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護ディプロマ課程を 3 年制看護ディプロマ課程に変更したのに加え ディプロマ課程看護師の現任研修により学士が取得できる 2 年制ポスト ベーシック課程とは別に大学教育として看護学士課程制度 (4 年制 ) を導入することを定めた 学術的に高度な 4 年制看護学士課程の卒業生は輩出されたばかりであるが

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Academic year: 2021

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案件概要表

1.案件名 国 名:バングラデシュ国

案件名(要請名):和名 公的医療機関における看護学士課程実習機能及び看 護師のサービス提供の改善プロジェクト

英名 Project for Enhancing Clinical Nursing Practices and Services delivery at Public Hospitals

(変更予定名 仮称) 和名 看護師育成強化プロジェクト

英名 The Project for Strengthening Bachelor of Science in Nursing

2.事業の背景と必要性 (1)当該国における保健人材育成セクターの開発実績(現状)と課題 バングラデシュ人民共和国(以下「バングラデシュ国」)は、開発パートナー と共同で包括的な保健プログラムである保健人口栄養セクター開発プログラム (HPNSDP 2011-2016)を定め、保健事業の推進を図っている。 バングラデシュ国では、母子保健関連指標が順調に改善してきている一方で、 公的医療サービスの質の低さ、保健人材不足と不均等な配置問題など、保健シ ステム全体が依然課題として残されている。なかでも保健システムの根幹を成 す保健人材に関しては、長期的な保健人材育成戦略が制定されたが十分に実行 に移されてこなかったことにより、保健システム全体の課題の主な原因となっ ている。 本案件は、保健人材の中でも特に量・質ともに改善が急務となっている看護 師に関して、その人材育成を推進するものである。 (2)当該国における保健人材育成セクターの開発政策と本事業の位置づけ 保健家族福祉省(MoHFW)は、包括的人材育成戦略である“Bangladesh Health Workforce Strategy”は 2008 年に草案されたが制定されておらず、同戦略の内 容 の 多 く は HPNSDP 2011-16 の 保 健 人 材 活 動 計 画 (Human Resource Management Operational Plan: OP)の重点活動として引き継がれている。

保健人材のなかでもとりわけ公的医療機関における看護師に関しては、定員 に対する欠員状況が継続したが、ハシナ首相は 2009 年に看護職増員を公約し、 看護師不足解消に政府としての取組を宣言し、実際に 2013 年 9 月には約 4 千人 の看護師が新規雇用された。さらに 2014 年 8 月には、ハシナ首相はさらに 1 万人の看護師を公的病院に雇用するように宣言し、本分野への取組を強化して いる。 また、看護師の量の拡充に並行し、バングラデシュ国政府は、看護師の質の 向上を目指し、2008 年に看護教育の改正を行った。特に従来 4 年制であった看

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護ディプロマ課程を 3 年制看護ディプロマ課程に変更したのに加え、ディプロ マ課程看護師の現任研修により学士が取得できる 2 年制ポスト・ベーシック課 程とは別に大学教育として看護学士課程制度(4 年制)を導入することを定めた。 学術的に高度な 4 年制看護学士課程の卒業生は輩出されたばかりであるが、 保健人材における看護職の地位向上と看護師不足の解消、学士課程教育におけ る教育の水準の向上、看護実践を学ぶ実習現場において学生のロールモデルと なる看護の向上があわせて必要となっている。 (3)保健人材セクターに対する我が国及び JICA の援助方針と実績 対バングラデシュ国別援助方針(2012)における「母子保健/保健システム 強化プログラム」に該当し、公的医療施設の保健サービスの質の改善に資する。 JICA 国別分析ペーパーにおいては、保健人材の数・職種バランス・質・都市と 地方の不均衡などの課題を分析し、実施中の母子保健分野での協力を切り口と しつつ、保健システム強化に資する支援を優先して実施することを考えている。 これまで JICA は、バングラデシュ MoHFW 保健人材局に対して保健アドバイ ザー個別専門家を派遣し(2010-2012)、保健人材政策の強化を実施した。その ほか、看護人材育成に関しては、インドネシア(2012-2017)、カンボジア (2003-2015)、ラオス(2005-2010、2012-2016)などにおいて卒前・卒後教育 を推進してきている。 (4)他の援助機関の対応 世界保健機関(WHO)、カナダ、韓国等が、看護サービス局(DNS)に対す る技術支援、看護助産ディプロマ課程、看護修士・博士課程に関する支援を行 い、看護師不足、質の向上に向けて対応を行っている。 3.事業概要 (1)事業目的(協力プログラムにおける位置づけを含む) プロジェクト目標「看護学士課程の教育の質が向上する」を掲げ、上位目標 「看護学士課程卒業生が看護の質を向上させる」により協力プログラムにおけ る公的医療施設の保健サービスの質の改善を図る。 (2)プロジェクトサイト/対象地域名:ダッカ及び看護大学所在地 (3)本事業の受益者(ターゲットグループ)MoHFW DNS 行政官、バングラデ シュ看護評議会(BNC)事務局員、看護大学教員、臨地実習実施病院看護部看 護師、看護大学学生 (4)事業スケジュール(協力期間):5 年間 (5)総事業費(日本側): 4.8 億円 (6)相手国側実施機関:保健家族福祉省(DNS)、バングラデシュ看護審議会 (BNC)、ダッカ看護大学他対象看護大学、臨地実習実施病院

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(7)投入(インプット) 1)日本側: 2)バングラデシュ国側: (8)環境社会配慮・貧困削減・社会開発 1)環境に対する影響/用地取得・住民移転 ① カテゴリ分類(A,B,C を記載)カテゴリ C ② カテゴリ分類の根拠:環境への望ましくない影響は最小限であると判 断される。 ③ 環境許認可 ④ 汚染対策 ⑤ 自然環境面 ⑥ 社会環境面 ⑦ その他・モニタリング 2)ジェンダー平等推進・平和構築・貧困削減:看護職の多くを女性が占め ている状況に鑑みジェンダー・平等推進にも資する効果が見込まれる といえる。 3)その他 (9)関連する援助活動 1)我が国の援助活動: ・技術協力「母性保護サービス強化プロジェクトフェーズ2」(2011-2016) ・円借款「母子保健改善事業(保健・人口・栄養セクター開発プログラ ム)(フェーズ 1)」(2012 年 1 月貸付契約調印) 2)他ドナー等の援助活動 ・世界保健機関(WHO):看護師教育のカリキュラム改訂に関するバング ラデシュ看護審議会(BNC)及び MoHFW 看護サービス局(DNS)への 技術支援 ・カナダ:主として 3 年制看護助産ディプロマ課程の改善、看護人材情報 システムの構築等に関して、DNS を支援。 ・韓国:バングラデシュ国内での看護修士課程の設置支援、韓国へ看護博 士課程取得のための留学支援。 4.協力の枠組み (1)協力概要 1)上位目標と指標:看護学士課程卒業生が勤務地の看護の質を向上させる 【指標】看護学士課程卒業生が看護師として業務に携わる人数 看護サービス利用者による看護サービスへの評価が向上 (教員の指導力の向上、学生の看護師コンピテンシー充足度)

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2)プロジェクト目標と指標:看護学士課程の教育の質が向上する 【指標】対象看護大学での卒業率が向上する 教育に対する学生の満足度が向上する 3)成果 1.看護学士課程に関する行政機能が強化される 2.対象大学における看護学士課程の教育環境が改善する 3.看護臨地実習の環境が改善する 4)活動 1-1. 現在の看護行政機能を明確化するため情報収集・分析を行う 1-2. 看護師の役割、将来像および学士看護師の役割を明らかにする 1-3. 看護教育の質をモニタリングするシステムを構築する 1-4. 看護の専門性を啓発する 2-1. 教員開発(Faculty Development)に関する講義・演習・臨地実習の現状 を明確にする 2-2. 教員開発の課題に対する改善策を検討する 2-3. 改善策に基づいた教員開発を実施する 2-4. 臨地実習体制を構築する 3-1. 臨地実習病院における看護部の現状についてのアセスメントを行う 3-2. 看護部の理念・目標を明確化する 3-3. 臨地実習環境の改善に向けた看護部の方針を確認する 3-4. 策定した方針の実現のための活動計画を立案する 3-5. 臨地実習病棟において策定した活動計画に基づく活動を行う。 5.前提条件・外部条件 (1)前提条件:バングラデシュの治安が悪化することなく、プロジェクト活動 が継続できる (2)外部条件(リスクコントロール) 1) HNPSDP2011-2016 および継続計画が予定通り実施される。 2) 看護師輩出数に係る政府指針が実施される。 3) 保健人材局(HRD)による医療機関(教育機関)への人材配置が計画 どおりに実施される。 4) 看護教育機関への予算・機材供与が計画どおりに実施される。 5) 適切な教育ができるよう学生の定員数が遵守される。 6.評価結果 本事業は、バングラデシュ国の開発政策、開発ニーズ、日本の援助政策と十 分に合致しており、また計画の適切性が認められることから、実施の意義は高 い。

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7.過去の類似案件の教訓と本事業への活用 (1)類似案件の評価結果 ・ウズベキスタン看護教育改善プロジェクトでは、専門家と現場での調整の強 化と情報の共有化の強化が重要という点を指摘された。多くの専門家等関係 者がいる中で、司令塔の役割を担う人材が配置されておらず、関係者間にお ける調整を十分に図ることが困難であったことによる。 ・スリランカ看護教育プロジェクトにおいては、現職看護師が多忙のため、臨 地実習において時間が十分にさけない状況があった。そのため、病院と学校 との間での研修中の学生の扱いについて、十分な理解と合意が必要であると 指摘があった。 (2)本事業への教訓 ・多くの関係者間の調整が円滑に進むように、行政、教育、病院改善の成果の 全体調整を担うチーフアドバイザーを長期専門家として派遣して現場状況を 常に確認しつつ、本邦関係機関との連絡・調整が可能となるように計画する。 ・人材不足が認められる病院での臨地実習が効果的なものとなるよう、実習先 看護部の状況理解を進めたうえで、病院と看護大学との臨地実習体制の構築 を図る。 8.今後の詳細計画策定計画 (1) 二段階計画策定方式による計画策定の適用 本件に関し二段階計画策定方式を適用 (2) 詳細計画策定スケジュール ・プロジェクト R/D 署名・交換後、長期専門家の派遣を行う。 長期派遣専門家赴任後 4 か月後をめどに、プロジェクトの指標設定、ベース ライン調査実施の方向性の確認を行うこととする。 9.広報計画 (1)当該案件の広報上の特徴 1)相手国にとっての特徴:4 年制の看護学士課程は 2008 年に制度化され たものの、従来のポスト・ベーシック学士課程やディプロマ課程との比 較優位性は社会的に未だ十分に認知されていない。日本の協力を通じて 教育改善や卒業生の配属先の活躍について積極的な広報を行うのみなら ず、活動のなかで看護の専門性の啓発を組み込んで取り組む計画である。 2)日本にとっての特徴:①現在のバングラデシュは、日本で看護学士課程 が開始された 1952 年に相当する看護学士課程の草創期に該当し、看護 師の教育課程の発展の初期段階への支援という観点で協力重要性の広

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報が考えられる。 ②経済連携協定による看護師受入などが進められる日本にとって、看 護の「国際化」は国内での課題でもある。バングラデシュの教育現場 への協力を通じて、日本の看護指導者の国際経験を増すのみならず、 圧倒的な人材不足に直面するバングラデシュの看護の在り方の模索を 通じて、日本の看護についても再評価する視点を養うことにも繋がる。 (2)広報計画:案件開始時や案件実施途中に適宜、バングラデシュ現地におい ては、バングラデシュ-日本双方の看護界関係者(学生含む)によるセミナーの 開催、本邦では国内協力機関による人的貢献に焦点を当てた広報を行う。

参照

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