小学校における組織的な授業研究に関する研究-授業研究を活性化させるための要因と方法-
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(2) 考に,授業研究の特性を測定する質問項目を作. 4.1.では,授業研究を活性化させる要因を,. 成し,4件法で回答を得た。項目は,(1)新し. 教師の主観的評価によって規定した。それは,. い知識が獲得できる,(2)今後の実践に役立っ. (1)授業研究において,新しい知識が獲得でき. 内容である,(3)主体的に参加できた,(4)他の. ること,(2)他の教師と協働できたこと,(3)同. 教師と協働できた,(5)日頃の実践をリフレク. 頃の実践をリフレクションできること,の3点. ションできた,(6)総合評価,の6点である。そ. であった。つまり,授業研究に参加する教師の. して,総合評価を目的変数,それぞれの項目を. 総合評価を高めるためには,新しい知識を得る. 予測変数として重相関係数を計算した。その結. 場面を多く設定し,他の教師と協働して授業研. 果,今回の授業研究に対する総合評価の規定因. 究を進め,日々の実践をリフレクションできる. は、(1)知識の獲得,(4)協働,(5)リフレクショ. 振り返りの場を多く持つことであるといえる。. ン,が有意となった。. 5.2.授業研究の質的分析による考察. 4.2では,授業リフレクションの有効性を,. 4.2.省察を取り入れた授業研究の事例分析. 4年生外国語活動の授業で,授業リフレクシ. メンターと授業者の発話から分析した。ここで は,授業リフレクションが,授業者にとって自. ョンを取り入れ,授業研究を質的に分析した。. ここでいう授業リフレクションとは,自分の授 業の振り返りを取り入れた授業研究の方法の総 称で,教師の経験や内面過程に注目した研究手. らの実践をリフレクションし,自己やメンタ』 と対話することで,新たな授業実践を行うこと. が可能になることがわかった。つまり,授業リ フレクションが授業を改善し,教師の力量形成. 法である。. ここでは,講師経験4年日の教師Aの授業の. に有効に働くといえよう。. 後,筆者がメンターとなり対話リフレクション. 6、研究の成果と今後の課題. を行った。まず,筆者がデジタルカメラで撮影. 本研究では,組織的な授業研究を活性化する. した授業中の課題を提示し,授業者に振り返り. ための要因と方法について検討してきた。そし. をしてもらった。その結果,授業者は自らの具. て,授業研究に参加する教師の満足度を高める. 体的な言葉で授業改善の方法を述べることがで. 要因を統計的に明らかにすることができた。ま. きた。つまり,授業リフレクションを授業研究. た,授業リフレクションが授業改善に有効であ. に取り入れると,授業者は自らの実践をリフレ. ることも明らかにした。. クションし,自己やメンターと対話することで,. 今後の課題は,授業研究で得た教師の学びが,. 新たな授業実践を行うことができるといえる。. 各教室でどのように発揮され,組織的な授業研. 以上のことから,授業リフレクションが授業. 究が児童の能力形成にどのように寄与するのか. を改善し,教師の力量形成に有効に機能するこ. を明らかにすることである。そのための,授業. とが明らかになった。. 研究会の効果測定に関する研究を進めたい。. 5.考察. 修学指導教員 大根哲治・永田智子. 51授業研究の量的分析に関する考察. 指導教員 佐藤真. 一49一.
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