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論文内容要旨

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Academic year: 2021

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論文内容要旨

論文題名

I

mmunohistochemical analysis of the origin of the junctional epithelium in mice

(付着上皮の由来に関する免疫組織学的解析)

掲載雑誌名

European Journal of Oral Sciences

(投稿中)

口腔解剖学 北村泰子

内容要旨

目的:上皮組織は生体の内外を境界する部位に位置し、生体防御の最前線 として非特異的防御機構を営む。上皮組織の断裂は、体内に異物の侵入を 許すことになり、その結果は炎症等の疾患を引き起こすことになる。歯肉 上皮は歯の萌出に伴って断裂しそのままの状態を維持する、すなわち、生 体内で唯一上皮組織が断裂した状態で存在する部位である。したがって、

歯肉上皮の構造と機能の研究は、生体防防御機能解析に重要な情報を提供 する。歯肉上皮は外縁上皮と内縁上皮に区別され、内縁上皮は歯肉溝上皮 と付着上皮に区別される。外縁上皮と歯肉溝上皮は口腔粘膜上皮由来、付 着上皮は歯原性上皮であるエナメル器由来であると考えられているが、そ の由来については不明である。

これまで、我々は付着上皮には恒常的に

ICAM-1

が発現し、多数の好中球 やリンパ球が侵入していること、また、常生歯であるマウス切歯をもちい て成熟期エナメル芽細胞の近位側の乳頭層に

ICAM-1

が発現することを見 いだした。本研究では、有根歯であるマウス臼歯の萌出に伴う付着上皮の 形成過程を

ICAM-1

の発現をもとに免疫組織学的に解析した。

材料と方法:生後5―21日齢の

Balb/c

マウスの下顎骨を摘出し、4%

パラフォルムアルデヒドで固定後、10%EDTA で脱灰後、試料を5%、

15%、30%シュークロースーPBSに浸漬後、ドライアイスーアセトン 下でティッシュマウントに包埋した。厚さ10ミクロンの凍結切片を作成

し、抗

ICAM-1

抗体を用いた免疫染色を行った。

結果と考察: 生後7日ではマウス第一臼歯歯胚のエナメル芽細胞は咬頭 頂部位から成熟期に移行しており、乳頭層に

ICAM-1

の発現が認められた。

(2)

生後16日では、第一臼歯は口腔粘膜上皮直下まで萌出が進行していた。

咬頭頂部位には退縮期エナメル芽細胞は認められず、また、口腔粘膜上皮

にも

ICAM-1

の発現が認められず、乳頭層に強い

ICAM-1

の発現が認められ

た。歯頚部では、強い

ICAM-1

の発現が乳頭層に認められたが、退縮期エ ナメル芽細胞には認められなかった。

生後19日では、第一臼歯の萌出が認められ。第二臼歯との歯間乳頭部の 像ですが、

ICAM-1

陰性の退縮期エナメル芽細胞が存在し、その上に

ICAM-1

陽性の乳頭層細胞が位置していた。歯頚部でも同様に、ICAM-1 陰性の退 縮期エナメル芽細胞が存在し、その上に

ICAM-1

陽性の乳頭層細胞が位置 していた。生後21日では、第一臼歯の萌出が完了し、機能的な咬合を開 始する時期である。この時期になると、退縮エナメル芽細胞は消失し、歯 間乳頭部ならびに歯頚部の付着上皮は、ICAM-1 陽性細胞で構成されてい た。

以上の結果から、付着上皮は歯の萌出が完了後の機能期に移行した後は、

乳頭層由来の

ICAM-1

陽性細胞によって構成されると考えられる。

参照

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