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以下の同次連立方程式を行列の基本変形の方法を用いて求めよ。

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Academic year: 2021

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(1)

線形代数学 演習問題

(9)

同次連立方程式 担当: 金丸隆志

学籍番号: 氏名:

問題

以下の同次連立方程式を行列の基本変形の方法を用いて求めよ。

(1)

⎧⎪

⎪⎩

2x−y+ 4z = 0

6x+ 3y−12z = 0 4x2y+ 8z = 0

(2)

⎧⎪

⎪⎩

x+ 2y3z = 0 x+ 4y+ 7z = 0 3x+ 8y+z = 0

(3)

⎧⎪

⎪⎩

6x+ 2y+ 4z+ 2u = 0 7x+ 4y−2z−u = 0 x+ 2y6z+ 3u = 0 ((3)

1

行目と

3

行目を入れ換える基本変形を行うと、若干計算が楽になる)

[解答]

(1)

行の基本変形を用いて解いてゆく。列の基本変形は用いてはならない。もちろん行列を用いない通常の解 き方でも解けるが、ここでは行列を使って解法を学んでいる。分数計算を減らすため、割算をなるべく後回し にしていることなどにも注意して欲しい。

⎜⎝

2 1 4

−6 3 −12

4 2 8

⎟⎠

(2行目)+(1行目)×3

-

⎜⎝

2 1 4

0 0 0

4 2 8

⎟⎠

(3行目)−(1行目)×2

-

⎜⎝

2 1 4

0 0 0

0 0 0

⎟⎠

(1行目)/2

-

⎜⎝

1 1/2 2

0 0 0

0 0 0

⎟⎠

この基本変形より、この行列の像

(Image)

の次元は

dim(ImA) = 1

である。これより

dim(KerA) = 3−1

= 2

であるから、問題の連立方程式の解は

2

次元ベクトル空間をなす

(2

つのベクトルの

1

次結合になる) こ とがわかる

(このことを知らなくても連立方程式は解けるが 、知っているとより見通しが良くなる)。

さて、基本変形の結果より

x−(1/2)y+ 2z= 0

が得られる。y

=t1, z=t2(t1, t2

は任意定数) と置くと、

x= (1⎛ /2)t12t2

より、

⎜⎝ x y z

⎟⎠=

⎜⎝

(1/2)t12t2

t1 t2

⎟⎠=t1

⎜⎝ 1/2

1 0

⎟⎠+t2

⎜⎝

2 0 1

⎟⎠

これが答えでも良いのだが 、分数を避けるために

⎛ 1/2

をくくり出して、

⎜⎝ x y z

⎟⎠=t1 2

⎜⎝ 1 2 0

⎟⎠+t2

⎜⎝

2 0 1

⎟⎠=t1

⎜⎝ 1 2 0

⎟⎠+t2

⎜⎝

2 0 1

⎟⎠

を答えとすることが多い

(t1= 12t1

と置き直した)。確かに

2

次元ベクトル空間となる

(2

つのベクトルの

1

次 結合になっている) ことがわかるであろう。

(2)

行の基本変形を用いて解いてゆく。列の基本変形は用いてはならない。

⎜⎝

1 2 3

1 4 7

3 8 1

⎟⎠

(2行目)−(1行目)

-

⎜⎝

1 2 3 0 2 10

3 8 1

⎟⎠

(3行目)−(1行目)×3

-

⎜⎝

1 2 3 0 2 10 0 2 10

⎟⎠

(2行目)/2

-

⎜⎝

1 2 3

0 1 5

0 2 10

⎟⎠

(3行目)−(2行目)×2

-

⎜⎝

1 2 3

0 1 5

0 0 0

⎟⎠

(1行目)−(2行目)×2

-

⎜⎝

1 0 13

0 1 5

0 0 0

⎟⎠

この基本変形より、この行列の像

(Image)

の次元は

dim(ImA) = 2

である。これより

dim(KerA) = 3−2

= 1

であるから、問題の連立方程式の解は

1

次元ベクトル空間をなす

(このことを知らなくても連立方程式は

解けるが 、知っているとより見通しが良くなる)。

さて、基本変形の結果より

x−13z= 0, y+ 5z= 0

が得られる。z

=t1 (t1

は任意定数) と置くと

x= 13t1, y=5t1

と書けるから、

1

(2)

⎜⎝ x y z

⎟⎠=

⎜⎝ 13t1

5t1

t1

⎟⎠=t1

⎜⎝ 13

5 1

⎟⎠

一つのベクトルの任意定数倍であり、確かに解は

1

次元ベクトル空間をなす。

(3)

行の基本変形を用いて解いてゆく。列の基本変形は用いてはならない。

⎜⎝

6 2 4 2

7 4 2 1 1 2 6 3

⎟⎠

(1行目)(3行目)入れ換え

-

⎜⎝

1 2 −6 3

7 4 2 1

6 2 4 2

⎟⎠

(2行目)−(1行目)×7

-

⎜⎝

1 2 −6 3

0 10 40 22

6 2 4 2

⎟⎠

(3行目)−(1行目)×6

-

⎜⎝

1 2 6 3

0 −10 40 −22 0 10 40 16

⎟⎠

(3行目)−(2行目)

-

⎜⎝

1 2 6 3

0 −10 40 −22

0 0 0 6

⎟⎠

(2行目)/(−10)

-

⎜⎝

1 2 6 3

0 1 4 11/5

0 0 0 6

⎟⎠

(1行目)−(2行目)×2

-

⎜⎝

1 0 2 7/5 0 1 4 11/5

0 0 0 6

⎟⎠

(3行目)/6

-

⎜⎝

1 0 2 7/5 0 1 4 11/5

0 0 0 1

⎟⎠

(1行目)+(3行目)×7/5

-

⎜⎝

1 0 2 0

0 1 4 11/5

0 0 0 1

⎟⎠

(1行目)−(3行目)×11/5

-

⎜⎝

1 0 2 0

0 1 4 0

0 0 0 1

⎟⎠

連立方程式を解く際は列の基本変形は用いてはいけないので変形は上記までであるが、3 行目に

1

が残って いることから、この行列の像

(Image)

の次元は

dim(ImA) = 3

であることがわかる。これより

dim(KerA)

= 43 = 1

であるから、問題の連立方程式の解は

1

次元ベクトル空間をなす

(このことを知らなくても連立

方程式は解けるが 、知っているとより見通しが良くなる)。なお、Kernel の次元の計算における

“4”

は「変数

の個数

(元の空間の次元)」であり、

「方程式の個数

(3)」ではないことに注意(言い替えると、m×n

行列の

n

を用いて

dim(KerA) =n−dim(ImA))。

さて、基本変形の結果より

x+ 2z= 0, y−4z = 0, u= 0

が得られる。z

=t1 (t1

は任意定数) と置くと

x=⎛2t1,y= 4t1

と書けるから、

⎜⎜

⎜⎜

x y z u

⎟⎟

⎟⎟

⎠=

⎜⎜

⎜⎜

2t1

4t1 t1

0

⎟⎟

⎟⎟

⎠=t1

⎜⎜

⎜⎜

2 4 1 0

⎟⎟

⎟⎟

一つのベクトルの任意定数倍であり、確かに解は

1

次元ベクトル空間をなす。

2

参照

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