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消費者庁にも苦情相談を行い, 今にも消費者庁が動くであろうこと等を話し, 異議申立人に謝罪及びデータ削除を求めているとのことであった 当初監察部は, 異議申立人に謝罪に応じるよう促したが, 異議申立人が使用しているデータは, 登記事項証明書記載のデータと同一であり 法 を犯していないので謝罪には応じ

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Academic year: 2021

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諮問庁:消費者庁長官 諮問日:平成25年3月27日(平成25年(行個)諮問第42号) 答申日:平成26年3月3日(平成25年度(行個)答申第109号) 事件名:特定会社が本人について消費者制度課個人情報保護推進室に相談した内容 に関する文書の不開示決定(存否応答拒否)に関する件 答 申 書 第1 審査会の結論 消費者庁消費者制度課個人情報保護推進室(以下「個人情報保護推進室」と いう。)に,異議申立人について,特定法人Aが,平成24年度中に相談した 内容に関する一切の保有文書(以下「本件対象保有個人情報」という。)につ き,その存否を明らかにしないで開示請求を拒否した決定は,妥当である。 第2 異議申立人の主張の要旨 1 異議申立ての趣旨 行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律(以下「法」という。)1 2条1項の規定に基づく本件対象保有個人情報の開示請求に対し,平成24年 12月21日付け消制度第163号により消費者庁長官(以下「処分庁」とい う。)が行った不開示決定(以下「原処分」という。)について,その取消しを 求める。又は早急に異議申立人が開示請求した趣旨の一切の行政文書の開示を 求める。 2 異議申立ての理由 (1)消費者庁に相談したという事実関係について 異議申立人の経営する法人の従業員は,平成24年8月24日(金)に特 定法人Aから,異議申立人が発送したDMが「法」に違反しているのではな いかとのクレームの電話を受け取った。 明けた平成24年8月27日(月)に再び異議申立人の経営する法人の従 業員が,特定法人Aから,電話を欲しい旨の伝言を受け取った。そこで異議 申立人が電話を掛けると,「法」に違反していると断定し,データの削除を 求められた。 そこで異議申立人は,「法」に違反していない旨を説明したが,特定法人 Aは納得いかない様子であった。また逆に,私(特定個人A)が,「法」を知 らないとでも言うのですか?と言いがかりをつけてくる始末であった。 そこで異議申立人は,事実なのでそのように考えて下さって差し支えあり ませんと返答して会話が終了した。 その後,何事もなく平穏に時が過ぎたが,平成24年10月頃に,異議申 立人が所属する特定法人Bの綱紀監察部(以下「監察部」という。)から電 話を受け取った。 それによると,特定法人Aは,特定国A公認会計士であることや日本と特 定国Bとの間を往復して忙しいことや異議申立人が「法」を犯しているので

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消費者庁にも苦情相談を行い,今にも消費者庁が動くであろうこと等を話し, 異議申立人に謝罪及びデータ削除を求めているとのことであった。 当初監察部は,異議申立人に謝罪に応じるよう促したが,異議申立人が使 用しているデータは,登記事項証明書記載のデータと同一であり「法」を犯 していないので謝罪には応じられない旨を述べると,監察部の顧問弁護士も 実は同意見であるとの回答があった。 そこで監察部に先日確認したところ,特定法人Aに,謝罪には応じられな い旨を回答したとのことである。 (2)法14条3号イ及び法14条7号非該当性について 以上のように,特定法人Aは当初から異議申立人及び監察部に対して消費 者庁に相談した事実を自ら明らかにすることにより強硬に謝罪を要求してお り,当該保有個人情報の存否に関する情報自体が,法人の権利その他正当な 利益を害するおそれがある情報(法14条3号イ)に該当しない。 異議申立人は,監察部が認定したように元々「法」に違反するようなこと は行っていない。当初から異議申立人及び監察部に対して消費者庁に相談し た事実を自ら明らかにすることにより強硬に謝罪を要求している。 つまり本件処分を取り消したとしても,将来における国民一般による相談 等を委縮させることにならず法の適正な執行の事務又は事業に一切の支障も 生じないため,当該保有個人情報の存否に関する情報自体が,国の機関が行 う事務又は事業に関する情報であって,公にすることにより,当該事務又は 事業の性質上,当該事務又は事業の適正な遂行に支障を及ぼすおそれがある もの(法14条7号)には該当しない。 第3 諮問庁の説明の要旨 1 本件異議申立てに対する意見 (1)法14条3号イについて ア 異議申立人は,特定法人Aが「当初から異議申立人及び監察部に対して 消費者庁に相談した事実を自ら明らかにすることにより強硬に謝罪を要求 しており,当該保有個人情報の存否に関する情報自体が,法人の権利その 他正当な利益を害するおそれがある情報(法14条3号イ)に該当しない。」 と主張する。 このような異議申立人が主張する,相談事実を明らかにした上での謝罪 要求の事実の存否については不知ではあるが,いずれにおいても,本件対 象保有個人情報の存否に関する情報は,「当該法人……の権利,……その 他正当な利益を害するおそれがあるもの」に該当する。 イ 行政機関に対する相談等がなされる場合,個人のプライバシーに関する センシティブな情報や特定他者への苦情・不満等を含めた様々なやり取り がそこには含まれ得るもので,この種のやり取りが相談等の内容に含まれ 得ることは,相談等の事実の存在から一般的に推測されるものであるゆえ, 行政機関に対し特定の者に係ることを相談等したという事実の存在自体が, およそ他者に公開されるべき性質のものではない。それにもかかわらず,

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このような相談等事実の存否が明らかになってしまうと,当該相談者の信 用が毀損されたり,円滑な事業遂行が妨げられるなどの権利・正当な利益 侵害が生ずるおそれがある。 特に,個人情報の保護に関する法律(以下「個人情報保護法」という。) を所管する個人情報保護推進室には,法に関する種々様々な相談等が日々 寄せられ,その過程において様々なやり取りが行われ得るものであり,特 定法人Aが,異議申立人に係ることにつき同室に相談等をした事実の存否 を応答することで,特定法人Aの権利・正当な利益侵害が生ずるおそれが ある。 ウ そして,この理は,相談事実を明らかにした上での謝罪要求の事実が存 在する場合であっても異ならない。 事実上紛争が生じている一方当事者たる特定法人Aが,そのやり取りの 中で他方当事者たる異議申立人に相談等の事実の存在を述べることと,行 政機関が公的手続に基づいて相談等の事実の存否を応答するのとでは,相 対的にその重み・確度は大きく異なるものであり,行政機関が応答した相 談等の事実の重み・確度の高さに鑑みると,応答後における特定法人Aの 権利・正当な利益侵害が生ずるおそれは増大する。異議申立人が,このよ うな確度の高い情報を第三者に伝えてしまうと,特定法人Aの信用毀損等 のおそれは更に増大することになる。それゆえ,相談事実を明らかにした 上での謝罪要求の事実の存在により,特定法人Aの権利・正当な利益侵害 が払拭されるわけではない。 エ したがって,法14条3号イに関 する異議申立人の主張は,妥当性を欠 く。 (2)法14条7号について ア 異議申立人は,異議申立人が法に違反していないこと,特定法人Aが当 初から処分庁に相談した事実を明らかにして強硬に謝罪を要求しているこ とから,「本件処分を取消したとしても,将来における国民一般による相 談等を委縮させることにならず個人情報保護法の適正な執行の事務又は事 業に一切の支障も生じないため,当該保有個人情報の存否に関する情報自 体が,国の機関が行う事務又は事業に関する情報であって,公にすること により,当該事務又は事業の性質上,当該事務又は事業の適正な遂行に支 障を及ぼすおそれがあるもの(法14条7号)には該当しない。」と主張 する。 このような異議申立人が主張する,法違反を行っていない事実及び相談 事実を明らかにした上での謝罪要求の事実については不知ではあるが,い ずれにおいても,本件対象情報の存否に関する情報は,「開示することに より,……当該事務又は事業の性質上,当該事務又は事業の適正な遂行に 支障を及ぼすおそれがあるもの」(法14条7号)に該当する。 イ 行 政 機 関 に 対 し て 国 民 が 特 定 の 法 人 に 係 る 事 業 活 動 上 の 問 題 を 相 談 等 するに際しては,そのような相談等の事実の存在が公になること,特に相

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談の対象となっている当該特定の者に対して知られることは,およそ想定 されてはいない。相談事実の存否を含め,相談当事者間限りのやり取りで なければ,国民は安心して行政機関に相談等することができず,相談等業 務の実質が大きく損なわれることになる。それにもかかわらず,特定の者 について行政機関に相談等したという事実の存否が応答されれば,相談者 はおよそそのような事態を想定して相談等していないことに鑑み,行政機 関への国民の信頼が失墜するとともに,今後の行政機関への相談,通報, 問合せ等の萎縮を招来しかねず,これに伴い,情報提供者等の必要な協力 等が得られなくなり,端緒情報等の収集活動が妨げられ,違法行為の発見, 違法行為情報の収集を困難にするなど,行政事務の適正な遂行に著しい支 障を及ぼすおそれがある。 特に,個人情報保護推進室には種々様々な相談等が日々寄せられており, 事業等分野を所管する各省庁と連携を図ることにより,行政処分等の端緒 となり得るところ,特定の者に係ることについて処分庁に相談等をしたと いう事実の存否が応答されるに至っては,処分庁に対する国民の信頼が失 墜するとともに,今後の同室に対する国民からの相談等が萎縮してしまい, 行政処分等の端緒を得る機会が減退することになりかねない。また,処分 庁内の個人情報保護推進室に対する信頼の失墜は,処分庁そのものに対す る不信にも繋がり得るものであり,処分庁の所掌する行政事務全般に対す る行政処分等の端緒を得る機会の減退等をも招来しかねず,個人情報保護 法の適正な執行事務に止まらず,他の消費者行政事務全般の適正な遂行に も支障を及ぼすおそれがある。 ウ そして,この理は,法違反を行っていない事実及び相談事実を明らかに した上での謝罪要求の事実が存在する場合であっても異ならない。 異議申立人の法違反の事実が無くとも,また,特定法人Aが当初から処 分庁に相談した事実を明らかにして強硬に謝罪を要求していたとしても, 異議申立人に関することについて処分庁に相談等をしたという事実の存否 を処分庁が明らかにすれば,国民の処分庁に対する相談の萎縮,処分庁へ の信頼の失墜等を招くおそれは払拭されない。 エ したがって,法14条7号に関する異議申立人の主張は,妥当性を欠く。 2 結論 以上のとおり,本件異議申立てについては何ら理由がなく,原処分の正当性 を覆すものではない。したがって,本件異議申立てについて棄却することとし たい。 第4 調査審議の経過 当審査会は,本件諮問事件について,以下のとおり,調査審議を行った。 ① 平成25年3月27日 諮問の受理 ② 同日 諮問庁から理由説明書を収受 ③ 同年10月30日 審議 ④ 平成26年2月27日 審議

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第5 審査会の判断の理由 1 存否応答拒否の妥当性について (1)本件対象保有個人情報について 本件対象保有個人情報は,個人情報保護推進室に,異議申立人について, 特定法人Aが,平成24年度中に相談した内容に関する一切の保有文書であ る。処分庁は,本件対象保有個人情報が存在しているか否かを答えるだけで, 法14条3号イ及び7号に該当する情報を開示することになるとして,法1 7条の規定により,本件対象保有個人情報の存否を明らかにせず,不開示と する原処分を行っており,諮問庁も原処分を妥当としている。 一方,異議申立人は,原処分は不当であるとしている。 (2)法14条7号該当性について ア 諮問庁の説明 諮問庁は,以下のとおり,説明する。 行政機関に対して国民が特定の法人に係る事業活動上の問題を相談等す るに際しては,そのような相談等の事実の存在が公になること,特に相談 の対象となっている当該特定の者に対して知られることは,およそ想定さ れてはいない。相談事実の存否を含め,相談当事者間限りのやり取りでな ければ,国民は安心して行政機関に相談等することができず,相談等業務 の実質が大きく損なわれることになる。それにもかかわらず,特定の者に ついて行政機関に相談等したという事実の存否が応答されれば,相談者は およそそのような事態を想定して相談等していないことに鑑み,行政機関 への国民の信頼が失墜するとともに,今後の行政機関への相談,通報,問 合せ等の萎縮を招来しかねず,これに伴い,情報提供者等の必要な協力等 が得られなくなり,端緒情報等の収集活動が妨げられ,違法行為の発見, 違法行為情報の収集を困難にするなど,行政事務の適正な遂行に著しい支 障を及ぼすおそれがある。 特に,個人情報保護推進室には種々様々な相談等が日々寄せられており, 事業等分野を所管する各省庁と連携を図ることにより,行政処分等の端緒 となり得るところ,特定の者に係ることについて処分庁に相談等をしたと いう事実の存否が応答されるに至っては,処分庁に対する国民の信頼が失 墜するとともに,今後の同室に対する国民からの相談等が萎縮してしまい, 行政処分等の端緒を得る機会が減退することになりかねない。また,処分 庁内の個人情報保護推進室に対する信頼の失墜は,処分庁そのものに対す る不信にも繋がり得るものであり,処分庁の所掌する行政事務全般に対す る行政処分等の端緒を得る機会の減退等をも招来しかねず,個人情報保護 法の適正な執行事務に止まらず,他の消費者行政事務全般の適正な遂行に も支障を及ぼすおそれがある。 そして,この理は,法違反を行っていない事実及び相談事実を明らかに した上での謝罪要求の事実が存在する場合であっても異ならない。 異議申立人の法違反の事実が無くとも,また,特定法人Aが当初から処

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分庁に相談した事実を明らかにして強硬に謝罪を要求していたとしても, 異議申立人に関することについて処分庁に相談等をしたという事実の存否 を処分庁が明らかにすれば,国民の処分庁に対する相談の萎縮,処分庁へ の信頼の失墜等を招くおそれは払拭されない。 イ 検討 処分庁における相談業務の性質,在り方からすると,諮問庁の説明は首 肯することができ,相談者は相談内容を公にされることは想定しておらず, 特定の者に係ることについて処分庁に相談等をしたという事実の存否が応 答された場合,処分庁に対する国民の信頼が失墜するとともに,国民から の相談等が萎縮し,行政処分等の端緒を得る機会の減退や,処分庁そのも のに対する不信にも繋がる可能性も否定できないものであり,消費者行政 事務全般の適正な遂行にも支障を及ぼすおそれがあるといえ,本件対象保 有個人情報は,国の機関が行う事務又は事業に関する情報であって,開示 することにより当該事務又は事業の性質上,当該事業又は事務の適正な遂 行に支障を及ぼすおそれがあるものと認められる。 したがって,本件対象保有個人情報の存否を答えることは,法14条7 号柱書きに掲げる不開示情報を開示することとなるため,同条3号イにつ いて判断するまでもなく,法17条の規定により,本件対象保有個人情報 の存否を明らかにしないで,開示請求を拒否すべきものと認められる。 2 異議申立人のその他の主張について 異議申立人は,その他種々主張するが,いずれも当審査会の上記判断を左右 するものではない。 3 本件不開示決定の妥当性について 以上のことから,本件対象保有個人情報につき、その存否を答えるだけで開 示することとなる情報は法14条3号イ及び同条7号に該当するとして,その 存否を明らかにしないで開示請求を拒否した決定については,当該情報は法1 4条7号柱書きに該当すると認められるので,同条3号イについて判断するま でもなく,妥当であると判断した。 (第1部会) 委員 大野市太郎,委員 池田陽子,委員 下井康史

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