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研究室便り(2005 年度)

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Academic year: 2022

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研究室便り(2005 年度) 

卒業生の皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げま す。 

 

現在、西洋史学研究室のスタッフは、ドイツ中・近世史がご専門の神寳秀夫 教授を主任として、現代史(国際社会主義研究)の山内昭人教授、フランス中 世史の岡崎敦助教授の 3 名の先生方で構成されております。さらに、本年度よ り、福岡大学からドイツ現代史の星乃治彦先生をお招きし、中世から現代まで の幅広いテーマをカバーする充実した講義・演習が開講されています。また、

歴史学研究のための基礎訓練として実習が行われており、西洋史研究を始める にあたって知的生産の技術の修得やデータ処理の方法、歴史の見方や考え方を 理論的に把握すること、さらには自分のテーマを見つけ、研究史をおさえ、卒 業論文を完成させるまでの一連の作業・方法論について、大変きめ細かい指導 が行われています。恒例の卒論構想発表会も 3 年生の冬を第 1 回とし、最終的 に題目を決定する 4 年生の 11 月まで計 4 回が催され、学部学生は恵まれた環境 の中で、卒業論文を目標に日々研究に励んでおります。 

 

 学会・研究会活動につきましては、12 月には九州史学会西洋史部会、3 月と 10 月には九州西洋史学会が開催され、シンポジウムや合評会では遠方の研究者 もお招きするなど、大変充実した企画が行われました。また科研研究会「近代 国家研究会」、同じく科研研究会「西欧中世史料論研究会」、ラテン語読書会「タ キトゥスの会」など、研究会活動も活発です。昨年 10 月には経済学部との共催 でレウヴェン大学のエーリク・アールツ教授をお招きし、「カール 5 世期南ネー デルラントの経済と社会」と題する講演会が行われ、独・仏・英語が飛び交う 国際的な討論が繰り広げられました。さらに 1 月の COE「比較史料論研究会」で は、ブリュッセル自由大学のジャン=ピエール・ドゥヴロワ教授による西欧中世 初期の史料論に関する報告に、日本史研究者のコメントも交えた活発な議論が 行われました。このように研究室は、九州における西洋史研究の拠点、また学 術交流のトポスとして、周辺各大学・研究室のご協力とともに歩みを進めてお ります。 

 

 研究室に所属する学生は総勢 34 名となり、大変活気に溢れています。昨年は、

ここ数年間中断していた夏休みの合宿も復活し、皆で鹿児島に行ってまいりま

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した。現在、学部生の安部真代さんは交換留学生としてルートヴィヒ・マクシ ミリアン(ミュンヘン)大学に留学中であり、近年では学部生の間に留学する 学生も増えてきました。修士課程にはフランス中世史の千原隆太君と、イギリ ス中世史の安部恵理香さんが在学し、修士論文の作成に必死で取り組んでおり ます。昨年度修士課程を修了した大場はるかさんは、ドイツ学術交流会奨学生 としてミュンヘン大学博士課程に所属し、ドイツ近世史研究を継続しています。

また博士後期課程には、ブルガリアの社会主義運動を専門とする岡部直樹君、

現在スイス政府給費留学生としてバーゼル大学に留学中でドイツ‑スイス中・近 世都市史専攻の森崇浩君、古代ローマ史の谷本拓也君が研究者への道を邁進し ています。さらに、昨年は中世ブルゴーニュ国制史を専門とする中堀博司さん が課程博士論文を提出し、11 月に博士号を取得されました。この大変おめでた いニュースをもちまして、現況報告を締めくくりたいと思います。 

 

なお、本年度も引き続き、フランス近世史を専門とする小山啓子が助手とし て本研究室に常駐しております。これまで培われてきた研究室の良き伝統と今 後のさらなる発展に少しでも寄与できればと思っております。研究室の様々な 活 動 や 最 新 の ニ ュ ー ス に つ き ま し て は 、 ホ ー ム ペ ー ジ http://www.lit.kyushu‑u.ac.jp/his̲west/の方もぜひご覧下さい。 

 

卒業生の皆様、お近くにお越しの際は研究室にお立ち寄りいただき、後輩た ちを叱咤激励して下さいましたら大変幸いです。また、ご著書を刊行なされま した節には、是非とも当研究室にご寄贈くださいますよう、何卒よろしくお願 い申し上げます。 

 

末筆ながら、皆様のご健勝と一層のご発展を心よりお祈り致しております。 

 

2005 年 6 月 

(小山 啓子) 

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