東京都 区部 にお ける蓋鯵河 j l I 再生 のた め停 湧 水 に開ず る調 査研 究
基盤研 究(B)課題番号 18360277
平成 18年度 〜平成 19年 度 科学研 究 費補 助 金 (基盤研 究 B)研 究成 果 報 告書
平成
20
年3
月高 橋 信 之
(早稲 田大学 ・理工学術院 ・教授)
は し が き
研 究 組 織
研究代表者 研究分担者 研究分担者
高 橋 信 之 尾 島 俊 雄 増 田 幸 宏
交 付 決 定 額 (配 分 額 )
(早稲 田大学理 工学術院教授) (早稲 田大学理 工学術院教授) (早稲 田大学高等研 究所助教)
面 衰 癌垂 間接経費 経費 合計
平成 18 年度 5 ∝ )
0 5 ∞
平成 19 年度 4 0 0
1 2 0 5 2 0
合計 9 C K )
研 究 発 表
増 田幸 宏 (2007)
都 市 の 環 境 イ ン フ ラの 考 え 方 に つ い て
cuTE2006(第19回 都 市 熱 環 境 会 議 )
2007年4月 1臥 神 戸 フ イ‑ ル ドス タ ジオ
平川 哲 也, 増 田幸 宏 , 鍵屋 浩 司, 高橋 信 之, 尾 島俊 雄 (2008)
皇 居 周 辺 に お け る 風 の 暑 熱 環 境 緩 和 効 果 に 関 す る 研 究
日本 建 築 学 会 2007年 度 関東 支 部 研 究 発 表 会 研 究 報 告 集 Ⅰ,p.589‑592 2008年3月
岡留智 史、 増 田幸 宏, 鍵 屋 浩 司, 高橋 信 之, 尾 島俊 雄 (2008)
皇 居 周 辺 に お け る 暑 熱 環 境 の 実測 と体 感 ア ン ケ ー トに よ る 比 較 研 究
日本 建 築 学 会 2007年 度 関 東 支 部 研 究 発 表 会 研 究 報 告 集 Ⅰ,p.593‑596 2008年3月
天 田拓哉, 増 田幸 宏 , 大橋 征 幹, 鍵 屋 浩 司, 高橋 信 之, 尾 島俊 雄 (2007) 東 京 臨 海 ・都 心 部 に お け る と ‑ トア イ ラ ン ド現 象 の 実 測 調 査 と 数 値 計 算
(そ の日 )日本 橋 川 周 辺 の 風 洞 実 験
2007年 度 日本 建 築 学 会 大 会 学 術 講 演 梗 概 集D‑1分 冊 環 境 工 学 Ⅰ,p.711‑712 2007年9月
増 田幸 宏, 瀬 野 太 取 大橋 征酪 鍵 屋 浩 司, 高橋 信 之, 尾 島俊 雄 (2007) 東 京 臨 海 ・都 心 部 に お け る ヒ ー トア イ ラ ン ド現 象 の 実測調 査 と数 値 計 寡
(そ の15) 東 京 駅 周 辺 の 風 洞 実 験
2007年 度 日本 建 築学 会 大 会 学 術 講 演 梗 概 集D‑1分 冊 環 境 工学 Ⅰ,p.713‑714 2007年9月
田村 私 淑 野 太 郎 , 増 田幸 宏 , 鍵 屋 浩 司, 高橋 信 之 尾 島俊 雄 (2007)
東 京 駅 周 辺 に お け る 海 風 の 空 調 負 荷 低 減 効 果 に 関 す る研 究 (そ の1) 実 測 概 要 と気 象 状 況
2007年 度 日本 建 築学 会 大 会 学 術 講 演 梗 概 集D‑1分 冊 環 境 工 学 Ⅰ,p.72ト722 2007年9月
宮下 悠 子 , 瀬 野 太 郎, 増 田幸 宏 , 鍵 屋 浩 司, 高橋 信 之, 尾 島俊 雄 (2007) 東 京 駅 周 辺 に お け る海 風 の 空 調 負 荷 低 減 効 果 に 関 す る研 究
(そ の2) 海 風 の 冷 凍 機 容 量 換 算 に よ る 評 価
2007年 度 日本 建 築学 会 大 会 学 術 講 演 梗 概 集D‑1分 冊 環 境 工 学 Ⅰ,p.723‑724 2007年9月
瀬 野太 郎, 増 田幸 宏, 鍵 屋 浩 司, 高橋 信 之 尾 島俊 雄 (2007) 東 京 駅 周 辺 に お け る 海 風 の 空 調 負 荷 低 減 効 果 に 関 す る研 究
(そ の3) 海 風 の 空 調 負 荷 削 減 量 の 検 証
2007年 度 日本 建 築 学 会 大 会 学 術 講 演 梗 概 集D‑1分 冊 環 境 工学 Ⅰ,p.725‑726 2007年9月
深 山 尚央, 篠 田 友 博, 増 田幸 宏 , 高橋 信 之, 尾 島俊 雄 (2007)
千 代 田 区 周 辺 地 域 に お け る 水 収 支 に 関 す る調 査 研 究 (そ の 1)
2007年 度 日本 建 築学 会 大 会 学 術 講 演 梗 概 集I)‑1分 冊 環 境 工 学 Ⅰ,p.86ト862 2007年9月
篠 田友 博 , 増 田幸 宏 , 高橋 信 之, 尾 島俊 雄 (2007)
千 代 田 区 周 辺 地 域 に お け る 水 収 支 に 関 す る調 査 研 究 (そ の 2)
2007年 度 日本 建 築 学 会 大 会 学 術 講 演 梗 概 集D‑1分 冊環 境 工学 Ⅰ,p.863‑864 2007年9月
布 田知 嵐 篠 田 友 博 , 深 山 尚久 増 田幸 宏 , 高橋 信 之 尾 島俊 雄 (2007)
東 京 都 心 部 に お け る トン ネ ル 湧 水 活 用 に 関 す る 調 査 研 究
日本 建 築 学 会 2006年 度 関東 支 部 研 究 発 表 会 研 究 報 告 集 Ⅰ,p.44ト448 2007年3月
宮 内啓 輔 , 篠 田友 博, 増 田幸 宏 , 高橋 信 之 尾 島俊 雄 (2007)
皇 居 の 暑 熱 環 境 緩 和 効 果 に 関 す る研 究
日本 建 築 学 会 2006年 度 関東 支 部 研 究 発 表 会 研 究 報 告 集 Ⅰ,p.449‑452 2007年3月
宮 越 瑠子 , 瀬 野 大 師 増 田幸 宏 , 大 橋 征 幹, 鍵 屋 浩 乳 高橋 信 之 尾 島俊 雄 (2007)
東 京 都 心 ・八 重 洲 通 り に お け る 「風 の 道 」 に 関 す る 風 洞 実 験 研 究
日本 建 築 学 会 2006年 度 関 東 支 部 研 究 発 表 会 研 究 報 告 集 Ⅰ,p.457‑460 2007年3月
佐 久 間淳 一, 瀬 野 太 郎 , 増 田幸 宏 , 大 橋 征 幹 , 鍵 屋 浩 司, 高橋 信 之 尾 島俊 雄 (2007)
日本 橋 川 周 辺 地 区 に お け る 風 環 境 に 関 す る 風 洞 実 験 研 究
日本 建 築 学 会 2006年 度 関東 支 部 研 究 発 表 会 研 究 報 告 集 Ⅰ,p.46ト464 2007年3月
篠 田 友 博 , 尾 上 佳 宏 , 増 田 幸 宏 , 高 橋 信 之 尾 島 俊 雄 (2006)
市 緑 地 周 辺 市 街 地 に お け る ク ー ル ア イ ラ ン ドの ネ ッ ト ワ ー ク に 究 (そ の 1)
羊∵岩大開2020 日本 建 築 学 会 大 会 学 術 講 演 梗 概 集D‑1分 冊 環 境 工 学 Ⅰ,p.63ト632
篠 田友 博 , 岩 本 麻 利 , 尾 上 佳 宏 , 増 田幸 宏 , 高 橋 信 之 , 尾 島 俊 雄 (2006)
大 規 模 都 市 緑 地 周 辺 市 街 地 に お け る ク ‑ ル ア イ ラ ン ドの ネ ッ トワ ー ク に 関 す る 研 究 (そ の 2)
2006年 度 日本 建 築 学 会 大 会 学 術 講 演 梗 概 集D‑1分 冊 環 境 工 学 Ⅰ,p・633‑634 2006年9月
増 田幸 宏 , 瀬 野 太 郎 , 田村 健, 鍵 屋 浩 司 , 高 橋 信 之 尾 島 俊 雄 (2006)
東 京 臨 海 ・都 心 部 に お け る ヒ ー トア イ ラ ン ド現 象 の 実 測 調 査 と 数 値 計 算 (そ の 4) 東 京 鯨 海 部 の 風 の 実 態
2006年 度 日本 建 築 学 会 大 会 学 術 講 演 梗 概 集I)‑1分 冊 環 境 工 学 Ⅰ,p.497‑498 2006年9月
瀬野 太 郎 . 田村 健 , 増 田 事 象 鍵 屋 浩 司, 高 橋 信 之 尾 島 俊 雄 (2006)
東 京 臨 海 ・都 心 部 に お け る ヒ ー トア イ ラ ン ド現 象 の 実 測 調 査 と 数 値 計 質 (そ の 5) 街 路 、 河 川 上 の 風 の 性 状
2006年 度 日本 建 築 学 会 大 会 学 術 講 演 梗 概 集D‑1分 冊 環 境 工 学 Ⅰ,p.499‑500 2006年9月
田村 健, 瀬 野 太 郎 , 増 田幸 宏 , 鍵 屋 浩 司 , 高 橋 信 之 尾 島俊 雄 (2006)
東 京 臨 海 ・都 心 部 に お け る ヒ ー トア イ ラ ン ド現 象 の 実 測 調 査 と 数 値 計 算 (そ の 6) 品 川 駅 周 辺 の 実 測 調 査
2006年 度 日本 建 築 学 会 大 会 学 術 講 演 梗 概 集D‑1分 冊 環 境 工 学 Ⅰ,p.501‑502 2006年9月
宮 下 悠 子 , 瀬 野 太 郎 . 田村 健 , 増 田幸 宏 , 鍵 屋 浩 司 . 高 橋 信 之 . 尾 島俊 雄 (2006)
東 京 臨 海 ・都 心 部 に お け る ヒ ー トア イ ラ ン ド現 象 の 実 測 調 査 と 数 値 計 算 (そ の 7) 東 京 駅 周 辺 の 実測 調 査
2006年 度 日本 建 築 学 会 大 会 学 術 講 演 梗 概 集D‑1分 冊 環 境 工 学 Ⅰ,p.503‑504 2006年9月
天 田拓 哉 , 瀬 野 太 郎 . 田 村 健 , 増 田幸 宏 . 鍵 屋 浩 司 , 高 橋 信 之 , 尾 島俊 雄 (2006)
東 京 臨 海 ・都 心 部 に お け る ヒ ー トア イ ラ ン ド現 象 の 実 測 調 査 と 数 値 計 算 (そ の 8) 日本 橋 川 周 辺 の 実 測 調 査
2006年 度 日本 建 築 学 会 大 会 学 術 講 演 梗 概 集D‑1分 冊 環 境 工 学 Ⅰ,p.505‑506 2006年9月
YukihiroMastlda, TAKAHASHIh‑obuyuki, OJIMAToshio (2007)
Passilreurbandesignasaformofcountermeasuresagainsturbanheatisland St)stainable Innovation07, 12th InternationalConference
GlobalBuildingandConstruction:Systems,Technologies. ProductsandServices, Oct29‑30,2007, Farnham.UK
TAMURATakeshi,SENoTaro.MASUDAYukihiro,KAGIYAKoji,TAKAHASHIhTobuyuki,OJIMAToshio (2006)
AMeasurementStudyonKale‑no‑1WichiinWaterfrontAreasofTokyo (Partl)WindBehaviorandTemperature in甘aterfrontAreasofToky0
6thInternationalSymposiumonArchitecturalInterchanges inAsia (ISAIA) ArchitectureandTechnology(h'eo‑Value inAsianArchitecture).
Proceedingsp.798‑803,October25‑28, 2006,Daegu,Korea
lWIYASHITAYuko, SEhTOTaro.TAIWURATakeshi,.WASUDAYukihiro,KAGIYAKoji,TAKAHASHIhTobuyuki,OJIIIA Toshio (2006)
AMeasurementsttldyonRaze‑no‑.WichiinWaterfrontAreasofTokyo (Part2)MeasurementinTokyoStation Area
6thInternationalSymposiumonArchitecturalinterchanges inAsia (ISAIA) ArchitectureandTechnology(Neo‑Value inAsianArchitecture),
Proceedingsp.804‑809,October25‑28, 2006,Daegu,Korea
AMADATakuya, SEhTOTaro,TA肌RATakeshi,.WASUDAYukihiro,KAGIYAKoji,TAKAHASHlh‑obuyuki,OJIMAToshio (2006)
A.MeasurementstudyonRaze‑no‑̲WichiinWaterfrontAreasofTokyo (Part3) WindBehavioralongStreets andRivers
6thInternationalSymposiumonArchitecturalInterchanges inAsia (ISAIA) ArchitectureandTechnology(h'eo‑Value inAsianArchitecture),
Proceedingsp.810‑815,October25‑28, 2006,Daegu, Korea
目次
第
1
章 研 究概 要 1.1 研 究 背景 と目的 1.2 研 究方 法1.3 用語 の定義
1.4 都 市域 での水 収支 のイ メー ジ 第
2
章 水資源 の活 用事例 調査2.1 雨水利 用事例 調査
2.2 トンネル湧水活 用事例調査 2.3 再生水利 用事例 調査
2.4 河 川水 利用事例 調査
第
3
章 東京都心部 にお ける トンネル湧水 量調査 3.1 研 究概 要3.2 トンネル湧水 の現 状調査
3.3 都 心 5区 にお ける トンネル湧水 の分析 3.4 トンネル湧水 の利用の検 討
3.5 総括
第
4
章 千代 田区周辺地域 にお ける 自然 系水収支調査 ..… …..、4. 1
調査方 法4.2 研 究対 象 地域 の概 要
4.3 自然 系水収支 計算 のた めの算 出方 法 と諸条件 4.4 降水 の収支調査 (E、F、T)
4.5 トンネル湧水排 水 量 (T t) 4.6 自然 系水収支 の調査結果 の まとめ
第
5
章 千代 田区周辺 地域 にお け る人工 系水収支 調査5 . 1
人 工 系水 収支 計算 のた め の算 出方 法 と諸条件5. 2
水 消 費量調査5 . 3
ピル循環 施 設容 量調査( C1) 5. 4
広域 循環 方式調査( C 2)
5 . 5
人 工 系水 収支 の調査結 果 の ま とめ第
6
章 千代 田区周辺地域 にお け る水収支特 性 の分析6. 1
水 収 支調査結 果 の分析6. 2
水 収 支特 性 の評価 と考察 第7
章 総括7. 1
結論7. 2
展望第
1
章 研究概要第
1
章 研究概要1. 1
研究背景 と目的水は限 られた資源であると共 に、生活 に欠かせない資源である。 しか し都市部では、不 透水面が増加 した ことによ り降水時の表面流出量が増加 し河川への負荷が大きくな り、 ま た常時の河川流量が少な くなって しまっている。また、都市化 の進展 につれ水需要が増加 し、かつ水の供給源である河川での流量が減少傾向にあるため、渇水時の対応が懸念 され ている。 こうした背景よ り、降水や トンネル湧水、既存の水循環施設な どを有効 に活用す るための社会基盤が必要 とされて いる。そ こで、その整備方針 を明 らかにす るために地域 の水収支 を把握することが要求 されている。
本調査では、都市部における現在は具体的な水に関す る社会基盤の整備の方針が決 まっ ていな い千代田区を対象 に、 自然系、人工系の水収支の調査及び算定 を行 う。その結果 を
うけ、千代田区における水収支を明 らかにすることを目的とする。
1. 2
研究方法第
2
章では、現在水資源が どのように活用 されているか、事例調査 を行った。雨水や ト ンネル湧水、再生水利用、河川水利用の利用方法 とその社会基盤 を整備 して いる団体な ど をまとめた。第
3
章では、東京都心部5
区を対象 に、 トンネル湧水の湧出量 とその分布な どを調査 し た。主に トンネル管理者への ヒア リングとアンケー トで行われた今回の調査 によ り、 トン ネル湧水 を他の排水 を混同 して集水 しているという実態が明 らかにな り, トンネル湧水 を 環境利用する上での問題点であることが判明 した。第
4
章では、さらに調査対象地域 を千代田区周辺 に限定 し、降水の流れ と第3
章で調査 した トンネル湧水 に関 して調査 を行った。降水の流れは、蒸発散量、表面流出量、地下浸 透量 と設定 し、気象条件な どを用いて定式化することで算出 した。第
5
章では、前章 と同様千代田区周辺 を対象 として、建物での水消費量 と雑用水利用施 設の容量、及び分布 を調査 した。水消費量は、建物の用途別 に応 じた水消費原単位 を用 い て算出 した。雑用水利用施設 としては、個別循環方式、地区循環方式、広域循環方式それ‑1‑
第
1
章 研究概要ぞれ を採用 している施設 を対象 とした。そ して,施設 に設置 している機器容量か ら循環利 用水量を算出 し、再生水計画配水量か ら下水再生水量を算出 した。
第
6
章では、第4章 と第 5
章の調査結果を総 じてエ リア別の水収支調査結果を明 らかに し、地域の水資源賦存量を明確化 した。また、水資源賦存量のオーダーを把握することと、需要量 との需給比較をお こな うため、 トイ レ洗浄用水への代替率によ り評価 を行った。
第
7
章ではまとめ と今後の展望 として、本研究の総括を行った。ー 2‑
第
1
章 研究概要1.3
用語の定義
再生水 に関 して
・水の種類 (1) 雑用水
人の飲料そ の他 これ に類す る用途以外の雑用系用途 に供 され る水 を言 う。 雑用水 として利 用す る原水は、雨水、再生水、循環利用水及び工業用水 とす る。
(2) 再生水 (下水再生水)
下水処理場で高度処理 した下水処理水を広域循環方式で雑用水 として利用す る水を言 う。
(3) 循環利用水 (ピル再生水)
建築物で発生す る排水や 当該建築物及びその地域内あるいは一定区画内で集水 した雨水 を 処理施設で処理 して再生 した水 を地区循環方式及び個別循環方式で雑用水 として利用す る 水 を言 う。
・雑用水利用方式
( 4)
雨水利用方式建築物及びその敷地内で集水 した雨水 をろ過紙、一度使用 した排水の循環再利用を伴わな い状態で、当該建築物及びその敷地内において、雑用水 として利用す る方式を言 う。
(5)
広域循環方式再生水 を供給可能な区域内の建築物棟 において、雑用水 として利用す る方式 を言 う。
(6) 地区循環方式
一定区画内で処理 した循環利用水 を雑用水 として利用す る方式を言 う0
(7) 個別循環方式
当該建築物内で処理 した循環利用水 を雑用水 として利用す る方式 を言 う。
(8) 工業用水水道利用方式
工業用水が供給 されている区域内の建築物等 にお いて、工業用水 を雑用水 として利用す る 方式 を言 う。
(9) 雨水浸透
地表あるいは地価 の浅 いところか ら雨水 を土壌の不飽和帯 を通 して地 中へ分散浸透 させ る ことをいう。
ー3‑
第 1章
研究概要・トンネル湧水 について
本研 究 においては、人工湧水 とトンネル湧水 を以 Fの図表 1‑1のように定義す る0人工湧 水 の定義 を、崖 や谷
頭
等 の 自然物からの湧 き出 る湧水 とは異なる、人T̲構造物の地丁施設 からの漏洩 水等を総称 した もの とす る。 また、 トンネル湧水 の定義 を、人工 湧水 の 中で もトンネル (地下鉄 ・道路 ・共 同等 )から染み出る人工湧水 とす る。
図表 1‑1 湧水分類 図湧水分類 図 図表 1
‑ 2
自然湧水 の写真 図表1 ‑ 3
地下鉄湧水 の様子
・被不圧 地
圧
帯水 層は一般 に地表 近 <分下水 布 し、
帯水 層 の 中に地下水面 が形成 され ている。 被
圧帯 水
層 は加圧 層 によって上下 を挟 まれているた め、地下 水 は圧力 を受けて いる。 これを、被 圧 して いる とい地下水滞 水 屑 とは透水性う。 がよく地 F水 が循環 しやす い地
層で あ り、地層 と しては、粗粒 な土粒子によって構 成され る僕 屑及 び砂層が相当す る。帯
水層 は
、
自由地下水 癖 を有 す る 不圧
滞水屑 と,
上下 を加
圧層 に挟 まれた被圧
第
1
章 研 究概要1. 4 都市域での水収支のイメージ
本調査で用 いた都市域での水収支のイメー ジにつ いて述べ る。
図
1 ‑ 5
に水収支のイ メー ジ図 を示す。地域 の水収支を調査す る際 に重要 とな るのは地域 に 入 って くる 「入水」、地域 内で使用 された り蒸発 した りす る 「消費」、地域か ら出て行 く 「出 水」 である。つ ま り、 どのよ うに入 って きて、 どのよ うに使われ、形態変化 し、 どのよ う に出て行 くかであ る。本研 究ではその一連 の流れ を自然系、人工系の2
系統 の水収支 に分 け、それぞれ の調査 を行 うこととす る。先ず 自然 系の水収支 につ いて述 べ る。対象 とした 自然 系の 「入水
」
は降水 と トンネル湧 水 とした。対象エ リアに河川がある場合であって も、河川 自体 の入水 と出水 の量はほ とん ど変わ らな いとして本研 究では考慮 しな い こととした。 これ は本研 究 が水の有効利用の観 点か ら水資源 を明 らか にす るため に水収支調査 を して いるとい う性質 による ものである。 また、地下水 に関 して も同 じ事が言 えるのだが、湧水 は水資源 であるので、 自然 に湧 き出 て くる湧水 、及び トンネル に染み 出 して くる湧水 を調査対象 とす る。 しか し、本研究対象 エ リアには 自然 に湧 き出 して くる湧水が確認できて いな いため、今回の検討対象か らは外し、 トンネル湧水のみ を対象 とした。
ここで更 に特記 しな けれ ばな らな いのは、 トンネル湧水の性 質 と水資源 としての捉 え方 につ いてで ある。先ず トンネル湧水は一般 的に水量が安定 し水質 も良好な水源 と挺 える こ とができる。 しか し、多 くの トンネル湧水 はその他 の排水 と一緒 に排水層 に集 め られ 、排 水 されて いる。つ ま り、現状の設備 では トンネル湧水 の活用は困難 であ り、新た に トンネ ル湧水槽 を設置 しな けれ ばな らな いとい うことが分か った。 また、現 状で河川 に放流 して いる トンネル湧水 に関 して も今回改めて水資源 として捉 えた。 これ は清浄な水源の少な い 都心部 にお いて,限 られ た水資源 の活用方法 につ いては慎重 に検 討 して慎重す ぎる ことは な いと考 えたか らである。
降水 の流れ に関 しては全ての降水が蒸発散す るか、表面流出す るか、地下浸透す るかで ある と想定 した。 また表面流出につ いて はその まま河川 に流れ込む もの、下水道 に流れ込 む もの、下水道か ら更 に生活排水 と共 に河川や濠へ流れ込む ものな ど様 々な経路が想定 さ れ るが、それ らを総 じて表面流出水 と した。水 の有効利用の観 点か らは降水 はな るべ く表
‑5‑
第
1
章 研 究概要面流出を減 らし、地下 に浸透 させ るか、貯水 して人工の雑用水 と して利用す るか とい う方 法が有効で あ り、 この意味で も表面流出水は今後活用 を検討 され るべ き水資源である とい
う認識ができると考える。
人工系の水収支 に関 しては、建物で消費 され る水 を主 に対象 として調査す る。そ こで、
そ の建物で消費 され る水 の水源が どのよ うな ものか、そ して何 に利用 されて いるか に着 目 す る。先ず水源 につ いて考える。本研 究 にお いて水消費に対する水源 は上水、下水再生水、
循環利用水 の
3
通 りとした。本来な ら上水、下水再生水、循環利用水 ,雨水 が考 え られ る が雨水 に関 しては現段階では把握 できなかったため除外 した。 尚、雨水は表面流出の屋根 面 か らの流 出分 と して水資源 に換 算す る ことと した。 また、地域 によ っては井水や工業用 水、農業用水 も建物で消費 され る水の水源 とな る こともあるので、そ の地域 にあった調査 項 目を検 討す る必要が ある と考 える。それ では先ず浄水場か ら給水 され る上水 につ いて述べ る。 これ は供給側が水質 を監理 し て いるため最 も水質が良 い水 といえるが、上水 を作 るためにはエネル ギー を消費 して しま うことや、渇水時 には供給制限が発生す る可能性があるため、水消費 に対す る上水給水へ の依存度 をできる限 り小 さくす る工夫が必要である。
次 に水再生セ ンターか ら給水 され る下水再生水 につ いて。下水 を2、3次処 理 した水 は 水質の面か ら十分 に雑用水 として活用できるた め,ただ河川や運河 に放流す るよ りも雑 用 水需要がある場合 は上水 でな く下水再生水 を活 用す る ことで渇水時 にお いて も安定 した水
を確保す ることが可能 とな る。
次 に個別 ピルや幾つかの ピルの厨房な どで使 用 した水 を処理 して活用す る循環利用水 に つ いて。循環利用水は下水再生水 同様 、雑用水の水源 として活 用す る ことで上水消費量 を 削減す る ことができる。 また、下水排水量 も削減 され る ことにな る。
この中では、水 の有効利用 とい う観点か ら下水再生水 と循環利用水 を雑用水 として利用 す る ことで水資源 ということがで きる と考 える。 しか し、雑用水利用す るた めには建物 の 水道管 を上水用 と雑用水 よ うとの
2
系統 用意す る必要がある。 よって これ ら水資源 を有効に活用す るためには、
1、今ある既存の施設 を最大限 に活用できるよ うイ ンフラを整備す る
2、下水再生水の方が循環利用施設よ り環境負荷がよ り小 さいため、既 に循環利用施設 を
‑6‑
第 1章 研究機‑坐
有する建物にお いて も、近隣に F水再/:E水配管が通っている場合はその利用を検討する 3、
再 開
発時には ド水再
生水、循環利用水方式の雑用水利用を検討するなどが考えられ るが これらは今後の展望である。
排水 系
図表
1 ‑ 5
都市部での水収支 のイメージ‑7‑
第
2
章 水資源の活用事例調査第
2
章 水資源の活用事例調査都市環境 を形成する上で重要な要素 として水が挙げ られ る。水は地下水や降水、上水な ど様々な状態で存在 し、水辺を作 り飲 まれ蒸発 して気温 を下げるな ど様々な役割 をもつ。
水資源の活用事例調査
そ こで、 こうした多 くの役割 を持つ水のうち活用できるものを水資源 として現状では実 際 にどのよ うな水資源 を活用 して いるか調査 を行 い整理 した。本節で調査対象 として取 り 上げた水資源は、
・雨水
( 2 . 1
にて)・トンネル湧水
( 2 . 2
にて)・再生水
( 2 . 3
にて)・河川水
( 2 . 4
にて)の活用事例である。 ここでいう トンネル湧水 とは、 トンネルに漏洩する地下水の ことを 指す。 また、水資源 としては本調査では扱っていないが地下水 も重要な資源であ り、今後 更 に詳細な水資源活用の検討を行 う際には調査を行 うべき項 目であると考え られる。
ー8‑
第
2
章 水資源の活用事例調査2. 1
雨水利用事例調査雨水 は水質の面 では上水 には劣 るが、都市部で限 られた 自前の水源 である。 特 に都市部 では田畑や緑地な どの浸 透域が減少 しコ ンク リー トとアス フ ァル トな どの不浸透域が増 え て いるため、地下 に しみ こむ ことができな くな った雨が一挙 に流出 し下水道 に流れ込 む こ
とで、都市型水害や下水放流水 による河川な どの水質悪化が 引き起 こされ る。
そ こで雨水 を貯 めて利用す る ことや地下 に浸透 させ る ことができれ ば、雨水の流 出抑制 に繋が る ことができる。 また、雨水 を浸透 させ る ことで地下水 を酒養す る ことができる。 このよ うに、都市部では、雨水のあ り方 と して 「流す」 という概念か ら、 「留める」 「浸 透 させ る
」
とい う概念へ変化 して きて いる。雨水 の利用方法 としては、水洗 トイ レ用水、植栽用水、冷却塔補給水、散水用水,せせ らぎ用水、消化用水、防災用水な どが考 え られ る。以下 にさいた ま新都心での雨水の活 用 事例 と、その他 の建物での雨水活用事例 を示す。
‑9̲
第 2章 水資源の活用事例調査
〔雨水利用事例‑1〕
〔雨水活用事例
‑ 2‑1 2 〕
例
辛N o.
名称 利用用途 雨水利用量( m3 /
日) 雨水貯留槽
有効容量(m3) 開始時期
2
福 岡ヤフー ド ・水洗 トイ レ用水 (新世代下水260
道
支援寺簡制度水
2, 900 1 993
.4‑ム ・植栽用水 環境
第
2
章 水資源の活用事例調査3
ナゴヤ ドーム ・水洗 トイ レ用水・植栽用水36, 000 1 , 500 1 9
97. 2 4
京セ ラ ドーム ・水洗 トイ レ用水・植栽用水28, 000 1 , 7
00 1 997. 3 5
北 九州 メデ ィア ドーム ・水洗 トイ レ用水・植栽 用水・冷却塔補給水・屋外散水300
2, 000 1 998. 1 0 6
埼 玉 ス タ ジアム2002
・水洗 トイ レ用水・植栽用水・冷却塔補給水
1 00 1 , 650 2001 . 1 0 7
新国技館 ・水洗 トイ レ用水
・冷却塔補給水
20. 9 750 S60. 1 8
東京 ドーム ・水洗 トイ レ用水1 86. 3
(下水の再生水併用)を
1 , 000 S63. 1 9
大阪ドーム ・水洗 トイ レ用水・植栽用水
28, 000 1, 700 H9. 3 1 0
長 崎 県 立 島原
病院 ・水洗 トイ レ用水・植栽用水
1 00 1 , 224 2001. 8 ll
福 岡電気 ビル・水洗 トイ レ用水
・洗車、散水用水 (下水の再
7. 4
生水 を併用)
1 , 000
S58. 4 1 2
東京都庁 ・植栽用水・非常用飲料水 ‑
‑ H3. 3
出展 : 国土交通省水資源部
HP
第
2
章 水資源の活用事例調査2. 2 トンネル湧水活用事例調査
トンネル湧水 とは、 トンネルに漏洩す る地下水のことを指す。 トンネル湧水の多くは他 の排水 と同様 に下水へ放流されて いるが、水質が良好な場合や周辺に水源の需要がある場 合な どには排水 されずに活用されている。その活用事例を示す。
図表
2‑ 1
東第 2章 水資源の活用事例調査
〔トンネル湧水活用事例‑1〕
事業者
J R
東 日本 路線 名 武蔵ポ ンプ所 西国分野線
寺駅北側 導
水先 野川
導
水‑ g i
l t(≡,'
害,'4 0 0 , 0 0 0 I . 3 7 0
導水
開始年
月 H1 6 . 3
導水 日的 ・野川の水
量確保
・下水放流水処理
摘要 (地
図 等)
・最近の報告 によると導水量は不安定で
、1 7 0 ‑6 , 0 0 0
m3/日・大雨 による浸水被害が発生した際
に、地下水位低下のためJRは武蔵野 線 と中央線の引き込み線 にて横井
戸を設置○この湧水は下水へ直接放流さ れていたが,東京都 と国分寺市は この地下水を環
境用水 として活用す るこ とを検討
O 三 q 二.
.rエ… .J ; 表蓮 ] 一丁
.l二 一‡ 効果 ・様 々な昆
虫、鳥類,水草な どの生息が見 られるようになった○
・トン
ボでは, シオカ ラ トンボ、イ トトンボ、ギ ンヤ ンマな ど
・鳥類では、
スズメ,カラス、カルガモ,ツバメ,サギ、カワセ ミな ど 出典 ・ 「野川の水量確保対
策」東京都多摩環境事務所 飯 田輝男
・東京都報道発表資料
・ 「水循環における地下水 .湧
第 2章 水資源の活用事例調査
〔トンネル湧水活用事例
‑2〕
事業者
J R
東 日本路線 名 総武線
快速
ポンプ所 馬喰町駅排水所 l銭
瓶排水所 導水
先 立会川
‑ 監 l
'
(:諾 , ' ′ ← ■
p
4 , 5 0 0
導水
開始年月
H1 4 .7
導水 目的 ・水源はほとんどな く感潮
河川である立会川の水質改善 摘要 (地図等)
・温度 : 1 3 ‑1 6
℃、水質は概ね良好だが、塩水化( p H 7 . 2
、塩分約0 . 3%)
しているため直ちに環境用水 として利用できないが感潮河川用には問
題な いという考えによ り導水○・工事費用負担者
:JR
東 日本旅客鉄道㈱
・導水 についての関係機関の役割
東京都 建設局 :漏出水の立会川への放流許可 下水道局 :漏出水の立
会川への放流許可 環境局 :事業全体の調整
品川区 南大井五
丁 目地先か ら放流 口までの康治及び完成後の管理○
J R
東 日本 馬喰町駅か ら南大井五丁 目地先 までの工事及び完成後の管 理、馬喰町か ら立会川放流 口まで
の全区間にかかる工事費の負担
乾式快速浪
横列匂穀
'竿 上ンネル';̀火別 事 ル' 芝粕 河‑彪淡
トンネルLIj。 馬喰■TIミ 新 El
本絹駅 東茶kJ 新摘釈 約
2
.肋 ー3/E7 トンネルEt..∩(3k350TTl) (2k230m) rlk225m) (OkOOOm)llll (1k828m) m)立会川へ虎
雄 約4.500m3/日 l
l l l l
: mIT立坑
.r,RW
IT釈排水所 鉄瓶排水所 : 布ZPT立坑 芝浦立坑 (SkO58m) (2k230m) (Ok344m) ! ′.tN
tMー (3k955m)
効果
・BOD
とS
Sの改善が見られた○
・平成
1 5
年 にはぼらの大群が遡上
出典 ・J
・エコステーR
提供資料ション研究第
2
章 水資源の活用事例調査〔トンネル湧水活用事例‑3〕
事業者
J R
東 日本路線名 東北新
幹線
ポ ンプ所 上野立坑 l下谷立坑 F
日‑ 立坑 導水先 不忍池
(ボー ト池)
l((rnf/ 日 )hS/年 ) ‑ J
J 一 十 = ∴
<P:I:∵ 一,∴ <‑ ‑ し鳥
31E
2 41
216導水開始i
f f]=
H1 5 .9
導水目的 ・閉鎖 系の池の水質改
善
・池からの地下水滴養
摘要 (地図等) ・東北新幹線 トンネル内 に漏出す る地下
水 の排除のために既 に設置されて い る
3
つの立坑からしのばず池送水所 までの送水管 を新た に敷設し、同所から 既設の送水管を利用 して トンネル地下水 を不忍池の最上部
に位置す るボー ト 池か・水質ら放流す る○は非常 に良好
( B O I ) 0 .1 m g / L S Sl m
g / L
未満)・費用負担者
:
JR
‑ ‑‑東 日本 駕 眠盲等蒔jT義.ti .二一.,I‑ .荒.1望 鼓 "一羽 撃 議・Jr. .I.
{ナ、7 7 ㌢ '>:
J
T,tBi'‑ 't I
J 陛 」 ナ
●一一」 l此 ai‑L‑.‑i=.rN‑ ,I転雲 ・l
‑ ‑
k遠軽
‑
;:pJ ,誹 ー盟盈 回 熱 望 . .鷲 塗
効果出典 ・東京都報道 発表資料
第
2
章 水資源の活用事例調査〔トンネル湧水活用事例‑4〕
事業者 都営地下鉄
路線名 浅
草線 ポンプ所 西馬
導水先 香 込駅付近
川 .池上樹 園
F(
(T
扇n 3
/E/ & f
])= ‑ ) ∴∴∴ 三 ∴ー ∴ ∴ ∴. ㌔‑ : ∴∴∴÷ ㌫藍悠接 . 1 = さ 三 二
∴ 1
∴ 二4 0
導水
開始年月
I H7 . 8
導水 臼的
・
河 川 の 水 量 確 保 、 水質改善
・池へ
導 水
す る こ とで沿川地域の環境再生
摘要 (地図等)
・東京都建
設 局 、 交通局,大田区
・都営地下鉄浅
草線の西馬込駅付近
トンネル湧水を屋築 橋付近で呑川に放
流o またその
一‑ I
部を大田区立池上梅園内の池に導水o J l ′
. ' t . t Y
・ : で∴ー ∴\ ∴一 /
・Si,'鳥 、
. i ., 丈→p 中 ‑ 鳶 十 . . ,、 J . . 杏 † p
j、ヽ
+..〜 、一 、一
‑
. ★
第
2
章 水資源の活用事例調査〔トンネル湧水活用事例
‑5 〕
事業者 東京メ トロ 路線名 日比
谷線 ポ ンプ所 恵比
寿駅付近 導水先
渋令川 .古川
導 水 ‑ ‑ F f f l Z ' (
諾,
'8 3 , 0 9 7
導水
開始年
月 Hl 6 . 9
導 水 目的
・河川のよ り一層の水量確保
・隣接す る恵比寿東公園を始
め,沿川地域 における環境再生 摘要 (地図等) ・東京都、
港区、渋谷区、帝都高速度交通営団
・日比谷線恵比寿駅周辺の トンネル湧水 を互
いに連結 して渋谷川.古川に 導水
・ 2 0 0 5
年度の恵比寿ポ ンプ室の総排出量は1 0
3 , 6 8 0
m3で、そのうち8 3 , 0 9 7
m3を渋谷川川●日
L 5
比谷1‑ 朋毘に放流比秀ホンフ.≡笠 トンネル.薫 =*7≡k河川鮫㊨ r. ' ゝ、、、‑ 三
・‑ 古川 ト 州... →
くら 効果
出典 ・東京都報道発表資料・国交省
H P
第
2
章 水資源の活用事例調査〔トンネル湧水活用事例
‑6 〕
事業者 東京メ トロ 路線名 千代
田線 ポンプ所 国会議事 活用
方法
・下水処理堂前場内・一部散水
‑ 最 F :
3
3
,
'
芸,'導
水開始年月
H1 7 . 7
導水 目的 ・ヒー トアイ ラン ド対策のための散水用水
摘要 (地図等) ・排水量は下水道料金査定数量
( H1 6
年1 1
月 1日のもの)・実際に散水 している水量は不明
・国会議事堂周辺の
3 5 0 m
に保水性舗装 と散水装置を施工し、夏期におい て散水を行った○字 二 三
■ 一
華
… 三
J3 ' t
一
三 m ''画 P
亡 ヨ F 3
轟 窟
莞 竪舞
宿効果 ・保水性舗装に散水することで、晴天時には路面温度を一般的な舗装と比
ベて最高で約・路面温度が
5 1 0 6
℃ を超えた 日数は一般的な舗装では℃、平均で約 9℃下がった○21
日に対 し保水性舗 装に散水第 2章 水資源の活用事例調査
〔トンネル湧水活用事例‑7〕
事業者 東京メ トロ 東京メ ト
ロ 路線名 地下鉄
1 3
号線 地下鉄1 3
号線 ポンプ所
西早稲 田付近新宿七丁目付近 導水先
神田川 神田川
‑ 鼠
L '( : 芸
諾, '
I定∵: . ∴ < . ‑ ∴i ー ∴∴ ‑‑ 〜 . 十≠ ∴∴ ∴ ㌔ き 、 ‑‑ : ・ . ∴: . , . 一 ∴言 ∴ 一
1‑LI.導水 開始年導水 目的
月
摘要 (地図等) ・早稲 田大学 『都の西北W
G』にて トンネル湧水の環境用水活用 として、
河川の再生によ り浸水空間の再生と同時に現在不足 している非常用
水 とし て利用できるよ うな提案 を して
7 P , 相 抑
いる○I 耶 ■ ス = 戸 ■
‑1ノ.‑
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I
也
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凝 慧尊 厳 盈 激 職 活 済 事 例 荊 濠
\トン ・ 、
董常 務 高 速 道 路 緩 議 会 数
路 線 名 終
審 商 尊 厳 発
董商 務 若澄霧,3‑㌔尊 さ
豪 農
東 経 湧 き i 95頑
・魔 廃 を当
的 蔓歯 間 機 素 沿 豊 厳 内 藤 繭 漉 質 改 善
p 帝 登 屡 絡 苑 威 厳 浄 塚艶蔓芸関 す る鰻 鋼 と 鰻ま 藍 め 豊 屠 絡 轟 産 廃 浄 屠獲施 設 換 添
′ ゝ ヱ ヾ
訣 率 施 沸 厳 格
済 事 蔓 済 ‑ 9 3
京 成 魔 鏡
路
線 名 蔓 京 成 線
ポ ン プ 所 著 鷹
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不 意 飽 嬢 飽 き
3 ′蛋 三 、‑
三 二絡 ‑鰭 藍 隅 豚 ‑}3
響 ‑ p肇 亀 . 竃 遷ー
逓 調 ̲‑三三i き 銀 閣 碗 量 感 顧
轟 擁 激 職 廃 寮 改 善
薯 磯 泡 盛 嶺 鎧 擁 磯 滞 渡 療 養
i を .鰭 親 藩 魔 窟 凝
第
2
章 水資源の活用事例調査2 . 3
再生水利用事例調査東京都における再生水利用について述べる。
〔再生水利用事例一清流復活事業〕
落合水再生セ ンターから城南三河川 (渋谷川 ・古川、 目黒川.香川)へおよそ
8 2 , 0 0 0 m 3
(平成
1 7
年度)の再生水 を導水 している。また,多摩川上流水再生セ ンターから玉川上水 へ一日およそ2 5 , 0 0 0
m3(平成1 7
年度)の再生水 を導水 している。その概要を図表2 ‑ 2
に 示す。 また、再生水を放流 している地点を図表2‑3に示す。図表
2‑ 2
東京蔀 における清流復活用水量放流先 Ltm 導水量‑‑一一(dJ/,p)
出典 落合水再 清流徒活用 渋 谷目黒川呑川川 .古川 30,086二3転義如.簸 ∴..らチ.r :. ■∴LpL.'や .、.ち1、.もナI〜'ナ..す.∴ 平 成 17年度 生センター
水 下水道 事業年報
多 摩 川 上
流セ ンター水再 生 ;雷流 復 活 用 玉 川 上 水 9,086こ嚢 t∴rtL.̀
i:A ‑;‑:L‑占∴ 平成 17年度
水 野 火 止 用 水 讃 ■L.宅.∴i‑Li.:I.a,中神 ‑L,
第 2章 水資源の活用事例調査
〔再生水利用事例‑トイ レ用水、電車洗浄水利用〕
東京都心部 では芝浦水再生セ ンター と落合水再生セ ンター において再生水利用事業が行 われている。その再生水利用事業の枚要 を図表
21 5
に示す。図表2‑ 6
の水再生センターから、 図表 2‑6の地域 に トイ レ用水 として再生水 を供給 している。図表
2‑ 1
東 京都 にお ける再生水 利用事 業供
給
対象
用途年合計 mL /*) (
m'日
平均/ E]) 芝
浦 水
再生センタ 東京電 力㈱ 路面復 旧時の道路洗浄用 L.ll.
.‑、,,ト, 2 千代 田区、品川
区 道路洗浄用 こ:JIJ
'.IpL:8206 6 首都高速道路
公団 防塵 用等 I,‑1ち1一工1T.b(一>'.'7*‑;i‑も■‑
▲
ヽゝ一,.i一.㌢
5
品川駅東 口.大崎地区再生水
利用事業 地域 内ビルの水洗 トイレ用 )+ 垂 凍 誉
:7叩 .. 1,956 rヽ:.
汐留地区 地
域 内ビルの水 ,i、‑r㍗ I.1̲学}軒や
9 7 3
I洗 トイレ用 .ziLi.A,I,I.:. (4.000) 八潮地区
東品川地 区 ‑ :i東 学r二.̲̲節考肇 'や羊tL. (
4,000) 永 田町及び霞が関地 区 ‑
十'p咽恐昨餅 (2.800)
合計 ∴一I. 2,942
セ 空亨 董 西新宿 .上地区再利用事業中野坂生水 洗 トイレ用地域 内ビルの水 .f J'7
潔叫準露 ,1P,I,‑7
櫓 55
iL3
,199 1r> ‑
1.,
〜 ‑ , ;
LI,.二・・一 ヽTLLLl. :I.r ノ =l,
ト
・= 三 .L‑ I ‑‑: ‑̲. 去 ∴ I
J= .i 1LIL; ̲
∴ ‑I /
‑‑:‑I‑‑‑三品HrLF?℡r
、■・..一一一一一一一一一‑1jt!民
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£二〔三 聖 ¢
1r‑ I . LJ
嘉 ・
'・ .
第 2章 水資源の活用事例調査
〔
再生水利用事例一散水利用〕近年では、ヒー トアイ ラン ド対策 として保水性舗装面へ 散水するための原水 として も利用 され始めてお り汐留地 区で実施 された。
〔再生水利用事例一熱利用〕芝浦水再生セ ンターでは下水再生水熱 を利用 した事業を計画している
。計画の概要は、
芝浦水再生セ ンターからソニーシティに再生水 を送水 し、ビル空調機の冷却用 として活用 するというものである。給水量は
60, 000 m3 /
El。導入によ り期待 されている効果は、 22
tの
C02
の削減 と大気への排熱排出量の削減によるヒー トアイ ランド対策。事業期間は
H1 8. 1 0
から1 5
年間である。出典 : 東京都下水道局 ;下水道事業年報,
H1 7
梅原孝志 ;東京都における再生水利用第 2章 水資源の活用事例調査
2 . 4 河J 什水利用事例調査
〔河川水利用事例
‑1 〕
事業者 東京都市サー ビス㈱
利用地域 箱崎
地区 利 用 開始時期
H 1 . 4
利用日的 ・河川水熱 を活用した
省エネルギー
摘要
・
システム図 】 γ ■出典 熱供給事業
便覧 竹中工務
店 HP
ht t p : 〟w ww . t a k e n a k a . c o . j p/ t h e s t o / aO4 ̲2 ̲ 3. ht m l
〔河川水利用事例‑2〕
事業者 関電工ネルギー開発株式 会社 利用地域 中ノ島三
丁 目地区 利 用 開始
時期
H 1 7 . 1
利用 日的
・河川水熱 を活用 した省エネルギー .排熱処理
摘要 ・中ノ島周辺地区は都市再生本部 「地球温暖化 .ヒー ト
アイ ラン ド対策モデル地域」に 指定 され・未利用てエネいるo
ルギーである河川水勲 を活用 した地域冷暖房事業が開始o
・熱供給システムは
1 0 0 %
河川水 を利用 した氷蓄熱式ヒー トポ ンプシステムで,冷却塔 を も
つていな い○
・河川水利用温度差は夏期
5
℃,冬期‑ 3
度出典 吉成晃一、丹羽栄
治、国松洋三、三浦光城 :未利用エネルギー (河川水)を利用 した地 域熱供給 システ
ムの性能検 証 .評価 に関す る研究 (第
1
報)〜 (第2
報),空気調和 . 衛生工学会大会学術講演論文集
, 2 0 05 . 8 , pp . 2 1 4 1 ‑ pp. 21 4 8
吉成晃一、
丹羽栄治、国松洋三、三浦光城 :未利用エネルギー (河川水)を利用した地 域熱供給 システムの性能検証 .評価に関す る研究 (第
3
報)〜 (第4
報),空気調和 . 衛生工第
3
章 東京都心部 における トンネル湧水量調査第
3 章 東京都心部 における トンネル湧水圭調査
3. 1
研究概要3. 1. 1
研究 目的近年、東京都心の急速な都市開発か ら道路や地下鉄等の地下構造物が建築 され、それ ら か ら染み出 した地下水の漏洩水が人工湧水 として確認 される事例が多 い。 しか し、そのほ
とん どが下水道施設に直接流され汚水 として処理 してお り、都市での環境利用の可能性 は 十分 に調査 されていない。
そ こで本研究では、人工湧水のなかで も トンネル湧水の現状調査 を行 い、都心
5
区内の 発生地点を確認 し、また、その トンネル湧水の成分、流量等の比較分析 を行 い、都市環境 用水 としての利用可能性 を検証す る。3. 1. 2
研究背景わが国では、高度経済成長期の過程で地下水採取量が急激 に増加 したため、 日本各地で 地下水障害の一つである地盤沈下が発生 した。国及び東京都では、地下水保全を行 い、地 盤沈下 を起 こさぬよう、工業用水法、 ピル用水法、及び環境確保条例 を制定 し、地下水揚 水 に関す る取 り締 まりを繰 り返 し強化 した (図表
3‑ 1)
0図表
3・ 1
都心5
区の地下水揚水 に関す る法及び条例の経過年 月 工 業用 水法 ピル用 水 法 都 負 例
そ の 他 1965 7 ビル用 水 法による10区 の
強 制転 換
1970 ll 都 公害 防止 条例 改 正(置 、 量 水拳 設 揚 水量 報 告 の義務 付 け)
1972 4 都 公 害 防止 条例
の規 制地域 指 定 及び構 造 基 準設 定
1973
9 工 業用水 法による江 東区 の 強 制 転 換 197
4 5 ビル用 水 法 による23区 の強 制 転換完 了 1975
4 地 下水使 用 合 理化 要請/ 日以上事 業所 ) (1(カOm3
1978 ll 地 下 水使 用 合 理化 要請(500m
3/ 法 条例 規 制対象 外 井 戸 の設 日以 上事 業所
) 香 .使 用 指導 指 針制定 1980 3 工 業用 水 法による8区の 強
制 転 換完 了
1981 3 地 下 水使 用 合 理化 要Z+(
250m3/
日以 上事 業所)
1983 12 地 下構 築 物 への濃 えい地 下水 の取 扱 指導 指 針制 定
2001 4 健 康 と安全を確 保公害 防止 条例 あらため、「する環境に都 民 の
第
3
章 東京都心部における トンネル湧水量調査東京都下水道局にヒア リング調査 を行った際に分かった ことを以下に述べる。
地盤沈下の現況 について地盤沈下は沈静化傾向にあるが、都内の多 くの地域 において、
わずかなが ら、地盤沈下が観測 されているとの ことだった。現状では確かに、地盤は上昇 傾向にあるが現行の地下水汲み上げ規制を緩和すれば、地盤沈下が再発するおそれがある。
そのため、地盤沈下を再発 させな いよ う今後 も、地盤沈下 と地下水位の監視 を継続す る と 話 した い。具体的な対策 として以下の
2
点を挙げていた。・地下水の汲み上げ規制を継続 し、汲み上げ量を現状程度 に維持すること
・5
年後 を目途 に、再度,地盤沈下 と地下水の状況を検証 し、評価 を行 うこと地盤沈下の最 も注意 しなければな らない点 として、一度落ちて しまった地盤はもう
2度
と戻 らな いということだ ということだった。また、図表
3‑ 2
を見 ると、1960
年代 においていずれの地域 も大きく地盤が沈下 して しま っていることが分かる。その主な原因は、江東区で水溶性天然 ガスの採取 に伴 う大量の地 下水の汲上げを行った ことにあるということ。現夜、江東区では30m
水位が上昇 した もの の、地盤が戻ることはなかった。地盤沈下は、下がって しまった水位が上昇す ることがあって も地盤が もとの状況 に戻 る ことがないoそのため地盤沈下は一度起 こって しまうと取 り返 しのつかない水公害 といえ よう。
地下水量、地盤への影響度 を把握する上では、その地域の地下水が不圧地下水 として賦 存す るのか,被圧地下水 として賦存するのか という点が重要である。常時地表水が浸透す る不圧地下水 に対 し、被圧地下水の場合はその採取 による水位の低下 に伴 い上下の粘土層 か ら絞 り出され る水あるいは不圧地下水か らの漏水で水量が維持 され るため、被圧地下水 か らの汲み上げは、よ り水質のよい地下水を得 るかわ りに、地盤沈下 を引き起 こす主な原 因にな りやす いO
地下水揚水 に関する法及び条例が整備 された ことで、現在では、1
960
年代 に比べると地 下水位は20m上昇 し、近年においても東京区部全体の地下水観測井で地下水位の上昇が確
認された (図表3‑2)0しか し、 この地下水上昇によって新たな問題が生 じた。東京都では急激な地下水位上昇 の影響 によ り、低下 して いた頃の地下水位 を基準 として計画 ・設計された人工構造物の中
̲26‑
第
3
章 東京都心部における トンネル湧水量調査に地下部分が冠水 して しまうものがでてきた。顛著な例 として, JR東京駅、上野駅では 地下水の揚圧力による躯体の浮き上が りが予想 され、カウンターウェイ ト載荷 による対策 な どが施工されている。
近年の地下構造物にお いては、地下水の漏洩が起 こらないような工法を採用 し、 トンネ ル湧水の湧出を防いでいるが、依然 として古い劣化 した構造物からは、比較的 トンネル湧 水は出やす い傾向にある。 こうした ことか ら,東京都では、 JR東京駅、上野駅以外の ト
ンネル内において も トンネル湧水が発生していると考えられ る。
1950 1S65 1960 1966 197t) 1975 19EK) 1985 19g] 1995 2M
S25 3○ コI
L t ) 1 ,
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JMlll‑め.lー■) 一 ● ,.∧朗 .
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(15‑1.糾l r v; V
書5‑I(hヽI l
u 11t■一一一ZLrTt)Ⅶ Jで ‑ ヽ
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