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1 0 でない実数 a,b,c は次の条件 (i) と (ii) を満たしながら動くものとする.

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(1)

平成 30 年度 京都大学 2次試験前期日程 ( 数学問題 )150 分 理,医,薬,工,農,総合人間 ( 理系 ) ,経済 ( 理系 )

1 0 でない実数 a,b,c は次の条件 (i) と (ii) を満たしながら動くものとする.

(i) 1 + c

2

5 2a.

(ii) 2 つの放物線 C

1

: y = ax

2

C

2

: y = b(x 1)

2

+ c は接している.

ただし,2 つの曲線が接するとは,ある共有点において共通の接線をもつこと であり,その共有点を接点という.

(1) C

1

C

2

の接点の座標を ac を用いて表せ.

(2) C

1

C

2

の接点が動く範囲を求め,その範囲を図示せよ.

2 n

3

7n + 9 が素数となるような整数 n をすべて求めよ.

3 α は 0 < α 5 π

2 を満たす定数とし,四角形 ABCD に関する次の 2 つの条件を 考える.

(i) 四角形 ABCD は半径 1 の円に内接する.

(ii) ∠ABC = ∠DAB = α.

条件 (i) と (ii) を満たす四角形のなかで,4 辺の長さの積 k = AB·BC·CD·DA

が最大となるものについて,k の値を求めよ.

4 コインを n 回投げて複素数 z

1

, z

2

, · · · , z

n

を次のように定める.

(i) 1 回目に表が出れば z

1

= −1 + 3 i

2 とし,裏が出れば z

1

= 1 とする.

(ii) k = 2, 3, · · · , n のとき,k 回目に表が出れば z

k

= −1 + 3 i

2 z

k−1

とし,裏 が出れば z

k

= z

k−1

とする.ただし,z

k−1

z

k−1

の共役複素数である.

このとき,z

n

= 1 となる確率を求めよ.

(2)

5 曲線 y = log x 上の点 A(t, log t) における法線上に,点 B を AB = 1 となるよ うにとる.ただし B の x 座標は t より大きいとする.

(1) 点 B の座標 (u(t), v(t)) を求めよ.また µ du

dt , dv dt

を求めよ.

(2) 実数 r は 0 < r < 1 を満たすとし,t が r から 1 まで動くときに点 A と 点 B が描く曲線の長さをそれぞれ L

1

(r),L

2

(r) とする.このとき,極限

r→+0

lim (L

1

(r) L

2

(r)) を求めよ.

6 四面体 ABCD は AC = BD,AD = BC を満たすとし,辺 AB の中点を P,辺 CD の中点を Q とする.

(1) 辺 AB と線分 PQ は垂直であることを示せ.

(2) 線分 PQ を含む平面 α で四面体 ABCD を切って 2 つの部分に分ける.こ

のとき,2 つの部分の体積は等しいことを示せ.

(3)

解答例

1 (1) f(x) = ax

2

,g(x) = b(x 1)

2

+ c とおくと

f

0

(x) = 2ax, g

0

(x) = 2b(x 1)

C

1

,C

2

の共有点の x 座標を t とすると,f (t) = g(t),f

0

(t) = g

0

(t) より (∗)

( at

2

= b(t 1)

2

+ c 2at = 2b(t 1) (∗) の第 2 式から at = b(t 1) · · · ° 1 a 6= 0,b 6= 0 であるから, ° 1 より t 6= 0, 1

1

° と (∗) の第 1 式から b を消去すると

at

2

= at(t 1) + c ゆえに t = c a

したがって f

³ c a

´

= a

³ c a

´

2

= c

2

a よって,接点は µ c

a , c

2

a

(2) (1) の結果から,接点の座標を (x, y) とおくと x = c

a , y = c

2

a (x 6= 0, 1) 上の 2 式から a =

µ a c

2

c

2

a = µ 1

x

2

y = y

x

2

c = c

2

a · a

c = 1 x = y

x これらを 1 + c

2

5 2a に代入すると

1 +

³ y x

´

2

5 2· y x

2

よって x

2

+ (y 1)

2

5 1 (x 6= 0, 1)

この不等式の表す領域は,右の図の斜線部分で,

y 軸および点 (1, 1) は含まない.

O y

x 2

1 1

補足 右の図から,C

1

C

2

の接点の x 座標は x 6= 0, 1

であることがわかる.

O y

1 x

C

1

C

2

C

20

(4)

別解 1 + c

2

5 2a より,a > 0 であるから,k = 1 + c

2

2a とおくと 0 < k 5 1 接点の座標を (x, y) とおくと,(1) の結果から

x = c

a = 2kc

1 + c

2

, y = c

2

a = 2kc

2

1 + c

2

c 6= 0 であるから,c = tan θ (−

π2

< θ < 0, 0 < θ <

π2

) とおくと x = k sin 2θ, y = k(1 cos 2θ)

これは,右の図のように,y 軸上の点を除く,

中心 (0, k),半径 k の円である.接点の x 座標 は,x 6= 0, 1 であるから,k が 0 < k 5 1 の範 囲を動くとき,(2) で求めた図形が得られる.

O y

x k

2k

2 与えらえた整式を変形すると

n

3

7n + 9 = (n 1)n(n + 1) 3(2n 3) · · · (∗)

連続する 3 整数の積 (n 1)n(n + 1) は 3 の倍数であるから,(∗) は 3 の倍数で ある.これが素数であるとき,その値は 3 であるから

n

3

7n + 9 = 3 ゆえに (n 1)(n 2)(n + 3) = 0 よって,求める整数 nn = 1, 2, −3

3 θ = ∠ABD とおくと

∠DBC = α θ,∠ADB = π α θ

外接円の半径が 1 であるから,正弦定理により AB = 2 sin(π α θ) = 2 sin(α + θ), BC = DA = 2 sin θ,

CD = 2 sin(α θ)

A B

D C

α θ

θ

したがって k = AB·BC·CD·DA = 16 sin

2

θ sin(α + θ) sin(α θ)

= 8 sin

2

θ(cos 2θ cos 2α) = 16 sin

2

θ(− sin

2

θ + sin

2

α)

= −16 µ

sin

2

θ 1 2 sin

2

α

2

+ 4 sin

4

α よって,sin θ = 1

2 sin α のとき,k は最大値 4 sin

4

α をとる.

(5)

4 n を自然数,ω = −1 + 3i

2 とすると z

n

∈ {1, ω, ω

2

}

z

n

= 1,z

n

= ω,z

n

= ω

2

となる確率をそれぞれ p

n

,q

n

,r

n

とすると,次の確 率漸化式が成立する.

p

1

= 1

2 , q

1

= 1

2 , r

1

= 0

(∗)

 

 

 

 

 

p

n+1

= 1

2 p

n

+ 1 2 r

n

q

n+1

= 1

2 p

n

+ 1 2 r

n

r

n+1

= q

n

表 表

裏 1

ω

ω

2

(∗) の第 1 式と第 2 式から

p

n+1

q

n+1

= 0, p

n+1

+ q

n+1

= p

n

+ r

n

このとき,p

n

= q

n

であるから,p

n

+ q

n

+ r

n

= 1 により r

n

= 1 2p

n

これを (∗) の第 1 式に代入すると

p

n+1

= 1

2 p

n

+ 1

2 (1 2p

n

) ゆえに p

n+1

1 3 = 1

2 µ

p

n

1 3

数列

½

p

n

1 3

¾

は,初項が p

1

1

3 ,公比が 1

2 の等比数列であるから p

n

1

3 = µ 1

2 1 3

¶ µ

1 2

n−1

すなわち p

n

= 1 3

½ 1

µ

1 2

n

¾

よって,求める確率は 1 3

½ 1

µ

1 2

n

¾

(6)

5 (1) y = log x より y

0

= 1 x

曲線 y = log x 上の点 A(t, log t) における接 線の傾きが 1

t であるから,この曲線の点 A に おける法線の傾きは −t であるから, −→

AB はベ クトル (1, −t) に平行である.

O y

x A

B t log t

1

AB = 1 で,B の x 座標は A の x 座標 t より大きいから

−→ AB = 1

1 + t

2

(1, −t) よって (u(t), v(t)) = −→

OB = −→

OA + −→

AB

= (t, log t) + 1

1 + t

2

(1, −t)

= µ

t + 1

1 + t

2

, log t t

1 + t

2

上式から

µ du

dt , dv dt

= Ã

1 t

(1 + t

2

)

32

, 1

t 1

(1 + t

2

)

32

!

(2) A(t, log t) より, d

dt log t = 1

t であるから

L

1

(r) = Z

1

r

s 1 +

µ 1 t

2

dt =

Z

1

r

1 + t

2

t dt

(1) の結果から

µ du dt , dv

dt

= Ã

1

t 1

(1 + t

2

)

32

! (t, 1) sµ du

dt

2

+

µ dv dt

2

= Ã

1

t 1

(1 + t

2

)

32

!

t

2

+ 1 =

1 + t

2

t 1

1 + t

2

L

2

(r) = Z

1

r

à 1 + t

2

t 1

1 + t

2

! dt

したがって L

1

(r) L

2

(r) = Z

1

r

dt 1 + t

2

t = tan ϕ とおくと,t +0 のとき,ϕ +0 に注意して

r→+0

lim (L

1

(r) L

2

(r)) = Z

π

4

0

1

1 + tan

2

ϕ ·

cos

2

ϕ = π

4

(7)

補足 不定積分 Z r

1 + 1

t

2

dt について,t = 1

u とおくと

Z r 1 + 1

t

2

dt = Z

1 + u

2

µ 1

u

0

du

=

1 + u

2

u

Z u

1 + u

2

· 1 u du

=

1 + u

2

u log(u +

1 + u

2

) + C

よって

Z r 1 + 1

t

2

dt =

1 + t

2

log à 1

t + r

1 + 1 t

2

! + C

これから,L

1

(r) および L

2

(r) を求めることもできるが,本題では不要.

発展 本題では曲線の曲率 κ

1

,|κ| < 1 となる曲線 C : y = f (x) を設定している.

C の弧長

s = Z

x

x0

p 1 + {f

0

(t)}

2

dt

を変数とし,C 上の点 XX(s) = (x(s), y(s)) で 定めると X

0

(s) = (x

0

(s), y

0

(s))

A

N T

−N C

s s

0

= Z

s

s0

|X

0

(s)| ds

³

|X

0

(s)| = p

{x

0

(s)}

2

+ {y

0

(s)}

2

´

これを s で微分することにより |X

0

(s)| = 1

T = X

0

(s) とおくと,T は A(x(s), y(s)) における C の単位接ベクトルである.

また,T を反時計回りに π

2 だけ回転されたベクトル

N = (−y

0

(s), x

0

(s)) (1) を単位法ベクトルという.

|X

0

(s)|

2

= 1 より {x

0

(s)}

2

+ {y

0

(s)}

2

= 1 · · · (∗) これを s で微分すると

2x

0

(s)x

00

(s) + 2y

0

(s)y

00

(s) = 0 ゆえに (x

00

(s), y

00

(s))⊥T

3

を参照

(8)

したがって,実数 κ を用いて

(x

00

(s), y

00

(s)) = κN = κ(−y

0

(s), x

0

(s)) (2) これと (∗) から κ = x

0

(s)y

00

(s) x

00

(s)y

0

(s)

Tx 軸の正の向きとなす角を θ とすると tan θ = y

0

(s) x

0

(s) これを s で微分すると

1 cos

2

θ ·

ds = x

0

(s)y

00

(s) x

00

(s)y

0

(s) {x

0

(s)}

2

ここで 1

cos

2

θ = 1 + tan

2

θ = 1 +

½ y

0

(s) x

0

(s)

¾

2

= 1

{x

0

(s)}

2

よって κ =

ds = x

0

(s)y

00

(s) x

00

(s)y

0

(s) また,(1) を s で微分すると,(2) に注意して

N

0

= (−y

00

(s), x

00

(s)) = (−κx

0

(x), −κy

0

(s)) = −κT 本題において,点 A が X(s) であるとき,点 B は X(s) N である.

d

ds (X(s) N ) = X

0

(s) N

0

= T + κT = (1 + κ)T 曲線 y = log x の曲率 κ

κ = y

00

(1 + y

02

)

32

=

x12

¡ 1 +

x12

¢

3

2

= x (1 + x

2

)

32

1 + κ > 0 であるから |(1 + κ)T | = 1 + κ

r +0 のとき θ π

2 0,x = 1 のとき θ = π 4

r→+0

lim (L

1

(r) L

2

(r)) = Z

π

4

π 2

{1 (1 + κ)} ds

= Z

π

4

π 2

(−κ) ds = Z

π

2

π 4

= π

4

(9)

6 (1) 4ACD4BDC について

AC = BD,AD = BC,CD は共通 3 辺相等により 4ACD ≡ 4BDC したがって ∠ACQ = ∠BDQ

4ACQ4BDQ について,2 辺夾角相等 により 4ACQ ≡ 4BDQ

したがって AQ = BQ

よって,PQ は二等辺三角形 ABQ の中線 であるから AB⊥PQ

  A

B

C

D P

Q

別解 −→

PQ = −→

PA + 1 2 ( −→

AC + −→

AD)

−→ PQ = −→

PB + 1 2 ( −→

BC + −→

BD)

−→ PA + −→

PB = ~ 0 に注意して,上の 2 式の辺々 を加えて 2 倍すると

4 −→

PQ = −→

AC + −→

BC + −→

AD + −→

BD したがって

  A

B

C

D P

Q

4 −→

PQ· −→

AB = ( −→

AC + −→

BC + −→

AD + −→

BD)· −→

AB

= ( −→

AC + −→

BC)· −→

AB + ( −→

AD + −→

BD)· −→

AB

= ( −→

AC + −→

BC)·( −→

AC −→

BC) + ( −→

AD + −→

BD)·( −→

AD −→

BD)

= | −→

AC|

2

− | −→

BC|

2

+ | −→

AD|

2

− | −→

BD|

2

| −→

AC| = | −→

BD|,| −→

AD| = | −→

BC| であるから

−→ PQ· −→

AB = 0 よって AB⊥PQ 補足 同様にして

4 −→

PQ· −→

CD = ( −→

AD + −→

AC + −→

BD + −→

BC)· −→

CD

= ( −→

AD + −→

AC)· −→

CD + ( −→

BD + −→

BC)· −→

CD

= ( −→

AD + −→

AC)·( −→

AD −→

AC) + ( −→

BD + −→

BC)·( −→

BD −→

BC)

= | −→

AD|

2

− | −→

AC|

2

+ | −→

BD|

2

− | −→

BC|

2

| −→

AC| = | −→

BD|,| −→

AD| = | −→

BC| であるから

−→ PQ· −→

CD = 0 よって CD⊥PQ

(10)

(2) 4ABC4ABD について

AC = BD,BC = AD,AB は共通 3 辺相等により 4ABC ≡ 4BAD したがって ∠CAP = ∠DBP

4CAP4DBP について,2 辺夾角相等 により 4CAP ≡ 4DBP

したがって CP = DP

よって,PQ は二等辺三角形 CDP の中線 であるから CD⊥PQ

  A

B

C

D P

Q

線分 PQ 上に点 R とり, R を通り線分 PQ に垂直な平面と辺 BC, AC, AD,

BD との交点を,それぞれ,E,F,G,H とすると BA//EF, BA//HG, CD//EH, CD//FG

ゆえに EF//HG,EH//FG すなわち 四角形 EFGH は平行四辺形 A

B

C

D P

E Q

F G H

R

E F

G H

R

`

PQ を含む平面 α と平行四辺形 EFGH との交線を ` とすると,` によって 平行四辺形 EFGH の面積は二等分される.

よって,α によって,四面体 ABCD の体積は二等分される.

参照

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