競争時代の介護サービス論 第4回 運営から経営へ (1)‑‑発想転換の落とし穴
著者 岡田 耕一郎, 岡田 浩子
雑誌名 ふれあいケア
巻 4
号 8
ページ 76‑79
発行年 1998‑08‑01
URL http://id.nii.ac.jp/1204/00000162/
競 争時代の介護サー ビス論
第 4 回
岡 田 耕
一郎(語学院大学経済学部助教侵)
岡 田 浩 子
(
社
会 福 祉
士・
介 護 福 祉 士
)
‑
は じ め に
競争時代を川
近に
花︑
えた
今︑
介川
崎サ
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ス蛇供向
聞は︑進むべき新たな
川を限定しているといわれ
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念
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引等をもとに︑それらの施設が現在どのよう
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2
川にわたって号祭してきました︒
そこ
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︑そ
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して此近山
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されている﹁述引から約九日
へ﹂
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ワードとして取りL
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て
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﹁述
吋
﹂
と﹁
経営
﹂
は︑どちらも
組織 を︑ つま く機 能さ せ
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.... . . . . . . . . . . . . . .
.. . . . . . . . . .
.継続的なサ ービスの提供手段 1 / 手J~2~ 手 段一回目的 B ) … 持
手段 4 手段 5 手段 6
・・
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・・
・・・効率化
かなり似ていることが分かります︒
1
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とであり︑
はほぼイコールのようにも思えますが︑﹁経常﹂の
五には﹁持続的に下を行う
こと
︒会社
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業を引むこ
と﹂と説明が加えられています︒
すな
わち
︑
﹁経営﹂
の特
徴は
︑
﹁持続性﹂ ︑
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続性
﹂
にあるのですdこ
の部分に両者の述いが明確に山ていますP
さて
︑
特別長説老人ホ
l
ムをはじめとする多くの介波サービス舵供機関は︑会社のように甘利日的の
業を行っているわけではありません
a u w
︒介山
政保
険制
度が導入され︑厳しい経済的状況に山而するかもし
れないといわれていても︑
﹁経
営﹂
の意味を営利
H
的に求めることはできないのです︒したがって︑こ
﹁経営﹂を﹁稲
川慨
に関
わ
る業界であ
って も
︑今後は経常は売を身に
つけ るべ
きである﹂というニュアンスを含んだ言必ととらえ れらの機関のスタッフは︑
ると分かりゃすいのではないでし
ょう か
︒もう少し
具体的にいうと︑円以近注目されている﹁経営(経営
するこという言葉には︑他全な財政状態を維持し
て機関を存続させ︑期待されている役訓を縦続的に
来たしていく︑という意味が込められていると思わ
れます︒
私たちはなんとしても競争に生き残り︑サービス
を提供し続けていかなければなりません︒存続し続
ける
ため
には
︑
﹁運営﹂するのではなく﹁経営﹂す
76
﹁川 町
﹂村 は︑
確か に競 争時 代を 小い きゐ ス h v yツに
とって屯大な関心下であり︑思解してお
くべ
きキー
ワードの一つです︑スタッフのみなさんからも︑
﹁ス
タ
ッフと経常との関わりがはっきりしないので
すが
﹂
︑あるいはもっと似本的な︑そもそも純白と?︐ はどういうことですか﹂とギ山に抗問されることも多くなってきましたοところが︑この1
料 引 の
t
とい
うバ必は広く村会で仙川されているにもかかわら
ず︑かなり誤解されているようですぜひ︑その誤
解を解くとともに︑経常に付する
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併を‑歩涼めることにしましょうべ‑介護サービス提供機関における 運営と経営
介護サービス提供機関はそれぞれに役訓
をも
ち︑
その役訓をト分に果たす︑﹂とが則侍されています
そのためには︑組織を迎切に︑述日t あるいは 1純
日﹂
していくことが必叫ですまず︑この州
行のh辺
いを掠ることによって︑
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の立味を与えてみ
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の立味を訓べるには︑
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版) ︑
を引いてみ
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﹂とは︑ーん引を定め︑組織を快えて︑ と川いてあります
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正 利 潤 ﹂ を 上 げ る こ と は 経 営 の 手 段 か
︑ そ れ と も 目 的 か
これからは︑介波サービス蛇供機関においても粁
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立を払って迎‑止利刊を時似することである1 と日lAH
点するスタッフもいるようですしかし
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は︑料公の本質をとらえたものではないので︑ん1・
度検川してみる必叫がありそうですたとえれ験を
知んだ粍位打が
山 村 山
刊に 入
札
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を杭いだとしても︑川と
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山村
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に失敗してしまうことがあり
ます︒
適.
汁.
利潤
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った粁背おは︑出た
して紙北をしていなか勺たといえるでしょうかお
そらく本人は︑結取を恥じることはあっても︑似か
に制いつはいい税引をしていたというはすです
つま り
︑紙背をすることは︑必ずしも迎.止利潤を上げることだ
けを立味するものではないのですむ
しろ適正利潤は︑税引の結以にすぎないともいえま
す︒それでは経常とは︑どういうことなのでしょう
かそれを与えるにあた
って ︑
ある介波サ
l
ヒス舵仏機関のけ的と下段について凡てみましょうさまざまな業務
ピスも合む (ぃ 山 け
務処
刑化
だけ
でなく︑
の効率化をめざしている先駆的な機関
組いは︑もちろん﹁適正利潤l を餓
ケ ア サ
│
がありました
77
競 争時代の介護サー ビス論
E 困 マネジメント活動の流れ
①計
画経
営資
源(
ヒト
︑モ
ノ︑
カネ
︑ 情報 )を
うま
く組
み合
わせ
︑一
宮一
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有
効性 を確 保で きる よう に事 前に 決
定す
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+
②組俗化
誰が どの よう な仕 事を す るの かを 決め
︑そ の仕 事を 実行 す るの に必 要な 権限 を与 え︑ 同時 に
由 民 径
を課
すこ
と
︒組 織の 中の
人間
と仕
事を
うま
く筒
ひ付
ける
こと
︒
↑
③調
墜そ の組 織の 目的 を達 成す る
ため
に︑
個々
の利
害や
見解
の対
立︑
誤解 を取 り除
き︑
さま
ざま
芯人
々
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動を
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向に
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体化
)す
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こと︒
↑
@統制
一当
初の
活動
上の
B標
と実
綴
とを
比較
検討
する
こと
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って
組
織の
進め
方を
修正
する
こと
︒
E 回 経営活動を 構成する要素
経 宮 活 動 戦陪を立てる 組 織 を 見 直 す 人を動かす PROFILE
.おかだ こういちろう
1958年兵庫県生まれ。神戸商科大学大学院修了。東 北学院大学において経営組織論を担当している。施 設経営に関する貌1fiに、「サービス評価基準の戦略的 活用J(本誌・97年4月号)、「福祉業界に滋入される銭 争原理がめざすものJ(本誌・98年2月号)がある。
.おかだ ひ ろこ
1962年兵庫県生まれ。介護福祉士。社会福祉士。
〒980‑8511 富j成県仙台市青葉区土樋1‑3・1 東 北 学 院 大 学 経 済 学 部 商 学 科 岡田研究 室 電子メール:okada@tscc.tohoku‑gakuin.ac.jp
経営の安定化をはかることです
︒その機関で
まず利用者に対して継続的にサービスを提供す ることが最も重要な目的であり︑それを実現するに は機関がつぶれないで存続していかなければな
らな
いと考えていました︒つまり組織の維持を︑同的に
対する手段にしていたのです︒
それでは︑機関がつぶれないで存続するためには
どうすればよいのでしょうか︒
その目的を実現する
にあた
って
︑たとえば効率化などのさまざまな方箭 を検討し︑その中からしかるべきものを選択し︑そ
れを実
施することが必要です
︒つまり︑まずヒ位の
目的│手段
(継続的なサービスの提供│組織の維持
)
があり︑その手段が今度は下位の目的とな
って新た
な目的│手段の関係(組織の維持
l
効
率化)が形成さ
れる構造になっているのです(行ペ
l
ジの図l
参 照
)︒
ところが︑その介護サー
ビス提
供機関では︑いつ
しかスタッフの中
で業務の効率
化
が 第
一の阿的にな
って
しまいました︒
スタ
yフには︑ムリ︑ムダ︑ム
ラをなくし︑できるだけ時間や入手をかけないでサ
ービスを提供することが求められました
︒本来なら
ば時間をとって入
居者とコミュニケーションすべき
なのですが︑入居者の績を風のように一
瞬で通り過
ぎることも明えてきました︒つまり︑本来めざそう
としていた目的
(利用者へのサ
ー
ビスの提供
)
を ︑
ある時を境に見失ってしまったのです︒
こ
の短い反省すべき恒例からも分かるように︑
lま f呆
、し
リング←⑤
再アセスメントから
桃成される
6
つの市助です︒その特徴は︑たとえば次のような点にあり
ます︒
‑利 用
者の一一│ズをさまざまな観点から総合的に
評価し︑
そのサ
ー
ビ ス 提
供
に関わる諸機
関・専
門職などの活動を
調 整
する︒
‑利 用 者 に 適
切
なケアを提
供
するために
︑サービ
スの提供状態をコントロールする
( ⑤
の結果を見
て満足いく成果が山ていなければ︑再び前に
一民
って
やり直す)︒
このような特徴に注目して︑ケアマネジメントの
中核となる部分を
抽出すると︑﹁計画﹂
←﹁組織化
﹂
←
﹁調
整﹂
lv﹁統制﹂という一連の流れになります
(図
2
参照)︒そこにはマネジメントが持つコントロールの機能がよく表れています︒ さて︑図
2
の考え方は︑介護サ
ービス提供機関に
も適用できそうです
︒
そうすると︑そこでの経営
(マネジメント)とは︑﹁その機関が期待される役割
を適切に果たせるように︑あらかじめきちんと計画
を立て
︑それを実行し︑結果を確認し︑機関がより 適切に機能するようにコントロ
ー
ルしていくこと
﹂
であるといえます︒
この説明は介護サ
ー
ビス提供機 関における経営の特徴︑すなわち
一般に管理と呼ば
れている側面を適切にいい表していますが︑それは
あくまでも経営の二凹を説明したにすぎません︒し
かも︑この見方に縛られすぎると︑どうしても﹁経
﹁経
リ討
する
﹂こととは︑
山中
に
﹁適正利潤﹂
保することだけをさすのではありません円 (作)を
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之︑
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L
︐︐d d q d
・4d吋の介護サービス舵供機関の日的(
利川お
への継続的
なサービスの提
供 な
ど)を実現するために︑三﹂土手セi﹄
まな手段を選択すること(立
川心
決定
)であるといえ
ます︒
(民)
J Uら
ろん
﹁適
正 利潤
﹂を 的保 する こと は非
z M に
吊波 なこ
とですしかし︑﹁
れ父
﹂と
いう パ
H m
に治 むあ る仰 の粁 抗的 な立 味が
品川
謝さ
れ すぎ ると
︑ 川 とし
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段に すき ない
﹁池正利制﹂が
以も 市一 変な
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に変わることがありますそ
れが 新 たな 川辺 を中
み山
すこ
とにも卜分に川むを払う
べき
で
す
‑ 経 営 と マ ネ ジ メ ン ト
スタy
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︑
結 常
のな味を訓べるために︑
経常
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品川を引いたんもいるのではないでしょ
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か︒そこには﹁税引
(
2 g E m g d
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こ と表記されて
いたはずです
料品NHマネシメントであり︑まさに︑ケア
マ ︑ 不
日 ン
メントのそれ
と同じ
一一口出なのですケアマネジメン
トを手がかりにし
て ︑
引
き続
き続
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内
(マネジメント)
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ケアア不ジメントとは︑‑
利 川 お
の先
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とスクリ
ーニング←主
利 川
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ールをすること﹂
だけ
だとHト
什
点してしまうことにもなりかねません ︑
‑再び
﹁ 経 営 ﹂ と は
それでは経常という市助は︑より共体的には︑ど
のようなものととらえればよいのでしょうか
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〉疑問
を 解
明するために︑ι札
口山
に
行
って
一村
山川
内予
の人
門
山を手に収
ってみてください︒何附か日
を尚 一す うち に︑それらの内容に.つの共通性があることに討が
つきます︒すなわち︑経営爪動を情成する広範な部
分を
︑
たとえば①
戦略を立てる
(経営戦略論
)︑
2
組織をつくり見直す
(経営組織論
) ︑③
人を動かす
(リーダー
シァ プ論
︑ モチベ│シヨン論
)
つ・ : とい・
領域に分けて解説しているのです
(凶
3
参 照
) っ
こ
のように︑結営をかなり広範な活動における広思決
定ととらえてみると分かりゃすいと思います
。
。 。
今回は経営に汁する誤解を過して ︑
その立味を与
えてみました︒経常を収純に費用を節減することや︑
仕 下
の流れをコントロールすることととらえると︑
かえ
って 大きく誤解することにもなりかねま
せん‑
次回も引き続き経常の基本的な考え万を笹川
しま
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争時代に向けて
︑
経営のものの見五
・考えん
を
お実に身につけていき
ま し
ょう︒
78
1
,
必参考 文 献『大 辞 林{第2版)j松村日月編/三省堂、1995
fケース7ネジメン卜Jケースマネジメント研究委員会縞/全国社会福祉協絡会、1990