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(1)

環元主義的文化景観解釈法

著者

中川 正

雑誌名

筑波大学人文地理学研究

13

ページ

111- 128

発行年

1989- 03- 25

(2)

人 文 地 理 学 研 究 澗 111セQRX@ 1989

還 元 主 義 的 文 化 景 観 解 釈 法

i

F

1

f

F

﹁ト

I 問題の所在

立 文化景観を形成する{ 同人の行為

監 ヲャGセャ jェ

百 柴 田 と 文 化

V 文 化 景 観 解 釈 の 手Jlu'i VI 結 び

I 問 題 の 所 在

筆 者 は 過 去5年間にわたって,合衆霞ノレイジアナナ

1

'

1

における墓地景観の研究を行ってきたがり,そ

の 際 に ア ン グIコサクソン系のプロテスタントが卓越する北ノレイジアナと,フランス系カトリックが大

多数を占める南ノレイジアナを対比させることを主限においてきた. 当初それは, この両地域における

対 照 的 な 文 化 が , い か に 異 な っ た 景 観 を 形 成 す る か と し づ 諜 題 の 追 究 を 意 図 し た も の で あ っ た が , 研

究過程において, この文化地理学の伝統的課題の前提に疑問が生じてきた. はたして,文化という実

体が人j 1"j他 人 を 超 越 し て 存 在 し3 人! 習を動かして景観を生み出すのであろうか? 景観形成要因として

の 文 化 の 存 在 が 証 明 で き る の で あ ろ う か ?

文化が景観を形成するというこのモデノレを,学問的に確立した地理学者は,アメリカバークレー学派

の1' -

l

t

である

Sauer

であろう. 彼は

1925

年 に 発 表 し た 論 文 「 景 観 の 形 態 学

J

2)において,文化地理学の

日的を文化景観を形成するプロセスを解明することであるとしたうえで,文化を営力とし,自然地域

を 媒 体 と し て 文 化 景 観 が 形 成 さ れ る と し づ 理 論 を 提 示 し た .

Sauer

にとって,文化は儲々の人間を超

越した実体で、あり,人々をその規範に従わせる存在であった.

Sauer

は,人文地理学は「人

l

i

o

f

J

組 織 や 文化のみを対象とし, 個人とは無関係の科学」わであるとした. この文化を実在化

( re

i fy)

して,そ

れ に 要 因 と し て の 地 位 を 与 え る 考 え 方 は , そ の 後 の::1とアメリカの文化地理学研究にしばしば現れてき た . た と え ば

Sauer

の弟子である

Kni f f en

は? 社会科学における文化地理学の位置づけを行う! 療に,

文 化 地 理 的 現 象 の 要 因 を , 動 物 と し て の 人

1

1

北 自 然 的 地 球 , 文 化 に 分 類 し そ の 中 で 時 間 的 ・ 空 間 的

に 変 化 の 最 も 激 し い 文 化 が , 最 大 要 因 で あ る と し た4)

Kni f f en

に と っ て も , 人

1

1

司は文化によって支

iセA EI:I意志は,地主主学の対象外とされていた.

Sauer

が提唱して以来半世紀にわたって,ブζ きな議論をI l 予び起こすこともなく受け入れられてきた

この文化概念は,

1980

年 に

Dunc an

5)の 強 い 批 判 を 受 け た . 彼 は , 人 と 遊 離 し た 文 化 の 存 在 は , い

かなる経験的データによっても証明され得ないうえに, JIlll苅を持った11;虫々の人

l

i

i

i

J

の行為の重要性を認 め る 常 識 的 判 断 に 反 す る も の で あ る と 論 じ た . この

Dunc an

の論文の歴史的考察に関しては,いくつ

かの反論があったがめ, 要 因 と し て の 文 化 の 存 在 が 認 め ら れ る か ど う か と い っ た 存 在 論 的 観 点 に 対 し

(3)

文 化 景 観 を 形 成 す る の は 人

i

習 を 超 越 す る 文 化 で あ る か , そ れ と も 個 人 個 人 の 入 院 の 行 為 で あ る か と

い う 問 題 は , 社 会 科 学 に お い て 全 体 論

( hol i sm

)

を と る か 還 元 主 義

( reduct i oni sm

)

を と る か と い う 根

木 的 な 議 論 に 関 連 し て い る7) 全体論的な立場は, 社 会 を そ の 構 成 員 と 構 成 員 間 の 相 互 作 用 以 上 の も

の と み な し , そ こ に 社 会 全 体 を 支 配 す る 精 神 , 伝 統 , 文 化 等 の 木 質 的 実 体 が 存 在 す る と 主 張 す る . JffiL

土 , 地 域 性 , 地 域 複 合 体 等 の 概 念 は , 基 本

H

守 に は こ の 立 場 に 基 づ い て い る . 一 方 , 原 子 論

( at om

i s m

)

や 個 体 主 義

( i n

d

i vi d

オ。ャ↓ウュI iャ iセG|j

和 以 上 の も の で は な い と い う 立 場 を と っ て い る . こ の 立 場 は , 涜 突 は 個 体 よ り な り ,

l

i

l'TIiJjl(1守なものの み を 真 実 と み な し 証 明 不 能 な 概 念 に よ る 現 象 説 明 を 排 除 す る . 自 然 科 学 は , 原 則 的 に 還 元 主 義 的 な

立 場 を と り , 多 大 な 成 果 を お さ め て き た .

人 間 を 個 人 で は な く 集 団 と し て 扱 っ て き た 地 理 学 は , 伝 統 的 に 全 体 論1'1守 な 立 場 を と っ て き た . 個 人 の行為をこと細かく検討したときに,マグロなスケーノレで、の考察が非常に困難になってくるために,

人 間 を 超 越 し た 自 律 的 文 化 の 概 念 は , 非 常 に 好 都 合 な も の で あ っ た . そ こ に 文 化 決 定 論 的 な , 人 間 不

NSIセ

自然現象とは異なり, 複 雑 な 社 会 現 象 を 偲 人 の 行 為 に 還 元 す る こ と は 不 可 能 で あ る と の 根 強 い 信 仰

ι

全 体 論 的 立 場 が と ら れ て き た 大 き な 原 因 で あ ろ う . 筆 者 は , も と よ り 全 対 的 論 な 立 場 を 否 定 す る

ヲアセ

い る が , 全 体 論 的 ・ 突 在 論 IJZ ] 概念の使用が,還元主義的な説明が及ばない次元に限られなければ,文

化 地 理 学 の 科 学 と し て の 発 展 が 望 め な い と 考 え て い る .

こ こ で 問 題 と な る の は , 還 元 主 義 的 な 批 判 を 行 う 地 理 学 者 も , 文 化 地 理 学 者 が 満 足 す る 代 替 案 を 十

分 に 提 示 し て い な い と い う こ と で あ る . 文 化 景 観 学 者 の 学 問 的 問 題 意 識 は , 農 地 , 家 屋 , 商 業 施 設 ,

工 場 , 森 林 , フ ェ ン ス , 道 路 , 宗 教 施 設 な ど と い っ た 具 体 的 な 景 観 要 素 か ら 何 が 読 み 取 れ る か と い う

ことである.

W

a g n e r and

1i kese1

l

8)が,文化景観研究の! ヨ的として提唱した景観の体系的叙述,

地域区分, 地理的変容における人間の役割の理解, 文化と文化コミュニティの理解が, 現 在 の 文 化

地 理 学 者 に お い て も , 大 き な 課 題 で あ る こ と に は 変 わ り な い . 人 間 の 主 観 的 知 の 定 性 的 叙 述 を 行 ‘ う

人 文 主 義 的 方 法 も , 集 団 関 の 相 互 作 用 に 重 点 を お く 社 会 地 理 学 的 方 法 弘 文 化 地 理 学 者 の 関 心 を 必 ず

し も 代 弁 し て い る と は い え な い . 本 研 究 は 以 上 の 問 題 意 識 の も と に , 個 人 の 行 為 が 文 化 j 号館を生み出

iセi N

そ の 還 元 主 義 的 方 法 が , 文 化 地 理 学 の 課 題 追 究 の た め に い か に 有 効 で あ る か , そ し て , そ の 方 法 の 限

界 は 何 か を 考 察 す る こ と に よ っ て , 全 体 論 的 な 理 論 の 必 要 性 を 再 検 討 す る . 本 稿 で は , 理 論 構 築 の た

めの具体的な文化景観の事例として,ノレイジアナの墓地を利用する.

E 文 化 景 観 を 形 成 す る 他 人 の 行 為

還 元 主 義 的 な 文 化 景 観 解 釈 理 論 は , 景 観 形 成 の 要 因 を , 文 化 , 社 会 , 環 境 な ど の 笑 在 化 し た 概 念 で

は な く , 実 際 に 意 志 を も っ て 行 為 を 為 す 個 人 に

1

認す. その開拓的な試みは,

N

ew

t on and Pul l i am

(4)

成することができる実体であるとの認識から,丸太小屋の解釈モデノレを,人間の行為のプロセスを演

終 的 に 捉 え る こ と に よ っ て 考 案 し た . こ こ で は , 彼 ら の 理 論 を 応 用 し , 発 j良させることによって, さ

らに適用性の高い文化景観解釈モデノレを構築する.

行為

( act i o

n

)

は , 理 性 的 存 在 に よ っ て な さ れ る 行 動 を 意 味 す る10)

Ma

c

I

n

t yrel l )

は , 人 間 の 行 動

に お け る 行 為 を , 物 理 的 運 動

( ph

yi scal

m

ov em

ent )

から区別した.

I

可じ物理的運動が,その文

m

K

よってまったく異なった行為を意味することがある. たとえば穴を掘るとし、う物理的運動も,その行

動 が 絡 を 埋 葬 す る た め に 行 わ れ る 場 合 と , 墓 地 に

1

植林するために行われる場合では,異なった行為と

してみなされる. プミを細ること自体は行為ではなく,ある目的がその行動に加わったI l 寺に行為とみな

さ れ る . そ れ ゆ え , 行 為 は 常 に 人 間 の 信 念

( b

e

l i e

f)

と論理的に結び付いており,言葉が意味ーを表現す

る よ う に 行 為 は 信 念 を 表 現 す る12) 文化景観の諸安素も,人々がそれぞれ目的をもって形成した行- 為

の 結 果 で あ り , そ の 個 々 に は 人 17司の信念が表現されていると考えられる.

人が文化景観要素を形成しようとするときに,彼は論理的な意志決定プロセスをたどる. そのプロ

セスは, アリストテレスによって,三段論法を応用した実践的; 世論にそデノレ化された. 典型的な三段

論法は, 大前提と小前提から必然的な結論を導き出す. た と え ば , す べ て の 人 間 は い つ か 必 ず 死 に

( 大前提), QWセj HI , 必然 IYJに日本人も必ず死ぬとし、う結論が導き出さ

れる 実践的推論も,大前提,小前提,結論によって構成されるが,大前提が人間の伺値・要求・{ 言

念であり, 小前提がその大前提を可能にすると行為者が判断する諸条件, 結 論 が 行 為 で あ る と い う

点で前者とは異なる この理論では,人々が望み,その要求を満たす諸条件が整ったと判断したJI,寺

人々は行為をおこす. たとえば南ノレイジアナの人が,

g

j

分の肉親の遺体を地上埋葬墓( 地上に建設さ

れ,その収納庫に遺体を安寵する墓) に埋葬したいとするならば( 大前提), 彼 が そ の 要 求 を 実 現 す る

ための様々な条利二が満たされたと判断した時司に( 小前提) 地上埋葬墓を建設する( 結論). 小前提とし

て , 彼 は 地 上 埋 葬 墓 を 建 設 す る た め の 資 金 を 持 た な け れ ば な ら な い し , 墓 を 建 設 す る 職 人 が い な け れ

ばならない. また法律がj也上埋葬墓建設を禁じではならないし,その墓地を所有する団体の人々もそ

れ を 認 め な け れ ば な ら な い . た だ 注13すべき点は,もし彼が地上埋葬墓を最初jか ら 望 ま な け れ ば , 同

じ条件は小前提にはならないということである. 様々な自然環境要素,法律,経済状況自体は,それ

のみで人の行為を生み出すものではなく,人の要求・価値・信念が行為を生み 11= 1 す: 最大要因で、ある.

自然・経済・社会環境は決定論的に景観を形成するのではなく,人の要求を許す必要条件にすぎない.

還元主義的立場では,すべての文化景観解釈が,個人のこの意志決定プロセスに還元される. した

がって, この個人の価値や信念自体は先験的な大前提とみなされ,その大前提の要因追究は,

2

U

次元

の問題として排除される. ここに還元主義的立場の浪界が見られるが,同H寺に, この方法を用いて行

N iセi

ら 人 間 の 価 値 の 要 因 を 追 究 す る こ と で は な く , 人 間 の {DTi 値を発見することである.

しかし,はたしてすべての文化景観要素が,究極的に俗人の大前提に還元できるのであろうか? ' 常

識 的 に 考 え て も , 文 化 景 観 は 一 人 の 行 為 の 結 果 と い う よ り は , 多 く は 様 々 な 集 団 に よ る 選 択 の 結 果 で

(5)

ないが,

z

u

の墓石

v

i

遺族達によって据えられたかもしれない. 墓地の設計,フェンス,植生は, コミ

ュ ニ テ ィ 全 体 の 話 合 い に よ っ て 決 定 さ れ る こ と も あ ろ う . 彼 ら は 意 見 を 戦 わ せ な が ら , 個 人 の 大 前 提

を 妥 協 さ せ な が ら , 集 団 と し て の 行 為 を 生 み 出 し た の か も し れ な い . だ れ 一 人 と し て , 他 人 と ま っ た

く同じ錨値観を持つことはないので, 文 化 景 観 形 成 プ ロ セ ス す べ て の 分 析 が 必 要 な よ う に 思 わ れ る

が,文化の概念を操作的に定義し葱すことによって, このジレンマは解消される. 次箪ーでは,新しい

文 化 の 定 義 が 示 さ れ , そ の 概 念 が い か に 文 化 景 観 解 釈 に 応 用 さ れ る か を 論 ず る .

直 個 人 の 価 値 と 文 化

しばしば異なった集団関に,兵なった価値パターンが観察される. ノレイジアナを歩くと,カトリッ

ク が プ ロ テ ス タ ン ト よ り も , 墓 碑 と し て ク ロ ス を よ り 頻 繁 に 使 用 し て い る こ と が わ か る . ま た フ ラ ン

ス系の人々は, ア ン グ ロ サ ク ソ ン 系 の 人 々 よ り も , 地 上 埋 葬 墓 を 好 ん で い る . ここでは,そのような

集団関による景観の差異の単純な一事例を仮定して,その場合の意志決定のノミターンを検討する.

まず最初に,ある地域に

100

人の構成員を有するグノレープ

A

とグノレープ

B

が 存 在 し , 彼 ら が そ れ ぞ

れ 墓 地 A と墓地 B を 建 設 し た と 仮 定 し よ う . も し 一 人 が 一 つ ず つ , 同 時 に 墓 石 を 購 入 す る と す る な ら

ば,

200

の笑践的 j世論が行われる, こ こ で は , オ ベ リ ス ク が 最 も 高 価 な 墓 石 でp 人 々 の 要 求 実 現 を 妨

げる条件が経済的なものだけであると仮定する. グループ A のうちの

8

0

人と, グループ Bの中で

' 2

0

が オ ベ リ ス ク を 最 も 欲 す る 墓 石 で あ る と み な し た が , 実 際 に は グ ル ー プ

A

4

0

人とグノレープおのお人

が,オベリスクが高知すぎると判断したため{ に そ の 要 求 を 話 こ す こ と は で き な か っ た ( 第 l 表)•

換 言 す れ ばp 彼 ら の 小 前 提 は 大 前 提 を 満 た す こ と が で き な か っ た . こ の グ ル ー プ A とグループ Bの差

異 は , 統 計 的 に 有 意 で あ る ( P

0. 001)

. すなわち, グループAの オ ベ リ ス グ を 欲 す る 要 求 傾 向 と 実

際に購入する行為傾向は, グループ

B

のものよりも強い. ここでは

2

柴田で、統計的に有為な差異

が 見 ら れ る 要 求 傾 向 を

f

文 化 要 素

J

( cu

l t u

re tra

i ts)

, 行 為 傾 向 を

f

有 形 文 化 要 素

J

( m

at eri al cul t ure

tra

i ts)

と定義することにする.

文 化 要 素 や 有 形 文 化 要 素 は 相 対 的 な 概 念 で あ り , 従 来 の 文 化 概 念 の よ う に , 必 ず し も 集 団 す べ て に

共通である必要はないお) グループAのうち

2

0

v

i

,オベリスクを欲していないが,それで、もオベリ

スクを欲する強し、要求傾向はグループ A の 文 化 要 素 で あ る . グ ル ー プ Bの文化要素はy 逆 に オ ベ リ ス

クを欲する人が少ないというネガティプなものである.

第1表 文 化 要 素と 有 形文化要素の仮説的事例

オベリスクを欲する 要 求 . 10li{1症を持つ人

オベリスクを購入した人

グループ A

( N =

1

0

0

)

80

( 文化要素)

40

グノレープB

( N =100)

20

5

( 有形文化要素)

χ2

72. 000

( P

セoN@

0

0

1

)

35. 125

(6)

ま た , 文 化 要 素 自 体 は , 世 代 を 受 け 継 い だ り , 伝 統 的 で 、 あ っ た り す る 必 要 も な い14) ノレイジアナに

才dいてオベりスクは,

18t

! t 紀にはほとんど使用されておらず>

19

世 紀 末 に 増 加 し 始 め た

1

定行であっ

アこ・

1

9

-'

立紀の人々は,

18t

! t 紀の人々からその知

i

値 を 受 け 継 い だ 、 わ け で は な か っ た . 現 在 流 行 し て い る

メモリアノレノ4ーク用の墓石や,墓石に死者の生前の写真をイすけーるとしづ要求も,集団11olJで 有 為 な 差 異

が 見 ら れ る と き に 文 化 要 素 と み な さ れ る

一 方 , 文 化 は 多 数 の 文 化 要 素 か ら 帰 納 的 に 導 き 出 さ れ る , あ る 集 団 の 価 値 や 要 求 の 叙 述 的 モ デ ノ レ と

セIエ N R シ ェ N

ジアナのカトリックは,プロテスタントに比べてセントラノレクロス, クロス, f . 象,小柄を好む傾向を

よ り 強 く 有 す る . 各 々 の 景 観 要 素 を 欲 す る 割 合 を

2

集 団 で 比

1

設 し た 場 合 , 景 観 要 素 に よ っ て 統 計 約 数

な る が , カ ト り ッ ク の 儲 値 的 傾 向 を 叙 述 す る 擦 に , カ ト リ ッ ク は そ れ ら の も の を プ ロ テ ス タ ン

ト よ り も 好 む と 一 般 化 す る こ と が で き る . こ こ で は , 文 化 を そ の 一 般 化 し た そ デ 、 ノ レ と し て 捉 え , 要 因

QQセj N S

や シ ス テ ム と し て 捉 え る こ と を し な い が , 複 合 体 や シ ス テ ム 等 の 実 体 と し て の 存 在 の 可 能 性 を 否 定 す

る も の で は な い . ず こ だ , そ の 存 在 を 証 明 し 得 な し 、 も の と し て 考 察 対 象 外 と し , 文 化 を 諮 問 要 因 と し て

ではなく,集団の特性を表現する叙述モデノレとして理解する.

な お 本 稿 で は , 有 形 文 化 要 素 を 文 化 要 素 か ら 区 別 し た . こ の 定 義 に よ る と , 文 化 要 素 を 有 形 物 質 へ

の 現 れ を 通 し て 推 測 す る こ と が で き る . 理 論 lめ に は 一 時 的 な 千 ラ 為 も 文 化 要 素 と み な す こ と が 可 能 で あ

る が , 人 々 が 購 入 し た り 建 築 し た り す る 有 形 物 質 が , 観 察 が 答 易 で 、 永 続 性 の あ る 行 為 の 証 拠 で あ る こ

と は 疑 い 得 な い . 有 形 物 質 そ の も の は 有 形 文 化 要 素 で は な い カ " そ れ が 集 団 関 の 比 較 に よ っ て , 有 意

な 差 が あ る と 観 察 さ れ た と き に 有 形 文 化 要 素 に な る . 以 前 の

1

fti

で は 〈 第1表), オ ベ リ ク を 購 入 す る

強い傾向がグノレープA の有形文化要素であり, セセ b N

文 化 要 素 を 有 形 文 化 要 素 か ら 導 く 方 法 は , 実 践 的 推 論 を 応 用 す る こ と に よ っ て 得 る こ と が で き る .

行 為 は 大 前 提 と 小 前 提 が 満 た さ れ た 結 果 で 、 あ る た め , 大 前 提 は 行 為 と 小 前 提 か ら 導 き 出 す こ と が 可 能

で、ある. 第 1 表において, グループ A とグループ B の行為の寿喜果のみが明らかであると

i

反定すると,

ブて前提を発見するためには,雨グノレープの小前提を比較しなレテればならない. こ の 例 に お い て は , す

で に 小 前 提 は 経 済 的 条 件 の み で あ る と 仮 定 さ れ て い る . したカミって, もし両グノレーフ。の耳笠済的条件が

類 似 し て い れ ば , 彼 ら の 文 化 要 素 は 有 形 文 化 要 素 に 対 応 し て し 、 る と み な し て よ い で あ ろ う . しかし,

もしグノレープAが グ ル ー プBよりも裕福であるならば,小条イ:':1二 の 差 異 に よ っ て 有 形 文 化 要 素 が 生 ま れ

た こ と が 考 え ら れ る た め に3 文 化 要 素 の 発 見 は 困 難 に な る . こ の よ う に , 集 団 に よ る 儲

f

直 観 の 有 為 な

差 異 ( 文 化 要 素 ) を 発 見 す る た め に , 文 化 景 観 の 差 異 ( 有 形 ヌ : 化 要 素 〉 と 諸 条 件 ( 小 前j 是 〉 を 検 討 す

ることが必要で、ある.

有 形 文 化 要 素 と し て 現 れ て い る 文 化 景 観 の 集 盟 関 の 差 異 は , こ の よ う に 文 化 要 素 と 諸 条 件 の 結 果 で

あ る と 解 釈 さ れ る . こ の 場 合 の 文 化 要 素 は , あ る 意 味 で は 文 イ ヒ 景 観 の 要 因 で あ る と も 言 え る が , 従 来

の 実 体 と し て の 文 化

i

1J ! { 今念がになってきた説明要因としての地イ立は持たない. 従来は,文イ

i

二が人間を動

(7)

! 匂 , す な わ ち 価 値 ノ ミ タ ー ン が 行 為 傾 向 ( 文 化 景 観 パ タ ー ン 〉 に 反 映 す る と い う 意 味 で の 説 明 要 因 で あ

る. 換言すれば, この説明図式は「グノレープ Aが グ ル ー プ B より多くのオベリスクを有するものは,

よ り 多 く の グ ル ー プ A の 人 々 が オ ベ リ ス ク を 欲 し た か ら で あ る 」 と い う ! 司 語 反 復 的 な も の で あ る . し

か し , 文 化 景 観 に 現 れ た 諸 条 件 を , 人 々 の 価 値 パ タ ー ン と 区 別 す る こ と は , 他 の 説 明 に 先 立 っ て 行 わ

な け れ ば な ら ず , そ の こ と に よ っ て 不 確 実 な 結 論 に 飛 躍 す る こ と が 避 け ら れ る . 諸 条 件 と 文 化 要 素 を

まず区別した上で, セj _

ろう.

W 集 団 と 文 化

木 稿 の 定 義 で は , 文 化 は 集 団 関 の 比 較 に よ っ て 導 き 出 さ れ る も の で あ る た め , 集 団( gr oup) 概 念 の

明 確 化 な し に は , 文 化 概 念 は 理 解 さ れ 得 な い . 社 会 学 者 は , 集 団 と い う 域 念 を 「 特 定 の 共 同 国 際 を か

かけ, 多少とも共属観をもち, 相 互 作 用 を 行 っ て い る 複 数 の 人 々 の 社 会 的 結 合

J

15) と 定 義 し て い る

が , 還 元 主 義 的 に 文 化 景 観 の 解 釈 を 行 う 際 に , こ の よ う な 定 義 の 前 提 す べ て を 厳 格 に 受 け 入 れ る こ と

は国難である. HI piセ

田 概 念 の 再 定 義 を す る こ と に す る .

カ テ ゴ り ー は , 一 定 の 基 準 に よ っ て 分 類 さ れ た 人 々 を 意 味 す る . そ の 指 標 は 性 別 , 人 種 , 年 齢 , 居

住 地 , 職 業 , 血 液 型 な ど , 無 数 に 存 在 す る . ど の 人 間 も 他 人 と は 異 な る た め , い か な る カ テ ゴ リ ー も

等 質 に な る こ と は な い . カ テ ゴ リ ー は , 実 体 で あ る 個 人 を 複 数 に ま と め る 慨 念 的 枠 組 み で あ る が , カ

テ ゴ リ ー 自 体 は 実 体 で は な い . しかし, こ の カ テ ゴ リ ー 間 の 文 化 景 観 に は , 意 味 あ る 差 異 が 見 ら れ る

場 合 と 見 ら れ な い 場 合 が あ る . た と え ば 墓 地 に お け る ク ロ ス の 使 用 頻 度 は , ノ レ イ ジ ア ナ の カ ト リ ッ ク

と プ ロ テ ス タ ン ト の 間 に は 意 味 あ る 際 だ っ た 差 異 が 見 ら れ る が , 血 液 型 が A 型とB型のカテゴジ

- 1

'1=¥J

Vこ は 意 義 あ る 差 異 が 見 ら れ な い . な ぜ な ら ば , 人 々 は グ ロ ス を 使 用 す る か 否 か に よ っ て , 宗 教 的 カ テ

ゴ リ ー へ の ア イ デ ン テ ィ テ ィ を 表 現 す る こ と が で き る が , 血 液 型 に 対 し て ア イ デ ン テ ィ テ ィ を 示 す こ

と は ほ と ん ど な い か ら で あ る . 本 稿 で は , 人 々 が ア イ デ ン テ ィ テ ィ を 表 現 す る と 推 定 さ れ る カ テ ゴ リ

ー を 集 団 ( gr oup) と定義する. この例では,カトリッグ, プ ロ テ ス タ ン ト は 集 団 と 考 え ら れ る が A

型 や B 型 の 血 液 型 は , お そ ら く は 単 な る カ テ ゴ リ ー に す ぎ な い .

カ テ ゴ リ ー と 集 団 の 差 異 を さ ら に 明 確 化 す る た め に , ま ず 理 論 的 に い か な る カ テ ゴ リ ー が 可 能 で あ

る か を 検 討 し , 次 に そ の カ テ ゴ リ ー の 中 で , 何 が 集 団 と み な さ れ る か を 考 察 す る . 包 括 的 な カ テ ゴ リ

ー の 図 式 と し て , こ こ で は 空 間 次 元 , 時 間 次 元 , 項 自 次 元 か ら な る 3次 元 座 擦 を 提 示 す る ( 第11玄1).

現 在 と 過 去 の す べ て の 人 類 は , 空 間 次 元 と 時 間 次 元 の ど こ か に 位 置 づ け ら れ る . 人 文 地 理 学 が 対 象 と

す る 空 間 次 元 の 最 大 値 は 地 表 面 全 体 で あ り . 時 間 次 元 の 最 大 箱 路 は , 人 類 の 発 生 か ら 現 在 ま で で あ る .

カテゴリーはこの最大の時空間次元を,任意のスケ一/ ルレで

きる. j地也球的スケ一/ルレでで、は,空問次元はアジア, ヨーロッノ七 アフリカ, アメリブJ, オセアニア ,tZAセ@ 極 に 分 割 す る こ と が 可 能 で あ る . ス ケ ー ノ レ を 変 え る と , 分 析 目 的 に 応 じ て ア メ リ カ を ア ン グ ロ ア メ リ

(8)

(

まずこノレイジア 西部に,

中西部,

, ? r 、 J i -T A t l f

キ1)スト教

ナは北ノレイジアナと南ノレイジアナに

仏教

イ ス ラ ム 教

ユ ダ ヤ 教

ヒンズー教

そ の 他

づ士

t

!

f

¥

J

できる. }奇j也的スケーノレでは, 人 々 を 近 隣 地 区 単 位 に 分 類 す る こ と

時 間 次 元 も 任 意 の 時 代 に 区 分 す も可能である.

る こ と が で き る . 合 衆 国 で は , 時 代

は 先 史11寺代と歴史13寺代に分説され,

! J 主史11寺 代 は 植 民 地 時 代 , 連 邦H寺代,

南 北 戦 争 前 の 時 代 , 南 北 戦 争 時 代 な

ミクロ どに j玄分することができる.

l 年 単

1

0

年単位,

なスケーノレでは,

カ ト リ ッ ク

1臼単位に分割する 1 月単位,

位,

プロテスタント

こ と も 可 能 で あ る .

この11寺 空 間 次 元 に , 様 々 な 項 目 次

時間 次 元

元 を オ プ シ ョ ン と し て 加 え る こ と が

4三ァ

スiて

人種,

N ゥ ゥェセィ

3 次元的カテゴリー図式 第1図

所 得 , 職 業 な ど , 人 社会階級,

教,

簡 を 区 分 す る し 、 か な る 指 標 で も よ

またそれをいかなるスケーノレで、分割してもかまわない. たとえば項目次元に宗教を選択したとす

く,

キリスト ユ ダ ヤ 教 な ど に 区 分 す る こ と が で き る .

ヒンズー教, 仏教,

それをキリスト教, るならば,

長 またプロテスタントはパプテスト, プロテスタントV,こ

ギリシャ正教, ローマカトリック,

教は,

これらの 地理学的研究においては,

ベ ン テ コ ス テ な ど に 細 分 さ れ る . メソジスト,

ノレーテノレ, 老派,

時 空 間 の 座 擦 を 考 慮 に 入 れ て 行 わ な け れ ば な ら な い . し、かなる項目的カテゴリーも,

人 々 が ア イ デ ン テ ィ テ ィ を 表 現 す る と 予 想 さ れ る も の は 限 ら れ て これら無数のカテゴリーの中で,

人 々 は 南 北 ル イ ジ ア ナ の 地 域 的 ア イ デ ン テ ィ テ ィ の 差 ノレイジアナの空間次元上に,

すことえば, いる

アングロサグソン系の; 農民の子孫で、あり,南ノレイ 北ルイジアナの大多数の人々は,

異 を 認 め て い る

フ ラ ン ス 系 の 人 々 の 子 孫 で あ る が , 彼 ら は 単 に 起 源 が 異 な る と い う 以 上 に , 独 自 ジ ア ナ の 大 多 数 はp

復 興 時 代 , 大 恐 慌 時 代 な の 地 域 感 情 を 有 し て い る . 時T問次元上には,人々は南北戦争前,南北戦争,

地 位 の 表 現 に 関 す る 価 値 観 の 変 化 を 表 現 し ど の 時 代 を 意 識 し て お り , 墓 地 景 観 に 彼 ら の 家 族 , 個 人 ,

ている.

宗 教 集 団 で あ その中で最も墓地景観に関連が深い集団は,

項 目 次 元 に 推 定 さ れ る 集 団 も 存 在 す る .

l

弓じキロ

キリスト教徒とユダヤ教徒が! 可じ墓地を使用することは希である.

ろう. ノレイジアナでは,

まずこ人種的集

そ れ は ノ レ イ ジ ア ナ 墓 地 に お い て 一 般 的 な セ グ リ ゲ ー シ ョ ン に よ っ て 認 め る こ と が で き 一 般 的 に 異 な っ た 墓 地 に 埋 葬 さ れ る .

カトリックとプロテスタントは, スト教徒でも,

(9)

る . カ ト リ ッ ク 墓 地 で は , 黒 人 セ ク シ ョ ン が , 大 多 数 の │ 主 人 の 基 と は

jJI

J

に 設 け ら れ て い る . プ ロ テ ス

タ ン ト で は , 黒 人 とl主人が別々の墓地を持つことが多い. 北ノレイジアナの市営墓地の多くは, しばし ば白ノ¥耳主用となっている. さらに,者1)市と] 史村のカテゴリーも,独自のアイデンティティのヨー

I

ti

と な る で あ ろ う . ノ レ イ ジ ア ナ の 都 市 の 墓 地 で は , 整 然 と し た 区 間 が , 直 線 的 な 通 路 に よ っ て 作 ら れ て

いる. 家族の墓は, コ ン ク リ ー ト の 聞 み に よ っ て 他 の 民 族 の も の か ら 区 分 さ れ て い る . 墓標の多く

は , そ れ が 設 置 さ れ た の 流 行aに そ っ た も の で あ り , 墓 の 装 飾 は 全 国 に 一 般 的 で あ る も の が 多 い . こ

れ に 対 し て 農 村 墓 地 は , 基 を そ の 地 方 の 流 儀 で 配 列 し , 家 放 の 基 を

1

m

む行為は例外的である. 主主将主と

しては, ロ ー カ ノ レ な も の か ら 全 国 的 な も の ま で 様 々 な 形 態 が 存 在 す る

人々が文化を論ずるときに,しばしば無意識に,様々な次元とスケーノレの集団を仮定している. たと

え ば , あ る ニ ュ ー オ リ ン ズ の 墓 地 内 の 一 つ の 地 上 位 葬 芸 を 想 定 し よ う その花樹岩の基には,ク lコスと

死 者 の 生 前 の 写 真 が 付 け ら れ て い る . 空 間 的 な 次 元 を マ ク ロ ス ケ ー ノ レ で 、 検 討 す る と , 火 葬 を 行 わ な い

特 性 は , こ の 芸 が 西 洋 社 会 一 般 の 特 性 を 反 映 し て い る こ と を 示 し て い る . 墓 に 刻 ま れ て い る 英 語 の 墓

碑は,英語圏に見られる特性を示している. ノレイジアナナH内のスケーノレを考えると,地上J

l

1

1葬は市ノレ

イ ジ ア ナ に 一 般 的 で あ る . これらのいわゆる文化的特性は, こ の 地 上 埋 葬 芸 の 景 観 要 素 の 頻 度 を , 無

HQ iセセj N

時 間 次 元 で 検 討 す る と , 時 代 的 な 流 行 が そ の 墓 に 反 映 し て い る こ と が 理 解 で き る . ニ ュ ー オ リ ン ズ

に お い て , 人 々 が 墓 地 に 埋 葬 さ れ る の は

1

8

世 紀 半 ば 以 降 の こ と で , そ れ 以 前 に は , 人 々 は 教 会 の 建 物 の

下 や 壁 の 中 に 遺 体 を 埋 葬 す る こ と を 理 想 と し て い た . ま た ニ ュ ー オ リ ン ズ に お い て , 墓 碑 を フ ラ ン ス 誌

で は な く 英 語 で 作 る こ と が 一 般 的 に な っ た の は ,

1

9

世 紀 後 半 に な っ て か ら の こ と で あ る . 比 較 的 ミ ク

ロなスケーノレで、見ると,大理石よりも花嵐岩の墓が流行するのは

1940

年 以 降 で あ り , 死 者 の 生 前 の 写

真 が 流 行 す る の は

1960

年以降である. このように人々は,しばしば時間的集団! 日

1

の 頻 度 の 比 較 を 行 う

項 目 次 元 を 検 討 し で も , 様 々 な 集 団 が 発 見 さ れ る . 宗 教 次 元 を マ ク ロ ス ケ ー ノ レ で 、 捉 え る と , 火 葬 を

行 わ な い 習 額 は , 仏 教 や ヒ ン ズ ー 教 に 対 し て , キ リ ス ト 教 的 な も の と い え よ う . クロスの墓標もキリ

ス ト 教 の ア イ デ ン テ ィ テ ィ を 示 し て い る . よ り ミ ク ロ に 見 る と , キ リ ス ト 教 で も カ ト リ ッ ク 教 会 へ の

アイデンティティが, ク ロ ス の 使 用 に 反 映 し て い る と 見 る こ と も 可 能 で あ ろ う . 人 種 の 次 元 で 検 討 す

ると,死者の写真を好んで用いるのは,ノレイジアナでは白人で、ある.

こ の よ う に 一 つ の 墓 が , 様 々 な 次 元 の 様 々 な ス ケ ー ノ レ の 集 団 の 価 値 パ タ ー ン を 反 映 し て い る . しか

し観察者は, こ の 文 化 的 特 性 を , 一 つ の 墓 の 分 析 の み で 発 見 す る こ と は で き な い . 彼 は た と え

にでも,ある集団と他の集団の比較を行っている. 個人の{ H l

i

値 は 様 々 な 文 化 パ タ ー ン を 杭 成 す る 要 素

で あ る が , 文 化 の 発 見 は , 集 団 レ ベ ノ レ の ス ケ ー ル で の み 行 う こ と が 可 能 で あ る . 文 化 要 素 の 発 見 の た

め に は , 景 観 要 素 に よ っ て 様 々 な ス ケ ー ノ レ の 柴 田 を 予 想 し , 集 団 関 の 頻 度 の 比 較 を 行 う こ と が 必 要 で

ある. こ の 事 例 に お け る 英 語 の 墓 標 は , 合 衆 国 内 の 都 市 , カウンティ, j十

i

レベノレの比較では,特兵な パ タ ー ン を 示 す 集 団 を 発 見 で き な し 、 か も し れ な い が , 国 際

n

e

¥

l

の比較によって,英語│ 韮! の集団にみられ

る 有 形 文 化 要 素 を 発 見 す る こ と が で き る . ま た 土 葬 の 行 為 ノ ミ タ ー ン は , 現 在 の 世 界 座 に お い て ,

(10)

と他の宗教との比較,またはカトリックとプロテスタントの比較によって認定できる.

以上のように,文化が様々なスケーノレの集団の比較を前提としているとするならば)

L ew

i s

の「文

化を発見する手がかりとして, 人間の景観の一要素の果たす役割は, 他 の 要 素 以 上 で も 以 下 で も な

いJ 1 6 ) という判断は不適切であろう. 地理学者がどのスケーノレの集団に文化モデノレを枯築したいかに

よ っ て , 景 観 要 素 の 重 要 性 は 異 な っ て く る . もし彼が)

1

8

世 紀 と 比 較 し た 現 在 の ニ ュ ー オ リ ン ズ の 文

化 要 素 を 発 見 し た い な ら ば , 教 会 の 下 や 壁 に 埋 葬 す る こ と に 対 す る 墓 地 へ の 埋 葬 と い う 景 観 要 素 が 霊

安な手がかりとなるが,土葬は手がかりとはならない. もし彼が,現在の北ノレイジアナと比較した南

ノレイジアナの文化を叙述したいならば,地下埋葬墓に対する地上埋葬墓が有効な指標となるが,墓地

へ の ド と し づ 要 素 は 指 標 に は な ら な い . 文 化 の 叙 述 を 行 う と き に , 景 観 要 素 の 重 要 性 は 集 団 の ス ケ

ー ル に よ っ て 兵 な り , 等 し く な る こ と は ほ と ん ど な い .

文化を研究する学者達は, しばしば民俗文化

( f o

l k

cu

l t u

re)

と大衆文化

( popul ar

cu

l t u

re)

という

概念を,ある特定のスケーノレに対応する文化として用し、てきた. しかし, この概念がし、かなる次元の

し、かなるスケーノレの集毘に対応するものであるか,明確な定義は行われてきていない. 現代的なメモ

リ ア ル パ ー ク の 墓 石 や 死 者 の 写 真 な ど , 大 衆 文 化 の 要 素 と 考 え ら れ て い る 景 観 要 素 は , 現 在 と 過 去 の

合 衆 国 の 比 較 , 現 在 の 合 衆 国 の 都 市 と 農 村 の 比 較 , 現 在 の 合 衆 国 と 発 展 途 上 国 の 比 較 に よ っ て , 有 形

文 化 要 素 と し て 認 め ら れ る 場 合 が 多 い . これに対して,墓地に芝生を生育させない慣行や,おもちゃ

を基におくことなど,民俗文化とみなされている景観要素は,現在の北ノレイジアナと南ノレイジアナの

比較,過去と現在の北ノレイジアナとの比較,および現在の北ノレイジアナの農村と都市を比較すること

によって, しばしば有形文化要素と認められる.

この民俗文化,大衆文化とし、う概念は,叙述的j刊誌として) ' 目し、られる限りにおいては有効な概念で あ る が , そ れ が 本 質 を 持 つ 実 体 で あ る と 実 在 化 さ れ た 時 に 混 乱 が 生 じ る . こ の 概 念 を 実 在 化 す る 人 々

は , そ れ ぞ れ の 概 念 の 本 質 を 説 明 し よ う と 努 力 す る .

1

芝俗文化の木質は,伝統1:1,ヲ ローカノレ,農村

IY

9

と 叙 述 さ れ , 大 衆 文 化 は 現 在 の も の で , ア メ リ カ 的 で , か つ 都 市 的 で あ る と さ れ て い る17) そ れ で は

この2概 念 が 包 括 し な い 伝 統 的 な 合 衆 国 の 都 市 文 化 や , 現 在 の 発 展 途 上 国 の 都 市 文 化 な ど は 定 義 さ れ

な く て も よ い の だ ろ う か ? も し 彼 ら が 文 化 は 民 俗 文 化 と 大 衆 文 化 に よ っ て 構 成 さ れ て い る と 考 え る な

ら ば , 彼 ら は 他 の カ テ ゴ リ ー に 属 す る 文 化 が 存 在 し な い こ と を 証 明 し な け れ ば な ら な い .

そ れ で は こ の 民 俗 , 大 衆 文 化 の 概 念 を 利 用 す る こ と な し に , い か に 文 化 変 容 と 呼 ば れ る 現 象 を 理 解

すればよいのだろうか? ここで南北ノレイジアナにおける仮説的な事例を

A

い て 考 察 し て み よ う ( 第

2

表). ノレイジアナの墓地すべてが,ある指標によって台地南部タイプ, フランス系ノレイジアナタイプ,

メモリアノレパークタイプの

3

類型に分類されたと仮定する.

1

9

3

0

年と

1

9

8

0

年の両年に渡って,北ノレイ

ジアナの有形文化要素は台地南部タイプが卓越する傾向であり,南ノレイジアナの有形文化要素はフラ

IセNI 1.:、ず

れの地域においても)

1980

年に

1930

年 よ り も 著 し く 減 少 し そ の 代 わ り に 「 大 衆 文 化

J

要素であるメ

モリアノレノミークタイプがj曽加した. しかし, このメモジアノレノミークタイプが卓越するという有形文化

(11)

第2表文化変容の{ 反説的事例

北ノレイジアナ セG￝セ

墓 地 タ イ ブ

1930( %) 1980( %) 1930( 克) 1980( %)

台地南部タイプ 90 60 15 10

フランス系ノレイジアナタイプ 5

80 50

メモリアノレパークタイプ 5 40 5 40

1930年 か ら1980年 に か け て の 景 観 変 化 は , ル イ ジ ア ナ の 人 々 がp 局 地 な 集 団 か ら 国 家 的 集 団 に , ア

イ デ ン テ ィ テ ィ の 表 現 対 象 を 移 動 さ せ て き た こ と を 意 味 す る . 文 化 変 容 と 呼 ば れ る 現 象 は , この人々

の ア イ デ ン テ ィ テ ィ の 変 化 を 示 し て い る 場 合 が 多 い .

この集屈の定義において, も う 一 つ 解 決 す べ き 課 題 が 存 在 す る . あ る カ テ ゴ リ ー が , 人 々 の ア イ デ

ン テ ィ テ ィ の 表 現 対 象 で あ る こ と が 予 想 さ れ て も , そ の カ テ ゴ リ ー の 設 定 が , 人 々 の ア イ デ ン テ ィ テ

ィを最も忠実に表現しているか否かに関する判断は困難である同たとえば,北ノレイジアナと市ノレイジ

ア ナ は , 人 々 が ア イ デ ン テ ィ テ ィ を 表 現 す る 集 団 と み な さ れ る が , 南 北 ノ レ イ ジ ア ナ の 境 界 に

i

却して,

地理学者の│ 笥で厳密に一致した見解は存在しない18) しかし, こ こ で 考 慮 し な け れ ば な ら な い こ と

は , ア イ デ ン テ ィ テ ィ の 対 象 と し て の 集 団 は , 人 々 の 頭 の 中 に 存 在 す る も の で あ り , 実 体 と し て 人 間

の 外 に 存 在 す る と い う 証 明 は で き な い と い う こ と で あ る . 各 々 の 偲 人 は , 他 人 と は 異 な っ た ア イ デ ン

ティティを示す. ある人にとっての北ノレイジアナが,他の人にとって南ノレイジアナであることはp し

ば し ば 見 ら れ る . 実 体 と し て の 集 団 の 存 在 が 証 明 で き な い 以 上 , 地 理 学 者 の で き る こ と は , 人 々 が し 、

か に 集 団 を 知 覚 し て い る か を 様 々 な 指 標 を 用 い て 発 見 す る こ と で あ り19) ,厳密に境界の定まった柴田

を 発 見 す る こ と は で き な い . し た が っ て , 従 来 の 研 究 成 果 や 景 観 の 鋭 察 に よ っ て , あ る 程 度 操 作 的 に

集 団 を 定 義 す る こ と が 正 当 化 さ れ る . し か し 後 述 す る よ う に , そ の 操 作 的 な 集 団 間 の 比 較 か ら , さ ら

に 人 々 の ア イ デ ン テ ィ テ ィ パ タ ー ン の 実 態 に 却 し た 再 定 義 も 可 能 で あ る .

V 文 化 景 解 釈 の 手III翼

本 章 で は , 以 上 の 概 念 検 討 を も と に , 還 元 主 義 的 文 化 景 観 解 釈 の 一 例 を 提 示 す る . そ の 際 に , 筆 者

のノレイジアナにおける墓地研究を具体的な事例として用いる. 筆者はp ノレイジアナを皆う62,500分の

l の 地 形 図 か ら , そ の 最 も 中 心 に 近 い 墓 地 と , 郡 庁 所 在 地 の 代 表 的 墓 地1つ ず つ の 討236墓 地 を 抽 出

し,その各々における墓地景観を, 実 地 調 査 に よ っ て 記 述 し た ( 第

2

!

1

)

研 究 の i時 間 次 元 は , 調 査 を 行 っ た1984年12月から1985年5月 現 在 の も の と し て 設 定 さ れ , 空 間 次 元 の 最 大 値 は , ノLイジアナ州

である.

ま ず , 文 化 を 導 出 す る た め に は , 様 々 な 集 団 を 設 定 し な け れ ば な ら な い . 空11北 11寺11北 項 目 次 元 に 様々な集屈が奴定されるが, ここでは研究が困難な時間次元上の集団設定を便宜上省I l 唱し (1)北ノレ

イジアナと南ノレイジアナ, (2)カ ト リ ッ ク と プlコテスタント) (3)白人と黒人) (4)都 市 と 農 村 の4種 類 の

集団を設定した. 南北ノレイジアナは, 従 来 の 研 究 に 基 づ い て 便 宜 的 に 設 定 さ れ た 皮 界 に よ っ て 定 義

(12)

S A

PL E

CLASSI FI CATI O

j

I

K

I

l

第2国 サンア。ノレ墓地の分類

一 一 一 時

o

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So

u

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B

ou

n

d

ary

その墓地が1,

0

0

0

人以上の人口を有するI l l

J

に立地するかどうかで決定された. こ れ ら の 基 準 に よ っ

て,各々の墓地は,

4

種類の集団ラベノレを持つことになった.

つ ぎ に , 墓 地 景 餓 を 要 素 に 分 解 し , 各 々 の 要 素 の 頻 度 を 集 団

l'li]

で比較しなければならない. 景観: 炭

素は,

f

i } [ 察可能な物体や性質を意味し, 1浪で識別可能な墓石,装}!i¥i,植生,フエンス, 1"ヨ

なくし 商I 百積,墓の

Jm

葬 方 向 , 墓 の 数 な ど , 測 定 可 能 な 要 素 を も 含 む . 本 研 究 の 事 例 の 場 合 , あ る 墓 地

の 景 観 要 素 を 記 述 す る と き に , そ の 要 素 を 墓 地 単 位 に 墓 地 特 性

( tra

i ts)

として抽象化することによっ

て,集団関の比較が3 より操作j=jJ]Vこなる. たとえば地下埋葬墓〈墓地景観要素) が,

1

- 5

0

%

以上の墓

が地下埋葬である. ( 墓地特性) として表現されたと仮定するならば,各々の墓地は「特性有り

J

,ま

たは「特性なし」のし、ずれかに分類される21) この「特性有り

J

の墓地割合を,各集団ごとに比較す

ることによって,有形文化要素が導き出される. この時に,

X

2の検定などの統計的検定が,有形文化

要 素 を 定 義 す る 有 効 な 方 法 と な る . 適 切 と み な さ れ る 有 意 水 準 ( こ の 事 例 の 場 合 は

o

.

001) が設定さ

れ,それによって

2

集 団 関 に 有 為 な 差 が み ら れ な い と い う 帰 無 仮 説 が 棄 却 さ れ た と き に , そ の 景 観 要

素から有形文化要素が発見される.

i 50%

UJ

二の墓が地下埋葬墓であるj としづ特性の分布を集団こ

(13)

第3表地下埋葬墓の割合別墓地数

j出下 j虫非再三 当

ミ 団

5 0 %未 満 5 0 %以 上

jヒルイジアナ 8 140

南ノレイジアナ 71 17

( χ2=140. 426 P孟0. 001)

カトリック 50 11

プロテスタント 29 146

CX

2

=86. 867 P孟O. 001)

白人 54 124

黒 人 25 33

CX2= 3. 202 P>0. 001)

者[jili 34 45

農 村 42 115

( ; : 2=6. 385 P>0. 001)

るが,黒人と白人I 'M'J, 都 市 ・ 農 村 問 に は 有 為 な 差 が み ら れ な い 〈 第3表)• ここで, 地 下 埋 葬 を 可 能 に

す る 諸 条 件 ( 小 前 提 ) の 検 討 が 必 要 と な る . ここ

では,分布図や,他の資本! とをもとに南北ノレイジア

iャ|| ェ iiセj {セャ

済 ・ 法 律 条 件 な ど が 検 討 さ れ , そ の 結 果 , そ れ ら の

諸条件の差其を考慮に入れても,柴田向の{ Jlli値パタ

ー ン ( 大 前 提 〉 の 差 異 を 否 定 す る こ と が で き な い と

い う 結 果 に な っ た . その時に, 南北ノレイジアナと

カ ト リ ッ ク ・ プ ロ テ ス タ ン ト の 文 化 要 素 が 発 見 さ れ

た と み な さ れ る . も し 景 観 に 現 れ た 柴 田 的 な ノ ミ タ

ーンがほとんどブ寸言提に起因するものであると判的

i

さ れ た な ら ば , 集 団 景 観 比 較 に よ っ て 導 か れ た 統 計

数 値 に よ っ て , 人 々 が 地 下 埋 葬 を 行 う こ と に よ っ

て, カトリック・プロテスタントの宗教的集団よりも,南北ノレイジアナへの地域的集団に, より強い

ア イ デ ン テ ィ テ ィ を 表 現 し た と 推 測 す る こ と が 可 能 で あ ろ う . こ の よ う に , 各 景 観 安 奈 の 頻 度 を 柴 田

ご と に 比 較 す る こ と に よ っ て , 有 形 文 化 要 素 が 導 出 さ れ , そ の 集 団 関 の 諸 条 件 を 比 較 す る こ と に よ っ

て文化要素が導かれる.

こ の 分 析 に よ っ て 得 ら れ た 結 果 は , 集 団 の 特 性 を 表 現 す る 文 化 と い う モ デ ノ レ に 統 合 さ れ る . 筆 者 の

研究事例では, 51話 類 の 景 観 要 素 が 集 国 ご と に 比 較 さ れ , そ の 結 果 , 文 化 要 素 と し て 認 め ら れ た 安 素

が , 各 集 団 ご と に ま と め ら れ た . ここでは事例の紹介を,北ルイジアナと南ノレイジアナの文化の統合

に限定するが, 宗教的, iセi そ れ ぞ れ 独 自 の 文 化 が 構 築 さ れ た こ と は , 言 及 の

{

ll I i 値があろう. ただしこの方法では,経済条件という小前提の差異が大きい白人・黒人間の文化導出

はできなかっ

7

こ.

分 析 し た51景 観 要 素 中30安素に,南北ノレイジアナ11jJの 有 形 文 化 要 素 が 導 出 さ れ た ( 第4 茨)• それ

ぞれの小前提を検討した結果, この30要素を要求する価値傾向には, 有 為 な 差 呉 が 存 在 す る と 判 断

され, それらの

1

illi

値 傾 向 は 文 化 要 素 と し て 認 め ら れ た . この分析の結果, iAセM

アナの集団の価値パターンが, 叙述! 刊に文化として表現される. 北ノレイジアナ文化は, 人 々 を 地 下

に,足を東に向けて埋葬させることを適当とする. 地下: J :

l

l

l

葬 墓 は , やj廷 に 置 く 墓 石 に よ っ て , ま た 家 族 を ま と め る コ ン ク リ ー ト の 枠 取 り に よ っ て , そ の 存 在 位 置 を 示 さ な け れ ば な ら い . 死 者 に 敬 意 を

は ら う た め に は , 墓 石 に 当 時 流 行 の 模 様 を 刻 印 す る こ と が 望 ま れ る . これに対して,

W

J

ノレイジアナ文

化 は , 人 々 を 地 上HII葬 墓 を コ ン ク リ ー ト 棺 な ど の 地 上 に 埋 葬 す る と こ を 特 権 と し 死 者 に 敬 意 を 示 す

方 法 と し て い る . こ の 地 上 に 現 れ た 墓 は , そ れ 自 体 で 墓 石 の 役 割 を 果 た し て い る た め に , 人 々 は そ れ

以 外 に 墓 石 を 置 く 必 要 性 を 感 じ な い . このような解釈は,叙述的に行われることが詐! こされ, ここに現

(14)

第4表 南北ノレイジアナにおける特性別墓地割合

墓 地 特 性

っ“

γι

特 性 を 有 す る 墓 地 の 割 合 ( % )

北ノレイジアナ 南ノレイジアナ

地 下 埋 葬5 0 %以iニ

クロス1 0 %以 上

コンクリート棺埋葬2 0 %以 上

足 を 東 に 向 け る 埋 葬 方 位 足 と 頭 に 泣 く 墓 石1 0 %以 上 地 上 埋 葬 墓1 0 %以 上 立 体 式 コ ン ク リ ー ト 結 埋 葬 セントラノレク 1コス

十字架( 象の墓石

墓 石 と し て の 像1 %以 上 小 柄

立 体 式 墓 地( mausol eum)

握手の墓石モチーフ

3種類以上の墓石モチーフ

1t,(jiの墓石モチーフ 小羊の墓石モチーフ

コンクリート

フリーメーソンJ墓 石

樹 木

天を指さす墓石モチーフ 教 会 の 所 有

入居; の混合

パ ル ピ ッ ト 墓 石 コ ン ク リ ー ト 区 画 内 の 砂 オ ベ リ ス ク 墓 石 草 を 生 育 さ せ な い 地 面 複合式基 5 0 %以 上

自然石の墓石

コンクリート区! i l ii¥)うの大理石片

コンクリート区西

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4

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d Q U 1 i r o ρ b q L

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d

140. 4 134. 2 108. 6 102. 8 101. 2

83. 2 80. 7 77. 0 65. 6 62. 6 62. 2 60. 6 35. 6 32. 5 29. 4 27. 1 25. 5 24. 7 24. 5 22. 5 21. 8 20. 4 19. 5 18. 1 17. 1 16. 6 15. 9 13. 7 12. 5 11. 3

構 築 さ れ た も の で あ り , 先 験 的 な 決 定 安

I

E

I

と し て 存 在 す る も の と は み な さ れ な い . す な わ ち , 文 化 は 地 域 や 集 団 の 特 性 記 述 を 行 う う え で 有 効 な 叙 述 的 概 念 、 と み な さ れ る

最 後 に , 有 効 な 墓 地 景 観 特 性 を 指 と し て , そ の 集 団

I

M

1

の 分 布 の 残 差 か ら , j栄 作1(1守 に 定 義 さ れ た 集 聞を, よ り 適 切 に 人 々 の ア イ デ ン テ ィ テ ィ を 表 現 す る も の に 再 定 義 す る こ と が 可 能 で あ る . こ の 事 例 の 場 合 , 当 初 南 北 ノ レ イ ジ ア ナ の 境 界 は , 従 来 の

7

iW

jt

を 参 考 に 操 作 的 に 設 定 さ れ た が , 分 析 結 果 を も と に, こ の 定 義 を 改 良 す る こ と が 可 能 で あ る . 様 々 な 統 計 的 操 作 が そ の 方 法 と し て 可 能 で あ る が , ここ で は 一 例 と し て , 有 形 文 化 要 素 が 発 見 さ れ た 景 観 要 素 を 単 純 に 組 合 せ て 地 図 上 に 表 現 す る 方 法 を 月 二j¥,、

(15)

第3 国 市ノレイジアナ,' ,ヲ墓地特性の分布

え る 墓 石 が

l O

%

t J J

二が選択され,各々の墓地において,

5

つ の 安 素 中 , 幾 つ が 該 当 す る か を 地 図 上 に

落 と し た ( 第31玄1) . このうち, 3つ以上南北ノレイジアナ特性を持つ墓を市ノレイジアナタイプ, 2つ

以 下 の も の を j ヒノレイジアナタイプとすると,ェゥゥセ@

l

f

r::iセャO}

テ ィ を , 比 較 的 忠 実 に 表 思 し て い る こ と が 理 解 さ れ る . し か し 境 界 線 に 近 し 叫 、 く つ か の1:七ルイジア

ナ 墓 地 ( た と え ば 地

1

5Z

1

上 番 号

8

G,

l l L

など) は,

Ih

ノレイジアナと内定義され, いくつかの南ノレイジ

ア ナ 墓 地 ( 1

2 P

8

J

な ど ) は , 北 ノ レ イ ジ ア ナ と 再 定 義 さ れ る こ と が 検 討 さ れ な け れ ば な ら な い ー こ

の よ う に , 地 域 集 団 の 再 定 義 や , 地 域

i

玄分を行う際に, 三 の 還 元 主 義 的 方 法 は 有 効 で あ る

VI 結 び

ャセイ

ゥ[iセQ N

体として捉え, ノレイジアナの文化景観が,主に北ノレイジアナアングロサクソン系プlコ テ ス タ ン ト 文 化

と,南ノレイジアナフランス系プJ ト リ ッ ク 文 化 に よ っ て 形 成 さ れ る と 説 明 し て い た . し た が っ て , そ れ

(16)

- 自然的要因が働いたと解釈されていた.

一 方 , 還 元 主 義 的 解 釈 は , す べ て の 文 化 景 観 が 個 人 の 自 由 意 志 の 結 果 で 、 あ る と み な す . し か し , 個

人は, 自 分 の 自 由 意 志 に よ っ て , 文 化 景 観 を 通 じ て 様 々 な 集 団 へ の ア イ デ ン テ ィ テ ィ を 表 現 す る た め

に , 操 作 的 に 定 義 さ れ た 集 団 関 の 比 較 を 行 う と , そ の 集 団 関 に 有 為 な 差 異 が 見 ら れ る 場 合 が あ る と 解

釈する. し た が っ て , 個 人 が ア イ デ ン テ ィ テ ィ を 示 す 対 - 象 は , 実 在 論 的 に 人 間 の 外 に 存 在 す る も の で

は な く , 他 人 の 頭 の 中 に 存 在 す る も の で あ る と み な さ れ る . 操 作 的 に 定 義 さ れ た 集 団 概 念 は , 集 団 の

設 定 を 空 間 次 元 上 に ば か り で は な く , 時 間 次 元 や 様 々 な 項

i

ヨ次元上に設定することを可能にした. ノレ

イ ジ ア ナ で は , 南 北 ノ レ イ ジ ア ナ 集 団 と カ ト リ ッ ク ・ プ ロ テ ス タ ン ト 集 団 は , 質 的 に 異 な っ た ア イ デ ン

テ ィ テ ィ の 対 象 と し て , 別 々 に 分 析 さ れ た . そ の 結 果 , 従 来 の 研 究 で は 明 ら か に な ら な か っ た ,

iilU

イ デ ン テ ィ テ ィ の 具 体 的 差 異 が 示 さ れ た . さ ら に 人 種 間 , 都 市 ・ 農 村 間 の 集 団 の 設 定 も 行 わ れ , そ れ

ぞ れ に 文 化 要 素 が 発 見 さ れ た . こ の 柔 軟 な 集 団 設 定 は , 様 々 な ア イ デ ン テ ィ テ ィ の 現 れ で あ る 文 化 景

観解釈を, よ り 現 実 に 即 し た も の に す る う え で 有 効 で あ る . 説 明 要 因 で は な く , 叙 述 モ デ ル と し て 利

用 さ れ る 文 化 概 念 も , 集 団 や 地 域 の 特 性 記 述 と し づ 文 化 地 理 学 の 呂 的 に か な っ た 概 念 と し て 有 効 で あ

ろう.

し か し , 本 稿 の 方 法 に は , い く つ か の 解 決 す べ き 課 題 が 存 在 す る . 本 稿 で は , I 日人と集団を結ぶも{

のとして, アイデンティティという慨念を用いたが, はたしてマクロスケーノレでのノミターンすべて

が,アイプンティティの現れとして捉えられるかどうかは, さ ら に 検 討 の 余 地 が あ る . さ ら に 本 語jで

は,個人個人が意志決定を行った; 場合を集団レベノレで、考察することによって,証言緯的モデノレを導出し

たが,

2

人 以 上 の 話 合 い に よ っ て 行 わ れ る 行 為 に 関 す る 検 討 は 行 わ れ な か っ た . この点に,

*

J

して,

Ne wt on and Pul l i am

- D

i N

apol i

が月礼、た,省略三段論法というモデノレ22) の 応 用 が 検 討 さ れ な け れ ば

ならない

本語; で紹介した還元主義的方法論において,全体論的な概念や理論がどのように位置づけーられるの

で あ ろ う か ? ま ず , 本 研 究 の 方 法 は , 他 人 の 価 値 や 信 念 を 先 験 的 に 与 え ら れ た も の と み な し そ の 他

i

値や{ 言念の: 要因追究を,景観解釈の目的としなかったところに,その限界があることを理解しなけれ

ば な ら な い . な ぜ{Iilll 人がそのような{ iili{1宣 を 持 つ に い た っ た か に 関 す る 説 明 は , 還 元 主 義 的 方 法 で は 不

可能であり, こ こ に 全 体 論 的 方 法 が 応 用 さ れ る 余 地 が あ ろ う . 還 元 主 義 的 方 法 は , 人 々 の 価 値 パ タ ー

ン の 発 見 に は 有 効 で あ る が , 説 明 に は 不 適 当 で あ る

さ ら に , す べ て を 個 人 の 行 為 に 還 元 す る こ と が で き る と し た 本 稿 の 方 法 論 の 前 提 を , 全 体 論 的 な 観

点から批判し,再検討することによって, よ り よ い 方 法 論 が 構 築 さ れ な け れ ば な ら な い . 常 識 は , 確

か に 個 人 の 意 志 の 重 要 性 を 認 め る が , は た し て 全 て の 行 為 が , 人 間 の 自 由 意 志 の 結 果 と 言 い 切 る こ と

ができるのだろうか? たとえば,母国語は, iセi

ら 当 人 の 意 志 に 関 な く 与 え ら れ た も の で あ り , 人 は 多 少 な り と も 言 語 の 影 響 を 受 け る の で は な い と い

う疑問は, 十 分 に 検 討 の 余 地 が あ ろ う . この疑問に答えるために, 社会学で、)=1干し、られている構造化

( st ruct urat i on)

理 論23)の 検 討 も 進 め ら れ る べ き で あ ろ う

(17)

り , 従 来 の 全 体 論 的 方 法 の 代 替 案 と し て 促 示 さ れ た . そ の 結 果 , 地 域 や 集 団 の 特 性 記 述 , お よ び 地 域

サiセti iセャ

の 必 要 性 が 提 示 さ れ た . 今 後p こ の 方 法 論 を よ り 操 作 的 に 改 良 し 建 設 的 に 検 討 し て い く こ と に よ っ

iIセェ よ り 強 力 な 担 論 が 確 立 さ れ

る も の と 考 え ら れ る .

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参照

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