facebook.com/redhatinc @redhatnews linkedin.com/company/red-hat
はじめに
企業全体でシステムを統合しデータを共有する能力は、データセンターの一般的なニーズです。「統合バ ス」は、ミドルウェアベースの統合で使用されるテクノロジーを示す一般的な用語です。統合バスのニー ズは、複雑さ、データ量、必要なパフォーマンスという点で多岐に渡ります。Red Hat と IBM はいずれも、 ミドルウェア統合ソリューションの開発やデプロイを支援するさまざまな製品を提供しています。この競 合製品の概要では、Red Hat® JBoss® Fuse と IBM WebSphere Enterprise Service Bus バージョン 7.5.1を 比較します。1適切なジョブに適切なテクノロジーで対応
ミドルウェア統合ソリューションごとに要件は大幅に異なり、それによって実装に使用するテクノロジー が左右されることがあります。ソリューションによっては、大規模なサービス指向アーキテクチャー (SOA) を一元的に導入し、信頼性とパフォーマンスに優れたネットワークによるシステム統合を実現しなければ ならない場合があります。また、SOA 統合パターンでなく、エンタープライズアプリケーション統合 (EAI) を推進した分散デプロイを使用して、小規模のデータ負荷を低コストで、効率的に処理しなければなら ないこともあります。 通常、こうしたソリューションの統合アーキテクチャーは複雑度が低いため、信頼性の高いネットワーキン グを常に実現できるとは限りません。たとえば、リモートオフィスや小売店では、小規模ながらも重要 なデータセットをローカルに処理しなければならないことがあります。また、専門部門単位でデータ価 値が低い、あるいは中程度のアプリケーションがいくつかあり、それらを大規模な企業統合バックボーン と統合する必要がある企業もあります。いずれの場合も、信頼性の高い堅牢な統合バスを低コストで利 用可能な機能が重要になります。低コストの統合バスがないと、ソリューションの投資収益率 (ROI) が 低下することがあります。Red Hat JBoss Fuse は、このようなタイプの統合ソリューションをサポートするための技術的機能を備 えたミドルウェアプラットフォームです。サブスクリプション価格は、多数の統合プロジェクトが抱える予
算制約に合わせて設定されています。
IBM は、さまざまな統合バス製品を提供しています。そのうち 2 つはソフトウェアベースです (IBM Message Broker2 と WebSphere Enterprise Service Bus)。機能、設定、および価格はそれぞれ異なり ます。3,4 また、IBM は WebSphere DataPower SOA Appliances 製品ラインの一部として統合バス機能 も提供しています。5
1 WebSphere Enterprise Service Bus の製品ページ: http://www-01.ibm.com/software/integration/wsesb/ 2 IBM Message Broker の製品ページ: http://www-01.ibm.com/software/integration/wbimessagebroker/ 3 IBM Message Broker の価格: https://www-112.ibm.com/software/howtobuy/buyingtools/paexpress/
Express?P0=E1&part_number=D56P3LL,D56MWLL,D03S0LL,D03S4LL,D03S2LL,D06UPL L,D0BLZLL,D0GH4LL,D0GH1LL,D0WE0LL,D0WG2LL,D0WG4LL,D0WG6LL&catalogLocale =en_US&locale=en_US&country=USA&PT=html
4 BM WebSphere Enterprise Service Bus の価格: https://www-112.ibm.com/software/howtobuy/buyingtools/ paexpress/Express?P0=E1&part_number=D58AKLL,D58AELL,D06UVLL,D04Q1LL,D04Q3LL,D0BA1LL,D0B3HL L,D0B5HLL,D0B2XLL,D0GALLL,D0GB0LL&catalogLocale=en_US&locale=en_US&country=USA&PT=html 5 IBM WebSphere DataPower SOA Appliances: http://www-01.ibm.com/software/integration/datapower/
製品比較概要 (2013 年 3 月)
RED HAT JBOSS FUSE と IBM WEBSPHERE
ENTERPRISE SERVICE BUS の比較
RED HAT の価格の利点
Red Hat JBoss Fuse アプリケーションと IBM WebSphere Enterprise Service Bus を比較すると、 総取得費用に大きな違いがあります。購入する製品を決定する際に価格だけで判断するべきではありま せんが、Red Hat の経済的な利点が IBM を大幅に上回っていることは考慮する必要があります。 IBM WebSphere をパスポートアドバンテージプログラムで購入すると、1 年目の料金はライセンスコスト とサブスクリプションおよびサポートのコストをまとめた単一課金形態になります。6購入から 1 年が過 ぎると、IBM サブスクリプションおよびサポートのコストは、パスポートアドバンテージの RSVP レベル に基づいて設定されます。7 パスポートアドバンテージの RSVP レベルが変更されると、サブスクリプ ションとサポートのコストも変更されます。一方、Red Hat JBoss Middleware の場合は、年間サブスク リプション料金を支払うだけで、ソフトウェアライセンス料金を請求されることはありません。
Red Hat サブスクリプションは、IBM WebSphere と比べると、非常に経済的です。たとえば、IBM WebSphere Enterprise Service Bus8 と Red Hat JBoss Fuse の 2 年間の取得費用を定価で比べてみま しょう。16 コアの Intel ベースサーバー上にデプロイするものとします。IBM の場合、Intel コアはコアあ たり 100 PVU9 と見積もられています。使用しているのは、2013 年 1 月時点の米国における定価です。 初年度の IBM のコストは、16 ( コア数 ) X 100 ( コアあたりの PVU) X [ 製品価格 ] で計算されます。 2 年目の IBM のサブスクリプションおよびサポートコストは、ライセンスコストの 20% で計算されます。10
6 CDW ソフトウェアライセンスセンター Web ページ: http://www.cdw.com/content/software-licensing/ibm.aspx 7 IBM International Passport Advantage Agreement (IBM インターナショナルパスポートアドバンテージ契約):
http://public.dhe.ibm.com/software/passportadvantage/PA_Agreements/PA_Agreement_International_English.pdf
のセクション 1.8「RSVP Level (料金レベル)」
8 IBM WebSphere Enterprise Service Bus の価格: https://www-112.ibm.com/software/howtobuy/ buyingtools/paexpress/Express?P0=E1&part_number=D58AELL,D0INXLL&catalogLocale =en_US&locale=en_US&country=USA&PT=html
9 配信ソフトウェア用の IBM プロセッサーバリューユニット (PVU) のライセンス: http://www-01.ibm.com/software/lotus/ passportadvantage/pvu_licensing_for_customers.html
10 20% の基準については、IBM ホワイトペーパー『Comparing IBM WebSphere and Oracle WebLogic (IBM WebSphere と Oracle WebLogic の比較)』を参照: ftp://public.dhe.ibm.com/common/ssi/ecm/en/wsw14127usen/WSW14127USEN.PDF
Red Hat JBoss Fuse サブス クリプションのコストは、IBM WebSphere Enterprise Service Bus よりも定価で $823,000 以 上低く、IBM 製品にかかるコスト のわずか 7.3% です。 表 A 16 コアを使用する IBM 製品の 2 年間のコスト見積もり コア数 PVU コアあたり 価格 PVU あたり 合計
IBM WebSphere Enterprise Service Bus Processor Value Unit (PVU) のライセンス + 12 か月間のソフトウェアサブスクリプションおよび サポート (D58AELL) 16 100 $394 $630,400 認定ユーザライセンス単位の IBM Integration Designer+ 12 か月間のソフトウェアサブスクリプ ションおよびサポート (D0INXLL) - ユーザーあ たりの価格 25 $4,400 $110,000 小計: $740,400 ライセンスの合計料金: $740,400 年間サブスクリプションおよびサポートの料金 (ライセンスの 20%): $148,080 IBM の 2 年間の合計コスト $888,480
表 A に示すように、16 コアの WebSphere Enterprise Service Bus の 2 年間の取得コストは、定価で $888,000 USD を超えています11。一方、Red Hat JBoss Fuse の 2 年間の取得コストは IBM のコストを 大幅に下回っています (表 B を参照)。Red Hat JBoss Fuse は、1 年または 3 年のサブスクリプションとし て購入でき、16 または 64 の単位でコア数を追加できます。Red Hat では、Premium サポート付きの年 間サブスクリプションを推奨しています。Red Hat JBoss Fuse のサブスクリプションはこのような形式を 取っているため、IBM 製品よりも定価 (USD) が低くいのです。
11 特定の IBM 製品の価格: https://www-112.ibm.com/software/howtobuy/buyingtools/paexpress/
Express?P0=E1&part_number=D58AELL,D0INXLL&catalogLocale=en_US&locale=en_US&country=USA&PT=html
表 B
Red Hat JBoss Fuse の 2 年間のサブスクリプションコスト
RED HAT JBOSS FUSE、 16 コア、PREMIUM、
年間管理
RED HAT JBOSS FUSE、 64 コア、PREMIUM、 年間管理 年間サブスクリプション $32,400 $121,500 2 年間のサブスクリプション $64,800 $243,000 IBM と比較した削減額 (USD) $823,680 $3,310,920 64 コアを使用する IBM 製品の 2 年間のコスト見積もり コア数 PVU コアあたり 価格 PVU あたり 合計
IBM WebSphere Enterprise Service Bus Processor Value Unit (PVU) のライセンス + 12 か月間のソフトウェアサブスクリプ ションおよびサポート (D58AELL) 64 100 $394 $2,521,600 認 定 ユ ー ザ ラ イ セ ン ス 単 位 の IBM Integration Designer+ 12 か月間のソフト ウェアサブスクリプションおよびサポート (D0INXLL) - ユーザーあたりの価格 100 $4,400 $440,000 小計: $2,961,600 ライセンスの合計料金: $2,961,600 年間サブスクリプションおよびサポートの料金 (ライセンスの 20%): $592,320 IBM の 2 年間の合計コスト: $3,553,920
サポート品質
2012 年 10 月に、Velociti Partners は『JBoss Enterprise Middleware, by Red Hat: Proven Technical Support Services Leader (Red Hat の JBoss Enterprise Middleware: 実績あるテクニカルサポート サービスのリーダー)』という、Red Hat が委託したレポートを発表しました12。このレポートには、ラン ダムに選択された 360 を超える Red Hat サポートユーザーのデータが含まれています。これにより、
Red Hat のテクニカルサポートサービスが主な競合他社よりも優れていることが確認できます。
競合製品との違い
次のサブセクションでは、Red Hat JBoss Fuse と IBM WebSphere Enterprise Service Bus の違いに ついて説明します。違いを網羅しているわけではありませんが、Red Hat が通常お客様に説明する重要ポ イントを挙げています。
製品の取得
Red Hat JBoss Fuse の機能を、単一のプラットフォームバンドルで利用できます。16 コアまたは 64 コ ア、Premium サポート付きの年間管理サブスクリプションは、1 年または 3 年間有効です。このプラッ トフォームは、サブスクリプションが有効な地域内であれば、場所を問わず使用できます。
IBM は 3 つのバージョンの WebSphere Enterprise Service Bus を提供しています。ユーザーは、ニー ズに最適なバージョンを選択する必要があります。WebSphere Enterprise Service Bus Retail Store Edition13 (D06UVLL) の用途は「店舗」に限定されています。本社やデータセンター業務には対応して いません。14 このため、ユーザーのデプロイ方法が制限されます。WebSphere Enterprise Service Bus Registry Edition15 (D0GALLL) は WebSphere Enterprise Service Bus V7.5 と WebSphere Service Registry and Repository V7.5 の機能をすべて備えています。16 追加のガバナンス機能が必要ないユー ザーにとっては、この製品は機能が過剰な場合があります。IBM WebSphere Enterprise Service Bus (D58AELL) は、Retail Edition のように用途が制限されていません。Service Registry and Repository Edition のように余計なガバナンス機能によるオーバーヘッドが発生することもありません。
開発者向けツール
Red Hat には、あらゆるレベルの Red Hat JBoss Fuse サブスクリプションに対応した、ドラッグアンド ドロップ式の統合開発に 最適な JBoss Developer Studio が含まれています。実際、JBoss Developer Studio を使用すると、すべての Red Hat ミドルウェアプラットフォームを設定できます。17 Red Hat JBoss Fuse のドラッグアンドドロップ機能は使いやすく、開発者はソリューション提供までの時間を短 縮できるため、結果的にコストが削減されます。
「
この調査結果に基
づき、
Red Hat JBoss
Middleware サブスクリ
プションサービスは利益
拡大とコスト削減のため
の戦略的手段と見なさ
れるべきだと確信してい
ます」
VELOCITI PARTNERS, INCRed Hat JBoss Fuse のすべての機能を、1 つの サブスクリプションで得られます。
12 JBoss Enterprise Middleware, by Red Hat: Proven Technical Support Services Leader (Red Hat の JBoss Enterprise Middleware: 実績あるテクニカルサポートサービスのリーダー): http://www.redhat.com/resourcelibrary/whitepapers/ customer-satisfaction
13 IBM WebSphere Enterprise Service Bus Retail Store Edition の製品ページ: http://www-01.ibm.com/software/ integration/wsesb/retail-store-edition/
14 IBM WebSphere Enterprise Service Bus Retail Store Edition V7.5.1 のライセンス情報に関するドキュメント: http://www-03.ibm.com/software/sla/sladb.nsf/lilookup/7E89B59781985D4A85257961005606A2?opendocum ent&li_select=157D32F80FA0E1D2852579610056069El
15 IBM WebSphere Enterprise Service Bus Registry Edition の製品ページ: http://www-01.ibm.com/software/ integration/wsesb/registry-edition/l
16 IBM WebSphere Enterprise Service Bus Registry Edition の機能と利点: http://www-01.ibm.com/software/ integration/wsesb/registry-edition/about/
17 JBoss Enterprise Application Platform、JBoss Enterprise BRMS、JBoss Data Grid、その他のすべての Red Hat ミドル
ウェアプラットフォームなど
Red Hat JBoss Fuse は、 他のすべての Red Hat ミドル ウェア製品で使用されているのと
同じ開発ツールを使用 して開発できます。
IBM Integration Designer18 (D0INXLL) は WebSphere Enterprise Service Bus で使用可能な開発ツー ルです。19 この製品は WebSphere Enterprise Service Bus とは別に、「許可されたユーザー」によって ライセンスが付与されます。WebSphere Enterprise Service Bus、WebSphere Adapters と Adapter Toolkit、DataPower、および BPM Advanced 以外の IBM WebSphere 製品を使用する開発者は、他 の IBM 開発ツールを使用しなければならない場合があります。20 これに該当する開発者にとっては、作 業が困難なことがあります。
開発者の操作感
JBoss Developer Studio は、Red Hat JBoss Fuse を含むすべての Red Hat ミドルウェア開発に使用で きます。Red Hat JBoss Fuse を利用する開発者は、グラフィカルなエディタを使用するのか、XML ファ イルを直接操作するのか、それともグラフィカル編集と XML の直接編集を切り替えながら使用するの
かを選択できます。最も快 適に操作できて、生 産性 が向上する方法を選択できるのです。JBoss Developer Studio を利用すると、Java クラス内で直接 Camel を開発することも可能です。
IBM WebSphere Enterprise Service Bus を利用する開発者は、開発およびテストツールとして IBM Integration Designer V7.5 ( 旧 WebSphere Integration Developer) を使用する必要があります。21 開 発のほぼすべてを、このツールで行います。XML スキーマや、製品と通信するサービスエンドポイント などのアーティファクトを開発する場合は、他のツールを使用できます。ただし、メディエーションモジュー ル、ビジネスオブジェクト、メディエーションフローなどの分野の主要開発作業には、IBM Integration Designer を使用します。22 IBM Integration Designer のドキュメントには、特定のエディタでさまざま なタイプの WebSphere Enterprise Service Bus プロジェクトアーティファクトを処理する方法が一貫し て記載されています。アーティファクトを直接編集することは、ドキュメントでは推奨されていません。
実際、IBM Integration Designer とソフトウェア設定管理システムを併用する方法が記載された IBM の ドキュメントには、直接編集に関する注意事項がいくつか示されています。23
開発者による追加ミドルウェアの使用
Red Hat JBoss Fuse サブスクリプションには、すべての Red Hat JBoss Middleware プラットフォーム における開発権限が含まれています。具体的には、16 コアの Red Hat JBoss Middleware サブスクリプ ションごとに、すべての Red Hat JBoss Middleware プラットフォームで開発する権限が 25 人分含まれ ています。そのため、開発者は Red Hat JBoss Data Grid、JBoss Enterprise BRMS などの Red Hat ミドルウェアプラットフォームを容易に用いて、Red Hat JBoss Fuse を補完できます。
18 IBM Integration Designer の製品ページ: http://www-01.ibm.com/software/integration/integration-designer/ 19 WebSphere Enterprise Service Bus の機能と利点: http://www-01.ibm.com/software/integration/wsesb/about/ 20 IBM Integration Designer の機能と利点: http://www-01.ibm.com/software/integration/integration-designer/features/? 21 IBM WebSphere Enterprise Service Bus V7.5 のアナウンスレターを参照: http://www-01.ibm.com/common/ssi/
cgi-bin/ssialias?infotype=AN&subtype=CA&htmlfid=897/ENUS211-075
22 統合開発者の目標実行時間を参照: http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/esbsoa/wesbv7r5/topic/com.ibm. wbpm.wid.main.doc/prodoverview/topics/ctargetruntimes.html
23 ソフトウェア設定管理システムの使用: http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/esbsoa/wesbv7r5/index. jsp?topic=%2Fcom.ibm.wbpm.wid.admin.doc%2Ftopics%2Fartifacts_in_scm.htmll
どの Red Hat JBoss Fuse サブス クリプションにも、すべての Red Hat ミドルウェアプラットフォー ムに対する開発権限が含まれて います。 毎回ゼロから構築するよりも、 パターンを使用して統合を進めて いく方が、開発期間を短縮でき ます。
Red Hat ミドルウェアサブスクリプションとは異なり、IBM WebSphere Enterprise Service ライセンス では他の IBM WebSphere 製品を利用することはできません。24 そのため、ユーザーは必要な IBM WebSphere ソフトウェアのライセンスを取得するか、試用版を使用する必要があります。25 WebSphere Enterprise Service Bus や IBM Integration Designer などの製品については、IBM 製品ページでダウン ロード可能な試用版が提供されていません。26 Message Broker などの他の IBM WebSphere 製品の中 には、ダウンロードして、一定の試用期間内に使用できるものもあります。27
パターンを使用した統合の推進
Red Hat JBoss Fuse には、オープンソースの Apache Camel と、すぐに使用できる標準ベース統合パ ターンが組み込まれています。このパターンは、Gregor Hohpe と Bobby Woolf の共著『Enterprise
Integration Patterns ( エンタープライズ統合パターン )』に基づいています。28 多くの場合、エンタープ ライズ統合パターンは、エンタープライズ統合に関するデファクトスタンダードとなっています。Red Hat JBoss Fuse では 45 の異なるパターンがサポートされており、次のカテゴリに分類されています。
• メッセージングシステム (6 パターン ) • メッセージングチャネル (5 パターン ) • メッセージ作成 (2 パターン ) • メッセージルーティング (15 パターン ) • メッセージ変換 (5 パターン ) • メッセージングエンドポイント (11 パターン ) • システム管理 (1 パターン )
IBM Integration Designer に は、 パターンを 使 用 する 開 発 機 能 が 組 み 込ま れていません。IBM Message Broker ソリューションを開発するための WebSphere Message Broker Toolkit には、パターン ベースの開発オプションが組み込まれています。29 ただし、WebSphere Message Broker Toolkit に用 意されている、すぐに使用できるパターンは選択肢が限られていて、WebSphere Message Broker でし か使用できません。30
この例が示すように、IBM ツールは製品ごとに異なり、開発者はその影響を受けることがあります。
サーバーのデプロイ面積
Red Hat JBoss Fuse は OSGi フレームワーク上で動作し、アプリケーションをコンポーネントに配置す る作業を簡素化します。バンドルは OSGi にデプロイされて、実行されます。Red Hat JBoss Fuse をイン ストールして実行するための最小ハードウェア要件は、100MB の空きディスクスペースと 2GB の RAM です。ただし、RAM 要件は、デフォルトのランタイム設定を使用してほとんどの Red Hat JBoss Fuse 機能を有効にした場合のものです。Red Hat JBoss Fuse ランタイムで使用可能な機能を減らすと、 必要な RAM 容量を減らし、インスタンスの起動時間を短縮できます。
24 IBM WebSphere Enterprise Service Bus 製品の一部としてバンドルされているもの以外 25 IBM 評価版ソフトウェアのページを参照: http://www.ibm.com/developerworks/downloads/
26 IBM SOA サンドボックスを使用して WebSphere Enterprise Service Bus にアクセスし、動的なエンドポイントルックアッ
プの実装方法を学べます: http://www.ibm.com/developerworks/downloads/soasandbox/#matrix
27 IBM Message Broker の 90 日間の試用評価版のリンク: https://www14.software.ibm.com/webapp/iwm/web/ preLogin.do?source=swg-wsmbt&S_CMP=web_ibm_ws_appint_bt_messagebroker-ov
28 エンタープライズ統合パターンの目: http://www.enterpriseintegrationpatterns.com/toc.html
29 IBM プレゼンテーション「Patterns in WebSphere Message Broker v8 (WebSphere Message Broker v8 のパターン)」
を参照: http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27024613&aid=1
30 組み込みパターンに関する IBM WebSphere Message Broker ドキュメント: http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/ wmbhelp/v8r0m0/topic/com.ibm.etools.mft.doc/ac68260_.html
Red Hat JBoss Fuse は OSGi を 使用してデプロイされています。
Red Hat JBoss Fuse は OSGi を 使用してデプロイされています。
IBM WebSphere Enterprise Service Bus は、ソフトウェアライセンスに含まれている WebSphere Application Server 7.0 の上で動作します。31 システム要件で指定されている Linux の推奨構成は、6GB の RAM および 64 ビットインストールです。32
WebSphere Enterprise Service Bus に関連する起動時のオーバーヘッドと起動時間は、WebSphere Application Server Network Deployment Edition の同じ係数にも直接的に関連します。WebSphere Application Server の 機 能を無 効にすると、 起 動 時 間は 短くなりますが、WebSphere Enterprise Service Bus の全体的な機能も影響を受けます。たとえば、WebSphere Enterprise Service Bus は WebSphere Application Server Java Message Service (JMS) プロバイダーを使用して、そのメッセー ジング仕様を利用しています。
JAVA を組み込んだデプロイ
Red Hat JBoss Fuse の Camel コアコンポーネントを使用すると、Java アプリケーションにルートを組 み込むことができます。これにより、Camel コンポーネントを使用したデータの投稿や検索、アプリケー ションでの使用を目的としたデータの Java クラスインスタンスへの変換 ( あるいはその逆 ) といった作
業が簡素化されます。この機能を使用するために、Camel のルートをサーバーにデプロイする必要はあ りません。この機能により、Java 開発者はカスタムコードを実装して Camel 内の既存機能を複製する
必要がなくなるため、生産性を高めることができます。
WebSphere Enterprise Service Bus では、Java アプリケーションに直接機能を組み込むことができま せん。サポート対象トランスポートのいずれかを使用してデプロイされたプロキシサービスを利用し、 Java アプリケーションを WebSphere Enterprise Service Bus に接続する必要があります。このため、 WebSphere Enterprise Service Bus にデプロイされた限定的機能にアクセスする Java アプリケー ションが増え、そのトポロジが拡大することになります。
信頼性の高いメッセージング
Red Hat JBoss Fuse には、メッセージング機能の信頼性を高めるための Red Hat JBoss A-MQ が組み 込まれています。Red Hat JBoss A-MQ は、標準ベースのオープンソースメッセージングプラットフォーム で、非常に小さなフットプリントでデプロイが可能です。主な機能は JMS 1.1 準拠のメッセージング、情 報の高パフォーマンス配信、複数言語での接続オプション33、トランザクションの障害からの保護など です。
IBM WebSphere Enterprise Service Bus には、独立して実行されるメッセージングプラットフォームを 提供するテクノロジーが含まれていません。代わりに、WebSphere Enterprise Service Bus の下位で実 行される WebSphere Application Server の JMS プロバイダーを通じて、JMS メッセージングが提供さ れます。
31 IBM WebSphere Enterprise Service Bus V7.5 のアナウンスレターを参照: http://www-01.ibm.com/common/ssi/ cgi-bin/ssialias?infotype=AN&subtype=CA&htmlfid=897/ENUS211-075
32 IBM WebSphere Enterprise Service Bus V7.5.1 の詳細なハードウェアおよびソフトウェア要件: http://www-01.ibm.com/ support/docview.wss?uid=swg27022955#Linux_Red_Hat_Enterprise_Linux_RHEL_Server
33 OpenWire と STOMP プロトコルをサポート: http://fusesource.com/docs/mqent/7.1/prod_intro/prod_intro.pdf
Red Hat JBoss Fuse には、Java、 C/C++、.NET などの言語を 使用してアクセスできる信頼性の 高いメッセージング機能を備えた Red Hat JBoss A-MQ が含まれて います。
Red Hat JBoss A-MQ には、JMS プロバイダーに関する次の機能が用意されています。IBM にはこれら の機能は備わっていません。34
• C、C++、.NET を使用してメッセージングシステムにアクセスする機能
• Streaming Text Oriented Messaging Protocol (STOMP): プラットフォームに依存しないプロトコ ル。スクリプト言語 (Perl、PHP、Python、Ruby) で記述されたメッセージングや、Java、.NET、C、 および C++ で記述されたクライアントにクライアントからアクセスできるようにします
• Advanced Message Queuing Protocol (AMQP) 1.035
• IP マルチキャスト: 1 対多の通信を IP ネットワーク経由で行います。これにより、ブローカーはブ ローカーネットワークの設定中に他のブローカーを検出できます。また、クライアントはブローカー との接続を検出して確立できます
• その他、Fuse MQ Enterprise の製品紹介ドキュメントに記載されたさまざまな機能36
次に示す機能は JMS 1.1 仕様に関連付けられているため、Red Hat JBoss Fuse と WebSphere Enterprise Service Bus の両方で使用できます。
• ポイントツーポイントメッセージング • メッセージングの発行とサブスクライブ • メッセージングの要求/返信
• 永続メッセージと非永続メッセージ • JMS トランザクション
• Extended Architecture (XA) トランザクション
バインディングのトランスポート
Red Hat JBoss Fuse は、一般的な JMS、HTTP、HTTPS、FTP、XMPP、REST、Web サービスなど、 さまざまなバインディングをサポートしています。また、ルーティングおよび統合コンポーネントを使用 して、接続オプションを簡単に拡張できます。37 Red Hat JBoss Fuse では、統合エンドポイントとの接 続に使用可能な 125 を超える Camel コンポーネントがサポートされています。Apache Camel のドキュ メントには、特別なエンドポイント接続が必要な場合にカスタムコンポーネントを記述する方法が詳細 に示されています。38 カスタムコンポーネントを記述する方法の代わりに、サードパーティ製の Camel コンポーネントを検索して使用することも可能です。
34 WebSphere Application Server Network Deployment エディションのデフォルトのメッセージングプロバイダーを使用した
場合: http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/wasinfo/v8r0/topic/com.ibm.websphere.nd.multiplatform.doc/info/ae/ ae/tjn9999_.html
35 テクノロジープレビューとして提供
36 Fuse MQ Enterprise の製品紹介ドキュメント: http://fusesource.com/docs/mqent/7.1/prod_intro/prod_intro.pdf 37 製品紹介ドキュメント : http://fusesource.com/docs/esbent/7.1/esb_prod_intro/esb_prod_intro.pdf
38 Apache Camel コンポーネントの記述に関するドキュメント : http://camel.apache.org/writing-components.html
Red Hat JBoss Fuse は、IBM WebSphere Enterprise Service Bus よりも多くのタイプのエンド
facebook.com/redhatinc @redhatnews linkedin.com/company/red-hat RED HAT について Red Hat は、コミュニティに支えられたアプローチを活かして、信頼性が高くパフォーマンスに優れたクラウド や仮想化、ストレージ、Linux、ミドルウェアなどのテクノロジーを提供する世界有数のオープンソースソリュー ションプロバイダーです。また、受賞歴のあるサポート、トレーニング、コンサルティングサービスも提供してい ます。Red Hat は、S&P 社の株価指標に採用されている企業で、世界中に 70 以上の拠点を展開し、お客様の ビジネスを支援しています。 アジア太平洋 +65 6490 4200 オーストラリア 1 800 733 428 ブルネイ/ カンボジア 800 862 6691 インド +91 22 3987 8888 インドネシア 001 803 440224 日本 03 5798 8510 韓国 080 708 0880 マレーシア 1 800 812 678 ニュージーランド 0800 450 503 フィリピン 800 1441 0229 シンガポール 800 448 1430 タイ 001 800 441 6039 ベトナム 800 862 6691 中国 800 810 2100 香港 852 3002 1362 台湾 0800 666 052
WebSphere Enterprise Service Bus は、異なる 9 タイプのサービスバインディングと連携するように 設定できます。39 これらのバインディングの 1 つである Enterprise Information System (EIS) は、JCA 1.5 リソースアダプターと Websphere Adapter を使用します。IBM Integration Designer には、異なる 18 タイプの IBM アダプターが含まれています。ただし、そのうち 7 つには、「本稼働ワークロードの処理、 本稼働ワークロードのシミュレーション、あるいは任意のコード、アプリケーション、またはシステムの スケーラビリティテスト」を実行する権限がありません。40 その他のアダプターは、追加ライセンス料金 なしで使用できます。これには、FTP、フラットファイル、JDBC などの WebSphere テクノロジーアダ プターも含まれます。
まとめ
この製品比較概要では、Red Hat JBoss Fuse と IBM WebSphere Enterprise Service Bus のハイレベ ルでの違いを説明しました。両製品の機能を比較すると、さらに多くの相違点が見つかります。 Red Hat JBoss Fuse と WebSphere Enterprise Service Bus は、コストが大きく違います。Red Hat JBoss Fuse は 16 コア、Premium サポート付きの年間管理サブスクリプションで、コストは IBM 製品よ りも定価で $823,000 以上低く、IBM 製品にかかるコストのわずか 7.3% です。関連ソフトウェアのライ センス料金を支払わなくても、Red Hat JBoss Fuse の機能は完全に利用できます。購入が必要なのは、
使用する Red Hat テクノロジーのサブスクリプションのみです。Red Hat JBoss Fuse では、16 および 64 の単位でコアエンタイトルメントを追加可能な 1 年間のサブスクリプションを利用できます。割引が 適用される 3 年間のサブスクリプションもあります。
Red Hat を選択すると、それによって得られるコスト削減効果により、さらに多くのプロジェクトを開始し、 企業内にテクノロジーを普及させ、イノベーションに振り分ける予算を増額できるようになります。 Red Hat JBoss Fuse サブスクリプションでイノベーションを推進し、コストを削減しましょう。詳細に ついては、Red Hat の営業担当にお問い合わせください。
詳細については、Red Hat の営 業担当にお問い合わせください。
39 IBM WebSphere Enterprise Service Bus のバインディングに関するドキュメント : http://publib.boulder.ibm.com/ infocenter/esbsoa/wesbv7r5/topic/com.ibm.websphere.wesb.programming.doc/topics/cadm_bindingsgeneral.html 40 IBM Integration Designer V8.0.1 のライセンス情報に関するドキュメント : http://www-03.ibm.com/software/sla/sladb.
nsf/lilookup/C2853685DE9E0AC585257A8A007EFE43?opendocument&li_select=71A1E85F741413EB852 57A8A007EFE3E