計測した.PKCのアクチベーターとして.フォルボル エ1Xチル(phorbo112・myristate 13-acetate:PMA) と,.細胞膜透過性のdiglycerideであるL一凌一 dioctanoylglycerol(DiC8)とを用いた.‘また,細胞・内 cAMPは,1251・RIAにより測定した. 結果

CBFは,非活性型diester(phorbo112,13-

didecanoate)では変化しなかったが,活性型エステル (PMA, DiC8)の投与により,用量依存性に減少した

(maximal decrease=20.0±2.4%, p<0.001, IC50=

3×10-10M).その効果は,シクロオキシゲナーゼ阻害

剤であるインドメサシンや,リポキシゲナーゼ阻害剤 であるnordihydroguaiaretic acidによる影響を受け ず,PKCの特異的な阻害剤であるH-7により拮抗され た.一方,細胞内cAMP濃:度は, PMA, DiC8によっ て変化しなかった.なお,溶媒であるDMSOおよび, H-7自体はCBFに対し変化を及ぼさなかった. 考案ならびに結論 本研究から,活性型フォルボルエステルによって細 胞内PKCが活性化されると,線毛運動の抑制される ことが知られた.その.メカニズムは,アラキドン酸代 謝および,アデニレートシクラーゼ活性とは無関係で あり,.PKCの直接作用あるいはネガティブフィード バックにより細胞内Ca2+濃度の上昇を抑制し,その結 果,CBFの減少する機序が示唆された. 一694一

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85.

論 文 審 査 の 要 旨

本研究は,家兎気管からの培養細胞について細胞内レギュレーターの一つであるプロテインカイネースC が気道繊毛運動にどのように関与しているかを検討したもので,プロテインカイネースCの活性化は気道繊 毛運動に対して抑制的に作用すること,またその作用機序はアラキドン酸代謝や.サイクリ.

bクAMPを介する

ものではなく受容体を介した内因性抑制性調節機構にあることを証明したもので,学術上価値がある. 主論文公表誌

Inhibition of ciliary activity by phorbol esters in rabbit tracheal epithelial cells(家兎気道上皮細

胞におけるフォルボルエステルの線毛運動抑制作

用)

Lung 第167巻 第5号

277-284頁(平成元年9月11日発行)

副論文公表誌

1)Effect of bradykinin on airway ciliary

motility and its modulation by neutral en・

dopeptidase(気道線毛運動能に対するブラ ディキニンの影響とニュートラル。エンドペ

プチダーゼによる調節)

Am Rev Respir Dis 140:430-435,1989 2)The e登ect of N-formyl-methionyl-leucyl- phenylalanine on cholinergic neurotran- smission and its modulation by enke- phalinase in rabbit airway smooth muscle

(ウサギ気道平滑筋のコリン作動性神経伝達 に対するN-fofmyl-methionyl-leucyl- phenylalanineの影響とエンケファリナーゼ

による調.節)

Regul Pept 26:107-116,1989

3)Effect of calcitonin gene-related peptide on airway epithelial functions in dogs(犬気道

上皮機能に及ぼすカルシトニン遺伝子関連ペ

プチドの影響)

Peptides 10(5):1007-1011,.1989

4)Adenosin6 potentiates neurally-and

histamine-induced contraction of canine airway smooth muscle(犬気道平滑筋収縮に

及ぼすアデノシンの影響とその作用機序) Int Arch Allergy Appl Immuno.190:

280-284., 1989

5) Corticotropin-releasing factor potentiates the contractile 士esponses of rabbit airway smooth muscle to electri.cal丑eld stimula- tion but not to acetylcholine(家兎気道平滑 筋収縮に及ぼすcorticotropin-releasing fac- torの効果)

Am Rev Respir. Dis 140:1331-1335,1989 6) Corticotropin・releasing factor and adrenocor・ ticotropin stimulate ciliary motility in rab- bit tracheal epithelium(家兎気道上皮線毛運

動に対するCRFおよびACTHの影響)

Life Sci 45 (21):2043-2049, 1989

参照

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