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私たちの暮らしと民主政治

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Academic year: 2021

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第3学年○組 社会科学習指導案

1 単元 私たちの暮らしと民主政治

2 指導観

単元観

生徒観

近年,公職選挙法改正案の実施による選挙権年齢の引き下げか ら,国政に参加する有権者が増加傾向にある。しかし,その一方 で,マスメディアの情報に翻弄され,正しい政治的判断ができな い課題がある。今後,私たちは,民主的な国家,社会の形成者と して情報を正しく読み取り,政治に参画する力を身につける必要 がある。 本単元は,政治的無関心,特に若者の投票率の低下問題を具体 的に取り上げ,政治やマスコミとのかかわりについて理解させ, 国民として1票の価値に気付かせることをねらいとする。国民主 権を担う公民として必要な基礎的教養を養う上で大変意義深い。 本学級の生徒は,日本の防衛事情や外交関係など現代社会の抱 える諸課題について,大まかな知識はあるものの,日本国憲法と 法律に基づく基本的な政治の仕組みについては,○割の生徒が 「あまり知らない」と回答している。また,テレビやインターネ ットを通じて,社会的事象に関する興味・関心はあるものの,一 部のメディアの情報だけに着目したり,それだけから持論を構成 したりするなど,メディアリテラシーはもとより,複数の視点か ら客観的に判断する態度が十分に備わっているとは言い難い状 況である。将来,生徒がよりよい社会の形成にかかわる上で不可 欠な思考力,判断力,表現力の育成が求められている。

指導観

本単元の指導にあたっては,学習指導要領の公民的分野内容(3)「私たちと政治」(イ)「民主政治と政治参加」「(略)ま た,国会を中心とする我が国の民主政治の仕組みのあらましや政党の役割を理解させ,議会制民主主義の意義について考えさせる とともに,多数決の原理とその運用の在り方について理解を深めさせる。さらに,国民の権利を守り,社会の秩序を維持するため に,法に基づく公正な裁判の保障があることに理解させるとともに,民主政治の推進と,公正な世論の形成や国民の政治参加との 関連について考えさせる。」と示されているように,我が国の政治が日本国憲法に基づいて行われていることの意義について理解 させるとともに,民主的な国会・社会の形成者として主体的に政治に参画する力を養うことをねらいとする。 そのためにまず,歴史分野で学習した既習事項と関連させて学習課題を設定する。ここでは,ゲティスバーグの演説と日本の倒 幕運動を提示し,それらの目的を比較しながら「政治とはなにか」を問う。次に,前時に設定した学習課題をもとに,政治の仕組 みについて追究する。ここでは,国民の代表である議員を選出するための選挙制度について基本的な知識を習得する。また,世論 とマスメディアの役割を通じて,選挙にはメディアを通じて発信される情報が大きな役割を果たし,国民の意見である世論は政治 を動かす原動力となることに気づかせる。ここでは,大手新聞社の新聞記事を比較し,それぞれに独自の論調があることに気づか せ,多様性のある報道が客観的な政治判断を生む重要なツールであることに言及させる。最後に,国会の仕組みと内閣,行政の役 割について学習し,学習課題に対する解を追究する。

3 単元の目標

◯国や地方公共団体の政治に対する関心を高め,民主政治により良く運営していくためにはどのような仕組みが

必要か,また自分はどのように政治に関わっていけばよいか,意欲的に追求し,民主的な社会生活について考

えることができる。【関心・意欲・態度】

○現代社会の諸課題について対立と合意,効率と公正などの視点から多面的・多角的に考察するとともに,主権

者としての政治参加の在り方について考察することができる。【思考・判断・表現】

○国や地方公共団体の政治に関する新聞記事や法令,判例などの資料をインターネットや書物など様々な方

法で収集・選択し,政治や社会の現状や課題について読み取った図表をまとめることができる。【技能】

○多数決の原理や政党の役割,公正な裁判の保障などについて理解するとともに,国民の政治参加の重要性

を理解し,その知識を身につけることができる。【知識・理解】

(2)

4 指導計画【全5時間】

学習活動・内容

教師の支援

1 学習課題Ⅰを設定する。

○リンカーン大統領によるゲティスバーグの演説と同

時代の日本の動向を提示し,政治とは誰のためにあ

るべきものかについて考えさせる。

2 国民の代表を選ぶ選挙の意義を理解し,選挙制度

の特色についてまとめる活動を通して,課題につい

て言及する。

○教科書や資料集に掲載されている資料から,選挙制

度の歴史的編纂や特徴を読み取らせ,ワークシート

にまとめさせる。

3 世論がマスメディアに与える影響について新聞社

をはじめとするマスメディアの多様性の是非につい

て考察する。

○大手新聞社の記事を比較する活動を通して,新聞社

の立場を明確にすると共に,報道の多様性の価値に

ついて考察する。

4 国会の地位とその仕組みについて把握し,内閣と

の関係について特徴をまとめる。

○衆議院・参議院の基本的な知識を教科書で把握し,

議院内閣制の意味について整理する。

5 学習課題Ⅰをふり返り,これから求められる行政

の在り方について考察する。

○学習課題Ⅰに対する解をこれまでの学習内容と関

連づけて自分の言葉で説明させる。

5 本時 平成29年 ○月○日(○)公開授業 3年○組教室

6 主眼

国民が自ら状況判断して政治的な判断を行うことを保障する上で情報の多様性がもつ価値を捉えること

ができる。

【思考・判断・表現】

7 準備

① 学習プリント ②パソコン ③新聞社4社の記事

8 本時の過程

段 階 学習活動・内容 ○教師の支援と◇評価 形 態 配 時 導 入 1 大手新聞社の新聞記事を比較し,めあてを 確認する。 ・報道の多様性 ・マスメディアが国民に与える影響 ○同じ事象でも新聞社によって表現の仕方が 異なることに着目させるために,集団的自衛 権に関する4社の記事を提示する。 一 斉 1 0 分 展 開 2 多様なメディアの影響について調べる。 3 多様なメディアの価値について分析する。 ・メディアの多様性による情報選択の難しさ ・メディアの画一性による意識操作の危険性 ○多様なメディアの価値について資料をもと に分析させるために,賛否双方が生じる資料 を準備して活用させる。 ○現代の報道に対して肯定的に捉える場合は, 「放送法遵守を求める視聴者の会」の声明を 提示し,メディアによる偏った放送について 問う。 ○報道の多様性に対する否定的に捉える場合 は,池上彰「どうなっているの?ニッポンの 新聞」の主張を紹介する。 ○生徒自身が判断する上での利便性のみに着 目している場合は,国民が政治の判断をする 上でのメディアのあり方について問う。 ○情報の画一化が招く危険性について考察す ることが困難な場合には,第二次世界大戦時 の情報統制の様子を提示し,国民の情勢判断 はどうなったかを問う。 一 斉 ↓ 班 個 ↓ 一 斉 1 5 分 1 5 分 ま と め 4 本時の学習をふり返り,情報の多様化がも たらす価値について話し合う。 ・個人の視点(個人的価値観) ・市民の視点(公的価値観) ・批判的にメディアと関わる必要性 ○情報の多様化がもたらす価値について言明 する際には,主張・根拠・理由付けを明らか にして述べさせるために,ワークシートで三 角ロジックを提示する。 ◇ メディアの多様性について評価する際に, 画一的な情報の場合に生じるデメリットに ついて言及している。 【ワークシート】 個 ↓ 一 斉 1 0 分

【学習課題Ⅰ】

政治とはどのような活動なのだろうか。

報道の多様性の是非について考えよう。

めあて

報道の多様性の価値とは,

新聞をはじめとする報道が多様であることによって,国民は情報の妥当性を自ら吟味して

政治的判断や状況判断を行うことが可能になる。

まとめ

〈予想される生徒の反応〉 長所:様々な情報を知ることができる。 一つの物事の良い面と悪い面をそ れぞれ知ることができる。 短所:本当の情報が何か分からない。 情報が錯綜することで,人命に危害 が及ぶ可能性もある。

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参照

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