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スタ・リカの臓器移植法!ー世界の臓器移植法付
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臓器移植法研究会
ま え が き 79一一『奈良法学会雑誌』第6巻1号 (1993年6月〕 このシリーズでは、従来﹁ヨーロッパの臓器移植法﹂としてヨーロッパ各国の臓器移植立法およびその関連資料を、原典から翻訳 してきた。その後、一九九一年にマックスブランク外国・国際刑法研究所において、われわれは、その他の諸国の臓器移植立法の 調査を行い、いくつかの日本ではまだ知られていない立法が存在することを確認しえた。その結果、特に南米諸国においては一九 六0
年代の終わり頃から一九七0
年代前半という比較的早期の段階において、臓器移植に関する立法が存在していたことが判明し た。そこでこれらの新資料を含めて紹介するためにシリーズ名を今回から﹁世界の臓器移植法﹂と改めた(ヨ l ロヅパの立法につ いてもこのシリーズの中で継続して紹介していく﹀。なお南米の立法については、臓器売買が多くの国で禁じられているにも拘わ らず、横行している実態が一万すように、それが現実にどこまで実効性を持っているかについては、慎重な留保が必要である。残念 ながらその実態を把握するための資料は入手しえないのであるが、これらの諸国に関する資料がまったく存在しないわが国におい ては条文のみの訳出でも幾ばくかの意義はあろう。第6巻1号一一80 翻 訳 コスタ・リカ共和国議会は以下の法律を布告する
人への移植に関する法律
第一条 人の死体の臓器及び体組織(
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とは、生者への移植という治療目的、学術的調査ないし研究の目的を以て、 本法の定めに従って行うことができる。 第二条 右の臓器及び組織の摘出及びその使用は、当該手術のために専門化された者の手により、相当な方法を以て、旦つ本法の定めが 指定する病院又は医療施設においてのみ、これを行うことができる。政府は、一般保健法三三条に従って右指定を行わなければな ら な い 。 第三条 何人も、自らの死体を治療、学術的調査ないし研究の目的に付託する意思を表明することができる。そのためには、前条に定め る施設の一に書面により通知しなければならない。若しくは右手続の書面による委任が必要である。右の意思も反対の遺志も明ら かでないときは、臓器及び体組織の移植ないし学術的研究目的での摘出は、死者の家族の書面による、次条に定める形式での同意 を以て、これを行うこと、ができる。 第四条 推 定 上 の な おE
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提供者が実際に提供するか否かに関しては、残された配偶者の意思が、死者に子があり、その子が成年 に達している場合には、その子の意思、死者の両親若しくは年長の兄弟の意思との一致の下に、この順序において優先する。各グ ︹ 訳 注 ︺ ルl。フ内の優先順位の決定は、それが決定された場合常に、後続のグループの優先順位の決定に優先する。 本条が効力を生ずるためには、死体の所在地に且つ同意・不同意の決断のなされる時に居合わせた親族による明示的意思があれば足りる。親族が居合わせない場合、当該医療施設の長若しくはこれを代理する者の承認を以て、 第五条 臓器及び体組織の移植目的での使用に同意すべき者が署名の技能若しくは能力を有しないときは、意思の表明は、当該医療施設 の長の面前でこれを行うことができる。この医療施設の長は、記録文書を作成しこれに二名の証人と共に署名しなければならない。 第六条 ︹ 摘 出 を ︺ 行 う こ と が で き る 。 臓器及び体組織の摘出を行うためには、その者の死亡が、受容者の身体に対する手術を行うべき医師とは異なる一名の医師によ り事前に確認されていなければならない。右確認は、相当な機械的手段によって補完された臨床的判断によってなされなければな らない。右のこと全てにつき、死亡の実態を事後確認した複数の医師が署名する文書が作成されなければならない。 右文書には、摘出された臓器及び組織、それが供されるべき目的、死者の姓名、法律上の身分、死亡の時刻及び場所並びに死亡 した状況の記録が残されなければならない。 第七条 '81 -コスタ・リカの臓器移殖法 ある者の死亡が法医学的症例を構成するときは、体組織の摘出ないし処分は、監察医
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ろが当該可能的提供者 につき司法調査のために必要な処理を行った後にのみ、学術研究若しくは移植の目的のために行うことができる。但し、監察医が 体組織の摘出を許可することができる条件並びに、本法第三条並びに第四条の定めるところに合致する条件が備わっており、監察 医の検討及び推断に影響を及ぼさないと思量される場合に限る。 第八条 死体が監察医機関(。a
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田町)の直接管理下にあるときは、当該機関の長ないし病理学局3R
門 戸 。 ロ 号 H V m H Z H O M 江田)の長は、独立の文書を作成し、当該機関において手術が行われる場合には組織の摘出にあたる医師と共に、署名しな ければならない。その他の場合には、医療機関の長は、直ちに監察医機関に対して、第六条後段に示された諸デ l 夕、並びに、当 該施設に入った際に当該人物が呈していた状況、症例の推移、死亡の場所及び時、死因に関する診断、死亡を確認した医師の氏名、 及び移植目的で摘出された組織の詳細な諸関係を明らかにする報告書を送付しなければならない。第6巻1号一-82: 第九条 提供者の臓器若しくは組織の摘出は、当該目的のために訓練を受けた人員によってなされなければならない。 第十条 移植手術は、通常の治療手段が尽くされ、且つ患者の健康を回復するために他の方法がない場合にのみ、行うことができる。 第十一条 移植手術を担当する医師は、受容者に対して、当該手術が含む危険及びその可能的な合併症につき充分に情報を与えなければな らない。右情報は、受容者が未成年若しくは無能力者である場合にはその法定代理人に、若しくは、受容者が、その状態の故に、 手術の重大性を評価できない場合には、受容者と同居している者に与えられなければならない。 受容者の承諾、若しくは右の事情がある場合の、代理人若しくは前段に定める者の承諾は文書で表明されなければならない。 関係人が署名の技能若しくは能力を有しないときは医師及び複数の証人の署名する-証明書において表明されなければならない。 この書面上の同意は当該の外科的行為が一旦なされれば最終的なものであり且つこれに異議を申し立てることはできない。 第十二条 第五条の定める文書の原本は臓器若しくは組織の摘出が行われた施設に保存されなければならない。また写し一通が司法 調査機関法医学部(官凶宮ユ
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U V 申し出により右文書の写し一連を入手することができる。 当該手術に参画した医師は 第十三条 治療若しくは学術調査目的で摘出された臓器及び体組織に対する報酬若しくは代価の支払いは 第十四条 移植または学術調査目的での臓器及び体組織の獲得を営利目的で媒介する者は して定める刑を以て処罰される。 如何なるものもこれを禁止する。 死体官漬罪の行為者として、刑法典が右罪に対第十五条 その点につき複数の証人の前で書面により同意した成人は、生存提供者となることができる。推定上の生存提供者は、四親等ま での血族若しくは一一一親等までの姻族又はその配偶者である受容者のためにのみ、且つ、提供のための外科的行為の危険及び可能的 結果がその者に説明された後にのみ、提供を行うことができる。 第十六条 本法は、公布と同時に効力を発し、その効力を発した日より六十日を超えない期間内に行政府により規則制定が行われなければ な ら な い 。 右、行政府へ通知する 共和国議会 サン・ホセ一九七四年八月八日 ア ル フ ォ ン ソ ・ カ l ロ・ツニ l ハ 大統領 ホセ・ミグェル・コラ I レス・ボラl ニョズ 次席秘書官 ロベルト・ロッシ l ジャ・ハム、ホア 83一一コヌタ・リカの臓器移殖法 筆頭秘書官 大 統 領 府 サ ン ・ ホ セ 一九七四年八月二
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日 執行、公布 ダ ニ エ ル ・ オ ド ゥ ベ l ル 保健大医 ヘ ル マ ン ・ ヴ ア イ ン シ ュ ト ッ ク ・ ヴ ォ ル フ ォ ヴ ィ ッ チ ハ 葛 原 力 一 二 ﹀ ︹ 訳 注 ︺ 訳者が口頭で質問したコスタリカの裁判官によれば、本条の文言は矛盾を含んでおり、ここにあげられた全員の意思が第6巻1号一-84