7.Gliolan を 用した悪性グリオーマに対する蛍光ガ イド下腫瘍摘出術 ―その導入と臨床経験― 早瀬 宣昭,楮本 清 (埼玉県立がんセンター 脳神経外科) Lacroixらは, 悪性グリオーマの 98%以上の腫瘍摘出 は生存率向上につながると報告した. Stummerらは, 5-ALA (Gliolan ) を用いた蛍光ガイド下腫瘍摘出術によ り腫瘍摘出度, および, 生存率が向上すると報告した. 以 後, 5-ALA を用いた蛍光ガイド下腫瘍摘出術が広く行 われるようになった. 5-ALA について, 国内では, コスモバイオ社により研 究用試薬として製造販売されている. 国内の施設では院 内倫理審査委員会の承認のもと, 患者本人に同意を求め, これを 用しているのが現状である.
海外では, EMEA で承認された medac社製 Gliolan が 用されている.
埼玉県立がんセンター院内倫理委員会において, 5-ALA の 用について medac社の Gliolan の 用承認 が得られた. Gliolan 用の条件としては, medac社の 行う講習参加, 認定が必要であった. 薬剤輸入に関して は, 代行業者を経由した場合, 費用が高額となること, 個 人輸入の場合, 手続きの煩雑さが問題であった. これら の問題点について説明し, 実際の臨床経験を報告する.