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目 次 1-1. 勤労者財産形成貯蓄制度の概要 財形持家融資制度の概要 勤労者の貯蓄をめぐる状況について 財形貯蓄制度をめぐる状況について 勤労者の貯蓄と財形貯蓄制度をめぐる状況について 勤労者の持家をめぐる状況について 16

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全文

(1)

財形制度をめぐる状況及び

平成26年度の業務実施状況に

ついて

資 料 2

(2)

1-1.勤労者財産形成貯蓄制度の概要・・・・・・・・・・・・・・・ 1

1-2.財形持家融資制度の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2

2-1.勤労者の貯蓄をめぐる状況について・・・・・・・・・・・・・ 3

2-2.財形貯蓄制度をめぐる状況について・・・・・・・・・・・・・ 9

2-3.勤労者の貯蓄と財形貯蓄制度をめぐる状況について・・・・・・15

3-1.勤労者の持家をめぐる状況について・・・・・・・・・・・・・16

3-2.財形持家融資制度をめぐる状況について・・・・・・・・・・・18

3-3.勤労者の持家と財形持家融資制度をめぐる状況について・・・・21

(3)

○勤労者財産形成貯蓄(財形貯蓄)制度は、55歳未満の勤労者(一般財形貯蓄は

年齢の制限なし)が財形貯蓄取扱機関と契約を締結し、事業主が勤労者に代わっ

て賃金から天引き預金する方法により貯蓄を行う制度。財形年金貯蓄及び財形

住宅貯蓄については、その利子等について税制上の優遇措置が講じられている。

財形年金貯蓄(S57.10~)

※貯蓄開始は55歳未満

○年金として受取(満60歳以上)

○定額型・逓増型・前厚型から受取方法を選択

●財形住宅と合わせて550万円(生命保険等の

場合は385万円)まで利子非課税

契約数188万件、貯蓄残高3兆2,881億円(H27.3末)

一般財形貯蓄(S46.6~)

※年齢要件なし

○目的自由

●利子等は課税

契約数575万件、貯蓄残高10兆8,052億円(H27.3末)

財形住宅貯蓄(S63.4~)

※貯蓄開始は55歳未満

○住宅の取得・増改築等の費用に充当

●財形年金と合わせて550万円まで利子非課税

契約数82万件、貯蓄残高2兆184億円(H27.3末)

勤労者財産形成貯蓄制度

(財形貯蓄取扱機関:銀行、証券、生保、損保等)

労働組合

又は従業

員の代表

事業主

勤労者

財形取扱

金融機関

①給与天引・

預入協定

②財形貯蓄契約

預入

代行

給与

天引

【財形貯蓄制度の仕組み】

1-1.勤労者財産形成貯蓄制度の概要

(4)

○財形貯蓄制度を利用している

勤労者に対し、持家の取得等の

資金を融資

○(独)勤労者退職金共済機構が

事業主等を通じて行う転貸融資、

公務員に対してその共済組合が

行う直接融資、これらの融資を

受けることができない勤労者に

対して(独)住宅金融支援機構

及び沖縄振興開発金融公庫が

行う直接融資がある。

○融資限度額… 財形貯蓄残高の

10倍(最大4,000万円)

○貸付金利(5年固定)…年0.81%

(平成27年10月1日現在)

○償還期間… 35年以内

財形融資制度

(S52.7~)

(独)勤労者退職金共済機構等が債券の

発行及び借入金により、財形貯蓄取扱

機関より資金を調達(財形貯蓄総残高

の1/3を限度)して融資

財形持家融資制度は、財形貯蓄を利用している勤労者に対し、保有する財形貯蓄

残高の10倍(上限4,000万円)までの範囲内で、事業主を通じて(転貸融資)又は直

接に(直接融資)、住宅を建設・購入又は改良するために必要な資金を融資する制度。

【財形融資制度の仕組み】

財形取扱

金融機関

事業主

勤労者

勤労者退職

金共済機構

②債券・借入金

により

資金調達

①財形貯蓄

を利用

住宅資金

を転貸

住宅資金

を融資

※(独)住宅金融支援機

構、沖縄振興開発金

融公庫、公務員共済

組合が行う融資は、

事業主を介さず勤労

者に直接融資

平成26年度実績

融資件数:863件

融資額:146億円

1-2.財形持家融資制度の概要

2

(5)

○我が国の家計が保有する金融資産

現金・預金

893兆円

52%

保険・年金

準備金

444兆円

26%

株式・出資金 182兆円 11%

投資信託

98兆円

6%

債券 26兆円 2% その他 74兆円 4%

家計が保有する金融資産の構成

平成27年6月末

残高(兆円)

構成比(%)

金融資計

1,717

100.0%

現金・預金

893

52.0%

保険・年金準備金

444

25.9%

株式・出資金

182

10.6%

投資信託

98

5.7%

債券

26

1.5%

その他

74

4.3%

※日本銀行「資金循環統計」

○種類別金融資産の保有額の推移

○近年、金融商品の多様化が進む中、国民が有する金融資産額の5割超を預貯金が占めて

おり、依然として、国民の貯蓄志向は高い。

※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」

2-1.勤労者の貯蓄をめぐる状況について

1,259 1,152 1,124 1,169 1,150 1,108 1,101 1,182 53.1% 54.3%55.1% 54.3% 55.2% 56.9% 55.0% 54.1% 16.3% 16.8% 18.0% 17.7% 17.4% 17.6% 15.9%18.0% 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0% 80.0% 90.0% 100.0% 300 400 500 600 700 800 900 1,000 1,100 1,200 1,300

← 金融資産保有額(万円)

↑ 預貯金の占める率(%)

↓ 生命保険の占める率(%)

(万円)

(6)

世帯主の職業別・貯蓄額現在高の推移

※総務省統計局「家計調査」(平成12年以前については総務省統計局「貯蓄動向調査」) ※※「貯蓄動向調査」は平成12年で調査終了しているため、「家計調査」での調査開始前の平成13年については、データが存在しない。

○勤労者世帯の家計における貯蓄額については、勤労者以外の世帯との格差が依然として存在している。

(万円)

2-1.勤労者の貯蓄をめぐる状況について

4

995 1,051 1,128 1,187 1,236 1,234 1,261 1,279 1,250 1,352 1,393 1,356 1,280 1,292 1,273 1,292 1,264 1,268 1,250 1,203 1,244 1,233 1,233 1,244 1,290 1,883 1,892 2,037 2,125 1,958 2,221 2,169 2,265 2,260 2,150 2,264 2,404 2,238 2,222 2,238 2,282 2,289 2,274 2,230 2,166 2,139 2,143 2,115 2,262 2,335 1,528 1,516 1,503 1,557 1,637 1,834 1,794 1,821 2,080 1,884 1,767 1,894 1,883 1,785 1,815 1,864 1,941 1,869 1,839 1,903 1,776 1,823 1,825 1,830 2,073 500 700 900 1,100 1,300 1,500 1,700 1,900 2,100 2,300 2,500

↓ 勤労者以外の世帯

↑ 勤労者世帯

↑ 勤労者以外の世帯(うち個人営業)

(7)

世帯主の職業別・純貯蓄額(負債を除く)現在高の推移

※総務省統計局「家計調査」

○勤労者世帯の純貯蓄額(貯蓄-負債)は、減少

傾向にある。

○勤労者世帯の1ヶ月の実収入、

実支出及び可処分所得額の推移

○勤労者世帯の家計においては、可処分所得が減

少しており、貯蓄に回す経済的余力が低下して

いるものと考えられる。

※総務省統計局「家計調査」

2-1.勤労者の貯蓄をめぐる状況について

676 640 604 598 560 565 586 538 504 534 1,928 1,929 1,965 1,930 1,886 1,872 1,887 1,889 2,017 2,087 1,208 1,248 1,278 1,169 1,337 1,207 1,229 1,312 1,297 1,467 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600 1,800 2,000 2,200 平成 17年 18年 19年 20年 21年 22年 23年 24年 25年 26年 (万円)

↑ 勤労者以外の世帯

↓ 勤労者世帯

↑ 勤労者以外の世帯(うち個人営業)

52.5 52.6 52.9 53.4 51.8 52.1 51.0 51.9 52.4 52.0 41.3 40.5 41.0 41.6 40.9 40.9 39.8 40.7 41.7 41.5 44.1 44.1 44.3 44.3 42.8 43.0 42.1 42.5 42.6 42.4 30.0 35.0 40.0 45.0 50.0 55.0 60.0 平成 17年 18年 19年 20年 21年 22年 23年 24年 25年 26年

↑ 実収入

↓可処分所得

↑ 実支出

(万円)

(8)

○勤労者世帯の貯蓄額(平成26年平均)

(世帯主の勤め先企業規模別)

※総務省統計局「家計調査」

○所定内給与額の推移(企業規模別)

○勤労者の給与水準及び貯蓄額には、企業規模による格差が存在している。

※厚生労働省大臣官房統計情報部「賃金構造基本統計調査」

2-1.勤労者の貯蓄をめぐる状況について

6

30.20 30.18 30.11 29.91 29.45 29.62 29.68 29.77 29.57 29.96 35.95 35.93 35.45 34.57 34.25 34.81 35.12 34.49 34.46 34.72 28.95 29.01 28.76 29.04 28.54 28.61 28.59 28.67 28.11 28.44 26.31 26.35 26.55 26.56 26.01 25.92 25.74 25.82 26.15 26.24 24.00 26.00 28.00 30.00 32.00 34.00 36.00 38.00 40.00 平成 17年 18年 19年 20年 21年 22年 23年 24年 25年 26年 企業規模計 1000人以上 100~999人 10~99人

(万円)

1,068 1,174 1,134 1,476 1,479 0 250 500 750 1,000 1,250 1,500 1~29人 30~99人 100~499人 500~999人 1000人以上 (万円)

(9)

926 963 992 1,012 1,042 1,056 1,047 1,029 1,032 998 1,044 1,079 1,102 303 315 328 355 359 363 368 337 340 337 347 368 371 95 98 106 113 117 138 155 166 185 190 203 217 230 128 129 138 152 158 175 191 189 198 208 219 242 259 29.4%30.4% 31.4%32.6% 33.0% 33.5% 34.1% 33.7%34.4% 35.2% 35.2% 36.7%37.4% 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 60歳以上(男性) 60歳以上(女性) 60歳未満(男性) 60歳未満(女性) (万人) ↓非正規雇用者の割合

○非正規雇用者の男女別・60歳以上別の推移

○正社員以外の労働者数は近年増加傾向にあり、特に60歳以上や女性でその傾向が高い。

正社員以外の就業形態で男女とも多いのはパートタイムであるが、女性は全体の4割

を占めており、男性に比べその割合が高い。

2-1.勤労者の貯蓄をめぐる状況について

※総務省統計局「労働力調査」 注)平成23年の数値、割合は被災3県を除く。 60歳 以 上 60歳 未 満

○就業形態別労働者割合

※厚生労働省大臣官房統計情報部 平成26年「就業形態の多様化 に関する総合実態調査」(個人調査) ※本調査では、事業所規模5人未満の事業所は調査対象外となっ ていること等から総務省統計局「労働力調査」の結果とは異なる ことに留意する必要がある。 (単位:%) 総 数 男 女 正社員 60.2 73.9 43.3 正社員以外の労働者 39.8 26.1 56.7 出向社員 1.1 1.8 0.4 嘱託社員 (再雇用者) 2.7 3.7 1.5 契約社員 (専門職) 3.5 2.9 4.2 派遣労働者 2.6 2.1 3.1 パートタイム労働者 23.3 10.4 39.4 臨時労働者 1.4 1.3 1.5 その他 5.1 4.0 6.6

(10)

○パートタイムは全体的に賃金総額が低く、貯蓄余力は低いと考えられる。また、パート

タイムは自らの収入で生活をまかなう割合が低く、家計全体として貯蓄が検討されてい

ると考えられる。

2-1.勤労者の貯蓄をめぐる状況について

8

(単位:%) 正社員 正社員以外 全体 83.4 47.7 男 96.1 80.0 女 56.6 29.3 出向社員 - 92.6 嘱託社員(再雇用者) - 86.1 契約社員(専門職) - 67.9 派遣労働者 - 69.0 パートタイム労働者 - 32.5 臨時労働者 - 53.4

○平成26年9月の賃金総額(税込)

※厚生労働省大臣官房統計情報部 平成26年「就業形態の多様化に関する総合実態調査」 0.2 0.3 5.1 4.7 10.0 55.0 54.7 14.9 8.0 41.7 47.6 43.5 38.1 27.3 83.7 90.2 52.6 45.7 42.1 4.6 8.0 0.9 0.7 0.5 0.8 1.1 0.8 3.5 0% 20% 40% 60% 80% 100% 正社員 出向社員 嘱託社員 (再雇用者) 契約社員 (専門職) 派遣労働者 パートタイム労働者 臨時労働者 10万円未満 10~20万円未満 20万円以上 不明 ※厚生労働省大臣官房統計情報部 平成26年「就業形態の多様化に関する総合実態調査」

○生活をまかなう主な収入源が自分自身の収入である割合

(11)

○勤労者財産形成貯蓄(一般、年金、住宅)の推移

○財形貯蓄の利用件数・貯蓄残高は引き続き減少の傾向にある。

(単位:千件、百万円) 年 度 一般財形貯蓄 財形年金貯蓄 財形住宅貯蓄 合 計 契約件数 貯蓄残高 契約件数 貯蓄残高 契約件数 貯蓄残高 契約件数 貯蓄残高 平成 22 年度 6,391 10,506,632 2,081 3,676,870 1,012 2,460,871 9,484 16,644,374 平成 23 年度 6,237 10,648,718 2,040 3,576,258 961 2,347,846 9,237 16,572,823 平成 24 年度 6,052 10,687,463 1,990 3,466,634 910 2,231,443 8,952 16,355,540 平成 25 年度 5,903 10,715,347 1,934 3,375,141 865 2,115,298 8,702 16,205,786 平成 26 年度 5,747 10,805,225 1,883 3,288,061 824 2,018,377 8,453 16,111,664

2-2.財形貯蓄制度をめぐる状況について

0 500 1000 1500 2000 0 5 10 15 20 S46 S48 S51 S54 S57 S60 S63 H3 H6 H9 H12 H15 H18 H21 H24 件数(万件) 残高(兆円) 住宅財形 貯蓄残高 年金財形 貯蓄残高 一般財形 貯蓄残高 住宅財形 契約件数 年金財形 契約件数 一般財形 契約件数 合計 契約件数 (年度)

(12)

○貯蓄制度の導入割合の推移

○財形貯蓄制度の導入割合は年々減少している。

社内預金制度も同様に減少しており、企業の貯

蓄制度は減少傾向にある。

2-2.財形貯蓄制度をめぐる状況について

10

○財形貯蓄制度の導入割合と制度のある企業におけ

る契約労働者割合は企業規模が小さいほど低く、

減少幅も大きい。

61.8 54.5 46.4 41.4 7.4 4.6 4.6 3.6 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 平成11年 平成16年 平成21年 平成26年 財形貯蓄 社内預金 (%) ※厚生労働省大臣官房統計情報部「就労条件総合調査」 ※この調査は事業所規模30人以上の事業所に調査したものである。

○企業規模別・制度のある企業の労働者

に対する一般財形契約労働者割合

○企業規模別・財形制度の導入率

※厚生労働省大臣官房統計情報部「就労条件総合調査」 56.2 70.8 83.9 91.7 48.6 63.4 76.7 89.0 40.2 57.9 68.4 82.3 35.0 51.8 72.6 75.5 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 30~ 99人 100~299人 300~999人 1,000人以上 平成11年 平成16年 平成21年 平成26年 (%) 24.3 23.5 29.3 36.3 21.4 21.5 27.9 33.2 19.8 18.3 23.4 32.2 17.8 17.9 24.7 31.7 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 35.0 40.0 30~ 99人 100~299人 300~999人 1,000人以上 平成11年 平成16年 平成21年 平成26年 (%) ※厚生労働省大臣官房統計情報部「就労条件総合調査」

(13)

○就業形態別財形制度の適用状況(事業所調査)

○正社員以外の雇用者等は、正社員に比し、財形制

度の適用状況が低い者もいる。企業年金について

も同様に低い傾向がみられる。

※労働金庫連合会のデータ、総務省統計局 「労働力調査」より厚生労働省が作成

2-2.財形貯蓄制度をめぐる状況について

○財形貯蓄の契約件数は40歳台が最も多い。雇用者

数1万人に対する契約件数の割合も定年年齢に向

かって徐々に増加している。

※厚生労働省大臣官房統計情報部「平成26年就業形態の多様化に関する 総合実態調査」 ※この調査は事業所規模5人以上の事業所に調査したものである。

○年齢別・一般財形の契約件数と雇用者に占める割合

23.4 44.6 62.8 56.7 8.2 23.7 41.7 62.6 56.7 8.8 23.8 39.0 61.6 56.2 8.0 235 320 440 506 92 0 100 200 300 400 500 600 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 3 0 歳 未 満 3 0 歳 以 上 4 0 歳 未 満 4 0 歳 以 上 5 0 歳 未 満 5 0 歳 以 上 6 0 歳 未 満 6 0 歳 以 上 24年度 25年度 26年度 (万件) 雇用者数1万人に占める契約件数(26年度) (件) ↓ 26.0 22.1 20.3 17.2 5.5 0.9 16.4 10.2 15.6 8.9 3.2 0.7 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 正 社 員 嘱 託 社 員 ( 再 雇 用 者 ) 出 向 社 員 契 約 社 員 ( 専 門 職 ) パ ー ト タ イ ム 労 働 者 臨 時 的 労 働 者 財形貯蓄 (参考) 企業年金 (%)

(14)

○アンケート結果①

財形貯蓄を始めた時期

○財形利用者に対するアンケート結果によると、入

社1年以内に過半数が5年以内に7割弱が財形貯

蓄を開始している。

2-2.財形貯蓄制度をめぐる状況について

12

財形貯蓄の利用率の高い企業の傾向や取組を把握

するため、以下の調査を行った。

企業の選定等にあたっては労働金庫連合会に協力い

ただき、併せて連合会にもヒアリングも行った。

(1)アンケート調査(平成27年7月)

①対象

ヒアリング対象企業(5社)の従業員

②実施数

500

(各社にアンケート用紙を100枚配布)

③回収率

93.4%

(500件中467件の回答)

④回答者の属性

・財形貯蓄の利用:

現在利用している

63.8%、

利用していない

36.2%(うち8.8%は以前利用)

・性別

: 男性

83.8%、女性16.2%

・配偶者

: あり

56.1%、なし43.9%

・年齢

20代24.0%、30代26.6%、40代30.5%、

50代16.8%、60代1.7%、その他0.4%

・雇用形態: 正社員

97.6%、その他2.4%

(2)ヒアリング調査(平成27年8月)

財形貯蓄制度を導入している企業(5社、製造

業、運輸業などのいずれも大企業)の人事労務

担当者等を対象に実施。

○財形貯蓄の利用率の高い企業に、アンケート及び

ヒアリング調査を行い、制度の利用を促進するた

めの要因分析を行った。

入社~

6ヶ月以内

47%

入社

7ヶ月~

1年未満

10%

入社1年以上

5年未満

11%

入社5年以上

17%

分からない、

覚えていない

15%

(15)

○アンケート結果②

財形貯蓄を始めたきっかけ

○財形貯蓄を始めたきっかけは上司・労働組合員

など会社の人の勧めである割合が全体の7割近

くを占めている。

2-2.財形貯蓄制度をめぐる状況について

労働組合員の勧め 36.7% 上司などの勧め 30.7% 家族や会社以外の 人の勧め 8.4% 会社や金融機関の 説明会を聞いて 5.7% パンフレットなど情 報媒体を見て 5.1% 銀行など金融機関 の勧め 2.7% 結婚などのライフイ ベントの経験 2.7% その他 7.8%

○企業では社員に対する研修やライフプランセミ

ナーで若年期からの貯蓄の重要性を説明してい

る。従業員が中長期的な将来設計を考えること

は、職場の定着にも役立っている。

①新入社員へのアプローチ

・4月の新入社員研修時に、福利厚生制度の説明の

一環として財形制度など資産形成の重要性を説明。

・労働組合のオリエンテーション時に、財形貯蓄につ

いて説明。

②全社員へアプローチ

・ライフプランセミナーを

30~50代など年代別に開催。

今後発生しうるライフイベントの必要経費、例えば

結婚資金、住宅取得経費、教育資金、定年後の必要

経費を説明し、資産形成の有効なツールとして財形

貯蓄を説明している。

・年に数回、社内食堂に財形募集の窓口を設置し、

特に未利用者に対して利用の声がけを行っている。

企業内における取組

金融機関における取組

・若年者向けに、結婚、出産、住宅購入などこれから

起こりうるライフイベント及びその必要経費について

記載したリーフレットを作成。

(16)

2-2.財形貯蓄制度をめぐる状況について

14

○アンケート結果③

財形貯蓄を行わない理由(1人3つまで回答)

○財形貯蓄を行わない理由として、「手続きが面倒」

「制度をよく知らない」がそれぞれ2割程度おり、手

続きの複雑さや制度の周知不足が存在している。

○企業からは事務手続きが大きな負担となっている

声は聞かれなかったものの、利用者からは手続き

面で利便性を求める声も挙がっており、利用者に

細やかな対応を行うことは、企業側の負担も増す。

企業における財形事務

○毎年定期(1年に1回及び2回)に財形貯蓄の新規

加入や月々の払込金額の変更を行い、翌月または

翌々月に適用している。募集期間及び翌月などはそ

の手続きのため業務量が増えるため、多忙となる。

○募集期間以外の業務としては、基本的には貯蓄の

払出しのみである。毎月、払出し申込〆日を設定し、

指定した日までに払い出しを行っている。

○これらの業務は他の業務も兼務した財形事務担当

者1名で行っている。

利用者からの要望(アンケート結果から)

・金額変更の時期を年2回に増やしてほしい(金額変

更を年1回設定している企業から。)。

・払出しに関する書類を出してから払出しまでの期間

を縮めてほしい。

・非課税貯蓄の限度額や開始限度年齢を上げて欲し

い。

財形貯蓄以 外の方法で 貯蓄している 25.5% 制度をよく知 らない 21.7% 金銭的余裕 がない 19.6% 手続きが面倒 17.4% 他の金融商 品に魅力を感 じる 7.1% 貯蓄の必要 性を感じない 6.5% 家族が財形 貯蓄を行って いる 0.5% その他1.6%

金融機関の対応

・制度導入の際には、規定の設定、労使協定等必要な

手続きについて、きめ細やかに説明、対応している。

(17)

○勤労者にとって、計画的な財産形成に向けた自助努力は引き続き重要。

○制度普及・周知においては制度説明だけでなく若年期から貯蓄の重要性を説明

することが有効であり、企業や金融機関の役割も重要。

○国としても、普及・広報に向けた取組を強化する必要がある。

○勤労者にとって、計画的な財産形成に向けた自助努力は引き続き重要。

○制度普及・周知においては制度説明だけでなく若年期から貯蓄の重要性を説明

することが有効であり、企業や金融機関の役割も重要。

○国としても、普及・広報に向けた取組を強化する必要がある。

・勤労者世帯と勤労者以外の世帯における貯蓄額格差

・勤労者世帯における財産形成に向けた貯蓄余力の低下

・企業規模による貯蓄水準格差

・賃金水準の低い非正規社員の増加

○勤労者の貯蓄をめぐる状況

・契約件数・貯蓄残高の長期的な低下

・財形貯蓄制度の導入・利用の低下

・若年層の財形貯蓄制度利用率の低さ

・一部企業において制度の有効性を説くなどし、高い利用率を維持

○財形貯蓄制度をめぐる状況

2-3.勤労者の貯蓄と財形貯蓄制度をめぐる状況について

(18)

○雇用者世帯及び自営業主世帯の持家率及び持家率格差の推移

※総務省統計局「住宅・土地統計調査」

○雇用者世帯の持家率については、自営業主世帯

との格差が依然として存在している。

3-1.勤労者の持家をめぐる状況について

16

50.1 54.0 57.9 57.3 56.1 56.9 58.8 60.8 62.0 79.9 78.8 79.8 79.1 78.8 80.6 81.9 82.9 83.8 29.8 24.8 21.9 21.8 22.7 23.7 23.1 22.1 21.8 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0 90.0 100.0 雇用者世帯(持家世帯率) 自営業主世帯(持家世帯率) 自営業主世帯と勤労者世帯の持家率格差

(%)

○持家のない世帯の世代別住宅取得予定

○持家のない20歳代・30歳代世帯の約半数が、今後10

年以内に持家取得を予定している。

※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(平成26年)」 15.6% 15.6% 7.3% 2.7% 3.6% 18.8% 12.8% 3.6% 1.1% 0.7% 15.6% 14.8% 4.4% 4.3% 0.7% 4.7% 3.7% 1.6% 1.1% 0.0% 0.0% 2.1% 0.8% 0.0% 0.7% 20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 3年以内 5年以内 10年以内 20年以内 20年より先

(19)

100

110

120

130

140

150

160

170

180

190

200

10

20

30

40

50

H1

H5

H10

H15

H20

H25

貸出残高(兆円)

新規貸出額(兆円)

新規貸出額

貸出残高

(年度)

○新規貸出額は、平成7年度をピークに減少している。近年の住宅ローン市場規模は近年ほぼ

20兆円程度で

推移している。

○住宅ローン新規貸出額及び貸出残高の推移

※(独)住宅金融支援機構「業態別住宅ローンの新規貸出額及び貸出残高の推移」

【過去5年度分の推移】

年 度

新規貸出額(兆円)

貸出残高(兆円)

平成 22 年度

19.7

176.1

平成 23 年度

20.1

177.4

平成 24 年度

20.3

179.1

平成 25 年度

20.7

180.7

平成 26 年度

19.2

182.0

3-1.勤労者の持家をめぐる状況について

(20)

【過去5年度分の実績】

(単位:件、千円)

貸付件数

貸付決定額

融資残高

平成 22 年度

1,109

20,385,160

1,603,146,000

平成 23 年度

670

12,020,260

1,420,888,000

平成 24 年度

865

15,143,040

1,249,107,000

平成 25 年度

1,331

22,267,840

1,110,686,000

平成 26 年度

863

14,575,260

993,380,000

○ 平成26年度の財形持家融資の実績は、貸付決定件数が863件、貸付決定額は146億円となり、貸付件

数、貸付金額ともに減少している。

※厚生労働省労働基準局勤労者生活課調べ

3-2.財形持家融資制度をめぐる状況について

18

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

35,000

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

S52

S55

S58

S61

H1

H4

H7

H10

H13

H16

H19

H22

H25

貸付件数(件)

貸付決定額(億円)

金額

件数

(年度)

○財形持家融資の推移

(21)

○住宅ローン市場における財形持家融資のシェアは、平成26年度において0.08%であり、中長期的

には減少傾向にある。

○住宅ローンの新規貸出額に占める財形持家融資の割合

3-2.財形持家融資制度をめぐる状況について

1.98%

0.08%

0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 0.00% 0.50% 1.00% 1.50% 2.00% 2.50% 3.00% 5年度 7年度 9年度 11年度 13年度 15年度 17年度 19年度 21年度 23年度 25年度 財 形 融 資 制 度 の 貸 付 決 定 件 数 住 宅 ロー ン 全 体 に 占 め る 財 形 持 家 融 資 の 割 合 貸付件数 (住宅金融支援機構) 貸付件数 (勤労者退職金共済機構) 貸付件数 (その他) 住宅ローンに占める 財形持家融資の割合 (貸付金額ベース)

(22)

○財形持家転貸融資の貸付件数は、平成24年10月の貸付金利引下げ以降、上昇に転じた。その後、平成

26年4月からの消費税増税の影響により減少し、平成27年1月に貸付金利低下により上昇した。

※住宅金融支援機構、勤労者退職金共済機構調べ

3-2.財形持家融資制度をめぐる状況について

【参考】財形持家転貸融資貸付金利の推移

年 度

4月

7月

10月

1月

年度平均

当初5年固定金利比較)1月(民間金融機関

平成24年度

1.28

1.22

0.92

0.89

1.08

1.02

平成25年度

0.85

1.04

0.97

0.92

0.95

1.01

平成26年度

0.92

0.91

0.90

0.83

0.89

0.88

平成27年度

0.86

0.86

0.81

0.84

【参考】財形持家転貸融資件数

年 度

貸付件数

平成24年度

758

平成25年度

1,142

平成26年度

751

20

0

50,000

100,000

150,000

200,000

250,000

300,000

350,000

0

50

100

150

200

250

300

350

400

450

24年

4-6月

24年

7-9月

24年

10-12月

25年

1-3月

25年

4-6月

25年

7-9月

25年

10-12月

26年

1-3月

26年

4-6月

26年

7-9月

26年

10-12月

27年

1-3月

27年

4-6月

27年

7-9月

新設住宅着工数(件)

貸付決定件数(件)

貸付決定件数

新設住宅着工数

※ 金利引下げ

○財形持家転貸融資貸付決定数及び新設住宅着工数(平成24年度~平成27年第2四半期)

※ 金利低下 ※ 消費税5%→8% ※ 金利低下

(23)

3-3.勤労者の持家と財形持家融資制度をめぐる状況について

・自営業主と比べ、持家の取得が進まず勤労者の資産形成が

進んでいない

・20代・30代世帯の約半数が、今後10年以内に住宅取得を

予定している

○勤労者の持家をめぐる状況

・融資実績は、中長期的に減少傾向

・低金利情勢下における民間住宅ローンへのシフト

○財形持家融資をめぐる状況

○勤労者の豊かで安定した生活の実現を図る上で、事業主と国の支援により

持家の取得を促進する財形持家融資制度の重要性に変わりはない。

○しかしながら、財形持家融資制度の利用率は低いため、認知度を高めるた

めの制度の周知とともに、勤労者のニーズに応じた対策を講じていくこと

が必要である。

○勤労者の豊かで安定した生活の実現を図る上で、事業主と国の支援により

持家の取得を促進する財形持家融資制度の重要性に変わりはない。

○しかしながら、財形持家融資制度の利用率は低いため、認知度を高めるた

めの制度の周知とともに、勤労者のニーズに応じた対策を講じていくこと

が必要である。

21

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