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Academic year: 2021

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(1)

一一一一一ECPC・一一一一一一

血小板減少症

内科足立  靖 病理 石井 良文

〈臨床〉

 血小板減少症には様々な原因がある(図!)。

 症例は80歳女性(図2、3)。慢性C型肝炎、

高血圧のため近医に通院していた。H!7年7月 に13.9万あった血小板数が10月に1.8万、H18 年4月に1.2万と減少した。札医大一内を受診

し、PA−IgG 176.8と高く、特発性血小板減少 性紫斑病(ITP)と診断された。プレドニンを 20mg/日で治療されたが、9千まで減少したた め紹介入院となった。プレドニンを40mgで再

治療したが効果なく、脾摘術を目的に社会保険 病院に転院した。プレドニン抵抗性から骨髄異 形成症候群(MDS)を疑われたが、確定診断に は至らなかった。プレドニンを10mgに減量し たところ血小板数は増加し、輸血不要となった。

リハビリを目的として再入院となった。

 入院後間もなく、末梢性左顔面神経麻痺を合 併した(図4)。左耳の痛みを訴え、徐々に経口 摂取が難しくなった。腎不全、呼吸不全の悪化 を認め、低蛋白、浮腫、出血傾向、血小板低下、

貧血の増悪を認める様になった。左顔面に水庖、

痂皮形成を認めた。残念ながら、第66病日に永 眠された(図5)。

 診断はITP、 MDS、 もしくはその他か?

その他の悪性疾患の合併はあるか? が問題点 となった(図6)。 ご家族の同意を得られ、病 理解剖を行なった。

燃.よる血小榊灘勲不足 血ノ1、板減少症

  なお・・ンパ腫      の霊な原因

・再生不良性貧血

・大量の飲酒巨赤芽球性貧血(ビタミン恥欠乏性貧血と葉葭欠乏性貧血を含む)

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腫大した騨臓に血小板がとらえられる

・うっ血性肺腫を伴う肝硬変

・骨髄線維症

・ゴーシェ病 血小板の濃度低下

・大量の血液交榛.または血小板が非常に少ない保存血による交換輸血

・心肺バイパス手術 血小板の消畳または破壊の増加

◎   血小  ノ    ITP

・HIV感染

・ヘパリン、キニジン、キニン、サルファ叢.一郁の経口糖尿病薬、企虹、リフ7  ンピシンなどの薬剤

・田Cがある状惣(出廠陪の合併症.癌、グラム陰性菌による敗血症、外傷性の  脳損傷などに伴うもの)

・血栓性血小板減少性紫斑病

・藩血性尿毒症症候詳

・発作性夜闇ヘモグロビン尿症       メルマニュアル網脹よリーゐ制目

       Case  (2nd ad鐸1ission>

症例80歳, 女性 主訴全身倦怠感、紫斑

既往歴(H6, H13)両側人工膝関節置換,(HID腎孟腎炎 現病歴憧性C型肝炎、高血圧のため近医に通院していた。H17年   7月に13.9万あった血小板がH18年4月に1.2万と減少した。

  札医大1内を受診し、PA−lgG 176.8と高く、特発性血小   板減少性紫斑病と診断された。プレドニンを20mg/日で   治療されたが、9干まで滅少したため紹介入院となった。

  プレドニン40mgに増量したが効果なく、脾摘を目的に   社会保険病院に転院した。プレドニン抵抗性から骨髄異   形成症候群を疑われたが、確定齢断とならなかった。プ   レドニン減量で血小板数は増加し、輸血不要となった。

  リハビリを目的として再入院となった。

現症眼瞼に貧血を認めた。肝臓・脾臓・リンパ節腫脹を   は触知しなかった。下腿浮腫と紫斑を認めた。

図1

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図3

図2

図4

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図5

   まとめ と 疑問

・血小板低下あり、紫斑を呈した。

・当初、ステロイド抵抗性であったが、途中から効果 を認めた。

・貧血を伴っていた。

・ヘルペス群疑いのウイルス感染が合併した。

Q 診断は1τPか? MDSか? その他か?

Q その他の悪性疾患の合併はあるか?

0 隠れた原因・誘因はあるか?

ご家族の同意を得られ、病理解剖を行なった。

図6

一121一

(2)

〈病 理〉

病理診断

骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndrome,

MDS)

血球貧食症候群hemophagocytic syndrome 腔水症(腹水350ml、胸水500/200ml)、脛骨 部浮腫

肺轡血・肺水腫・肺炎 (380/220g)

肝萎縮(770g)

慢性腎孟腎炎、黄色肉芽腫(!20/130g)

帯状庖疹(右顔面)

備  考

1 骨髄異形成症候群(不応性血球減少)と血 球貧食症候群(hemophagocytic syndrome)が 骨髄に見られた(図)。

2 腔水症(腹水350ml、胸水500/200ml)が あり、肺の鑑血・水腫・肺炎が死因であろう。

3 腎には黄色肉芽腫性慢性腎孟腎炎があり、

帯状庖疹(右顔面)も合併していた。

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