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オリンピックの経営政策学

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Academic year: 2021

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平成 29 年度のオリンピックの経営政策学プロ ジェクトでは,以下のような研究活動を行った.

1  東京オリンピック競技大会の財政管理に 関する調査

東京都及び東京オリンピック・パラリンピック 競技大会組織委員会は,開催都市決定後に大会開 催費用の膨張を招き,当該費用の削減や費用分担 などの調整に苦慮している.これは,東京大会だ けではなく,過去のオリンピック競技大会の開催 都市でもみられる傾向であり,近年のオリンピッ ク競技大会の招致では開催都市の財政負担が問題 となっていることから,将来のオリンピック競技 大会の問題としても捉えられている.このため,

本プロジェクトでは,東京大会のこれまでの財政 管理を整理し財政的課題を検討することとした.

本年度の活動としては,以下のように順次調査 研究を進めた.①東京大会の招致の経緯,大会開 催経費の見積,新国立競技場の整備,東京都の恒 久施設の変更などに関するスポーツ庁,東京都,

大会組織委員会,日本スポーツ振興センターへの ヒアリング.②東京都及び大会組織委員会関係の 資料収集,③スポーツ庁,財務省,内閣官房など の政府関係の資料収集,④過去のオリンピック競 技大会関係の資料収集,⑤収集した情報及び資料 に基づく財政管理の状況の整理,⑦現時点での財 政的課題の検討及びまとめ.

本年度は,東京大会の招致・開催の財政に関す る前提条件である政府の閣議了解から最新の大会 開催費用 Ver.2 までの財政管理を対象として現時 点での課題を検討した.東京大会の大会開催費用

は順次改訂されていくことや国際オリンピック委 員会もさらなる大会開催費用の削減を求めている ことから,今後も東京大会の財政管理について注 視し,当該調査研究を進めることが必要であると 考えられる.なお,本調査研究の成果は,論文と して報告する予定である.

2  リオデジャネイロオリンピック競技大会 の開催地に関する調査

本年度は,2017 年 11 月 19 日から 11 月 29 日(現 地滞在 21 日から 27 日まで)までブラジル・リオ デジャネイロ市において現地調査を行った.リオ・

オリンピック競技大会後に各施設はどのように利 用されているのか確認することを目的としていた が,特に教育分野に役立つ施設利用について注目 した.

これまでの調査および関連する研究者・研究機 関の情報に基づいて,リオデジャネイロ市バーラ 地区のオリンピック公園内にあるカリオカ・ア リーナ第 3 ホール(資料 1,2)がスポーツ専門 学校として利用されること,フューチャー・アリー ナ第 4 ホール(資料 3)は小学校や中学校として 利用されること,以上の二点を調査によって明ら かにすることとした.

当初,現地通訳者とのやり取りを事前に行い,

リオ・オリンピック大会に携わった関係者にヒア リングを行うことなどを計画した.しかしながら,

先方との日程調整が難しくなり,ヒアリング調査 には至らなかった.このため,引き続きその他の 関係者にヒアリングを行うべく,教育分野のため の施設利用について情報をもっている関係者にヒ

オリンピックスポーツ文化研究 2018. 3 No. 3 69 ─ 70

研究報告

(研究プロジェクト 4)

オリンピックの経営政策学

日比野 幹 生(スポーツ政策学研究室)

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(2)

アリングを行う計画をした.そこで次の関係者が 候補に挙がった.①リオデジャネイロ州立法議会 議員(Geiza Rocha 氏),②“Transforma”教育 プログラム担当者(Vanderson Berbat 氏),③オ リ ン ピ ッ ク パ ー ク 内 の 博 物 館 担 当 者 (Bianca Pena 氏).以上のうち,Geiza 氏と Vanderson 氏 にヒアリングを行うことが可能となった.

ヒアリングの結果,教育分野に役立つ施設利用 として当初掲げられていたカリオカ・アリーナ第 3 ホールとフューチャー・アリーナ第 4 ホールの 後利用は,現在いくつかの理由によって計画が進 んでいないことが明らかとなった.同時に今後の 施設利用を含め,「施設の後利用」,「教育」とい うキーワードから“Transforma”教育プログラ ム(資料 4)について情報を得ることが出来た.

このプログラムについては,今後,論文として報 告する予定である.

(受理日:2018 年 1 月 31 日)

資料 1 カリオカ・アリーナ 3

資料 2 カリオカ・アリーナ 3

資料 3 フューチャー・アリーナ 4

資料 4 “Transforma”教育プログラム

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オリンピックスポーツ文化研究 2018. 3 No. 3

参照

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