谷坂 優樹 内容の要旨
論文内容の要旨
【目的】 腫大リンパ節の診断においては画像所見のみでは診断困難であることも経験する. このよ うな病変には, 超音波内視鏡下穿刺吸引法(以下 EUS-FNA)が治療方針決定において大きな助 けとなることがある. 腫大リンパ節に対する EUS-FNA の有用性を検討した. 【方法】 対象は, 2013 年 7 月から 2016 年 12 月までの画像所見のみでは確定診断困難な腫大リンパ 節に対して施行した EUS-FNA 症例. EUS-FNA における感度・特異度・陽性反応的中度・陰性 反応的中度・正診率(overall accuracy), また治療方針への寄与・偶発症について検討した. 【結果】 対象となった EUS-FNA 症例は 72 例であった. うち 8 例が炎症や反応性腫大による良性であ ると診断することができた. 診断において感度 95.3%, 特異度 100%, 陽性反応的中度 100%, 陰性反応的中度 72.7%, 正診率(overall accuracy)95.8%であった. 転移リンパ節では EUS-FNA を行うことで原発特定ができたが, 9 例は穿刺前の画像検査等で予想されていたもの とは異なる組織診断となり, 治療方針変更となった. その他には, 病期診断できたものや, 再発診断できたもの, また原発巣組織採取困難であったものを転移リンパ節から診断できた ものがあり治療方針の決定に寄与することができた. 本検討において偶発症は認めなかっ た. 【結論】 転移を疑うリンパ節に対する EUS-FNA は, 安全に施行することができ様々な目的において 施行し有用であった. 画像診断のみで鑑別困難な腫大リンパ節に対しての EUS-FNA は確定診 断や治療方針の決定に寄与することができる. 氏 名 谷坂 優樹 学位の種類 博士(医学) 学位記番号 乙第1369 号 学位授与の日付 平成29 年 11 月 24 日 学位授与の要件 学位規則第3 条第 1 項第 4 号に該当 学位申請論文タイトル及び掲載誌Usefulness of endoscopic ultrasound-guided fine needle aspiration for lymphadenopathy
腫大リンパ節に対する超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA)の有用性の検討 Oncology Letters 2017 年 7 月 26 日 掲載受理
学位審査委員(主査)教授 今枝 博之