サポート Q. リモートにある JMP のヘルプファイル (jmp.chm) を表示できないのはなぜですか? JMP をクライアント / サーバ形式でご利用し Window Update を行うとリモートの jmp.chm ファイルを HTML ヘルプで表示できなくなることがあります原因と対応方法

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JMP 過去の FAQ

サポート

Q. リモートにある JMP のヘルプファイル(jmp.chm)を表示できないのはなぜ ですか？ JMP をクライアント/サーバ形式でご利用し、Window Update を行うとリモートの jmp.chm ファイルを HTML ヘルプで表示できなくなることがあります。原因と対応方法につきましては、こちらをご参照ください。その他に、リモートにある jmp.chm ファイルをローカルにコピーし、それを参照するという方法もあります。 1. リモートの JMP をインストールしたフォルダー下にある「ヘルプ」フォルダーの jmp.chm をローカルの任意のフォルダーにコピーします。 2. JMP を起動し、[ファイル] > [環境設定] を選びます。 3. 「環境設定」ウィンドウの「ファイルの場所」タブをクリックし、「ヘルプファイルディレクトリ」に任意のフォルダーを設定します。 FAQ # su10 Q. ［JMP 5］JMP の環境設定を変更したのですが、その情報を保存できないの はなぜですか？ この現象は、Windows 上で動作する JMP 5.x で発生するものです。「JMP.PFS」や「*.JMPCMD」ファイルを検索し、それらのファイルやファイルのあるフォルダーのアクセス権限をご確認ください。 FAQ # su07

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Q. Mac OS Classic のオンラインヘルプで、ヘルプ検索の結果が文字化けして しまいます。何か解決策はありますか？ この問題は、英語版の Help Viewer が起動されているために発生します。英語版の Help Viewer をアーカイブしてお試しください。 FAQ # su08 Q. JMP 5.1.x は Mac OS X 10.4(Tiger)上で問題なく動作しますか？ JMP 5.1.x を Mac OS X 10.4 上で動作させた場合、下記の問題が発生することがわかっています。 1. 次の操作を行うと JMP がクラッシュする • 「非線形回帰」の起動ウィンドウで「モデルライブラリ」ボタンをクリックしたとき • 「実験計画」→「標本サイズ/検出力」→「1 標本平均」で「アニメーションスクリプト」のボタンを押したとき • 「一変量の分析」プラットフォームの「平均の検定」を行った後、そのオプションとして「p 値アニメーション」を選択したとき • 「管理図」のプラットフォームで、「OC 曲線」のオプションを選択したとき 2. ヘルプツールで任意のグラフやレポートをクリックしたとき、該当部分のヘルプではなく JMP ヘルプのトップページが表示される 3. 通常の手順で日本語、英語モードの切り替えができない FAQ # su09

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データのインポート／エクスポート

Q. [JMP 4J] Excel ファイルを読み込もうとすると次のエラーメッセージが表

示され、JMP に読み込めないことがあります。

Open Failed. The Microsoft Data Access Components may not be installed. Please run the RequirementsWizart to determine what additional components need to be installed.

この現象は、JMP 4.0.5J で発生します。 JMP で読み込もうとする Excel ファイルのフルパス（ドライブ名からファイル名まで）の中に、2 バイト文字が 3 つ以上含まれている場合、このような問題が発生する可能性があります。 JMP 4.0.5J で読み込む場合は、ファイルを英数字のフォルダに移動し、ファイル名に日本語を使用している場合は英数字に変更することで回避できます。なお、この問題は JMP 5.0J 以降では修正されています。 FAQ # ex05 Q. [JMP 5J] SAS データセットを開こうとすると、次のエラーメッセージが表 示され、JMP に読み込めないことがあります。

[Microsoft][ODBC Driver Manager] Driver does not support this function

JMP 5.0J では、SAS の LDP（Local Data Provider）という機能を利用して SAS データセットを読み込みます。この SAS LDP コンポーネントの問題により、SAS データセットのフルパス名（ドライブ名からファイル名まで）に日本語が含まれていると、このようなエラーが発生する場合があります。該当のデータセットのフルパスに日本語が含まれる場合は、一時的に英語名のフォルダを作成してファイルをコピーしてお試しください。

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FAQ # ex06 Q. [JMP 5J] Mac OS Classic 上で JMP 5.0J を使用していますが、データテー ブルなどのファイルの保存ができません。 保存のダイアログが表示されない現象は、Macintosh のデスクトップファイルを再構築することにより解決する可能性があります。以下の手順でデスクトップファイルを再構築し、状況が変わるかどうかご確認ください。 1. いったんシステムを終了し、Option キーと Command キーを長押ししてマシンの電源を入れる 2. 「ディスク"Macintosh HD"上のデスクトップファイルを作り直してもよろしいですか？」というダイアログが表示されたらキーを離し、「OK」ボタンをクリックする 3. Macintosh が起動したら JMP を起動し、ファイルが保存できるかテストする FAQ # ex08 Q. [JMP 5J] Macintosh 上で Excel ファイルを読み込むと、データ中の日本語 がすべて「??」で表示されます。 JMP 5.0J で Excel 97 以降の形式のファイルを読み込もうとすると、このような問題が発生します。 Excel ファイルを Excel 97 以前の形式で保存すれば、日本語も正しく読み込むことができます。この問題は、JMP 5.1 では修正されています。 FAQ # ex09

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インストール

Q. [JMP 8] Snow Leopard 上に SAS Download Manager 1.42 をインストール

しようとするとエラーが発生します。

SAS Download Manager を Snow Leopard (Mac OS X 10.6)の動作している Mac 上でインストールしようとすると、途中で以下のエラーが表示されます。

JVM が見つかりません

このエラーは Snow Leopard の新しい JRE と SAS Download Manager が必要とする JRE とのバージョンの違いにより発生するものです。

以下の対応により、SAS Download Manager が動作するために必要なバージョンの Java をダウンロードおよびインストールすることができます。

2010 年の第 1 四半期にリリースされる新しいバージョンの SAS Download Manager では、新しい JRE を使うようになる予定です。

1. Finder で Macintosh HD を開き、システム → ライブラリ → Frameworks → JavaVM.framework → Versions のフォルダを開きます。

2. Versions フォルダにある”1.5” および “1.5.0” のフォルダ（シンボリックリンク）を削除します。この操作を行わないと、Java 1.5 の展開がこのシンボリックリンクに従って実行され、リンク先である 1.6.0 のフォルダが上書きされてしまいます。

3. Apple 社のサポート Web サイト（英語）から、Java for Mac OS X 10.5 Update 4

をダウンロードします。

4. Pacifist を起動します。これまでに Pacifist をインストールしたことがなければ、 30 日のトライアル版が使用できます。

Softonic International 社の Web サイト（英語）からダウンロードし、インストー

ルしてください。

5. Pacifist で「パッケージを開く」ボタンをクリックし、ステップ 3 でダウンロードした Java for Mac OS X 10.5 Update 4 （JavaForMacOSUpdate4.pkg）を開きます。 6. パッケージの中の、System → Library → Frameworks → JavaVM.framework

→ Versions フォルダへ進み、1.5.0 を選択してメニューから［ファイル］ → ［規定の場所にファイルをインストール］を選びインストールします。

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7. 同様に 1.5 を選択し、メニューから［ファイル］→［規定の場所にファイルをインストール］を選んでインストールします。

8. Pacifist を終了し、SAS Download Manager 1.42 をインストールします。上記の手順で SAS Download Manager 1.42 をインストールする代わりに、JMP 8 のインストール用 DVD をリクエストしていただくことも可能です。この場合は弊社の営業担当にご連絡ください。

また、Windows の PC をお持ちの場合はそこに SAS Download Manager をインストールし、Macintosh 用の SAS ソフトウェアデポをダウンロードしていただくことも可能です。ダウンロード後 SAS ソフトウェアデポを Macintosh 上にコピーしてそこから JMP のインストールを行ってください。 FAQ # in307 Q. [JMP 5.1] Linux 用のインストーラはなぜ 2 種類あるのですか。どちらを使 用すればよいのでしょうか。 JMP 5.1 で 2 種類のインストーラが用意されている理由は、下記 2 種類の実行環境を持つためです。 • gcc のバージョンが 2.96 でカーネルが 2.4.18 • gcc が 3.2.2 かそれ以上のバージョンでカーネルが 2.4.20

2 種類の実行環境を持つため、JMP 5.1 はカーネル 2.4.18 の"Red Hat Advanced Server"でも、その後発売されたカーネル 2.4.20 の Red Hat、SuSE、Mandrake といった Linux 上でも実行可能です。ユーザーの環境において、カーネルのバージョンを調べるには下記のコマンドを実行してください。 more /proc/version gcc のバージョンを調べるには下記のコマンドを実行してください。 gcc -version

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上記のコマンドの実行結果により、どちらのインストーラを使用するかを判断できます。 FAQ # in02 Q. [JMP 5.1.1] Windows マシンのドライブに JMP 5.1.1 の CD をセットしても、 インストーラが自動的に起動しません。 JMP 5.1.1 の Windows 版のインストーラは、CD をセットしても自動的には起動しません。エクスプローラ等で CD ドライブのフォルダを開き、[JMP]フォルダにある Setup.exe をダブルクリックして起動してください。 FAQ # in04 Q. [JMP 5, JMP 6]ライセンス情報の更新の際、「パスワードが無効です」という エラーが発生します。 年間ライセンスのご契約で JMP を使用している場合、インストール後や契約更新の際にはライセンス情報も更新する必要があります。 JMP 5 または JMP 6 では、新しいライセンスのすべてのパラメータをライセンス情報のご案内のとおりに入力・選択する必要があります。ライセンスを保存する際、パスワードに限らず、ひとつでも違っているパラメータがあると「パスワードが無効です」というエラーメッセージが表示されます。この場合はパスワード以外のパラメータもご確認ください。なお、Macintosh 版の JMP 5.1 の場合は下記の点にもご注意ください。 • 言語の選択フィールドはありませんので、言語の選択／入力は不要です。 • 日付を入力するフィールド（開始日と使用期限）では、キーボードの矢印キーを使用せず、フィールドの右側にあるボタンを使用して指定してください。 • 入力後、「ファイル」→「保存」（または別名で保存）ではなく、「ファイル」→「インストール」を選択しないと実際に参照されるライセンス情報が更新されません。

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統計機能

Q. 標準化された値をデータテーブルに保存するにはどうすればよいですか？ 次の方法で、ある列に対する標準化した値を保存することが可能です。 1. 計算式エディタで計算式を設定します。使う関数は、統計関数にある Col Standardize() です。 2. ［分析］>［一変量の分布］を実行し、タイトルバーの赤い三角ボタンから［保存］ >［標準化］を選択します。 FAQ # 464 Q. 値の順位をデータテーブルに保存するにはどうすればよいですか？ 順位の保存は連続尺度に指定した変数に対して行うことができます。[分析]>[一変量の分布]のプラットフォームで、タイトルバーの赤い三角ボタンから[保存]>[順位](または[平均順位])を選択します。 FAQ # 463 Q. 確率密度関数プロット（PDF プロット）は作成できますか？ 確率密度関数のパラメータが分かっていれば作成可能です。計算式エディタを使用します。サンプルデータの中に、「正規密度の比較.jmp」と「正規分布とガンマ分布の比較.jmp」という 2 つの例が含まれています。 FAQ # 478

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Q. Cronbach のα 係数は出力されますか？ 出力されます。[分析] > [多変量] > [多変量の相関] を選択し、レポートウィンドウの一番上にあるタイトルバーの赤い三角ボタンから[項目の信頼性] > [Cronbach の Alpha 係数]または[標準化 Alpha 係数]（標準化されたもの）を選択してください。(JMP 7 以下のバージョンでは、「Alpha」は「α」と表示されます) FAQ # 1230 Q. 個々の測定値と移動範囲の管理図（IR 管理図）で、除外した行はどのよう に扱っているのでしょうか？ JMP 5.x では、除外した行は、管理図の計算では無視されます。 JMP 6.0 では、除外した行も、IR 管理図の移動範囲の計算に用いられます。これは、 SAS で除外された点の処理方法と同様の処理を行っています。 JMP 6.0.2 以上では、除外した列の扱いに関する環境設定が追加されています。メニューより、[ファイル]>[環境設定]で環境設定ウィンドウを表示させ、[プラットフォーム] パネルの管理図に関する環境設定で、[ＭＲで除外された点を使用] （[Use Excluded Points on MR]）があります。デフォルトではオフになっており、除外された点は無視されます。（JMP 5.x の処理と同様です。）オンにすると、除外された点も移動範囲管理図に含まれます。 FAQ # 2112

Q. JMP で多項ロジット分析（multinomial logit analysis）は実行できますか？

「多項ロジット分析」が応答変数が 3 つ以上の水準を持つ場合のロジスティック回帰分析を意味しているのであれば JMP で実行可能です。JMP では名義尺度の応答変数には一般化ロジット、順序尺度のモデルには累積ロジットをあてはめることができます。

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Q. 主成分の保存コマンドで保存した主成分スコア列に埋め込まれる計算式の 係数が、主成分分析のレポートに表示される固有ベクトルと一致しません。な ぜですか？ [回転プロット]からの主成分分析、または[多変量の相関]で相関係数からの主成分分析を選んだ場合は、内部的にデータを標準化して固有値、固有ベクトルを計算することによります。一方、主成分スコアは、標準化したデータと固有ベクトルの積で計算されます。これより、計算式にある係数は、レポートに表示される固有ベクトルを、（標準化されていない）元の変数の標準偏差で割った値になります。 FAQ #3002 Q. 判別スコアや判別係数は求められますか？ 求められます。 JMP で判別分析を行うには、「判別分析」のプラットフォーム、または「モデルのあてはめ」のプラットフォームで「MANOVA」を選択します。複雑な判別分析を行うには、「判別分析」プラットフォーム」が適しています。「判別分析」プラットフォームでは、タイトルバーにある赤い三角ボタンから、［スコアオプション］>［計算式の保存］を選択します。「MANOVA」では、［MANOVA のあてはめ］のタイトルバーにある赤い三角ボタンから［判別結果の保存］を選択します。いずれの方法でも、データテーブルに Mahalanobis の距離と事後確率の列が追加されます。SqDist の変数の値はそのオブザベーションから各グループの中心までの Mahalanobis の距離で、判別関数のスコアと呼ぶこともできます。これらの列には計算式が設定されています。SqDist の計算式を見ると、JMP の判別関数の係数（SAS システムのものとは異なる）も確認できます。算出方法の詳細は、「JMP 統計およびグラフ機能ガイド」の「付録 A」の中に記載されています。 FAQ # 465

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Q. どのようにすればコード変換(尺度化)した因子の値を使用した分析を行なえ ますか？ コード変換した因子による分析結果を得る方法は少なくとも 2 つあります。1 つは、最小 2 乗法によるあてはめを行なった際に、レポート上部のタイトルバーのボタンから [要因のスクリーニング]>[尺度化した推定値]を選択する方法です。もう 1 つは、各効果の列プロパティとして「コード変換」を設定しておく方法です。列のプロパティは「列情報」のダイアログで設定することができます。コード変換によって、モデルのあてはめの際、最小値から最大値の範囲が-1 から 1 の範囲に変換されます。 FAQ # 1235 Q. 順序尺度だった変数を名義尺度に変更する、または名義尺度だった変数を順 序尺度に変更すると、パラメータ推定値は変わります。これはなぜでしょうか？ 2 つの尺度に対して JMP が行うコード変換の方法が異なるためです。「JMP 統計およびグラフ機能ガイド」の付録 A の章に詳細な説明があります。パラメータ推定値は異なりますが、2 つのモデルによる予測値は等しくなります。 FAQ # 479 Q. Greenhouse-Geisser および Huynh-Feldt の自由度を調整した F 検定は実 行できますか? 実行できます。[モデルのあてはめ]の「手法」として[MANOVA]を選択し、複数の Y 変数を指定して実行します。次に、「応答の指定」パネルで[一変量検定も行う]にチェックを入れ、[応答の選択]ボタンから[反復測定]を選びます。 FAQ # 481

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Q. 変量効果を含むモデルを EMS(Expected Mean Squares)法で分析したとこ

ろ、「F 検定の分母」レポートで検定されていない効果があることがわかりまし た。これらの算出方法に誤りがあるのではないでしょうか？

この問題はモデルの定式化やパラメータ化に関係するもので、よく統計学者の間でも議論になるところです。JMP が変量効果をもつモデルの中で適切な誤差項を決める方法は、Hocking と Hartley および Searle の文献に従っています。

Hocking, R.R. (1973), "A Discussion of the Two-Way Mixed Model," THE AMERICAN STATISTICIAN, 27, 148-152.

Hartley, H.O. and Searle, S.R. (1969), "A Discontinuity in Mixed Model Analysis," BIOMETRICS, 25, 573-576. FAQ # 1467 Q. 非線形モデルが収束しません。なぜですか？ JMP はパラメータの初期値に非常に敏感です。初期値があまりよくないと、モデルが収束しない場合があります。また、推定しようとしたパラメータの数に対してデータ数が少ないという可能性もあります。JMP 6 以上では、収束に関する問題が大幅に改善され、以前のバージョンでは収束しなかった問題の多くを処理できるようになりました。 FAQ # 470 Q. JMP では要約データのみで一元配置分散分析を行うことはできますか？ (JMP ソフトウェアでの要約統計量を用いて行う分散分析の計算方法) ある事例において、実験者は要約統計量しかない状態で分散分析(ANOVA)を行いたいことがあるかもしれません。ほとんどの統計プログラムでは、完全な（要約前の）元のデータセットを用いた ANOVA を計算するようにデザインされています。 David A.Larson は、（一元配置の）ANOVA モデルをあてはめるのに用いる要約統計量から代替のデータ（surrogate data）を発生する方法を説明しています。すなわち、k 個のカテゴリーを比較する分析で、要約統計量(ni, meani,s2i I= 1, 2, 3, ・ k)のみが利用できる

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のであれば、目的とする分析を行うためのデータを作成することができます。Larson のアイディアを用いて、JMP ソフトウェアはこのタイプの分析を行うことができます。次の例は、JMP でこの ANOVA のあてはめを行うためにとられる適切なステップを示す一例になります。

利用できるすべての情報は、下記の要約統計量だと仮定します。

Treatment Sample Size Mean Standard Deviation

A 4 15.2 1.5769 B 6 12.8 1.7216 C 6 19.0 1.6038 D 5 17.1 2.1424 E 3 14.5 1.5524 最初のステップは、上のデータを JMP のデータテーブルで作成することです。 (Table 1). Table 1: JMP データテーブル Larson によると、二つの新しい列を作成することが必要になります。そこで、計算式の列のプロパティをもつ"Xi's"と"Xn's"という名前の２つの列を作成します。 JMP の計算式エディタを用いて、これらの式を定義します。２つの列を作成したら、「列の積み重ね」コマンドが必要になります。[要約]のメニューから、[列の積み重ね]を選択し、列 "Xi's"、"Xn's"を積み重ねる列に選択します。さら

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に、積み重ねたデータ列のデフォルトの列名"_Stacked_"を"Y"に変更します。（Figure 1） Figure 1:[列の積み重ね]ダイアログボックスまた、モデルを実行させるのに必要なものは、適切な度数の列です。If 関数（JMP 計算エディタの[条件付き]リストにある）を使うことによって、 Figure 2 に示される式を持つ、追加の列"Frequency"を作成します。

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Figure 2: "Frequency" 列に対する"if"を用いた式最終的なデータテーブルは Table 2.に示されます。

Table 2: 最終データテーブル

代替のデータが生成されたので、ANOVA が実行できます。[分析]メニューから[二変量の関係]を選択します。"Treatment"を「X」に、"Y"を「Y」に "Frequency"を「度数」

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に指定して、[OK] ボタンを押し分析を実行します。アウトプットに表示される最初のアイテムは、データ点の散布図です。一元配置のプルダウンメニューから[平均 /ANOVA] を選択すると、Figure 3 に示す結果のアウトプットを得ることができます。 Figure 3: ANOVA の結果一元配置の分散分析あてはめの要約 R2 乗 0.690838 自由度調整 R2 乗 0.625752 誤差の標準偏差(RMSE) 1.751986 応答の平均 _15.85833 オブザベーション (または重みの合計) 24

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分散分析水準自由度平方和平均平方 F 値 p 値（Prob > F） Treatment 4 130.31833 32.5796 10.6141 0.0001 誤差 19 58.31965 3.0695 全体（修正済み） 23 188.63798 各水準の平均水準数平均標準誤差下側 95% 上側 95% A 4 15.2000 0.8760 13.367 17.033 B 6 12.8000 0.7152 11.303 14.297 C 6 19.0000 0.7152 17.503 20.497 D 5 17.1000 0.7835 15.460 18.740 E 3 14.5000 1.0115 12.383 16.617 標準誤差は誤差の分散のプールした推定値です。ご覧の通り、平均は最初の要約統計量で指定したものに一致します。与えられた標準誤差は誤差分散のプールした推定値を用いています。すべての結果を比較するために、Table 3 では、要約データを生成するときの実際のデータを示しています。実際のデータを用いた分散分析の結果は、要約統計量を用いた出力したアウトプットと完全に一致します。

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Table 3: 実際のデータ

結論として、要約統計量は一元配置の分析の時に限り利用できます。上で述べた方法は、目的とする分散分析を行うために、JMP ソフトウェアで代替のデータを生成する操作法になります。

REFERENCES.

Larson, David A. (1992), Analysis of Variance With Just Summary Statistics as Input,・American Statistician, 46, 151-152. 注意：上記の JMP の出力画面は、英語出力のものになっています。文中の説明は日本語表示したときのものです。 FAQ # 1604 Q. 保存されたスプライン曲線の係数のテーブルはどのように解釈すればよい ですか？ 出力されたテーブルの各列は X 変数の値（X 列）に対応する次の係数を表しています。 A：切片 B：1 次の項 C：2 次の項 D：3 次の項

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スプライン曲線の係数は、二変量の散布図のレポートから、スプライン曲線をあてはめ後、「平滑化スプライン曲線によるあてはめ」にある赤い三角ボタンから、[係数の保存]を選択することによって、新しいテーブルに保存されます。

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スクリプトと自動化

Q. [JMP 5] JSL の Open コマンドにパラメータを指定しても、テキストファイ

ルを正しく読み込めません。JMP 4 では問題なかったのに、JMP 5.0 で発生す るのはなぜですか？

この問題は、JMP 5.0 の不具合です。以下の方法で回避できます。

dt=Open("J:\Dpdata\3101\1A\W7.txt", text, End of Field(comma));

Open 関数に text という引数を入れることにより、JMP 4 と同様に読み込むことが可能です。ただし、この指定をした場合、ログには下記のようなエラーが出力されます（動作には問題はありません）。

次のスクリプトで、「/*###*/」の付いている部分はエラーです。

dt = Open("J:\Dpdata\3101\1A\W7.txt", text/*###*/, End of Field(comma))

この引数はドキュメントにも記載されていないものですが、JMP 5.0 をお使いいただく間はこの方法での回避をお願いします。なお、JMP 5.1 では修正されています。